184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ラルフ、ヨーランダ、ペラジー、フランシスカ、メアリー、ネイサン、ミッシェル、ユリシーズ、ヨアヒム、ヘクター、ドナルドの11名。
路地裏で、男が一人、死んでいる。
それ自体は、衛兵が駆け寄り、処理をして、身元に合わせて墓を作るか、といった話。
だが、それがよくある乱闘の末の死亡だとかと、違っていたのは。
(#0) 2014/07/09(Wed) 01時頃
首元から下が、食い荒らされていること。
その男が、日頃何かに取り憑かれたように、狼――人狼、に怯える様子であったこと。
あることないこと流布しては、一人で勝手に怯えた末、最近では外に出ることすら少なくなっていた男が、食い殺されて、死んだ。
(#1) 2014/07/09(Wed) 01時頃
それは、不運、だ。
そのひと噛みで、"人狼"の存在は信憑性を得て、まことしやかに語られはじめ、じわりと広がりを見せ――そして。
(#2) 2014/07/09(Wed) 01時頃
死は、日常に迫るものに、変わった。
(#3) 2014/07/09(Wed) 01時頃
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[ひとしきり散策して、帰路へついたのは既に陽が落ちた後だった。
途中、馴染みの書店に寄り、一冊だけ、本を買った。 子供の頃よく読んでいた冒険物語の外伝で、少年だった主人公はいつしか中年になって――という、かつて少年だった、いまは中年の読者に向けた作品だ。歩きながらちらりと頁をめくったが、冒頭から中年の悲哀に満ち溢れていて、思わず苦笑いが漏れる。
ふと、知った顔が視界に入ったような気がして、立ち止まり振り返った。 金髪の女と、黒髪の男が並んで歩いている。軽く首を傾げて、しかし再び、歩みを進め。]
―――
[どこかで遠吠えが、聞こえた。]
(0) 2014/07/09(Wed) 01時半頃
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[翌日。街は朝から騒がしかった。
世捨て人が、死んだ。 路地の奥で、喉笛を噛み切られ、全身を『喰われた』姿で発見された。]
『人狼』
『人狼が出た』
[噂が、街を駆け巡る。 散歩に出ようと階下へ降りたところで、エリオット氏は異様な空気に気がついた。 通りを掃いていた喫茶の給仕を捕まえて事の次第を知り、些か、蒼ざめた。]
――あいつ。
[世捨て人を引き摺っていった、刺青の男。 やりかねない。しかし、『喰われた』とは――。
それが比喩でもなんでもない表現だとは、さしものエリオット氏も、この時は想像だにしていなかった。]
(1) 2014/07/09(Wed) 03時頃
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―於:大通り―
[目抜き通りでは号外も配られていた。 出版社というものは、本当に噂に飛びつくのが早い。 ごった返す野次馬、その中に、見知った顔を見つけた。 その人物はエリオット氏を見つけるなり駆け寄ってきた。]
『どういう事だ、ユリシーズ。 キミの書いた狼の話が、現実になっちまったぞ!』
[編集者は興奮していた。仕事上の秘密の保護を忘れるほどに。]
(2) 2014/07/09(Wed) 03時半頃
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[故あって掲載を遅らせていた伝説の人喰い狼の話。原稿は既に彼の手に渡っている。校正も殆ど済んでいた。
『黒き狼マチルダ』の伝説は、実はその大半がエリオット氏による創作だ。
そう、『ファンタジア』誌からの依頼は、短期連載の小説だったのだ。しかし編集者の提案によって、この連載は各地に伝わる妖怪伝説をまとめたコラム、という体で始まることになった。エリオット氏の評論的な文体から思いついた施策であった。
エリオット氏は、とある地方に実際に伝わる人狼伝説を元に作品を書き上げた。 満月の晩に人を喰らうという人狼。昼は人の姿で人として暮らし、夜になるとその本性を剥き出しにして人間を襲う。
物語は、路地裏で雌狼マチルダが若い男を喰らう場面で始まっていた。]
(3) 2014/07/09(Wed) 03時半頃
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ちょっと、そんな話、ここで
[エリオット氏は困惑して辺りを見回した。 幸い、さほど大声ではなかったが、誰かに聞かれはしなかったかと不安になった。
平和な街で起こった殺人事件。あらぬ疑いをかけられるのは御免だ。何しろエリオット氏は一昨日の晩も、昨日の昼にも死んだ男に会っている。もっとも、それ以上に怪しい人物を、彼は知っているのだが。]
偶然に決まっているでしょう、そんなもの。 それに――
[昨日のことを編集者に話そうとして、はっとして口を噤んだ。 もし、本当にあの男が殺人鬼だったら?被害者を連れ去るところを目撃した人間を、どうするだろうか?]
……い、いや。なんでもありません。
[消え入るような声で絞り出し、エリオット氏は俯いた。編集者は怪訝な顔で彼を見る。
その事件を目撃したのは、彼だけではなかった。彼が花売りの娘について思い出し、その身を案じるには、この最初の動揺が過ぎ去るまで、いま暫くの時間を要するのだった。]
(4) 2014/07/09(Wed) 03時半頃
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――噴水広場――
紅茶、いいわねぇ。ありがとう行ってみるわ。
[いくつか他愛のない会話をした後広場につけば、見知った姿を発見してヨーランダに礼を述べて別れた。 白いローブが目印のペラジーだ]
ハァイ、ペラジー。昨日振りね。 今から美味しい喫茶に行くのだけど貴女もどう?
[まるで以前からの旧友に話しかけるかのように気軽に話しかける。 先程聞いたル・ミロワールへと一緒に行かないかとの誘いだ。 ペラジーはその提案に明るい表情を見せてものの、はっとなって曇る。 どうやら宿がまだ決まっていないらしい]
(5) 2014/07/09(Wed) 08時頃
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あら。それは大変ね。 ここは自警団も多いから野宿もままならいものね… 昨日私が泊まった宿はなかなかよかったわよ。 モーント・シャインっていう宿。
["空いてるかはわからないけれど…"と添えながら宿の場所をペラジーに伝えた。 その言葉にペラジーはにっこりとし礼を言うと、少し立ち話をした後に別れた]
(6) 2014/07/09(Wed) 08時頃
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――喫茶 ル・ミロワール――
[喫茶と聞いたので夜にしているか不安だったが、どうやらまだしばらくは大丈夫らしい。 夜でもそこそこの人が入っており、ここが人気の店である事を表してた]
私ここ初めてなの、お兄さんのオススメいただける? 結構おなかが空いているからそういうのお願いね。
[席についてウェイターへそう頼むと辺りを見渡した。 残念ながら知り合いの姿はないようだ。 一人もたまには悪くないかと、運ばれてきた食事に舌鼓を打ちながらもさほど長居をせず早々に後にした]
(7) 2014/07/09(Wed) 08時半頃
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――ソル・デ・メディアノチェ テント――
はぁ?中止?どういう事よ!?
[テントへ戻ったフランシスカを待っていたのは今夜の公演中止の知らせだった。 どうやら変死体が発見されたらしい。 それについて自警団からの聞き込みがありとても今夜は開けないという事だった。
こういう時に疑われるのはいつも自分たちのような流れ者だ。 慣れはしたけれどそれでも気分のいいものではない]
(8) 2014/07/09(Wed) 08時半頃
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[遅れてきたフランシスカへの聞き込みが始まった。 形式ばったものだったが、素直に今朝からの事を話す。 昼間に広場で出し物をしたこと、宿を引き払ってテントへ移動し商業地区で買い物をしたこと。 そして、裏路地で男が倒れていたこと]
別に普通の様子だったわよ。 ただ一方的に殴られた様子だったけれど。 意識のない男をどうこうなんて出来ないから、少し手当をしてそのままそこに居た子と立ち去って、後はル・ミロワールで食事してさっき帰ってきたところよ。
(9) 2014/07/09(Wed) 08時半頃
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[倒れていた男についてあれこれ尋ねられたが、知っている情報は少なかった。 どうやら変死体とはあの男の事なのだろう。 だが、フランシスカの記憶ではここまで騒ぐような事に思えなかった。
変死体について尋ねたが、向こうからは色よい返事を貰えず、一座の者から散々聞くだけ聞くと自警団は帰って行った]
なんだか嫌な風向き… 明日は出来るといいのだけど…
[今日買ったブローチを眺めながら、フランシスカは眠りについた**]
(10) 2014/07/09(Wed) 08時半頃
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―― 昨夜 ――
[相変わらず淡々としたものではあったが、 ラルフの表情やくちぶりに冷たいものは感じない。 彼の内心の動揺には気づかず、 送ると言われれば、喜色をあらわにして。 食事中と同様、楽し気に喋りながら居住区に向かったろう。近くで起きた惨劇のことなど知らないまま。
やがて家の傍まで来れば、手を振り、おやすみの言葉をかけて別れる。]
(11) 2014/07/09(Wed) 12時頃
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あ。 お土産忘れてた……!
[すっかり母親へのご機嫌とりの品を買い忘れていた。 肩を竦め、案の定、幾つかのお小言を受けて、部屋に向かう。]
ヤなヤツも来たけど、今日は楽しかったな……。
[寝入りばな、一日のことを思い返し。 明日も楽しく過ごせればいい、そう思って目を閉じた。
それは、街にもたらされた惨劇を知るまでの僅かな時間。 ひと時の静穏な眠りがミッシェルを包んだ。*]
(12) 2014/07/09(Wed) 12時頃
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――昨日のこと――
[シスカの買い物、ついていってもいいんだけども、天下のソル・ディ・メディアノチェ、看板娘に道化がついちゃ、好きに回るも回れないだろ? そのまま工房前で別れて、今夜の公演に備えんのさ。 楽団の音聞きながら、練習すんのも悪くない。 今夜は良い夜、のはずだった。]
(13) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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[すっかり濡れた身体もあたたまる頃に、団長が苦い顔してた。 何だいそんなにしけた顔して、うちらの太陽が沈んじゃいかん。 何事だいと十字の目玉をぱちくりしたらば、今夜の公演は中止なんだと!
なんでも、路地裏、変死体。それもそんなに遠くなく、ちょいと裏手の細筋だ。]
(哀しいもんだね、流れ者)
[疑われるのは慣れたもん、それこそ、このメディアノチェに来るより、もっともっと前からさ。 何かあればいつだって、あっちの奴らが悪なんだ。]
(14) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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(殺るならもっと、きれいに殺るさ) (だけれど一人、減ったかな)
[クラウンメイクの下の瞳は、何の感情出しもしない。 そういう訓練の賜物だ。聞き込みの自警団も何も疑いやしなかったし、楽団の奴らが証言したよ、こいつはずっとここにいたってね。 抱えたものが、暗くとも。笑っているのが、ピエロなのさ。]
(15) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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――翌――
[そうして、ゆっくり、朝がくるさ。 こんなに静かなテントは久しくて、何だかよくは眠れない。 それでも何でも、朝はいつでも、無情にやってくるものだ。
テントの真裏の、誰にも見えない一角で、メイクもしないで空を見てた。 そういや昨日の荒くれタトゥ、まぁだこんな街で燻ってんのか。 随分人相かわりはしたが、忘れはしないさクソガキ仲間。 あいつはどうだか、知らんがな。]
(16) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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[雀が、鶫が、駒鳥が。ちぃちぃひょーいと鳴き出して、そろそろ"起きる"か、テントへ戻ろ。 陽気なクラウン、ネイサンに変わる。 寸前、何処かで聞こえた声は。 『人狼がでた』なんて言ってたか**]
(17) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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[どうして宝物を見つけるのが上手いのか、なんて。 青くちっぽけで、「兄」の後をついてまわる坊主に聞かれたことがある。 聞かれれば素直に教えてやった。
見りゃわかる。
人間死んだとて、そうそう性根が変わるものではない。
―なぜお前が篤く弔われた ―誰より私の骨が美しい
喧騒の様子、「見える姿」の美しさから獲物の位置の検討をつける。]
へっへっ、良いのがいるじゃねえか?
[誰もいない「はず」の、居住区の端にある墓地を遠巻きに様子見しながら、ヘクターはにんまりと笑んでいた。]
(18) 2014/07/09(Wed) 13時半頃
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―翌日:商業地区/大衆食堂「女王の膝」―
てめえのとこの禿げ上がったクソ豚に いーい土産が出来そうだぜ!
[ヨアヒムのことだ]
ガキの骨が手に入りそうだ。 学者先生の一人二人、客にいんだろ? 高くふっかけて売っぱらえ、ってなあ!
[少年の美しい骨が研究目的で使われようがコレクションとなろうが、知ったことではないが。 ぐい、とジョッキを傾け空にすると、向かいのドナルドにそう告げた。 味の良し悪しはヘクターには分からない。食べたいものが食べれるだけ最高なのだから。]
(19) 2014/07/09(Wed) 13時半頃
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今晩だ。掘り起こすぜ。 イイコにオネンネして待ってろよ!
[ヨーランダの守る墓地とは知らず、ヘクターは嬉々としている。 機嫌が良いから……普段滅多に思い出さない昔のことがよみがえる。 ヘクターには語らえるような過去はない。ドナルドとだって、仲良しこよしの関係ではない。「あちら側」仲間のよしみで、盗品を処理してもらうだけの関係だ。 だが、なぜか、ふと気になった。]
ガキの頃によ、 てめえの金魚のフンだった坊主、死んだか?
(20) 2014/07/09(Wed) 13時半頃
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―― 昨夜のこと ――
[ミッシェルを彼女の家の近くまで送り、男も自分の家へと帰る。 無人の部屋は男を静かに迎え入れた。]
……。
[男の両親はこの家にはいない。 仕事の都合で二人とも今は首都だ。数ヶ月に一度だけ、この街に帰ってくる。]
…………もっと、……こう、……はあ……。
[だから独り言も重い溜息も許される。 内容は、主に自分の不甲斐なさに対する叱責だ。 そして、漠然と理解しはじめた己の感情のこと。
メアリーやヨーランダ、他にも広場や街中で女性と接する機会はいくらでもある。 そういう時は普通に話せるのに、ずっと昔からの友人であるミッシェルの前だと上手く振舞えないのは。]
(21) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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……寝るか、もう。
[結論は敢えて出さないまま、ベッドへと潜り込んだ。]
(22) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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―― ヒースリング・広場 ――
[男が毎朝ここに来て最初にすることは、噴水の水の出に異常がないかを確認することだ。 稀に吸い込み口に木の葉が詰まったり、雨の日の後は水が濁ったりする。 そういう異常があれば取り除き、そうでなくとも月に一度は水を抜いてブラシで隅々までしっかりと磨き上げる。 この場所はヒースリングの美しさを象徴する場所の一つだ。ゆえに、手は抜けない。 もっとも男がこと仕事に関して手を抜いたことなど一度としてなかったのだが。]
……ここは、大丈夫だ。
[いつもより人が少ない朝の広場を見ながら、男はそう呟いた。]
(23) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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[路地裏でサイモンの死体が見つかったという話は、職場の同僚から男の耳にも入っていた。 その異様な状況も一緒にだ。
"食い殺されただって?この街は僕らが毎日徹底的に掃除してるから、野良犬だってほとんどいないのに。" "偉い人が色々考えてるみたいだぜ。傷の様子からして犬じゃなくてもっと大きなものに襲われたんじゃないかって。" "もっと大きなもの?街中に熊でも出たとか言うんじゃないだろうね。"
"誰かが言ってたぜ、人狼じゃあないかって。"
人狼。聞いたことはある。 だがそんなものは吸血鬼や魔女、あるいはドラゴンのような空想の生き物でしかないはずだ。]
…………。
["ただの猟奇殺人だろう。それを面白おかしくして、変な噂を立てて。" 恐怖と怒りを綯い交ぜにしたまま、いつもより硬い表情で男は黙々と広場の掃除に励んだ。**]
(24) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/09(Wed) 14時半頃
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─ 昨夜 : 自宅 ─
[必要な買物を済ませ、帰宅した頃には既に薄暗く。 小さな灯りを持ち、夕べの挨拶を済ませると 簡単な食事を摂ってお風呂に入る。
フランシスカ、さん。綺麗…だったなあ。
ぬるめのお湯に首まで浸かり 湯内に濡れ広がる髪を弄びながら メアリーは幼い頃を思い出す。
両親と移動サーカスを観に来たあの日。 あの時も道化師と踊り手が居た。 繰り広げられる曲芸を、観客席から夢中で眺めた後 疲れ果て、父の背に負われて広場を通ったのは覚えている。 目の端に映った噴水が、夕日を弾いて煌めいていた。]
(25) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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[感傷を振り切るように、ざばりと湯船から立ち上がる。]
『想いは湧き上がるものだから 否定せずに受け止めてあげなさい。
だけど、それに流されちゃあ、いけないよ。』
[初めて会った祖母は、まだ幼いメアリーにそう告げた。 最後はゆっくりと、優しく、言い含めるように。
…特に、お前はね。 最後にそう続けられた事は、思い出せただろうか。]
(26) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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[お風呂から上がれば、ミルクを火にかけて 朝読みかけていた月刊誌「ファンタジア」を手に取る。 気分を変えるには、思考世界を変えるのが一番早い。
ミルクが温まれば蜜を加えてカップに注ぎ。 それが空になる頃には、ゆるやかな眠気が襲うだろう。 小さな欠伸をひとつ落とすと 本を閉じ、ベッドに潜り込んだ。**]
(27) 2014/07/09(Wed) 14時半頃
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ー宿:モーント・シャインー [パチリと目が覚めた。 柔らかい毛布と肌触りが良い寝巻き。 フランシスカからお勧めされた宿>>6にギリギリ空いてた部屋にどうにか泊まることが出来た。]
んー…?
[何か違和感を感じて窓から眺めるが、そこから見える景色はいたって変わらない夜明けの風景]
…なんだろ。
[違和感は拭えないまま、身支度を整える。何だろう。 鞄の中で眠っている物を一瞥して、静かに鞄を閉じる。 旅先で、貰った物。捨てることも売ることも出来ず、鞄の中で眠る。]
(28) 2014/07/09(Wed) 18時頃
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[細かく丈夫に編み込んだ根付紐に付けられた銀色の小さな鈴が静かに]
(29) 2014/07/09(Wed) 18時頃
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これでよしっと。 [洗濯された白いフードを被って部屋を出た。]
…なんか騒がしいね?何かあったんですか? [宿代を払いながら、受付の者に声をかければ、裏路地で死体が見つかったとのこと。 それだけなら聞き流すのだがーー]
(30) 2014/07/09(Wed) 18時頃
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『人狼が出たんだよ!あんたも喰われないようにお気をつけ。』
[人狼。 旅先で架空の話や本で出てくる話から耳にした記憶がある。]
…はぁ。気をつけてみます。
[よく分からないが忠告は受け取る姿勢。 用はないが、カジノに行ってみようか? それともご飯を先か。 …裏路地へ行くのもいいかも知れない。本当かどうか確かめに行くのに
宿から出て、白いフードの先が歩く拍子に揺れて、今日も商業地区を出歩く。**]
(31) 2014/07/09(Wed) 18時頃
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― カジノ/オーナールーム ―
すまねえ。ボス。 俺という者がありながら。このような騒ぎを……。
[深々とヨアヒムに頭を下げる。 少々派手にやりすぎてしまったのだ。自戒する。 朝になると、街中は人狼騒ぎで持ちきりであった。 カジノの目と鼻の先で起こったその事件は、下手をするとカジノの評判を下げかねないもので]
もちろん。ボスの手は煩わせねえ。 自警団の奴らは、カジノは無関係だっつって追っ払った。 奴らもここには迂闊に手が出せねえ。いまんところ問題ない。
[事の収拾に当たっていることを強調する。 ヨアヒムに人狼のことを尋ねられれば]
人狼ゥ? そんなお伽噺を信じてるんすか。ボス。
[冗談めかして鼻で笑った。しかしその瞳は全く笑っていない]
(32) 2014/07/09(Wed) 20時半頃
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― 商業地区/大衆食堂「女王の膝」 ―
声がでかいぞ。ヘクター。 殺されてえのか。
[自らの雇い主の悪口>>19に、ドナルドは顔を顰めた。 ヨアヒムのお膝元でそのような言葉を吐くなど、蛮行に等しい。 悪びれもしない古馴染に、やれやれと息を吐いて]
で。なんだって? ガキの骨? 確実なんだろな。
[す、と目を細めてヘクターを見つめる。 それこそ「あちら側」にいる時からの付き合いだが、不思議と目の前の男は確実に「ブツ」を掘り当てることができるのだ。その才能に関しては、ドナルドは誰よりもヘクターを買っている]
まあ、任せとけ。ただし分け前はもらうぞ。いいな。
[ニヤリと笑う。交渉成立の合図。 いつもならここで話を切り上げて見せを出るところだったが、ヘクターはいつも以上に饒舌だった。気分が良いのかもしれない]
(33) 2014/07/09(Wed) 20時半頃
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……は?
[>>20目の前の男が吐いた言葉に、キョトンと目を丸くする。 坊主? 金魚のフン? まさかとは思うが。いや、もしかしなくても]
くっ。ははは……こりゃあケッサクだ。 ヨーランダのことか。
[けらけらと、腹を抱えて笑う。確かにあの頃のヨーランダは、色気もひったくれもなかったように思う。ただ毎日を生きるのに、精一杯だった]
坊主じゃねえ。女だ。 会ったらお前もびっくりするぞ。綺麗になったんだ。 あいつなら、今は――
[そこで言葉を止める。ヘクターが今晩行く場所を思い出し]
なあ、ヘクター。俺は誰よりもおまえを買っているんだ。
[その表情は真剣そのもので]
(34) 2014/07/09(Wed) 20時半頃
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だから。今晩、決してヘマをするんじゃあねえぞ。 誰かに見つかるようなことがあったら。
[いや、言いたいのはそうじゃない。 もしも。ヘクターが、ヨーランダに迷惑をかけるようなことがあったら。あまつさえ、ヨーランダを傷つけるようなことがあったら]
俺は、おまえを――
[言いかけた言葉は、従業員の『ステーキお持ちしましたぁ』の声に遮られる。目の前にドカンと置かれた大きな肉の塊。それは、昨日の「食事」を思い出させて]
いいや。なんでもない。忘れてくれ。
[ヘクターに向かって、小さく首を振った]
(35) 2014/07/09(Wed) 20時半頃
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―― 朝:工房への道すがら ――
[街の空気はいつもと異なっていた。 整った石畳の通りに集うひとびとの、表情からも声音からもそれは読み取れる。 怪訝に思い、それでも仕事場へ向かおうとするミッシェルの耳を、その単語が打った。]
――――人、狼?
[振り返り、恐怖とも好奇心ともつかない色を浮かべたひとびとの群れに近寄り、]
なあに、じんろうって。 何があったの?
[問えば、少しの沈黙のあと、複数の口が情報の断片を放つ。]
(36) 2014/07/09(Wed) 21時半頃
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それ、誰? わからないわ、ううん、見たことあるかも。 ――でも、ほんとに? 酔っ払いとか引ったくりとかじゃ……。 ……だって。
化け物、なんて。
[ばかばかしい、と笑いとばそうとする唇はうまく弧を描けない。 なおも続けようとする彼らの話を遮って、場を後にした。]
(37) 2014/07/09(Wed) 21時半頃
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|
[工房にも”人食いの化け物”の噂は既に伝わっていた。 買い物客や通いの業者から届いた話は多分、幾らか誇張も含んで。
それでも、一人の世捨て人の男が首から下を食い散らされて死んでいた、という点は誰もが揃って述べており、普段噂話など口にしない暗黙な職人がひとこと『 間違いない 』と零したきり、その事に触れようとしなかったことで、噂は確かなものとして工房内で認識された。
昼時になれば、親方から、『 今日はもういいから明るいうちに帰れ 』との達しが出る。 男連中は残る様子で、自分も残ると言い張ることもできたが、ミッシェルは素直に頷き、工房を出た。*]
(38) 2014/07/09(Wed) 21時半頃
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|
−商業地区− [どこもかしも、人狼という言葉を耳にする。 危ないから明るい中にとか。怖いとか。 あちこちと彷徨って旅してるペラジーにとっては危ないことなど数えたらきりがない。 なので、何かあったらその時はその時だ。]
さて今日はどうしようかな。 [ご飯はいつもは露店で食べてもいいけれど、たまには誰かと一緒に食べたいよね。 行先は6 1:広場 2:リデル=カー工房 3:カジノ「アッパーアイランド」 4:ソル・デ・メディアノチェのテント近く 5:喫茶:ル・ミロワール 6:大衆食堂「女王の膝」]
(39) 2014/07/09(Wed) 21時半頃
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|
―― 商業地区 ――
[昼になっても朝方同様、いや更に噂話は声高になって。]
(ほんとうに、怖がっているひとってどれくらいいるのかしら?)
[道行くひとびとを横目に眺め、通りを歩く。 奇しくも時刻は正午辺り。 空腹を覚え、肩を落とす。]
お腹は空くものよね。
[こんな時は静かな場所より騒がしい場所のほうが気が紛れる。 そう考え、ミッシェルは大衆食堂へと足を運んだ。]
(40) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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[ くろいとり には きをつけて その なきごえ は ふこう の しらせ
あしもと には きをつけて ころんじゃう と たべられちゃう よ ]
(41) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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─ 翌朝 : 自宅 ─
[何だか変な夢をみた。 はっきりとした内容は思い出せない。 未だ纏わりつく曖昧な感覚を留めるかのように メアリーは、ぎゅっと毛布を抱え込む。
思い出そうとすればするほど、その輪郭は溶けてゆき。 しょうがなく起き上がると、一度、ふるりと首を振り 諦めたように洗面所に向かった。]
(42) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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『聞いたかい?人狼が、出たそうだよ。』
[約束の時間通りに現れた肥料店の主人は 荷台から肥料を下ろしながらそう告げた。]
じん、ろう。ですか?
[新しい肥料か農薬か。 あるいは植物の名前だろうか。 それにしては主人の顔色が優れない。
彼女の問いかけに応える事無く 黙々と肥料を運び終えた主人は 最後にポツリと口を開く。]
『人の姿をした、狼だそうだ。 本当にそんなものがいるのかどうかは知らないが 商業区で…変死体が見つかった。』
(43) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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[メアリーの事を思ってか、詳しい話はしなかった。 とにかく気をつけなさい。夜は遅くならないように。 そう言い残して去ってゆく。
門扉の前で見送りながら、主人の言葉を反芻する。
じんろう。人の姿をした狼。が、出たらしい。 御伽話に出てくる、人を食べる、あの、人狼?
そんなものが現実に居るとは、さすがに信じられなくて。 もうひとつの言葉を思い出す。 商業区でへんしたいが見つかった。
それが「変死体」と変換されるまでには もう少しの時間が必要だった。*]
(44) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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|
― 墓地・番所 ―
[厭世家の死体が発見されるのと丁度同じ頃。 フランシスカ、そして出会ったペラジーと別れ、墓地へと帰り着き、自らのすみかである小さな小屋へと戻った彼女は、突然瞳を見開いた。]
…………にい、さま…?
[声無き声が聞こえたのだ。 老若男女、生者も死者も、入り混じった声が。 その中に、混じって聞こえたのは、彼女が最も心許す声。――欲望を満たす獣の声。]
(45) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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― 商業地区/大衆食堂「女王の膝」 ― [ざわざわ、という賑やかさと会話。下品な会話も耳に入ってきたりするが、酒場と似たようなものかと頷く。
中に踏み入れれば、白いフードに目立ち、背格好からなぜ子供が?と視線が入る。]
あれ。
[緋亜麻がかかる髪を揺らし、見知った男が見えてドナルドと、ヘクターがいる席に視線がいく。]
ドナルドおっさんだ。 こんにちは?
[そう声かけながらそちらへと足をむけて。]
お邪魔してもいいです?
[被っていたフードを下ろして、そう問うた。*]
(46) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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[声無き声が彼女に告げたのは単純にして残酷な真実だった。彼女が悟っていた真実。いままでずっと、眼を向けてこなかった真実だった。 けれど、その声は彼女の頭をがっしりと掴み、前後に揺らして耳元で怒鳴る。
目覚めろ !! おまえが慕う男は 化け物 なのだ !!]
…………ひっ、 兄様……にいさま、
そんな、嫌…、いや、いやぁぁぁ!
[胸元に拳を握りこみ、祈るように深く深く抱え込む。 そのまま床に崩れ込み、膝をついてしまった。]
(47) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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いや…… いや… そんな、の、 ああ…っ…
[涙が次から次へと流れだしては止まらない。 肩で大きく息を吸って、吐いてを繰り返す]
………っひ、 ひうっ、ぅっ、…んっ、
[止まない嗚咽が彼女の息を奪う。過呼吸。苦しくて苦しくて、視界が真っ白になる。 上半身が床に崩れ落ちる。 銀髪を冷たい床に広げたまま、彼女は意識を飛ばした。*]
(48) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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『ドナルドおっさんだ』>>46
[生意気な声が背後から響く。 ドナルドはヘクターとの会話を中断する]
ああ? おっさんだと!? てめえ誰に向かって――
[振り向いて、頭を抱える。見覚えのある白いフード。 背格好はヨーランダに似ていたが、言動はまるで正反対の。 どうして、こいつがこんなところに]
昨日のガキかよ。くそっ。 なんなんだよ。てめえは俺のストーカーか?
[舌打ちひとつ。 それでも『お邪魔していいです?』と問われれば]
おい。いい度胸だな。ガキ。
[などと威嚇しつつ、長椅子を少し横にズレて席を空けてやる。ヘクターの奇異の視線が刺さった。バツが悪い。やはり、ヨーランダに近い年頃の女には弱いのだ]
(49) 2014/07/09(Wed) 22時頃
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ガキ、ガキ言わないでよ。おっさん。
[ストーカーとかいってたけれども、威嚇にも気にせずに流しつつ、お礼をいい、空いた席にすとんと座る。 ヘクターからの視線に気づいてぺこりと会釈。]
ペラジーだよ。ドナルドおっさん。 よろしくね。
[ついでにドナルドに向けて軽く蹴りひとつできたらもっといいのだが。 かるく足を動かしてみるが、うまく避けられたかもしれないし、当ったかもしれない*]
(50) 2014/07/09(Wed) 22時半頃
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―― 大衆食堂:女王の膝 ―
[昼時の食堂内は予想通りひとで溢れていた。 >>46 中に入ればすぐに目を惹いたのが、白いフード。
と、フード姿が言葉を交わす先に。]
あいつ……。
[ヘクターの姿を認めれば、顔を顰める。 顔を合わさないのが吉とばかり、目立たない壁際の席に座り、注文をする。]
しかし大丈夫かしら、あの子。 隣の眼帯もタチ悪そうだし、 ヘンな目にあわなきゃいいけど。
[フードを下ろした小柄な姿は年より幼さく見えて、 ちらちらと様子を窺う。]
(51) 2014/07/09(Wed) 22時半頃
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てめえ。また、おっさんて……!
[>>50がるるる、とペラジーを威嚇するようにすごむ。 本当に大人げない、と自分でも思う。ヘクターの目線が痛い。 ペラジー、と名前を名乗られれば]
てめえなんざ、ガキで充分だ。
[ふん、と鼻を鳴らして、ウイスキーを煽ろうとしたところで]
ぶっ、はあっ……。
[足に衝撃。思わずウイスキーを噴き出す。 顔が赤いのは、酒に酔っているからではない]
こんの! 1度ならず2度までも……!
[白いフードをむんず、と引っ張った。 この大人げないやりとりは、店内の注目を集めたことだろう*]
(52) 2014/07/09(Wed) 22時半頃
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-カジノ「アッパーアイランド」-
[昨日の今日で、集客はいつもより減っているようだ。 当然というべきか、それでもなお客を引き付けるのは すごいと言うべきか。ヨアヒムはいつもの場所に立つ。]
はぁ…………しかしまぁ。どうしたものかね。 この騒動の損害、「奴さん」たち訴えてもいいのかね。 営業妨害だ、なんて。はぁ。
[さすがに元気がないようだ。]
(53) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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[お、手ごたえがあったと思ったら、ウィスキーを噴き出すドナルドにびっくりする。 まさか噴き出すとか思わなかったのだもの。]
うゎっ! ちょっ、噴き出さないでよ。
[>>52『こんの! 1度ならず2度までも……!』 言い終わるより、伸びる手が見えて。 むんずと引っ張るのは白いフードだ。]
わっ、ちょ、おっさん、離してよ。 伸びる!
[伸びないように両手でフードを抑えて]
まだガキって呼ぶんだったら、おっさんって呼ぶよ!
[店内の注目が集まっていることを知らず、ああ言われれば、こう言う状態である。*]
(54) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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[思い返すのは、ドナルドとの会話。 とりあえずは、普段の働きを労いつつも。]
『ドナルドくんには、期待しているよ。 人狼がいるか?…………まぁ、いるとして、だ。 ドラゴンソルジャークランのお膝元で、 こんな騒ぎ起こされるのもメンツに関わる。
何かあったら教えてね。 折角だし、「おもてなし」…………しなきゃあ。 「私たちの流儀」で、ね?』
[という話だった。]
(55) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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[ぱら、ぱら、ぱらり、手の中でカードが、いくつも遊ぶ。 ずらり並んだ順番通り、ハートの9が欠けている。 代わりに間に入るのは――]
(……ふぅん)
[さく、さく、さくり、カードは揃えて、切り混ぜる。]
(56) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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-そして今、ここカジノ「アッパーアイランド」-
君たちも、何か掴んだら。ね? どんなものでも、タレコミとかそういうの。 募集しようか。重要な情報には賞金も出そう。
やっぱり金だなぁ。金しかないなぁ。
こういうことには、ね?
[ということで、ドラゴンソルジャークランでは この騒動に関するタレコミを募集することにしたようだ。 賞金も、出る。]
(57) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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[彼らのやり取りは、騒がしい食堂の中でも一際目立つ。 心配して見ていたものの、小柄な白フード姿はなかなか勇ましく、 眼帯の男と堂々と渡り合っている。] ふふ。
[蹴りを繰り出す様子には笑みが零れ。 >>52 しかし、男がフードを引っ張った瞬間、すくと立ち上がり、彼らの卓へ歩み寄っていた。]
ちょっと、やめなさいよ。
[じゃれ合いに見えなくもなかったが、男は酒が入ってるようだった。 隠されていない方の目を見据えて、止めにかかる。]
(58) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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はいはい。ガキガキガキガキ! これで満足か! てめえが「ドナルドさん」って呼ぶんだったら、俺もちゃんと名前を呼んでやるよ。
[>>54まるで子どもの喧嘩だった。 しかしドナルドは良い大人なのだ。 さすがに店内の空気が気まずくなってきて]
おい。外に出るぞ。
[ずるずると、ペラジーを店外に引きずっていこうとする。 その途中で金髪の女>>51の席の前を通った。こちらの様子を先程からちらちら窺っていたのは知っている]
ああん? てめえも俺に喧嘩売ってんのか。
[ミッシェルに向かってガンを飛ばす。 そのままフンと鼻を鳴らすと、店内を出ようとする*]
(59) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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――広場――
[はて、さて、街の外。 昨日の身体の鈍りの分を、取り戻そうかと広場に出りゃぁ、打って変わって、ピエロに向いた視線はきつい。 辛気くさいね、こりゃまた敵わん。 口々に、口々に人狼だ、人狼だってさ。狼人間が、そんなに怖いのかい。 そら!]
『狼なんて、こわくない♪』
[操り人形、かたりと歌えば、やんややんやの大合唱]
[……には、ならずに。ぎろりと尖った目が向いたんさ。 おお、こわこわ。]
(60) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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『ちょっと、やめなさいよ』>>58
[存外、気の強い女らしい。 ドナルドは値踏みするようにじぃ、とミッシェルを見つめたあと]
やめたやめた。馬鹿らしい。
[ペラジーのフードをパッと放して、解放する]
なんか興が冷めた。ヘクター、会計は頼むわ。 その金髪の女に感謝するんだな。じゃあなガキんちょ。
[ちゃっかりとヘクターに会計を押しつけつつ。 ヒラヒラと手を振って、店を出ようとする]
(61) 2014/07/09(Wed) 23時半頃
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って。 じゃれ合いのようね。
[>>59 目の前で繰り広げられるやり取りを見れば、 自分の取り越し苦労と知れて肩を竦める。]
それとも、痴話げんかかしら? ドナルドさん。
[聞こえた名前をなぞって、笑みを見せる。 凄みを効かされても、気まずさが先に立っているのか、 然程怖さを感じない。]
女の子に、乱暴したらダメよ。
[”女の子”はペラジーにかかっていたのか、ミッシェルにかかっていたのかどうか。 >>61 それでも、すぐに手を離す様子には安堵して。 行かせようと、同じように手を振り返した。]
(62) 2014/07/09(Wed) 23時半頃
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―― 広場 ――
……今は皆さんピリピリされているようですから。
[広場を行き交う人は忙しない。 殺人事件があったとなれば、昼間であろうとベンチでぼうっとしている人も、子供連れで談笑する人も少ない。 男は移動式屑籠を引きながら、睨まれたピエロ>>60のほうへと近づいていく。]
ノル・デ・メディ……ああ、すいません、ええと……旅一座の方ですよね? 今日の公演はやるんですか?
(63) 2014/07/09(Wed) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/09(Wed) 23時半頃
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っ…この…。
[折るつもりはなく。] そっちこそ、名前で呼んだらおっさんって言わない。
[冷静に考えれば、素直に名前で呼べば住むことなのだが。 >>59そのまま店外に引きずっていこうとするので、流石にフードを掴んでいる手へ伸ばして抓ろうとするだろう。]
『>>61やめたやめた。馬鹿らしい。』
[>>58女の声に、そちらへと顔をあげれば、金髪の女性。 ぱっと離された勢で体勢を崩してしまう。]
…わっ。 ちょ、待ってよ!
[解放されて、店を出ようとするドナルドを止めようする。 ちょっとだけ止まってくれたらいいんだけれども。 彼が止めないようであれば、手を伸ばして服を掴むつもりだ*]
(64) 2014/07/09(Wed) 23時半頃
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[やあ、こんにちは、ゴミ箱さん。 じゃなかった、掃除屋さん>>63。]
『ピリピリ、なんざ、楽しくなかろ? 歌ったほうが、いいのになあ』
[今夜の公演、やるかどうかは肩すくめ。 やりたい、けれども、やれるかどうか。]
(65) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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『女の子に、乱暴したらダメよ』>>62
[あ、完全に舐められてる。とドナルドは直感する。 しかし仕方ない。あんな子供同士の痴話喧嘩を見せてしまったのだ。威厳もへったくれもない。 どうにもペラジーと一緒にいると調子が狂ってしまうのだ。 俺は悪くない。このガキが悪い。などと心中で毒吐く]
……じゃあな。
[結局、格好良い捨て台詞も思いつかず。とにかくバツが悪くて。 一刻も早くこの店を出ようと、一歩を踏み出して――]
ん。
[服を掴む、ペラジーの手>>64]
なんだ。まだ何かあんのか。帰れないだろうが。
[正直ペラジーを振り払って店から出るのは容易いのだが、それをできない自分が恨めしい]
(66) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[掴んだ手は振り払われなかったから。 一息して、落ち着けて。]
ドナルド…さん。
[と、ドナルドに聞こえるように小さく言っただろうか。]
(67) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[>>34ドナルドが腹を抱えて笑っている。不気味な光景だ。 それにしても、あの坊主が女で、びっくりするほど綺麗に?
……まさかこの眼帯野郎、囲うつもりで面倒見てたんじゃねーだろうなあ……
自分の想像が気持ち悪すぎて、げんなりと口をへの字に曲げた。 と、急にドナルドが言葉を切る。]
(68) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[やけに真剣に「ヘマをするな」と言われて]
は?
[舐めてんのか?
額に青筋立てて口を開きかけたが、相手の言葉はまだ続こうとしていた。その常ならぬ雰囲気にいぶかしんでいると、空気を読まない従業員が料理を持ってきた。]
飢えすぎて頭イカレちまったか?
[そう軽口を叩いて、フォークを握った。]
(69) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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い、言ったからね! もうガキって呼ばないよね。
[はたして、ドナルドはどのような反応をしたのだろうか? ガキって言ったらおっさんって呼びかえしてやる!そんな勢いでそう言ってぱっと手を離した。 本当に大人げないと思う、我ながら。 彼がそのあと立ち去るのであれば、もう止めはせず、見送るだろうか*]
(70) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[肉を分厚く切り取って口に運んでいると、誰ぞがドナルドの名を呼んだ。 興味がわかないので2人が会話している隙にドナルドの皿の上の肉を勝手に口に運んでいると、なんとあの変態眼帯野郎はペラジーの同席を許すではないか。 目の前の光景へのアクションの仕方が分からず、ぽかんとしてしまう。 ガキに名を名乗られた。知るか。無視だ無視。
さらに続くドナルドとペラジーの掛け合い。 酒がまずくなった気がする。いや気のせいじゃない。 くだらねえ茶番だ、三文芝居だ。 そう無視を決め込んでいたのに、ヘクターの髪の毛にドナルドの噴き出したウィスキーがかかった。]
(71) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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………………。 おい、そこの女。
[やかましい2人に聞こえないよう、ヘクターは口を開く。]
この店のメニュー全部食うから手伝え。
[会計は勿論ヘクター…… ではなく、ドナルドにつける心算で。*]
(72) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[喋る人形と肩を竦めるピエロに微笑とも苦笑ともとれぬ曖昧な笑みを浮かべる。]
そうですね、歌ったらそのほうが楽しい。 でもこの街の人たちはあまり、こういうことには慣れてないんですよ。
[汚いもの、見目のわるいもの、貧しいもの、それらを全てフェンスのむこうに押しやった結果の平和。 泥棒やひったくりだって起これば半日はその話でもちきりだ。 いわんや、殺人ともなれば。]
(73) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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基本的にこの街は良い人が多くて治安もいい方なんですが……。 商業区のネオン街や事件のあった路地裏の辺りは薄暗いですし、柄の悪い人もいます。 あっちのフェンスにもあまり近寄らないほうがいいですよ。 [彼がむこう側の出身であることなど男は知らない。 街の仕事をする者として、ごく当たり前の案内をしたつもりであった。]
ピエロさんもお気をつけてくださいね。
(74) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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…。
[そして店内の視線がものすごく痛い。すごく痛い。]
えっと…、騒いですみませんでした。
[ヘクターと、近くにまだいたのだろうか、金髪の女性、ミッシェルへとぺこりと頭を下げたのだった。 冷静に考えれば、本当に何やってるんだか、と頭を抱えたいペラジーであった**]
(75) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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『ドナルド…さん』>>67
[突然の出来事に、ドナルドは隻眼をぱちくりさせる。 目の前の女は、今なんと言った? くそ。ガキなのはこちらでないか。馬鹿馬鹿しい]
……はあ。
[やれやれ、とため息を吐く。 なにやら負けた気がする。非常に悔しい。 ぱっと離された手>>70をしげしげと見つめて、コホンと咳払いをひとつ]
(76) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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ペラジー。それじゃあな。
[白いフードの上から頭をぽんぽん。 初めて会った時と違い、子供扱いするそれではなく]
……もうこの店、恥ずかしくて使えねえな。
[安酒以外は気に入った店だったのに、と独りごちて。 ひとりで店を出た**]
(77) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[この街の人たちは、あまり、そういうことに慣れてない>>73。 メイクの奥の本当の瞳が、ひたり、色をなくした。 どうしてなくなったと、思ってるのか。知っていたって、言わないだろうけど。 汚れたものを押し付けられた、その人間を前にしているのに、気づいちゃいないん、だ。]
『だけどさ、そんな、狼なんて、こわくない、こわくない、だろ? そんなの、いるもいないも、夢みたいな話、なんだからさ。 兄さんは、死ぬってこと、考えたこと、あるかい?』
[ばらりと、懐からトランプの束。 ジョーカーが一枚、ひらりと落ちて。死、の暗示と、言えなくもないかね。 スペードの5を一枚、プレゼント。]
(78) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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─ 墓地 ─
[風が木々を揺らし、鳥達が囀る。 喧騒から隔離されたその場所で 祖母は静かに眠っている。]
おはようございます、御祖母様。 今年も綺麗に咲きました。
[オレンジと黄、そして白で整えられた花束を ゆっくりした所作で墓前に供えると。]
また来ます。 次の花が、咲く頃に。
[穏やかに笑んで一礼し 花籠を抱え、広場に向かって歩き始めた。
途中で墓守とすれ違えば、朝の挨拶をするだろう。 呼び止められれば、足を止めて会話もしただろうか。*]
(79) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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─ 広場 ─
[今日の広場は空気が重い。 空は晴れ渡り、緑は時折風に揺れ 彼女の好きな噴水は、綺麗な放物線を描いているのだが。
人狼、そして変死体。 行き交う人々が口にする、その言葉は重い響きを持って。**]
(80) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[>>66 去ろうとしたドナルドの横顔が僅か赤らんで見えたのは気のせいだろうか。 引きとどめようとする少女とのやり取りを気の抜けた顔で見守りながら、 先ほどヘクターに勧められた時は『 要らない 』と断ったミートボールを口に運ぶ。]
ん、もういいの? 痴話げんか。
[一連のやり取りの後、店を出るドナルドを見送って、 >>75 謝るペラジーに向き直って。]
やだ、食事途中だったわ。 あなたもまだ食べてないんじゃない? よかった、一緒にいかが?
[トレイを置いてきたままの、窓際の席を指さした。**]
(81) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[メイクの奥の瞳の色には気づかない。気づけない。 フェンスのむこう側と同じだ。 他人の心の深くも外から見て解るものではない。]
そうですね、人狼なんて夢みたいな話。僕もそれはあまりこわくないです。 でも人が死んだのは本当、それはこわいですよ。
……死ぬ?
[僕が?と言いたげに僅かに首を傾けた。 その態度が十分に返答であっただろう。]
ピエロのお兄さん、意外とこわいことも言うんですね。
[差し出されたスペードの5を受け取りながら頷いた。 カードの意味を男は知らない。]
(82) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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―朝、於:大通り―
と、ともかく、私は関係ありませんから。 ただの偶然です、偶然一致しただけ……
[それはほとんど、自分に言い聞かせるようだった。 しかし、エリオット氏はそこではたと気がついた。]
え?あ、ちょっと…ちょっと待ってくださいよ。 もしかして、再来月の、って
[一層声を落とし、編集者ににじり寄る。 背の低い彼に、腰を折り顔を近づけた。見据えられて、編集者の目が泳ぐ。
『ああ、それね。編集長とはまだ話していないんだけどね』
[編集者は、エリオット氏と目線を合わせようとはしない。 とぼけた顔で、彼は続けた。]
(83) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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『正直さ、こんなことになっちゃ、載せられないよね、あれね。一応、ここまでの二つ、評判いいからさ。あと十回、同じ方向性でさ、ね?』
[エリオット氏の顔色がさっと蒼ざめた。それから赤くなり、やがて色を失う。 編集者は一歩後ずさった。両手でエリオット氏を制止するように。抑えのポーズを取る。]
『いやまあ、うん、編集長も、多分打ち切りとは、言わないから。ボクら、キミを買ってるしさあ、いけるよね?いけるって。大丈b』
(84) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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ふ……ふざけんなあああッ!!!
[エリオット氏は怒りの叫びをあげて、編集者の胸ぐらを掴む。 泡を食う編集者に罵声を浴びせながら、拳を固め、思い切り降り下ろ……
……したりは、しなかった。
沸騰する気持ちとは裏腹に、彼の口から出てきたのは、こんな言葉だった。]
(85) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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ですよねえ…………。
(86) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[ピエロのお兄さん? いやいや、ノンノン、そんなまさか、言ったのはこいつさ、こいつ! 慌てて、指さし、人形のやつをかしゃかしゃやって、手を振った。]
『だってさ、そうだろ、誰か死んだから、こわいんだ。 狼がこわいんじゃないのさ。 誰か死んだのが、自分が死ぬのが、こわいのさ。 兄さんがさ、死ぬってことを、考えないで、こわくないなら、狼なんて、こわくないのさ』
[そうだろ? とかくり、人形は傾く。 トランプを受け取られれば、ピエロは手叩き、喜んだ。 プレゼントが断られるのは、寂しいからね。]
(87) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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ユリシーズは、これ以上ないほどに深く、溜息をついた。
2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[ピエロの彼が慌てて人形をかしゃかしゃ揺らすのを男のアンバーの瞳は数秒ぽかんと見つめていた。 が、その意味に気づくとわざとらしいくらいに大きく何度も頷いた。 そうだそうだ、そうだった、と。]
……そうですね。うん、こわくない。
[頷く人形に相槌を打ち。 本当に貰っていいのかな、と思いながらもそのトランプを上着の胸ポケットへと仕舞った。]
今日が難しそうでも明日にはできるといいですね。 友達も楽しみにしてるんです。
[さて、そろそろ仕事に戻らねば。 それではまた、と、男はピエロと人形に会釈した。**]
(88) 2014/07/10(Thu) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/10(Thu) 01時頃
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―カジノ「アッパーアイランド」―
えっ?今日の予定をキャンセルした方がいい? 何故?何故私がそんな騒ぎのために予定を? キャンセル?しなければ?いけないの?
やー、予定通り出るよ。警護はいつも通り遠くから。 頼むよ。
[そう言って、カジノから出かける。]
(89) 2014/07/10(Thu) 01時頃
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[そうそう、言ったのはこの人形さ。 だけども掃除屋兄さんが、こわくないだの言ったのならば、途端に、胸張る、調子者。 ピエロはえっへん、得意顔。]
『楽しみにしてくれてるとなりゃ、そのひとりのためだけにだって、何でもするのがメディアノチェ! いつも、いつでも、うちに来てくんな。特別ステージも、やっちまわぁ。』
[そんな口約束までしてさ、怒られるのは自分のくせに。 やめられない、止まらないのさ、人の目をかき集めるの!]
(90) 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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[会釈の掃除屋、こちらもぺこり。 別れて、別れる、分かれ道。 ふらり道化の足取りは、近づくななんて言われたばかりの、街の汚れた、路地の隙間に**]
(91) 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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――ソル・デ・メディアノチェ テント周辺――
[変死体事件は朝起きると人狼話へと変化していた。 ――人狼。行く先々で聞いたことはある。 なんでも夜になると狼になる人間だとか。 ばかばかしい。 人間が狼になんてなるもんか。
だが、フランシスカは旅をしている間、"自称人狼に滅ぼされた村"というものに出会ったことがある。 数人の村人が酷く憔悴しきって、死体の山に囲まれていたのだ。 全く不気味だったらありゃしない。 この世に人狼なんてありゃしない。 どうせ誰かの心の闇をそう呼んでいるだけだ。 "人"は"人間"でしかありゃしない。
そう言い聞かせても胸がざわつくのは何故だろうか]
(92) 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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[新しく手に入れたブローチを胸元に飾り溜息一つ。 フランシスカは踊り手だ。踊れないなら何をすればいいんだ。 昨日までの浮かれた気分はどこへやら、暗い気持ちになる]
ダメよ、釣られるな…!
[自身で一喝。 気合を入れるように自身を着飾れば、沈んだ街とはひどく不釣り合いな恰好で街へと出た。 公演が出来なくたって踊れる場所はいくつだってある。 そうだ。昨日みたいに広場でやってもいいし、食堂に乗り込むのもいい。たくさん人がいるだろう。 ああ、カジノというものも聞いた。 さて、どうしようか?]
(93) 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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フランシスカは…4
1.大衆食堂・女王の膝へと赴いた。 2.カジノ・アッパーアイランドへ売り込みへ行く。 3.変わらず広場で舞う。 4.やはり何をする気にもなれず街を彷徨う。
(94) 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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――ヒースリング・大通り――
[どこへ顔を出しても人狼人狼… そんなに人狼が好きなら自分も人狼になればいいのに! 不確定なものに怯える人々にフランシスカは苛立ちを募らせていた]
"人"は"人"でしかないのに――
[どうしてそんな簡単な事もみんなわからないの? 自身の目つきが鋭くなるのがわかる。 そしてその度に落ち着かせるように深呼吸をする。 かれこれ何回目だろうか?]
(95) 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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[街に踊るのは艶やかな舞ではなく"人狼の号外新聞" 華がないったらありゃしない。 一部すれ違いざまに受け取りながら憎々しく記事を見つめる。
そんな折ふいにフランシスカの耳に言葉が止まる]
『キミの書いた狼の話しが、現実になっちまったぞ!』
[なんだそれは? 一体どこのどいつがそんな馬鹿げた話を書いた? 顔を拝んでやろうとひっそりと近づいた。
どうやら書いたのはこのいかにも不健康そうな男らしい。 一度憎いと思えば人相まで憎くなる。 いかにもそんな与太話をでっちあげそうにフランシスカには映った]
(96) 2014/07/10(Thu) 03時半頃
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ねぇねぇ、その人狼のお話し、詳しく聞かせて下さらない?
[気付くと声に出ていた。聞きたくもないのに。 それでも可笑しなことには首を突っ込まずにはいられない、困った性分である。 男の目に色よく映るように、たおやかな笑みを浮かべてみせる。 こうすればだいたいの男は虜になるものだ]
ついこの間ここに着いたのだけど、なんだかどこもかしこも人狼、人狼ってきな臭くって… 旅をしていれば確かにそういった伝承をいくつか聞いたりもしたけれど、私、どうしても信じられないのですよね。
[男が食いつくように、ちらりとカードを覗かせる。 旅芸人が各地で仕入れた人狼伝説―― さぞかし興味深い資料であろう]
(97) 2014/07/10(Thu) 04時頃
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[さて、どうでるか。 気付かれないようにフランシスカは裏で笑みを浮かべた**]
(98) 2014/07/10(Thu) 04時頃
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はい?
[エリオット氏は顔を上げた。 社に戻る編集者と入れ違いにやって来たのは、]
………あ。
[それは紛れもなく、昨日の黒い蝶であった。]
(99) 2014/07/10(Thu) 09時半頃
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あー…ええと、聞こえてしまいましたかね、今の。
[ばつが悪そうに、エリオット氏は頭を掻いた。 しかし、この人混みの中で話してしまうわけにはいかない。 ほぼ掲載は絶望的とはいえ、未発表の作品に関わることなのだ。]
ええ、そうですね。伝承――そう、伝承です。
[エリオット氏は一度辺りを見回して、黒髪の女にやや顔を近づけ、囁いた。]
……ここじゃ何なんで、広場にでも、行きませんか。
(100) 2014/07/10(Thu) 09時半頃
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―於:噴水広場―
[昨日と同じ、噴水から少し離れた場所にある、木目のベンチへと踊り子を案内する。]
座りましょうか。
[促して、先にベンチに掛けた。右側に広く間を取り、どうぞ、と手で示す。 エリオット氏は自分の膝の上に肘をつき、両手を組み合わせた。視界が地面に近づく。]
私は、エリオットと言います。 とある雑誌で、まあ、コラムだとか、 ……そういうものを、書いているんですけど
[踊り子を振り返る形で首を回し、筆名を告げてすぐに視線ごと地面に戻した。この場合、『詩を書いています』とは、とても言えなかった。]
ご存知でしょう、昨夜の事件。 良く似た場面を書いてしまったんですよ、私。 おかげで、没になりそうなんですけどね……。
[項垂れ、溜息。]
(101) 2014/07/10(Thu) 12時頃
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ー回想ー [>>77『ペラジー。それじゃあな。』 フード越しにぽんぽんと撫でられる。 子供扱いのそれではなく。]
うん、またね。ドナルド。
[名前で読んでくれたのが嬉しくて綻び、彼が店を出るのを見送っただろう]
(102) 2014/07/10(Thu) 12時半頃
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ー現在:大衆食堂「女王の膝」ー 痴話喧嘩…。
[…なのだろうか? >>81聞こえたミッシェルの言葉に繰り返すようにそう呟く。 騒いでたのは確かだが。 近くにいたヘクターはどう反応示してたか。
『 あなたもまだ食べてないんじゃない? よかった、一緒にいかが?』 と示す先の窓際の席にはトレイが置きっぱ。 彼女の言葉に頷いて]
あぁ…うん。まだ食べていないです 喜んで。
[彼女の誘いに喜んで乗ったのだった**]
(103) 2014/07/10(Thu) 12時半頃
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―― 大衆食堂『 女王の膝 』――
[ヘクターとは進んで係わり合いになりたくない。 強引な介入がない限り、そ知らぬ顔で席を移り。 >>103 首肯したフードの女性に向かいの席を勧める。 先ほどのドナルドへ見せた態度とはうって変わった素直さに、幾分ほっとして。]
個性的なフードだけど、 あなたも旅芸人の一員なの?
[目立つ白に目を向け、尋ねる。 それから食事を取りながら互いの自己紹介などをし、 話題は今朝の事件に及ぶ。]
(104) 2014/07/10(Thu) 15時頃
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私も詳しくは知らないけど、 他所からきたってだけで疑われることもあるから……。 あまりひとりで出歩かない方がいいわよ?
[ひとのことは言えないけど、と付け加えた後、 >>1:117 昨日の道化師の忠言を思い出す。
”よくない予感” ――このことを予測していたわけではないだろう。 だが、よく当たる勘のとおりになってしまったことに、苦い表情になる。
食事を終えれば外に出て、ペラジーの動向を窺う。]
宿代苦しいなら、 うちの工房で寝泊りしていってもいいわよ?
[誘いかけ。 断られれば、手を振って別れようとするだろう。**]e
(105) 2014/07/10(Thu) 15時頃
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[眼帯の上からそっと左目を撫でた。 昨夜の興奮がまだ冷めやらず、瞳が熱く疼いている。 この異形の眼は誰にも見られたことがない]
(誰にも――?)
[ドナルドは小さく首を振る。 いいや、違う。あれは確かガキの頃。 「宝探し」に夢中になりすぎて、ふとした拍子に眼帯がずれ落ちた。 顕になった異形の瞳を、驚愕の表情で見る少年。 ええと。その少年の名は何と言ったっけ]
(106) 2014/07/10(Thu) 17時半頃
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(……昔のことだ)
[『見たのか』と震える声で尋ねて。必死に左目を隠した。 少年は怯えた目を向ける。 ああ、やっぱり自分は化け物なのだ。 そのあとのことは良く覚えていない。 ただ、その少年と会うことはもうなかったように思う。 あの少年は。どこに行ったのだろう]
(107) 2014/07/10(Thu) 18時頃
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― 路地裏 ―
[思考の奔流が途切れる。 気付くと、昨日の路地裏に来ていた。 犯人は犯行現場に再び現れる、とは良く言ったものだ]
なにをやっているんだ俺は。
[やれやれと肩をすくめる。 惨たらしい死体はすでに綺麗に片付けられて、昨夜の凶行が嘘かのようだ。 早くここを去ろうと後ろを振り返る。 ……と、見知らぬ道化師の姿>>91]
ん。あんた、は――
[微かな違和感。見知らぬ道化師? 本当に?**]
(108) 2014/07/10(Thu) 18時頃
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[トランプを胸のポケットに入れたまま、仕事を急いで片付ける。 勿論手は抜かないけれども。]
……どうしたのさ。
[箒や屑籠を片付けに事務所に戻れば、項垂れた同僚の姿。 彼は商業区の担当だ。 なんでも遺体が運ばれた後の血の汚れを落とすのに相当苦労したとかで。]
そんなに酷かったのか?
["当たり前だろ!首から下がズタズタだったんだぞ!" と、ナーバスになっている同僚に男は怒鳴られてしまう。]
(109) 2014/07/10(Thu) 19時半頃
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―― 商業区 ――
[そんなやりとりの後で男は商業区に来ていた。 まずは雑貨屋で手頃な皿を買う。 と、そこの店主からドラゴンソルジャークランがタレコミを募集していることを聞かされた>>57。]
……賞金……。 自警団に任せておけばいいのに。
[確かに現場は彼らのカジノに近いと聞く。 だが犯人は法の下で裁かれるべきであるし、男はそのクランに対して良い印象を持っていない。
道を歩きながらも自然と眉が寄り、渋い表情になる。]
(110) 2014/07/10(Thu) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/10(Thu) 19時半頃
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――噴水広場――
[促されるままについていけばそこは昨日の広場。 どうやらここは市民の憩いの場所らしかった。 今日も豪奢な噴水が何も変わらずに咲いている]
エリオットさん。私、フランシスカと申します。 あら、せっかくの原稿が… それは悔しいわね。 私もこの騒ぎでお仕事が出来そうになくてね、ちょっと不貞腐れてるの。
[どんな奴が人狼話など書いたのかと思っていたが、どうやら偶然重なったこの人も不幸な人物らしかった。 こぼれた溜息に同じく溜息を重ねると、何故だか笑いがこぼれた]
(111) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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そんなお話しを書いたってことは貴方、人狼って本当にいると思っているの?
[フランシスカは気になっていたことを直球で尋ねた]
私ね、全国各地を旅して色々な噂を聞くけれど、やっぱり人狼なんていないと思うのよね。 なんだか随分ひどいありさまだったらしいけど、猟奇殺人の方がまだ現実的だわ。
自称人狼に滅ぼされた村も見たことがあるけど… たんなる流行病かなんかじゃないかと今も思っているわ。
[きっと己の目で見たものしか信じないのだろう。 フランシスカは頑なに人狼の存在を否定しているようだった。 そう思える根拠が彼女にはあるのかもしれない――]
(112) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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― 大衆食堂『 女王の膝 』―
[金髪の女性についていき、勧められた席に座り、ようやく注文をして。 >>104問われる質問に、目を瞬かせた。]
えっ…。 いや、違うよ。 旅しているのは合っているけれども。
[確かに白は目立つが、芸人ではない。 白が好きだからそれを選んだ。ただそれだけなのである。 やがて食事が来て、取りながら互いに自己紹介などをして話題は今朝の事件にへと変わっていく。]
(113) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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あぁ、そういえば死体があったとかどうとか言ってたよね。
[興味がなかったか、詳しくまでは知らず。 >>105『他所からきたってだけで疑われることもあるから……。あまりひとりで出歩かない方がいいわよ?』 そんな忠告を頂く。 今の所は自警団から尋問されたりはしていないが、そのうちくるかもしれない。]
んー…、そうだね。 出来る限りはそうするかな。
[とはいえ、同行者がいるかどうか。 思い当たるのがフランシスカ、おっさんもとい、ドナルド…いや、待って。 なぜドナルドが出てくるのか。 先程のやりとりのせいかもしれない。 ふるりとゆるく頭を振った。]
(114) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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工房…?
[食事を終えて、外に出れば。 これからどうしようかなと思っていたら、思わぬ誘いが>>105]
いいの?
[どのような答えが来たのだろうか。 本当によいのかとミッシェルを見る。]
お言葉に甘えていい?
[宿代が浮くのであれば、断らない理由はない。*]
(115) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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――路地裏――
[声をかけられて、振り向いた。 赤毛の眼帯の男がいる>>108。そんなに目立つ風体の男は、何人も何人も居やしないだろう。]
(……ドナ)
[思いはすれども、口には出さぬ。代わりに、少しばかりか不自然な間が空いたかも知れぬ。 肩の人形、手にして、かたり。]
『困った、困った、この辺はよぉ! 路地が込んでて、歩けやしない。 兄さんは、この辺の道にゃ明るいのかい?』
[ピエロは言葉を話さない。お喋りなのは、いつもこちらの人形さ。 けれども間空くの気づかれていたらば、その様子は不自然にも見えるだろうか。]
(116) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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『知ってるならさぁ、教えてほしんだ』
[様子を探りに、あわよくば、賭けに出たい。 なんたって目的地はカジノだろ。ギャンブラー以外は、お断り。]
『アッパーアイランドってカジノがさ、この辺じゃ一番栄えてるって聞いててさ。 ご様子ご機嫌伺いに、ついでにお仕事も貰えんかねって寸法なんだが、どうだろね?』
[目の前の男の反応はどうだろう。 場合によってはこいつから――いや。それはあまりに分が悪い。 ことの事実はどうであれ、彼は――]
(117) 2014/07/10(Thu) 20時半頃
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[>>115 甘えていい? という言葉には勿論、と笑って。]
今日は午後からお休みもらったんだけどね。 ペラジーと話してたら元気出たわ。
まだ明るいから、散歩や買い物してから行こうか。 まだこの街のこと、よく知らないでしょう。
[そう言って店を出れば、ヒースリングの街並を歩き出した。]
(118) 2014/07/10(Thu) 21時半頃
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―― 商業地区 ――
[ペラジーにも手の出そうな古本屋やパン屋などを案内して廻りながら、お喋りにも花を咲かせる。]
そういえば、さっきの眼帯の……ドナルドって言ったっけ? どういう知り合いなの?
あんまり、まっとうな人に見えなかったけど……。
[ふたりの子供のけんかみたいなやり取りを思い出し、 控えめに尋ねる。]
少なくとも、隣にいたヘクターってやつは悪い男よ。 気を付けた方がいいわ。 ひょっとして、 今朝の事件も、あいつの仕業じゃないかしら。
[あいつならやりかねないと、 冗談とも本気ともつかない声で眉を寄せた。*]
(119) 2014/07/10(Thu) 21時半頃
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[>>116ドナルドの顔を見るや否や、道化師の瞳が微かに揺らいだのが分かった。 こんな風貌だ。初対面の人間からの、奇異の視線は慣れている。 いや。でもこの道化師の反応は、そういう――]
『兄さんは、この辺の道にゃ明るいのかい?』>>116
[間は、一瞬だったように思う。 すかさず道化師の手に持った人形が喋り始める]
ふざけた野郎だ。普通に喋れねえのか。
[やれやれ、と息を吐いて肩をすくめた。 緊張を解いた「フリ」をする。 これは、慎重に行かねばなるまい。なにしろ]
(120) 2014/07/10(Thu) 21時半頃
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『知ってるならさぁ、教えてほしんだ』>>117
[カジノの場所を問われれば、ドナルドは苦笑を浮かべて。 自然に。あくまで。呆れたように。自分はいつも通りに笑えているだろうか]
道化師がカジノにぃ? どんな料簡だ。
[言いながら、先導してカジノの入口へと案内する。 油断なく道化師を見つめながら、芝居がかった仕草で恭しく礼をして]
ようこそ。夢の楽園、アッパーランドへ。
[カジノへの扉を開いた]
(こいつは……いや、この臭いは)
[どこかで嗅ぎ覚えのある臭いだ、と狼は訝しがる。 眼帯の奥が、ひどく疼いた]
(121) 2014/07/10(Thu) 21時半頃
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『普通に、普通に、喋っているさぁ! おいらが、こんなに、喋ってんだろぉ? これが、普通でなくて、何だってんだい?』
[眼帯の男の厳しい目線に、かたかた、操り人形は騒ぎはじめる。]
『どういう料簡、こういう料簡、何だって不思議はないだろぉ? 何たってピエロさ、楽しいことなら何でも好きさ♪ それからこっちも、ほらこの通り』
[ざらり、と掃除屋の男にしたように、トランプを手の中に出してみせる。 マジックトリック商売道具も、カジノの中じゃあ、なかなか、すてきな、いかさま道具さ。 ああ、いや、トリックだっていかさまかい?]
(122) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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『ま、こっちは、冗談冗談、ジョークなのさ。 こちとら、この人殺し騒ぎで、公演中止の商売上がったりでねぇ? どうにか、騒がしく、やらせてもらいたいのさ、ぱーっとね』
[そうして、こちらを品定めするよな様子感じながらも、夢の楽園は道化にも等しく扉を開いた。]
(123) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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――アッパーアイランド――
[ふん、ふん、と機嫌よく鼻歌なんかを歌いつつ。 手足はしゃっきり、ぴんと伸ばして、ひょうきんピエロはカジノ行く。 視線はきょろきょろ、窓に裏口勝手口、夢の隙間を探しているが。
そう、そうさ、ほんの下見さこんなのは。 どうせ、カジノの本番は夜なんだ。いかさま、売人、売女に、喧嘩。 派手になってさ、警護の薄ーく、なるのが頃合い、そういう奴さ。]
(124) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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『騒がしく、やらせてもらいたいのさ、ぱーっとね』>>125
[道化師の言葉に、ドナルドはフンと鼻を鳴らして]
好きにするがいい。 ただし、なにか問題を起こすようだったら――
[す、と隻眼が鋭くなって]
分かってるだろうな?
[暗に、イカサマはするなよと凄んで見せる。 ドナルドは、ここの秩序を守るのが仕事なのだ。少々手口は荒っぽいが。 この目の前の道化師には、昨日のような目立つ荒事>>1:40はしたくはない。少なくとも、人目の付くところでは]
(125) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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−商業地区− [ミッシェルの案内で、古本屋やパン屋など、色々な場所に連れていってくれた。 もちろんおしゃべりにも >>119ドナルドとどういう知り合いなの?と問われて]
ん。 どういう知り合いって。 カジノで知りあった…かな?
[疑問形でそう答える。]
(126) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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[思い返せば、子供扱いされて、追い出された訳なのだが。 そう答えたもの、何か違う気がして、うーんと唸る。 その間、隣にいたヘクターは悪い男だと、忠告が入る。 あぁ、刺青がしてた男はヘクターと言うのね。]
ふむ…。 会ったら注意するよ。 [こくりと頷いて 『今朝の事件も、あいつの仕業じゃないかしら。』 彼女のその問いには]
どうだろうね。 その人の仕業だったら、相当怖い人だよ。
[人を殺して、平気で食堂にいるんだもの。 首をかしげてると一緒に白いフードの先もちょこんと揺れた*]
(127) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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― 翌日:商業区 ―
[賑やかな大通りの隅。 彼女は花壇の端に腰を下ろして、通りすがる人々を眺めていた。 会いたくて、ただひと目姿を見て、変わりないことを確かめて安心したくて。
けれどしばらく眺めていても、往来の中に求める姿は現れない。 その代わり彼女の耳に届くのは、人々の噂。
『人狼が現れた』 『この街の誰かに、男が喰い殺された』
さざなみのように広がっていく噂を耳にして、また涙がにじみ出す。 泣き腫らしたまぶたがすでにひどく重いというのに。 彼女はハンカチでそっと目元を拭った。]
(128) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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――知ってるよ。
[細い、細い、ピエロの瞳が、またすうっと細まって、隻眼男の脇を通り過ぎる。 その瞬間に、メイク姿の赤い唇が、はじめてそっと動きを見せた。
知っているよ。ここでのいかさまがご法度なことや、そんな事をすればどうなるか。 それから、お前がそれをしたがらないのや、その布の下の、秘密のことまで。 いくらかは憶測、いくらかははったり、残りはほんとの確信を詰めて、ピエロは一人の男としてさ、静かに、ぽつりと、囁いたのだ。 男がこちらを振り向く頃には、ぴーひょろ口笛吹き散らかして、素知らぬ振りを決め込むけれど。]
(129) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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―― 商業地区 ――
[>>126 何気なく出てきた単語に目を見開く。]
カジノ?! やだ、あんな所行ったの?
[ペラジーを実年齢より幼く見積もっているため、 ことさら心配そうな顔になる。]
でもひとりで旅しているんだものね……。 きっと、しっかりしているわよね。
[言い聞かせるように呟いて。]
ねえ、ペラジーはなぜ旅してるの?
[何か目的あってのことかと疑問が吐いて出る。*]
(130) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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……あれ。ヨーランダ……さん?
[買い物を済ませて帰る途中、花壇の端に座る娘の姿を見た>>128。
それだけなら目の前を横切る時に会釈して通り過ぎたかもしれない。 だけど座るためのベンチでもない、隅のほうで何をするでもなく一人。 それが妙に気になって、男はそちらへと足を向けた。]
こんにちは。……どなたかと待ち合わせですか?
[恐らく違うだろうと思いながらも、無難な問いかけを。]
(131) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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ラルフは、ヨーランダの目元にはまだ気づいていない。
2014/07/10(Thu) 22時半頃
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-カジノ「アッパーアイランド」-
あれ……?ドナルドくんじゃないの?
[ちょうど出掛けるところのヨアヒムと出会ったようだ。 ハンチングを被って、傍らの道化師をじろじろと。]
お客様ですか?いや、どんな方でも大歓迎ですよ。 そもそも、個性的なお客様には慣れています。
[今さら何が来ても驚きはしない、と。]
(132) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[名を呼ばれて、弾かれたように顔を上げる。 長い前髪の下から相手の姿を認めて、肩をこわばらせた]
……っ、 ラルフ、…さん
…違、います。 私が、一方的に…… 待って、
[応える声が引きつる。 それ以上話せばまた息が出来なくなりそうだったから、膝の上で拳握りしめて、無理矢理に黙りこんだ。 俯いたまま問いかけた]
…………うわさを、お聞きになられました、…か?
[いつもの彼女には世間話などする習慣はない。 ラルフ相手には、自ら話題を投げることもおそらくはじめてだった。]
(133) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[殺意なんて簡単に芽生える。 急にぶつかられたから。視線が癇に障ったから。その態度が気味悪かったから。 そうして殺し殺され死んだものは少なくないだろう。
いいじゃないか。むかついたから、で人に暴力を働いたって。 原始的な衝動に人間的な動機を求めたがる方が無理がある。]
(134) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[そう、ヘクターは、至極単純にむかついたのだ。 だから、もし次に会った時には]
(135) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[あちこち廻るうちに陽も傾いてくる。]
……あまり遅くならないうちに帰ろうか。 ついでに、私の作ったアクセサリーも見て欲しいな。
[ペラジーもヨーランダ同様装飾の類に欠けるようだった。 年頃の女の子なんだから、と呟きながら、工房の方へと足を進める。
>>131>>133 ふと、視線の先にラルフとヨーランダ。 昨日久しぶりに食事したご近所さんと、その食事中の話題にも出てきた女性。 何となく目の端で様子を追って、 それから、はっとしたように瞬きをする。 何でもないというように、ペラジーに笑顔を見せて、先を促した。*]
(136) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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−商業地区− …一応、20です。
[心配そうな表情に、なんだか申し訳なさそうに年齢を明かす。 それを聞いたミッシェルはどのような反応を示したのだろうか? そして>>130『ねえ、ペラジーはなぜ旅してるの?』 ストレートな疑問が投げられる。 旅をしている理由なんて、シンプルにして単純。]
景色を見たいからだよ。 場所によって、くるくると万華鏡みたいに変わるのが面白くてね。 天候や、場所、状況で変わるのが不思議でね。
[それに、帰る場所はもうないしね、と心の中で付け加えて]
だから、旅してるの。
[そう答えて楽しそうに笑った。*]
(137) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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[男は驚いた。 弾かれたように上がった彼女の顔、その長い前髪の下が赤く腫れているように見えたからだ。]
……え、……そう、だったんですか。
[そして再び俯いてしまった彼女に申し訳無さが募る。 ここで気の利いた言葉の一つや二つ掛けられればよかったのだが、上手く口に出ず。 気まずいまま立ち去ろうかどうか迷ったところで問いかけられたので、それにもまた驚いた。]
噂……。……路地裏の殺人、と、……。
…………人狼の話ですか。
(138) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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(――豚が)
[ハンチング姿の男がひとり、ドナルドくんと男を呼んだ。 べたつくような視線にちぃと、舌打ちそうなのすんでで止める。]
『旅の一座さ、人呼んでソル・ディ・メディアノチェ! 太陽沈まぬ白夜の一団、この夢のカジノにいかがかと、できれば商談願いてえなと来たもんだけども、お出かけのようじゃ邪魔できねえ。 良ければ今夜に少しでも、お時間とっちゃいただけないか?』
[木偶人形からから、口上歌う。]
(139) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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[>>136先を促されれれば、彼女の隣を歩きながら工房へと足を進めていく。 ふと、視線がずれたのにきづいて先をみれば、ヨーランダと、ラルフの姿。 どちらも姿を見たことがある。
知り合いなのかな?とミッシェルの方をみれば何でもない、と言う風に笑みをみせられたので、何も言わず。
先を促されるままに、工房へと向かっただろう*]
(140) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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『――知ってるよ』>>129
[瞬間、ぞくりと背筋が粟立った。間違いない。こいつは。目の前を通り過ぎる道化師に、ドナルドは何も声をかけられない。 石像のように固まったドナルドの前を、バニーガールが冷やかすように通り過ぎる。 本当に。本当に、今日はらしくないことばかりだ]
『あれ……?ドナルドくんじゃないの?』>>132
[目の前に雇い主の姿。ハッと我に返る。 ドナルドは慌てて居住まいを正して]
あ、ボス。お出かけで?
[いつもの調子で笑みを浮かべる。 そのあとは、ヨアヒムと道化師のやりとり>>139を上の空で見つめていた]
(141) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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『人狼が出たよ』 『喰われて死んだよ』
『今日は家で大人しくしてよう』
[行き交う人は忙しなく、花もほとんど売れていない。 空気は重く、肌にぺたりと纏わりつくようだ。 メアリーは悲しげに噴水を見ると、ゆるりと首を振る。
…もう、帰ろうかな。
帰った所で、きっと何も変わらない。 犯人が見つかるまで騒ぎは収束しないだろう。 だからといって、彼女に何が出来るわけでもなく。
少し考え込んだ後 メディアノチェのテントに向かい、歩き始めた。*]
(142) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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|
ええ、ちょっと湯治にでもと。
[にこり、と微笑んで。そして視線は道化師へと移る。]
ほう……旅の一座の方ですか。それはいいですね。 大方、件の騒動で講演が中止にでもなったのですか? 「機会は均等、会計は明朗」、これがモットーです。 いいでしょう、時間とりますよ。
時に……。
(143) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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|
[路地裏の殺人と人狼、ラルフが口にするのを聞き、もう自分の胸に据え置いておける問題ではないと彼女は悟る。 もし、人狼ならば。人を襲う獣ならば。ぐるぐると渦巻く感情を、きつく目を閉じて抑えつけて。 しばしの沈黙の後、顔を上げる。]
もし、もしの話です、 ら、ラルフさんなら、 大切な人、秘密、知った…ならば、どうされますか
[腫れた両の眼はラルフを真っ直ぐに見る。 しゃくり上げるように引き攣りながら問いかけた。]
たとえば、もし、 その人が…人狼……だった、 なら……。
[しおしおとしなだれる花のように、背中が丸まる。 声も同じようにしぼんでいった。]
(144) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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お客様も、湯治は好きですか? 私もさすがに50過ぎて身体も辛くなってきまして。 ははは、お恥ずかしい限りです。
[雑談の体をとりつつも、眺める視線は爬虫類のように。 頭のてっぺんから爪先までじろり、じろりと。]
たまにカジノにも、オイタが過ぎる「お客様」が来ますけど、 そういう悪い癖も湯治では治らないんですかね?
やはり、スパーは熱いのが。 そう…………とーってもとっても熱いのがいいですよね。 いいところ紹介しましょうか?
[微笑みの脅し。]
(145) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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[街を歩く皆の口からは、一様に人狼の話題が付いて出る。 知るか。どうせ誰かの与太話が広がっているに違いない。 死体の様子など見たわけでもなし、そんな突拍子もない話が信じられるか―ヘクターは自分のことを棚に上げてそう思う。
どのみちサイモンと「会え」ば、何が本当か直ぐに分かる。 だから、そんなくだらないことよりも。
さあ今夜、ついに今夜。 準備は万端だ。
もしも……もしも、墓の見張りや通りすがりに見つかれば? 簡単だ。そいつを殺せば何事もなかったのと一緒だ。]
(146) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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20歳? じゃあ、私と3つしか違わないのね。 ごめんね、何だか子ども扱いしてしまったかも。 [>>137 ペラジーの答えに微笑んで謝る。 浮かぶのは、驚きではなく安堵にも似た。
暗色を濃くしていく空の中で、月は昼間よりも輪郭を際立たせてゆく。 街角のひとつ、工房にもほど近い一角で。
ミッシェルは立ち止まり、空を見上げる。]
いろんな景色……。 そうね、ペラジーは旅をして、 いろんな場所を見てきたのよね?
(147) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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ごめんね、これがあなたの見る最後の景色。 でも。 これまででも、見たことないもの――。 とても珍しいものを見せてあげるから。
許して、ね。
[どこに旅しても、変わらぬ月の元。 淡い光に照らされたミッシェルの影がゆっくりと形を変えていく。]
(148) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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― ソル・デ・メディアノチェ テント周辺 ―
[悩んで、歩いて、止まって、戻り。 そんな事を繰り返しながら辿り着いた。 陽は傾き始め、ぬるりとした風が肌を撫でる。]
あの、すみません。 フランシスカ…さんは、いらっしゃいますか。
[一座の人を見かければ、先日知った踊り手の名を告げる。 もしも居なければ、改めて出直そうと。]
(149) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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[人型の時と同じ金色の―――体毛が、 光の中複雑な陰影を作り揺れる。
いつの間にか、するりと脱ぎ落された衣類が、 今ではすっかり獣のものとなった足元に絡まっている。
人間の聴覚では捉えることの難しい、低い遠吠え。]
ゥ……ィ。
[微かに乗せた唸りは漏らす口元からは巨大な歯と、滴る粘液。 煌々と光る赤い眼は目の前の白い姿をねめつけて、 凶暴なその面からは、何の表情も読み取れない。*]
(150) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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『風呂はね、入るさ、だけれど湯治はどうだろね? この顔この様子じゃ、湯が真っ白になっちまわ。 だからさ、おイタが治るかどうかは知らないが。 おいらはそういうおイタは、しないと誓うさ、ここではね』
[ばら、と彼の前でもトランプを見せるが、すぐさま束ねて、懐に仕舞い込む。]
『それより、早くその身体、労ってやっちゃどうだい旦那様。 引き止めて悪いね、また夜に。』
[そうして、賭場の主と別れよか。 約束はしっかり取り付けて、広角が僅かに跳ね上がる。]
(151) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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――ああ、それから。 あなたの捕物にも、ご協力できるかもしれませんで。
[すれ違いざま、ぽつり、ぽつり、一枚カードを切ってみる。こいつは賭けだが、分のいい賭けだ。 隣の男の耳でも聞こえないよに、ひそりと声をひそめてそっと、道化男は赤い唇で、賭場の主へ囁いた。 さっきの一言がつんと効いて、男が上の空とは知らず。しかしてそれは、幸いだった。]
(152) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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[眼帯男の心配他所に、この場この時道化師は、ちょいと回ってちょいと遊んで、拍子抜けするくらいあっさりと、そろそろおいとま、と言いだすか。 もういいのかなんて聞かれれば、今は様子を見に来ただけと、そう素直に答えるつもり。 いかさまはしないと誓ったからね、嘘はつかない、誠実だろう? いま目的は、ここで果たせは、しないのだから。]
(153) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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[沈黙の後に掛けられる問い。 男がその問いに対して問いで返すことは許されなかった。 彼女の声、表情、涙の跡からただならぬ雰囲気を感じ取ったからだ。]
…………僕なら、
[俺なら。男は心のなかで繰り返し、答える前に膝を折って屈んだ。 目線を合わせるように。あるいは、声量を落とす予告のように。
"大切な人がもし人狼だったなら"。
その問いを考えるために浮かべた人の顔。仮定でもありえない話だ。 だがそこを否定していては仮定にならない。仮定だ。 仮定で、もし、"彼女"が人狼なら……?]
(154) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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……まずは、話をする。 そして、どうしたいのかを聞くよ。 大切な人だから、なるべく希望は叶えてあげたいと思う。
その上で罪を償うことを、願うかな。
[話ができる状態でなかったら?それは考えなかった。 自分の肉を食べたいと言われたら?それは答えられなかった。 模範解答のようだと、男は内心で思った。]
…………ヨーランダさん、もし、の話に、更にもしを重ねて申し訳ないけど。
(155) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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いやあ、私のは、あくまでフィクションですから。
[エリオット氏は力なく笑う。 取材の過程で、頑なに伝説を信じる年寄りには、幾人か出会った。 しかし、伝説は伝説。ただの御伽噺だ。]
犬の流行病に乗じた殺人事件、ってのはありましたね。 病で凶暴化した犬の仕業に見せかけたやつ。 まあ、「喰われた跡」っていうのが本当なら、野犬か何か、なのでは?
[体を起こして、反対に背もたれに寄りかかるようにして、組み合わせた手をそのまま頭上に伸ばした。
そうしながら、踊り子――フランシスカの横顔を覗き見る。褐色の肌に流れる黒髪が美しい。翅を休める蝶のごとく、呼吸とともにかすかに揺れる胸元――からは、急いで目を逸らした。]
(156) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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ほう…………?
[小声で、飲むように呟いた。 その目の色に微かに宿るのは、「興味」か。]
いやはや、道化の方との商談なんて初めてです。 あなたとは楽しい話ができそうですよ。 ええ、本当に「楽しい」話が……ねぇ?
ということでドナルドくん、私はスパーに行ってきます。 何か問題があれば、黒服よこしてね?
[などと言いつつ、その場を離れた。]
(157) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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もし、ヨーランダさんが待っている人が、大切な人で。 会いたい、会わないといけないと思っているなら。 座って待っていないで、自分の足で探すことをお勧めするよ。
……陽が暮れてしまうと、危ないから。
[何が危ないとは言わなかった。男は視線を地面に落とし、それから上げた。]
(158) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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…ははっ。 [後ずさりながら、変貌していく姿に、視線は外せず。 口から出るのは乾いた笑い声。 そう、目の前にいるのは、ミッシェルではなく、金色の―――化け物。 小さな鞄に手を添える。 中に護衛用にとナイフが、武器が仕舞ってあったはず。けれどそれは隙をみせることにもなる。]
――本当に、良い景色ね?
[本当に良い景色だ。 月の灯りに揺れる、こちらを見る赤い眼、巨大な歯。粘液 表情は何も読み取れない。 このまま死ぬのか。それは勘弁。 まだ私は生きたいのだ。]
(159) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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ごめん!
[小さな鞄ごと顔面に目掛けて投げつけて当たるかも確かめることなく――
背を向けて駆け出だした*]
(160) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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――そして、再び、アッパーアイランド――
[夜の帳は、あれから如何ほど、時間が経って、訪れたのか。 すっかりメイクも落とした、まるで別人の道化師が、大きな革鞄を手に、アッパーアイランドに立っていた。 夜に時間を取るだなんてさ、ほんとは、目玉を、食らうよなこと。 けれど今夜もメディアノチェには、自警団の目が光ってまともな公演出来はしない*]
(161) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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[問いかけておいて、顔を上げる勇気は無かった。 俯く彼女は、自らの発言をラルフに気味悪がられることを予期していたし、期待していた。けれど、相手の反応は彼女の思惑とは大きく外れ]
はなし…… …を。
[俯いて、目をぎゅっと閉じて。 両手を祈るように握りこみながらラルフの言葉を聞く。 いくつかの言葉を、自らの唇で繰り返した。]
(162) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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………罪を、償う…
[けれど、その言葉だけは彼女は理解できなかった。 彼女が幼少を過ごした「あちら側」では、生きるための略奪など日常茶飯事だった。 彼女のために犯されたいくつもの罪の上に、今の彼女は生きている。 ならば――獣が獲物を喰うことの、いったいなにが罪なのか?
彼女は目を開いた。 視界の目前に男の顔があって、背筋をびくりと震えさせた。 けれど、合わされた視線は外さぬまま]
生きたい …と
願うことは、罪。ですか……?
(163) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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ただ――、
[組み合わせていた両手を離して、掌を青空にかざす。 暫く見つめ、逡巡し、意を決した。 手を腿にぱたりと落として、小さな溜息とともに正面を見据える。 それから肩を竦めつつ、フランシスカを見た。]
聞く限り、状況があまりに似ている。 お前が自分の小説の通りにしたのだ、と言われたら……。
(164) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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否定は、できませんね。
(165) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[彼女は不意に立ち上がった。 大丈夫。涙はもう流れない。 ストールの端を握る手は、真っ白になるぐらい握りこんでいるけれど。]
あり、がとう、…ございました、 …失礼、します
[ラルフに向かって一礼する。 するり、合間を抜けて、夕闇の道を歩き出そうと*]
(166) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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-夜のアッパーアイランド/オーナールーム-
客人がいらしたら、私のもとに通してくれ。 ……なぁに、そこまで警戒することもないよ。 たかが芸人風情だ、むきになるまでもない。
何かあったら、袋叩きにしてやりなよ。
[そう言って、来訪を待ちつつ**。]
(167) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[>>157ヨアヒムの言葉に、再び我に返って]
はい、ボス。仰せのままに。
[芝居がかった動作で一礼。その後ろ姿を見送った。 いつものドナルドであったらならば、聞き逃すことはなかったであろう。自分の身に迫る危機を。道化師の不自然な様子も]
ん。もういいのか?
[おいとまする>>153と言われれば、ドナルドはじぃと道化師を見つめて]
様子だけ見に来たァ? 冷やかしか。帰れ帰れ。
[眉間に皺を寄せると、しっしと手を振った。 道化師が去ったならば、近くの黒服を呼びつけて]
あの道化師の身元、所在を調べろ。今すぐに、だ。
[低い声で告げた]
(168) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[人が、人を殺す。それは罪だ。 ゆえに法の下で罰を受けなければならない。 それは男にとって至極当たり前の、……こちら側の世界しか知らない人間の価値観であり、エゴであった。]
生きたいと願うことは罪ではないと思うよ。 でもそのために他人の生きたいという気持ちを踏みにじることは許されない。 ……僕はそう思う。
[ヨーランダと目が合う。珍しいことだと、男は思った。]
……何も、死んで償えなんて言いたいわけじゃないよ。 償いにも色々な形があるはずだ。 人狼、なんてものがもし本当にいたとして、人間の法律で裁くのは難しいかもしれないしね。
(169) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[立ち上がるヨーランダを、男は座ったまま見上げた。]
ええ、また。 お気をつけて。
[そしてそのまま見送る。 引き止めることはしなかった。 彼女の話が仮定でなく、もし本当に人狼がいて、彼女がその正体に心当たりがあるのなら。]
…………。
[男は立ち上がり、帰路についた。]
(170) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[>>160 目の前に飛来した鞄を獣の腕で薙ぎ払う。 叩きつけられた鞄から――小さな鈴の音が鳴る>>1:29
後脚に力込め、飛びつくように白い背を追う。 十年の間抑制していた獣の野性。
一度解き放たれれば、後戻りはできない。 獲物を逃す気はなかった。
慈悲の心など持たない。 ただ本能のまま狩り、切り裂くのだ。 脆い身体を、肉を骨を。
ペラジーが人気のある路地に出る前に、 小柄な姿に飛びかかった。*]
(171) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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ソル・ディ・メディアノチェ――? ほう。旅の一座ってのは、嘘ではない。のか。
[黒服の報告を聞くと、思案顔で手を顎に当てて]
(……どういう経緯でその一座に紛れ込んだか知らねェが)
お疲れさん。とりあえず警備に戻れ。
[黒服を軽く労うと、取るべき手段に対して考えを巡らせ始めた]
(172) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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自分の知らない間に自分が人狼となって人を襲っているかもしれない―― そういうこと?
[フランシスカが冗談めかして聞く。 だがその眼は笑っていない。 しばらくじっと見つめたのち、ひょいっと肩をすくめた]
だったら簡単。教会で"聖別"してもらえばいいのよ。 どこの教会でも出来るものじゃないし、お金も日数もかかるけど。 私ね、生まれも育ちも芸人一座でしょ? だから小さな頃にやってもらったの。ほら。
[そういうとスカートをめくって片足のふとももを露わにする。 そこには何やら不思議な印が刺青で入っていた]
(173) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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誰か…、助けて!
[人気がある路地まであと少し! 背後から襲ってくる恐怖 突如、ゾクリ――とした感覚が襲う。 揺れる視界のなか、見える影が大きくなるのが見えて――]
(174) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[その夜。 自宅で男は淡々と手紙を書いていた。 宛先は自警団。 差出人は空白。
匿名の投書だ。]
(175) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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["墓守の女性が犯人に心当たりがあると仄めかしていた"]
[たったそれだけを書いた手紙は、しかし、今はまだ男の胸に仕舞われたままだ。
明日の朝には"人狼"の正体が明らかになり、 この手紙が無用のものとなることを、男は願っていた。**]
(176) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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―――ボキリ [というナニカの音と瞬間に伝わる痛みに喉から悲鳴を上げることはできただろうか? それともそれすらできないようにされたかもしれない。
その音は。 自分の身体の中から聞こえる音だと理解するにはすでに遅く―― 意識はプツリと途切れた**]
(177) 2014/07/11(Fri) 00時頃
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[何かあるなど、まかり間違ってもそんなはずはない。 出来うる限りに怪しまれずに、オーナーの元まで辿り着くのが、命題と言っても過言でなかった。 黒服男に連れられて、オーナールームに通される。]
こんばんは、改めまして、ネイサンと。 まずは、どこから、お話しましょか。 お気がかりを、先に取り払ったほうが、お話しやすいですかねえ?
[鞄片手に向かい合って、場合によっては座っただろうか。 にこりと口元歪ませて、まずは狼探しの話をしようと、切り出した。]
時に、ええと、ヨアヒムさん。 張り紙して狼の情報集めるなんて、随分勇気あるお話ですけど、あなたは死ぬのを恐怖したことは、ないので?
(178) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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その時私一人だけじゃなくて、何人か一緒にしたけれどみんな人間だったわ。 それから旅する街に教会があったらお邪魔したりしてたけれど、人狼だなんて今の一人も見つかったことがないみたい。 だから聖別だなんだ言っても、それはたんなる教会の金稼ぎなのかもね。
["お偉いさんの考える事はわからないわ"とぼやいて噴水を見つめる。 こんなにも綺麗な街なのに人殺しが起きる。 この街の暗部とはいったいなんなのだろうか…]
(179) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/11(Fri) 00時半頃
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死ぬ?私が……死ぬんですか? ははは、面白いことをおっしやいますね??
[はん、と鼻を鳴らす。ひどく侮蔑を含んだ。]
そんな話をしに来たのかい。 ご苦労なことだよ。それならお出口はあちらだよ。
[ふん、と指し示して。]
(180) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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[鼻白む様子に、いやいや話はこれからだと、勿体ぶったを詫びてから、話を続ける。]
赤毛の、眼帯の。傍についてくれたあの方。 私があんな姿ですんでね、あの人は気づかなかったみたいですけど、私たち旧知の仲なんですよ。 ――ヨアヒムさんは、あの眼帯の下、見たことあります?
[友を売る。自身の、欲のために。 まあ、それを確かめ問い詰める口は、もうすぐに閉じてしまう、はず。]
まあっかな、人じゃない生き物の、色を隠してるんですよ。 あの男。
[にっこりと、告発をする男の顔でない顔で、告げる。]
(181) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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そんな男を近くに置いて、人狼の情報を求むだなんて、命知らずなお方――とも、思ったのですけどね。 あの人は、随分あなたに尽くしているようですから。味方につけたら、あれほど心強い用心棒もいないでしょう。
それと。 牙を剥かない狼と、闇を抱えた人間と、どちらが怖いと思います?
[おもむろに、立ち上がる。 固い真鍮で角を補強された、大きく重い旅鞄を、その手に持って。]
(182) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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[振りかぶり、振り回す。 知っている。知っている。どれくらい、簡単に、人間の首が折れて、どれくらい、簡単に、死ぬのかを。 近くに立っていた黒服ごと、恨みの中に巻き込むつもりで。 人は簡単に死ぬんだ。 このフェンスのこちら側で、のうのうと生きる人間に、いとも簡単に殺されて、見捨てられて、墓も作られずに、消えていく。 殺したのは、こいつじゃない。そんなことだって知っている。 それでも死ぬだの死なないだのを、遠くに見据えて笑ってる、奴らがみんな憎らしい!]
(183) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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『呼んでくるから、そこで待ってな。』
[一座の人からそう言われれば、お礼を言って頭を下げた。 その場に立って踊り手が来るのを待ちながら 広場で耳にした噂話を思い出す。
男が1人死んだ。 大きな獣に喰い荒らされたような死に方だった。 それは、どうやら、事実らしい。
が。
人狼が現れた。 人狼は人を喰う。 その話には、根拠が、ない。
喰い荒らされたような傷を、偽装出来ればあるいは。 その方が、現実的ではないだろうか。]
(184) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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[>>174 助けの声も、人食いの獣と化した身に意味を解さず。 この姿を見ても怯みもせず、逃亡を試みようとした勇敢な娘。
その白い姿に金色の獣がのしかかる。 勢いをつけて飛びかかったため、終わりの時は一瞬で訪れ。
景色を映すことのなくなった見開いた目を見て、不思議そうに首を傾げたのも僅か。 口を大きく開けば、衣類を裂くのももどかしげに、細い肩へとかぶりつく。
首筋、右腕、脇腹と。 歯を立てるたびに鈍く嫌な音が月夜に響いた。
”ミッシェル”が普段扱う銀より遥かに硬質で切れ味の良い、狼の歯が無惨に躊躇なく、娘を解体していく。]
(185) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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[やがて血と肉片に塗れた路地には。 毛髪と、ほぼ骨ばかりとなった屍体が取り残される。 特徴的な白いフードは切り裂かれ、あちらこちらを血の色に染めて。
少し離れた場所で、小さな鞄が転がっていた。**]
(186) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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まさか……そんな?何をそんな与太を。
[はっ、としたように。 一瞬言っていることが理解できなかった。 が、対峙する相手を見て。]
お……おい?何をするつもりだ?! ここをどこだと思っている!! ドラゴンソルジャークランの本丸も本丸だぞ!!
[ハンチングを床に叩きつけた。]
(187) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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[メアリーは、この街を信じていない。 美しく整えられた街並み自体は気に入っているし 良い人が多いのは、本当に良く分かっているのだが。
見たくないものを 汚れたものを 全てひとところに押し付けてしまう そのやり方は信じられない。]
…何も、出来ないけれど。
[そう。何も、出来ないけれど。*]
(188) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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おい!誰か……誰か!!
[鞄を振り回す様子に、慌てたように。 黒服たちを呼び寄せようと声をあげる。]
最初からこれが狙いか!貴様の一座を訴えてやる! 殺し屋旅団だと訴えてやるからな……。 ちっ……ええ、者共まだか? くそっ……こうなりゃ私が相手だ!!
かかってこ……。
[指を突き出して挑発しようとしたときだ。]
(189) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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ちょっ、ま…………
[フランシスカの突然の行動に、エリオット氏は思わず手で顔を覆った。]
………?
[その指の隙間から、奇妙な紋章が映る。 大きく瞬きをして、そっと手を除け、思わずその刺青をじっと、見つめた。]
聖別、……というのは?
[食い入るように見つめていたことに気がつき、慌ててフランシスカの顔を見上た。視界の中心に捉えた黒曜の瞳にまた遣り場を失くし、困り果てたエリオット氏は飛び退くように立ち上がり、一歩、後ずさった。]
(190) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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本丸だから、いいんじゃないですか。 みんな、みぃんな、なくなるんですから。
大きいところから潰さなきゃ。小物は、後からでも、殺れるんですから。
[その中に狼が含まれていることすら、知っているが。 あいつは――まだ、殺さずともいいと、考えていた。]
(191) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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は…………ぁん………………。
[あっさりと鞄は側頭部に命中した。 どさり、と力なく床に倒れこむ。]
(192) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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訴えられるお口があるなら、どうぞ。
[横薙ぎに鞄を振り抜く。 側頭を真っ直ぐに捉えた一撃は、豚の首を真裏に捻って曲げるだろう。]
(193) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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では、快いお返事を、お待ちしておりますよ。
[鞄の中の化粧道具で、身なりを整え。 元あった椅子に、豚の身体を据え直し、黒服は滲んだ血を拭って、扉の側に立てさせた。 そうして道化は、何の事件もなかったように、にこりと静かに、部屋を発つのだ。
――黒服が追う頃には、もうアッパーアイランドに道化の姿はなく。 ソル・ディ・メディアノチェにも、帰ることはなかった。]
(194) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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あろっ…………ふぁ……金…………かね………………。
[ぐにゃり 世界が一周したような感覚のあと、 もはや彼の視線はどこも見てはいなかった。 金魚のように赤い泡を吹いて。]
(195) 2014/07/11(Fri) 01時頃
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