52 薔薇恋獄
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[そして、手を祓うように振る。]
うん、先生は一人で大丈夫だ。 お前はなるべく一人ではいるな。
(176) 2011/05/20(Fri) 21時半頃
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──浜那須君。
[常より、少し低い声で浜那須を諫める]
少し、落ち着きましょう。 行きますよ。
[ひとまず、珀や耀達と彼を引き離そうと、背を軽く押し、野久のいる部屋へ向かう]
(177) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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[おんながこちらに手を伸ばしてくる瞬間。 ぐいとその身を最上に引き寄せられた]
…………っく
[おんなを最上に触らせたくなくて。ちょっと必死だった。 ばけものが薔薇の香りを残して消えた。 ふたり、絡むように広間の扉にぶつかる]
[かたかた震える振動は、どちらの体が発しているものか。 握られているところは痛いほど力が篭ってて、指が自分のものじゃないみたいに強張っていて、喋れるようになるまでちょっとそうしてた]
……何だ、あれ。大須、平気か。
[とりあえず、無理矢理舌を動かした]
(178) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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そこまで、……すみません。
[自分は、そこまで大事(おおごと)だと思わなかったけれど。 桂馬はそうじゃなかったんだろう。 怒りが収まる様子をみせなければ>>175、しゅんと肩を落として謝った。 勢い良く出て行った彼に、届いたかは分からないが]
せんせ、ありがと。
[宥めようとしてくれた文>>177に、手を合わせ。 申し訳なさそうに、ちいさく笑って見送った]
(179) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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[己がかけた言葉も、浜那須に届いたか否か。 勢いよく飛び出していかれれば、あっけにとられた表情を浮かべた。]
……そんなに、調子悪いようだったら 2人ともこんなに呑気にしてないと思うのだけれど。
[全面的に幼馴染を信じる言葉を呟けば、どうなんだ?という意味合いも込めて首をひねった。]
(180) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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[鳴瀬センセイの様子>>173に軽く眉を寄せる]
道也センパイ、倒れたんですか?
[話し声は聞こえてはいたが、内容までは認識していなかった。]
一人で考え事もいいですが、センセイも一人にならないほうがいいと思いますよ?
[>>176の言葉に、答えながら近くに座ったか。]
(181) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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[須地井の後を追って野久の部屋へいく。 静谷の事いろいろ野久の世話をしているかもしれない]
…声聞こえた?
[少しバツが悪そうににやりと笑って声を掛ける]
(182) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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……オレは、さっき言った通り。 急いで文せんせ呼びに行かなきゃって、思うほどじゃなかった、けど。
[蘭香は、気に病んでいないだろうか。 心配げに、傍らを見遣る]
(183) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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[そして、また窓を向き直る。 外の薔薇咲く庭。風雨に舞って、傷ついているはずの薔薇。 だけど、それらは、ここまで匂いを運ぶかのように、その花びらをそらしているのか、 まさに絢爛なぐらいに、かえって眉を寄せた。
思い出すのは、バスの中で聴いた話と、甲斐の話。]
ああ、そうだな。 明日、朝でも雨が弱まれば、なんとかならないかとか思っているよ。
[そして、窓の傍の椅子に土橋がかけるのを見る。>>181 その仕草も、ああ、と思った。
そう、似ている。似ていたのだ。 過去のあいつのほうと………。]
(184) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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ああ、野久が、何か恐ろしげなものを見たらしい。 それで、あいつ、そういうの弱いみたいだからな…。
[そして、その過去の面影とわかれば、連動したように、煙が恋しくなって、でも、部屋に置いてきてしまったから、ふと唇に指を当てて、ふうっと息をついた。]
うん、みんなの元に戻るか。
[そう言ったのは、こんな暗い夜の場所、土橋を見ているとそういった過去の恋情と、堕落した恋愛を思い出してしまうから。 それは、自分的には過去の汚点で。 だからといって忘れられないのだけど、どうしても、感情がその部分では脆くなる。]
(185) 2011/05/20(Fri) 22時頃
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[何か近い場所でバタバタと音がした気もするけれど。 此方もバタバタとしていたので、気を向ける事が出来ず。]
……この状況だと、物差しがいつもより狂うからな。
[珀の言い分を聴いて、ぼそっと言うのは結局は両者を立てるような言葉。
珀の言うとおり、いつもなら大したことではなかったのかもしれない。浜那須の言うとおり、いつもでも大したことだったのかもしれない。
唯、この状況だと判らない。 だから、どちらが悪いわけでもなかろうと。]
でも、まぁ、後で浜那須先輩にも謝っといたほうがいいのではないか?
[自分も一番に用件を聴かなかったことを悔いつつ、提案。 慰めるように伸ばす手は、途中で何を思ったのか、落ちた。]
(186) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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セシルは、バーナバスはさっきすれ違ったあと、どこにいったのだろう?とかもふと思いつつ
2011/05/20(Fri) 22時半頃
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雨さえどうにかなれば、外にいけますからね。
[雨に強い花も存在しているが、 この豪雨では、その花でさえ痛んでしまうだろう。
そして薔薇の花びらは、こんな豪雨に耐え切れるわけがないのだ。 本当なら。]
(187) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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[扉に凭れていないと、震える体が崩れて落ちそうで。 織部の体温だけが意識を逃避させないようにしてくれていた。
黙ったままそうしてしばらくして、強張った口をひらく]
なんだあれ、きえ、て……
また、この匂い。
[そのうち、ずるずると床に座り込んでしまっても手は離せないでいて]
いやでも、織部大丈夫か。触ってないよな。
(188) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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……ん。そうする。
[視界の端に映った手を、不思議そうに瞬いたけれど。 言及はせず、俯きがちになる]
『キニスンナ。フーマ、トーヘンボク。イツモノコト』
……そりゃどーも、ありがとーよ。
[その頭に掛けられた声に、溜め息ついて笑うしかない]
(189) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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スティーブンは、セシル(鳴瀬先生)とは、野久の部屋に向かう途中、会ったかもしれない。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
スティーブンは、ディーン(甲斐)の所には、珀と耀がいることを、鳴瀬に伝えた。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
博徒 プリシラは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
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…あー…。
[>>185の言葉には遠い眼をして。]
俺もあんまり得意じゃないかもしれないですね、そういうもの…。
[正体が良く分からない物は苦手だ。]
じゃぁ、行きますか。
[よ、と立ち上がって鳴瀬センセイの方を見た。]
(190) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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[ぐ、っと自分も手に力を入れて最上の手を握り締めていた。 どくどくと、お互い鼓動がとてもはやい。 掌にかいた汗はこんなにも冷たいのに、体温はぶわっとあがってた]
[最上がずるずる床に座り込む。足が棒みたいに動かなくって。 彼の身体に触れているのが手だけになっても、なんとか叱咤して彼の目の前立っていた]
……触ってない。いない。 あれは、いない。大丈夫。
――大丈夫?
[触れなかった。触らなかった。だからまだ立っていられる。 最上を覗き込んで、握った手の指、親指の腹でそっと撫でた。 どう考えても非日常。大須が消えた。 誰かが消えた。おんながいた。薔薇の匂いが濃い]
(191) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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―――薔薇煉獄
[ふと、そんな言葉が口をついて出た。 大須の伯父さんはなんていってただろうか。 ほとんど覚えていないけど、自分が繰り返し呟いていたその言葉ははっきり覚えてる]
何か、あった。なにかいる。ええと、どんな話だった?
(192) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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ヨーランダは、紅子さん捕まえてそこに顔を埋めてちょっとしょんぼり。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
フィリップは、蘭香をそっとなでなで。ごめんな。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
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ん?
[俯きがちになる珀を覗きこむ。 どうしたのか?と問う視線を送るも]
……違いない。
[紅子さんの言葉に、百瀬の件を思い出せば頷かずにはいられない訳で。くっと思わず喉を鳴らすと同時に、接吻けの件も思い出して、妙な顔になった。 その表情を誤魔化すように、先程落ちた手を、しょんぼりとする耀に伸ばし、叶うならその頭をぐりぐりするだろう。]
(193) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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>>190
うん。行こうか。
[立ち上がった土橋をふと見る。 不思議に、なんだか、そこで、笑みが出た。 人がいい奴だ。百瀬とのやりとりもあれからいろいろ見て、楽しそうでいいと思った。
なんだろう。こう、見てるだけでいい感じがした。]
なぁ、お前は、恋したことあるか?
[それは他愛もない世間話。 そして、返事も聞かずに、そのまま背中を向ける。歩き出す速度はいつもより少しだけ速めだっただろう。]
→一階へ
(194) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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―回想・休息所(休憩所)―
はぁ? 俺が分かんねーもん、全部分かんねーってのかよ
[憶測でも良いから、言ってくれれば良いのに。 例え嘘でも、嘘になっても、安心させてくれればいいのに。 ばか正直な返事に聞こえて。 ムカッとして。
べえと舌を出した]
じゃあ、土橋には何も聞いてやんねーっ
(195) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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― 一階 ―
[さすがに、もういい時間のようだった。 一階につくと、文先生が野久のところにいくらしかった。]
ああ、先生、野久お願いします。 あと、もう時間、遅い。
大須、石神井、蓮端の件、生徒も心配はしているでしょうが、今晩はもう、部屋に帰って寝るように指導してください。 その際、一人にはならないようにとも。
[そう指導をお願いし、自分は自室に向かうだろう。 いい加減に風呂に入ろうと思って。]
(196) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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セシルは、もちろん風呂のあとは、大須たちをそれでも探すつもりだ。
2011/05/20(Fri) 22時半頃
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……このやろー。
[喉を鳴らす幼馴染に、恨めしげな声音でぺしっと額を小突く。 少し外れた狙いは、俯いたままだったせい。 だから、妙な顔になったのも、見逃してしまった]
(197) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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………はい?
[世間話であろうそれ>>194に一瞬固まる。 ある意味、それが答えかも知れず。]
あ、センセイ待ってください。
[少し早く歩く鳴瀬に追いつくために、同じように早歩きした。]
→一階へ
(198) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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ふーまくん、とーへんぼくなの?
[紅子さんに顔を半分埋めたまま首をかしげ。 伸びてきた手に頭をぐりぐりされれば>>193驚きつつも嬉しそうに笑い身を委ねた]
――……ねえ。 二人は、いなくなったり……しないよね?
(199) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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――よかった。
だ、大丈夫。SAN値ガリガリ削れたけど。
[繋がったままの手、指が意図的な触れ方をしてひくっと口端が歪む。不快ではないのが、今は困る。 大須のときは、停電というクッションがあったけれど、今のおんなは粒子になったようにふわっと消えた。
見上げたまま深呼吸を繰り返して息を落ち着かせる]
なんだっけ。身分違いの恋をして、ええと。
さっきのアレが、そいつなのか。
(200) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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―夢の中―
[誰かの名前を必死になって呼んでいた。
いかないで。
そばにいて。
――…… ]
(201) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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―部屋―
――っ!?
[真っ青な顔をして、がばりと飛び起きた。 荒い息をしながら落ち着かない心臓を無理やり宥めようと、胸元を無意識にぎゅうと握る。
数秒して、意識を周囲に向けた。 誰か、傍にいただろうか――?]
(202) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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蘭香まで真に受けるんじゃねーの、ひでーなぁ。
[俯いていても、口元が笑みのかたちに結ばれたのは見えただろう。 紅子さんの頭を、ちょんと小突き。そのままの表情で、頷く]
……蘭香を置いて、どっか行けるもんか。
(203) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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― 一階自室 ―
[土橋とは途中で別れたか、それとも一緒に来ていたか。 自室の入り口を開けると、そこにはいわゆる幼馴染3人組がいた。]
甲斐…お前、いい加減、風呂入ったか?
[まるで根競べをしているような口調をそうすぐに甲斐に聞く。 入ってないというなら、来い、といいながら。]
ああ、それと、もう、今日は遅い。 大須たちのことは心配だが、先生、捜すから、お前たちはそろそろ休め。
[そう告げて、自分の荷物のところに行く。]
(204) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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何をするかっ。
[額を小突かれれば、わざとむっとした声音を作って。 あいた片方の手を伸ばして、今度は自然に珀の頭もぐしゃっと。
ふっと思い出すのは、同じように額を小突いて出て行った人の存在。 結構時間が経っているが、大丈夫だろうかと。]
……嗚呼。
[耀の言葉が聴こえれば、手は止まるだろう。 珀と違って表情は晴れやかとは言えないけれど、穏やかな、何かを覚悟はしているような笑みを湛えて、珀の言葉を継ぐように頷いた。]
(205) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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