118 津 村
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― 昨日:2-C ―
[とっくに昼休みが終了したあとで教室に戻り、名取はふてぶてしく見えるほどに普段と寸分変わらぬ様子で]
すまん。昼寝しすぎた。
[と謝ってから、学園祭準備に混ざった。 誰かの口からパフェなどという案も出てきているらしいことを知る。 準備の大変さが如何程のものかは分からないが、食べ物の種類が増えるのは賛成である。]
(6) 2013/04/10(Wed) 00時半頃
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[その後は部活の時間まで教室に居た。 部活に出たら、今度は時間いっぱいの練習をこなす。 そうしてあとは帰るだけとなって、妹宛のメールを作成する。]
――――――――――――――――
From: fuuten_no_torasan@easyweb.ne.jp
―――――――――――――――― 今から帰るけどまだ学校にいるか
END ――――――――――――――――
[丁度時間があいそうなら後ろに乗せて帰る位はしても良い。 そう思っての事だったが、名取は妹が文芸部の安達により、こき使われているかもしれないとは知らぬ。 帰れるのか、はたまた既に帰っているのかも不明だ。 メールの返信が遅くてもさっさと帰るつもりで、メールを送信した。]
(7) 2013/04/10(Wed) 01時頃
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― 昨日→朝 ―
[律と合流できたか出来なかったかはさておき。 名取は帰路につく。 帰ったら、風呂に入って、飯を食って、眠るだけ。
昼寝が効いたか、眠りすぎるでもなく、五時半には目が覚めた。 散歩に出るもよし、庭に出るもよし。 学校へ行くまでの時間を、ちょっとだけ好きに使い、後はいつもどおりだ。 弁当を受け取り、妹に後ろに乗るかを尋ね、登校する。]
(9) 2013/04/10(Wed) 01時頃
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― 2-C教室 ―
[朝の出席を担任が取り、今日は亀田も欠席であると知る。 香坂も、まだ休みのようだ。 余程具合を悪くしているのかもしれぬと想察する。 他のクラスにも風邪による欠席者が出ている事も聞かされ、名取は気の毒に思った。
午前の授業をまた、いつもどおりに、時折聞き流しながら過ごす。 休み時間になって、ふとメールが届いていることに気付いた。]
(11) 2013/04/10(Wed) 15時頃
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[関町からのメールであった。 喫茶のメニューと、どら焼きとカステラの中身に入れられそうなもの、唐辛子とタバスコと山葵とからしとチョコレートと生クリームと梅干しといちご。 その羅列に加え、焼いたホットケーキやベビーカステラをカップに詰めて生クリームかけてタバスコをはじめとした各種様々調味料とトッピングを合わせたパフェの案。 それを再現するには、調味料だけではなく卵と小麦粉と砂糖も必要であること。ホットケーキミックスで代用する案。 ドリンクメニューは未定である事。 地獄喫茶という仮名。 黒と赤の内装で雰囲気を出そうという事。]
地獄喫茶。
[関町から送られてきた、なにやら物々しい名称を、そのまま口にした。]
(12) 2013/04/10(Wed) 15時頃
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[長いメールを読み終え、赤黒い店内に怪しげな食べ物が並んでいる様を想像した。]
なるほど。
[楽しげである。 ここまで決まっているのなら、今日は手伝える所から手伝っていくべきだろう。]
(13) 2013/04/10(Wed) 15時半頃
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[昼になって、昼食をとる。今日も弁当である。 フタをあけて、今日も弁当が黒いことを知る。 名取は一口それを食べ、しみじみと贅沢な事を思った。]
(14) 2013/04/10(Wed) 15時半頃
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[ 飽きたかもしれない。 さすがに。 ]
……。
[贅沢な悩みである事は重々承知している。 せっかく作ってくれた物にこんな事を言ってはならないのだ。 だが一口目を口に入れたときのいいようのない気持ちの盛り上がらなさと、胸いっぱい感はどうした事だろうか。 今朝は時間があったので朝食をしっかりとった事も問題であるのかもしれない。 しかしだ。
飽きようが飽きまいが、残す事だけは勿論あり得ない事である。 名取は黙々と米を口につめこんだ。]
(15) 2013/04/10(Wed) 15時半頃
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[弁当を平らげ、ペットボトルの「うぇーい!お茶」をぐいと飲み干した。 午後の学園祭準備用の時間がはじまって、席をたつ。 関町や千彰の席の近く、*本日欠席の亀田中吉の椅子を借りて座った。*]
メールみたら、だいぶ内容が決まったみたいだから。 手伝うぞ。なんでも。
(16) 2013/04/10(Wed) 16時頃
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[開け放たれたドア。 あまりにも威勢のいい声が、「べん」と叫んでいる。 可愛らしい女子の声でいう「べん」が、「便」であるとは結びつかないまま、教室のドアのほうへ視線を向けた。 しまちゃんであった。]
(39) 2013/04/10(Wed) 23時半頃
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>>38
[しまちゃんの声に思わず意識をそちらに向けてしまったが、関町の描いてくれた図へ視線を戻す。 何となく言わんとしてる事は理解し、頷いた。 べん、べん、と叫んでいたしまちゃんが、今度は関町の名前を呼んでいるので]
衝立と暗幕な。
[わかった、と頷いて話を区切った。]
(46) 2013/04/10(Wed) 23時半頃
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>>44
[しまちゃんの姿が見えたので、妹の姿もそこにある事にはあまり驚かない。 彼女達の姿がここ2-Cにあるのは新鮮ではあるが。]
よいちんは隣だ。 B。
[と、妹へ端的に言う。]
(47) 2013/04/11(Thu) 00時頃
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>>48
[しまちゃんには手を振られたので振り返し、跳ねるような動きをとめた妹に、こっくりと頷いた。]
(50) 2013/04/11(Thu) 00時頃
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