91 時計館の魔女 ―始―
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― 大広間 ―
[ 血相を変えたヤニクが、1-4の扉へ急ぎ足で向かう。>>2:271
自室へ戻るというソフィアを>>2:453 イアンに託し、>>2:432 心配そうな顔つきのシスター・ツェリは、ヤニクを追って庭園のほうに行ってしまった。>>2:287 取り残された...は、なすすべもなく、自室へ戻ろうと階段を上がる。]
(30) 2012/05/23(Wed) 04時頃
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― 2階廊下 ―
ダーラさんを……どうすれば……。
[ ...に名案が浮かぶわけもなかった。 2階の床のところどころに、刷毛で刷いたような赤い跡が残されている。 ...はその跡を踏まないよう、スカートを持ち上げながら歩いたが、あることに気づいて足を止めた。自室ではなく、2-3の部屋へ向かう。
ダーラの出てきた部屋に。
...が廊下の隅に取り落とした肖像画は、まだそこに残されていた。誰もが自分の問題にいっぱいいっぱいで、気づかなかったのかもしれない。 額縁の重さに苦労しながら、それをふたたび胸に抱き上げると、...は2-3の扉をノックした。]
ダーラさん、いらっしゃいますか?
(31) 2012/05/23(Wed) 04時頃
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わたし、ミッシェルです。 ダーラさん、少しお話ししませんか?
[ 返事がない。何度も呼びかけ、応答を待って迷ったが、...は結局、ドアノブを回した。]
……これ、はっ……!
[ 絶句した。室内はすべてが赤く塗られた異様な空間になっていた。>>2:122、>>2:133]
ダーラさん……では、とうとう……。
(バランスを崩してしまったんですね……)
[ ...は肖像画を持つ腕に力を込めた。ゆっくりと後ずさり、今度こそ自室を目指した。]
(32) 2012/05/23(Wed) 04時半頃
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― 2階廊下 ―
[ 2-6の部屋へ入ろうと、ドアノブに手を伸ばしたときだった。 どこかのドアをノックする音と、「ヴェス、いるか? 俺だ」という若い男の声がした。ドアの開けられる音と閉められる音が続く。
自室のドアノブを握ったまま、...は動かなかった。]
……ヤニク・ゲルバー……。
[ 声の主の名前を口に出し、...は眼を閉じた。]
(34) 2012/05/23(Wed) 05時頃
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― 2階廊下 ―
[ 出遅れた。ソフィアが謁見の間から、深手を負ったらしいシスター・ツェリを引きずりながら、出てくるところだった。 深夜、廊下に灯りはほとんどない。フードつきの黒いマントを身にまとった...の姿は、人間にはろくに見えないだろう。
目の見えない少女には、暗闇もマントの色も、関係なかったかもしれない。 必死になりすぎて、周囲の何も認識できていないようだった。
2-12の謁見の間を出て、2-2の部屋へシスター・ツェリを引きずっていく。 シスター・ツェリは白い裸身を無防備にさらしていた。意識がないのだろう。腹部の傷口から大量に出血していた。 周囲はおびただしい血の匂いでいっぱいだった。
...は先に廊下の血痕をどうにかしなければ、と判断した。いかに知覚の鈍い人間でも、これでは間違えようがない。
...は魔法で紅茶のポットを出した。中身は紅茶ではなく、赤い絵の具だ。ダーラの部屋で見た光景は鮮明だった。 空中に浮かんだポットは、...のイメージ通りに廊下を赤く染めていった。]
(37) 2012/05/23(Wed) 06時頃
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― 客間、2-2 ―
[ 2-2の扉が開いた。ひとりで出てきたソフィアは、壁伝いにどこかへ向かっている。力が入らないらしく、おぼつかない足取りだった。
...は不安にかられたが、優先すべきは怪我をした仲間だと思い、入れ違いに室内へ。 なぜソフィアがその部屋を選んだのか、...にはわからなかった。私物のない部屋で、見ただけでは誰が使っていたのかもわからないだろう。感知できるのは、人狼の嗅覚ゆえである。
大怪我をしたシスター・ツェリは、ベッドの上に寝かされていた。時間的に予想はしたが、手当てもされていなかった。
...はもう1枚、黒いマントを魔法で出すと、意識のないシスター・ツェリを覆った。]
今夜は、私が助ける。
[ 仲間に向けてささやいた。]
(38) 2012/05/23(Wed) 06時頃
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[ 旅先のホテルで見かけた、荷運び用のカートをイメージすると、それは簡単に現れた。 ...はマントで包んだシスター・ツェリを乗せ、魔法の力でカートを押す。
2-2の部屋を出る前に、...は魔法のポットを傾け、そこらじゅうに赤絵の具を振り撒いた。]
(39) 2012/05/23(Wed) 06時半頃
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― 客間、2-1 ―
[ シスター・ツェリをベッドに横たえると、...は魔法で、傷口の応急処置のための道具や薬品を出した。腹部を切り裂かれていて、容態は深刻だ。
人狼は人間より生命力が強い。それでも、悪魔――普段から魔法が使えるような存在――と闘って勝てるような生き物ではないはずだ。悪魔は、魔を司る存在。珍しい生き物にすぎない人狼とは次元が違う。
シスター・ツェリは食欲ではなく、激しい……あまりにも激しい怒りのために、悪魔へ挑んだに違いなかった。
負けることを承知で。]
愚かだとは思わない。 私たちはきっと似ている。そうでしょう?
[ ...は意識のない仲間に、そう声をかける。]
(47) 2012/05/23(Wed) 08時頃
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[ 傷口の手当をすませ、魔法で血まみれの黒マントを処分し、次は自分の身支度を、とバスルームへ行こうとしたときだった。]
「ミッシェルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」>>43
[ 咆哮のような声に、飛び上がるほど驚いた。足をもつれさせて倒れかかり、壁に肩と頭をぶつけてしまう。]
……っ!
[ ...は壁にすがったが、ずるずると崩れて床にしゃがみ込んだ。それから、何が起きたのかと、あたりを見回す。 短い悲鳴を、両手で抑えた。]
シスター・ツェリ、どこで怪我を……? こんなに、ひどい……。
(48) 2012/05/23(Wed) 08時頃
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ミッシェルは、包帯と寝間着の上にも血がにじんだシスター・ツェリを、看病している。**
2012/05/23(Wed) 08時頃
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― 客間、2-1 ―
[ 望みのものを出せるし、動かせる。それだけの魔法が、これぼど便利だとは思わなかった。 意識のないシスター・ツェリの腹部の包帯を替えながら、...は神に感謝し、思い出して魔女グロリアへも呼びかけた。]
シスター・ツェリを助けてください。
[ 返事はなく、どこかで魔女のものらしい哄笑があったとしても、...には聞こえない。
包帯と、血に汚れた寝間着を何度か替えるうち、窓の外はしらじらとしてきた。 窓のカーテンを少し開け、朝になったことを確認すると、...はベッド脇の椅子に腰をおろした。その頭はぐらぐらしている。上半身をベッドの端に預けると、睡魔に抗うことはできず、眠りに落ちた。]
(106) 2012/05/23(Wed) 17時半頃
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[ 怪我人の「……ミッシェ、ル、さん?」>>81 というかすれた声に、...は一気に眠りから覚めた。 半身を起こそうとする相手を止める。]
まだ横になっていてください、シスター・ツェリ。 大怪我なんですよ? たくさん血が出ていて……何度も包帯を替えて……。
[ 涙ぐみながら訴えたが、怪我人はわずかに微笑むばかりだった。 魔法の力で桶を出し、そこに満たされた温かな湯で自分の身体を拭いたいのだというシスター・ツェリを止められず、...は言われるまま、手伝った。>>103
それだけで疲れたのだろう、彼女はふたたび眠ってしまった。 血の気の失せたその横顔をながめて、...は力なく椅子に坐る。思いついて床に膝をつき、一晩中繰り返した祈りをまた捧げた。]
神よ、どうかシスター・ツェリをお助けください。
(108) 2012/05/23(Wed) 17時半頃
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ミッシェルは、イアンに話の続きを促した。
2012/05/23(Wed) 17時半頃
ミッシェルは、ソフィアに話の続きを促した。
2012/05/23(Wed) 17時半頃
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[ 祈っていると、控えめなノックの音がした。声はヤニクのもの。>>111
ドアを開けた...は、廊下のおびただしい赤色に驚き、悲鳴を上げそうになった。]
あれは……! いったい、何があったんでしょう? シスター・ツェリが襲われたことと、何か関係が……?
[ 「部屋の中に入れてくれないか」というヤニクの口調には、どこか余裕がなく、うろたえる...をそのままにベッド脇へ進むと、
「ヘクターを、……殺したのは、あんたか?」
と、尋ねた。]
(112) 2012/05/23(Wed) 18時頃
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待ってください、ヘクターさんを殺した、というのは……? 誰が……?
[ ...は思わず、ヤニクの背中を追いかける。]
どういう意味でしょう、シスター・ツェリは大怪我をして、この部屋でずっと眠っていました。 それに、あの廊下は……! いったい何があったのか、説明していただけませんか。
(114) 2012/05/23(Wed) 18時頃
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[ 説明を求めると、ヤニクは動揺したようだ。歯切れ悪く、「大半は絵の具のようだが」と答えた。>>116]
絵の具……? もしかしたら、ダーラさんでしょうか?
[ ヤニクによれば、ヘクターが獣に襲われて死んだらしい。]
ヘクターさんというと……ああ、そんな。神よ、お守りください……。
……あら? でも……。 ちょっと待ってください。 獣に襲われて、とおっしゃったのに、なぜシスター・ツェリを?
[ ...は詰め寄った。]
疑っておられるんですか? シスター・ツェリも襲われたのに……ひどい傷なんですよ。女性なのに、あんな……残る傷跡を。 それなのに……ひどい……。
[ 涙声が床に落ちていった。]
(118) 2012/05/23(Wed) 18時半頃
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[ つい感情を昂らせた...は、ハンカチで目頭を押さえた。
狼狽したらしく、ヤニクは謝罪を繰り返し、「俺の考えすぎ、だ」と口ごもると、「頭を冷やしてくる」と言い残して部屋を出て行ってしまった。>>120]
待って、くださ……。
[ 説明の続きを、と伸ばした手は、開いて閉じるドア板に触れただけだった。 ...はおそるおそる、首だけを出して廊下のようすをうかがう。立ち去るヤニクの後ろ姿よりも、昨日のダーラの部屋を再現したかのような色にすくみ、ドアの前から動けなかった。]
(133) 2012/05/23(Wed) 20時半頃
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― 客間、2-1 ―
[ これだけの人数がいても、誰ひとり廊下の掃除を思いつかないのが、...には不思議だった。この館の中では、魔法が使えるというのに。
水を張った桶に、モップと箒を魔法で出し、...はひとりでうなずく。衣服も動きやすさを考え、自宅で馴染みのあるメイド服に大きなエプロンを出してみた。
シスター・ツェリが眠っているうちに……。
ベッドへ視線を向けたときだった。扉の外に気配を感じ、...はぎくりと身を震わせる。 ずりずり、べたべたと何かを引きずる音に、水音が続く。>>136
...はある予感とともに扉を開けた。]
ダーラさん! よかった、探していたんですよ!
[ 絵の具で赤く染まった男の両手を取った。]
(148) 2012/05/23(Wed) 23時頃
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ミッシェルは、ソフィアに話の続きを促した。
2012/05/23(Wed) 23時頃
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[ 「人が……死んだのか……!?」と、返ってきた太い声には、どこか喜びが混じっているように思え、...は手を放す。]
ごめんなさい、ぶしつけな態度を取ってしまって……。 ええ、ヘクターさんが亡くなられたそうです。獣に襲撃されたとか……。
[ 話しているうちに、また涙が込み上げてきた。]
シスター・ツェリも大怪我を負って、わたし……何が起きたのか、と……。 ダーラさんは今まで、どこに? 怪我は……していませんよね?
(153) 2012/05/23(Wed) 23時半頃
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[ ダーラは芝居のような、歌のような抑揚をつけて、「そいつは、綺麗な色を流したいのかぁい?」と言った。>>154]
それが、わたしは事情も知らなくて……。 ああ、でも、物音がしていましたから、きっと2-2の部屋へ運び込まれたのだと思います。
[ ...はダーラに訊いてみた。]
……お知り合い、でしたか? どういう人だったのでしょう?
(156) 2012/05/24(Thu) 00時頃
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[ 部屋へ入ってこようとするダーラ>>155 を、...は必死に止める。]
廊下に、廊下に血がついています。引きずった跡があるそうですから、廊下に……!
(157) 2012/05/24(Thu) 00時頃
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[ 話す内容もそうだが、ダーラの口調も普通ではなかった。「死体とは、お知り合いになりたいけどねぇ……」と抑揚をつけて話し、視線をぴたりと一点に定める。 2-2の扉へ。>>162]
ええ、物音がしたので、そこへ運ばれたようです。
[ ...は気になっていた話題を付け加えた。]
ダーラさんは……あの、ご自分の部屋へ……、いえ、絵をどうされるのかと思って。 あなたの大切な子どもたちなのでしょう?
(164) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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[ 大きな笑い声を立てるダーラ>>167 に、...は言ってみた。]
では、また絵を描かれては? 謁見の間で、12枚の絵を完成させたでしょう? それも一晩で。
ここの風景画はどうでしょうか。 ……庭園は? 森のほうでも、湖のほうでも。とてもきれいな景色ですよ。
(174) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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[ ...はさらに言葉を重ねる。]
わたし、ダーラさんの絵を見たいので……。
(176) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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― 2-1前廊下 ―
[ お辞儀をし、かん高い笑い声とともに、ダーラは去った。赤い廊下に、ドレスの裾をずるずると引きずりながら。 こだまする笑い声は奇声に近い。>>180
...は対処に困り、室内の怪我人と画家の後ろ姿を交互に見やった。]
ダーラさん……。 すばらしい絵だったのに……肖像画だって、風景画だって、まだまだ描けたでしょうに……。
[ どこか遠い世界へ移ってしまったダーラの心を思ったが、...にはどうすることもできなかった。]
(227) 2012/05/24(Thu) 18時半頃
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― 2-1前廊下 ―
[ ...は魔法で取り出したモップを使い、廊下の掃除を始めた。 まずは怪我人の眠る2-1の前。それから2-2へ進み、反対側の廊下を、と振り向いたところでよろめいた。壁に手をつき、赤いそこが乾いていることを知る。
ダメ……もう少し……。
...は掃除道具を廊下に残し、ふらつきながら2-1へ入ると、ベッド脇の椅子に座り込んだ。 怪我人は深い眠りの中にいるようだ。それだけを確認すると、...は足元の空いたスペースに頭を乗せた。息苦しい姿勢だったが、そのまま眠ってしまった。]
(266) 2012/05/24(Thu) 21時頃
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