94 眠る村
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−早朝/自宅−
[その目覚めは老人にとって別段異変を感じる物でもなかったが、穏やかな朝と言うわけには行かないようだった。老人は何時になく起きてこないローズマリーの様子を窺いに、孫娘達の寝室のドアを開ける。]
な…なんばしょっとか…、こげんかとこで……
[狼狽したように呟いた。 そこには、ローズのベッドに上半身を預けて眠る、ケヴィンが居たのだった。 どうしていいものか、老人はそこに立ち尽くし、禿げ上がった額を撫でる。]
…!
[昨夜ブローリンにぶつけた額の傷に指が触れ、痛みに顔を歪めた。 手近な鏡にその青黒く丸い痣のようになった傷を映し、ため息混じりに呟く。]
酷いもんじゃのう…。
[何を思ったか、老人は未だ眠る三人を残して、そっと部屋を出たのだった。]
(7) 2012/06/14(Thu) 08時頃
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−自宅のキッチン−
[なにやら焦げた臭いが辺りを漂う。 紅茶を淹れるつもりで沸かした湯は先ほどから蒸気を揚げっぱなし。 慌てて暖めるだけの積もりだったパンを掴み、あまりの熱さに慌てふためく。]
だめじゃ… 独りではこんなことも出来んわい。
[どういう風の吹き回しなのか。 いつもはローズマリーがこなす朝食を作ろうとしたのだった。**]
(8) 2012/06/14(Thu) 08時半頃
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…寝とったらええ。 あのまま寝とったらええんじゃ!
[起きてきたローズマリーが、席に座らせようとするその腕に老人は抵抗しようとする。痴呆を心配した孫娘が腕に力を入れたとき、抗うのを止めたのか、抗えなかったのか。老人を呼ぶ声にもむっつりと黙り込んだ。]
(44) 2012/06/14(Thu) 18時頃
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…ケヴィンは帰ってしもうたんか。
[ハナの部屋からローズマリーが戻ってくると、老人はぽつり、話しかける。]
のうローズや…。儂はのう… おまえたちが生きとるだけでええんじゃよ。 たといおまえがおまえでのうなっておっても… おまえのなかにおまえがおるなら、おまえは儂の可愛い孫娘なんじゃよ。
じゃからのう…たといそうであっても… ハナだけは、ハナだけは生かしておいてやってくれんかのう。
[老人はそう言ってローズマリーを見る。泣き笑い。という表現そのままで。]
(45) 2012/06/14(Thu) 18時頃
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儂はええ。儂はええんじゃよ。 ハナを守ってやってくれ。のう…
[ぺち、ぺちとその額を叩き、ローズマリーから目を逸らして笑う。]
儂はもう、このとおり老いさばらえた。 誰も守ることなど出来ゃあせん。じゃからの…。
ハナを連れて…ケヴィンのもとへ行かんか。
[言いながら、ローズの傍に佇むハナをちらりと見る。]
儂はあれの宿にでも部屋を取るわい。 こんな時は、人の多いとこがええんじゃよ…。のう?そうせえ…。
[老人は席を立ち、荷物をまとめるため自室へと姿を消す。 孫娘達はなんと言うだろうか。老人の背は何時になく丸くみえたのだった。**]
(54) 2012/06/14(Thu) 19時半頃
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[やがて荷物も整い始めた頃。 扉の向こうでローズマリーの呼ぶ声が聞こえた。]
ハナ…!ローズ!
[とにもかくにも老人も家から飛び出し、 ローズマリーの走る方角へと走り出す。しかし哀しいかな老人の息は瞬く間に荒くなり、気持ちに追いつかぬ身体はやがて走ることを拒否し始める。]
耄碌もんが…こんな時に…儂はどうして老いぼれなんじゃ!
[そう自分に悪態をひとつ。広場の真ん中でへたり込むのだった。]
(77) 2012/06/14(Thu) 21時半頃
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誰か居らんか…! 儂を…儂をハナのところまで…。後生じゃ…
[息も絶え絶えに、老人は静まりかえった広場で叫ぶ。]
(82) 2012/06/14(Thu) 21時半頃
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−広場−
お、おぬしか…ええとこに来た。ええとこに来たのう。
[そう言って咳き込みながら、老人はしかとケヴィンにしがみついて言う。]
…おぶってくれい。 わしをハナのところまで…はようせんか!
(98) 2012/06/14(Thu) 22時頃
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[走り出したケヴィンに抱きかかえられながら、老人は腕だけを行きたい方向に伸ばす。酷く揺れるその腕のなかで。]
…のうケヴィンよ。 おぬしローズを好いとるんじゃろ。儂にはわかるんじゃよ。
[何日か前と同じ台詞を口にして、老人は少し悲しく笑う。]
いや…すまんかったのう。 儂は愚かもんじゃ…。大莫迦もんじゃよ。 なんにも気づかん、大うつけじゃ。
[ケヴィンに抱え込まれながら、老人は呻くように謝る。]
(106) 2012/06/14(Thu) 22時半頃
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−宿兼酒場−
ええんじゃ。儂はええんじゃよ…。
それよりも…
ハナを娘と思うてはくれんか。 ローズの娘と思うて、好いてやってくれんか…
[悲しそうに老人は笑いながら哀願する。 宿の手前で降ろされ、老人はケヴィンの後ろについて扉の中へ入る。 その答えを、聞きそびれたままに。]
ハナ!ハナはおるかぁ!ハナ!
(116) 2012/06/14(Thu) 23時頃
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[血相を変えて中に入り、そこにハナを姿を見る。 腰が抜けたようによろめきながら孫娘達の前に歩み寄り]
ハナ…悪い子じゃ。 遠くへ行ったらいかんといつも言うとるじゃろ。
[くしゃくしゃの笑顔で老人は、孫娘達の前で膝を付く。]
ええんじゃ。ハナはええんじゃよ…。 わしはおまえがおったら、なんも悲しいことなんぞないんじゃよ。
[そう言ってハナを抱こうと手を伸ばした。**]
(127) 2012/06/14(Thu) 23時頃
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ハナは強い子じゃ。
ほうじゃほうじゃ。人狼なぞ、儂がなんとかしてやるからのう。 ハナは怖がらんでええんじゃよ。
[そう言ってハナを胸に抱きながらその髪を撫でている。やがて少し時が経ち、ハナをその腕から解放してやると、老人はクラリッサとフィリップの傍へと歩き出した。]
(140) 2012/06/14(Thu) 23時半頃
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ちょっと見んうちに… おぬしは生傷ばかり増えるのう。
[フィリップの手当を受けるその傍によると、 彼を見ながら何か懐かしそうに苦笑いを浮かべる。]
儂も小さい頃にな、むやみやたらに藪の中を走りまわったもんじゃよ。 そうして好いたおなごのところに行ったもんじゃ。擦り傷だらけにしてのう。
[そうして思い出し笑いをしながら 薬箱を持って帰ってきたクラリッサに、その顔を向ける。]
のうリサ坊や。 部屋をひとつ…用意してくれんかの。
(147) 2012/06/14(Thu) 23時半頃
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[朝、ローズマリーに話したことは、うやむやのまま。 老人はハナに向かい、先刻のようにもう一度膝を付いた。]
ハナよ。 今日からしばらくここに泊まるでな?ええな?
[少し困ったように、そう言ってハナの髪をもう一度撫でた。]
(154) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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えっちじゃのう。
[老人は面白そうに何度もうなずき、 優しげな表情のまま、クラリッサの呼びかけに向き直る。]
ほうか。あれは寝とるんか。 あれはのう。むかしっからずるい娘じゃて。
そうじゃ。後で、そのう…見舞ってもええかの。
(161) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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ハナよ。
ええな?わかるな? 眠うなったらこの部屋に行くんじゃぞ?
[差し出した紙片に部屋の番号。 一緒かと問う言葉に敢えて答えず。そして笑う。]
儂はそろそろ、眠うなりそうじゃよ。**
(167) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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