241 線路上の雪燕
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マリオは薬屋 サイラスに投票した。
クラリッサは薬屋 サイラスに投票した。
ペラジーは薬屋 サイラスに投票した。
キャロライナは薬屋 サイラスに投票した。
ルーカスは薬屋 サイラスに投票した。
シビルは薬屋 サイラスに投票した。
櫻子は薬屋 サイラスに投票した。
サイラスは馬飼い キャロライナに投票した。
トヨタは薬屋 サイラスに投票した。
イアンは薬屋 サイラスに投票した。
サイラスを処刑するには畏れ多かったので、取りやめた。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、マリオ、クラリッサ、ペラジー、キャロライナ、ルーカス、シビル、櫻子、サイラス、トヨタ、イアンの10名。
深夜。
暗闇を往く雪燕が静かに刻むリズムが変調しだす。やがて完全に静止する。
異変に気付く乗客が如何程居ただろう。
窓の外には、合図をするようにゆれるランタンの光が見えていた。
何者かが、一等席付近…車掌室から乗り込んでくる。
再び刻まれだすリズム。何事も無かったかの様に雪燕はまた進みだす。
刹那、嵐の様な風を切る音。トンネルに入ったが故の、空洞音だ。
風を切る音の中、扉越しの会話は微かにしか聞こえない。
––––君か、パルック…
ジェフ。……どうかした…い…
……令状だ、乗客には悪いが一刻を––『人狼』の捜索を……
…本部長は頭でも––––ったの…い…?
––––冗談…はない……私は––––北––…–––村に…––憔悴…態の村人–––…
喰い散ら–––…遺体が…–…絞首台が作られ…––––
––––止むを得……毎日1人を––––
(#0) 2015/12/01(Tue) 00時頃
…–––酷な! 疑いだけで隣人を殺–––––
––––違う、真実、『人狼』は居––…––拠–––
–犬…狼より大きな……歯形–––……毛–––––––……
……3匹……処––––成功……が、1匹が………––狂––––
–––逃…路––フリード––––…愛犬家…––––
犬……ではな……––––クロゼット……らされ–––––……
––財布は手…かず……使用人に…––す為……
…三枚の…切符––…雪燕…
トンネルが終わる。一瞬の沈黙が訪れる。
再び雪燕の中に静寂のリズムが戻ってくる…かに思われた。だが。
『関係者以外立ち入り禁止』
銘打たれた扉が勢い良く開け放たれ、5人の男達が猟犬の様に猛進を始める。
(#1) 2015/12/01(Tue) 00時頃
「身の丈に合わん外套、赤味の茶髪、8歳程度の少年。
目撃情報に依れば私刑痕有り。
二等車両と三等車両の切符を所持、
客を懐柔し一等車両に紛れ込んでる可能性も有る、気を付けろ。
名はマリオ・ドヴァーデン。
見つけ次第確保だ、パニックにならん様、彼奴の正体は口外するな。
家出少年の捜索と名目せよ。いいな?」
「Sir, yes, sir !!」
鉄道警察の紋章が、それぞれの胸に光る。
背には長袋を背負っており、勘の鋭い者ならすぐに銃器と分かるだろう。
扉の向こう、車掌室の中。呆然とした車掌の手の内から、
或る村の議事録と、新聞の切り抜きが挟まれたファイルがどさりと落ちた。
(#2) 2015/12/01(Tue) 00時頃
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[揺れる車内、狭い廊下は 男達が一斉に走るには無理があった。 1人の男が、シビル[[who]]の部屋の前で脚をもつれさせ、たたらを踏んだ]*
(0) 2015/12/01(Tue) 00時頃
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ー 或る一等車両の部屋 ー
[何処かから、落ち着きの無い足音が聞こえてくる。
ざざ、と寝台の下から飛び出した者が居た。 彼がずっと息を殺し、潜伏していたその部屋は ひょっとしたら、誰かが使っていただろうか。
誰かが眠っていても、誰も居なくても。 隼の様な早さで壁を蹴上がり、窓を開ける。 脚をかけ、手でしっかりと渕を持ち、跳ねて。 少年はそこから車両の上に昇り上がる。
外は既に、満月の光しかない。 彼の顔は脚でも断たれたかの様に、 酷く歪み、汗が滲んでいた]*
(1) 2015/12/01(Tue) 00時頃
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―出発後 一等車両 個室 ―
[列車が緩やかに発車していく。部屋に戻れば、また黒いシルクハットと礼服を身に着けて。浮かべた笑みは薄い色を見せた。 之でいざという時の布石は打ったはず。と男は自信満々な顔を浮かべるものの、すぐに首を振った。此処までは盤石。多少の想定外はあるが、冒険はこうでなくては面白くない。
…強がりだ。 そっと自らの手を見つめ、笑みは苦笑に変わる。
また次に会ったときにと人参頭の少女には答えた。 その頭に触れて、撫でて…………]
撫でられた事すら、俺は無いんだな。
[妹の頭を撫でた事を思い出し、自虐めいた呟きを音にした。誰の前でもない、だから偽る必要もない。あのとき、ジャンと名乗る男に伸ばした手は、きっと自分の為だ。
妹の為ならなんだって出来る。そう ――なんでも。]
(2) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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[そこまで考え。 自分がこの車内で知り合った人物の顔を思い返した。]
…約束は、どうするか。
[約束と言いきれないし、二人は忘れているか。 とドアに視線を投げて。 ベッドの上に座り、深夜までの時間を過ごしたか。 一食くらい抜いた処でなんの問題もなく。 むろん、誰かが尋ねてきたのなら笑顔で答えたり、数度軽く席を立っては車内を歩いたかもしれないが。 どうにも一人で食事をする気にはなれず*]
(3) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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― 回想・ニズ駅ホーム ―
兄は陸軍将校でしたのよ。 戦後、抑留されて。かの地にいるという知らせが届いて。 居ても立っても居られず、やって来たのですわ。
[イアンの不躾な質問>>2:153にも、不思議と嫌な気持ちはしなかった。 別に隠し立てすることでもないので、正直にすべてを話す。 エスコートは得意だ>>2:151、と自称するだけあって。 会話で飽きさせない殿方だと感心してしまう櫻子だった]
……無事に。 元気でいらっしゃるといいのですけれど。
[兄の面影が頭をよぎる。その姿が、なぜかルーカスと重なった]
(4) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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[知り合いかい>>2:162、と。 九重のことをイアンに問われれば、ふわりと微笑む]
……ええ。九重様は。 わたくしが旅先で出会った、大切なご友人ですわ。
[母国語のことを問われれば、相好を崩して]
ありがとう、と。九重様はそう申しておりましたわ。 この国を嫌いにならずに済みそうだと。
[わたくしも全く同じ気持ちですわ、と。小さく付け足した]
ここまでで大丈夫ですわ。ええと……イアン。
[呼び捨てでいいから>>151と、言われたから。 殿方を呼び捨てにするのはかなり勇気がいったけれど。 にこりと微笑んで、イアンに一礼するだろう*]
(5) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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― 21項目 ―
『19時41分』
『……白いフードの男の子は、 ペラジー・デュランテって言う名前なんだって。 異国の名前って、不思議な響きね。 スウェルグについたら、お店にくるかも!
売店で東の国の人? と赤毛の女の子とおはなしをしたわ。 お土産、迷ったから、東の国の人に「どっちがいい?」ってきいて 選んでもらったのよ。
戦争でおじいちゃんは帰ってこなかったから おばあちゃんは、もしかしたら東の国の人、 恨んでるかもしれないけど。 でも、その人はとても素敵な紳士だったのよ。
あとは……赤毛の子とその人と、一緒に雪燕まで走って ……なんだか、とても楽しかった!』
(6) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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― 一等車両、夜が深くなる前に ―
[二等車両とは、その廊下すら違っていた。 ここならば手を壁に打ち付けても先ほどよりは痛まないだろう。 柔らかい壁紙、間隔の広い、少ない扉。 切符の皺を伸ばし、目的の部屋にたどり着いたのは、うるさい車掌が姿を消してからだった。
二段ベッド。それに小さな洗面台! サイラスはよっぽど驚いたのか、暫く口を開き扉を開けたままそれらを眺めていたが、暫くしてようやくもう一歩を踏み出して後ろ手に扉を閉めた。
様々なことが重なり、心はどうにも浮ついて、寝台の下に息を潜めている誰かには気づかなかった。気づいていても――どうしたろう。何か、出来ただろうか。あるいは、無意識に悟っていたのかもしれない。 サイラスはすぐに靴のまま二段ベッドの上へと上り、深く、大きく息をついた]
(7) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 00時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 00時半頃
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〔くぅ、とお腹が減ったことに気がついたのは、 その記録を書き終えた頃。 男の子に「ごはんちゃんとたべてね」と いわれたことを思い出した。
晩御飯にはほんの少し遅い時刻だった。 一人でご飯、というのも怖いなぁと思った平凡な小娘は、 畏れ多くも一等車両、 教えてもらった部屋にちらりと顔を覗かせて
そこにルーカスの姿が見えたならば>>3〕
あのう……一緒に、お茶、いかがかしら?
〔などと声をかけたかもしれない。 彼がいなかったなら、そっと扉をしめただろう。**〕
(8) 2015/12/01(Tue) 00時半頃
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[二段ベッドの上、あぐらをかいてペンを握る。 下敷きにするのは一冊の薄い本。 教会を描いたポストカードは、白い部分が少ないものを選んだ。 隅に「Silas」とサインを書き、ペンをしまう。 鞄にインクのしみが出来ていた。
それを見つめて、溜息をひとつ。 それからサイラスは仰向けに寝転がり、目を閉じる。 勿論、靴のまま。 鳴る腹をさすり、カーテンをひいていない窓から星明かりが差し込むのを待っていた**]
(9) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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― 発車前・ニズ駅ホーム ―
[櫻子のエスコートに夢中になって、気づけば列車は発車直前。 >>2:62ペラジーからの頼みを忘れたわけではないが、些か自分は物事に対する計画性を疎かにしがちのようだ。
櫻子と別れてから、慌ててホームへ戻って新聞社に電話をかければ、担当した者は今し方帰ったところ、とのことで。 明日の朝にもう一度掛けたなら詳細は話してくれるそうだ。 勿論、新聞社の方へはペラジーのことは伏せてある。此方が情報を横流しにした、などということに感づかれればそれなりに具合が悪い。
最後に「富豪の家出少年の噂を聞いた」と適当な嘘をついて、>>2:156ペラジーから聞いた少年の特徴を、仲間へと話しておいた。
「スクープになるぞ」と捜索を促しておけば、くだらないゴシップめいた記事目当てに、おそらく仲間達は食いつくだろう。 幸いなことに、ここ数日のサラグニッド・タイムズは、それぐらい記事の内容に飢えている。]
(10) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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― 回想・一等車両 ― (>>122続き)
[ ペラジーのたどたどしい発音>>2:122がよほど奇妙に響いたのだろうか。 サクラコは思わず、といったふうに笑顔>>2:168を見せる。
故国の衣装の見事さを見抜いたことも、彼女の中でペラジーの評価を上げたのかもしれない。 「東洋の文化にお詳しいのですね」>>2:168 という評に、ペラジーも微笑む。
苦笑であることは気づかれないだろう。
「お仲間ですね」>>2:168 と続けられた声には、同じ列車に乗り合わせた旅仲間という以上に、故郷を遠く離れた者へ向ける寂寥感がこもっていたように思える。]
(11) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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[電話を切れば、同時に発車のベルが響き渡って。 まだ乗るから待ってくれ、と最初の乗車の時と変わらず、彼は慌てて列車の方へと向かい始める。
座席を留守にしていた間、>>2:106>>2:157やたらと大柄の女が自室の座席へとやってきていたのを、彼は未だ知らない。
……尤も、座席に戻った時に、同じ車両の者が訝しげに此方を眺めてきていたことには気付いたが。 この時には、ニズ駅での騒動でくだらない顰蹙でも買ったか、と思う程度のことであった。]
(12) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 01時頃
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[食堂車に誘う>>2:140と、サクラコは顔を輝かせ、胸の前でぱちんと手を合わせた。>>2:169
ペラジーは彼女が回せるように腕を出す。 完璧なマナーで食堂車までエスコートするつもりだった。
食堂車の従業員に人種への偏見があろうとも、こちらが恥じる必要はないのだ。 恥じるべきは、職分さえ果たせない彼らの怠惰。
ニズ駅で見かけた豪華な聖堂>>2:50を思い出す。 この国の神は、怠惰を悪徳として戒めているのではなかったか?]*
(13) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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[彼を>>12目的に利用するため選ぼうとした理由が一つあった。だが、それは、口の中にも何処にも閉ざしたもので。 お蔵入りとなった。
>>8ドアを叩く音に気づけば、そちらを向き。]
……おや?ええ、構いませんよ。 こんな夜に一人では不安でしょう?
[浮かべた笑みは貴公子然とした微笑みで。 大丈夫ですよ。と返せばベッドの上より立ち上がり。]
それにちょうどよかった。少々お腹が空いていましてね。
[食堂車で軽く食事もいかがですか。とエスコートしようと彼女と共に。お手をと、手をとって。一等車両を歩いていくか。やはり、女性はよい、心洗われるようだと思いながら、ふと自分が持っていた切符の個室前で立ち止まり。>>7>>1居るのかと少し様子を伺おうとしては、彼女の手前、其れを諦め。
食堂車に向かえば、既にピークを過ぎた車内は、それほど混雑をしていなかったか。彼女へどうぞと席へエスコートすれば、好きなものを頼んでいいよ。と砕けた口調で微笑みを浮かべ。
自分もまた、食事を取り始めただろう**。]
(14) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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― 深夜・一等車両 ―
……ふぁ。
[今日は本当に色々なことがあった。 目を閉じると列車で出会った人々の顔が浮かんでは消えた。 心優しい赤髪の友人、キャロ。どこか兄に似たルーカス。誠実な同郷の友人、九重。寂しい瞳をしたペラジー。正義漢のイアン―――]
あーもう! 眠れないですわ。
[すっかり興奮しきっていた。目が冴える。 櫻子にとって、このひとり旅はあまりに刺激的だった]
あら、何の音かしら。
[ききーっ、とブレーキの音。列車が止まった>>#0。 再び列車が動き出す。続いてドタバタと廊下を駆ける足音]
(15) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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いったい、何の騒ぎですの……?
[恐る恐る扉を開けて、廊下を覗き込んだ。 一等席付近の車掌室から、 厳めしい男達が出てきたところであった]
鉄道警察の方ですの? わ、わたくしは。切符泥棒じゃありませんわ。 昼間のこと、まだ根に持っておられるのですか。
[男の胸に光る鉄道警察の紋章>>#2。 櫻子は完全に勘違いをしていた]
わたくし、警察の方に御厄介になることはしていませんわ。 ……え、違うのです? 家出少年?
[櫻子の声は、寝静まった廊下に存外大きく響くだろう。 自室にいた者も、そのやりとりで。 鉄道警察の介入に気付くかもしれない**]
(16) 2015/12/01(Tue) 01時頃
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― 回想・食堂車 ―
私が訪れた村や町の名前をつなげれば、 きっと昔の巻物のように広げなければならないでしょうね。
故国アイラを出て、しばらく暮らした河畔の町はナルトス。 大きな家で、中庭にはレモンの木がありました。 そこを出たのは何歳のときだったでしょうか。
ヒトコブラクダの背に揺られて、大きな市場のあるシナラへ移りました。 それから、クサリ河を河口近くまで下ってジャレンへ。 次に、近くの大瀑布が有名な町ステテロスへ。
[ サクラコをエスコートしてテーブルに着いた>>2:169ペラジーは、従業員が近づいてくるたび、「この国は」と前置きし、「近代化」「国際化」という単語を出した。 従業員が、心の裡でどう思っていたかはわからない。]
(17) 2015/12/01(Tue) 01時半頃
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― 発車して少し後・一等車両 ―
[結局、愛犬家の事件に関しては大した情報は手に入らなかった。 明日の朝になれば話は別だが、現在のところは担当者が分かった程度のことで、何の成果もなしだ。
走り込んで列車へ飛び込んだので、自分の座席でしばらく一息ついた後。 大口叩いて「任せろ」と言ったところなので一応ちゃんと謝っておこう、と教えてもらったペラジーのコンパートメント>>2:65(彼が一等車両と聞いた時は、正直なところ少し羨ましく思ったものだ)を訪ねた。 が、ノックをしたところで返事はない。 どうやら、本人は不在らしい。]
(18) 2015/12/01(Tue) 01時半頃
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[ けれども、こちらが顔を上げ、背筋を伸ばしている限り、彼らは正面から闘うことができないのだ。
食堂車に見知った顔>>8、>>14があれば、悠然たる態度で挨拶したかもしれない。]
その昔、遊牧民が築いたという町サルナスの跡地には、 大湿原が広がっていました。 ……そういえば、この国にも広い凍土がありますね。 開発するには、あの湿原以上の人手や技術が必要でしょうが……。
そうそう、インガノックの庭園の素晴らしさを聞いたことは おありでしょうか? 実物の美しさにはため息しか出ません。 訪れた旅行客のほぼ全員が、写真集やスケッチ集を買い求めるそうです。
[ ペラジーはサクラコを楽しませようと、旅の間で見聞きした珍しいものの話をし続けた。]**
(19) 2015/12/01(Tue) 01時半頃
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……また、 後で来るかあ……。
[ニズの停車中から今までの間、ずっと慌ただしく走り回って、エスコートまでしていたものだから、今回の無駄足には流石に疲れて気が抜けた。 思わず出そうな欠伸を一等車両だからという理由で噛み殺し、イアンは来た道を引き返す。 注意力も散漫になっていたものだから、すぐそこで櫻子とペラジーが、別の騒動にまた巻き込まれていることにも、全く気づかず。
自分の座席へと戻る間に誰かに会えば、いくらか会話をしたかもしれない。
いずれにせよ、彼が再び座席へ戻った時には、くたくたに疲れ切っていただろう。
そうして、また座席で気づけば眠っていて、次に気がついたのは深夜、午前2時。]
(20) 2015/12/01(Tue) 01時半頃
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―回想・ホームにて―
では、この子は責任持って、丁重にお連れいたします、です。
[といって腕に抱いたのは、ぬいぐるみ。>>2:174 そうして、異国の少女ふたりと、雪燕まで走って戻った。>>6
乗り遅れるようなこともなく、二等車両の搭乗口にまで辿り着いてから。 大きなぬいぐるみを、赤毛の少女の手に渡してやった]
――じゃあ、私はこれで。縁があれば、またどこかで。
[そう別れを告げて、一等車両の搭乗口へと小走りで向かった**]
(21) 2015/12/01(Tue) 01時半頃
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― 深夜2時・二等車両 ―
[>>#0きぃ、と聞こえた金属音に、続けざまに鳩達が反応して鳴き声を上げたせいで、イアンの意識は覚醒する。 寝ぼけ眼で窓の外を見やれば、辺りは既に真っ暗だ。]
……げっ、
[今、何時だ!?余りの暗さに思わず手元の時計を眺めてみれば、時刻は午前2時、すっかり夜更けだ。
人々の話し声で騒々しかった列車内も、いつの間にかしんと静まり返っていて、物音のひとつも聞こえない。]
(22) 2015/12/01(Tue) 03時半頃
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[……物音ひとつも、聞こえない?]
こんな時間に、途中停車?
[そんな予定は聞いていない。運転手の交代にしたって、どこかの駅でやるものだろう。辺りは闇に包まれており、到底交代をするような場所には思えない。 何かのトラブルでもあったのだろうか?
そう思ったのもつかの間、再び列車は音を立て、動き始める。 無事に進んだ列車はトンネルへと入って、なんだ気のせいか、と再び寝付こうとしたその時。 いくつかの物音が、遠くで鳴るのを感じた。>>#1]
(23) 2015/12/01(Tue) 03時半頃
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[イアンは扉を開き、そっと廊下を覗き込んだ。 二等車両は、今のところは静まり返っている。物音は少し遠く、一等車両の方向からのようだ。 誰かが酔いつぶれて暴れているだけなら良いのだが、それが有り得る三等車両ではなく、一等車両。
幸い、手洗い場は一等車両側にある>>1:#1。 一旦手洗い場へ入って、一等車両側へ耳を澄ませば、やがてはっきりとした声が聞こえた。>>16櫻子の声だ。
また、彼女はくだらない因縁をつけられているのだろうか。 しかも今度は、鉄道警察に。 夕方の彼女の萎縮した姿を思い出し、割って入ろうか、と考えた瞬間。]
「……え、違うのです? 家出少年?」
[家出少年、との言葉に、>>10夕方仲間に流したデマの存在が重なって、思わずどきりとしてしまう。
電話口の彼には、「スクープになるぞ」と流し込んだはずだ。 その言外に含む意味は、「タネを掴むまでは、どうかご内密に」。
偶然の一致か、それともどこかで漏れたのか? いずれにせよ言えることは、ただひとつ。]
(24) 2015/12/01(Tue) 03時半頃
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[……ただの家出少年の捜索に、こんな夜更けに鉄道警察が介入することなんて、そうそう無いに決まっている。
彼の好奇心は、マッチ棒より火がつき易い。 怪しいと思えば、後先考えずにすぐに頭を突っ込みたがる。
やがて、足音が二等車両の方へ近づき、手洗い場から遠ざかれば、一等車両へ向かう。 途中で車掌や鉄道警察の者に何か言われるようならば、寝ぼけて間違えましたと誤魔化せばいい。 少なくとも櫻子は起きていて、鉄道警察の話を聞いているのだ。
一等車両へ入った時、天井から何かが動く音が聞こえた。>>1 イアンは訝しむ。上には、一体何が?
櫻子や、他の誰かがイアンの姿に気づいたならば、窓から列車の上を覗かせてくれ、と頼んだだろう。]**
(25) 2015/12/01(Tue) 03時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 03時半頃
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ええ。実はそうなの。 夜はちょっぴり怖いわ。 ――ああでも、もうお済ませになったならその、
〔最後は小声で、済ませたなら付き合わせるのも悪い、 といいかけた。
けれどベッドの上から立ち上がったルーカスが、 少々、といったものだから、
――本当は気を使ってそういってくれたのかもしれない と危惧しつつも、 恐る恐るエスコートの為に差し出された掌を見た。>>14
畏れ多い、とは思ったものの、 「お手を」と言われ、そっと彼の手をとりついていく。〕
……何かありましたか?
(26) 2015/12/01(Tue) 07時半頃
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〔ご友人でもいらっしゃるのかしら。と声をあげたのは、 彼が或る部屋で立ち止まったから。 覗くのを咎めることもないが、 彼が諦めるならそのままついて行っただろう。
既に夕食を食べ終えた人が多いのか、 食堂は混雑していなかった。 シェリーは、ルーカスにありがとう、と告げながらも、 砕けた口調に、まあ、とくすくす笑った。
けれどシェリーは予想だにしていなかった。 男性の前で食事を頼む事の気恥ずかしさを。
逡巡し結局頼んだのは 一杯の紅茶と無難なサンドイッチであった。 ルーカスもまた食事を摂り始めたのは幸いであった。〕
(27) 2015/12/01(Tue) 07時半頃
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汽車を使ってスウェルグに行くのは初めてだから、 いろんな発見があって面白いの。 駅に楽器を弾く人がいたり、 ……あとね、すっごく大柄な女の人も見たわ。
夢中になりすぎてニズでは雪燕まで走ることになったわ。 ルーカスさんも、何か面白いもの見た?
〔そんな事をざっくばらんに話す様子は、 まるで家族と話しているようだが―― シェリーは生まれてこの方家族以外の男性と食事を摂る、 なんてことが初めてだから、それは仕方のない事だった。
ちなみに、 大柄の女の正体が目の前に居る事は 一ミリも気づいていない。〕
ルーカスさんは、どうしてスウェルグを目指しているの?
〔そんな風に尋ねることもあっただろう。**〕
(28) 2015/12/01(Tue) 07時半頃
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[段々と小声になっていく少女へ微笑み。 大丈夫ですよ。と優しい声音で囁きては、手を取って。そして食堂車へ向かっただろう。立ち止まった個室前。何かありましたか。という問にはいいえ。とだけ首を振り。少し気になっただけですよと。
食堂車に向かえば、二人空いた席に付き。 くすくす笑うその姿には砕けた口調ながら貴公子然とした笑みを浮かべ。対応していたが、紅茶とサンドイッチを見れば、遠慮せずとも。とき恥ずかしさに気づかない顔で綴りながらも、自分もそれと同じものを頼んだだろう。]
そうだったのですね。 初めての旅はきっと格別なのでしょう。 ……楽器を弾く人々、大道芸の方々だろうか。 大柄な、それは目につくでしょうね。
走った?それはお怪我などなかったでしょうか? ふふっ……実はお恥ずかしい話なんですけど。 僕はニズに着いた頃には、眠ってしまっていて。
[ざっくばらんに話す少女に相槌を打っていく。 彼女が生まれてから家族以外の男性と食事を摂った事もないともしらず。大柄な女性の話には、何処かの席に座っているのでしょうか。としれっとした顔を浮かべ。気づかれない事に内心、よしっと自慢げで]
(29) 2015/12/01(Tue) 08時半頃
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僕ですか?……本来なら家族旅行の予定だったのですが。僕以外が風邪を引きましてね。せめて、向こうの便りだけでも欲しいと我がままを言った妹の願いを叶えるためにです。
[旅の目的はそう答え。彼女にも、どうして。と問いかけては、食事を終えるまで穏やかな談笑を続ければ、彼女を二等車両まで送っていくだろう*]
(30) 2015/12/01(Tue) 08時半頃
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―現在―
[深夜。外がやけに騒がしく。 男は身なりを整えてから、そとドアを開けた。]
家出少年?
[それはいったい。と櫻子の姿を見つけ。首傾げては、さてどうするかと思案顔で。**]
(31) 2015/12/01(Tue) 08時半頃
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……ええ、決して。家出した少年を匿ってなどいませんわ。 わたくしの部屋の中? どうぞお好きに見てくださいまし。
[鉄道警察とそんなやり取りをしていれば。 近くの扉が開きルーカスが顔を見せた>>31だろうか]
あら、ルーカス様。 申し訳ございません。起こしてしまいましたか?
[はしたない声を出してしまっただろうか、と。 今更ながらに気付き、顔を赤くしてしまう]
警察の方々が、家出した少年を探しているらしいですわ。 無事に見つかると良いのですけれど。
[ルーカス様はお見かけになりませんでしたか、と。 小さく笑いかけるだろうか]
(32) 2015/12/01(Tue) 09時半頃
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[ふと、食堂車の中でのペラジーの話>>17>>18を思い出した。 聞き慣れぬ地名の数々。異国情緒溢れる街の様子。 櫻子でさえ、その旅の話に好奇心と冒険心をくすぐられたのだ。
8歳前後の少年>>#2―――。 もしかしたら家を飛び出して冒険に出たくなったのかしら。 なんて、見当違いのことを考える。
人の好いお嬢様は。 本心から家出少年に見つかってほしいと願うのだ。
―――ただ、と。 鉄道警察の男の瞳を見ると、櫻子は違和感を覚えるのだ。 ただの家出少年を探しているにしては。 その瞳はあまりにもピリピリしてはしないか、と]
(33) 2015/12/01(Tue) 09時半頃
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……まあ、イアンまで。
[やがて一等車両にイアンが姿を見せれば>>25。 そんなに大きな声を出してしまったかしら、と。益々落ち込む]
天井に、なにかおありなのですか?
[訝しむようなイアンの視線に、首を傾げるだろうか。 窓から列車の上を覗かせてくれと警察に頼む姿に]
まあ、8歳の少年がそんな危ないところに隠れますの?
[率直な疑問が口をついて出るだろう**]
(34) 2015/12/01(Tue) 09時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 09時半頃
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― 一等車両・コンパートメント ―
[ 幼い少年が、ニズ駅ではおとなの腰ほどの高さのフェンスを軽々と飛び越えていた違和感に気づいた>>2:164ものの、睡魔には勝てない。 毛布を被ったペラジーは、そのまま眠りに落ちていた。]
(35) 2015/12/01(Tue) 13時頃
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― 回想・半年前 ―
[ 駆け込んだ村の集会所にはひとつの広間しかなかった。 視界を遮るものは、建物を支える数本の柱だけ。]
殿下! 殿下はどちらに!?
[ 床に倒れた赤いものの正体を認識した瞬間の、]
(36) 2015/12/01(Tue) 13時頃
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[ 絶望。
………一生忘れられないだろう。
それはペラジーが、世の中のあるとあらゆるものを初めて呪った瞬間でもあった。]*
(37) 2015/12/01(Tue) 13時頃
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[ ラシード王子は我慢強い性格だった。 そうでなければ、運命に立ち向かえなかったのかもしれない。
罪なくして国を追われた王子という運命に。]
(38) 2015/12/01(Tue) 14時半頃
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[ 物語ならば、強大な力を持った魔法使いなり魔女なり妖精なりが現れて、王子に助力を申し出ただろう。 そして、難なく王座を奪還し、王子を城へいざなっただろう。
夢物語だ。 現実ははるかに冷たく、厳しい。
ラシード王子の人生の結末は、焦がれた故国アイラに近づくこともできないままの、 無念の死、 だったのだから。]*
(39) 2015/12/01(Tue) 14時半頃
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[ ペラジーには、首筋をすっぱり切られた王子の遺体に取りすがって泣いた記憶しかない。 村長や自警団の者が何か説明していたようだが、耳には入らなかった。
断片的におぼえているのは、 村長や自警団の者だけではなく、 宿の者も、いや、村の誰に聞いても、
これは人狼の仕業だと
口を揃えたこと。]
(40) 2015/12/01(Tue) 15時頃
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[ 人狼!
ペラジーは顔を歪めて否定した。 怒りをぶつけた。 人狼なんて、おとぎ話の中にしか存在しない。 あなたたちは、そんなものに罪をなすりつけるのか、と。
しかし、村の者は誰もが、大真面目な顔で繰り返すのだ。
集会所に集められたのは人狼の容疑者であり、夜じゅう集会所を外から見張っていた自警団のうちの数名も同じ傷を残して殺されている、と。
集められた中で、遺体になっていないのは2名だけ。 つまりは、その2名が人狼で、この惨劇をもたらしたのだろう、と………。]
(41) 2015/12/01(Tue) 15時頃
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[ ペラジーにはわからなかった。
村の者が嘘をついているのか、 人狼の存在を信じているだけなのか、
それとも、本当に人狼がいて、王子をその手にかけたのか。
………わかっているのは、ただひとつ。 ラシード王子の命は失われ、2度と戻らない、ということ。]
(42) 2015/12/01(Tue) 15時頃
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[ アイラへ戻りたいと切望していた王子の願いを、乳兄弟であり、腹心の従者でもあった自分が引き継ぐべきか、 否か、
ずいぶん迷った。 悩んだ。
王子のいない国に自分だけが戻って何になるだろうとも思う。 生まれ故郷かもしれないが、ペラジーにとってのアイラは、母に聞かされた昔話の舞台でしかない。]
(43) 2015/12/01(Tue) 15時頃
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[ だから、決心がつかなかった。 半年もの間。
この夜行列車『雪燕』に乗ることを決めたのは、暖かな南海沿いの都市スウェルグの観光ポスターを見たせいだ。
そこには、丸く黄色い実をつけたレモンの木があった………。]*
(44) 2015/12/01(Tue) 15時頃
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― 一等車両・コンパートメント ―
[ 近くで何かが揺れる感覚に、ペラジーは起こされた。 隣のコンパートメントだろうか?
寝返りを打とうとして気づいた。 音がしない。 揺れていない。]
停車している………?
[ ペラジーはベッドから出て窓の外を眺める。 駅ではないようだ。 満月>>1なので、深夜にしては比較的明るい。
車両の先でランタンの光がぽつぽつと揺れている>>#0のが見えた。]
(45) 2015/12/01(Tue) 15時半頃
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[ ペラジーはいぶかり、窓を開けて身を乗り出した。
車掌室のある辺りだろうか? ランタンの光の移動を追うと、複数の人間がこの列車に乗り込んでいる>>#0ように見えた。]
なぜ………?
[ 胸騒ぎに、ペラジーは慌てて着替え始める。 列車はふたたび動き出し、すぐにスピードを上げてトンネルへ入った。>>#0]
(46) 2015/12/01(Tue) 15時半頃
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[ トンネルが終わった。>>#1 コンパートメントの扉を開けて廊下へ出ようとしたペラジーは、勢い良く開けられた扉>>#0の音に驚き、足を止める。 そっと廊下を窺うと、数名の男たちの影が確認できた。
きびきびした動きは訓練された兵士か、官憲のそれだろう。
隊長とおぼしき男の声>>#2がわずかに聞こえ、ペラジーはドアノブを握りしめる。 「外套」と「8歳程度の少年」だけで、特定するには充分だった。]*
(47) 2015/12/01(Tue) 16時頃
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[ 車掌室の床のどさりという音>>#2は、廊下を駆ける>>15男たちの落ち着きの無い足音>>1にまぎれて聞こえなかっただろうか。
隣の部屋でも誰かが窓を開けた>>1ようだ。 自分と同じく、停車や足音に起こされたのだろうかとペラジーは思う。 当の少年とは気づかずに。
すぐに廊下の向こうからサクラコの、 「鉄道警察の方ですの?」 「わ、わたくしは。切符泥棒じゃありませんわ」 「……え、違うのです? 家出少年?」>>16 という声がして、ペラジーはそちらに意識を向けた。]
(48) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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[ サクラコと鉄道警察隊のやりとりは続く。 「家出した少年を匿ってなどいませんわ」>>32 上品ながらも、憤慨の混じった彼女の声は意外と大きい。
ニズ出発後の車掌の態度が思い出された。 ペラジーは廊下へ出ようとする。
が、見かねたのはペラジーだけではなかったらしく、 「あら、ルーカス様」>>32 サクラコは少し慌てたふうに謝罪していた。
ルーカスも起きてきた>>31ようだ。]
(49) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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[ サクラコの声は、その細身の外見に反してよく通る。
ラジオの実況中継さながら、 「……まあ、イアンまで」>>34 という声に、コンパートメントから出ていないペラジーにも、誰がやってきたかわかった。
イアンは天井を気にしているらしい。 「まあ、8歳の少年がそんな危ないところに隠れますの?」>>34 というサクラコの声で、
ペラジーははっと気づいて窓へ駆け寄った。 開けて、外へ身を乗り出す。 満月>>1の下、誰の姿も見えなかったが、隣室の窓は開けられたまま。]
ま、さか………?
[ 信じられない思いで、ひとつの可能性を脳裏に浮かべた。]**
(50) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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[雪燕が切り裂き進む風が外套をバタバタとはためかせる。 窓から登り上がった人影は前方から噴出する蒸気に晒された。 それは吹き飛ばされぬ様に四つん這いになり、 ず、ず、と擦れる音を車両の屋根上に上げながら、 風に逆らって後方に進んでいくのだった]
(51) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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[深夜。 目が覚めて居たのは、妹を考えていたからだった。 これからどうするか先は決まっているのに、彼女に会ったときが分からない。こうして悩むのは、あの異国の少女の瞳があまりに似通っているからだろう。
だから、一度雪燕が止まった事にも気づいていた。窓の外に見えた何かに少し身なりと身支度の準備を整えだす。まさか、バレたか。いや、自分など…路上の小石にもなれないはず。―――>>#0
行動を起こそうか。と思った矢先。 トンネルにより辺りは暗さを増し、足を止めた。 待つべきだ、そう思ったのはまた静寂のリズムが続いた為、何かがあれば逃げだす準備だけは用意して]
(52) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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[廊下が騒がしくなった頃、扉を開ければ其処に櫻子と知らぬ人物が居ただろう。部屋の中。という言葉に僅か眉を顰めたのは、自分が渡した二枚の切符の行方故]
いや、…妹の事を考えていたら、眠れなくて 起きて居たんですよ。 だからそんな心配をしないでください。
[顔を赤くする彼女に正直口をはさみ>>32。 気にしないでくれと頭を振り、微笑みを浮かべ]
家出少年が?
[それにしては、仰々しい。 男たちは鉄道警察だと話している。だが、…信じられないな。何を探している。か、推測と憶測を重ね。 ふと過るのはぶつかったあの少年の事。 小さな笑みには、いや。と横に首をふっていれば 違和感を覚えているのは自分だけではないか。>>33と。櫻子を見る。大丈夫ですよ。と微笑みと共に声をかけ。]
(53) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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おや、君もか。
[窓をという言葉。では、僕が土台になろう。 そう言いだしたのは、訝しむ彼と自分を見比べて。]
…なあ、君は記者か、何かだろう。
[一応と確認の為、彼に近づき、土台の話をする振りをして。>>25鉄道警察が聞こえないよう声を顰め。尋ねたのは好奇心めいた顔をのぞかせた、ペラジーとのやり取りと白い鳩からの推測で]
……櫻子さん。 八歳の少年なら列車の上に隠れても気づかれにくいともかんがえられませんか?。
[率直な疑問には少しだけ深刻そうに。 急がないと落ちてしまうかもしれません。と 部屋の中、起きて居る青年には気づかずに>>49>>50**>>34]
(54) 2015/12/01(Tue) 17時頃
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ルーカスは、ペラジーが窓を開けた音はわずか聞こえるくらいか。
2015/12/01(Tue) 17時頃
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[ そういえばイアンも人狼の存在を否定しなかった。 食堂車で話した>>2:35ときの表現は、むしろ曖昧に肯定しているようでさえあり、ペラジーは混乱する。]
逃げてきた、のでは………、 殺人犯に狙われて、 それで逃げ隠れしているのだとばかり思って……。
………違うのですか?
(55) 2015/12/01(Tue) 17時半頃
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[ ぶかぶかの外套という動きづらそうな身なりでも、フェンスを軽々と飛び越えていた>>2:27少年。]
……人狼……? きみ自身が………?
だからあんなに怯えていたのですか?
[ その場にいない相手へ話しかけた。 車輪がレールの継ぎ目を通過するたびに響く、がたんごとんという鈍い転動音が、ペラジーの問いかけを誰にも届けないだろう。]**
(56) 2015/12/01(Tue) 17時半頃
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─ 回想 ─
〔貴公子の優しげな笑みは崩れない。 遠慮せずとも──とは言われつつ サンドイッチを頼めば彼も同じものを頼んだので、何だかランチですねと笑った。 自分の分は自分で支払った。
何処かの席に座っているかもしれない大柄の女性を思い浮かべ、そういえば列車の中では見かけないわね、なんて柔らかなパンを嚥下してから相槌。
興味本位で彼に旅の目的を尋ねた。 返ってきた言葉に眉根を寄せて〕
(57) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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あら。そうだったの……。 それは残念ね。 ご家族の体調がよくなりますように。
〔彼以外の全員が病気とは──風邪でも引いたのだろうか。 シェリーは静かに彼の家族の健康を祈る。 彼の妹もまた彼と同じく、華やかな人なのだろうと勝手に想像した。
それから、どうして? と聞かれたので おばあちゃんの家を訪ねるの、と心なしか嬉しそうに応えただろう。
穏やかな時間はゆるりと過ぎ去り、 食事を終えたなら、ルーカスに再三ありがとうを伝え、二等車に戻ったことだろう*〕
(58) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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─深夜二時─
「ねえ、パパ。どうして虫を殺しちゃうの?」
「それはね。折角成った実を食べちゃうからだよ」
「一つの木だけ虫にあげることはできないの?」
「あいつらは遠慮ってものを知らない。 ──一つあげたら。全部食われてしまうんだよ」
「ふぅん……」
(59) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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(なんだか、それって。) (人間もいっしょね。) (お父さん)
(60) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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〔 身じろぐ小さな命の悲鳴は、届かない。
指先で潰されて逝く虫の体内から滴り落ちた黄色い体液の色がいつまでもいつまでも脳裏にこびりついて
幼い少女は、 冷めた冷めた目で父親を見ていた。
今、シェリーは。
同じような冷めた目で 鉄道警察の目を見ている。〕
(61) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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確かにそんな子はみました。 三時ごろに三等車で。 だけど、走ってどこかに行っちゃったわ。
〔家出少年の捜索だという。 けれど少年のみすぼらしい姿と、警察が彼を家出少年の捜索として探しに来る現状が釣り合わなくて、シェリーは怪訝そうな顔をしていた。
こんな真夜中に叩き起こされた事も不機嫌の一端を担っている。 さらに言えば、──これは完全に八つ当たりだが、シェリーの部屋の扉をノックした警察官の顔が父親に似ていたのも気に食わなかった。〕
疑うなら、荷物でもなんでも漁るといいじゃない。
〔つん、とした態度を逆に白ととったのか、去っていく彼らを扉の前で見送って、
それから、静かに雪燕の床に視線を落とした。〕
(62) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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……あの子、大丈夫かな。**
(63) 2015/12/01(Tue) 18時頃
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― 回想・ニズ駅、そして発車後 ―
[随分久しぶりに全力疾走した気がする。 走りにはそこそこ自信があるから、 一緒に走った少女>>6や、ぬいぐるみ運びを任せた黒髪の男の人より、 幾分か先を走る形になっただろうか。
二等車両の搭乗口の前。>>21 男の人からぬいぐるみを受け取れば満面の笑みでお礼を言った]
助かったよ、ありがとう……ございます。
[また、と返して手は小さく振った。 外にもかかわらず大きくは振れなかったのは、ぬいぐるみを抱えていたせい]
(64) 2015/12/01(Tue) 19時半頃
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[かくして座席が約一人分?埋まりました]
………。
[外は暗い。 がたんごとん、という音と身体に伝わる振動だけが、 雪燕が確実に目的地へと進んでいることを示している。
かつての子供時代は、眠れない夜にぬいぐるみに話しかけるなんてこともしたけれど。 あいにくとそんな歳はとうに過ぎた。そもそもこれあたしのじゃないし。
それでも丁寧に座席に座らせてやって、 ふと思い立って頭を撫でてみて……]
(65) 2015/12/01(Tue) 19時半頃
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[ 鉄道警察隊の者が激しくノックしたので、ペラジーは慌てて窓を閉め、ドアを開ける。]
事故ですか? 先ほど、急停車しましたよね? 何かあったのかと、急いで着替えたのですが……、 トンネル内で何かありましたか?
[ 質問される前に、いかにも慌てたそぶりでそう言った。]
(66) 2015/12/01(Tue) 19時半頃
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―午前2時・ラウンジ車―
[――眼鏡を外した目頭を揉みながら、そろそろ部屋に戻るかと思案する。 余程の深酒でもなければ社交を楽しむ人々もほとんど引き上げるような時間で、現に周囲は閑散としている。 僅かに残る姿に向けて、サービス係の乗務員が恨めしそうな視線を注いでいる。 眠気覚ましの珈琲のために居座っていたが、報告書もどうやらキリがいい]
……なんだ? 減速……?
[感じた違和感は、ますます増して。どうやら列車は、完全に静止したようであった。
こんな時間帯に駅に停まる予定はないはずだから、何かトラブルだろう。 機関故障か、この先の線路に問題があるのか、あるいはもっと別の事情か。
鉄道に限ったことではないが、安全性や信頼性というものは二つの要素からなる。 ひとつは、いかにして故障や事故を起こさないかという予防。 そして、もし起きてしまったあとで、どれだけ早く対策するかという復旧。
眠気に弛んでいた男は、冷め切った珈琲の残りを喉に流し込んで、気を入れなおす。 何か運行上の問題が起きたのであれば、その原因と対応のさまをつぶさに観察することこそ、かれの仕事であるからだ]
(67) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[ 彼らの口上は、コンパートメント内を捜索させろという事実上の要求だった。]
構いませんが……いったい、何が? 事故ではないのですか?
…………もしや、事件?
[ ベッド下を点検する鉄道警察隊員に食い下がって問い続けると、目当ての少年がいないことで興味をなくしたらしい隊員は、 「夜分に失礼しました」 と一礼しながら、家出少年の捜索>>#2だと説明する。]
(68) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[ ペラジーは廊下を覗いて疑わしげに眉を寄せた。]
家出少年……、ですか? それにしてはずいぶん人数が………武器まで? 背中のは銃>>#2ですよね?
[ 順番に部屋をノックしている隊員は5人>>#1だろうか。 追求されたくないのだろう、相手は黙ってコンパートメントを出ていく。
そして、同じ勢いで次のドアをノックするだろう。]
(69) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[ ――戸惑いをみせたのは、なんでだろうか。>>2:142
あの一瞬だけ、キャロライナが彼に持つ紳士の中の紳士というイメージは薄れ、 なんだろう、違う彼が顔を出したように、見えていた。
また会えば何か掴めるだろうか。 ――もっとも、掴めたところで、それに向けて手を差し伸べるなんてことはこれっぽっちも考えてなくって。
きっと、ただ、 旅の思い出に、 なるだけ*]
(70) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[土台になろう>>54、と。ルーカスがイアンに提案する。 どうやら、本当に列車の上に登るらしい]
確かにそうですわね。
[万が一、列車の上に本当に少年がいたとすれば危険だ。 ルーカスの言葉には頷いたものの。 鉄道警察の異様な雰囲気。ぴりぴりとした威圧感。 どうしてだろう。不安な気持ちがむくむくと広がってゆく。 かと言って非力な自分に手伝えることがあるとは思えなかった。 口を結んで、揺れる瞳で2人を見つめるだろう。 櫻子にできることは、何もない。はずだ]
(71) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[―――男の人はいつも、女を置いて行ってしまうのね]
(72) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[その時。兄の出征前日の。母の昏い呟きが頭をよぎった。 ルーカスの面影がどこか兄と似ているからといって。 どうして今頃になって、 あの時のことを思い出してしまうのだろう。
いつだって私は置いて行かれてしまう。 危険な場所に兄は旅立って、そのまま帰って来なかった。 もう置いて行かれるのは御免なのだ。 だから私は遥か遠いこの異国の地にやって来た。 それだというのに。
兄を送り出したときのように。 櫻子は列車に登ろうとするその様を、ただ見つめていて]
(73) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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ルーカス様。
[土台になろうと提案したルーカスを見つめて]
わたくしも列車の上を見てみますわ。 本当にその少年がいたら大変ですもの。
[それからイアンを見遣って]
イアン。わたくし、幼い頃から木登りは得意でしてよ。 ついて行っても宜しいかしら。
[旧財閥の令嬢らしくもないお願いをしてみたが。さて**]
(74) 2015/12/01(Tue) 20時頃
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[影は後方車両へと、這い蹲って前進する。 見上げた者が居ても振り返りはしない。 車両と車両の連結部、飛び移ろうとして身を起こすが、 再び伏せて、何かを引き千切った。 ザックの紐だ。袋自体はその場に置き去りにされる前に、 中から幾つかの物が取り出されたようだ。
それらを握りしめた手の真下にばたばたと何かが垂れる。 櫛。髭剃り。眼鏡。歯が、刃が、ツルの断面が 傷に食い込んだらしかった。
跳躍。 着地した音は、ごつんと鈍い。 再びそれは匍匐前進を始め、 連結部に辿り着けば跳躍するのだった]*
(75) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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[腰を浮かせたところで、しかし、かれの期待の一部は裏切られる。 さして間を置かずに、力強い蒸気機関が唸り、再び巨大な鉄塊とその腹に収まる人々を引きはじめたからだ。
停車していた時間からすると、故障はなさそうだった。あるいは、点検か何か。 気になる箇所があって調べ、問題がなさそうなので運行を再開した――そんなところだろうか? 一等車両に戻りかけたところで、鋭い視線の男が現れた。その胸に光る紋章が、鉄道警察のものだとかれは知っていた]
……え、部屋? 番号? ああ、はいはい……これ、切符。
[差し出した切符を改めた鉄道警察の隊員は、何やらメモと照合してペンを走らせた。 かれが知る由もなかったが、それは、ノックに反応がなかった個室の一覧だった]
(76) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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部屋の中を確認させろ? 爆破予告でもありましたか。それとも、テロリストでも潜んでいますか。 せめて、何があったか教えていただけないことには。
[そう応じると、小さな舌打ちと共に。
クソ戦争の仇が、黙って従え――と、聞こえた気がした。
首を横に振るには十分だったが、その先の結果は予想していなかった。 響いた鈍い音が、自分の頭と通路の壁が派手にぶつかった音だと気付くのに、少しかかった。コブになるかもしれない。
家出少年の捜索中だと、隊員は言った。それとも誘拐犯になりたいか、とも]
官憲といったら、横暴、凶暴、乱暴が通り相場……か。
[母国語で呟いてから、どうしようもないかと、肩をすくめた]
――判った、判りましたよ。行きましょう。
[隊員と自分の個室に戻る途中も、不安げに通路に顔を出す乗客の姿をちらほらと見かけたものだった]
(77) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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[ ペラジーは廊下に出た。 ルーカス>>54、サクラコ>>34、イアン>>25と短い挨拶を交わし、 「窓から列車の上を覗かせてくれ」と頼むイアン>>25と、 「では、僕が土台になろう」>>と提案するルーカス>>54に、]
窓から? ………危険ではありませんか?
[ 心配そうな顔を向ける。 イアンの決心が固ければ、思いついて口に出した。]
確か、車両によっては、 屋根に上がるための点検口が付いているのでは?
(78) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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― 二等車両/Midnight ―
[けたたましいノックの音で目が覚めた。
その、音をもたらした人物の素性を聞いて。 はじめに漏らしたのは、なんとも間抜けな問い]
鉄道警察……え……、わぁ、 どこから乗ってきたんですかあなた達。
[いったん雪燕を停めてその際に乗ってきたのだと。 説明してやる余裕はないと小娘を前にして思ったのか、 相手はさっさと本題に入る]
(79) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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[ 「わたくしも列車の上を見てみますわ」>>74 と言い出したサクラコには、ぎょっとした表情で、]
危ないですよ。 ……あなたのその衣装では……。
[ 彼女の心情>>72、>>73もわからずに止めるだろう。]**
(80) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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はぁ……わざわざご苦労様なことで。
[さすがに深夜にたたき起こされれば機嫌の度数もほぼからっけつになるというもの。 それでも訊かれたことには素直に答えたが]
ええと、三等車両の方から、 この廊下を通り過ぎて一等車両方面に、走り去っていったのは見ました。 ニズ駅に停まる前です。 何事か急いでたみたいでしたねえ。
[余計なことは答えない。 その様子をみておトイレ行きたかったのかなあ、と推測を立てたことなど]
(81) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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[とりあえずこれで用は済んだかと相手の顔を見上げ――気付いてしまった。 彼が、座席にちょこんと置かれたぬいぐるみを見て、 なんとも形容しがたい表情をしたのを。
やがて真顔で言われた。 ぬいぐるみの中身を検めさせてほしいと。
ついに機嫌の度数が底をつきました]
……は? 何それ。 あれが着ぐるみに見えるっていうの?
だいたいあれはねえ、 ニズの街で有名な聖アントなんとかさんの功績を讃えて……で、その功績ってのが―――
[と、聞きかじっただけのうんちくをまき散らしてやったら、 鉄道警察の人は去っていった]
(82) 2015/12/01(Tue) 20時半頃
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[ 他の誰かが廊下へ現れれば、会話するだろう。 半ばは隊員に聞かせるために。]
いったい何事でしょうか。 家出少年だなんて……でまかせですよね……?
この国の鉄道警察隊が、 緊急停車してまで少年ひとりを捜索するとは思えません。 裏の事情があるのでは………。
[ 声も口調も冷静なペラジーが、その場の心理を誘導していることに気づいた者はいないかもしれない。]**
(83) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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――随分、散らかしてくれたものだなあ。
[片付けをしながら、嘆息する。 隊員は遠慮というものをしなかった。或いは、故意にそういうやり方をしたのかもしれない。 部屋を調べ終えた隊員が去ったあとは、まるで盗賊が入ったあとのようだった]
こんなやり方、我が国ではさせてはいけないな。 きちんと教則を作って、乗客には丁寧に――……、
[罪もない枕に、拳が叩き付けられた。深く、息を吐く]
……、何度もあったろ、こんなことは。
[向けられるのは、悪意ばかりではない。 ニズ駅の青年、土産物屋から一緒に走った二人の少女。 気のいい人々だって、きちんといる。だから、こんなことで怒っていてもしかたない。
ラウンジに戻って、一杯やって。一眠りして、忘れるとしよう*]
(84) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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[自分も上に。とは考えた。 頷いた少女に微笑みかけ>>71揺れる目に心配はいりませんよ。と
上に登れば、逃げ道は減ってしまう。 鉄道警察は個室を次々に調べていく。 ちらり見えたのは、どの個室だったか。 自分の個室には誰も居ないのは既に調べられたもの。荷物には触れられなかったが、いつ点検させられるか分かったものではない。 明らかに子ども一人に対しては、警戒の色が強い。 ―いやな、予感が過る 森の神秘が…記憶に鮮明に浮かびあがっていく中。 イアンと話した結果はどうだったか。
ただ見つめている彼女が発した一言]
(85) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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[また、見えない処で、妹は危険に晒されるのか。]
(86) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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[ぞくりっとした感覚が背筋を凍らせた。 二人生きていく中で、しくじった日が蘇る。 何時だってうまく云っていたのだ、二人組の詐欺師。
その正体がばれたとき、受けた妹の仕打ちが過る。 あのとき、自分は傍に居られなかった。 危険だと分かっていて。それでも、止められなかった結果]
…それだけは、もし貴女に何かあったら。 僕らは貴女のお兄さんに、申し訳がつきません。
[おやめください。震えた声だった。 貴公子然とした微笑みが、ひきつるほどの。 彼女の心が、何を思っていたのかは知らない。 だが、妹を持つ兄としての言葉を必死な程の音で弾き出し。 そんなときか、ペラジーの声が聞こえ。はたと心配そうな声が点検口があるという言葉にそれだ。と頷き。>>78
止める声にも頷いて、列車の点検口に向かうなら共に進むだろう**]
(87) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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〔一体、何が起きているのか。 窓を開ければ夜風が吹き荒ぶ。 全ての景色が近づいては過っていく中、 星の流れだけが酷く緩やかだ。
見上げれば、欠けぬ望月>>1が煌々と煌めく。〕
……おばあちゃん。月が。
綺麗だわ。
怖いくらいに。
〔こんな夜には早く寝ないと魔物が来ると 寝る前に言った母も、今は遠く、故郷の地。
からり、窓を閉めた。〕
(88) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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〔にわかに騒がしくなった車内で、 シェリーは二等車の廊下を歩いていく。
なんだか落ち着かなかった。*〕
(89) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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…………。
[家出少年の捜索>>#2くらいで、ぬいぐるみの中まで探すだなんて。 それに、長いものが入った袋を背負っていたけれど、 なんなんだろう、あれは。
ともかく、おかげですっかり目が冴えてしまった。 二度寝する気にはなれず廊下に立ち尽くす。
ノックの音。今度は別の部屋の前から]
(90) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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― 深夜 一等車両の一室 ―
[>>0 シビルは誰かのたよりなく床をステップする音を、ベッドに腰掛けたまま聞いていた。その両目は昼間とおなじくうつろなものだが、今の今まで睡眠を取っていたわけではない。 >>#0 ——先ほどの雪燕の若干の異変、そしてトンネルを抜けた後の、目的を持ち歩んでいるような足音の数々と合わせて考えるに]
………………。
(91) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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[シビルは白い錠剤をいくらか口に放り込んで飲み下し、小瓶をもとの場所に隠してから、使っていなかったベッドシーツをぐしゃぐしゃと乱しておいた。ついでにシビルの髪の毛も。
>>16 あくびをしながら個室のドアをゆっくりと開けて顔を出し廊下を伺えば、女性の甲高い声が聞こえてくる。 鉄道警察、という単語が耳に飛び込んできたが、シビルの表情は特段変わらない。]
…………。
[>>31 さらにそこに、一等車両の切符を恵んでくれた紳士も加わった。 >>34 と思えば、女性の知人らしき男までいるらしいが、その先は暗くてシビルの目に捕らえられない。]
……。
(92) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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[ひとまず、そっと個室のドアを閉じたのであった。]
(93) 2015/12/01(Tue) 21時頃
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あっ……。
[廊下を歩く少女の姿を見かける。>>89
どうやらキャロライナ自身、この状況に少なからずショックを受けていたらしい。 不愛想でも不躾でもないと知っている、雪燕の中で知りあった少女に出会えたことで、 安堵の気持ちが湧きあがってくるのを感じながら、]
ねえ、大変だよ! 警察だって! 男の子を探してるみたい。
[明るく振る舞い、声をかけた**]
(94) 2015/12/01(Tue) 21時半頃
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―ラウンジ―
[時ならぬ訪問者に叩き起こされ、眠りの園に戻るためにアルコールや温かな飲み物が必要だと考えたのは、一人や二人ではないらしい。 先ほどより幾らか人影の増えたラウンジ車両の担当者に同情しながら、自分もまた、かれの仕事をひとつ増やす手助けをすることになった。
指二本分の、琥珀色の液体。 舐めるようにちびちびと味わいながら、思考を纏める。
たかだか家出少年を探すのに、こんな真夜中に大騒ぎなどと。 よほどの社会的地位のある家の子供か。それにしたって、普通じゃない。 それに、あの強面の鉄道警察たちは、背中になにかを背負っていた。 その特徴的な背負い方は、長く戦争の続いた故国では、見慣れていた。 布袋で包んでこそいたが、まず小銃だろうと推測がついた。 家出少年の捜索に、小銃どころか短銃やサーベルだって、大仰に過ぎる。 隊員に応じたときはただの減らず口だったが、してみると、本当にテロリストでも潜んでいるのだろうか。
その考えは事実とそう遠くないのだが、無論、それを知ることもなく。 ラウンジの窓から満月を眺めて、酒精に温もった息を吐く。故国でもこの国でも、月だけは同じだった]
(95) 2015/12/01(Tue) 21時半頃
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[―――大丈夫、心配はいらない。必ず、戻ってくる]
[そう微笑む兄の声は、微かに震えていて]
(96) 2015/12/01(Tue) 21時半頃
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[心配はいりませんよ>>85、と。 微笑みかけるルーカスが、出征時の兄の笑顔と重なった]
でも、わたくし。
[益々意固地になって、イアンについて行こうとするだろうか。 やっぱり、ルーカス様は過保護ですのね>>1:48と。 いつかのように茶化してみせようとしたが。 はたと口元を押さえて、ルーカスを上目遣いに見つめた]
……ルーカス様?
[ゆらり、とルーカスの瞳が揺れた>>87のが分かった。 貴公子然とした微笑みが、びくりと引き攣る。 櫻子は息を呑んだ。 そこにあったのは、明かな怯えの感情だった。 ルーカスの態度に違和感を覚えるのは、これが初めてではない。 いったいこの御方は―――]
(97) 2015/12/01(Tue) 21時半頃
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……分かりましたわ。 ペラジー様にもそう言われてしまっては。 仕方ありませんわね。
[ペラジーの制止>>80に、思考の奔流が止まる。 着物も存外動きやすいんですのよ、と小さく付け足すだろう。 窓から上に登るのは諦めざるを得ない]
列車の点検口、ですか。
[櫻子は自室に戻るつもりはなかった。 連れ立って点検口に向かうだろう**]
(98) 2015/12/01(Tue) 21時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 21時半頃
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― 一等車両・廊下→ ―
[ ペラジーが点検口>>78という単語を出すと、 わが意を得たりとばかりにルーカスが「それだ」と頷く。>>87]
確か、トイレの前の天井に四角い蓋が付いていたような……。 確かめてみませんか?
……窓から上がるのは、やはり危ないでしょうし。
[ そう言って歩き出すと、何人が同行しただろうか。 途中でイアンから声をかけられれば、事情>>18、>>20を伝えられるかもしれない。]*
(99) 2015/12/01(Tue) 21時半頃
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クラリッサは、ペラジーのことをふと思い出したが、また俯き廊下を歩きだした。
2015/12/01(Tue) 21時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 22時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 22時頃
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〔そうして、>>94聞こえた声にふと視線を上げた。 共に列車まで走った赤毛の少女だ。
気持ちが沈んでいたシェリーは、 彼女の姿を見てなんだか嬉しくなった。〕
う、うん……! 私のところにもね、さっき来たよ。 家出の子を探してるんだって……。
〔思わず、友達にするように彼女の袖をきゅっと掴み、 ほんのり不安そうな顔でうちあけた。〕 でも、こんな夜中に叩き起こすなんて、 よっぽど大事な子なのかしら。 その子を昼に見かけたけど、 良い所のおぼっちゃんみたいな感じじゃ、なかったし。
〔不穏よね、と呟いて、 それから彼女の袖を握っていた事に気づき、 慌てて離した。〕
(100) 2015/12/01(Tue) 22時頃
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……あ! ごめんね。つい。 ちょっと不安で。寝れなくなっちゃって。
〔眉を下げて謝り、それから。〕
これからラウンジで 温かいものでも飲もうと思ってるの。 貴女も、どう?
〔そんな誘いをしてみたけれど、どうだっただろう。 返事がどうであれ、シェリーはラウンジへと向かう。
……ホットミルクでも飲めば落ち着いて眠れる筈だ。*〕
(101) 2015/12/01(Tue) 22時頃
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― 一等車両・点検口下 ―
[ 一等車両側にあるトイレ>>1:#1の前のスペースで立ち止まり、見上げると、ちょうど頭上の天井に四角い蓋がネジ止めされていた。]
これは………専用の金具が必要かもしれませんね。 せめてねじ回しがあれば………。
[ どうしましょうという顔で振り向く。]**
(102) 2015/12/01(Tue) 22時頃
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― ラウンジ ―
〔さて、彼女はついてきてくれたかどうか。 一緒に来たなら、 自分の名前はシェリーだという事くらいは話しただろう。
ラウンジには深夜だというのに結構な人が居た。 きっと、皆警察に起こされて寝付けないのだろう。 ……幾人かずっと飲んだくれている連中もいるようだが。
シェリーは、見覚えのある背中を見つけると、〕
あら。素敵な紳士さん。 貴方も起こされたのね?
〔などと言って、寂寥がにじむ背中を 戯れにつんつん突いた後、 席についてホットミルクを頼んだ**〕
(103) 2015/12/01(Tue) 22時頃
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[ サクラコと似た東洋系の、何度か見かけた>>0:87、>>2:55勤め人らしき男性が近くを通り過ぎて>>77、>>84いったかもしれない。 視線が合えば、目礼しただろう。]**
(104) 2015/12/01(Tue) 22時頃
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― 深夜二時 ―
[開け放したカーテンから、星の光が差し込む頃、サイラスは自然と目を覚ました。勿論それは列車が止まったことによったが、それに気づくまでは時間がかかった。
人の気配がする。 押し殺したような、怒鳴り声のような、暴力の気配がした。
サイラスの呼吸が荒くなる。 せっかくの上質な毛布を蹴り飛ばして身を起こし 鞄を掴んで息を整えようとしたものの、 突然、夜の空気が個室内に流れ込む。>>1 飛び出した陰。ごわごわとしたシルエットは、その正体を見えなくさせる。 月明かりに照らされた、一瞬の横顔。 息を呑み、サイラスはその場に蹲っていた。 雲が流れるためか、列車が再び速度をあげているからか 部屋に差し込む月明かりは、濃淡を持ち揺れていた]
(105) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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― 現在・一等車両 ―
[一等車両へと向かってみれば、鉄道警察と櫻子と>>34ルーカス>>54が見えた。]
何事ですか?先程突然停車しましたが、何かトラブルでも? 今し方、天井の方から物音がしたんですが、何かそれと関連が?
[鉄道警察が何か言いはじめる前に、先手を打って矢継ぎ早に尋ねる。 追い返されては面倒だというのもあり、また、彼等の反応を伺うためでもあり。わざと不審そうな目で相手を見つめれば、相手は「家出少年の捜索だ」と繰り返した。
イアンは見逃さない。彼等の背負う不審な長袋>>#2はおそらく、護身用や警備用という用途を明らかに越えた銃器の類の入ったものだ。 歩兵銃か、はたまた狙撃銃か――――。
どちらにせよ、「家出少年の捜索」に使用するにしては、物騒すぎる。]
(106) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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ああほら、また音がしましたよ。やっぱり天井からだ。 家出少年との屋上鬼ごっこ、実に楽しそうだ。
……よろしければ、俺も登ってお手伝い致しましょうか?
[そう言い、こちらが動こうとすれば、「我々に任せておけ」との制止がかかる。
……それ、ビンゴ。 それは「見られたくない何かがあります」なんて言ってるようなものだ。]
(107) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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はい、それじゃあ、宜しくお願いしますね。 あ、俺の座席は好きに調べてもらっていいんで。
[何か隠している。それさえ分かれば十分。鉄道警察にそう適当に返せば、>>54ルーカスからの提案が聞こえた。 思わぬ提案にきょとん、として彼の方を見やると、声を顰めて彼は言う。 「君は記者か、何かだろう。」]
……げっ、 何で、それを知って……
[驚きを隠せない表情で思わずそう口に出してから、ふと気づく。 伝書鳩なんて連れ歩く職業、今時記者ぐらいなもんだ!]
(108) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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……ああ、ニズ駅の。
[つつかれた背中に振り向けば、見覚えのある姿があった。>>103 邪気のない少女に微笑を作って、小さく首を振る]
"も"、ということは、君はそうなんだね。 いや、私は、この騒ぎの前から起きていたよ。
[酒の入ったグラスを前にしてだと、ずっと呑んだくれていたように思われるかもしれない。そう思って、言葉を付け足した]
仕事が遅くまで、かかってね。 で、ようやく眠ろうと思ったところに、この騒ぎだから。
[もちろん、騒ぎのなかで、大多数の乗客に比べて悪い目にあったことを口にする必要はない]
(109) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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[扉の外、廊下から喧騒が聞こえてくる。 何を探しているのかはわかった。 さっき、ここから飛び出していった、あの少年を探しているのだ]
でも ……なんで?
[いましたよ、なんて言いにいけるわけがない。 切符を持っているとはいえ――ポケットを探った時手に触れなかったが、きっと鞄に入れたのだろう――サイラスはこの部屋の正当な乗客ではない。 それはこの格好を見れば明らかで、とばっちりを食らって掴まるかもしれない。 そう考えて、サイラスは暫く、二段ベッドの上で息を殺していた]
(110) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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[ イアンとルーカスが点検口から上がる算段をするならば、ペラジーはサクラコに話しかける。]
旅行には思いがけないハプニングがつきものですが……、 これでは、危なすぎますね。
鉄道警察隊が背負っていたものに気づかれましたか? 私も詳しくはありませんが、 あれは兵隊が持つ歩兵銃か、狙撃銃>>106じゃないかと思うのです。
家出少年は口実でしょう。 何か、公にできない不穏な事情があるのでは………。
[ ペラジーのコートの下の脇には、鉄道警察隊に壊されないよう、ドアを開ける>>66前、咄嗟に隠し持った箱型の古いオルゴール。>>2:71 サクラコはそれに気づくかもしれない。]*
(111) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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[如何やら記者というのはビンゴらしい。>>108 驚きを隠せない。といった表情に笑みを返し。
ある情報があるんだ。と耳打ちをしたのが少し前。 その反応はどうだっただろうか。
明らかに自分は動揺していた。 上目遣いの少女から逃れるように。 目線は、何度か一等車両の中を行き来してしまう。
薄く開いたドアに見えた男の顔>>92 閉じるのであれば何も言わないが。>>93 他人事では済まされないぞ。と忠告めいた視線を投げる余裕さえなく。ジャンと名乗った男は>>105、と視線が同じように泳ぐ。 ――過保護か、俺は。
瞳が揺れて引きつった顔。 息を飲む、異国の少女の表情が妹のものに重なって]
(112) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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[ともわれ、どうしたものか。 鉄道警察達が去れば、ルーカスの提案通り登って調べてみるのも良いだろう。]
……頃合いを見て、お願いしても、
[承諾しようとした言葉は途中で遮られた。同時に聞こえた>>74櫻子の声のせいだ。 鉄道警察達の武装に気づいていない彼女は、おそらく危険に気づいていない。]
ちょ、ちょっと待って、サクラコ! 流石に、それは危ないよ!
[これはきっと、遊びじゃあ済まない! 喉まで出掛かった言葉は、ギリギリのところで飲み込んだ。 ……彼女を、不安にさせてはいけない。
困ったようにルーカスの方をちらりと見やれば、>>87彼は言う。 それは貴公子然とした彼には似つかわしくない、震えた声だった。]
(113) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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[アルコールに依らない熱が胃袋以外の場所に生じるのを自覚して、苦笑する。
どうやら、自分は随分と単純な人間のようだった。 こちらに偏見を持たない相手との、すれ違い様の二言三言の会話。 それだけで、かなりのところ、気分を直せるのだから。 まあ、あるいはこれは、安上がりというべきかもしれなかったけれど]
(114) 2015/12/01(Tue) 22時半頃
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やっぱりきたんだ。 だいじょうぶ……そうじゃないね。あんまり。
[不安そうな面差しがその最たる証左である。>>100 単にハチミツの瓶を買っていった彼女のことだ、 不要な疑いは招かなかったと思うけれど、 そもそもこんな時間にたたき起こされたことの方がよっぽど、大問題だ。
どうやらこの少女も件の家出少年を目撃したらしいと聞き、 目を丸くしながらも、頷いて]
うん、お世辞にも綺麗って言える身なりじゃなかったし……たぶん三等車両の――、あっ
[ここでようやく、少女がキャロライナの服の袖を掴んでいたことに気付く。 眉の下がった苦笑が浮かぶ]
(115) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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いいっていいって。 あたしもいきなり話しかけたりしてごめんね。 その、眠れそうになかった、から。
[それから、ラウンジへと誘われれば、>>101 渡りに船とばかりに頷いた。 落ち着くために何か飲みに行こうとは思っていたが、 どうせならひとりよりも二人の方が、いい*]
(116) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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[ 予想以上にお転婆らしいサクラコに、これ以上の無茶を言わせないよう、ペラジーはオルゴールを手に入れた事情>>2:71、>>2:72を少し話すかもしれない。]
『月のゆりかご』という子守歌だそうです。 半年前、とある村で、もらい受けてきました。
私の大切な………とても、大切だった人が、 最期に聞いた曲かもしれないので………。
[ 大切な人がアイラの王子であったことは伏せて。]*
(117) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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― 一等車両、廊下へ ―
[少しだけ、廊下が静かになる。 窓から差し込む夜の気配に、サイラスは一度盛大にくしゃみをして、ようやく足を伸ばすことにした。 寝台の上、手に息を吐きかけ摩る。 十分に温まってから、ベッドを降りて、扉に掌と耳をあてて外の気配を探った。 深呼吸を一度、二度……三度。 もう吐く息も逃す幸せもない、というところまでになってようやく、ゆっくりと扉を開いて、けれど動きは素早く。 廊下に出てすぐに扉を閉めた。
一瞬だけ、窓の外、ごう、と鳴る風の音が廊下に響いた]
(118) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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[扉に触れたまま廊下を見渡す。 左右を見渡して、鉄道警察ではなさそうなものの、人が固まっているところに視線を向けたまま、固まった。 一歩下がれば、背中が壁につく]
……っと、 えーと
[どう考えても一等車両に相応しくない身形。 勿論、部屋に戻るという選択肢はなく、前へ行くことも考えていない。 つまりは後ろに向かうしかないわけで、 彼らの傍を通らなければならないわけで――]
(119) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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[櫻子を危険に晒す訳にはいかず、かといって、むやみに不安を煽るわけにもいかず。 なんとかやめさせる手立てはないものか、と困った時にやってきた、>>78渡りに舟のペラジーの言葉。]
……それだ。
[とにかくこの場は、なんとしても止めなくては。 それに鉄道警察の眼もある。窓から行こうとする方が、目立って危険だろう。 ペラジーの提案に乗ると、彼等と共に点検口の方へと。]
(120) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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〔少女の言葉には、眉を下げた。 大丈夫ではなかったというか、なんというか。 勝手にシェリーが気を揉んでいるだけかもしれないが――
少女も”家出少年”を見たと聞いて、こくこくと頷く。 直後、彼女の袖を掴んでいることに気づき謝った。
一緒に来てくれる、それだけで嬉しかった。 じゃあ、行きましょう、と少女>>116を誘い、 シェリーはラウンジ車へと歩いていった。*〕
(121) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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― ラウンジ ―
[さて、道中。 今さらながら互いに自己紹介を済ませた後>>103に足を踏み入れたラウンジは―― ざわついていた。明確に。 酒をちびちびとやる者、疲れた顔で窓の外に視線をやる者、 疲れた顔を誤魔化して応対するラウンジ担当の者、と、 様々である。
明確に見覚えのある顔は、ひとつ。 酒を飲む方に入っている黒髪の男の人は、 この騒ぎにおいてたたき起こされることもなく、遅くまで仕事をやっていたという。>>109
――もしかして物書きさん?
貧弱な想像はそこで打ち止めとなる。 少女――シェリーの向かいの席に座って、 こちらもホットミルクを注文]
(122) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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― ラウンジ車 ―
ええ。そうよ。
〔覚えてくれてて嬉しいわと軽く頷く。>>109〕
……あら。
〔彼は騒ぎの前から起きていたらしい。 どうして? と問う前に付けたしがあった〕
お仕事なの。故郷の? 大変ね……そりゃあ、怒っていいと思うわ!
〔仕事で疲れきった頃に押し入る警察たち。 自分ならば怒ってしまうだろう、と、 表情を変えない(ように見える)男性の代わりに ぷうと頬を膨らませた。〕
(123) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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[ 鉄道警察隊の乱入のせいだろうか、夜中の2時を回っているとは思えないほど、廊下には人の行き来があった。 一等車両の廊下から、不釣り合いな身なりの男性>>119が出てきたことにペラジーは気づく。 彼の姿をサラグニッド駅で見かけた>>0:105、>>0:113記憶があった。
視線が合えば、相手はどんな反応を示しただろうか。]*
(124) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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〔東の国の人だから、酷い目に逢っているんじゃないかとか そこまでの想像力を働かせるには、 ちょっと頭が足りなかったけれど。〕
温かいものでも飲んで、寝るに限るわね。
〔そうしてキャロライナ>>122の向かいに座り、 ホットミルクを頼む。 適度に冷まさずに飲んだ結果、 「あつっ!」と小さく悲鳴をあげた。*〕
(125) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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|
[その道中、ルーカスの隣で、他の誰にも聞こえないように。]
……ルーカスさん。 多分なんだけど、これは、サクラコには危険だ。 鉄道警察の奴等、銃を持ってる。 少なくとも、歩兵銃。狙撃銃かもしれない。
……彼女のことを、守ってやってくれ。
[君は紳士だから、お手の物だろう? そう耳打ちすれば、彼はなんと返しただろうか。 尤も、櫻子は既に、銃についてはペラジーから聞いているのだが。>>111
ルーカスの反応を伺えば、彼の肩を軽く小突いて、先頭を歩くペラジー>>99の方へと向かって、彼の話を聞いただろう。]
(126) 2015/12/01(Tue) 23時頃
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[車掌室の方を向く。 もう一度、人が集まっているほうを向く。 そのうちの一人、白いフード姿の男と目が合った。 目が合うのは、初めてだろうか? 咄嗟に視線を下に逸らして、そのことに舌打ちをする。
唾を飲み込むと、顔をあげて意識して背筋を伸ばした。 ゆっくりと、彼らに向かって歩き出す]
こんな深夜に ……何か、あったようですが どうしましたか
[と、使い慣れない言い回しをしながら、集団の中にルーカスがいることに気づけば――正しく言うと、最初から気づいていた――もう一度品の悪い舌打ちをしかけて、結局は思い切り舌先を噛んで渋い顔をすることとなった]
(127) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
|
[困ったような視線がこちらを見た>>113 と気づいたのは、少し落ち着いてからだった。 一瞬、イアンへ向けようとした顔の表情を忘れてしまう。]
ああ、その方が良いです。 …………
[ペラジーの登場は一種の救いであった。 ほっと吐いた息は、彼に感謝の想いを寄せている。
其れだ、と頷くイアン>>120 櫻子がついて行くのなら、共に向かう他はない。 自分は妹を放っておけないのだから。だが…… 明らかに顔色が悪く、トイレの前の天井に。というペラジーの言葉に>>99連れだとうとして。]
(128) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
銃ですか………僕が?彼女を。
[それは。耳打ちされた言葉にぱちりと瞬いた。 彼は知らない、知らないから、仕方無いのだが…]
紳士などではないよ。 でも、…妹を持つ兄としては守りたいな。
[浮かべたのは苦笑だ。>>126 そして、瞳には暗い光が宿りかけたのを、そう答えることで隠し。狙撃銃に良い思い出などあるはずもない。櫻子はとても、危うい。 それは置いてかれることを極端に嫌がった妹に似て。
小突かれた肩を擦っては、ふと、先立つペラジーの視線が>>119ジャンと名乗る男を見ていると気づく]
ああ、何かあったんだ。ジャンくん。 よかった、…君に会いたかったんだ。
[いかにも親し気な友人に話し掛けるような声をかけ。 渋い顔を見れば、にやっと人の悪い笑み一度だけ浮かべ。本心を口にしておく>>127 簡単に事情を、ペラジーが家出少年の事を話すのなら、君も来るかいと手招きするように手を見せて、点検口に向かうだろうか*]
(129) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
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|
[やはり見覚えのある、赤毛の方の少女>>122にも目礼して。
あのふたりは、連れだったのだろうか。それとも、旅は道連れ、というやつか。 いずれにせよ、いいことだ。埒もないことを浮かべながら、グラスを傾ける。
それにしても、ふわっとした方の少女は、要点をついた。 怒ってもいい――まったく、そのとおり。 真夜中に叩き起こされた多くの乗客は、怒っていいはずだ。 鉄道会社はどうするつもりなのだろう。その対応は、興味深くはあった]
(130) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
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|
[ 背筋を伸ばして歩いてきた男性>>127は、一等車両の乗客にしては不釣り合いな身なりに思えるが、その疑問はもっともなもの。]
鉄道警察隊だそうです。 表向きは家出少年の捜索だとか。
でも、途中停車してまで彼らを乗り込ませたということは、 それだけ重大な事件が起きたのでしょう。
[ ペラジーは答え、補足があればとイアン、ルーカスのほうを見やる。]*
(131) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
|
こんばんは。
[軽く頭を下げる。>>130 この人、とりあえずサクラコのお付きの者じゃあ、 案外、ない、……のかもしれない、とは、思っている。 じゃあ何者なのか、については、 深く詮索しないことにした。誰もかれもが眠れない夜を抱えて、疲れてそうだし]
そうそう。 あたしもあのぬいぐるみを誰か隠れてるかもーって感じの目で見られて、 つい怒鳴っちゃったんだから。 ……あんまし我慢するのも身体に悪いわ。
[さっきのことを思い出し、 シェリー>>123に続いてふくれっ面で頷く。
それでも、部屋を荒らされた男の人と部屋の中は実質無傷のキャロライナと、 ふたりの扱いの差が埋まるわけではない、とは知らないで]
(132) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
ルーカスは、ペラジー>>131の言葉に頷いて。
2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
[ ルーカスは彼を見知っていたらしく、 「ジャンくん。 よかった、…君に会いたかったんだ」>>129 と親しげな声をかけた。]
お知り合いでしたか。 私はペラジー・デュランテです、よろしく。
[ 自己紹介し、握手のため右手を差し出した。 ジャンと呼ばれた男性は、ルーカスを見ながらなぜか渋い顔つき>>127をしていたけれども。]*
(133) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
|
[キャロライナは自らが猫舌であることをわかっている。 だからホットミルクが運ばれてきてもしばらくは口に運ばず、 カップを両手で包んで漂う湯気を眺めていた。
すると、向かいからあがる。小さな悲鳴。>>125 ついつい噴き出してしまった]
……そういえばね、ホットミルクにハチミツを入れるといいらしいよ。
[さっき思い出したばかりなのであいにく目の前にあるのはただのホットミルク。 今からでも遅くはないか、と、 担当の者を手招きして訊いてみたところハチミツ入れてもらえるとのこと]
おおっ、ありがとう!
(134) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
|
……あのぬいぐるみに、隠れてる。
[赤毛の方の少女の言葉>>132は、意表を突いた。棒読みに、繰り返す。
あの強面の鉄道警察隊員たちは、彼らなりに職務に忠実ではあるのだろう。 だが、ぬいぐるみに人が隠れるなどというのは、まるで笑劇だ。 しばしば真剣さと滑稽さは同居することがあるというが、その典型というやつだろう]
く、はっはっ……それは災難だった、お嬢さん。それは怒鳴って当然だ、次からは私もそうしよう。
[と、応じたものだった]
(135) 2015/12/01(Tue) 23時半頃
|
|
[一等車両のシビルの個室の中で、コートを脱ぎ捨ててトランクケースを広げる。 目的のものを取り出しながら黒いマスクをかぶって両目以外を覆い、黒い筒を慎重にしかし素早く組み立てて背負い、手袋をしっかり身につけた。
そうしてシビルは、迷うことなく窓枠に手をかけた。]
…………。
[がちゃ、がちゃ…… いくらかの音を立てて、窓のガラス枠は静かに外れる。]
(136) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[今回は渋い顔をしたのは舌打ち失敗が原因だったのに、「会いたかった」なんて、冗談じゃない]
そんな台詞は女にでも言っとけ
[近づきながら、白いフードの男――ペラジーの説明を聞いた。 家出少年、あの、少年だ。 閉じた扉、開いた扉、天井に感じた気配。 全てを思いながら、上の空で名乗りを聞いていた]
ああ、俺はサ ………ジャン、 だ
[姓までは、とっさに思いつかない。 咳払いで誤魔化して、差し出された手に同じく右手を差し出すが、握手は失礼にならない程度に短くすませた]
(137) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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―雪燕 一等車両の上―
[ごうごうと強い風だ、しかしシビルはいささかのためらいもなく、列車の外飾りに手をかけ足をかけ、車両の上によじのぼると腹這いになった。 安定できる体勢を確保できると、その身は闇と同化する。
背中の筒——狙撃銃を両腕に構えた。]
(138) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[暗視式スコープをのぞく——精度のほどはたかが知れているが、これが無い時代にはもう戻れない——あらゆる意味で。 汽車の揺れるリズムを感じつつ、頭の中で計算をしながら、闇の中で有機的に動く何かがあるかどうか両目を見張り続けていた。 狙撃銃の発砲音はきわめて小さいが、何発も撃つものではない。 今ここで使えるのは、たった一発だけ。
>>75 うごめく影を捕らえれば、シビルはやはりためらいなく引き金を引いた。**]
(139) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[ミルクを頼んだらしい少女たちは、幾つか離れた席に着いたようだ。 言葉を交わして、怒っていいと憤慨してもらって、少し笑いもして。
お陰で随分と、気も晴れた。 もう一杯頼んでも、悪い酒にはならなさそうだと、追加で注文をした]
何が起きているのかは、まあ、ともかくとして――
[久しぶりに、良い気分で酒が飲めそうだ。 この騒動に少し――ほんの少しだけ、感謝して。 車窓の向こうに流れる闇を眺めながら、輝く月に向かってグラスを軽く掲げた]
(140) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[ふと、ペラジーの視線が一つの方を向く>>124。 その先に居るのは、]
……あ。
[>>127見覚えのある顔だった。 確か今朝、サラグニッド駅のホームで新聞を渡した男。 歩く方向から、てっきり違う列車に乗り込んだものだと思っていたのだけれど。
なんだ、同じ列車だったのかあ。 思わず呟いた独り言は、他の誰かに聞こえただろうか。
>>129どうやら、ルーカスの方は彼と知り合いだったらしく、親しげな声をかけていた。 ジャン、と呼ばれた相手の渋い顔と、ほんの一瞬の、ルーカスの人の悪い笑みを見比べて、何かがあるな、とは思ったが。]
(141) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[ イアン>>126とルーカス>>128が、意味ありげな視線をちらちらサクラコに向ける理由を、ペラジーは察していた。 連結器への扉は閉じられているが、隙間風を防ぎ切ってはいない上、金属製の装置の跳ね上がるがしゃがしゃという音は喧しい。
ペラジーは困った表情を作り、]
あのう………ここは寒くありませんか?
食堂車はもう営業していないと思いますが、 ラウンジ車か……、どこか暖房の入った場所で、 待つことにしませんか?
どうでしょう?
[ サクラコと男性陣を順番に見つめて提案した。 本心はもちろん、サクラコを危険から遠ざけるためだ。]*
(142) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[>>131>>133 ペラジーの言葉には特に付け加えることもなく(彼をむやみに不安にさせる必要はないと感じたからだ。彼が詳細を尋ねるならば、危険であると釘は刺しただろう)。 ペラジーが名乗れば、続けてこちらも名乗った。]
イアン・マクイーンです、 ……今朝はどうも。
[押し付けがましく失礼した、との意で付け加えた「今朝はどうも」に、彼はどういった反応を示しただろうか。]
(143) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[ ジャンと名乗った男性は、おざなりな握手で手を放した。>>137 何か秘密を抱えているのではないかとペラジーは思う。
興味があるわけではないが……。]*
(144) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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[ホットミルクを頼むちょっと前。>>135]
…………。
[一瞬黒髪の男の人が自室にぬいぐるみを置いてる様子を、 想像力フル回転させて思い浮かべてしまい、固まった。
――違うよね言葉のあやってやつよね!?]
あはは、……まあ、次なんてない方がいいですけどね。 全国の家出少年少女に雪燕を隠れ蓑にしてもらうなんて、ねえ。
[たまんないや、と苦笑したものだった]
(145) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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えっ。 本当?
〔なぁに、そんなのってないわ、と言ったのは >>132キャロライナが買った聖アントニなんとかが 隠れ蓑の疑いを向けられたと聞いたからだ。
疑念を抱いて相手をみれば即ちそのように見える… とはいえ、見境なさすぎでしょうと、ほんのり警察に呆れる。 彼が笑ったのは良かったけれど。>>135
耐え切れずホットミルクを飲んだ結果、 舌に走る感覚に悲鳴をあげた。 笑われてしまった。ちょっぴり恥ずかしい。 痛がりながらミルクの湖面を睨みつけた。>>134〕
(146) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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そうなの? ……そういえばお母さんがそんなこと言ってた気がする。
〔蜂蜜を入れたら、体が温まるんだっけ? そんな独り言を零しながら、キャロライナを見守る。 追加でいれてもらえると聞いて、シェリーも嬉しくなった。〕
やったぁ! ふふ。蜂蜜いれて飲むなんて初めて。
(147) 2015/12/02(Wed) 00時頃
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