303 突然キャラソンを歌い出す村4
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[反射的にコレがイースターだと判断し、手にとったが桐野はこの姿のイースターを見るのは初めてだ。《聖遺物》を直感的に理解できる。改めて自分は堕天使になったのだと実感した。 そしてイースターを… この《聖遺物》をどのように使うべきか。 はっきりとわかる。
だってこの《聖遺物》は… ──あまりにも歌うための姿をしていた。]
仕方ないな。少しの間じっとしていろよ。
[小声で語りかけ、彼を懐に忍ばせる。 ニオイ…神気に敏感なシロは、気付いただろうか。 桐野がイースターを手にしたことに。]
(290) 2020/01/14(Tue) 01時頃
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─ 朝・自宅 ─
[寝ぼけ眼のままゆっくりと身体を起こすと、ずるりと毛布がずり落ちた。 周りを見渡したが家の中は静まり返っていて、誰も居ないようだった。]
…あれ…?そーちゃん…、シロ…?
[さっきより少し起きた頭で昨日の事を振り返る。 ありったけの想いをぶつけあって、それからシロと一緒に桐野へ飛びついて、シロが寝落ちたのを撫でて、それから…の記憶がない。 きっとこの辺りで自分も寝落ちてしまったのだろうと推測した。]
………ちゃんと、言えるじゃん…ばか。
[桐野が零した本音は、ちゃんと覚えている。>>123 >>124 嘘偽りのない言葉は、思い出すだけでも目頭が熱くなる。 何がどうなるかなんてわからないが、あの願いを守りたい。 その気持だけは、のあの中で確かなものだった。]
(291) 2020/01/14(Tue) 01時頃
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─ 戻って休み時間/2年教室 ─
うるさい!!! ヨーラに近づかないでもらえるか、先輩。
[怒鳴り上げ、腕を引くシロの手を振り払う…!!! 桐野の手にはしっかりと…《聖遺物-イースター-》が握られていた。]
よし、イースター 一緒に歌え!!!
───『SACRIFICE』
[ドドドドと重く低いくベースとドラムの音が教室に押し寄せるように鳴り響く!]
[※今から歌書きます]
(292) 2020/01/14(Tue) 01時頃
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[PiPiPi…PiPiPi…PiPiPi…
静まり返っていた部屋に、再び電子音が鳴り響く。]
…ん?
んんんんんんんんん!?!!!!
[鳴ったのは四度目のスヌーズ。 手に持ったスマホを見て、二度見した。 スマホに表示されている時刻は、いつものあが家を出る15分前だった。 三度目のスヌーズを止めた時にスマホの画面に映し出された時刻をしっかりと見ていれば、この事態は防げたはずだが、今となっては後の祭り。 久々の超!登校チキンレースの開幕である。]
(293) 2020/01/14(Tue) 01時頃
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んーーーーわーーーー!!!? そーちゃんのばか!なんで起こしてくんなかったの!
[文句を言いながら、ドタバタと朝の支度を始める。 リビングには桐野が作ってくれたであろう朝食>>144が二人分置いてあった。 のあと、ルイの分だろうか。
どうやらあれからルイは帰ってきていないようだった。 何かあったのだろうか…と思い巡らせようとしたが、朝の時間は待ってはくれない。]
(294) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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やばっ、えーっとえーっと…
[この後何をすべきか、頭がこんがらがってきている。 家から猛ダッシュすれば5分くらいの時間は短縮できるだろう。 だとすれば、メイク、髪型を超速でなんとかする時間はあるかもしれない。 だが、目の前にある桐野の作った朝食も諦めきれなかった。
結局、のあの脳内で勝利したのは桐野の朝食だった。 寝癖を手早く直していつぶりかの学ランに着替えるとリビングのテーブル前に腰をおろし、いただきます!と朝食に手をあわせた。 そして食べ始めたものの全て食べきるにはやはり時間が足らず、サラダとハムエッグだけどうにか平らげて、食べかけのトーストはかじりながら家を出る事となった。**]
(295) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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─ どこかの休み時間・学園内 ─
…失礼しました〜。
[そう言いながら教科準備室のドアを閉め、のあは大きな溜息をついた。 昨日授業に遅刻した事の罰として休み時間に教材の運搬を命じられ、今しがたその任務が終わったところだ。 今日も今日とて、のあの一日は波乱万丈だ。]
もーほんと、昨日からどうなってんだろ…。 音坂先生も急に辞めちゃったし…。
[今朝、登校チキンレースをギリギリでクリアしたのあ待っていたのは、体育教師である音坂の退職の知らせだった。 昨日会った時もそんな素振りはまるでなかったため、未だに実感がない。 Mai Otosakaのファンである母親に報告すべきだろうか?などと考えながら廊下を歩く。]
(296) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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────────…?
[ふと、とてもいい香りがした。 植物園の近くを通っているから花の香りがしても不思議ではないが、もっと独特な。 香りに導かれるように進むと、植物園の一角がうっすらと光っている気がした。 それは、気の所為だと思ってしまう程の光。 でも、先程より少し花の香りが濃くなっている気がして。]
……ルイ?そこに、いるの…?
[近寄り、そっと声をかける。 何も見えないが、そこに彼が居るような気がした。**]
(297) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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― 休み時間/2年教室 ―
[朝。上空から落下し引きずり回され鈍器っぽく使われたことで若干キズのあるマイクは、使い古された小さな空間(靴箱)から、キリノの懐に移された。イースターは一度間抜けな質問をしていた。それも先刻のこと。]
……借問。 もしや、あるいは、まさかと思いますが キリノは神ですか?
[そして現在。 マイクはキリノのお手に持たれていた。]
キュル………? 対話(セッション)ですか? 拡声器としての機能をONにする必要があります。 承認しますか?
[明るいところに出た。周囲には人。 一緒に歌え、と言われて手に持たれたイースターは拡声器としての機能をONにした。]
(298) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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………キュルッキュルルッ………キュキュ……!!
[ノイズとともに、マイクが再び別のエーテルに染まっていく――! 普段白いマイクのイースターはこの時、 なにやら黒と白の怪しげなマーブル模様に染まっている。]
キュル…… デュエットの申請を承認しました。
(299) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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/*
sacrifice wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
歌詞今から書きます
新し過ぎてめたくそわらってるわ
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♪
天使も神もないこの世の中さ 人の子であるが故にそれを追い求めるのかい? 獲物を見つけた Twinkle Eye 奪い合いの連鎖をお望みなら他所へ行ってくれ!
[ジャガジャガジャガジャガジャガジャガ…ジャジャッ!!!(ギター)] 報われない望みじゃあないさ 朝日を望めばいつかは拝めるようにね
Shut Up,XXX! Good Sleep(グッスリ)おねんねしてな!
(300) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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♪
「もちろん俺は神なんかじゃない!>>298」
♪
(301) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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キリノは、イースターを白と黒のマーブルカラーに染め上げながら、周囲の空気を震わせている…!*
2020/01/14(Tue) 01時半頃
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─ 休み時間 / 2年教室 ─
[ヨーランダから発せられた問い>>268に、にこやかに口を開く。そう、この男、めちゃめちゃその気になっている。]
それは勿論、何も身に着けない状態でお願いするよ。 でないと体の曲線美とか肌の質感とかがわかりにくいからね。 姿勢は好きにしていてくれて構わないよ。できれば君が自分で一番美しいと思うポーズがいいけど、時間かかるし楽な姿勢でも大丈夫。
[それはもう爽やかな笑顔で。照れや恥じらいの気配は一切ない、堂々としたものだった。]
(302) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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[と、袖を引かれる。恋人ではなく友達だ>>285、という言葉を聞いて、目を瞬いた。 友人がヌードモデルをすることは嫌なことなんだろうかと考えてみるも、ニコラスには友達がいないのでよくわからない……が、いたとしても別に嫌ではないだろうと思った。この男ちょっと、いやかなり感覚がアレだ。]
なるほど、お友達……ね。
[ちらりと桐野の方を見る。 その腕を、不良っぽい男子がやってきて掴む>>289のが見えて、これで引き下がってくれるかと思ったのだが。桐野の口から出た聞き捨てならない発言>>286に、体ごと、正面から彼に向き直った。]
(303) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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セクハラ? もしかしてあれかい。ぼくがいかがわしいことをするとか、そういうことを疑われているのかな。 はは。……心外だな。
[乾いた笑いと冷えた視線を投げて。 怒鳴り声に眉を顰めつつ、その手に握られたマイク>>292を……マイク?????]
待て、そのマイクは、昨日の……?
[なんでそれがここで出てくる???という困惑の中、放たれた重低音のデュエットを食らうことになった。**]
(304) 2020/01/14(Tue) 01時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2020/01/14(Tue) 01時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2020/01/14(Tue) 02時頃
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─ 休み時間 / 2年教室 ─
それでは本日は救世主たr
[言い終わらないうちに、曲のタイトルが挿入されてしまった。その曲は『SACRIFICE』という。>>292 音が押し寄せる。イースターは拡声器としての力を行使し、音を増幅させていく。
すると自然、デュエット機能を使用中のイースターというマイクは、キリノに歌わされてしまう――!!!]
(305) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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♪>>300
悪魔や地獄が蔓延るこの世だ 我思う故に我在り探求心は猫をも殺すってな 言いなりはNO De omnibus dubitandum 飛んで火に入る?今の季節がわかってるのか?
[ジャガジャガジャガジャガジャガジャガ …ジャジャッ!!!(ギター)]
惰性って言葉があるだろう? 待ってりゃ出るおまんま食うお前らはいいよな
Shut Up,XXX! goodness(グッネス)おとといきやがれ!
(306) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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♪
「どうやらキリノは神ではない。>>301」
♪
(307) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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─ これは夢だ ─
[虹色の羽が水面に落ちる夢。]
[不安な事なんてないから、 ぐっすり眠れと言うような、 子守唄のような夢。]
(308) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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[水面が揺れて波紋を作り、 広がるように現れるのは過去の事だ。
なぜいま思い出すのだろう。
あれはオトサカと出会った時のシーン。 少し困ったように笑う顔、今でも思い出せる。
そういえば、 あのときどうして兄だけは、 私に怒るのではなくて、 オトサカに厳しい視線を向けていたのか。
シスコンだからだと思っていたけれど、 もしかして別の理由があったのかもしれない。]
(309) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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[そう、兄は、悪魔祓いの家系、 マスカルウィン家次期当主だ。]
[そうして次は水面に、黒い羽が落ちる。 それと同時に音楽が流れ出した──…。]
(310) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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(台詞: 波紋、ゆられて映るのは暗い森のワンシーン。 リアルにはない、夢の中にだけある光景。
私はその場所をさ迷っている。)
[そう、歌いながら。 台詞は基本的に曲調に似合う、そう、ウィスパーボイス…。]
(311) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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♪ 暗い森のグリムヴェルト あっち こっちに あかりが灯る
夜闇に浮かぶオペレッタ そこかしこから 歌声が聞こえる
(台詞: 眼前に現れた湖は、静謐を湛えていた。 けれどそこにいたのは存在感ある、白と、黒だ。)
(312) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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♪ 白い鳥 優雅に躍り 黒い鳥 淫靡に跳ねた
おどる おどる ヴィネットの上 ここからは でられない 天使と悪魔の歌劇場
(台詞: 私は手を伸ばした。伸ばさないと、 その鳥たちに手が届かないと思ったから。)
(313) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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♪ 手をとろうと手を伸ばす 白と黒が振り向いた
(台詞: でも、)
(314) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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♪ 一瞬の躊躇い すべて闇にとけた
(315) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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(台詞: すべてが一瞬にして消える。 鳥たちも、湖も、波紋も、私のまわりのすべてが。
結局は最初から───…、)
♪
あの手に 私は 届かなかった いつの日にか どこかの誰か
届くなら 届くなら
祈りの形に両手を組んだ …♪
(316) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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[手を組み、目を伏せ、再度また。 虹色の羽が一枚、場面を塗り替えるように波紋を作った。]*
(317) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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[マーブル模様にぐにゃりぐにゃりと染まっていたイースターはやがて深い緑色に光り始める。それはまるで、冥界で今尚迷い苦しむ魂のように。]
そうだ! 歌え!イースター!! 俺と《同調(シンクロ)》しろ!!!
(318) 2020/01/14(Tue) 02時頃
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