3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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…ああ、ケイトさん、あなたでよかったのね。 セシル君、やっぱり腕の調子悪いみたいだから。
見ててあげてね。 必要なら、保健室に…。
[立ち上がった少女に微笑みかけて、 疲れた様子で椅子に、腰を落とした。]
(130) 2010/03/05(Fri) 15時頃
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―3-B教室―
――…、
[止まない、めまい。 あの子の瞳の色が今は、とても穏やかで。
もう少しだけ 夢を 見ていたいの に。]
……そう ね、行きましょうか。保健室。 セシル君も包帯、巻いてもらったほうがいいでしょうし。
[わずかよろめく足、 ふらり、立ち上がった]
(132) 2010/03/05(Fri) 15時頃
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―3-B―
…そ、そうよね。 普通、先生を保健室に運んだりしないわよね。 ほんと、仕方ないな…わたし。
[支えられる体、ふらつきは一瞬、 だいじょうぶ、と、体重はかけぬようにして]
――……、
[触れたぬくもり、感じる質感 たしかにそこに在る。
目の奥が熱くなるのは、 それが失われる未来を知っているから]
(136) 2010/03/05(Fri) 15時半頃
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そうね、もう卒業なんて…あっという間ね。
……おめでたいのに、だめね。 先生、絶対ないちゃう。 今、そういわれただけで、結構。
[滲んでしまう瞳は、 壊れゆくはかないもの、すべてに。
保健室までたどり着くまでの間、 誤魔化せるように*祈っていた*]
(141) 2010/03/05(Fri) 15時半頃
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―保健室―
ご、ごめんね… なるべく泣かないように、頑張るから。
[微笑みながら指先で目尻を拭って、 保健室にたどり着く。 現れた老保険医に瞬きを重ねた。]
――……あ、
[探した、鉢植え。そんなものはなくて、
目蓋を伏せる彼の紫水晶、 青碧の少年の闇色、
悪夢の中の夢、夢のまた夢なのだと思い知らされる。]
[何気ない2人の会話を耳にしながら、簡素なソファに沈んでいた]
(170) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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あら、まだ中庭になんている子が? 迎えにいってあげるといいわ。
先生、ちょっと休んでからいくから、 2人とも、お願いね?
[そう、声を掛けて、 少女の瞳の追った教師の背へ、一度目を向けた。]
(171) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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[窓から見やったその先、 逃げるように去った、後姿。 そして、ケイトの声「せんせ」]
――……あの人、
[ふ、と息を一つ吐く。振り払うめまい。 早く探さないと、と焦燥が走った 時間 がない。
2人が中庭へ向かえば、 国語教師の姿の消えた先へ足を向けた。]
…… ど こ ?
[鬼ごっこ?かくれんぼ?] [やみ が たぷん 脈打つ]
(174) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―職員室―
失礼します、お疲れ様です。
[黒い背が向かう扉、職員室。 時期のせいかどこか落ち着かず騒々しい。
何事か彼と話してから、 給湯室へ向かう事務員に声をかける]
…あら、紅茶ですか。 ちょうど私も紅茶が飲みたくて、淹れようかと。 ああ、チャールズ先生のご要望なんですね。 じゃあ一緒に淹れて、私が、お持ちします。
[彼のカップはどれですか?尋ねれば、 事務員は快く教えてくれるだろう。 ご丁寧なことに自分が使っているティーカップも、 そこにはきちんと並べてあった。]
(180) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―職員室―
――チャールズ先生。 お疲れ様です、どうぞ。
[机周りに目を走らせながら、 そっと国語教師の傍らに差し出した紅茶。
カップの中は、鮮やかな緋色に波打っている]
…先ほど、保健室近くでお見かけしましたけれど。 お声をかける間もなく急に行ってしまわれて――…
一体どうなさったんですか?
[ゆるやかな笑みを浮かべながら、問う。 返答があるまではどの程度の間があくだろう、 心の中で 時 を数える。]
(183) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―職員室―
――…あら、でも私はその時保健室にいたのに。 おかしな予感ですね。
[その笑顔に不快感を感じてしまうのは、、 多分誰にも咎められはしないだろう。 感情は化粧の下に、押さえ込む。]
てっきりお仕事が大変なのだと、時期が時期ですものね。 校長先生もお部屋の花を見て、 少し感傷的になさってましたよ。
ええ、確かスイートピーのお花、 私のクラスのケイトさんが持ってきてくれて…
[言いかけて飛び込んできたケイトの姿、 そしてチャールズの様子を傍らで何気なさそうに見つめた]
(194) 2010/03/05(Fri) 19時半頃
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……あ、え? キャロライナさんとセシルくんが?
[機嫌の悪さで少々上の空だった、 ケイトの言った言葉に改めて気付けば、眉をしかめて]
………、
[ケイトを見て笑顔を見せるチャールズに、 なんだか胃のむかつく感じを覚えた。 これからのことが既に変えられない事実、だとしても。
>>#14 促されれば強い視線を向けて]
意味もなく喧嘩するような子たちじゃありません。 理由が在るはずですから、私、様子を見に行ってきます。
(199) 2010/03/05(Fri) 20時頃
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―職員室―
――……、……
[ケイトの戸惑うような、恥らうような、 そんな様子を見れば、ああ憧れているのだろう、と思う。
信頼を踏みにじる裏切りの予感、 胸のいたみとふつふつと沸き上がる怒りにぎゅと拳を握った]
ええ、だいじょうぶよ。 ケイトさんは心配しなくて、いいからね? 知らせてくれてありがとう、
[>>@44 頭をさげる彼女には、少し切ない顔をしてしまったかもしれない。
そして足を向けかけて、>>#15耳に入った言葉に止まった。 実際トレイを落としかけたから、 足を止めたのはきっと不自然ではなかった、気がする]
(205) 2010/03/05(Fri) 20時頃
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―職員室―
……ぁ、
[>>#16 立ち止まったまま、 落としかけたトレイをゆっくりゆっくり抱えなおして、 くるり、振り返る。にこやかに笑顔を作った。]
まあ、それはいい考えですね。 よろしければ私もお手伝いいたしましょうか?
[止められない夢の中なのだとしても。 出来る限りのことは、*したかった*]
(211) 2010/03/05(Fri) 20時半頃
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―職員室→中庭―
――ああ、そうでしたね。 もちろん、ご期待にはお応えできるつもりです。
[それでは、と背を向けてゆっくり歩き出す。]
[>>#18 放課後、用具室、北棟 東階段下]
[首を傾げる優しげな顔はしっかり視えていて不快感は止まない。 先ほど告げられたとおり中庭へと足を向ける。
セシルの姿を見つければ小さく一つ頷いて、 職員室で見聞きしたことを、その場の皆にも告げるだろうか**]
(229) 2010/03/05(Fri) 21時頃
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理事長の孫 グロリアは、多分、チャールズのことは5割増しくらいイメージ悪く伝わるはず**
2010/03/05(Fri) 21時頃
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―中庭―
――…… 狼?
[職員室の話を伝えてチャールズの印象を落として。 ミッシェルの>>228を聞けば、怪訝な顔。 そこには若干不安が混ざった、かもしれない。
下見組、と分かれる話が出ていたけれど、 自分の姿が見つかれば、警戒されるかもしれない。 夢で、事実はどこまで歪むのかわからなかったけれど。 思考はそこまで]
――…私、ちょっと探しに…
[それは、マーゴの声が聞こえるのと、同時くらいか]
(253) 2010/03/05(Fri) 22時頃
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理事長の孫 グロリアは、マーゴの視線の向いていた先へ、駆け出した
2010/03/05(Fri) 22時頃
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―畑―
[>>255 声を掛けられる前に、跳ねだしていただろう。 一足先にそこにたどり着けば]
――……
[うなりのような声が聞こえる、 ああ、同じだ、と絶望的な感情が湧いてくる。 いつものクロシェット、ところどころ避けた服の色。 紛れもなく、その人でしかなくて]
……しっかりしてください!
[叫べば、やみ の気配に共鳴する 燐光 ひかりの中では うっすらと]
(257) 2010/03/05(Fri) 22時半頃
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―畑―
――…しっかりして下さい。 どうして、急にこんな………
[恐れもなく近づけば、 触れようと手を伸ばして。 その先に光る、目の色に気付く。
ちがう 色。]
バーナバスさん…わかりますか、私です。 グロリア・アトラナートです。
[いつかのように名乗る、ああ同じ場所だ、と思った]
(267) 2010/03/05(Fri) 22時半頃
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――……、……
[犬のように尻尾が揺れている。 懐かれてはいるらしいのだけれど、 当然、それを手放しで喜べるはずもなくて、空の色は沈んだ]
あの、だから。みんな。 どうやら、危険はない、と 思うから。
……うん、だいじょうぶよ。
[服の裂け目からはみ出す、 硬い毛並みを撫でながら、それだけ告げて]
(273) 2010/03/05(Fri) 23時頃
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[見つめていた瞳の色が常に戻れば、少し安堵の息を吐く。 その腕を抱き締めるようにして、額をついた]
――…… ぇ ?
[聞こえた小さな囁きには、怯えたようにふるふると首を振る。 答えるのが怖くて、答えてはいけない。そんな気が、して。]
(283) 2010/03/05(Fri) 23時頃
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問題、ってどういうこと? ただ人でありえない変化が起こった。 それはみんな同じじゃない。
獣に近づくような変化が起こったから、 問題だというの?
[>>284 威嚇を始める姿を見れば、悲しげに眉をひそめて]
ほら、わかってるじゃない。 あなたたちの言っていること。 ――興奮させちゃ、だめ。
(288) 2010/03/05(Fri) 23時頃
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………、だめっ!
[その変化に気付けば、腕を抱えてしがみつく。 大きく震えたその身と、千切れる服に、 すぐにつかんではいられなくなるか。]
(294) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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―畑―
……… ぁ 、
[その変化にたじろぐように腕が離れれば、 彼は気づかうように、距離をとって。
戻ってしまう、赤い目に。 少し丸められていた背が、獣の曲線に変化してゆく。
ただ目と口をぼんやりと見開いて、見つめて。]
――みんな、逃げて。 早くここから行って!
(300) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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―畑―
ミッシェルさんっ! 何してるの、早く行きなさい!
[じりじりと距離はかるような、 引きつけるような動きをとる彼女に叫べば]
オスカー君もなにしてるの! 逃げてって言ってるでしょう、一体どうするつもり?
彼にあなたたちを傷つけさせるの? それとも彼を傷つけるの?
[咎めるような声に混じる いたみ ]
(309) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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――お願いだから早く行って!
こんなことしてる場合じゃないでしょ。 間に合わないかもしれない、なんて、 そんなの、今考えることじゃない。
……早く、あの子を探さないと。
[ ミッシェルをひたと見つめれば ]
――…何がしたいの、あなたたち。 ――…何をしようと、言うの?
(316) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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……… ぁ、 や、だめ……
[ガラス玉がこぼれおちる。 2粒 涙のよう。
泥の中、それを隠さなければと、 手と膝をついて拾う。
もう、遅い。泥まみれの赤と淡いピンク]
(329) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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……… 、…… ……!
[現れたドナルドの腕、晒された凶器。
もう既に涙はぽろぽろとこぼれ落ちていて、 滲んで歪む視界の中でも、はっきりとそれは見えた]
――… な に を……
[ 立ち上がる ] [ ゆっくりと ]
[ 絶望がみえる ]
……なに を する気な の …?
[ 見開いた瞳、そらのいろは より あおく ]
(336) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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や め て っ …… !!! [嗚咽で途切れて 叫び。 濃紺の軌跡を止めたくて]
[泥に塗れた手を 手を伸ばす]
[足をとられて よろめけば 白銀も紅玉も 追い討ちをかけるように]
[―――…何も、届かなかった]
(349) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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や、……あ、だめ、しっかりして……
[倒れ付し今にも動きを止めようとする獣に、すがりつく
溢れだす あか で濡れる あか が抱き締めようと触れ手を染める ]
バーナバスさん…! バーナバスさん、いや、どうし て。
いや で す… おねがいですから、戻っ て……
[濡れる 濡れる あか 視界も濡れてみえない。 なみだを拭う、ほおを そめる あか]
(358) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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…いたい の ? うん、いたいよね… こんなに 血 出てるんだもの… いたい よ ね…
[声はおさない少女のように。 血塗れる獣の毛並みを拭う。
頬を汚す あか 涙に ながされて]
いたくなくしてあげる か ら …
[痛みは己への抑制
痛みを感じる彼に、 狂気などないと知っている]
(366) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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……ごめんなさ い バーナバスさん……
[血泡のこぼれる狼の口に、唇を寄せる。
血塗れた口付け。 毒の味はきっと甘くやさしい。
燐光は あおく 瞬いて。
痛みが失われれば、 あとは命が流れるのを待つだけ
やさしい夜の帳が訪れるように]
(374) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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理事長の孫 グロリアは、用務員 バーナバスの瞳の色をみつめた
2010/03/06(Sat) 01時頃
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