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ドリベルは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
ノックスは酸味探し ドリベルに投票した。
サミュエルは三元道士 露蝶に投票した。
露蝶は死ね死ね団 サミュエルに投票した。
黍炉は三元道士 露蝶に投票した。
サミュエルは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ドリベルが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ノックス、露蝶、黍炉の3名。
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【人】 三元道士 露蝶[顔に掛かる赤い飛沫に、反射的に目を閉じてしまったから、 (1) 2013/05/25(Sat) 01時頃 |
― 地下・研究室 ―
―…っ!
[自分の振るったナイフは露蝶の肩に刺さる。
―しくじった、と顔を歪めるのも束の間。
肩に刺さっていた刃が引き抜かれ、喉を切りつけられた。]
ぁ、っ…。
[太い血管に近い切り裂かれた場所からは夥しい量の血が雨のように彼女に降りかかる。
息をしようとして自分の血が喉に流れ込み、ごふ、と苦しげに血を吐き出した。]
[―あぁ、
苦しい。
これが死ぬって事か。
…あぁ、悪ぃな。
――…。
現世で謝る相手は束の間、手を貸した男か、仕事仲間か。―親代わりの祖母か。
やがて力の抜けた身体が露蝶の上に倒れ込む。
褐色の目から既に光は消え。
顔に浮かんでいた表情は苦しげではあったが、…何処か救われたようにも見えるかもしれない。*]
[死を迎えた黒宵の魂は、肉体から切り離されてその場に留まる。
けれど今はまるで眠りについたように目を固く閉じて。
黒宵が目を開き、自分が魂だけの存在となった事に気付くのは、もう少し後の事。**]
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【人】 三元道士 露蝶[残されたままの黒い糸を、透明の中に落とす。 (3) 2013/05/25(Sat) 02時頃 |
【人】 道案内 ノックス[足元に落ちる端末。 (4) 2013/05/25(Sat) 02時頃 |
【人】 道案内 ノックス[痛みは鈍くしか感じない。 (6) 2013/05/25(Sat) 02時頃 |
【人】 宝飾交易 黍炉
(9) 2013/05/25(Sat) 07時半頃 |
― 地下・研究室 ―
…るせぇよ。
…っ…?
[明夜の声に応じようとして目を開き、瞠目する。
自分は喉を切り裂かれて死んだ筈だ。
視界はフィルターでも掛けたようにぼんやりと青みがかかっていて、聞こえる音も何処か遠いように聞こえ。
周囲に視線を走らせて…自分の死体に気付いた。遠目に見やり]
うわー、結構ざっくりやられてんな。
死んだら何もないと思ってたけど、薬の影響か何かか?
[露蝶はもういなかったが、何事か声を掛けられたような気がした。
彼女に対する恨みはない。
―自分も彼女を殺そうとしたのだから。]
【人】 三元道士 露蝶― →リビング ― (11) 2013/05/25(Sat) 11時半頃 |
[でも露蝶には感謝をすべきかもしれない。
おかげで俺は、人間のまま…死ぬことが出来た。
やはり何処かで割り切れなかったのだろう。先刻明夜の言ったように。
人を殺してその上で生きる覚悟が足りなかったのだ。]
…あー。
にしても、こんなんなら遺書でも書いておきゃ良かったか?
[もし警察が来たら、自分の扱いはどうなるのだろう。
生き残った奴に研究者達を殺した罪を被せられる?
もし露蝶が正直に話すのなら、正当防衛…になるのだろうか。―その時は少しでも罪が軽くなると良い。]
…悪ぃな、婆さま。
不肖の孫で。
[ぽつりと零したのは親代わりだった祖母への言葉。
まぁ、自分以外にも彼女には孫はいる。…というか、嫁いだ伯母の孫の方が断然優秀だ。
もし彼らの未来に邪魔になるようであれば、縁を切ればいいだけの事。
どうせ家を飛び出した身だ。]
[鞄の中には一つだけ…自分の本当の身元を証明するものが入っている。
鞄の隠し底の下にあるのは、自分がまだ家にいた頃に取得した自動二輪車の運転免許証。
普段は偽造のものを使用しているが、これだけは残してあった。
警察が優秀なら気付くだろうが…。]
―ま、あんたの行く末を見ててやるよ。
[自分のナイフを露蝶が持って行ったのには気付かないまま。
取り敢えず、明夜のいる筈の1階の洗面所へ向かう事にした。]
― 1階・洗面所 ―
―おいおい、派手にやられたな。
[見つけた明夜の様子に眉を潜める。
左目の周辺が少し赤く爛れ、何かが刺さったのか、ずたずたになった左手は顔よりも酷い火傷を負っていた。
けれど、ただ、痛そうだな、と思うだけ。
―自分達の関係は相手を心配するような綺麗なものじゃない。
床に倒れている佩芳の背中には何かが貫通した穴がぽっかりと開いている。]
…あぁ、これは…。
[死亡した、と一目でわかる。それには可哀そうに、と思った。
自分は彼女が明夜に襲われるのを知っていた。
知っていて見捨てたのに…身勝手なものだ。―口許には苦い笑みが浮かぶ。]
[不意に何かを探すように周囲を見回す。
―彼女の魂は消えたのだろうか。
それとも、自分と同じように何処かに留まっているのだろうか、と。**]
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【人】 三元道士 露蝶
(12) 2013/05/25(Sat) 12時半頃 |
―1階洗面所―
――――、いた、い。
[ふ、と気付いて最初に感じたのは、身体の痛みだった。
腹の辺りを押さえた手を見下ろして―
自分の足のさらに下に、見覚えのあるカラダが崩れ落ちていて。]
あ、あああ、あ、あれ。
[わたわたと辺りを見回した。
崩れているカラダは壊れてしまったように動かない。
だがどう見ても自分だ。
では、それを見ている自分は?]
――あ。
[死んだのだ、と気付いた。]
――――――。
[悔しさとか、悲しさとか、そんなものは何もなくて。
ただ、何か―ぽっかりと。
―実際、カラダは腹の辺りがぽっかりなのだがそういう意味ではなく―
何かをやりかけている途中でそれを壊されてしまったような。
やり場のない空しさを感じた。]
えっと―。
[爆弾と化した携帯端末を探して辺りを彷徨う。
壊れたことを確認しなければ―大変なことになる。
死んでからも気にしたのは、扱っている情報のことだった。]
[このときの女の視界には、鬼の姿も生ある者も―
死して霊となった者も映らない。
それほどに、大事なことだった。]
―――!
[爆発の跡から携帯端末の破片を見つけて近づいて、
破片を取り上げようと手を伸ばすが、
触れられるはずもなく、指先は破片を通り過ぎて空を掴む。]
あ――そ、っか。
[触れるはずはないのだ、と自分の立場を再度認識して
他に破片がないかと辺りを見回す。
やがて、携帯端末が完全に爆発したことを確認して、
やっと、ほっとしたように胸を撫で下ろした。]
ああ、よかった。
[ほっとしたら急に気持が軽くなった。
携帯端末とアパートのサーバーとの通信が一定時間なくなると、
サーバーはストックした情報を守るためにロックモードになる。
その間にアパートへ帰って解除コードを入力すればいいが、
さらに長い時間経過後、幾つかのタスクを実行後に、
部屋の全ての電化製品の起動することになっている。
コンクリートで囲まれた部屋が炎に包まれるのは時間の問題。
つまり、女の心残りは何もないということになる。]
ああ――、ああ。
[ふわりと柔らかい笑みを浮かべた後、
生きていたときとは違う、スッキリした面持ちで改めて辺りを見回した。**]
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[―洗面所から少し離れた、何かが爆発して破片が飛び散っている場所に実体ではない佩芳の姿はあった。
何かを探して周囲を見渡している彼女は後からやって来た自分に気付く様子はなく。
―その後ろ姿をぼんやりとそれを眺めていた。
やがて、良かった、と零す顔に笑みが浮かんだのに気付けば。]
…何だ、あんな顔出来るんじゃん。
[首筋を掻きながらぽつりと零す。
―思い出せば、何かに怯えているような様子しか見なかったから。
今度は嘆く姿を見る事になるかと思っていたから、少しだけ…気が抜けた。**]
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