151 雪に沈む村
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が10人、人狼が3人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2013/11/18(Mon) 01時頃
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ああ…素敵なラインナップですな… どれ、私をこの店まで誘った…3にしますか。
(1.ミネストローネ/2.キノコの濃厚なの/3.ジャガイモのポタージュ)
[よっこいしょ、と小さく呟きながら空席へと座る。 どうやら先客がいたようで、挨拶する暇はあっただろうか。 世間話のひとつでもしたかもしれない。]
[椅子に腰かけ、温かい店内でのんびりと過ごす。**]
(1) 2013/11/18(Mon) 01時頃
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……ええ! 寒くなってきましたしね。 風邪をひかないか心配なのですわッ。………お子様ですもの。
[>>0:138 ふいっ、と窓の向こうを見やってそんな事をお嬢様は呟く。 最近は会いに来てくれない、あの猫は。この寒くなってきた季節をどう過ごすのだろうか。 霜の降りた窓の向こうをぼんやりと眺める。]
……まぁ!一般市民の癖に気が利くわね。感謝しますっ。 では、お腹が空きましたらジンジャークッキーさんを頂きますわ。
[水筒を首からぶら下げて。ジンジャークッキーの包みをポケットの中に入れる。 ガシガシと撫でられると、『レディのお御髪をそんな風に撫でるなんて!』と少し頬を膨らませて抵抗したが、優しいピンク色の笑顔を見ると怒る気にもなれず。]
…大丈夫ですわ!一宿一飯の恩は、お返ししないと。 お父様に叱られてしまいますわ。
[そう言って反対のポケットから、重量感のある袋を取り出すと。金貨を一枚出した。『これで足りるかしら?』と、蒼い目は問う。 年齢不相応なお小遣いを見て、目の前の料理人はどう感じただろうか。]
(2) 2013/11/18(Mon) 01時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 01時頃
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[少し迷ったように答える>>1のを聞いてから、パンを焼き始めた。]
はいよー、ジャガイモな。お客さん腹減ってるかね?
[コトコトと温めると匂いがふんわりと漂い始める。自身も食べることは大好きなため、その匂いに釣られるようにひくひくと鼻を動かしていた。]
(3) 2013/11/18(Mon) 01時半頃
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…勿論、無茶はしませんわ!
[>>0:138 ピエールの心配そうな顔とは裏腹に、お嬢様は意気揚々と羊毛に包まれた腕を回した。無茶する気満々でございます。]
あらっ!こんにちは。お爺様。
[嗄れた声に振り返り、お嬢様は軽く挨拶を交わした。 干満とした動きの男を前に、お嬢様はぴしっと腰に腕を当てて話しかける。 胸を軽く反らせば、首から下げた水筒がなんとも滑稽で。探検隊気取りだ。]
メーは今から冒険に出掛けますの。お爺様、オススメの場所はご存知かしらっ?!
(4) 2013/11/18(Mon) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 01時半頃
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[暖炉の前の客の注文を取りつつ、アリスから輝く硬貨を渡された>>2ため一瞬固まってしまった。元々支払いをさせようとあまり考えてなかったのもあるが、この娘を一人で歩かせるのが不安で仕方ない。]
お、おーい。嬢ちゃんからカネ取ろうなんて思ってねえうえに、もし払ってくれるとしてもきたねえ色した硬貨で充分なんだが…。その一枚で今と、次お父上さんとじいとアリスが来てくれる分くらいまであるぞ?カネは大事に使え、な?
(5) 2013/11/18(Mon) 01時半頃
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汚い色をしたお金……?残念ながら持ち合わせていませんわ。 そうですわね、今度はお父様と爺と一緒に来ますわっ。待っていなさい!
[お金と言えば金貨が当たり前。稀に銀貨を見かける程度で。金銭価値の分からないお嬢様は怪訝そうに眉を寄せた。 若干ピントがズレた受け応えをしつつ、取り敢えず金貨を一枚テーブルの上に置いてみる。 しかし料理人がそれを受け取るかどうかは分からない。]
(6) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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私のような……? まぁ、それは光栄だわ。でも、あまり勧められないわね……。
[店の横のサンザシの枝を折った旅人に、泥団子にまやかしの魔法を掛けて振る舞ったとか。 サンザシの幹を蹴飛ばした悪戯っ子を捕まえて、丸一日語尾に「ケロ」が付く呪いを掛けたとか。 それなりに悪い噂(事実)が絶えないドリュアスなのだ。 自然と、視線は笑みをこぼすソフィアから逸れて空中遊泳をはじめる。>>1:113
それでも、彼女の率直な感謝の言葉は悪い気はしない。>>1:117 『延命措置』という単語のもたらす不吉の気配は感じ取れたので、あらと口元に手を当てる羽目にはなったけれど]
(7) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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[一般人と金持ちの金銭感覚の違い>>6に愕然としつつどうしたものかと考えあぐね、折れる。]
んあー…そんな多くはいらねえが。アリスはぜったい引かないだろ?
そうだなぁ。じゃあよ、こーしてくれねえか。今いただいた代金の中に次回この店に来てくれる分も貰っちまったから、次は手ぶらで来い。…な?んで、俺は最高のもてなしが出来るように準備しておくからよ。そうしてくれるならその机の硬貨はいただく。…どうだ?
[オーブンからもパンの焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。今が取り出す最良の時だろう。]
わり、ちょっとオーブン見てくるから。
(8) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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[店へと向かう間中、ソフィアの猫背がとても哀愁を誘っていたので、赤い屋根のお店に到着した時にはジリヤも少しばかり緊張してしまった。 傍から聞いていても空元気とわかる挨拶を母と交わし、ソフィアが先に自宅へと踏み込んでゆく]
えぇと、お邪魔致します。
[数歩分遅れて、ジリヤも頭を下げて店内へ踏み入った。 店内は外と比べて暖かく、冷たい風に冷やされた身体をじんわりと温めてくれる居心地のいい空間だ。 ……ただし、今日は奇妙な緊張感が漂ってはいるけれど。 思わず肩のショールを神経質に引張って、カウンターの近くでソフィアの様子を見守る]
(9) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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あら、嬉しいわ。 私の好みを覚えていてくれたのね。
[菩提樹にセージ、メリッサにネトル。 ソフィアが並べてゆく瓶に収まるのは、ジリヤが日頃購入する種類の香草類だ。 両手の指先を絡めて表情を緩めると、馴染み深い香草達の瓶を視線でなぞる。
……その合間に馴染みのない茶葉が混じるのは、目の錯覚という事にしておこう。 ソフィアと、彼女の母の間に視線を彷徨わせ、曖昧に微笑んだ]
(10) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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まぁ、これがさっきお話してくれたお茶ね。 この葉を見るのは私も初めてよ。
お砂糖を入れずにストレートで、ね。 有難う、覚えたわ。 せっかくだから、家に帰ったら早速いただいてみようかしら。
[外は冷えるから、きっと用事を全て終えて帰宅したら、温かい飲み物が欲しくなるに違いない。 手仕事の前のティータイムに想いを馳せながら、ソフィアの説明に耳を傾ける。
……翼持つ娘とドリュアスの会話を遮ったのは、その最中にカウンターに落ちた影。
慎重に視線を持ち上げると、ソフィアの後ろに彼女の母が佇んでいた。 表情は慈愛すら感じられそうな笑みなのに、微かに漂ってくる怒気にジリヤまで一緒になって肝を冷やす]
(11) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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あ、あの、あまりソフィアを責めないであげて下さらないかしら? 悪気があったわけではないのでしょうし、失敗は誰もが犯すものだもの。
[慌てて言葉を足してから、再び母娘の間に視線を泳がせた。 ややおいて、さりげなくソフィアの方へと身を寄せたのは、彼女を庇うような意図。 取り繕うように微笑んで、彼女の母と視線を合わせる]
(12) 2013/11/18(Mon) 02時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 02時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 02時半頃
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……ふむぅ。そんなものですか、欲が無いのね、貴方は。 分かりましたわ、では次の御馳走を楽しみにしていますわっ。 お父様は特に味に煩いので、頑張りなさいっ!
[羊毛の腕を組んで、うんうんと頷く。お嬢様はひとまず納得した御様子です。 オーブンの方へ向かう料理人の背中を見ながら、お嬢様も鼻をひくひくさせる。もうお腹は空いていないが、やはり気になるようで。 隣に座る老齢の客人もその匂いは届いているだろう。]
(13) 2013/11/18(Mon) 02時半頃
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[女の子の目の前で、母親は優しく微笑んでいます。女の子も笑顔を張り付けています。決して暑くないはずの季節、女の子の頬を一筋の汗が垂れていきます。]
ほほほほほら、ジリヤさんがお茶、お茶欲しいって、こないだの奴、 あれを……あ、れを……。
[女の子の母親はジリヤに向かって眉をさげて笑いながら挨拶します。それから、すいませんねジリヤさん。とだけ言いました。ジリヤを利用した緩和作戦までばれていました。]
(14) 2013/11/18(Mon) 02時半頃
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[女の子の傍に立ち、母親からの笑顔の攻撃から庇うようにジリヤが助け舟を出してくれます。女の子は泣きださんばかりの尊敬のまなざしでジリヤを見つめます。 その様子を見た母親から溜息が一つ漏れました。女の子は勝利を確信しました。]
うん、今すぐ、すぐに届けに行くから……え?
[好機と見て撤退に向けて動こうとした女の子に、母親からもう一つお使いが出ました。今日はもう家の仕事はいいので、ジリヤさんさえよければお手伝いをしてきなさい、との事でした。]
え、えと。私はもちろんいいけど……。
[女の子はちら、とジリヤの方を見ます。彼女の返事はどうだったでしょうか、答えを聞けばジリヤにお茶の葉をいくつか包み、ウォーレンの分もしっかり持つと彼の工房に向かったでしょう。]
(15) 2013/11/18(Mon) 02時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 03時頃
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うん、そっか。まあ、そうだよなー。
[トニーの言葉>>0:126に、カルヴィンはふっと相好を崩して。 でもその顔には寂しさと諦念が入り混じって]
雪降ったらすげーもんな。ここらへんは。 たしかに街とかに出ていった方が暮らしやすいかも。
[1年後のトニーを想像する。 きっと今よりも逞しくなって。自分の背を抜かしてしまっていることだろう。 もっと今よりも大人になって。自分となんかもう遊んでくれないかもしれない。 子供の1年の成長は早いのだ。嫌というほどそれを見てきた]
俺はどうしよっかなー。 まー。ギリギリまでいつも通り遊んで回るけどさ。
[大人しくすぐに眠りにつくのは、なんだか冬に負けた気がして癪にさわる。魔力の限界までいつも通り「普通の」暮らしを続けるのが、カルヴィンの常だった**]
(16) 2013/11/18(Mon) 07時頃
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― 回想>>124>>135 ―
わわっ。……っ。
[わしゃわしゃとドナルドに頭を優しく撫でられて、カルヴィンは子供らしく素直に赤面する。 なんだかくすぐったくて、自然と笑顔になってしまう。 隣で同じように頭を撫でられているトニーを見て、同じ扱いをされることに微かな安心感を覚える]
しゃーねーなー。 ドナルド号は譲ってやるよ。 高度たけーからって、ビビんなよ?
[チラリとドナルドに目配せしてから、おどけてみせる。 素直になれないトニーの肩を押すように。 自分にできるのはこれくらいだからと**]
(17) 2013/11/18(Mon) 07時半頃
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―― 教会 ―― [部屋を、茶葉の良い香りが包み込む。 チャールズの入れてくれるココアも好きだけれど、ソフィアの店の茶葉を使った紅茶もまた美味しい。 チャールズの言葉>>0:134には、小さく頷いた。]
俺も、手伝う。
[黒髪に手が触れるのがわかれば、そちらへ顔を向ける。 青年が飲み込んだ感情も、チャールズには見透かされているのだろう。 そういったものまで包み込んでくれるような手のひらの柔らかさに、心地よさそうに目を細めた。 そんな様子は長い前髪に隠れ、外からは見えないだろうけれど。 甘えたように、ごろごろと喉を小さく鳴らした。]
(18) 2013/11/18(Mon) 12時頃
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[不意に扉が開かれ、暖まっていた空気が外に流れていく。 先程見た赤い龍と同じ色、燃えるような赤い髪を持つ男が扉から入ってきた。>>0:133]
ドナだー! おかえりー!
[笑いながら迎え入れるチャールズ>>0:140の後ろで、ブランケットにくるまったまま声をかけた。**]
(19) 2013/11/18(Mon) 12時半頃
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[冬のことをよく知っているように話すカルヴィンを見て、>>16初めて彼が自分より遥かに長く生きていることを思い出す。 その外見からは、やはりピンとこないのだが。]
うん。 ガストンじいちゃんが元気な頃さ、旅の話を聞かせてくれたんだ。 街もいいけど、南にある花畑がばあちゃんのお気に入りで、ばあちゃんが死んでからも、冬が来るたびに「連れて」行ってたんだって。 ばあちゃんが大事にしてた、髪飾り、ポケットに入れてさ。
前の冬は、オレのせいで行けなかったから…じゃあ、次の冬は一緒に行こうって約束してたのにさ… だから今度は、オレがじいちゃんとばあちゃんを連れて行きたいな。
[街に出た方がよいかもしれないと言う言葉に相槌を打ち、少し目を輝かせながら、それまで誰にも話したことの無かった想いを打ち明けたところで、ふと、微笑みながらも、どこか寂しさを感じさせるカルヴィンの表情に気づく。 つられるように、トニーも表情を曇らせた。 そして、カルヴィンは旅に出るつもりがないことを知ると]
…カルヴィンは、ここで過ごすのか…
[一緒に行けたらいいのに。 言いたくてたまらないその一言を飲み込んだ。]
(20) 2013/11/18(Mon) 18時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 18時頃
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―回想>>0:135>>17―
[案の定と言うかなんというか。 子ども扱いに憤慨の様子を見せる少年に、含み笑いを漏らす。 同族の“少年”とはまた違った種類なのだろうが、彼もまた、コドモらしい子供であった。 まだまだ甘えたい盛りなのだろう、しかし背伸びをしたい年頃でもある故に、何ともかわいらしい反応になる。
それを傍らの“少年”の分かっているようで、後押しするように、少年をけしかけるのだった。 こちらに送られる目配せも正確に読み取り。]
よっしゃ、来ねえならこっちから行くぞっと。
[にんまりとした笑みと共に、半ば大仰な仕草で少年を捕まえ、その勢いのままに高く抱き上げる。 先ほど“少年”にしたのと同様、肩の上に乗せれば、少年の視界はぐっと高くなったことだろう。]
どーよ? たっけーだろ。
[男は危なげなく少年の身体を支え、からからと笑った。]
(21) 2013/11/18(Mon) 18時半頃
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―教会>>0:140― [迎え入れてくれた男は、男自身にとってもどこか懐かしい気配を纏っていた。 チャールズは確かに人間だ、それは間違いない。 しかし彼の内には龍の血が流れている…それも、男と同じ一族の。]
良く言うぜ。 まだまだ死にそうもねぇ癖によ。
[くっくと喉の奥で笑いながら、室内へと入って行った。 暖かな空気が、少し肌寒い外と対比され、心地よい。 やはり元来鱗を持つ身である自分にとっては、寒さと言うのは中々に堪えるモノの様だ…たとえ体内で、確かな炎が燃え続けているとしても。]
しっかし冷えるな…あと数日ってとこか?
[何が、とははっきりとは言わないが、通じることだろう。 この村を深い深い雪に閉じ込める、仏の到来であるという事は…
勧められれば椅子に腰かけ、ふと雪のちらつく窓の外を眺めやる。 もしも室内に他に誰かがいたらば、すぐにそちらに目を向けて軽い挨拶を交わしたことだろう。 いなかったとしても、話しかけられれば視線はそちらへと向けられる。]
(22) 2013/11/18(Mon) 18時半頃
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ー回想>>17>>21ー
べべっ…別にオレは肩車なんかしてもらわなくたっ…おわっ…!?
[からかうようにドナルドを譲ると言うカルヴィンについ反発してしまうが、ドナルドはお見通しのようだ。 トニーの身体がふわりと宙に浮いた。]
なっ、なにすんだ!下ろ…
[抵抗などものともせず、軽々と持ち上げられ、肩に乗せられたトニーは、それでもなお軽く暴れたが、目の前に広がった景色を見るなり、そんな小さなプライドはすっかり忘れてしまった。]
「どーよ?たっけーだろ。」
あ、ああ…
[少し視界が高くなっただけで、いつも見ているはずの景色がまるで違って見える。 先ほどまでトニーを震わせていた冷たい風が、今はとても心地よく、爽快な気分だ。 自分は翼をもたないが、空を飛べたとしたら、おそらくこんな気分なのだろう。
少年の目はキラキラと輝いているに違いない。]
(23) 2013/11/18(Mon) 19時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/18(Mon) 19時半頃
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(じいちゃんとばあちゃん、ね)
[トニーの言葉>>20に相槌を打ちつつ、カルヴィンは生前のガストン夫婦の顔を思い浮かべた。 咄嗟に頭の中に浮かんだその姿は、トニーの知っている白髪の老人とは違っていて。 気が良く明るい青年と、豊かな黒髪を髪飾りで束ねた若い女性の姿。若くてお似合いの夫婦だった。 良い“孫”を持って幸せだな、と。天国の2人を羨ましく思う]
南にある花畑か。見てみてーなあ。
[旅について来て欲しい、という気持ちを言外に匂わせているトニーに。カルヴィンはどうすることもできない]
(24) 2013/11/18(Mon) 20時半頃
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[トニーは知らないのだ。 昼間2人で思い切り遊んで、いつもの分かれ道で別れた後のカルヴィンを。 トニーは知らないのだ。 月明かりの中で村はずれの洞窟の中に蠢く、巨大な翼竜の姿を。 寝る時はさすがの彼も本来の姿に戻らざるを得ない。 一緒に旅は――できない]
『…カルヴィンは、ここで過ごすのか』>>20
[ここで過ごす、というトニーの言葉選びに、カルヴィンはハッとする。 彼は本当に、自分を同じ普通の子供として扱ってくれているのだ]
(25) 2013/11/18(Mon) 20時半頃
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そうだなー。俺はずっとこの村にいるぞ。ずっと。
[待ってる、とはなぜか言えなかった。 ただ、トニーが旅に出るまでは冬眠すまいと自分の中で決めた。 そうすれば、トニーの中にある“カルヴィン”のイメージを壊さずに済むと思った]
……っ。
[無意識に拳を握りしめる。確実に力は弱まっていた。 だがトニーが旅立つまでは保つだろう、と自分に言い聞かせて]
(26) 2013/11/18(Mon) 20時半頃
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