214 サンタ養成学校卒業試験
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墓
少
霊
全
ウォーレンに12人が投票した。
ミナカタに1人が投票した。
ウォーレンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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―校舎裏へと向かいながら―
[吐く息は白いけれど。 感じる外気はそんなに寒くはなかった。>>2:284
クリスの言葉は、確かに耳に心地好い。胸の辺りがざわりとすることもない。]
わたしは、クリスとのお喋りが楽しいよ。言葉にトゲトゲもないし。
こう、なんて言ったら良いのかな。 水分の少ない雪をふわって受け止めたような、洗い立てのタオルに頬をくっ付けたような?
[そんな柔らかさを感じていたから。 大丈夫だよ、安心して良いよと言葉を加えた。]
(0) k_karura 2015/01/27(Tue) 14時頃
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[同室のクリスには、『約束』も含めて入学理由を話していたような。この場で尋ね返されなかったので、2度目はなく。>>2:285]
……甘えられてる、それだけなら良いんだけど。
[以前にも、テッドに報告を受けたけど。アリスが同じことを頼んでも、やっぱりトナカイ達は眼を逸らしてしまう。自分達の遊びを優先させてしまう。]
(1) k_karura 2015/01/27(Tue) 14時頃
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[置かれた前置きは、ほんのりと寂しさを起こす。>>2:286]
うん、そりゃあ……悩むよ。 そうじゃないと、何の為に入学したのか分からない。
――折角の勉強も、役に立たないなって、思っちゃう。
[簡単にはいかないねと困ったように笑い、クリスの言葉を聞くために唇を結んだ。]
(2) k_karura 2015/01/27(Tue) 14時頃
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[開かれて然るべきの道。 卒業しても話を聞いてくれるという。>>2:257]
それって、つまり――卒業しても、離れても、クリスはわたしの友達で居てくれるって、こと?
[有益な助言は担当の先生から確かにあった。一言、『ほっとけ。そういう体質だ』と。
この悩みの解決を、動物学部以外の人達に頼ってはいけない気が、する。アシモフにも同類の事を言われたが、これは別物。
ただ。 悩んでも良いのだと受け止めて。 卒業出来ると信じてくれたこと、 卒業の後のことが、嬉しくて。]
……ありがと。クリス。
[ぴたりと更にくっつき、手を繋いだ。光に気付き、笑んだ顔をクリスから上空に向ける。>>2:231]
(3) k_karura 2015/01/27(Tue) 14時頃
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……ねぇ、クリス。 あの四人は――テッドと、ミナカタさんと、イアンと、ピートは、さ。
パートナーに選んだトナカイにどんな名前をつけるんだろうね?
[何頭引きのそりにしたとしても。 メインパートナーを選び、命名する権利が花形には与えられる。
再会を果たしたT-305号――ではなく、T-111号も今は新しい名前を持ち、吉報を待つ。 だから、学校のトナカイは識別番号で呼ばれていた。]
(4) k_karura 2015/01/27(Tue) 14時半頃
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[特に。低い空を駆けるトナカイ達はミナカタの指示を守っているように見えて、アリスはほっとした。
そうでなければ、調教師としての合格は程遠い。]
――ね、後ろに乗せてるの、人だよね? ニンフ達も居る……けど。
誰だろう?
[クリスに問い掛け、 蹄の光をただただ不思議そうに見上げた。**]
(5) k_karura 2015/01/27(Tue) 14時半頃
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こひつじ アリスは、メモを貼った。
k_karura 2015/01/27(Tue) 14時半頃
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―試験当日の早朝―
[クリスを起こさないように、忍び足でアリスは部屋を出た。
朝の空気の冷たさは、夜とはまた違った趣がある。]
きゃっ!
[新しく降った雪が、モミの木の枝から落ちた。急なことに上がる悲鳴を両手で隠す。]
(6) k_karura 2015/01/27(Tue) 16時頃
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……おーはーよー。
[シャベルを装備してから厩舎に向かう。アリスに気付いた何頭かが頭を持ち上げ、おはようと鳴いた。*]
(7) k_karura 2015/01/27(Tue) 16時頃
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[くるくると回る光の渦と、今ならどこまでも飛んで行けそうな高揚感。 教室では見たことのない、はしゃぐ姿のモニカと>>2:247 安定感の漂うミナカタのソリへと手を振りかえす。
星空よりも輝く夜の風の中、聞こえた声に笑い返す。>>2:238]
当たり前だろ。
[この夜空の中、――皆がいる時間なら、どんな願いも叶う気がした。]
だって、俺たちサンタクロースだし。
[ソリを駆る四人だけではなくて、 今地上で見守っている級友たちも。 全員で。]
(8) 唐花 2015/01/27(Tue) 20時半頃
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自分だけじゃどうにかなんなくてもさ、 誰かのためだったら頑張れたりするから。 だから
――皆、一緒がいいよな。
[雪の大地に、願いが満ちる。 雪の夜空に、思いが募る。]
(9) 唐花 2015/01/27(Tue) 20時半頃
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[願いも、思いも、 最初は小さな憧れから始まる。 本当に些細なきっかけ。 ちっぽけな欲望。
それが、夜空へ轍を刻んで駆け上がっていくのは、きっとそれを忘れないから。 諦めないから。
小さな奇跡と軌跡の欠片が降り積もって、 また一つ、小さな物語を紡ぎだす。*]
(10) 唐花 2015/01/27(Tue) 20時半頃
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[くるりくるりとトナカイを走らせて、光の欠片に口を開く友人の姿を見つければ>>2:289笑いながら降下。]
そんなんじゃお腹ふくれないし頭も落ち着かないぞー。
[自分よりもよほど頭脳労働が専門であろう友人に強請られるままに甘味を作るのは、 何も趣味ばかりではない。 疲れた時には甘い物を、とか。寒い場所ではカロリーをとか。 ずっと考えて、勉強して、それを解きほぐすちょっとした気休めになれたらいいな、とか。
そんな思いで、出来ている。]
(11) 唐花 2015/01/27(Tue) 21時半頃
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[地上に降りて、朧から手渡された組み紐を月の光に照らしてよく見る。]
なー、これって俺のイメージ?
[イアンがもらったのは色味が違う。>>2:291もしかして一人一人に合わせて編んだのだろうかと。]
朧知ってる? サンタクロースの服って、赤が流行るずーっと前には緑色もあったの。
[それを彼が知っていても、いなくても。 込められた想いと紡がれた指先の労は偽りなく。]
あんがと! すっげー嬉しい。
[大事にぎゅっと握りしめて、それから自分の左手につけようとした。]
(12) 唐花 2015/01/27(Tue) 21時半頃
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[――片手ではどうにも上手く結べずに、結局誰かに結んで貰ったけれど。]
(13) 唐花 2015/01/27(Tue) 21時半頃
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プレゼントって、贈るまでずーっと 相手がどんなのが好きかなとか、 喜んでくれるかなって思いながら選んだり作るだろ。 それって、そんだけ相手のことが好きってことじゃん。
だからさ、こんなふうに大事に思えるプレゼントもらえたら、 …皆嬉しいよな。
[サンタの気持ちの原点は、そんなささやかな優しさや嬉しさかもしれない、と 気難しい顔がなかなか綻ばない級友に笑いかけた。*]
(14) 唐花 2015/01/27(Tue) 21時半頃
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― 校舎裏の前夜 ―
[丸い瞳に映るのは、季節を先んじた八重の桜。 サクラサク―――、案外花卉に疎い白鼠が浮かべたのは、 そんな実直でストレートな言葉。>>2:248]
俺、花を貰ったのなんて初めてだ。 見上げない桜も初めてだよ、ギネス。
[女子ではないから、ちゅぅ!と黄色い悲鳴を挙げはしないが、 握りこんだ枝振りからは、甘い香りがした。 優しく柔らかなものばかりに包まれて、胸が詰まる。
不安は温もりが溶かし、過小評価を香りが忘れさせてくれる。 喜びを体現する尾はパタリと揺れて、紅が細く撓んだ。]
(15) momoten 2015/01/27(Tue) 22時半頃
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いつか、俺の髭が真っ白になって、 耄碌してしまっても、君からの贈り物を忘れはしない。
春が来る度、桜がゆっくりと散る度に思い出す。 君は何でもないように俺にこれをくれたけれど、 俺は、今の気持ちを、きっとずっと忘れないよ。
―――…ありがとう、ギネス。 っ、……ありがとう…!
俺、立派な気象鼠になるからな…っ!
[八重の桜を抱いて、毛並みを震わせた。>>2:260 もうちっとも寒くない。杞憂を抱いて落ちるのは止めよう。
去り往く学友の背は広く、大きく。 自身に風と天候を教えてくれる、高い高い大樹に似ていた。*]
(16) momoten 2015/01/27(Tue) 22時半頃
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……花をさらりと贈るって、俺には到底出来ないな…。 気恥ずかしいって思ってしまうのは、俺が未熟だからだろうか。
―――…朧も出来そうだけれど。
[首をきゅぅ、と捻って彼の肩口で感想ポロポロ零し。>>2:271 しかし、更に揶揄を重ねてくる声には、微かな唸り声。]
やっぱりだ、睨んだ通りじゃないか。
[鼠の頭では中々辿り着けないそれは、きっと伊達と言う。 ひょい、と彼の肩から下りると、豪勢な鼠は雪に着地。 差し出された桃色の飾り紐は、誰のものか直ぐに分かった。
つい、笑みが零れて耳を揺らす。]
(17) momoten 2015/01/27(Tue) 23時頃
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分かった。ちゃんとサンタクロースからって伝えるよ。 ……参ったな、俺に片棒まで担がせて。
[まるで自分までサンタクロース……とまでは盛らないが、 彼のソリを引くトナカイ代わりには成れるだろうか。
空を舞い遊ぶ幾つものソリ、天の星と地上の星。 誰も彼も、奇跡の光を胸に持っている。]
(18) momoten 2015/01/27(Tue) 23時頃
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[それが何より、自分を導いてくれる。
谷の底から見上げた空は遠く、只管に目指してきたが、 今は、どうしてか、星空を泳ぐように身体が軽かった。*]
(19) momoten 2015/01/27(Tue) 23時頃
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― トナカイ鼠の暗躍 ―
[わっせ、わっせ。よじり、よじり。
ジタバタと外壁の装飾を頼りに、掛けてゆくのはマント姿。 桜の枝まで差して、ちょっと小粋に洒落た姿。
煽られる風に気をつけながら、女子寮の窓辺に辿り着く。 流石に何処が届け先の部屋であるかまでは知らないが、 同学年の部屋割りは大体把握出来ている。
先ずは窓辺に大分温くなった発熱灯を乗せ、 次は桃色と雪色混じる飾り紐をそれに結ぶ。 窓辺に寄せておけば、ちょっとやそっとの風では飛ぶまい。]
鼠からトナカイへの進化…、 アリスがノートに書いていたのは予知だったんだろうか。 ―――…いや、いや。浮かれすぎだ。
[首を振るって、届け物はこれで完了だが、気付いてもらえるかは、結構一か八かの運である。]
(20) momoten 2015/01/27(Tue) 23時頃
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[少し、悩む間にもふわふわと八重桜が鼻先を香る。]
……少しだけなら、良いかな?
[静かな仕草で、桜の花をひとつ、台ごと掬って、 小さな指先で畳むと、窓の隙間からすとん。と落とした。 春の香りを足跡に変え、なんだか少し面映い。
まさか、ギネスは此処まで読んでいたのだろうか。 だとしたら、彼も預言者だ。侮れない。]
―――おやすみ、また明日ね。
[窓から室内をチラと覗いてから、己は外壁走行再開。 ひとつ減った桜の枝は、それでもまだ。
馥郁たる香りで、鼠の身体を包み込んでいた。*]
(21) momoten 2015/01/27(Tue) 23時頃
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お疲れ。馴鹿もテッドも気持ち良さそうだったな。
[降りてきた彼に、十二色の紐を掌に隠しながら。>>11 石段から降り、労いを込めて顔の高さに握り拳を突き付ける。]
病は気から。空腹も気からだ。
[緩く首を揺らしながら、悠然と肩を竦めた。
なにせ彼が作った物は、何だって甘い気がするのだ。 パンケーキだったり、パイだったり、チーズだったり。 相手の好みに合わせた手料理やおやつを出してくれる。
古き故郷の味を使ったのは、緊張を解そうとしてくれたのか。 そうやって、勝手に思い込んでいるだけかもしれないが。 彼の手が掛かれば胃袋だけでなく、気持ちも満たしてくれる。
美味しいという感想だけは素直に伝えていたが、 貰った以上の物が彼の心に響いてくれれば良いのだが。]
(22) 鯖 2015/01/27(Tue) 23時頃
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[完成した紐が手に渡り、注視されるのは気恥ずかしい。>>12 お陰で返答に妙な間が空いてしまった。]
…………ん、ああ。テッドのイメージは、 俺の中でクリスマスカラーだったからな。
[馴鹿と空を飛ぶ姿は、誰が見ても憧れの的でしかない。 赤い衣装を身に付け、木々の上を飛ぶ姿を紐に重ねていた。]
いいや、知らなかった。 サンタ本人の知識は、テッドには及ばないからな。
[言葉以上に嬉しそうに、握り締められた紐を眺め。 どういたしまして、と呟いた声はほんの少し、小さめに。]
(23) 鯖 2015/01/27(Tue) 23時頃
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[熱く語られた言葉は、彼の真摯さを後押しする。>>14 抱いたであろう憧れを、今度は彼自身が振り撒く側になる。
そんな未来を見させてくれる彼に、そっと手を伸ばして。]
好意や、感謝の気持ちが籠った贈り物を貰うのは嬉しい。
──…だが、それと同じくらいに そうやって、喜んで貰えるのは嬉しい、ぞ。
[髪を乱さないよう、丁寧に撫で付けて。 向けられた笑顔に釣られ、珍しく顔を綻ばせた。*]
(24) 鯖 2015/01/27(Tue) 23時頃
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―早朝/厩舎―
[たわしのようなブラシを使い、アリスは一頭一頭にブラッシングをしていく。 メスのトナカイにはリボンを着けて、着飾ってあげたいと思うけど。
出来ない代わりに、時間をかけて肌を掻いて毛並みを整えてやった。]
うん、今日は大事な日だからね。 言うことをちゃーんと聴くんだよ?
コースを勝手に曲がるとか、遊び始めるとか、ダメだからね?
[お願いだから良い子にしていて欲しい。]
勿論、怪我のないようにね。
(25) k_karura 2015/01/28(Wed) 00時頃
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『本番はちゃんとやるよ!』 『やれば出来るんだよ』
[気軽にも聴こえる台詞に、アリスの方が落ち着かなくなってくる。]
『深呼吸だよ、アリス』 『前肢をタップすると落ちつくよ』
[気をかけてくれる――と、アリスが思っている――トナカイの、その横腹にぎゅうとしがみついた。こうしていると温かい。]
……ありがとう。ごめんね。
(26) k_karura 2015/01/28(Wed) 00時頃
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……ん?
あーーーっ! だ、ダメだって!
[上着のポケットに鼻を押し付け、中身に興味津々のトナカイに、アリスは慌てる。 だめだめと首を振り、ポケットを抑えながら離れた。]
(27) k_karura 2015/01/28(Wed) 00時半頃
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[今朝のこと。 ベッドから降りた爪先が珍しいものを乗せた。少し濃い桜色が風圧で舞い上がったのだ。
紛れ込んだ――のだろうか。季節外れの花弁に誘われ、カーテンを開ける。そこにあったのは、明かりの消えそうな灯と。]
……これ、何だろう?
(28) k_karura 2015/01/28(Wed) 02時頃
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[淡い桜色と、光るような眩さの白と。編まれた組紐にぱちり瞬く。 寝ぼけ眼を擦っても、存在は消えやしない。色は、金色にかわったりはしない。]
―――わたし、に?
[誰から……? 分からないし、思い当たる節は首を振る。
色合いはどう見てもアリス個人に宛てたもの。無下にも出来ず、ポケットの中へ避難させた。]
(29) k_karura 2015/01/28(Wed) 02時頃
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……ね。不思議。 あぁ、でも、試験を頑張れってことかなぁ。
[負けないように、巻かないでいるけれど。
ちらり視線を腕時計に落とす。 ガラス盤とガラス盤の間に、サンタクロースの足跡の桜色。**]
(30) k_karura 2015/01/28(Wed) 03時半頃
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−試験当日・早朝−
うん、いい朝です
[普段より睡眠時間は短かったものの、眠りは深く爽快な目覚めだった。気に入りのフラスコとビーカーで紅茶を淹れて、昨日差し入れに貰った菓子を朝食にした
普段はバランス等を考えて摂るが今日は特別 身体よりも心により栄養を与えたかった。できる限りのことを終えて試験に臨む今、一番必要なのは落ち着きとそして、自信
頑張っているのも、合格を望んでいるのもひとりじゃない。皆がついているのだと 手にした菓子を齧る度、力がみなぎるようだった]
(31) CHiKA 2015/01/28(Wed) 21時頃
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―試験当日・朝―
[透明なコップに、新鮮なミルクを注ぐ。 隣には白い皿に行儀よく乗せられた、フルーツサンドを用意して。
>>1:62これを作っただろう同級生には、後で礼を言わなくては。
両手を合わせて、拝むような仕草。
それから、武骨な指で手づかみに、フルーツサンドを掴む。 ぐあっと口を開けて、鮮やかな色彩覗くサンドイッチに齧りついた。 軽い口当たりのクリームと瑞々しい果物が舌に甘さを伝えてくる。
呑み込むようにひとくち、ふたくちで喰らい、指についたクリームをざらつく舌で舐めた]
あっま。
[糖分は、脳の栄養だ]
(32) sea 2015/01/28(Wed) 22時半頃
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[夢を見て見続けて、さようならと初めましてを繰り返して。 同級生が先輩になるのを何度見てきたことか。
才能が、ないのだ。 驚くほどに]
……本当にジジイになるまで続けるわけにもいかねえしなあ。
[ いつまで続けるつもりだ?
口の中で呟く自問自答。
これ以上は、もう引き返す体力も残らないぞ]
(33) sea 2015/01/28(Wed) 22時半頃
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――うっし、行くか……。
[目的地が見えるか、それとも諦めて引き返すか。 どちらにせよ最後の挑戦に向けて、足を向ける。
似合わぬボロのサンタ帽を目深に被り、小さく気合を入れた。
腕に揺れる四つ編みが、手首を擽った]
(34) sea 2015/01/28(Wed) 22時半頃
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― 試験当日 ―
[その日は何時も通り、早くに眼が覚めた。 夜行性を忘れた鼠の身体は、早寝早起きに染まりきっている。 偶に月の満ち欠けと流星群を観測する為に宵っ張りも気取るが、 昨夜は流れ星が降る音にも瞼を起こすことなく睡魔に誘われた。
御蔭で、東の空が白ばむ頃に瞼が揺れて、 ちゅぅ、と寝ぼけ眼を擦り、欠伸をひとつ。
枕元に下げた防寒具に手を伸ばし、本日も洒落て首元を飾る。 磨いた銀の匙を引っ張り出し、鏡代わりに身だしなみのチェック。
ちょっとだけ男ぶりが上がったかもしれない。 ……いや、気のせいかもしれない。
一応、髭を扱いて、気休め数度。]
(35) momoten 2015/01/28(Wed) 23時頃
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―――…なるぞ、サンタクロース。
[よしっ、と腹の底に力を溜め、上掛けを丁寧にちまちま畳む。 折角、キメてみても習慣と言うのは拭えないものだ。]
……そうだ、クリスにハンカチを返さないと。 悪化しなかったのも、あのマントあってこそだ。
[いそいそ。 唐草風呂敷を用意して、リネン室に立ち寄らねば。 意気込んでみても、昨日と今日は余り変わらない。
人も鼠も突然生まれ変わることなんてありはしない。 日々の積み重ねは自らの力となり、裏切らなくなるだけだ。
――――ただ、強いて、変わったことがあるとするなら。]
(36) momoten 2015/01/28(Wed) 23時頃
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[鼠の自分がサンタクロースになれるのだろうか、と言う、 曖昧で不安定で、卑下に満ちた劣等感が四散していること。
きっと、昨夜空を飛んだサンタの見習い達が、 持っていってしまったのだろう。
代わりに彼らは何時も、己の欲しいものをくれる。 例えば、そう。
自分と仲間を信じる心、とか。*]
(37) momoten 2015/01/28(Wed) 23時頃
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─ 試験当日朝・自室 ─
[サンタ見習いの朝は、特に早くも何ともない。 寝起きに自分の髪に手を突きながら体を起こし、一口だけ残しておいたフルーツサンドとパンケーキを口にした。>>1:50
もうこれが食べられなくなるのか、と感傷は半分だけ。 昨夜、帰った後に味わった時と同じく優しい甘さに目を細め。
完成したものの、結べずにいた紐に手を伸ばす。]
頑張らなくてはな。
[口にした、短い決意の言葉。 母から貰った紐の代わりに、十二色で髪を括り上げ。 カシャ、と頂点の数字が一緒に揺れていた。]
(38) 鯖 2015/01/28(Wed) 23時半頃
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── 試験前夜 校舎裏にて ──
[春先に纏いし八重の花を小さき級友へ差し出せば。 弾む声は男の耳にも届くだろう。>>15]
それは良かった。 見上げるだけでなく、手にするのもまた花の醍醐味。 桜は咲く。朧のそれではないが、願掛けだ。
[持つ者すべてを使って全身で感謝を伝えてくる、小さき級友に目を細め、男はひとつ大きく頷く。
いつしか記憶が薄れても、想い出は零れ落ない。 嘗ての子ども達が、サンタクロースとなり夢を配るように、また。 贈り物に込めた願いは、受け取った者たちへの記憶へと息衝くだろう。]
(39) M_rio 2015/01/28(Wed) 23時半頃
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[教室に向かう最中か、それとも着いた後だったか。
会った級友達には少しだけ、微笑むような表情を見せて。 右手や左手に結ばれた紐を見ては、面映ゆさから視線を外す。
古臭いサンタ帽とその背中を見れば、>>34]
似合わんな、それ。 卒業時に支給されるピカピカの新品、早く被れ。
[肩甲骨の間を小突きながら、普段よりは素直な激励を。*]
(40) 鯖 2015/01/28(Wed) 23時半頃
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おう、期待してるぞ。 その為には俺も、負けないくらい立派な生物学者とならないとな。 彼奴等を支えられるような、立派な。
[空では明日にサンタクロースとなる級友達が、鈴の音を鳴らしているだろうか。 思い思いの優しさを手渡しに捧げていく時から去るように。 男はひらりと手を振り研究室へと向かう。
小さき級友は、微かな天候の変化すら動植物の育成に関わることを。 その小さな体で男に教えてくれた、大切な存在だった。 それは明日になろうと、卒業したとしても。 変わる事がないこともまた。等しく教えてくれる存在であることは変わらず**]
(41) M_rio 2015/01/28(Wed) 23時半頃
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― 早朝徘徊 ―
[気象学部の試験の大半は教室で行われる。 実践的なルート作成は実技に分類されるが、 それも使うのはソリや校庭ではなく、 分度器やコンパス、それに製図台だ。
決して体力を失うものでは無いが、 人より虚弱な鼠の我が身は、準備運動も欠かせない。
今日は気合を入れて、ランニングもメニューに入れてみる。 ―――あくまで、体力作りであって、邪な思いなど何も無い。]
(42) momoten 2015/01/29(Thu) 00時頃
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[ちょろり。 唐草風呂敷にハンカチを皺にならぬよう包み、 部屋を窓から抜け出すと、昨夜と同じように細い縁を渡る。 人の身ならば、戦々恐々だろうが、小動物にとっては、 列記とした道であり、変則的なランニングルートだ。
風を切って、テテテと足跡刻み、 爪先を煉瓦に立ててアイスバーンもなんのその。]
……お、
[そうして目視で捉える窓の先。 見渡そうとも、昨夜置いた贈り物は影も形もなく。
一応ながら、地上も覗き込んで細い煌きを探す。 無い、無い、無い―――何処にも。]
(43) momoten 2015/01/29(Thu) 00時頃
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…………う、わぁ。
[自覚すれば耳の中が熱くなる。 届いたのだろうか、と思う心と、 己にも届けられたのだと、満ちる喜色。
本人に? ちゃんとアリスに?
駆け出す心音を押さえ込み、破廉恥だと騒ぐ良心を振り切って、 そっと白鼠が窓を覗き込む。勝手に揺れる尻尾は無意識だ。]
もう少し……、中を…、あ……っ!
[爪先を伸ばした鼠は、唐草風呂敷の結び目を煉瓦に引っ掛け、 ぶわりとハンカチーフと風呂敷が風に浚われ拡がった。 どちらも飛ばしてしまわぬよう、両手で握りこんだ二枚。
もしも、クリスが部屋に居たのなら、 窓の外で手旗信号に勤しむ鼠が見れたかもしれない。*]
(44) momoten 2015/01/29(Thu) 00時頃
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−教室−
おはようございます、朧サン 今日は一段とオシャレですね
[まだひと気もまばらな空間は、さほど緊張感にも包まれていなかった。頭ふたつほど高いところで揺れる尾の根元の彩りとてっぺんできらりと光ったもの>>38を眩しそうに見上げる
右の手首に視線が移り、そして逸れれば面映ゆさが移ったか、尻尾がくるりと揺れた]
(45) CHiKA 2015/01/29(Thu) 00時半頃
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あっ、タルトサーンショコラサーン! 今日はよろしくお願いします
[室内の角に同じ学部の2人組を見つければそちらに駆け寄る。ライバル兼仲間、みんな揃って合格できたらいいねえと。最終確認やひっかけ問題の復習、実技について等話しているうちに、ひとも集まり、試験開始の鐘が鳴り響くだろうか]**
(46) CHiKA 2015/01/29(Thu) 00時半頃
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うっせーよ。言われんでもわかってるっつーの。
[>>40背後からかけられた声に振り返り。 くっと喉の奥で笑うと、小突かれた礼にお綺麗な髪へ手を伸ばす。 手触りのいい絹糸をかき乱して、荒らして。
手首へ視線が向けば、機嫌よく口の端を歪めた]
がんばってこいよ。
[普段よりは素直な激励に応えて、こちらも珍しく素直で直球な言葉を投げて。 べちんと彼の真っ直ぐな背中を叩いておいた*]
(47) sea 2015/01/29(Thu) 00時半頃
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[試験前夜は、最高の夜だった。 地上に降りても、練習場に戻っても、自室に辿り着いてベッドにはいっても。ピートの顔から笑顔が消えることはなかった。
夢の中でピートはサンタクロースだった。 そして翌朝、目を覚まして時計を見ると――]
……えっと、 ん??!!!!
[声にならない悲鳴をあげて、最短記録で着替えを済ませたピートは、部屋を飛び出し教室へ。予鈴が鳴るまであと5分。迷わなければ間に合うはずだ……!]
(48) 茄子 2015/01/29(Thu) 01時頃
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―試験開始!―
[乾燥室から引っ張ってきた橇を所定の位置に置く。 花とまん丸とした白を指先でそっと撫でてから手袋を嵌めた。
動物学部ならではの実技試験のひとつは、橇引き。
合格点は低いから安心しろと言われても、試験特有の雰囲気に飲まれそうで、アリスは幾度か頭を振る。
ポケットの上から押さえたのは、桃色と白色の。朝の教室で、何人かの手首に巻かれているのを見掛けたけれど、矢張差出人は不明のまま。]
(49) k_karura 2015/01/29(Thu) 01時頃
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『位置についてー』
[ハーネスの一部をセットし終え、かけっこのように拳を握った。]
『よーい』
[踏ん張って……]
『どん!』
[スタート!**]
(50) k_karura 2015/01/29(Thu) 01時頃
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――昨夜――
[星は願いを聞き入れてくれるだろうか、空を見上げても流石に答えは返らなくて、エルフが砂糖菓子を寄越せと視界でちらちら遊ぶばかりだ。 ただ、雪冷えのする夜空をサンタの卵たちと飛び回ったこの時間は紛れもない事実で、それだけでどこか、先の未来を信じる種にすらなる気がしたから、星の答えなんて、求めるのをやめた。]
(51) mmsk 2015/01/29(Thu) 12時頃
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ミナにーさん、ありがと。 合格の暁には、また乗っけてね。
[これでにこりとキスなんて出来たら女神じみてよかったのかもしれないが、生憎そんな発想はこの時湧いてこなかった。 着地したそりをなぞるように撫でて、乾燥室へ連れて行くまでが、飛行練習。 そりとの別れは惜しく、離れがたくて目を細めたが、引っ張り出されたんだか、自分でけじめつけたんだったか、どっちだったっけ。]
(52) mmsk 2015/01/29(Thu) 12時頃
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[部屋に帰ってからは、力尽きて机に頭預けて眠ってしまうまで、防寒コートのままひたすらノートに向かっていた。 座学の復習なんかじゃなく、思い描いていた夢を、この土壇場で書き上げるために。 今日しか、今しか書けない気がした。なのに遊び回っていたのは自分なので、自己嫌悪を積み重ねながら、雪蛍たちを叱咤する夜を過ごした。]
出来るよ、ね。
[イメージは、がっちり固まっている。 なにせ何日も前から温めてはいたそりの形なのだ。 まるでそりが発射台から飛び立つように、そして夜空を駆け回るように、つらつらとデザインと設計は固まっていく。 窓から漏れる光が紫と橙に染まるくらいまで、それは続いた。]
(53) mmsk 2015/01/29(Thu) 12時頃
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――そして当日――
[ふあぁ、と大あくびをしながら教室に入る姿を、何人が見ただろうか。 寝不足極まりない上にベッドは机だった。 けれど手には、大事にノートとプレゼン用の資料を持って、なんとか席についた。
試験開始後。座学は、いつも通りにこなす。 一部科目は時間に余裕があったので、睡眠時間の回復に務めた。 こうした授業態度もあわよくば査定に含まれるかもしれないところだが、今はそれに構っていられる状態じゃあない。 一通り終わったら、実技試験が――その最後には、自作のそりのデザイン発表が、待っている。 製図試験やデッサンなどが先に来るが、何より製造学部の見せ所は、このデザイン発表だ*]
(54) mmsk 2015/01/29(Thu) 12時頃
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―試験前夜・自室― [皆で飛び立てた嬉しさそのままに、夢の国へ!
――とはいかず、浮き立つ気持ちの手綱をさばいて、向かうのは机。 最後の見直しのためにノートやプリントを手にすれば、 大事な友人たちの顔がすぐに浮かんで、 よし頑張ろう、と少しやる気が湧いてくる。]
大騒ぎしてノート借りたのに、 これで落っこちたら格好悪いよなぁ。
[独りごちるも、そんなつもりはちっともない。 要点のまとめられたコピーや几帳面なノート、 余すところなく丁寧に綴じられたプリント。
全部は無理でも、出来る限り覚える。
試験対策じゃなくて、ソリに乗るサンタクロースを支えてくれる 裏方サンタたちの努力の礎を。*]
(55) 唐花 2015/01/29(Thu) 20時頃
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―試験当日― [フル稼働させた頭のおかげなのか、 ソリ乗りの心地よい疲れのおかげなのか ぐっすりと深い眠りからの目覚めはすっきりとしたもの。
寒い、なんて言いながらも 小鍋に乾燥野菜とスープの素を放り込んでくつくつと温める。]
“温かなご飯はね、エネルギーになって たくさん素敵なことができちゃうのよ”
[父曰く、我が家の最強サンタさんである母の教えだ。 たしかに温かなスープは、体も心も温めて 何だって出来そうな気になってくる。]
よーっし、…頑張ろ。
[決意の声は、小さく。けれど確かに。 級友の作ってくれた祈りの織紐を手に、新たな扉のための試験へと向かう。]
(56) 唐花 2015/01/29(Thu) 20時半頃
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[途中、見かけた友人を呼びとめて強請る。]
あ、サミュエル! よかったー。俺一人じゃつけらんなくて。 結んでくんね?
[朧の編んだ色紐が結べない、と腕を差し出す仕草。 最後まで格好つけられないのはご愛嬌。
少しばかり格好悪くたって、友人が作ってくれた大事なお守りを 身につける方がもっと大事に決まってる。*]
(57) 唐花 2015/01/29(Thu) 20時半頃
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―実技試験― [アリスが手入れしてくれたトナカイたちの毛並みは いつもよりも一層つやつやしている。]
今日も頼むな。
[首元を軽く抱いて撫でれば、当然、と言うように鼻先を押し付けてくる。
可愛いな、なんて撫でてるうちに、 いつだったかミナカタが、 「飼い主に似てくるんだな」なんて言ってたことを思い出した。]
(58) 唐花 2015/01/29(Thu) 21時頃
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似てるかな?
[覗き込んだ瞳が、無邪気に「なあに?」と聞き返してくる。]
でも、お前みたいに可愛いのと似てたら サンタみょーりに尽きるか。
[自分ではどこが似ているか分からないけれど、 他から見ればそのようなものかもしれない。
もう一度撫でてやれば、相棒は嬉しそうに目を細めた。]
(59) 唐花 2015/01/29(Thu) 21時頃
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アリスー。
[厩舎の近くで、同じように実技試験へと向かう彼女の姿を見て、 ぶんぶんと大きく手を振る。]
今からこいつと頑張って飛んでくる! だーいじょうぶだって。 だって、病気になったり怪我しないように、 アリスたちがいっつも面倒見てくれてるもん。 ちゃんと飛んでくれるって。
[信頼するパートナーを預けられる、信頼できる調教師たち。 苦笑だけではない笑顔が返されて、それが一層励みになる。]
(60) 唐花 2015/01/29(Thu) 21時頃
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[だから、どこまでも飛んで行ける。 この試験のための空も。]
じゃ、行ってきまーす。
[子どもたちが待つ、夜空も。**]
(61) 唐花 2015/01/29(Thu) 21時頃
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[月夜の夢のような一時はあっという間だった。 けれど、まだ余韻は残ったまま。
見えた級友の姿>>2:291に大きく手を振りながら、ゆっくりと地上に降下していった。橇を降りたところで手渡された紐を暫く、繁々と見つめる。
紡がれた緑と青と水色。 同時に渡されたテッドの紐と言葉で、その色の意味を理解する]
…ありがと。絶対大切にする。 これで明日の合格は確実だな!
[ぎゅっと握りしめた紐。 皆と結ばれた強い絆を感じた。*]
(62) kaboo 2015/01/29(Thu) 21時頃
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― 試験当日 ―
[前夜、部屋に戻ったらすぐに布団に入ったことも功を奏し、清々しい当日の朝を迎える。いつものパンを千切りながら、教科書をペラペラと捲ってみたりして、最後のひと踏ん張り。]
大丈夫、絶対うまくいく… よしっ…!
[自分の頬をぺちりと叩いて気合を入れた。 残っていた不安は大切な思い出たちが掻き消してくれる。 絶対大丈夫、「きっと」は「絶対」に変わっていた。
気づいたら、すでに時計の針は試験の時間に刻々と迫っていた。腕に結ばれた緑と青と水色をゆらしながら、試験の会場へと急ぐ*]
(63) kaboo 2015/01/29(Thu) 22時頃
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―試験開始前―
[トナカイの真ん丸い瞳は、鏡のように思えた。何を映す鏡なのか、それは訊ねなくても分かる。
アリスと名を呼ぶ声の方を振り返ると、明るい茶色の尾っぽが腕に合わせて揺れていた。]
テッドー!
[昨晩みたいに飛べたら間違いなく合格なのに。 そんな心配が表情にも出ていたのだと思う。
振り返した掌をすぐに握ってしまったことに表れたのだと思う。]
(64) k_karura 2015/01/29(Thu) 22時半頃
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[厩舎の近くで、同じように実技試験へと向かう彼女の姿を見て、 ぶんぶんと大きく手を振る。>>60]
[大丈夫。 その言葉に、ぱっと表情が和らぎ。 思いやりの花言葉の如く、笑顔を咲かせ。]
いってらっしゃーーい!
リラックスすれば、きっといつも通りのテッドらしい飛び方が出来るよーっ!
(65) k_karura 2015/01/29(Thu) 22時半頃
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一緒にがんばろーーねーーーっ!
[両手を口元に当て、もう一度大きな声で叫んだ。**]
(66) k_karura 2015/01/29(Thu) 22時半頃
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― 試験当日 ―
[全員席について最後の追い込みをしているところに すぱーん!と扉の開く音。息を切らしたピートが現れる。
幸い、開始まではもう少しだけ時間がある、というタイミング。 一番前の席によろよろ、とたどり着くと 座って大きな溜息をついた]
……ちこく、するかと おも ……うえ
[げほげほ、と盛大に咳き込んだ。 冬の日の全力疾走は喉にくる。 鞄から水を取り出してごきゅごきゅ、と一息に飲み干して]
……いよっし 頑張るぞ!
[気合十分。復習もきっと、十分。 昨日言った言葉は、今も胸の中に。 全員で合格だ!]
(67) 茄子 2015/01/29(Thu) 23時頃
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─ 廊下 ─
おや、周りの若さに気圧されているかと思ったが。
[ハ、と嘲笑した振りをすれば、真っ直ぐ伸びてくる腕。>>47 ぐしゃぐしゃと髪の毛を混ぜっ返す指は遠慮の欠片もなく、 また結ばなければと嘆息しながらも、暫く好きにさせてやる。
無法者の手が引けば頭に手を当て、乱れ具合を確認して。]
全く、縛り直す労力を少しは考えてくれないか?
[紐を解き、肩甲骨までの長さの髪を頭を振り、揺り動かす。 手櫛でほつれを整え、口に紐を咥えて後頭部に尻尾を成形し。 押し付けた紐を見ただけでにんまりと笑う顔に、声なく呻く。]
勉学祈願しかしてないからな。実技は自力で何とかしろ。
[叩かれた背中に、ぼそりと紐の意味を伝え、足早に教室へと。 貰った勢い。今日だけは、粗忽の心配は要らなさそうだ。*]
(68) 鯖 2015/01/29(Thu) 23時半頃
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─ 教室 ─
おはよう。 ……ん。まあ、な。
[一足先にいた彼女から声が掛かれば、視線をそちらに。>>45 気付かれるとは思ってもおらず、尻尾をゆらり、ゆらり。
背後で揺らぐ尾っぽで平静を保ちながら、視界を外して。 視界の端で揺れる尻尾を一瞥し、双眸を左、右、上、下。
大丈夫、大丈夫と心の中で復唱しながら艶やかな髪を流し見。 彼女の斜め横を見ながら頭に手を伸ばし、掌をぽすり。]
よく似合っている、な。
[昨夜よりは長めに、小さく腕を左右に動かした。 敏感そうな耳には、恥ずかしくて触るに触れなかったが。*]
(69) 鯖 2015/01/29(Thu) 23時半頃
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── 試験前夜 研究室にて ──
[朧から手渡された希い紐は手首に巻いて、願掛けと変えよう。 糸が織られ強度を増すように。男だけではなく級友達の合格を祈るように。
扉に手をかけると、クリスマスエルフ達の賑やかな声。 植物とは違う、甘い匂いに首を傾げるとくすくすと悪戯な笑い声が上がった。]
誰か来たのか?
[留守を預かって貰っている以上、来客の有無を聞く権利はある。 それなのに浮かれた様子の妖精達は言うか言うまいか、誰が打ち明けようかと内緒話に余念がない。
その内、一人のエルフが本棚を指さした。>>2:280 記憶によれば空白の場所。 しかし男の視界に映るのは、約束が果たされた証だった。]
(70) M_rio 2015/01/30(Fri) 00時頃
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そうか。置いていって、くれたんだな。
[男は深く息を吐き出し、感慨深げにひとつ頷いていた。 視線の先に置かれた小さな模型は、しかし立派な雪車であった。 夢の軌跡を奏で出しそうな、力強い一歩であるように。
男がサンタクロースに成りたいと夢を見始めたのは、雪車を滑らせた姿を子供の頃に見たからであった。 だから男にとっては、雪車もまた夢の一歩であった。]
それを此処に置いて行ってくれたとは────… 実に感慨深い。
(71) M_rio 2015/01/30(Fri) 00時頃
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[学園の片隅、ひっそりと息衝く生物学研究所。 卒業と共に散り散りになろうとも。 木樹が地に根を張り、大地を包み根本となるように。 夢を目指した級友たちの思い出の出発点となればいいと。 願わずには居られない。]
ん? 伝言? ……そうか、それは此方こそ、という想いだな。
[飴玉に酔い痴れるエルフ達から、もうひとつの置き土産を受け取り。 男は、くしゃりと前髪を掻き上げて深い溜息をもう一つ吐く。
嗚呼、卒業はしなければならないが。 願わくばあと一日。級友達との等しい時間が欲しい。 試験など関係なく、微睡むような平和な日常である学業生活を。
もう一度、送ってみたかったと、シャンシャンと鳴り響く雪車の音に、卒業と相反する願いは木霊した**]
(72) M_rio 2015/01/30(Fri) 00時頃
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[── トン。
人差し指で、一度だけ机を叩く。 消しゴムを落とした訳で、鉛筆の芯が破壊された訳でもない。 教室にまだ顔を現してないピートが気掛かりだった。>>48
妖精に懐かれ過ぎてでもいるのか、迷うことが多い彼。 また迷っているのだろうかとの不安が過り、扉を眺めた瞬間。
すぱーん!と勢い良く開いた扉に大きく目を見開いた。>>67 行儀悪く頬杖を突いたまま、ひら、と片手を振ってご挨拶。
おはよう、がんばれ。
口だけを動かしての言葉はさて、伝わっただろうか。*]
(73) 鯖 2015/01/30(Fri) 00時頃
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[声なく投げられた声援に、祈り紐をつけた腕をぐ、とあげて応える。 もう片方の手で指差して、にっ、と笑顔を向ければ ありがとう、の気持ちが少しでも伝わるだろうか。 試験が終われば、色の意味も聞けるかもしれない。 それも、楽しみに。 そして何を奢るのか考えるのも、楽しみに。
チャイムが鳴る。 試験が始まる。
あとは、一年学んだ事を出し切るだけだ]
(74) 茄子 2015/01/30(Fri) 00時頃
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[走って疲れているだろうに、上げられた拳は力強い。>>74 先端が揺れた紐を指差し、向けられた笑顔に目をぱちくりと。
元気付けるつもりが、お返しの方が大きいではないか。 頷いて前を向き直した後、ごしごしと掌で頬を擦った。
何も言わず、忍び込ませた贈り物。 ある意味でサンタらしいと言えばサンタらしいが、 筆記試験が終わり、実技の前くらいには意図の説明はした方が良いだろうかと、持っていた鉛筆をくるりと一回転。
配られた答案用紙には、珍しく正しい位置に解答が並んだ。*]
(75) 鯖 2015/01/30(Fri) 00時半頃
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ー試験後の午後ー
っはー……。
[大きく息を吐いて。 搾りカスになった頭へ雪を一掴み押し当てて、一人。 トナカイ小屋の近くで、座り込んでいた]
ったく、お前らヒヤヒヤさせやがって。
[鼻面を僅かに出してくるトナカイたちを、軽く撫でてやりながら。 ぼやけば、ちゃんとしたでしょって顔で前肢をタップする。ため息ひとつ、苦笑ひとつ。 まあ確かに、練習の時の不服従っぷりはなんだったのかと言いたくなるほどに試験はうまくできた]
(76) sea 2015/01/30(Fri) 01時頃
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[もしアリスがなんでミナカタのときはそうなのかと問えば、だってミナカタはいつだって遊んでくれるからと自業自得な理由の回答が返るだろうとは、まだ知らぬまま。 今回我慢したのは、アリスの言い付けを守ったためだとは、もちろん知らぬまま。
ともかく今回はじゃれつくこともなく、よくやってくれたと それだけが分かっていることだった。
おまけに、今回はテスト用紙を前に緊張して頭が真っ白に、なんてこともなく]
朧の守りが効いたかね。
[呟き、トナカイの首を掻いてやる。
心は、奇妙なほど凪いでいた]
(77) sea 2015/01/30(Fri) 01時頃
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−試験前・教室−
[試験前だろうと、槍が降ろうと動じることがない朧の瞳が、地球儀を回したようにくるくる巡り明後日の方向に収束>>69する様子をきょとんとした目で見上げていると
いつもより確かな圧が頭上に降ってきた。律儀に耳を避けるところが何とも彼らしく、その接触が挙動不審の理由が不愉快由来でないことを報せてくれた]
ありがとうございます
[手が離れたタイミングでぺこりとお辞儀をする腰の動きに合わせて、また尻尾が一回転]
(78) CHiKA 2015/01/30(Fri) 02時半頃
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[それからアシモフの姿が見えれば元気指数を尋ねたり、同じ学部の2人と話すうちにぞくぞくとひとが集まれば、薄くなる空気と反対に緊張感が膨らみ始めた
大丈夫、大丈夫と手首の紐を撫でながら言い聞かせてもこういう機会に慣れていない故なかなかうまくいかない。卒業試験、というものはこれほど重圧がかかるものなのかと、ふにゃりと耳が垂れた時
爽快な音が教室に響いて>>67全身に逆毛が立った そのまままっすぐ一番前の席を目指す姿を、丸々と見開いた瞳で追う]
……うん。いつも通り、がんばれそうです
[この1年間、何度となくあった光景を目にしたお陰か驚きと同時に緊張感が吹き飛んで、気が付けばいつも通りしゃんと耳も経ち、口元には笑みが戻っていた]
(79) CHiKA 2015/01/30(Fri) 02時半頃
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−試験終了後−
[結局実技は、『次世代のプレゼントとその運搬方法のカタチ』という企画書を提出する運びとなった。実際に運用可能かどうかについては結局のところ、卒業後にならないと資金や設備面で難しいと判断して]
おおお、ミナカタサンのトナカイ いつも以上に輝いてますねえ
[肩の荷がおりたところで、まだ終わっていない実技の見学に向かう。花形の配達学部は毎年後半に行われるらしい。次々と華麗に空を駆け巡るトナカイの中に、うっすらと光の粒子を放つものを見つければ喜びで飛び上がり、同じようにきらきらした輝きを放つだろう]
あの、わたし 皆で受かる、そんな未来しか見えません
[その場にいた誰に向けるでもなく、言葉は自然に口から零れていた]**
(80) CHiKA 2015/01/30(Fri) 03時頃
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―実技試験―
[動物学部に課せられた実技試験は2つ。 ひとつは、調教師自らソリを引くこと。 ひとつは、トナカイを従わせて調教の成果を見ること。]
は、はっ、はっ!
[試験監督の手前、歌詞を口に出すことは出来なかったが、心の内では高らかに歌っていたのだ。 ジングルベルを。
雪の上、平行な2本の轍を残し、アリスは進んだ。]
(81) k_karura 2015/01/30(Fri) 15時頃
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――…え、今?
[休憩時間、服に着いた雪を払っていると配達部の実技試験が始まったと情報が入ってきた。
りんしゃん、鈴の音も心なしか聴こえてきたような。]
試験のコース、このちかくだよね?
[モミの枝が上空を遮り、視界が良いとはいえない。 だからアリスは、見てくると短い言葉だけを残して駆け出した。]
(82) k_karura 2015/01/30(Fri) 15時頃
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(テッドだ!)
[邪魔になったらいけないと、両手を振ることもなく、ただアリスは見上げた。ソリを引くトナカイの表情は誇らしげにも見える。
空にかかる虹のような、軌跡の光を追う。]
(83) k_karura 2015/01/30(Fri) 15時頃
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[低空飛行のソリは、すぐにミナカタだと気付いた。]
……お願いっ
[思わず両手の指を組む。>>77 試験本番なのだから、ミナカタは遊んでくれないよ。
『アリス』と誰かに声を掛けられるまで。自分が思うよりも、指は硬く、強く。 まるで自分のことのように祈っていた。**]
(84) k_karura 2015/01/30(Fri) 15時頃
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── 試験当日 ──
[男は夜明け前から動き出す。 研究室で揺れる花弁に祈りを捧げて筆記試験会場へと向かう。 花は、それぞれ級友をイメージしたもの。 卒業を迎えるその時までに、手渡せたら良いと希い一年育ててきた。
空腹はテッドの手土産で満たされていた。 甘味は適度な栄養を脳に巡らせる。]
大丈夫だ。
[力強く言い聞かせるように呟くと。空には冬の朝日が雪に反射して輝いていた。]
(85) M_rio 2015/01/30(Fri) 21時頃
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── 筆記試験 ──
[男の科目は実技より筆記の方が割合を占めている。 答案用紙に鉛筆を走らせる右手には、朧から受け取った願い紐が揺れる。
時折考え込む脳裏には、主不在時に飾られた雪車の模型が過ぎり、まるで答えを導いてくれるかのようであった。]
テッドの差し入れ、美味かったな。 ポーラの紅茶も美味かったし、ピートの昨晩の滑りは感動的だった。
[悩む度に浮かんでは消える、級友たちとの想い出。 クリスマスはクリス語で答案を埋めるのだろうか。 イアンは寝不足が祟ってなければいい。 アシモフはあの小さな体できっと素晴らしい成績を上げるだろうし、ミナカタはもう、噂で聞いたようなやさぐれ方はしていないだろう。
モニカのように要点だけ纏めた薄いノートの取り方は出来ないし、アリスのように馴鹿と言葉が通じ合えるほど深く感じあえることも難しいだろうが。]
(86) M_rio 2015/01/30(Fri) 21時半頃
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きっと、この一年で学んだことは… 無駄にはならないだろう。
[確信は、自信へと変わり。 自信は、正しい答えを導き出す道しるべとなろう。]
(87) M_rio 2015/01/30(Fri) 21時半頃
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― 試験開始 ―
[逸る思いを押さえつけ、答案用紙に相対した鼠が一匹。 六角鉛筆に角の取れた消しゴムに、身の丈ほどある製図道具。 揃えた雲母定規は等圧線を書くのに適している。
大きく息を吸い込み、胸を膨らませてから、 小さな身体に筆記具を抱え直す。
赤い瞳を二度瞬きし、膨らませた髭は自信に満ちていた。]
(88) momoten 2015/01/30(Fri) 21時半頃
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[黒鉛を紙面に乗せて、難問の上を白い影が躍る。 流れるように綴る正答、ステップは長い尻尾でバランスを取った。
気象学部の試験は筆記と実技。 合わせて5時間にも及ぶ長期戦だが、 白い鼠は45分で三枚の解答用紙を埋め尽くした。
自信はある。昨日までの自分が嘘だったかのように。 襟巻きは室内でも外さず、最後の選択肢を選ぶと同時に、 カタンッと席を立って、終わりました!と手を挙げた。]
出席番号001番、アシモフ・モフモフ。 提出します、ありがとうございました…!
[腹に両手を添えて、鼻先が答案に届くほど深く頭を下げる。 すらすらと解けてしまった問題は、書き直す余地を与えない。
耳に下げたプレートは朋に贈った。 自分はもう、生徒には戻らない。*]
(89) momoten 2015/01/30(Fri) 21時半頃
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― 試験終了後 ―
ポーラ、君も終わったのかい。 俺も、実技試験を見に行くんだ。
[試験を同じく終えたポーラの姿を捉え、 尻尾をはためかせながら、同伴を申し出る。>>80
共に校庭に出ると、世界は煌きに満ちていた。 ぽかんと口を開き、大きく息を吐く。]
―――っ、
(90) momoten 2015/01/30(Fri) 22時頃
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ピート!ミナカタ!イアン!テーッド!頑張れーー!
[白く濁る呼気と共に、夢見る鼠がエールを響かせた。*]
(91) momoten 2015/01/30(Fri) 22時頃
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─ 筆記試験終了 ─
[緊張感に満ちた教室の中、答案用紙に向き合うこと数十分。 九割九分を埋め終わったプリントを提出し、息を吐いた。
手応えのあった、或いは意気消沈な様々な声が響く教室。
お疲れ、と預かってくれた級友に労りの言葉を投げ掛けて。
テストが終わった後は、各学部に分かれての試験となる。 隣を見れば、まっさらな机。 当然だが、模型が乗っていないことに寂寥を抱く。>>0:62
形の良い後頭部を掴むと、下から撫で上げて髪を逆撫でした。 雪玉をぶつけた謝罪にしてはねじ曲がった行為だが>>1:292 文句を言われる前に耳許へ顔を近付け、ふ、と一吹き。]
サミュエルが設計工学部に入った理由、後で聞かせろ。
[左手首で緩んでいる紐を指先で弄び、くつりと笑った。*]
(92) 鯖 2015/01/30(Fri) 22時頃
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[大声を吐いて空気を白濁させ、 鋭敏な野生の耳は、小さな声を聞き分ける。>>84
スン、と鳴らした鼻は冴えた空気の中に、 紛れること無い仄かに柔らかい香りを聞き分けた。
緊張する尻尾は45度角でピンと伸びる。 胸の内側で弾んだのは未熟な赤い実だ。 両手で襟巻きを握りこみ、そわそわとその場を旋回。
意を決すると雪原に小さな足跡を刻み、テテテ。]
(93) momoten 2015/01/30(Fri) 22時頃
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アリス…ッ!
[抑えた、けれど確かな声が響く。 少し迷って、しかし、踏み出した。]
―――…アリス、歌が聞きたいんだ。 気が早いって笑われるかもしれないけれど、お祝いには歌さ。 皆、合格するように。
俺は音痴だけれど、一緒に歌いたい。
……アリス、君の歌を、聞かせてくれるかい?
[きゅ、と首を捻り、はにかむように鼻を鳴らした。]
(94) momoten 2015/01/30(Fri) 22時頃
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アシモフサン、もう終わったんですか? お疲れさまです
ハイ、一緒に参りましょう たまには低い視界もお楽しみください
[配達学部の応援に向かう途中、ごく僅かな息遣いを感じて振り返れば、校内唯一此方がしゃがんで会話を交わす相手>>90
気象学部の試験は想定されている時間いっぱい使えば到底間に合うはずもない。それだけで、彼の今日までの努力と、仲間を応援したいという気持ちが伝わってくるような気がした
ここでまた転んだり誰かに踏まれては大変、とそっと両手で掬い挙げて肩に乗せ、ともに特等席で未来のサンタの、第一歩を見守る]
(95) CHiKA 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[一緒に頑張ろう>>66と 贈られたエールに手を振る。]
当ったり前だろ。 俺はサンタの卵だから。
[こつん、と内側から破った殻の向こうには、きっと―――――。]
(96) 唐花 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[凪いだ空気の中、しずとソリが走り出す。 ゆるやかに、そして徐々に勢いを増して。 相棒の蹄が雪の大地を叩く。 力強く、今にも飛び立ちたいと訴えるように。]
(そうこなくっちゃ)
[に、と不敵に笑って、相棒の勢いに己の行先を重ねる。 風に、雪に、刻まれる音はブリッランテの歌声。 指揮者不在の規律のない音楽は、それでもなお、楽しげに響いただろう。
妖精たちの楽しげな囁きが呼応して、淡い燐光を雪の輝きの上に纏わせていく。 ほら、遠く誰かの声も聞こえる。>>91
不規則なメロディは、重なって、 無二の調和を織りなしていく。]
(97) 唐花 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[ふ、とソリが地面から離れて。
何もかも、自由に解き放たれた瞬間、 広がった空の色は永久に忘れることはない。
もっと広い空を、 もっと深い空を、]
(98) 唐花 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[いつか、目指す夜空の色を]
(99) 唐花 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[伸ばした手のひら]
捕まえた。
[そうして、夢の欠片を、
手に入れた。*]
(100) 唐花 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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─ 特別教室 ─
[残る情報理工学部の試験は、同じく筆記試験。 統計のデータを読み取る以外にも高配点の自由記述がある。
解答用紙の裏面一面に書き連ねた文字は──。]
……随分と、感化されてしまったな。
[自分の名にある凍、朧の欠片もない文字列の数々だった。 入学前や入学当初の自分であれば、絶対に考え付かないこと。 正解のない問題だったが、落ちる気はしなかった。
晴々しい気分で教室を去り、向かうのは実技が行われる校庭。
受け取った分の希望を、今度は自分が返す番だと。 さて、着いたら先ずは夕陽色の後頭部でも探そうか。*]
(101) 鯖 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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─ 試験当日・朝 ─
[朝だ。眩しい。 急かす目覚まし時計を止める。欠伸する。涎はふいた。 モニカに借りたノート。詰め込めるだけ詰め込んだ。 あとは、ど忘れしなきゃ。大丈夫。 明日には忘れそうだけど。
大きく深呼吸。吸って、吐いて。
ああ、空いていた木箱があったはず。 暗記の後で、朝方まで作っていた模型を机から移した。]
……あ。
[するり。ぽとん。 左手首に括ったはずの、編紐が落ちる。 手先は器用な方だけど。片手だとやっぱ難しい。
紐を拾い上げる。編み込まれた、赤と緑と白。]
(102) SUZU 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[おれは、ソリを作りたい。 最初はただ、それだけだったけど。]
おれ、なれるのかな。
[昨夜見た、サンタクロースのソリ。 子供おれは、空を駆けるのを見たかった。
でも今は。 あれを大勢の、サンタクロースを待っている子に。 見せたいと思う。届けたいと思う。 サンタクロースに、なりたいと思う。]*
(103) SUZU 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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― 卒業試験の朝 ―
うぅん……アリス嬢、あそこにいるのは… 多分、モニカ嬢だと思いま、す……。
…………いたっ!
[夢の中でも前夜をもう一度繰り返していた娘。 指差そうとした先は遙かなる夜空ではなくヘッドボードで。 ごすんとぶつけて飛び起きるという、試験当日にしては あまりにしまらない目覚めだった。
時計の針が示す時間はまだ早朝。 既に同室のアリスは部屋におらず、それでも 向かった場所は見当がついていて。]
トナカイたちも、励ましてくれてたらいいな。
[昨夜手を繋いだ時の表情を思い出せば、 きっと大丈夫だと信じられた。>>3]
(104) soirbre 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[二度寝は決め込まずに身支度を整え、 いつでも登校できるように準備して机に向かい合う。
ノートのページに書き込み始めるのは、 昨日一晩で練ったサンタクロースからの文章。 綴りに怪しい部分があってもそのまま勢いで書かず、 辞書で調べながら丁寧に書き進め。]
……ふぅ。
[時間をかけて一枚を書き終え、伸びを一つ。 それでもまだ登校には早いがそろそろ出発しようかと、 窓の施錠を確かめようと近づいて。
見覚えのあるハンカチが窓の外でひらひらと 風に揺れる光景に、目を丸くする。]
(105) soirbre 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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アシモフ殿、大丈夫ですか!?
[慌てて窓を開け、救護の構え。>>44 部屋に入るのは遠慮されたとしても、引っ掛かった風呂敷を 元に戻す手伝いは進んで行っただろう。
早朝から女子の部屋のすぐ近くまでやって来たことに 対して彼に詳しく突っ込むという発想は、娘にはなかった。
小さな身体で運んできてくれたハンカチを、 大事そうに両手で受け取って。]
わたしの周りには、サンタクロースが沢山いるみたいですね。 いえ……わたしもその一人になれるよう、頑張ります!
[ありがとうという感謝の言葉と共に、 青い瞳をきらきらと輝かせた。*]
(106) soirbre 2015/01/30(Fri) 22時半頃
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[木箱を抱えて、向かうのは試験会場。 呼ぶ声に振り返る。>>57]
おはよ、テッド。 その様子、調子いい? お互い、がんばろ。
[いつもより元気かも。 茶色の尻尾を揺らして駆けてくる、級友。 くすりと笑うと、目前に差し出された腕に首を傾げて。 色違いの編紐に、ああと頷き木箱を置く。]
ちょっと待って。 はいできた。
[紐の先を結う。実技試験中に取れたりしないように。 サンタの赤はテッドに似合ってる。格好いい。]
(107) SUZU 2015/01/30(Fri) 23時頃
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……あのさ。
おれも、一人じゃつけられないんだ。 テッド、おねがい。
[目を細めて、手首に編紐を渡して結んでもらった。 これでおれも、落とさない。]*
(108) SUZU 2015/01/30(Fri) 23時頃
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─ 校庭 ─
[張り切って解いた所為か、予想より早く到着出来た。 ゆったりとした動作で視線を彷徨わせ、目的の人物を探す。
誰かと目が合ったなら軽く手を上げ。 ソリに乗り、軽くウォーミングアップをする夕焼けが見えた。]
ピート。
[さくさくと雪を踏み鳴らして近付き、斜め横に止まる。 大人しくしている馴鹿を横目に見ながら、深呼吸。
紐が自分からの品だと気付かれているとはいえ、 このまま黙っているのはあまりにも格好が付かない。 彼の手首に着いた紐をちょん、と指先でなぞり。]
(109) 鯖 2015/01/30(Fri) 23時頃
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ピートは、空を飛んでいる印象が強かったから。 飛んでいない時でも、飛んでいる気分を味わせられたらと。
[運動や勉学などの意味もあったが、昼空と夜空の色だから。 真夜中にも太陽が飛んでいても良いじゃないか、と。]
昨夜、遠くから見ていた。 上手く飛べていて、格好良かったぞ。
[事実を言っているだけなのに、人を褒める行為は照れる。 気恥ずかしさで居たたまれなくなり、肩をぽんと叩いて。
呼び止められなければ、尾っぽを揺らし、暫しの離脱。 少し離れた所から皆の応援をしようかと。*]
(110) 鯖 2015/01/30(Fri) 23時頃
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―ジングル・ベル―
[音を拾った耳がぴくりと動く。>>94 雪の道を走る姿に、指から堅さが取れていくような不思議な感覚がした。]
うた? うん、いいね、歌おう!
音痴なのは、わたしも一緒だからなーんにも心配いらないよ。
[話しやすいように膝を曲げた。 にこにこと笑みが漏れる。]
せーのっ
(111) k_karura 2015/01/30(Fri) 23時頃
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[声援を送る係は、恥ずかしいからバトンタッチ。>>91 送るべき声は既に彼らの手首に着けられている。
風の音に乗り、聞こえてくる自由な歌声。>>97 堅苦しい規律に縛られず、楽しげに紡がれる旋律。 蹄が雪原を踏み締める音が、溢れる気迫が。 まるで足裏からも伝わってくるようだった。
ソリが地面から離れた瞬間、空に駆け上がる姿。>>98 ぐ、ときつく拳を握り締め、食い入るように見つめた。
テッドが伸ばした掌が、閉じられる。>>100 握り締めたものは、きっと。
──…きっと、同じもの。*]
(112) 鯖 2015/01/30(Fri) 23時頃
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─ 教室 ─
[木箱は教室の隅に。ちょっとだけお別れ。 ミナカタが居た。帽子が似合ってない。>>47 ポーラは落ち着いてる。見習いたい。>>78 隣の席の朧は。いつもより派手。>>38
みんなが動く度、色とりどりで結ばれた編紐が揺れる。 そしてみんな。いつもよりも、緊張してる。 おれも。緊張してくる。]
……おはよ。 モニカ。でっかいあくび。
[モニカなら、一夜漬けなんてしなくていいはず。>>54 大事に抱えたノート。きっと欠伸の原因はそっち。]
(113) SUZU 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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昨日言ってたすっごいのって。 その中にあるのかな。
[級友のノートと資料をじっと見る。 気になる。けど。まずは座学試験だ。 ピートが駆け込んできた。ギリセーフ。>>57
筆記試験開始する。 問題用紙を前に、すぅと思考が澄んできた。 うん、いいかんじだ。]*
(114) SUZU 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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― 朝焼けに輝くベツレヘム ―
[ばたばたと風に飛ばされぬよう掴んでいたハンカーフ。 角だけ鼠の握力により、少し皺が寄る体たらく。 朝っぱらから窓の外で自己主張激しく風に遊ばれていると、 室内からは聞き覚えのある女性の声。>>106
後ろめたさはこれっぽっちも無いが、 妙齢の御婦人の声を聞けば、尻尾が伸びる条件反射。]
っ…クリス、おはよう。 昨日はハンカチをありがとう、…と、言いに着たんだ。 御蔭で雪像にならずに済んだよ。
[くるくると拡がったハンカチを回収し、 丁寧に畳んで彼女に返却。鼠の毛なんて一本もついてない。]
(115) momoten 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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―――…なれるさ。 君は俺に温もり以上のものをくれた。 風を避け、寒さを凌ぎ、昨夜に自信の芽が顔を出したんだ。
俺も必ず気象鼠になる。 だから、クリスも。希望を運んで。 君が居なくちゃ、声が俺達に届かない。
クリス、君はやっぱり、お星様みたいだ。
[ちゅぅ、と笑った声に、彼女の笑顔。 輝いているのは彼女の瞳だけではない。
何れ、世界中の子供達の手紙が彼女の元へ届く。 12月25日と同じを持つ彼女は、きっと聖なる夜の窓口。
多くの子らはツリーの天辺、ベツレヘムの星へ手を伸ばす。 彼女は一番最初の道標。綺羅綺羅輝く、背の高いお星様。*]
(116) momoten 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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[次々に空に飛び上がり、規定の動きをこなす級友達。 不安な顔はひとつもなく、それは馴鹿達も同じことだった。
未来に向かって駆けていく級友らの背中を見送ると、 じわり、じわりと封じ込めていた欲が雪解けに遭う心地。
飛んだ全員が橇と馴鹿を戻しに行っても、抱いた興奮からか、 それとも別の何かからか、暫くその場を動けずにいた。]
────…。
[ぽつ、と動かした口から声は出ない、出さない。
根が張る前に足を地面から引き剥がし、視線を左右。 尾っぽを揺らしながら向かうのは、馴鹿小屋の方向。]
(117) 鯖 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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─ トナカイ小屋 ─
[座り込んだ萎びた背中は、遠くからでもよく分かる。>>76 何かを押し当てているのか、蟀谷に添えられた掌。
近くにいる馴鹿は鼻面を押し付け、もっと撫でろ、撫でろ、 褒めろ、褒めろと言わんばかりにたしたしと地面を踏む前肢。
馴鹿を掻きながら呟いている言葉は耳には届かない。>>77 傍に積もっていた雪を掴み、体温と引き換えに雪玉を作成。
投げやすい硬さ、だがぶつかったら弾ける柔らかさ。 自然と口許が緩み、無防備な背中に向かって投げ付けた。*]
(118) 鯖 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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―some time in the future― [蒼い夜空、眼下は白く染まる街。 星たちがひそひそと内緒話を囁く夜に、 駆けていくのは今宵の裏方。
どうぞ、どうぞ、優しい夢を。 願いとともに 穏やかな眠りをつれて、皆の上に降るのは祈りの雪。
朝日が昇る頃、見つける枕元の贈り物。
Twinkle, twinkle, little star
静夜の訪問者。 姿を見せない友人からの、年に一度の贈り物。]
(119) 唐花 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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[夢路にかすかな鈴の音の余韻を残し、 去っていくその手には、鮮やかな織紐。
窓の向こう、ソリに描かれた雪花草が笑うように揺れた。**]
(120) 唐花 2015/01/30(Fri) 23時半頃
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― Jingle Bells ―
[みんな合格できますように、同じ夢を見られますように。 雪の中をソリで走り、笑い声を空に響かせ、光を撒くように。]
応援歌ではないけれど、聞きたいんだ。 なんだか、元気が出るから。
―――…みんなも、きっと。
テッドも、ピートも、イアンも、ミナカタも、 クリスも、サミュエルも、ギネスも、ポーラも、モニカも。
それに、
[己の首に巻かれた彼女と揃いの祈り紐をふわりと散らせ]
(121) momoten 2015/01/31(Sat) 00時頃
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朧もね。 誰かに届ける為には、先ず近くから。 みんな、願うことは同じさ。
[だから、己も彼女を応援する為に。 少し迷うも、足の裏の雪を払い、ひょいと彼女の肩に乗った。 女の子の肩に乗るのは心が早鐘と化すが、心地良い緊張感だ。]
――――♪
[調子外れな歌が風に乗る。 音痴だと自己申告したとおり、余り歌は上手くなかった。
けれど。]
(122) momoten 2015/01/31(Sat) 00時頃
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Jingle bells, jingle bells, Jingle all the way!
[響かせる鈴の音をずっと未来まで忘れない。 ぎゅっ、とアリスの肩口を握りこんで、咽喉を震わせる。
鼠の身に生まれ、空と聖夜に憧れて、 誰かと誰かの為に繋がりたくて。
けれど、自分が一番欲していたものは、冬眠せずに、 同じ歌を歌い、同じ夜に胸を弾ませる仲間だった。]
(123) momoten 2015/01/31(Sat) 00時頃
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[いつか、サミュエルに頼み込んで、ソリを作ってもらおう。 ピート達にソリの乗り方を教えてもらおう。
そうしたら、何時の日にか。 ソリを引き、彼女を乗せて、ドライブに行こう。
果てない夢だなんて、もう思わない。 友人達が、夢は叶うのだと教えてくれた。
何処までも、何時までも、心の中には光が舞っている。**]
(124) momoten 2015/01/31(Sat) 00時頃
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って、
[>>118ぽすり。軽い音が、無防備な背中に当たった。
こんなことをしてくる奴は数えるほどしかいない。 ガキどもめ、と口の端を弛め、手にしていた雪を握る。 背に当たったものより、ほんのすこし固く握って。
凪いだ頭に愉快を乗せて、振り返り様投雪した]
お前は毎回毎回、人を見かけるたびに攻撃するのはやめろっ。
[不格好な形の雪玉は、しかし無事に宙へ舞う。 予想通りの人物に、ふん、と鼻を鳴らし、いつもの苦情をひとつ。
それから、口元は弧を描いたまま]
ったく、いつになったらガキくさいことやめんのかねえ。
[いつも通りが、この先も続くことを前提とした言葉を、ひとつ*]
(125) sea 2015/01/31(Sat) 00時頃
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[──ジャストミート。>>125
ぐ、と拳を握ってご満悦な表情を浮かべていれば、 振り返り様の投擲を避けられず、額に当たり星が散った。 これが年の功か、とぼやいたのは余裕があってこそなのか。
踏鞴を踏み、ふるりと首を振れば揺れるキープレート。 小さな音を立て、雪に落ちたそれを慌てて拾い上げた。 八つ当たりに眼光鋭く睨み付け、歩む空気に怒気を孕んで。
にんまりと三日月をつけたミナカタの胸に、拳を突き付ける。]
──…取れた。どうしてくれる。
[もう会えなくなるかも、という感傷は吹き飛んでいた。
子供のような仕草も、怒った表情も、男を頼る言動も。 全ては未だ、無意識なままに。*]
(126) 鯖 2015/01/31(Sat) 00時半頃
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[色が違えど見覚えのある飾り紐。 あ、と短い声をあげてアリスは桜色と雪色のを取り出す。>>121
今朝の教室でも、持っている人が見えたけれど。ノートに視線を落とす方を優先させた。]
……朧?
これ? でも、これは――…
[窓枠に、と続けようとして、口許をふっと緩めるに留め。]
そっか、そっか。
[何か分かったようにうんうんと頷いて。紐の表面を指先で撫でた。]
(127) k_karura 2015/01/31(Sat) 00時半頃
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元気がでるのは……やっぱり、サンタさんの歌だからじゃないかな。
[肩に乗った近さは昨晩のを否応なく思い出させ、頬が熱くなるから。隠すように髪を撫でた。]
じんごっべー、じんごっべー!
[楽しげな、愉しげな。歌声を重ねる。想いを重ねる。
ピートとイアンの姿も続き、アリスは声を張って身を揺らす。]
[さらり、髪が。 ぴとり、頬が。くっついて。
くすぐったさに、ふふり笑みを溢した。]
(128) k_karura 2015/01/31(Sat) 01時頃
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― 夢の入口 ―
[教室で行われた筆記試験の後の、各学部に分かれての試験。 郵便総合学部は実技の割合が大半を占めていて、 プレゼントの仕分けテストは実際クリスマスに 聖夜郵便局が行っている相当の量を使って行われる。
膨大な仕分け作業が終われば、休む間もなく サンタクロースからの手紙の代筆。
集中力と根気を必要とされ、かつ時間の勝負という行程を、 ぎりぎり。本当に時間ぎりぎりであったけれども、 何とか時間内に終わらせることができた。]
(129) soirbre 2015/01/31(Sat) 01時頃
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『きみの心がやさしい輝きとなって 夜空を照らしてくれるおかげで、 わたしは迷わずきみの家まで飛んでいけるんだよ。
いつまでも、みんなの一番星でいておくれ。 ――――メリークリスマス!』
[万感の思いを込め、最後の手紙の最後の一文を書き終える。]
(130) soirbre 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[深く深くお辞儀をして、もう生徒がまばらにしか 残っていない教室を出る。自然と足は駆け足に。
他の学部はおそらく殆ど試験が終わっているはず。 今から配達学部の実技試験の応援には間に合うだろうか。 時間一杯かかったから、直接テッドやミナカタ、 ピートやイアンの勇姿を見ることは叶わないかも。
それでも足は止められず、校庭まで出た時。]
…………!!
[光と共にソリに乗り空を駆けるサンタクロースと、 級友たちが歌うジングル・ベルの歌声。]
(131) soirbre 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[表情はぱぁっと明るくなり、走りながら皆に手を振れば 輝く星色の編み紐が手首で揺れる。
胸に刻むは、子どもたちが託した夢も、 サンタクロースたちが紡ぐ希望も、 どちらもありったけ詰め込んで届けたいという誓い。
――――わたしの星《みちしるべ》は、すぐ目の前に。**]
(132) soirbre 2015/01/31(Sat) 01時頃
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ねぇ、アシモフ!
私たち、いつか――――…
[いつか、いつか。 サミュエルの描いた通り、アシモフが空を駆けるように雪上を走り、そこに自分も居たら。
一緒にサンタクロースに、なっていたらの延長。 そんな新しい目標が不意に浮かぶ。]
(133) k_karura 2015/01/31(Sat) 01時頃
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……なぁんでも、なーい!
[もう一度始めから歌おうと、人差し指を振り。 触れてしまった頬。
いつか、いつか。 試験に合格して、サンタクロースになれるように。
いつかいつか。 きっと叶うよね。 願いを届け、叶えるのが、サンタクロースなのだから。**]
(134) k_karura 2015/01/31(Sat) 01時頃
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――実技試験――
ん〜っ……
[製図試験が終わって、思い切り伸びをする。 そのままふわっと欠伸をすれば、緊張感ないな、なんて監督教師が笑った。]
緊張してたらぁ、全力出せない、っしょぉ?
[そういう話じゃねえよ、と笑われて、首を傾げた。 プレゼンまでは一時間半くらい、余裕がある。 少し寝に行こうかな、と寝過ごすことを天秤にかけて、後者が重そうだったので、やめた。]
(135) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[誰もいない資料室で、一人プレゼンの予行練習なんかして。 結局うたた寝とかしながら、本番の時間を迎えた。 咳払い何度か、発表のため、教室に向かう。 気持ちいい緊張が襲ってくるのに、深呼吸。]
やーるぞー。
[そしてその緊張は、胸の高鳴りに変わった。 教室で、発表順を待つ。名前を呼ばれて前に出る、その間の記憶はすっかりない。 ただ、夢中だったんだと、思う。]
(136) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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あのっ! わたし、は。ワンマンでの力を求められる、今のサンタクロースの形を変えたいと思って、このそりを提案します。
[まずはじめに、最初のデザイン画を提示する。 ざわりと教室が沸くのを、肌で感じた。]
4頭引きの中そりに、2頭の小そりをふたつ連結して、8頭引きの大そりを作ります。 スリーマンセルを組み、プレゼント配布地区の上空へ大そりの状態で上がります。 それから2頭引きの連結を外すことにより、子供の多い密集した住宅地にも、同時に多くのプレゼントを運びながら、小回りをきかせ確実に配達が出来ると考えています。
[大そりの設計が得意な自分。小そりの作成が得意なサミュエル。ひとりだけでは、このそりは作れない。 だから、今まで夢にしか過ぎないと思っていた。 だから、今ならできると思っている。 大そり1台分ではなく3台分同時に等しく灯せる蛍火もギネスに持ちかけよう。 それからプレゼントの配分には何より情報学部の朧の力が欠かせない。]
(137) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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現状の問題点としては、小そりに積み込める大きさのプレゼント袋を複数個積み込むことと、連結を外した後の再連結ですが、すでにプレゼント学部に軽量化と分割の依頼をかけています。 また、トナカイの体温で光を放ち軌跡を夜空に長く残せる香を試験中です。 トナカイが慣れない状況にまだ戸惑い気味なので即実践は難しい状況ですが、子どもたちの見目にも印象深いと思うので、実用化を目指したいと考えています。
[ポーラの試験状況はどうだろう。あちらも、分割と軽量化を発表しているだろうか。 彼女の力なくして、このそりは使えない。 アリスも調教試験をしているはずだ。トナカイ達がアリスの声と鞭ひとつで、整然と動くのに期待する。 彼女の力なくして、このそりは走らない。]
(138) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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わたしはご存知の通りそりの扱いが苦手で、配達学部を諦めました。 代わりに、そうした自分の欠点ひとつで道を諦めないで済むように、誰もが乗れるそりを作るため、この学部に進学しました。 スリーマンセルであることで、それぞれの致し方なく持つ欠点すらもカバーし合い、不慮不測の事態にも強くなります。 これからの誰かが、もっとサンタクロースの道を歩めるように、わたしはこのそりに今までこの学部で学んだすべてを託し、発表を締めたいと、思います。
[学園の花形と呼ばれる配達学部の4人だって、誰もが卒業に足る力を持っていたとしても、完璧な人間なんていない。 それぞれの欠点を、不安を、それぞれがカバーし合えるこの形が、最良だと思ったのだ。]
(139) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[ピートがもし道のりを読み違えても、他の二人が正せばいい。 もしトナカイがいやにご機嫌でも、ミナカタが中央なら、左右が均等に引き合える。 テッドの配達センスは、このスリーマンの中でも輝くだろう。必要なプレゼントを手にした上で、小そりで空を駆け回る姿が浮かぶ。 イアンの小さな不安だって、仲間が共にいることが拭い去るはずだ。
2頭ずつのフォーマンセルにはしなかった。 万が一の事故や故障でひとり欠けても、すぐにいつもの"仲間"と飛べる。それも、スリーマンの安心だと思った。 皆ワンマンで空を行けるだけの力をこの学園でつけたのだから、普段は持ち回りでワンマンがいてもいい。]
(140) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[気象師が読んだ最高のコンディションの空を、小さなそりと大きなそりが同時に鮮やかに駆ける姿が、浮かぶようだった。 子どもたちの輝く笑顔も、いとおしくプレゼントを抱く姿すらも、浮かぶ。 きっとたくさんのお礼の手紙が書かれることだろう。 クリスにはもう少し、読みやすい文字を書いてもらわないと、読むのに次のクリスマスまでかかるくらいに。]
(141) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[今なら、わたしたちならできると思っている。 だからみんな揃って今年は卒業したいと、わたしは発表を終えた拍手を聞きながら、強く思っていた*]
(142) mmsk 2015/01/31(Sat) 01時頃
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[サンタの一般教養といえる学部共通のテストは、ピートにとっては驚くほど順調におわった。
前照灯たちと心を通わせる方法を教えてくれたのは、授業よりもギネスだった。迷いながらも夜の飛行実習で心細くならずにすんだのは、ひいては彼のおかげだった。 昨夜、あんなに輝けたのだって 星になれたのだって、彼のおかげだった。
サンタだって、現代の最新技術に遅れをとっちゃいけない。 年々問題が変わるという、過去問のきかない情報学。 昨日めくったノートを思い出すのに必死になっていれば、右手に巻いた、祈り紐。どんな顔して作ってくれたんだろう、って思い出したら力が抜けた。その瞬間、答えがわかった。
ふと、窓の外に視線をやれば 今は昼間の、雲の晴れ間。 その向こうに、今は見えない夜の地図があること。 今はもう知っている。 きっともう、今までみたいには迷わないだろう。 ……まだまだ、完璧とは言えないけれど]
(143) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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[いつでも嬉しい言葉をくれた。 手を伸ばしてくれた、ふわふわ綺麗な匂いのするクラスメイト。 彼女にはいつも貰ってばかりで――と気づいた時に サンタだってプレゼントを貰っているのだと、理解した。 喜びを運ぶ時に、同じかもしくはそれ以上の幸せを貰っているのだと。
思い返せば、幼い頃に書いたサンタへの手紙には いつも「ありがとう」をたくさん書いていた。 きっと下手糞で読み取りづらかったろうに いつだって欲しいものをくれたサンタクロース。 解読してくれていたのは、もしかしたらクリスみたいな人かもしれない。 いつも真っ直ぐに前を見ている人。その手は大きくて、きっとたくさんの言葉を拾い上げてくれるのだろう。
早めに終わってしまった問題用紙。 その片隅に無意識に描いた、橇の落書き。 いつか借りたノートに書かれていたそれが あまりに斬新で、でも楽しそうで。いつか乗りたいなぁ、なんて零したっけ……。 乗りたくなる橇。 もしかしたら、トナカイが引きたくなる橇。 きっと、行き着く先はひとつだ]
(144) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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[世界の子供たちは、橇が日々改良されていることだって知らないんだろう。 知っていたら、何年式の橇模型!なんて流行るかもしれない。 試作品でも、模型でも。 綺麗だなぁ、って思っていた。 教室で、向き合う姿に目を奪われて。 頑張れ、って応援。控えめにじゃなくて、昨日みたいにもっと大声で言えばよかった。
筆記試験が終えれば、いよいよ本番、実技試験。 厩舎で待つ、一年間の相棒。 出会った時は、ぜんぜん何考えてるかわからなくて ――今も全部はわからないけれど。 目を見て、察することが出来るようになったのも 最初はアリスの真似をしてからだった。 言葉はわからなくても、意思は通じるって思えたから。 そこから、信頼につながった。
――――そして]
(145) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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― 最終試験、校庭で ―
……あ、それ思った!
[筆記試験の間。 早く飛びたい!って思ってうずうずしたときも この青を見れば笑顔になれた。 今は助走だ、って思うことができた。
昨日の、勇気をひとつにしてくれた。
そして投げられた、また新たな褒め言葉。 それも、今まで朧にもらったなかでとっておきの直球だ。 ぽかん、とあけた口は、朧が背を向けてからじわりじわりと笑顔に変わり。思い切りかけだすとその背中に、というか腰あたりに軽く拳いれつつ飛びついた。 そのままの勢いで頭に手を伸ばして、いつかの仕返し!とばかりにかき混ぜてやった]
(146) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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皆で、サンタクロースになろうな!
[見てろよ!と拳あげ さて飛び立つは――青空! 憧れと、仲間と、信頼と。 同じ学部の皆が待っている。 空で、橇の上で――そしていつか共に 誰かの星になろうと、誓い合って――飛ぼう!]
(147) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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── 何時か未来の話 ──
[十数年前、養成学校の生徒だった男は。 今ではその養成学校の教壇に立つ日々を送っていた。 勿論受け持つのは生物学担当。 配達学部や動物学部を陰で支える地味な学部でも、最初から志願してくるものも最近は珍しくなくなっていた。]
では、この八頭引き雪車の前照灯だが────…
[今ではもう、ごく当たり前となった連結型の大雪車も、男が未だ学生の頃には話題にも上がらなかったものであった。 それを実用化へと持って行ったのが、男の級友の一人であるモニカだった。 彼女は大胆にも卒業試験のプレゼンで、この案を発表していたのだ。>>137 後から聞けば、彼女もまた級友達に触発されて、自分の夢を託したのだという。
サンタクロースが世界中の子ども達に夢を与える存在であるために。 自らの夢のチカラをまた、注ぎ込もうと。]
(148) M_rio 2015/01/31(Sat) 02時半頃
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であるからにして、動物学部との連携が必要となり────…
[男は授業を進めながらもまた、学生の時代に戻る。 卒業試験はどうだったか。それは今でも目の前で繰り広げているように思い出されるのであった。
配達学部の雪車は瞬く間に空を駆け抜け、馴鹿を操る級友達はとても様になっていた。
小さき級友の歌声、照れくさそうにお互いの検討を祈っていた級友の背には雪玉の跡が残っていただろうか。
それぞれが不器用な大人であり、純粋だけではいられなかった子どもではあったが、それぞれが夢に向かってい輝いていたあの日は。]
(149) M_rio 2015/01/31(Sat) 02時半頃
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では、今日の授業はこれで終とする。
[終業を知らせるベルとともに閉じられた教科書。 その一番後ろに挟まれた写真とともに。 今もひっそりと息衝いているのだった**]
(150) M_rio 2015/01/31(Sat) 02時半頃
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─ 筆記試験終了 ─
あー…終わった。
[回答用紙はいつもより6割増に埋められた。と思う。 だらだら、だるだる。 山は越えた。緊張感も抜け、机と親交を深めていると。]
うっひゃっ!?
[ぞわり。髪を逆撫でされて声がでた。>>92 振り返りざまに、今度は近付いてきた顔にきょとり。 ぞわぞわっ。追撃に耳を押さえた手首で、編紐が揺れる。]
なにするんだよ。……へ?
[笑う声音。紐が緩んで落としたら朧のせいだ。 右手を伸ばして、揺れる尻尾を掴む。 くい、と引っ張って仕返しを。]
(151) SUZU 2015/01/31(Sat) 02時半頃
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……じゃあ、あとで。 朧と違って。 おれのは詳しくしても、長くないけど。
[卒業できたら。 口元を緩めて付け加えた。]*
(152) SUZU 2015/01/31(Sat) 02時半頃
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─ ソリとサンタのお話 ─
あ、サンタクロースだ! 来たよ、あのソリおっきい!
[街の子供は雪の舞う夜空を見上げる。 窓から身を乗り出して、目を輝かせ。手を伸ばす。 建物の合間から見えたソリを引くのは、八頭のトナカイ。 サンタクロースの影が、一つ。二つ。三つ。]
見て、流れ星みたいだよ。
[空の上で、ソリがわかれる。 離れて行くソリから零れた光の軌跡は、きらきら、きらきら。 街に降り注ぐ輝く粒子に、口を開けてぱくり。
……ふふふ、甘い。
(153) SUZU 2015/01/31(Sat) 03時頃
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プレゼントまだかなぁ。 あとサンタクロースへのお手紙、早く読みたいなぁ。 なんてお返事くれるかな。
[だんだんと近づいてくる鈴の音。 しゃんしゃん、しゃんしゃん。
トナカイが空を駆ける蹄から。光が弧を描く。]
(154) SUZU 2015/01/31(Sat) 03時頃
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今年は、プレゼントのお願いと。 ぼくね。 『大きくなったらサンタクロースになりたいです』 って書いたんだ!
[サンタクロースから子供へ。 そして子供は、いつしかサンタクロースへ。
そうして夢が繋がっていく、未来のお話。]**
(155) SUZU 2015/01/31(Sat) 03時頃
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