112 燐火硝子に人狼の影.
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――回想:昨日・広間→廊下へ――
[両腕に計4枚の甘味の皿を載せる姿はまさに給仕のよう。 ケイト>>3:125に、またホレーショー>>3:132にも、一先ずの屈託ない笑みで甘味を勧めた。 掛けて貰えた感想に、男はまた、緩く笑んだものだった。]
どう致しまして。 …――ありがとな。
[ケイト>>3:126が零した別の感想、微かに聞こえては居た。 けれど少女の素性を知る男は、軽く瞬きつつも。 何かを察し、敢えて聞かぬフリをしてその場を後にした。]
(6) 2013/02/07(Thu) 17時半頃
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[メアリーの部屋を探し迷う道中、エントランスに近い廊下で、自警団の男に呼び止められた。]
えェと……また引き渡しの催促かね。催促なんだろ?
[その通りだ、とばかりに相手は毅然と構える。 そういえばこの日の今まで、自警団とまともに顔を合わせて居なかった所為か。この場でオスカーの死のことも伝えられたが、それにはまるで、今更、といった顔をしたものだった。]
あァ、また。一人選べって言うンなら。
―――…テッド・バッセル。 ソイツを今、ちと疑ってるんだわ。
(7) 2013/02/07(Thu) 17時半頃
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テッドの坊主、一昨日の晩から何も食って無ェみたいなんさ。 シチューは要らないとか言われちまったし……。 そのまま部屋に缶詰しちまってて。誰か差し入れもしてたみたいなンだが……全然手ェ付けて無ェ。
[右腕に2枚の皿を抱えた男は、思い出しながら言葉を綴る。]
でもその割に、威勢だけはありやがる。 空腹の人間とは思え無ェくらい、思いっきりわめき散らしてやがっててさ。
………まさかとは思うんだけど、さ。 「喰らってる」のって、アイツなんじゃね、って。
(8) 2013/02/07(Thu) 17時半頃
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[口にすればあまりにも惨い。現実に、空腹だろう「人間」は、声掠れさせながらも、ああまで力籠った怒声を上げていたのだから。 目を伏し、ふっと、一つの問題を零す。]
兎に角。オレはアイツを選ぶさ。……でも。 でもさ、アイツの部屋の扉、マジで開かねェんだよなァ。
[自警団員が同行願いを求めたとしても、あの状態の彼が応じるとは思えなかった。 如何するのか――思い始めたその時、何やら自警団員らが内密に話交わす様。それを聞き取ることは出来ないまま。 やがて、最初に声を掛けてきた男が再び此方に向き直る。]
えェと、あとは我々で対処する?
……………うん。判った。
[その後自警団たちが広間の方にも踏み入ったかは知らない。 ただ少なくとも、彼らは一度、体勢を立て直すようにエントランスから出て行ったようだった。]
(9) 2013/02/07(Thu) 17時半頃
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[去っていく自警団の背を眺めながら、ふと思う。 そう言えば、包丁が一丁無くなっていたな、と。 それは一昨日と今日との違い――違和感の正体。 持ち出したのかが誰かは知れぬが、テッド>>2:86だったとしても可笑しくは無い。]
馬鹿野郎。 包丁ってのは、殺しなんかに使うんじゃ、無ェんだ、よ……。
[料理人の男は、ひとりごちてから、メアリーの部屋を再び探しに向かったのだった。**]
(10) 2013/02/07(Thu) 18時頃
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――深夜・テッドの客室――
[今度は更に武装した自警団の、乾いた靴の音が鳴り響く。 ケイト>>3:128>>3:129の姿がもしあったとしても、彼女が其処に居る訳を尋ねるでもなく、構わずに客室を包囲するだろう。
一斉に打ち当たる屈強な男たちは3人。なんとか一撃でバリケードを崩し、室内に居たテッドの背に一斉に銃口を向ける。 ついさっきまで安堵していた少年は、間近に新たに響く破砕音に振り向いただろうか。
まともな食事も眠りも得ぬままに、隈を作っていた顔。手元にかたく刃握った白い手。 それを見た男らが想起したは、ただの人間かバケモノか。 少年がその時、窓からの物音に警戒を露わにしたように>>3:73>>3:74。 そこに踏み入ることとなる自警団員たちにも、微かな変化に対する警戒があったのかもしれない。]
(11) 2013/02/07(Thu) 18時頃
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[テッドが完全に向き直るより前に、小銃は一斉に火を噴く。 命奪う銃声は、バリケードを破る音よりも、小さい音色。
やがてその場に硝煙と血の香を残し、無実の少年の遺体は外に運び出されていく。 自警団は翌朝には――夜のうちに駆けつけた者が居たならば、その場で――テッド・バッセルをその居室で処刑したことを容疑者たちに報告しに行くことになる。 尋ねられたならば、シーシャが少年を疑っていたことも答えるだろう。**]
(12) 2013/02/07(Thu) 18時頃
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――昨夜・メアリーの自室――
[正直、いきなり部屋に入ったことを咎められるやもとは薄らと思っていた。 けれどメアリー>>3:122は怒らなかった。 男はまた小さく、安堵の息を吐く。――けれど。]
………そ、っか。 無理はしなくて良い、けど……後でちゃんと何か食えよ? っつか、謝ること、なんざ……。
[今度は、暗い嘆息。 けれどそれでも、メアリーに部屋に受け入れて貰い、男は小さく礼を述べてから奥へと入る。 皿の一枚は適当なサイドテーブルに、もう一枚は己の手元に。 壁に凭れかかり、ひとり、木苺をフォークで頬張った。]
あのさ。 メアリー。
[話を切り出すように、ふと口を開く。]
(13) 2013/02/07(Thu) 19時頃
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その。
綺麗だな。 髪、降ろしてるのも。
[メアリーの長い髪を見詰めたまま、ぽつりと零す。 程無く、はっと瞬いて、ほんの僅かに俯いて、咳払いを一つ。]
じゃ、なかった。そのさ。
…………良い、か? 今夜、此処に泊まっても。 いや、部屋を空けろ、とかじゃなくて、その。
床で寝るンでも、構わねェ、から。
[俯いたまま、頬は僅かに染まっていた。 けれど、その奥に在る瞳の影までは、伏したまま。メアリーの方には向かない。]
(14) 2013/02/07(Thu) 19時頃
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[もし、シーシャがヴェスパタインを「間違い」だと知りつつも引き渡させたのだと、彼女が知ったら。 もし、テッドに在らぬ疑いを掛けて殺させたのだと知ったら。 もし――この己が人食い人狼に与しているのだ、と知ったら?
そんな懸念は確かに過っている筈なのに。 如何して今宵を、彼女の許で過ごしたいと欲する?
俯いたまま、男は固唾を呑む。 今度こそ追い出されてしまうなら、それまでのことだ。]
(15) 2013/02/07(Thu) 19時頃
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[けれど、もし追い出されなかったならば。
男は、遂に躊躇うことなく。 己に刻まれた古い牙痕を晒して、眠りに就くこととなる。**]
(16) 2013/02/07(Thu) 19時頃
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――翌朝までのこと――
[あんな申し出をしてしまったのだ。恥ずかしくない訳がない。 実際、メアリー>>25の動揺、困惑するような様は伏した目の内にも見えていて――。 けれど彼女は、笑みと共に、この申し出を受け入れた。]
うん。
傍に、居て、くれ。
[己の手を取る少女の手は柔らかく、小さく。その温もりが直に伝わる。 ―――あぁ。嬉しい。 その時確かに、そう、感じた。
眠る前に、男は黒い上着を脱ぐ。それを敷き布団代わりに。 そして、何も言わずに、左の肩口の牙痕をメアリーに示した。 己が何を言わんとしているか、彼女にも恐らく伝わったのだろう。]
(31) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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[この宵は。 古い傷跡の齎す苦しさが、和らいで感じられたものだった。]
(32) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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――翌朝・メアリーの客室――
[夢か現か、といったところで、ふと身体に何かが掛かる>>27。 ぼんやりと、少女の声が、聞こえてくる。]
―――――… めあり ぃ 、
[『嫌いにならないで』。 そう、聞こえた気がした。 ぱちりと目を開け、ゆっくりと身体を起こせば、其処にメアリーの姿はとうに無い。]
メアリー?
(33) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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シーシャは、辺りを見回しながら、脳裏に繰り返されるは「ふたり」のあかいこえ。
2013/02/07(Thu) 22時半頃
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[何時か、ルーカス――と名乗る人狼に問われたことがある。 『私達に喰われたくない者がいるなら』、と。 男はその時、一人の少女の名を挙げた。 ふたりの人狼は、「少なくともその時は」この望みを聞いてくれていた。
問いに対し、己自身の名を先ず挙げなかったその男は。 この時に、ふっと意識することとなった。 その人間の少女の存在が、己の心の内を占めはじめていたのだと。]
(36) 2013/02/07(Thu) 23時頃
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[それでも、人狼たちとの決別も出来ていない。 彼らのこえを聞くうちに、狼の傷跡故の、獣のこえ故の呪縛だけでなく。 ――絆されてしまっても、居たのだから。]
…………は、
[人でありながら人でない。どっちつかずの、苦しさ。]
(37) 2013/02/07(Thu) 23時頃
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殺させなんか、しない。
同じにも、させない。
[それは、今「あかいこえ」の方で、告げた意志。 人としての声でも、また、紡ぐ。]
……馬鹿。 お前を嫌いになんて、なれねェ、よ、
[男は上着を羽織り、ひとり部屋を出る。 途中、自警団の男と出くわす。テッドの処刑が済んだことと、フランシスカが喰われたことを聞くこととなる。 ――そうか、と。ただ一言だけを返し、廊下の先へ。]
(40) 2013/02/07(Thu) 23時半頃
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“害を及ぼすようなら、殺す。 …――ンだろ”
[少女の人狼に、返すこえ。]
“あんた、も ………全部喰らう、心算、で”
[うつくしい男の人狼に、返すこえ。]
“……、………させねェ、よ。あの子、だけ、は”
[揺らぐ。心は、揺らぐ。それでも―――…。 あかいこえ紡ぐ人間はやがて、あかい痕>>3:124を見つけ出す。 立ち薫る鉄錆の花。開いた扉の、その奥を、覗き込む。]
(44) 2013/02/07(Thu) 23時半頃
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――空き部屋――
[中に入れば、嫌悪を齎す赤い生臭い香り。 けれどその部屋に入るを忌避しなかったのは、少女の姿を目の当たりにしたから。 その声が、廊下にも微かに届き聞こえていたから。]
……其処に居たンかよ、メアリー。
[シーツで覆われたものに触れる、その少女>>28>>29の背に、声を一つ。 ここはテッドの部屋ではないから、眠る死者が誰であるかは察せられる。]
(45) 2013/02/07(Thu) 23時半頃
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…………馬鹿、
[さっき人ならぬこえでうつくしい獣に向けた言。 言葉のかたち同じ声を、今ここで少女に向ける。 その声>>41>>42が、聞こえてしまっていた、から。 そして今、顔も向けずに言い放つその言葉が。]
急に居なくなっちまったから、だよ。 人を ……惚れさせといて、何抜かすンだよ。何を。
[左手は口許の歯にではなく、銀のクロスの方に在る。 その右手は、振り向かぬ少女の肩へと、伸びる。]
(49) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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[「惚れた」に近いは、人外なるものの方にもあった。 かれらは確かに気紛れで――何処か優しくもあったのだと思う。 けれどその緩さに浸ったまま、あの少女の傍に居て。 ――今朝になって突きつけられた、その少女の死の可能性。]
嬉し「かった」、って、何、だよ。 まるで、死にに行くようなモンじゃ、ねェ、か。
[あぁ、何時か誰かにも、似たような言を吐いていたのだったか。 その時は、見殺しにしてしまった、のだけれど。]
つーか、言い忘れてたけど、よ。
(51) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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別に、優しく無くたって。 ………生きてて、欲しいンだよ。メアリー。
(52) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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[この人間の少女を、『人のまま』かれらに『協力させることが』できるか。そんな囁きも聞いて居たし、それが叶うならば――と思ったこともある。 けれど結局は人食いの人狼とすれば、喰わぬ保証がある訳でも無い。現に、己を獲物に、という囁きも、以前耳に届いていたものだった。]
――――…
[それでも、一つ過っていた思考。
――自警団なんかには殺させない。 そう何処かで思うのは、甘さであり、己自身のしがらみ。 結局は銃の力を借りた方が、という結論になろうとも――。 それでも、獣の姿に変じぬなら、男の腕で娘の首を絞めることは叶うかもしれない。
其処に近づく少女の存在>>53にはまだ気づかねど。 誰が見ていたのか、気づいたならば――…]
(57) 2013/02/08(Fri) 00時半頃
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[メアリー>>55が、漸く振り向いた。 その瞳を覗き込もうとしたけれど、彼女は俯いたまま。 彼女の口が紡ぐ、「秘密」の語。 不気味だと。寂しいと。――知られる前に、と。]
…………馬鹿。
[また、同じ言葉が零れる。]
ンなこと言ったら、オレもだわ。 ……見てねェ訳じゃ、ないんだろ。見せた、だろ。 今まで、どんだけ隠して生きてたと思ってるンだよ……。
[男の手は一度、ぐっと己の左襟を開けてみせて。 それからその手は、メアリーの顔を此方に向けさせようと、その細い顎に伸びる。]
どんなお前でも、受け入れるさ。 ………ひとりぼっちには、させねェよ。
(58) 2013/02/08(Fri) 01時頃
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好き、だ。
[零れる滴を拭うように、そっと、指で触れた。]
(59) 2013/02/08(Fri) 01時頃
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