47 Gambit on board
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[場の明るくなるマイコフ師団長の言い回しに、ひとつ息をつけば少し気も軽くなる。しかし晩といい、今といい、どうも可愛がられていていまいち気恥ずかしい。]
私でいいのでしたら、手が空くときはいつでも。
迷惑ではないですが、遅いと確かに何がしかは言われそうですね。
[言ってから、ハミルトン師団長の表情を思い出しくすりと笑う。 が、それもすぐにふ、と消えて]
……そういえば、単独行動は不味いのでしたっけ。
[考えこむように、ぽつり。]
(21) 2011/03/25(Fri) 02時頃
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いえ、行きたいところ、と言いますか…… 円卓に戻るのは、構わないのですが。
[ひどく言いにくそうにするのは、己の弱さを示す言葉だからか。]
その……視るのは、言葉通り見ているのと同じなので。 今夜、眠るわけにいかないのです。
一晩二晩程度なら何とでもなりますが、このままあと五日続く可能性を考えると、精度に不安が。
つまり、本日の用件がすべて済み次第自室に戻って出来うる限り休みたいのですが、現状だと難しいのか、と……
[話しながらも、宮廷に戻る足取りは止めない。]
(27) 2011/03/25(Fri) 02時半頃
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女として気を使うような生活は最初からしていませんから、その点はご心配には及びませんよ。
自室でなくとも、それこそ、許されるならあの円卓にでもいた方が身の潔白は証明できそうなものですけどね。椅子でも、眠れますし。
ただ、事情を説明する相手は少ない方が良いでしょうから、やめておきますが。
[あの場で眠れば、恐らく非常に目立つ。会議室に歩み入るだろう人物に一々説明するのも問題だ。 素直に近衛に事情を伝えるのが一番だろうか。]
(32) 2011/03/25(Fri) 03時頃
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[それから円卓に二人で戻ったのは、どのタイミングだったろうか。 アークライト師団長が拘束を受けたと知っても、ただ悲痛な面持ちで唇を噛むだけだった。 彼以外がそうかもしれない可能性は掴んでいても、彼でないという証拠を、自分は持たない。]
……信じています。
[それしか、言えない。]
(34) 2011/03/25(Fri) 03時頃
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[散会の令には単独行動を禁ずるものが含まれず。各々の睡眠時間まで考えれば当然かもしれなかったが、まだそういった時間でもないように思える。]
ハミルトン師団長。 散会後の単独行動は問題ないので?
[近衛を呼ぶまでもないだろうか、と確認をとる。]
(38) 2011/03/25(Fri) 03時頃
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了解しました。 急用なければ自室におりますので、何かありましたら声掛けを。
[警戒したよりは、話は軽く済みそうだった。行き先のみ言って、頭を下げてから会議室を後にする。]
(42) 2011/03/25(Fri) 03時半頃
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[会議室を出、自室に戻る前。重要な連絡事項が抜けていたことに気付いて廊下で立ち止まる。通信機を取り出して繋いだのは、副官の。]
ああ、ザック。私だ。
『姐さん。何かありやしたか。帝都は変わりありませんで?』
[警戒線に配備された男の声が返る。その明るい声に、小さく笑う。]
こちらは、どうにかやってるよ。それよりザック、重要連絡だ。 所用で暫くそちらに眼を回せない。大々的な混乱もないだろうが、まあ――うまくやれ。
『うまくって、ちょっと! 今小部隊いくつになってると思っ……』
私に頼らずともやれる数だ。信じているよ。
[アークライト師団長にかけた言葉を、ニュアンスを変えて繰り返し、そのまま通信を切る。通信の向こう側から、ため息が聞こえるようだった。]
(46) 2011/03/25(Fri) 04時頃
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[自室は今朝慌てて出たのもあり、それなりな惨状で出迎えてくれた。 バスライトすら付きっぱなしなのはなかなかだ。
自分に苦笑しつつ、それらを片付ける。 簡単に見目だけ整えて、ようやく軍装をゆるい夜着に着替えた。 編んだ髪をほどけば、編み目にそって波打つ。]
――っくしゅん!
[夕刻の空気にくしゃみひとつ、寝台に身を潜らせれば、昨夜もまともに寝ていない意識はすぐに浅い眠りに落ちていった**]
(49) 2011/03/25(Fri) 04時半頃
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[宵頃。日が沈みきり部屋に明かりが一切無くなる、その純黒の気配に目を覚ます。]
ん……
[身を起こし、深く息を吸い、吐き。それから視界だけを開いていく。 目的の姿は彼の自室でまずすぐに見つかった。しかし、器用にも窓から外へ出ていくのを視れば、逃すまいと視野で追う。]
(115) 2011/03/25(Fri) 20時頃
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……。
[献杯、とグラスを夜に捧ぐ。静かな酒盛りに、安堵すると同時それを視る背徳感が襲った。
しかし視界を閉じることはせず、緊急に備え衣服だけでも整えておこうと夜着を落とす。 周囲が見えなかろうと行動に困らない程度にはこの眼と付き合ってきた。 上衣に袖を通し、詰襟を留める手も迷わない。]
何事もなければいいと思いたいが。
[その呟きを信じて、解いた髪だけは結わなかった。]
(116) 2011/03/25(Fri) 20時頃
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[酒盛りは深夜まで続いた。街灯りが消えていき、月の明るさが際立っていく。 途中、通信が入ったようで何言か会話したようであったが、長くは続かない。そのまま、夜明けの間際まで彼はそこにいた。]
――っ、!?
[声が届く。彼の声を聞くことそのものは慣れたことであったが、音のないはずの視界で彼を捉えたままであったから、そこに混ざる音声に思わず驚いて視界を切りかけた。 が、ぶれかける視野の中で、屋根を駆けて降り方に迷う彼の姿だけははっきりと視、記憶に留めたまま中庭へ走る。]
(117) 2011/03/25(Fri) 20時頃
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[自室から中庭へ走れば、結わずに出てきた髪がまとわりつく。 ああくそ、邪魔だ、と心で悪態をつきながら、片手でかき上げた。 バーナー師団長を運ぶ医療班とはすれ違ったろうか、屋根の上に繋ぎ直した視界では捉えられない。 ただ、聞こえる声で中庭に誰がいるかは判る。]
エンライ師団長、ですか。 バーナー師団長は。
[短くそれだけ問うた。]
(127) 2011/03/25(Fri) 21時頃
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――……!
[現場を見られないのは問題あるか、と視界を戻そうとしたその瞬間。 屋根の上の影が中庭でない方へ飛び降りる。何が、と考える前に、追いかけた。]
(136) 2011/03/25(Fri) 21時半頃
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[反射的に身体が動いていたが、視界のほうが先に行き先を捉える。バルコニーから茶話室の方を抜け軽く宮廷内を往くあの姿を生身だけで追うのは難しいだろう。そう思考で判断出来れば、足を止めた。]
……すみません、取り乱しました。 続けてください、エンライ師団長。
[緩く首を振り、話題の中央に戻る。それでも傍目には怪しい行為だったろう。説明を求められればする心算だが、まずはまだ何も言わぬまま。]
(143) 2011/03/25(Fri) 21時半頃
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[ああ、何処から話すべきか、と思考を巡らせる。 会話を切り出す前に眼の事と察したらしいガーランド師団長の問いに返すように話しだす。]
……視たといえば、視ましたが。 ただ、だからどう、というほどのことは、今のところはないかと。
[ユ・シハ師団長の行動は、一貫はせずとも取り立てて傷害など行うことはない。告発すべきではないと、伏せる。]
急を要さぬことでの行動、申し訳ない。少々警戒だけ、しています。
(161) 2011/03/25(Fri) 22時頃
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[視線の向く気配は、判る。その気配がこちらで止まる(>>162)なら、今この場を視ぬ眼がその視線と合うよう、見上げる。]
……何か?
[彼の疑いなど、微塵も知らない。]
(168) 2011/03/25(Fri) 22時半頃
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……、ええ。
[問えば、それとほぼ同時向こうから質問が降る。 監視のことは出来うる限り他に知られるべきでない、と思っていたため、一瞬言葉に詰まったが、虚偽を言えば逆に怪しまれるだけだろうと、素直に頷いた。]
昨晩は夕刻ほどからここに来るまで、部屋を出ていませんね。 部屋に戻る旨はハミルトン師団長に伝えてはありましたが……問題、ありましたでしょうか。
(171) 2011/03/25(Fri) 22時半頃
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[伸びる手に、びくりと大きく肩を震わせて身を引く。目という感覚器官に頼らずにいるため、時にこういった相手の行動には敏感すぎるだけの反応を返してしまう。]
――あまり、好ましくはないですね。 今はまだ維持できていますが、実際不意を討たれていたら、厳しいかと。
[集中力でぶれが出ることもそこには含んでいるが、それよりも襲われた時に五感を一つ切り落とした状態でいることが危険過ぎる。現状に復帰せざるを得ないだろうことを、告げた。]
(184) 2011/03/25(Fri) 23時頃
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――私、に?
[似た影を見た、というそれには、きょとんと――それでも、瞳だけだが――見返すことしか出来ない。外に出るような用事などなかったのだ、見間違いだろう、としか思えない。 けれど、他に銀糸を持つ女、など――]
(187) 2011/03/25(Fri) 23時頃
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ヨーランダは、皆が会議室に向かうようなら、共に行くだろう。
2011/03/25(Fri) 23時頃
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いえ、礼を言われるようなことではありません。
[すまない、と謝罪と共に礼を言われたなら、そう返す。]
真夜中に、服を乱して……
[小さな声で繰り返すが、やはり心当たりはなかった。 それからガーランド師団長がカモフラージュの話をすれば、選ばれた理由など疑問は残りつつも食いかかることもない。
会議室に向かう道を示され、もし、バーンフィールド師団長がまだ状況を飲み込みきれていないようなら、自分の把握していること、今話したこと、少しずつ説明しながら向かう。]
(200) 2011/03/25(Fri) 23時半頃
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―会議室―
[会議室につけば、ちょうど普段隣席となる二人が揃っている。間を埋めてしまうのはどうだろうかと思案して、席にはつかずにそちらへ歩む。]
先程は、失礼しました。
[エンライ師団長に頭を下げるうち、ガーランド師団長が二席の所在を問う。ちょうどその場は視えているが、口にするべきか、否か、迷うまま。]
(206) 2011/03/26(Sat) 00時頃
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[グレイヴ師団長の懸念には、ああ、と小さく首を横に振る。 その懸念があるのならば、言っても構わないだろうかと。]
その心配は。 お二方とも、ご無事でいらっしゃいます。
(211) 2011/03/26(Sat) 00時頃
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……流石に、大分疲れてはきましたが。
[すごいな、と言われるが、眉を寄せて苦く笑う。 二人が此方へ向かうかと聞かれるなら、俯いた。]
わかりませんね。状況までは、読みにく――、
[扉が開いて、空気が変わる。 どういう事だ、と唇を噛むことしかできない。]
(223) 2011/03/26(Sat) 00時半頃
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[脱げ、と歩み寄ってきたのは、ガーランド師団長。 ざわつく男性陣に嘆息する。]
――私は、構いませんよ。 隣室で貴女が見たとしても、貴女自身すら潔白でない今信用も薄いでしょう。
それで、信用していただけるなら。
(225) 2011/03/26(Sat) 00時半頃
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[抵抗など、する必要もない。されるまま身の確認を取られて、それを偽装と言い切られれば目を伏せる。]
いえ、この程度でよければいつでもご協力します。
[一礼されるのには、こちらも一礼で返した。]
(237) 2011/03/26(Sat) 00時半頃
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[着席の令があれば、促されるまま第12席へ座った。 目を伏せ、眉をかすかに寄せながら深く一つ息をつくのは隣席に聞こえてしまうだろうか。
ちらりと、マイコフ師団長を伺う。]
(254) 2011/03/26(Sat) 01時頃
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ヨーランダは、会議の行く末をただ、聞いている。
2011/03/26(Sat) 01時半頃
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[容疑の矢面に立つ者は口を挟まぬほうが円滑だろうと思いただ押し黙るだけだったが、サイラスの拘束の件が隣席から出れば、異論はないと頷く。]
構いません。 信用いただけたようで、何よりです。
(282) 2011/03/26(Sat) 01時半頃
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――……キリシマ師団長?
[視線を感じる、気が、する。が、はっきりとわからないその感覚に顔を上げ。恐らくは、という方向にこちらも視線を向ける。]
(290) 2011/03/26(Sat) 02時頃
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……事実なら、処罰無しはないでしょう。
[ゆるりと、それだけ呟く。 シェルベリ師団長を含めた師団長勢がこちらに向かう様子を見せるまで、気は抜けない。]
(316) 2011/03/26(Sat) 03時頃
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