291 Fate/Goddamned Omen
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/*
もふもふせらぴー、する
せいしん、ぶんせき
ばーさーかー
いっぱい、いっぱい、せらぴーする
/*
うぅ ? ぅぅぅぅ?
もふもふせらぴー、もふもふ
ばーさーかー、ばーさーかーしないしない。
[もふっと毛皮の乗っかった。]
/*
ばーさーかーしないない、いいこ、いいこ
[乗っかった子にぐる、と首を巡らせて。
ぺろん、と舐めた。
頬擦りもふもふ、わふわふ]
/*
もふもふせらぴー、よぐちゃんもいいこ
[毛皮をもふもふなでなで
舐められたり、頬ずりされたら、くすぐったくて
くすくす、わらう、くすくす]
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[かみさまのさほうなんて、しらない。 罰するための存在でありながら こどもの掲げる秩序は、めちゃくちゃだ。]
[わるいこ][わるいこ?][わるいこはきみ] [わるいこ][やっつける][だから][いいこ] [わるいこ][やっつける][のは][ね]
[いちばんの][いいこ][じゃあ][なくっちゃ]
(49) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[褒められないこと?]
『 あは 』
[男とも、女とも、赤子とも、老人ともつかぬ。 されど、けたたましい赤子の鳴き声を重ねて わらう 声 が あった。]
(50) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[一度は針に祓われて なれば魔とも取れようが。 それ は 魔とも聖とも定義できず だけども 魔とも聖とも為り得る。 跳ね返すものもありはしない。
針 差し向けられる “ おもちゃ ” が あるならば>>34 それだって ばっくり 雲 邪魔をする “ おもちゃ ” が あるならば それだって ばっくり
生み出された 口 に>>2:368 伸びる手に裂けた 口 に 触れた端から 噛み砕く。]
(51) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[噛み砕いて 呑み込んで ぅぇ と、 小さく小さく 零された。 例えば 幼子が 嫌いな食べ物を齧らされた時のような。
だけども 物体が存在すれば 影は寄り添うものだ。 影が存在すれば──しなくとも 存在出来るそれの 細長い 手 は生まれ続け わるいこ の ……白雲の主の身を 求め続ける。
形を持たぬものと知れようか。 全うな心など持たぬと知れようか。
膨大な光に 霞みも、怯えもせぬ黒は 追うように 雲欠片を進みかけて────>>40]
(52) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[留まった。]
[次第に、萎れて 消えて行くを 去ったと見るか。否と見るか。]
[……虚空。不定形のものが 生れ出るを 見るか。]
(53) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[留まるにしても、去るにしても。
“ あくまはとても 執念深い ”
もし、かみさまに想いがあるならば。 もし、かみさまにぬくもりがあるならば。 もし、かみさまに退屈があり もし、かみさまに求めるものがあるならば。]
[ その こころ を、問いましょう。 ]
(54) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[それ は 形なき存在。 それ を、真に定義するものがあるとすれば。 善も悪も、魔も聖も、何もない。
ひとの こころ で あるのだろう。
ママが言い聞かせる、架空のばけもの。 子供たちを攫い、食べてしまう、おばけ。 時に、大人も攫ってしまうそれは 只一つの感情だけを土台として、生まれた。]
(55) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[ ボリバラ テライ・カナン ホハン ビチョ・パパオ なまはげ トントン・マクート ハストルマン ルル・コルコレ タラスム
“ ブギーマン ”
バブラス エル・ククイ シュヴァルツェマン ババイ ココリカモ ウオモ・ネロ フアン・カシェス レーズファスー・バゴイ ]
(56) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[子供たちの恐怖。 大人をも喰らう、恐怖。
転じて この世総ての恐怖。 恐怖そのもの 恐れる感情、そのもの。
本来ならば 子供の姿も持たずに 目視した者の 恐怖 としてしか映らぬ存在は かみさま には どう 見えるのだろう。]
(57) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[最も恐怖する対象。 最も恐怖するものが光景であれば あくまはその 空間 と なり わるいこ を 引き込もうと、するのだ。
もしも 恐怖なんて 感情が こころが 最初っから ないならば
……黄色い衣裳の 幼子一人 空に 見えることだろう。*]
(58) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/02/14(Thu) 22時頃
銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/02/14(Thu) 22時頃
[繋いだ手を確と引いて。
寄り添う影の気配を感じて、光の中を駆けて行く。
────それが、とある人魔の記憶の、
いちばん最期の光景だった]
── 光の跡 ──
[まるで野垂れ時ぬように。
幾つも、幾つも、見てきた人や魔の最期のように。
黒山羊もまた故郷たる大地に倒れ伏していた。
吹き飛ばされた際に、酷く打ち付けたに違いない。
後ろ脚は折れて、打ち傷、擦り傷、
あちらこちらから血を流していた事だろう。
それでも、死んでも尚、繋いだ手は離さなかった。
生身のイキモノが体ごと消滅しなかった事は奇跡に近い。
それが、“影”が精一杯に伸ばしてくれた手だって事、
人魔の子はきっと、よく分かっていた筈だ]
[ぺち、ぺち、と叩かれた体は、もう動かなかった。
ヨグ、と呼んでくれたその声にだって。
何処か哀しそうな、少女の様子にだって。
応えてあげられる事もなく。
墓標のように、立てられた斧。
さらり、砂が舞って。
少女の足取りを見送った]
[そうして。
ぴく、と蠢くように横たわった体が揺れた。
もとい、“影”が黒山羊の亡骸を揺らした。
大きく口を開いた、影の中。
ばく、ん、と、丸ごと呑み込むように招かれる虚ろの内に
“ともだち”の恨み言が木魂する]
[ わるいこ ] [ わるいこ ]
[ ごめんね がりぃ ] [ だけどもね ]
[ こんな わるいこ
たべてくれて ありがとう ]
[父を食べた、母のように。
母を食べた、僕のように。
この命が誰かの中に還るのならば。
ひとつきりの命を落っことしてしまっても、
寂しい事は何もない。
砂の上に零れて消えるその前に、
僕の命は確かにきみが拾ってくれたのだから]
ねえ、知ってる?
光を当てるってことは、
存在に影を与えるってことなんだって
ねえ、僕の生まれた残酷な世界
あなたの光は無慈悲に僕を殺めたけれど
あなたは僕に何より深い影をくれた
遠い歴史の、影法師
それから、大事な《おともだち》
ぼくの だいじな
だいすきな ものは
ぜんぶ ぜんぶ かげだった────**
[幼子は、生まれてすぐに死んだ。
その頭はバーサーカーでなくたって幼いまんま。
それでも、神 として生まれたから。
今は、サーヴァントだったとしても。
その約束は、とてもとても重いものだった。]
[幼子は わるいこ だけれども。
その約束を叶える気だった。
破るつもりなんてなかった。
特攻しようなんて、幼い頭で考えたわけでもない。
ただ、曇った頭でも、本当にすべき事を理解していたから。]
だから、さきに、まっててね。
[神都の奥へ、宇宙樹へ。
展からの光が沢山降ってくる前に。
行けなければ、約束も意味をなさなくなるから。]
…… う
だいじょうぶ
ととさまのときとちがって こわくないの
[光に呑み込まれる直前。
四肢を炎と化しながら、幼子はにこり微笑んだ。*]
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