3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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― 木の下 ― 殴る、か……―――。 じゃあ、俺の手は、怖かっただろう、な。
[返ってきた言葉に、少し苦く微笑む。 どれだけ、喧嘩で拳を使ったか、覚えてない。]
お前を殴らねぇから……―――
[背に回していた手を落とした。 布を掴む鉱石の指先に触れようとする。]
それじゃ、駄目かぃ?
[柔らかく問う。触れると切れるだろうか。 切れても、身体の痛みより、知らない痛みの方が痛い。 それは、言葉ではもう伝えたから。
―――……それ以上の言葉も、行動も 今は、ドナルドは持ち合わせていない。]
(387) 2010/03/03(Wed) 21時半頃
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−美術室前−
ーひっ!
[オスカーのすぐ側の闇から現れた、 ケイトに歪んだ笑みを向けられると、血の気がひいた。 そしてまたオスカーにしがみつく。目は緋色からそらせない。]
(388) 2010/03/03(Wed) 21時半頃
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風紀委員 ディーンは、生徒会執行部 ラルフに関しては、向こうが勝手につきまとってるだけだと苦い顔。*
2010/03/03(Wed) 21時半頃
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−校長室前廊下⇒3年B組− [中が落ち着いたようなら、ゆっくりとそこを離れる。 そこに居ても、何も 出来ない。 きっとまた、彼女を 傷つけ 怒らせてしまうだけ。]
どこ行こう、 どこに 居るんだろう。 僕は――
[ふ。息を吐いて、三年になって、一年間通った教室へと足を向けた。 >>374そこには、普段は教室に居なかった クラスメイトの姿。]
…… ジェレミー 君。
[彼の姿もまた、人とは違う姿に変じていて。 顔の左半分を手で隠す、右腕は肘から下 闇色に染まっていたが、腕は二本。]
(389) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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[ 美術室の前にぬるりと闇の中からあらわれて ] [ ぼたり ][ 床に 闇色の染みが おちた ]
( クスクス )
[ にたりと 緋色は細く2人を 見遣り ]
なにか
見つかった?
(@43) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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美術部 ミッシェルは、揺れるおさげを今はやりきれない気持ちで見ていた。
2010/03/03(Wed) 22時頃
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― 木の下>>387 ― ……――
[俯いた。苦い笑みに、眼を伏せる。]
…――触、…
[さわるな、と謂い掛けて 柔い言葉に動きは止まる。 触れれば切れる。血が見えたなら眼を瞠り それから眉を寄せた。]
…… ばかだな ……――、…本当に、… ばかだ。
[指をきつく握る。血が付いていたか。]
だめじゃない、…でも ――きずつけるのは、 怖い
(390) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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[全てを救えるだなんて、守れるだなんて正直思ってない。
だけど守りたいと思ったものは、守りたいじゃないか。]
……迎えに行くよ、ディーン。 僕、執念深いから。
[何処にいても。]
(391) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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―― 3B 教室 ――
[級友の、声が聞こえた。何かを真剣に考えていた顔を上げる]
や、フィリッ……プ?
[そちらを見れば、顔の半分を隠し、腕が黒く染まった彼。 自分と同じく、異形に体の一部が変化したその姿]
………それ、辛い?
[かすれた声で、とりあえずそんな風に聞く。 見られたくないのかと、黒板の方へと向いて、チョークを取った]
(392) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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[ ケイトの背後に 校舎に蔓延る闇 ] [ 見えない 魂を くらう 喰らう ]
[ 狂気は 快楽と 同意だと ヘクターの 魂を侵食していくだろう ]
(@44) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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―→北棟階段―
[白い骨を避けながら、一歩一歩階段を下りる。 背中にかかったミッシェルの声>>384がいつまでも頭の中に響いて 結った鳶色をふわりと揺らす。]
迷っ…… ぇも、いられ、ないね。
[去り際に拾ったビー玉を 虚空に翳してその向こう側を覗くように球体を目の前に翳す。
ディーンが本当に死んだのならば、己も今頃ここにはいない。 偽者だろうと、何だろうと、結んだ絆は離れない]
鬼ごっ ぉ、も楽じゃな、い。ね ぇ
[大げさに一人呟き、慎重に階段を降りていく。]
(393) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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─美術室前─
……大丈夫。
[しがみついてくるマーゴ>>388に、小さな声で告げる。 目は、細まる緋色>>@43をき、と見返し]
……シュミの悪い、お知らせメッセージなら、見つかったけど。
[何を意味するかは、説明するまでもないだろうから、言わず]
……でも、見つける。 見つけてやる。 ……逃げるのも、諦めるのも、しない。
[頭の中、響く、コエ。
にげて、ちかづいちゃだめ、はなれて。
広がる闇への警告のコエは、今はノイズ交じりで届いていない]
(394) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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−3年B組− [>>392顔を上げるクラスメイト。 揺れる、耳、と言う、か、羽根。]
……あ、ごめん、邪魔した? ―― いや、
[かすれた声で聞かれ。堪えるように眉が寄った。 左手に力が篭もる、が、首を振って。]
痛みも、何も 感じないから、辛く は。 ただ、こんなの気持ち悪い……よね。 は は。
[闇 に 欠けた身体。この学校を覆う 闇。 黒板へ向かう姿を右眼が追い、様子を見守る。]
(395) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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―美術室前―
[>>@42 歪んだ緋色とおさげ髪。 見紛う事なき、あいつの姿。]
……ついでに、2月25日あたりの日誌とか、ね。
[ちら、と姿の残るディーンを見つつ>>394オスカーに付け加えた]
この学校、昔と今じゃ部屋も違うみたいだね。 知らない場所の名前も有った。
(396) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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[右腕の闇から声は聞こえていた。 相変わらず繰り返す、怨嗟のような声。 でも 痛み はない。それが逆に気味が悪い。
辛い と言って どうなる訳でもなく。
それに 辛いのは 声よりも 欠 けてしまった身体よりも
―― 。]
(397) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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( クスクス )
いろいろと 見つけたんだね
[オスカーの言葉に][ミッシェルの言葉に][緋色は揺れて]
2月 25日、…。
( ケラリ )
(@45) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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― 木の下 ―
莫迦なのは、今更だけどなぁ……―――
[いつかのように、喉を鳴らして笑った。 本当に、指先が切れたことなど大したことでないのに。]
なぁ、お前の手は身体を傷つけるから分かりやすいが。 俺も、違う意味で、お前を傷つけないか 怖いぜ?
[あと一歩。何か届かなくて。 嗚呼、言葉で届かないならどうすればよかった?
血濡れた指先を握りしめるなら、そこにはもう触れない。 寄せられた眉の間に、唇をあてる。 形のよい鼻筋を滑って、唇に―――……触れるか。
どうして、そんなことをするのか、明白な答えはなく。 唯、脳裏に、何故か化学教師の顔が浮かんだ。]
(398) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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生徒会執行部 ラルフは、用務員 バーナバスが入ってくるのを見た**
2010/03/03(Wed) 22時頃
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うん、 ずいぶんと
学校、 かわったね。
(@46) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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―― 3B教室 ――
いや、邪魔はしてないよ。少し考え事をしてただけ。 考えるときは、手を動かすのがいいんだ。
[言いながら、黒板を左手で綺麗に消していく。 ひくり、ひくりと翼の形した耳は、動いて]
痛まないなら、良かったな。痛いのはもうかなり辛いから。 ……まあ、大分キてるな、それは。
[気を使ってちらりとしか見なかったが、正直に言った]
気持ち悪くは、ないかな。見ていて心配にはなるけど。 気持ち悪いってのは、男の癖にファンシーなグッズを顔の横につけてるやつのこと言うんじゃないの。
[綺麗に消し終われば、一歩下がって黒板の全体像を見るように]
……サイモンが死んだ。 ディーンはよく分からないけど、死んだってさ。
(399) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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−美術室前−
[オスカー>>394の「大丈夫」の声に、息をつく。]
うん。私も逃げない。諦めない。 こんな遊び、絶対終わらせるんだから。
(400) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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[慌てたバーナバスに引き剥がされてトンと床にしりもちをついた。走り去る後姿に]
もふもふ狼さん かわいそう・・・
[床に座り込んだまま声をかけた]
[キャロライナから何度も揺さぶられてもぼんやりと]
キャロライナは 寂しくにゃい?寂しいなら舐めてあげるにゃ
[にっこりと笑いかける。]
ねえ、キャロライナ 心を闇にすこし近づけたら? ねえ ケイトに手を広げたら…もうくるしくなんかないよ つらかったら闇をうけとめて抱きしめてあげて]
キャロライナの耳元でうわ言を繰り返す
(401) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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逃げないなら はやく、鬼を みつけなきゃ
( クスクス )
鬼に 捕まっちゃうよ?
(@47) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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捉まったら そのまま
こちら の仲間入り。
――― ヘクター みたいに、 …ね。
[ でもまだ、][ 彼の魂は 足掻いて いる ]
(@48) 2010/03/03(Wed) 22時頃
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耐えられなくて 寂しくて
痛いんだったら…
扉を閉めてしまおう ねぇ
闇の中へは 鬼が送ってくれるから… 闇の中へは 鬼を送るから
優しい闇を待てばいい 寂しければ抱いてあげる
[小さなキャロライナを抱きとめる]
(402) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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[ちらほらと出て行くものに紛れて、いつのまにか姿は無い。
またふわりと現れるのは、北棟の給水塔の上。]
随分と、慕われてたんだな。 [買い被りすぎだと思いつつ、こんなのはあいつじゃないと偽者だと疑った友人達を思う。]
…なんだかんだで、ちゃんとみてくれていたんだな…。 あいつと、違って。 [一目惚れだ。その一言さえ聞かなければ、気付かずに済んだ。 あいつは俺の事なんて愛していない。 俺の心なんて見ていない。 ただこの顔この姿に欲情していただけだって。]
(403) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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―美術室前―
[声の調子が変わったような気がして相手から眼を逸らしたくなる。 けれど今、会話が通じるのなら>>@46]
……日頃と今でも変わりはあるんだけどね、おかげさまで。 今は倉庫があるのに、前は用具室とかもあったみたいだし。 物も多かったのかな。
[足がまだ少し震えている。 近くには3人、うち一人は……]
…………ヘクターは、 そっちに行かなくたってあんたに語りかけてたらしいじゃない。 私みたいな喧嘩越しでもなくさ。
[>>@48今は怒りを向けたって、どうにもならないけれど。 悔しさと、悲しさと、どうにか押さえ込みながら]
(404) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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─美術室前─
[付け加えるようなミッシェルの声>>396に、ちょっとだけ視線をそちらへ向ける。 日誌の話がどこから出てきたのかはわからないから]
……2月、25日って。 お前にとっては、色々と、あった日、みたいだけど。
そんな、途切れたまんまの景色に閉じ込められるのって、こっちとしちゃ、すっげーめーわくなわけ。
[そこ、わかってる? と首を傾げる。 絶対終わらせる、というマーゴの宣言>>400には、うん、と小さく頷いた]
(405) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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美術部 ミッシェルは、立ち去っていたディーンに気がつくのはもう少し後か。
2010/03/03(Wed) 22時半頃
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−3年B組− [>>399邪魔をしてないと言う言葉に、息を吐く。 手の動きを視線で追いながら。苦笑を返す。]
はは…… まあ 無い、だけだから。
[触れると何も無い、けれど闇で繋げられてるからか額が落ちたりはない。 だけ、と言うにはかなりあれなビジュアルだとは思うけれど。]
心配は、ないよ。 …… そう かな。まあ、猫耳じゃないだけ良かった、って思うよ。
[はっきり言った割には気を遣う様な言葉に。また苦笑して少しだけ冗談を返した が。 続いた言葉に、え、と、声を上げる。]
あ、いや、サイモン君は ……知ってる、けど。 ディーン君、だって、さっき用務室で寝て たよ え、その後 に?
(406) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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― 用務室 ―
[用務室に戻ると、ラルフとグロリアが日誌を見ていた。情報が入ったことがわかれば自分も眺めるだろう。
その実、帽子をかぶってないのがとても恥ずかしいと思いつつ……。]
――……用具室かぁ、うーん、今は体育館の倉庫にしまってるからなぁ。
[やはりそこが引っかかるか。]
(407) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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−美術室前−
知らない場所…。
[ミッシェルのもたらした情報を復唱した。]
そこにケイトが?
[ケイトからヘクターの名前が出れば、息が詰まった。]
ヘクター君は、あなた達の仲間じゃないわよ…。 私達の…。
(408) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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─美術室前─
[ディーンがいなくなった事には、気づいていなかった。 ヘクターみたいに、という言葉>>@48。 そちらに、意識は行っていて]
……みたいに、もなんも。 引っ張り込んだのは、そっちじゃないのかよ……。
[思わず零れたのは、そんな突っ込み]
(409) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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ケイトの声に ケイトの哂いに
---呼応していく心
(410) 2010/03/03(Wed) 22時半頃
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