3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[あの頃出会った少女は、とうの昔に亡くなっていたのかもしれない。 いつも決まって、たそがれ時。あの場所に佇む姿が寂しそうだったから。]
…ケイト、か。
[あの木は創立何十周年だかの記念樹だったはずだ。 その前にあの場所には何があったのか。]
よく在る怪談ならば古井戸。もしくは…学校ならば焼却炉の線もありうる、な。 [思考をまとめながら渡り廊下へ。 古い校内案内図でもあれば、手がかりはつかめるだろうか。]
(221) 2010/03/04(Thu) 18時半頃
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風紀委員 ディーンは、渡り廊下の窓から、中庭を眺める。*末小吉*
2010/03/04(Thu) 18時半頃
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[声をかけられた気がして、ジェレミーのところへとふわりと舞い戻る。*半吉*]
…随分と、酷いな。 [思わず眉間へと触れる中指。]
さぁ…どうすればいいかは俺にもわからん。 だが、ヘクターのアレはおそらく逆効果だったんだろうな。 抱きしめられなどしたら、きっと思い出した傷が盛大に抉られる。
…引き裂かれるときに、愛してるなどと言われ続けたら、もう愛など信じられなくもなるだろうし。
[深く思考に沈むように。]
…もしも、恨む相手がのうのうと幸せにしていたら。 もしくは…その縁者が自分よりも幸せだったら、
きっと、八つ裂きにしても気は済まないだろうな。
(223) 2010/03/04(Thu) 19時頃
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おそらくは、な。 …あちこち集まった情報から分析すると、その線が一番高い。
犯人は、当時の教師だろう。
[こく、と一度頷いて、大体の知る情報を伝えながら。]
死んでいい、理由か… そうだな、たまたま俺だっただけかもしれないし…
ただ… [あの小ホールで、暗闇の中で聞こえた声を思い出す。]
お前が助けにくる直前、こんなに苦しいならいっそ壊れてしまいたい。 死んだ方がマシだと思ったのも、事実だ。
…その報い、かもしれない。 案外今は、清々しているんだから、どうしようもないな。
(243) 2010/03/04(Thu) 19時半頃
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…約束、したんだ。
[乗るのか?と問われて、暫く迷った後に。]
ずっとずっと昔に、一緒に遊ぼう…と。
それに…、問題はおそらく彼女じゃないのかもしれない。 彼女自体も、もしかしたら…此処に長く長く囚われているだけなんじゃないかと、思う。
一度に全員殺さずに、ひとりひとり送り込んでいるのもきっと意味があるんだ。 例えば…、他のものが生き延びるためのコストとして、とか。
(248) 2010/03/04(Thu) 19時半頃
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それにしてもお前…。
[相変わらずな耳を見た。なんだか目眩がした。]
気をつけろよ? 深淵を覗くものは、常に深淵から見られている。 …心労で命を落としては嘆くに嘆けない。
もっとも…その方がむしろ気が楽かもしれんが。 [自分はあれこれすっきりしたし、とかも思いつつ。]
(253) 2010/03/04(Thu) 19時半頃
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死んだ時に覚えているのは…
ラルフの奴に犯されている記憶くらいか。 あまりのことに目の前が真っ白になって…気がついたら、こうなっていた。
猫の霊だかなんだかに乗っとられて理性無くしてた自分も、悪いんだろうがな…。
(256) 2010/03/04(Thu) 19時半頃
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…だから、お前のせいじゃない。 謝るくらいなら線香でも上げにくればいいさ。
(258) 2010/03/04(Thu) 20時頃
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短絡的だな。
見えるものに八つ当たりするのは、あの子とおんなじだ。 [小さく肩を竦めて。]
彼女をその理由で恨むならば、 彼女をそうさせてしまった原因も恨んだ方がいい。
そうしなければおそらく、この絡んだ糸は解けない気がする。
(259) 2010/03/04(Thu) 20時頃
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…そうだな、成仏…か。 [苦笑い。]
俺より先に、スティーブンス先生の方が天に召されてしまいそうだが。
(273) 2010/03/04(Thu) 20時頃
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[そういえば幼なじみに伝えることがあった気がするが、
今行ってはマズいような予感がひしひしとした。]
(279) 2010/03/04(Thu) 20時半頃
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それで気が済むなら、いつでも構わないが?
[口調は皮肉というよりは自嘲。]
…むしろその方が有り難い。 そうすればお前も、ゲームに乗ったことになるさ。
(286) 2010/03/04(Thu) 20時半頃
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…そうだな。 いま形作っているのも幻影に過ぎない。 触れた感覚すら騙せるから、区別はつかないだろうけど。 それを言ってしまうと、全てが確実とは限らないと思えてくる。 脳だけ取り出して神経繋いでデータ流されてるだけだったとしても俺には分からないなぁ…、っと話が盛大に逸れた。
あっちはもう、ただの残骸に過ぎないから…。 どうすれば成仏できるかなんて俺にもわからん。
あの闇の中へ落ちれば、辛気臭いツラ見せずに済みそうだがね。
(296) 2010/03/04(Thu) 20時半頃
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残滓、か。 俺の見ている世界とお前の見ている世界は違うという話をしたっけな。
…お前が俺だと認識することで、お前の世界での俺は、俺になるのかもしれないね。 [いつかの話題を思い出して、ふっと懐かしそうな顔をする。]
じゃ、さよなら。 [また、とかいつか、とかは言えなかった。 床の塵を揺らさぬ足音が渡り廊下へと消える。*小吉*]
(309) 2010/03/04(Thu) 21時頃
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風紀委員 ディーンは、南棟へ付き、階段へ向かう。*小凶*
2010/03/04(Thu) 21時頃
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[踏み込んだ足元の感覚がおかしいと思った。
いや、感覚なんかない。無いはず、なのに。]
……っ!!?? [しゅるりと霊体のカラダすら絡めとろうと伸びるしなやかな蔦。 背筋を駆け上がる不快感は、トラウマに触れたがゆえか。]
やっ!やめ……っ!!
(323) 2010/03/04(Thu) 21時半頃
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…ぁ……あぁ………。 [へたり込む。身体に力が入らない。…元々、入る力ももう無い訳だけれど。
フラッシュバックする皮膚感覚。すくみ上がったまま動けない身体に、13本の触手が伸びる。]
(334) 2010/03/04(Thu) 21時半頃
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…ひぁ…ふぐぅっ!!
[悲鳴は口腔に捩じ込まれた太いもので塞がれる。 手足へ絡みつき、動きを封じるもの。肌へとぬるりと滑り込むもの。 衣服を引き裂き、肌をさらそうとするもの。
何本かの先には鮮やかな朱色の花が咲き、その花弁が色白の肌を吸付きついばんだ。
両眼をぎゅうと瞑り、乙女のようにいやいやと首を振る。]
(341) 2010/03/04(Thu) 21時半頃
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…ふ、ぅ……はふ。…うぅ……ン…うぐっ…… [ぬちゃぬちゃと呼吸と悲鳴を塞いだ太いものの感触が苦しくて、何も考えられなくなる。 脇腹をそろそろと撫でる感触に身をよじれば、ずるりと引き倒されて。 縮み上がった箇所を、大輪の花がかぷりとくわえ込んだ。
螺旋状に締め付けたり、吸い込むように動く花弁。否が応にも集められる熱。]
(348) 2010/03/04(Thu) 22時頃
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…うぁぁぁぁぁーーーーっ!!!!!
[暫く後、すっかり絞り尽されて、魂の抜けたようにへたりこんでいる姿が発見されたとか。
…抜けたも何も魂ですが。]
(359) 2010/03/04(Thu) 22時頃
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風紀委員 ディーンは、うっかり自分が死んでるのも忘れて、乱れた服を整えた。
2010/03/04(Thu) 22時頃
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…ぁ。 [床にへたりと座り込んだまま、涙でぐしゃぐしゃになった顔でオスカーを見上げた。 きっと、はじめて出会った時もこんなふうだった気がする。
迷子になって、転んで泣いて。 真っ先に手を差し伸べてくれたのは、双子のどちらだろう。]
(369) 2010/03/04(Thu) 22時頃
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あぁ…すまない。大丈夫。
[手をとられて、立ち上がる。 出会った頃はこちらの方が僅かに低かった身長は、今やすっかり差がついてしまっていたけれど。]
オスカー…。 [なかよくみんなで遊んだ日々。 ある日を境に、見えなくなった眼鏡の子。 助けられなかったと彼が悔やみ続けたホリー。
そして、自分も…。 置いていかれるのと置いていってしまうのと、どちらが辛いのだろうかと。]
なぁ、覚えてるか? …三人で、埋めたよな?…ビー玉。
[たからさがし、そんな古い古い記憶。]
…思い出せないんだ。何処に埋めたのか。 お前ならきっと…思い出せるかと思って。
(391) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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[どんなに変わっても自分は自分に過ぎなかったと思う。 けれど、あいつは偽者だという言葉は、自分が壊れて変わっていくのを認めたくなかったからなのだろうな、と。
それだけ、以前の日常の中の自分を大切に思ってくれていたんだと、変わりきって手遅れになった今だからこそ思ったりもした。]
(402) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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そうか、木の…下。 [遠くを見るような目で頷いて。]
そこに、あるかもしれないな。…捜し物の手がかりが。
(408) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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そう、ケイト。
…あの頃、あの場所で遊んだ子…本当はケイトだったような気がするんだ。 だから…。
あの子が探しているものの、手がかりになるような気がする。
(424) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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僕らはきっと、ずっと昔にあの子に逢っていた。 …だから、だったんだろうな。
[こんな事態に巻き込まれたのも、自分がこうなってしまったのも。]
だからな、オスカー。 …きっとお前になら見つけられる気がする。 [それと、もうひとつ…こうなってから気づいたこと。]
その…繋いでる奴。 こんどこそ離すんじゃないぞ。大切にしろ。 [自分がメアリーを巻き込んだ、鮮やかな赤い糸と同じように、 オスカーから伸びる緑色の糸が今は鮮やかに見えるから。 そう言って、眉間のシワを緩めて少し笑った。]
(434) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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あぁ、俺は…
[その先は紡ぐことができなくて。ただ悲しげに笑うと首を振った。]
行ってこい。 [いってしまうのはこちらの方なのに、そう言って彼を送り出した。]
(438) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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風紀委員 ディーンは、演劇部 オスカーに背を向けて、片手をひらりと振った。((07)回復)
2010/03/04(Thu) 23時半頃
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気をつけろといつも言っているだろうに。
[眉間に軽く皺を寄せて、転んだ少女へ手を差し伸べる。 そんなところも、可愛くて仕方ないとかうっかり口になど出来ないわけだけど。]
立てるか?
(459) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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[その様子に軽く苦笑いしながら、小さく頷く。]
あぁ、なんだかんだで付き合い長いからな。
[それ以上は口に出来なかった。とろい自分を助けてもらったり、喧嘩っ早いあいつを宥めたり。 三人で仲良く、と思っていた記憶は実は四人いた事も思い出して。]
あいつにも、いい味方居るみたいだから、大丈夫だろうな。
(473) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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風紀委員 ディーンは、化学教師 スティーブンはこちらへ招かなくても、このまま自然に闇に呑まれてしまうだろうと思った。
2010/03/05(Fri) 00時頃
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[これから知ればいいとか、新しくつくっていけばいいとか、そんなことなど言えなくて。]
…メアリー。 [ただ、その身を抱き寄せてしっかりと抱きしめた。]
(486) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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…メアリー。
[たとえ、過去も未来も手に入らなくとも。]
俺の「今」は、君と共に在るから…。 [そっと彼女の顎へと手を添えて、唇を重ねた。]
(493) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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[ふ、と現れた教師へと目をやって。]
俺たちは、永遠に結ばれましたから。 何があろうとも、共に。
[守るように。 苦しみならば少しでも庇えるように。 少女の細い肩を包むように抱いた。]
(521) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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