人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

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[扉は、開いていた。

積み上げたはずのものたちは部屋中に散乱して
引き摺られたような血の跡が廊下から部屋へ、
毛玉だと思ったニンゲンの身体へ続いていた。

なん で…… ?

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで]



[夕暮れの道を歩いていた。
 沙良の亜麻色の髪が揺れている。

 友達のみーちゃんと喧嘩しちゃったの。
 そう悲し気に言う沙良に
 「仲直りできるといいな」って
 当たり障りのない事しか言えず
 俺達はとぼとぼと歩道を歩いている。

 後ろから追い付いてくる足音がある。
 振り向いた直後、どん、と軽い衝撃があって、
 俺の首を抱きしめる暖かい腕の感触があった]
 



[なにすんだよ、進、って俺は笑ってる。
 遅いよ、って沙良も笑ってる。
 遅れてごめん、と聞き慣れた声がして、
 柔らかい腕が離れていく前に俺の頭を撫でた]
 



[     腐った臭いがした。    ]
 


 
[振り向くとそこには頭がひしゃげた進の姿がある。
 悲鳴をあげる俺を、
 沙良も、通りすがる人々も気に留めやしない。

 いつの間にか血に濡れていた進の手が俺に伸びて、
 この首を、きつく、締めた。]
 


 

  「 ひとりにしないでよ、秋 」*

 


【人】 ビール配り フローラ

[ビデオを見ていたら、いつの間にか眠っていたみたい。
テープがも終わってた。

わたしはソファに横になってて、スマートフォンが床に落ちてるのが見えた。

熱くて目が覚めた。
覚醒しくてると、肩がジワジワと痛みを増してて、我慢できないくらいだった。]

 きもち、わるい…

[頭も痛くて息苦しかった。
今何時かわからないけれど、窓の外は暗かった。
暖炉の火も消えかけていた。

急にこんな風になるのなんて、もう1つしか考えられない。]

(22) 2020/10/24(Sat) 19時頃

【人】 ビール配り フローラ


 パパ…ママ…ごめん、わたし…

[わたし、きっとゾンビになるんだ。

パパとママがゾンビになって、もう一緒にいられないって思った時より落ち着いているのは、どうしてだろう。

肩は泣きそうなくらい痛くて熱いのに。
頭は痛くて胸は苦しくて気持ち悪くて死にそうなのに。
涙が出ないのは、どうしてだろう。

ここ数日で、一生分の涙出しきっちゃったかな。

床に落ちていたスマートフォンに、必死に手を伸ばした。]

(23) 2020/10/24(Sat) 19時頃

【人】 ビール配り フローラ

[懺悔と希望を込めて。

そういえば、たくさん(じゃないけど)投稿したなぁ。
以前のわたしが知ったら驚くだろうな。なんて。

時間は巻き戻せないけど。
地獄になった世界に、幸せを願いたかった。
もし少しでも世界に幸せ成分が増えたら、パパとママにも会えるかもしれない。そんな奇跡を願ってもいいよね。

消えそうな意識の中で思い出すのは、
過ぎ去りし"日常"**]

(24) 2020/10/24(Sat) 19時頃

メモを貼った。



[ あれから5日が経っていた。]
 



[ ゾーイが癇癪を起さなくなった。

 その代わり1日中ぐずって、
 ぬいぐるみの耳を吸いながら、
 誰かのそばに引っ付いていることが増えた。

 ママは?≠ニ時折尋ねてくるので、
 そのたびにパパを探しに行ったと伝えて、
 はちみつをひとさじ舐めさせてやった。

 胸が痛んだけれど、
 とても本当のことは伝えられなかったのね。]
 



[ 数日前気が付いたときには、
 電気が通らなくなっていたのね。
 冷凍していた僅かな食糧もダメになっていた。

 スマートフォンを充電しようとした、
 お隣の息子さんが真っ先に気が付いて、
 チクショウ!≠ニ声を荒げていたわ。

 事態に気が付いたお隣のご主人が、
 全員のスマートフォンを集めて、
 むやみに使わないようにしようと言った。

 バッテリーが残されている限り、
 何か助けになる情報を探していたけれど、
 安全な場所も食糧のありかも、
 結局はどこにも見つけられなかった。]
 



[ 自動車ももうほとんどガス切れで、
 最近はこの家から出られずにいるわ。

 このあたり一帯は、
 大きなおうちが多い住宅街で、
 歩いて外に出ていったところで、
 近くにはすぐに逃げ込めるような場所はない。

 住むには良い場所よねなんて、
 笑っていたのがずいぶんと昔に思えた。]
 



[ 日に日に外の世界が遠のいていく。]
 



[ 幸い、アレの知能は高くないらしく、
 しっかりと門扉を閉じてさえいれば、
 塀を超えて敷地内に入っては来なかった。

 それが逆にわたしたちを、
 ここから動けなくさせていたのかもしれない。

 少なくともこの中にいれば、
 ノーリーンのようになることはない。

 けれど、確実に状況は悪化していったわ。
 みんな元気がなくなっていった。
 イライラしている様子もあった。

 当たり前よね。
 閉じ切った空間の中に身を寄せ合って、
 食べることすらままならないんだもの。]
 



[ いくら襲われず安全だからといっても、
 わたしたちはじわじわと弱っていっていた。

 なんせわたしたちはもともと二人暮らしで、
 お隣さんだって、旦那さんと奥さんのところに、
 息子さんと弟さん夫婦が急にやってきたんだもの。

 いくらお互いの家の食糧を持ち寄ったって、
 これだけの人数で消費すればあっという間よね。

 今晩もクラッカーを少し齧るくらいかしら。
 ふと顔を上げたらリビングルームで、
 ゾーイとウィレムがお互いにもたれて眠っていた。]
 



[ ジャーディンはきっと自室ね。
 オッドを抱いて上がるのを見たわ。

 ほかの大人たちもきっと、
 それぞれに部屋で休んでいるんだと思うわ。

 あまり栄養をとれていないからか、
 だんだんと動くのもおっくうになってね。
 何もしない時間が増えていたの。

 いよいよ何か手を打たなくては。
 わたしはそう考えながら、
 犬たちの様子を見ようと部屋へ向かったの。]
 



[ ……ねえ、いのちに優劣があると思う?*]
 


メモを貼った。


メモを貼った。



[ふっと意識が持ち上がる。

 さっきまで夕暮れの帰り道にいたはずなのに
 目の前にはぼやけた灰色の天井が見えている。

 近くにカーテンでもあるのか、
 さらさらと光が反射して煌めいて
 まるで休日部屋で昼寝をした時みたいだった。]
 



  ……う、

[ここは。

 もしかして、全部夢かな。
 ゾンビとか、進が死んだこととか、
 父さん母さんが死んだこととか
 振られたこととか。

 …………振られたことが嘘はさすがに無理か。]



[ともかくも、

 もしかしたら悪い夢でも見てたのかも、と
 そう思おうとした俺を現実に引き戻すように
 左肩がつきりと痛んだ。

 うめき声をあげると、近くで身じろぐ気配がする。
 のぞき込んできたのは――]

 「目ぇ覚めたか?」

  あ? …………
  ……なんで、あんたが、

[ぼさぼさの黒髪にやつれた顔。
 死んだ目をした、体格のいい男。

 ネコ元帥がそこにいた。*]



[ 部屋の前でお隣のご夫婦と鉢合わせたの。]
 



  あら、ちょうどよかったわ。
  ご相談したかったの。
  これからのこととか……色々と。

[ わたしはそう言って、
 彼らのもとへと歩み寄っていった。

 お二人ともやつれた顔をしていたわ。
 なにか話をしていたようだった。
 そうよね。このまま耐えてばかりいても、
 どうにもならないことは皆わかっている。]
 



  このままでは、
  皆動けなくなるのを待つだけだわ。
  でもまだ生きている人はいるはず。
  きっとどこかに安全な場所が──、

[ いつも落ち着いているご主人も、
 少し気が立っているように見えたわ。
 わたしの言葉を遮るようにして言うの。

 車はもうほとんどガスが残ってないんです

 腕を組んで、しきりに唇を噛んでいた。
 薄く剥けた皮を剥がしているのね。
 落ち着いた品のある人だったはずなのに。]
 



  ガレージの車。
  もうずっと乗っていないけれど、
  こまめにメンテナンスには出してるの。
  古くて小さい車だから不安だけど……

[ ご主人はゆっくりと首を横に振ったわ。

 仮に動いたとして、
  とても全員は乗れないでしょう

 きっとそんなこと、
 もうとっくに考えてたとでも言いたげにね。]

  誰かが生き残っている人に助けを求めて、
  そしてまた迎えに戻って来ればいいわ。

[ そう言った私に、ご主人は小さく笑ったわ。]
 



  ならキーを渡してください
   我々が行きますよ、大人を代表して
 



  それは……、

[ わたしは黙り込んでしまった。

 彼らに鍵を渡して、送り出して、
 帰ってくる保証がどこにあるの?
 戻ってきてくれなかったら、残された側は?
 外への連絡手段だってもうないのよ。
 今度こそどうしようもなくなってしまう。

 ご主人はため息をついたわ。
 ……そうでしょう。
  近所に食糧を探しに行くとは違うんです
 わたしの言葉を封じるようにそう付け足してね。]
 



  けれど、そうはいっても、
  このままだともう……、
  どうにかしないと。何か手はないかしら。

[ 庭で火を焚いてみるとか、
 バルコニーから信号を送ってみるとか、
 そんなことはもうとっくに試していたわ。

 少なくとも今まで、
 外界からの反応は何一つとしてなかった。

 外をうごめくものの数が、
 日増しに増えているように見えるばかり。

 私たちだって考えてはいますよ
 別に非難したつもりはなかったけれど、
 ご主人は少し気分を害したようだった。]
 



[ これからのことを考えるはずだったのに、
 あっという間に場は静かになってしまったわ。

 少しの沈黙のあと、
 唇をちろりと舐めてご主人が尋ねたの。

 ところで、その車のキーはどこに?

 ご主人はじっとわたしのことを見ていた。
 胸の内まで見透かそうとするみたいにね。]

  ……どうしてそんなことを尋ねるの?

[ 戸惑って、問いを返したわたしに、
 ご主人はだってアンフェアじゃないですか≠ニ。]
 


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