252 【飛び入り歓迎】学園の七不思議
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バーナバスは、猛スピードで調理室に向かい中。ドドドドド。
2016/08/25(Thu) 00時頃
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─ 調理室 ─
[速攻で調理室へ駆けつけそうなクリストファーの勢い>>32におそれをなし、 カトリーナも自分に出せる全速力で暗い廊下を歩いた。 鍵を開ければ、目印に灯しておいたアロマキャンドルはもう燃え尽きそう。
控室の自分の机から取り出して>>3:24持ち歩いているマッチで、新しい非常用ろうそくを灯し、扉の近くに置いた。 これで廊下からも見えるだろうと思う。
急いでカセットコンロに水を張った鍋をかける。 電気は来ていなくても、湯沸かしポットに熱湯を入れておけば保温できるはずだと考え、湯沸かしポットを傍らへ運び。
別の棚からは、耐熱ガラスのマグカップを取り出した。 残っている人数を数えながら、]
……ええっと、今、8人……かな?
[ケヴィンが志願した>>26ことは知らずに、8個のマグカップを並べると、 頭の中に分量と手順を思い浮かべながら、手早くエプロンを付けた。]
(78) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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ねー。せめて紐があれば。 ……あっても飛べる気しない。
[同意をふたつ貰ったラディスラヴァには、 おんなじようにこくこく頷き返す。>>61 パティとのやり取りをするのは黙って見守り…文明の利器がこの場でも使えることに今更ながら驚いたりもする。]
そうです、ケヴィン。 ほら、ヨーランダがついさっき向こうに戻ったから、 ついて行きたいんだと思いますよ。
[実際のところはどうだか分からないけれど、 べったりなのはケヴィンのほうだと先刻2人と話して確信したから、けろりと確定情報のように言う。>>62]
(79) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
約束の鐘の音が鳴り響く。
屋上に立つのは、陰の薄い少女。
「あら、お一人?」
トシミはケヴィンの姿を見て、小首を傾げた。
「私は2人って言ったのだけど」
どうするの?と彼女はケヴィンに言外に問いかけるのだった。
(#9) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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[棚の奥から蒸し器を取り出し、蓋にはふきんをセットする。 水蒸気の逃げ場を作ってやらなければならない。
冷蔵庫から卵を6個。 そして、牛乳、生クリーム。 砂糖を量って、敷いたクッキングペーパーの上でふるいにかける。
カラメル用の砂糖は、大さじからそのまま小鍋へ。 水も大さじで直接。
カセットコンロにかけた鍋の湯が沸くまでにプリン液を作り上げようと、カトリーナは忙しく手を動かした。
卵を割ってボウルへ。 泡だて器でしゃかしゃかと混ぜ、ふるった砂糖を少しずつ加えては混ぜ、加えては混ぜの繰り返し。
湯が沸いたら、牛乳を入れた鍋と交代させる。 湯は鍋からポットへ。 残ったら蒸し器の底へ。]
(80) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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天涯孤独なんてゆーなよ。 グロリアだってセンセ待ってんだから。
[語尾がはっきりしない教師の背をバンバン叩く。]
あー配慮。 なら、アタシは遠慮しときますわ。 あんまおなかすいてないし。
はーい、確認たのんますー。マット任された!
[配慮ならば、折角気遣って作ってくれたのだからと更に気遣って食べにいく必要もないだろう、と判断。 >>76 走りゆく背中にバイバイと手を振った。]
さて、安全第一〜
[言いながら、トランポリンは一人では運べなそうだったので、体育準備室からマットを運び出し、屋上から落ちるであろう位置にアタリを付けて敷いた。]
(81) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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[牛乳は沸騰させないうちに火からおろし、木べらでゆっくり混ぜながらボウルへ投入する。 鍋に戻し、軽くとろみがつくまで加熱。
とろみがついたら、鍋を蒸し器と交代させて、中身をざるで濾す、 2回濾せばなめらかなカスタードの出来上がりだが、そこに生クリームを入れて泡立てないようよく混ぜ。 最後にバニラエッセンスを数回振れば。]
プリン液、完成!
[カトリーナは思わずどや顔で宣言していた。 もちろん、誰も聞いてはいないが。
時短を心がけたにしては手抜きもしなかったと、自分の手際を褒めておく。]
(82) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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― 業務連絡 ―
24時になりましたので
【本日の吊はケヴィン/襲撃はパス】
でお願いします。
ケヴィンさんはRPこの先お好きにおすすめください。
(後程天声で補完しますので、確定でどうぞ!)
落ちた瞬間に、元の世界に帰還 or
落ちた後、気が付いたら屋上に戻ってきていて、
今までの人と同じように12時になったら帰還
お好きな方お選びください*
(#10) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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[壁の時計は見ていないが、早く蒸し始めなければ今にもクリストファーが突入してきそうな気がする。
レードルを使うのもまだるっこしく思えて、 プリン液を鍋から軽量カップですくいあげ、マグカップに分けていく。
均等にしたほうがよいのか、ダイエットを気にする女子用に少し差をつけたほうがよいのか、眉を寄せて悩むこと数秒。 結局、均等にした。]
……よく考えたら、自分の分はいらなかったかもね……。
[と、つぶやいて。
水蒸気が入らないよう、マグカップにはアルミ箔でぴったり蓋を。] 蒸し時間を知るため、キッチンカウンターを鍋の横に置くと、
カトリーナは慎重に、マグカップを蒸し器に並べた。**]
(83) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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─ 宿直室 ─
……あー……。
[確定情報のように伝えられたそれ>>79は、先の調理室での二人の様子を思い返せばすとん、と腑に落ちる]
なんというか、凄くほっとけない、って感じだったもんねぇ、あの子。
というか、そこまで入れ込めるのは、凄いとは思うけどねぇ。
[それはそれで、面倒そうだよね、というのは個人的な推測だが。 レティーシャの様子を見ていると、あながち間違いじゃない気がしていた]
(84) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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[なんてしみじみとしていた所に、幾度目かのメールが来る。>>73]
……んー、バーナバスせんせと、パティもパスか。 カトリーナせんせも料理するんだとしたら違うだろうし……クリス君がお菓子を逃すとも思い難い。
……てことは、ひとり紐無しバンジー、ってことになるのか。
[メールと状況から推察される事を口に出してまとめて。 パティには、『りょーかい、色々気をつけて。あと、無理なしでね!』と短い返信を送っておいた。*]
(85) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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[屋上の飛び降りポジションはなんとなくわかりやすい感じになっていたので、そこに重点的にマットを重ねておいておく。]
お前らに出番がないことを祈っておこう。
[といいつつ、上を仰ぎ見た。 さて、落ちてくるのは、一人か、二人か、はたまた男二人か?]
(86) 2016/08/25(Thu) 00時頃
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─ 少し前・宿直室 ─
[ほんの少し時間は遡るか。]
っわあ!?
[バァァン!と扉が開く物凄い音には、 びくーーーっと、ちょっと体が浮くほど驚いた。 恐る恐る振り返るまでもなく男の声が宿直室に響く。>>33]
あっ、クリスセンパ―― …プリン? カトリーナセンセの?
[プリンの存在と突然の召集命令だけ置いて、 スカートはためかせ嵐のように行き来した姿。 瞳丸くして瞬くけど、言わんとすることはかろうじて把握。 ……疾風の復活を見た瞬間だった。]
[どうしましょう、という風に二人を見つめておく。*]
(87) 2016/08/25(Thu) 00時半頃
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パティは、ケヴィンが屋上に見えたらバイバイと手を振るよ
2016/08/25(Thu) 00時半頃
パティは、ケヴィンに話の続きを促した。
2016/08/25(Thu) 00時半頃
カトリーナは、ケヴィンがすでに屋上へ行っていることを知らない。
2016/08/25(Thu) 00時半頃
パティは、カトリーナに話の続きを促した。
2016/08/25(Thu) 00時半頃
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― 調理室 ―
カトリーナ先生とクリスは居――っぎゃぁあああ!!!
[道場破りのごとくたのもう!!とばかりに、たどり着いた調理室の扉をターーーンっと開いて、2人の所在と意志を確認しようとした、まさにその瞬間に無情にもチャイムの音が響いた。 叫んだ後、嘘でしょ……と、がっくり肩を落とす。 流石にここから、更に屋上にダッシュはアラフォーには厳しいものがあると思うんですよ。
――ケヴィン、後は頼んだ。
ぐふうっと、その場に蹲る。 邪魔だと思うので、調理室の端にでも転がしといてください*]
(88) 2016/08/25(Thu) 00時半頃
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先輩 パティは、メモを貼った。
2016/08/25(Thu) 00時半頃
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[疾風怒濤なクリストファーの行動の後、向けられた視線。>>87 同じようなものを、そのままノックスに向けた。 多分困られる気がするが]
…………まあ、うん。 外れる事はないから、行くのは問題ないと思うよ……?
[間を置いて、口にしたのはそんな一般論。**]
(89) 2016/08/25(Thu) 01時頃
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[放っておけない感じ、には同意する。>>84]
その実、ヨーラの方がしっかりしてるような感じで、 女としてはその、 見ていてハラハラしたから、 余計なお節介しちゃったりもしたんだけど。
ほんと余計なことでした。
ああいうふたりにとってどんな形がいいのか、 それこそ入れ込むも入れ込みすぎないも、 正解はほかの人には分かりませんからー… なんて。こんなときに関係ないこと喋っちゃってスミマセン。
[距離感とか。あり方とか。 見守るだけですよねぇとゆるっと笑う。 今特段自分のことに関して相談はない分、他人の方にやきもきする程度には女子なのである。]
(90) 2016/08/25(Thu) 01時頃
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う…プリン食べたいのはやまやまだけど。 紐なしバンジーがどんな感じか気になるから、 ちょっとそこ、見てきます。 …廊下の窓から見えるかな―――?
[渡り廊下を渡った向こうの校舎なら良いが、 この校舎から飛ぶのであれば、それこそ学習テラスのベランダのようなせり出した部分からしか見られないかもしれない。 先輩二人と座っていた場所から立ち上がって、廊下へ出る。 宿直室のドアを半開きにしておくのは、完全に閉めてしまうのはまだ少し怖いから*]
(91) 2016/08/25(Thu) 01時頃
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─ 屋上 ─
[チャイムが鳴ったのは扉を開けた直後。 ひとまず間に合いはしたらしい]
やー、一緒に飛べただろうなーってやつが先に戻っちまったもんでさ。 他の人当てにして来てみたけど、ダメだったみたいだわ。
[屋上に居た人物、もとい幽霊>>#9の言葉に困ったように笑う]
どーしても2人じゃなきゃダメ……かな。 いや、アンタが望んでるのが互いを裏切らずに飛び降りること、ってのは分かってんだけど。
俺、どーしても元の世界に戻りたいんだよね。 待ってるやつが居るからさ。 あいつの傍に行きてーの。
[口にするのは隠すことのない想い]
(92) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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1つ前のお題でさ、あいつが帰れることになってすげーホッとしたんだ。 けど、いざ戻るって時に目の前で、掴んでた手の感触が無くなってくの感じてたら、急に怖くなっちまって。 離れたくねーって思ったのに、どーにも出来なくてさ。
────悔しかった。
[屋上を歩いて、陰の薄い少女───トシミの近くまで行ってから、真っ暗闇の向こうに視線を投げる]
(93) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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──…でもそれで気付いた。
俺はあいつを護るってのを理由にしてただけで、単にあいつの傍に居たかっただけなんだ、って。 そう気付いたら居てもたっても居られなくてさ。 今回のお題聞いて直ぐに立候補しようって思った。
[そこまで言って、暗闇に向けていた視線をトシミに戻した]
約束したんだ、直ぐに行くって。
あいつは俺の言葉を信じて待ってくれてる。 俺はそれに応えたい、裏切りたくない。
ここにいねーやつのためで悪ぃーけど……これを「裏切らないで飛ぶ」ってことにしてくんね?
[ダメかな、と頬を掻きながら苦笑を浮かべて願う]
(94) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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もし、1人で飛ぶんじゃ意味が無い、って言うなら。
アンタ一緒に飛んでくんねーか? あいつへの想いと俺の覚悟、見極めてくれ。
[そう言ってトシミに手を差し伸べた]
俺、ぜってー飛ぶから。
[裏切らない、と。 迷いの無い、屈託の無い笑みを浮かべる]
(95) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[紡いだ言葉をトシミがどう思ったかは分からない。 ただ、一緒に飛び降りることは了承してくれたようだ]
[屋上の間際に立つと、眼下に広がるのは吸い込まれそうな暗闇。 地上は全く見えない]
……こりゃあなかなか。
[高さの感覚も狂わせる闇は恐怖心を強く煽る。 けれど、飛び降りれば帰れるというのは微塵も疑っておらず、大きく深呼吸することで恐怖心を押さえつけた。 傍らに立つトシミと視線を合わせる]
んじゃ行くか。
せーのっ、
[軽い調子の声で音頭をとり、縁にかけていた足を躊躇い無く踏み切った]
(96) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[支えを失った身体は重力に従い下へと落下する。 下から強風が吹き上げるような感覚。 万一を考え着地を目論む体勢で飛び降りたが、上下感覚が狂いそうだった]
───── ッ
[ここまでに受けた感覚は時間にして1秒にも満たないものだったはずだ。 襲い来るであろう衝撃に耐えるため、強く奥歯を食い縛る]
(97) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[けれど、地上に落ちたのは腕から零れた袋入りの手当てセットだけ。 屋上を飛び降りた直後、ケヴィンの身体は跡形も無く掻き消えていた**]
(98) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[キッチンタイマーが2分を告げると、コンロの火を弱火にする。 調理室内は広いが、タイマーをセットし直し、蒸し器から上がる蒸気を見つめていると、換気が気になってきた。
この世界にも虫はいるだろうとカトリーナは考えていたが、 ほんとうに誰かの夢の中ならば、その誰かに空気中や水中の微生物に関する知識がなければ……、 いないかもしれない。
カトリーナは熱くなったろうそくをそろそろと窓辺から移動させ、少し窓を開けてみた。 外灯の消えた校庭は暗く、何も見えない。
そもそも、幽霊たちは生物の範囲を知っているのだろうか? 細菌とウィルスの違いを答えてみなさい。 そう質問してみたいと、ふと思った。
トシミの放送内容>>#1を思い出し、少し身を乗り出して上階のようすを探ったけれども、予想以上に何も見えなかい。 彼女が待つのは、何棟もある建物の、どこの屋上だろうか。 志願者はいたのだろうか。]
(99) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[つらつら考えていると、キッチンタイマーに経過時間を教えられた。
カタリーナは急いで蒸し器を火からおろし、カラメル用の小鍋をコンロにに乗せる。 小鍋の砂糖が焦げてふつふつと色づいてきたら、ようすを見ながら鍋を揺らし。 しっかり色がつけば、コンロの火を消し、予め量っておいた湯をそうっと入れる。
高熱のカラメルソースが飛び散れば、火傷は免れない。 うっかり者であることを自覚するがゆえに、必要なときは慎重になるのだ。
小鍋を回してみて、ちょうどよい色ととろみのカラメルソースが出来上がったと、ひとりで頷いていると。
廊下から、ばたばたという足音が迫ってきて。 調理室の扉が、蹴破らんとする勢いで開かれる。>>88
チャイムの音>>#9が同時だった。]
(100) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[そこに「っぎゃぁあああ!!!」>>88というバーナバスの奇声が被さって、 カトリーナには何が起きたかわからない。]
ふぇ…もう時間ですか? いったい何が起きたんです?
……ちょ、バーナバス先生?
[ぐふうっと呻いてその場に蹲ったバーナバスが、調理室へ何をしに来たのかもわからず――プリンを食べに来たわけではないということは確実だ――、 カトリーナはおろおろと声をかけた。**]
(101) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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― 廊下 ―
[宿直室から廊下に出、開いた窓から半身を外に乗り出すようにして斜め上方を伺い見る。 外壁に視線を伝わせると、暗闇の中に辛うじて屋上のフェンスが見えるかどうか、くらい。]
やっぱこの位置じゃ難しいかな。 ひとつ、人影があるような、ないような………
[明かり代わりの携帯が再びメールの到着を示していた。 画面に触れて内容を確認し、ふ、と笑う。>>71 幽霊ちゃんとお取り込み中かもしれないから、返信はしない。] わが道を突き進みまくる悪友の勇姿、 しかと目に焼きつけてやろうじゃないの。
[滅多に体験できない――というか、普通の人なら一生体験しない景色を目撃できるのだから、体験談には期待しておきましょう。*]
(102) 2016/08/25(Thu) 04時半頃
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― 少しの昔 ―
[トシミ・ハセガワの過去のような壮絶な体験ではないが、 果たせなかった無念と聞けば、心に過ぎるものもある。]
[中等部三年の頃、親類が高等部の臨時教員を務めていて、高等部に進学しても音楽関係の部活動に所属するならばと、中等部よりも設備の整った高等部の練習室を時折借り受けていた。
そして、ある日ふらりと練習室に現れたのが“彼”だった。 中等部ではまだバイオリン奏者をしていたので、同じ楽器を操る共通項からなんとなく雑談に興じるようになり。 練習も一人よりは二人でと、時折セッションにも付き合って貰ったり、付き合ったり。 高等部の三年だというその人の操る音は、自由な気質、のびやかで穏やか。名奏者であったと、今思い返してもそう言える。]
(103) 2016/08/25(Thu) 05時頃
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[正直言って、バイオリンは下手の横好きに近かった。 度々スランプに陥っては悩み、向かないのではと度々相手に打ち明けていたし、中等部の終わり頃には音楽を辞めようかと真剣に考えていた自分に、歌の方への転向を進めたのも彼だった。
「きっとそちらのほうが似合う」という言葉通り、 歌を紡ぐことは弦を弾くよりも自分の身に不思議と馴染み。 それはそのままひとつの指針と希望となって――
今も、音楽を続けることが出来ている。]
(104) 2016/08/25(Thu) 05時頃
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[相手の卒業を見送ってお礼を言おうと思っていたのに、 高等部の卒業式の日にインフルエンザで寝込んでしまって、それっきりになってしまった。 よくよく考えてみると連絡先も知らない。 練習室に赴けばいつでも会えたからだ。 高等部に進学した後もそれとなく聞きまわってはみたけれど、 「そんな人いたっけ」なんて反応ばかりで、彼に繋がる情報はひとつも得られなかった。
あの頃こどもだった少女はただ楽しいばかりで、 ただ柔らかで穏やかな時間だけを享受していたけれども。 誰もいない練習室で時間を過ごす夕暮れに、 胸に空いた確かな喪失感を認めたとき、 やっとのやっとで、自分の中に芽生えていたものに気づく。
名を付けるとするならば、確かにあれは 淡い恋と呼べるようなものだったのだろう。]
(105) 2016/08/25(Thu) 05時頃
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