291 Fate/Goddamned Omen
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[蹲る背に、びしょ濡れのまま声を掛けた。 呆れてしまうだろうか。怒りを見せるだろうか。]
…… 離せと言ったのは どうしてか、と? 核爆発でも、水中ならばやり過ごせると知っていたからです。 説明する時間は、ありませんでしたし。
問答無用に "沈みます"ので、 こうしたほうが、生存できると思いました。 沈みますけど、泳げないわけではありませんから。
破天荒でめちゃくちゃでも、こうしてお互い生き残れたのなら。
[嫌われても、面の皮は厚い。 無茶を制するサーヴァントは、隣にはいない。 死を仕方ないものと割り切れるから、生存方法を見つけられる。
冥界の河が幻に引いていく──。他者の死をこそ厭うノッカの精神性は、死にたがりの生者にも見えるだろうか。その癖に、生きることには貪欲で。まだ、成していない、と義足に立つ。]
(117) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[たじろぐこともなく、彼の傍に付けば、肩を貸す。]
──、掴まってください。カローンさん。 私一人で死出の旅をさせるつもりですか?
[よいしょ、とライダーを連れて、神都をゆく。
諦めがわるい。 生き汚い。 自身を顧みない。
── ただどれだけ醜くても、ここで、終わりたくない。
そんな我儘染みた傲慢(エゴ)。 死ぬわけにはいかないという、 意地の炎が胸に烈しく燃ゆる。]
(118) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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ふふ、神様に敵うくらいじゃなきゃ、 わたし達の世界は、救えませんからね。
[その過程に、この世界を見捨てる。 私の世界から見た嵐の向こうの幻だ。 人々の営みを、根こそぎ否定するのを、
懊悩深く、歩みは既に、意は決しているというように。]
(119) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[─── ちっぽけな災厄として、 私達はここに居る。
古えの城跡の在りし日の姿よりも── 現在地球上に存在するどの建造物よりも、 巨大で、しかも整然と調えられた、
旅の極限に産む幻の、 理想郷へと変貌したかのような、 確固たる基盤の上に生った文明。
だれもが、隠れ潜んで、怯えている。 喧しいアラートが鳴り続ける市街部を抜ける。
天上に高く聳える宇宙樹らしき幹は、 ─── この星のものと思えない。カルデアに分析を依頼する。 誰もいない。侵入をあんなに拒んでいたのに。
─── 嫌な予感というものは、往々にして当たるもの。 ]
(120) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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陰陽師 稲荷は、メモを貼った。
2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[都市プラントを抜けたなら、音が止み。雰囲気が変わった。 ディーヴァナーガの中枢区画か、聖杯の反応も近い。 引き込まれるように、巨大な扉を抜け───
─── その無機質で広大な部屋のまえに、人間はいた。]
…… フェルゼ さん。
(121) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[宣戦布告をした、その銀髪の人間の、 さらに後方、固く閉じられた金属の扉の向こうに、 聖杯の反応があると、カルデアからの通信を受けただろう。
しかし ─── ライダーとは別の、 強大なサーヴァント反応も。]
───ッ アルターエゴ …… !!?
貴方はサーヴァントなのですか ── !?
[ローカパーラ。その名は既に聞いていた、神都の最高位。通信越しに、秋間主任の悲鳴が聞こえてきそうだ。「気付くべきだった!」とでも叫んでいるか。ただ、目の前の敵は 、、、 そう 今までの どの敵よりも ─── 持ちうる神格が 桁外れの規格外 。
神とは信仰によって存在し得るもの。 この世界における信仰とは、いわば──、 ディーヴァナーガへの、臣従か──!]
(122) 2019/02/20(Wed) 04時頃
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── ッ 改めて自己紹介をするでもなく、 貴方たちは私を存じているのでしょう。 カルデアのマスターの、私のことを。
ですが疑問があります。 なぜ、ここに迎え入れたんですか? まさか、聖杯を渡してくれる、なんて訳でもないでしょう。
[敵の懐に忍び込む、というより、 この場へと導かれた、ような。例え袋の鼠だとしても、 その至上命題へ向けて、行かねばならなかったのだが。
答えは得られたか、問答は続くか、そして ─── ]
(123) 2019/02/20(Wed) 04時頃
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……… マスター、 ハテルマノッカ。 戦闘へ移行します。 カローンさん。
どうか 、お力添えを願います ─── ッ!!
[世界同士の最後の戦闘の火蓋も、切られるのだろう。**]
(124) 2019/02/20(Wed) 04時頃
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[魔術師の少女の驚いたような声が響く。>>122それは確かにそうだろう。最初の時点でサーヴァント反応を分析しても、反応は現れなかっただろうから]
そう、君たちの言うところのサーヴァント、リジーさんやラクシュマナ様と同じもの…といっても、そうなったのはほんの先ほどだけどね。
僕達ローカパーラは、神都を管理するためにヴェーダの中に組み込まれた人格AIだ。 かつて最終戦争の後に神都を作ったローカパーラの8柱神は、世界の裏側へと去った。けれど、神都のカルマ至上主義は、人間達自身に管理することは難しいと考えたんだろうな。去り際に、自分達の神格をヴェーダ内のAIとして残していったんだ。人ならともかく、神格を情報として残すのは難しいから、不完全な再現ではあるけれどね。
以来、それぞれ別の役割を担い、このフェルゼ・ヴィシュヴァルマンの肉体を交互に利用している。
今話している僕と、最初に君達と話していた「私」は別物だ。都民のサンガナーカの方や、資源管理専門の担当もいる。
(125) 2019/02/20(Wed) 07時頃
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つまり僕らは神霊そのものではない…が、ここにきて聖杯が呼び出した>>3:178。他ならぬ僕達自身を触媒として、僕達という神霊をね。
ここに迎え入れた理由(>>123)かい? 簡単さ。都の中で戦えば都民に被害が出る。 この部屋は、ヴェーダを護るため、核の直撃にも耐えられる合成樹脂で作られている。
君達と全力で戦えるのはここだけなんだ。
[その言葉とともに、霊基の質量とでも呼ぶべきものが膨れ上がったのがカルデアではわかっただろう]
(126) 2019/02/20(Wed) 07時頃
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さて、そろそろ始めるかい。
どちらの方が生き残るにふさわしいか、決める戦いを……!**
(127) 2019/02/20(Wed) 07時頃
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