276 ─五月、薔薇の木の下で。
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―廊下の角―
[ ぽたぽたと雨が降る。 両目を覆っても指の隙間から 零れ落ちる雫は留まることを知らない。
音になり損ねた引き攣ったような声。 乱れた情緒は困惑とショックに歪むばかり。
こんな所誰かに見られる前に離れなければ。 自室に戻ろう。モリスがいるかもしれないが、 モリスならば深くを尋ねてこないと。 彼に今何が起きているか知らない脚は ふらりと立ち上がるが結局へたり込んだ。 ]
(86) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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わかっ、てた、……ことじゃないか。
[ 触れた唇>>19 困らせて気持ち悪がられるかも しれないことくらい。 それに最初から叶う見込みもなかった事に 何故、傷付いているのだろう。 何故、こんなに苦しいのだろう。 ]
(87) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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イアンは、囁き、ざわめき、風に乗るそれを確かに聴いていた。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ 期待などしていなかった癖におかしい。 無様で愚かで馬鹿馬鹿しい。 自分自身をナイフで抉りながらも 子どものように膝を抱えて、 一人廊下の角で泣き啜る声なんて、 きっと誰にも聞こえていない。
懐かしい音色>>82も今や遠く。 ]*
(88) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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フェルゼは、イアンはあの時助けてくれたけど、彼は今いない。
2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ 聖書のない掌も、ずいぶん久しぶりだった。 神罰の下されない世界は、…何を信じてよいのやら、 方向も、天地も 全てが"信じられない"世の中で、
─── 神さえ信じていないのに、 縋る偶像を手元の重みに求め、
これしか知らなかったんだ。 "あい"の意味も、 "しんこう"の意味も 本当はよくわかっちゃいない。]
(89) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ 信徒の真似事も、 "聖体拝領"の真似事も、 ───── その手順ひとつとっても、 何かに縋らなきゃあなんにも出来ないのに、
……未だ脳内に響く悲哀の声が、 どうにも部屋に戻らせてはくれなかった。]
(90) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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イアンは、ひたすらに、ひたすらに、歩き続けた
2018/05/21(Mon) 22時半頃
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君まで泣いてるなんて、フェルゼ
[巡り合った姿は常よりも、儚い>>88 相変わらず頬を濡らしながら、目の前に屈んだ。 何があったとは聞かない。 彼にも伝えなかった気持ちを誰かに言うつもりはない きっと目の前の子も、触れられたくない領域がある。
ただ、思ったよりは自分達は近かった そんな気だけはしている。]
(91) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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フェルゼ。 痛いことから逃げちゃ駄目だよ。 ちゃんと刺さってみなきゃ、 それが何なのかなんて分からないんだ。
[的外れなら笑ってくれればいい 自分も、泣きながら笑っていた。
恋なんて許されない穢れは、 悲しみで同調する相手に触れたいと思わせてきたけれど。 ……まだ、それは微かなものだ。]*
(92) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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…。
[夜が明けないなら。 明日が来ないなら。 全てはIFだ。 仮定の現状、未来。
それでも、少しだけ感情が甘えてしまう。 弱気になっているのだろうか。 それとも]
(93) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[深く、深く、息を吐く。 ため息と呼ぶには大きくて、仰々しい。 それでも]
────。
[躊躇いが長く続いた後、両の手が飴色の上に乗る。 小さな子供用のおもちゃのピアノで最初に弾けるようになった曲だ、その始まりの楽譜の一音も忘れるはずがない]
(94) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ーCC GG AA G FF EE DD Cー
月の眩しい夜だから、少しくらい。 隠れた星に思いを馳せても許されるだろうかと]
(95) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 23時頃
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[……もしも、階段を下りた所でヒューを発見できれば、ピスティオと二人でこのような感じで(>>32)医務室に連れていったのだろうが。
それは、もしもの話に終わる。 ヒューは自力で医務室まで歩いたらしく。
実際は中庭の様子を探ろうと階段を下り── 外へ続く出口に向かう途中で、医務室の前を通りかかり、その扉にかかる札をたまたま見かけた。気づいたのはどちらだったか。>>13
その名札のおかげで、同級生が調子を崩したらしいことに気づけたのだった。*]
(96) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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[ 誰にも気付かれる訳などないと思っていた。 だから声が、それも届く筈のない音>>91を 耳にした時、呼吸が確かに震えた。 ]
イアン……せんぱい?
[ 名を呼んでから改めて彼を見た。 いつもの彼の格好とは程遠い身嗜み>>3に 一体何があったのだろうとは思う。 だが今は何一つ触れず、ただ、ぽたぽた 落ちる一滴を拭わず唇を開いた。 彼の言葉>>92を最早棘のように刺しながら ]
(97) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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こんなに胸が痛いのに逃げちゃ、だめなんですか。
[ 笑うしかできなくて、 ただ、悲しいのだとどうしようもできない 苦しみにもがく唇が喘ぐ。 ]
せんぱいは、分かりましたか?
[ 笑って、微笑って問いかけた。 いつかの夜、味方だとそばに寄り添い 抱きしめてくれたその背に腕を伸ばす。 ]
(98) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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せんぱい、あいって、何?
[ その背に爪を立てられるなら丸い爪が 肩の背を抉るように指で、痕を。 ]*
(99) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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フェルゼは、イアンの言葉を待つよう、黙り込んだ。*
2018/05/21(Mon) 23時頃
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[拭われない雫>>97がそこにはあった 向かい合う二人の頬を伝っていく。]
誰も怒りはしないけれど、自分自身が後悔するよ。
[喘ぐ唇が連想すること、まるで溺れる魚みたい。 水の中にいるのなら、君は泳げる筈なのにね。
鏡合わせみたいに笑って、笑って、泣いていた。]
……駄目だよ、俺は汚いんだ。
[問い掛けには、無言で顎を引くだけ。 伸びてきた腕を咎める声。 でも、無理に離そうとはしなかった。今はそれが欲しかった。]
(100) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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難しいことを聞くなぁ。
[相手を大いに間違えている。それに、痛い。 でも、弱った子が望むなら。]
自分勝手じゃいけないこと 確かめなきゃいけないこと ……誰かに手を伸ばすこと。 守らないと、大切な人が傷つくよ。 自分がされたら嫌なことは、人にしちゃ駄目だ。
[一言では収まらず、ぽつりぽつりと伝える。 最後の言葉はどこか先生みたいだと自分で思い、 まだ倫理を意識しているのかと、自嘲的に歪む笑み。]*
(101) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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[ 緊張が解ける空気が掌から伝わる。
嬉しかった>>52、と。 自分がマークの事を見てきた事実を素直に受け止められていく>>53。 梳いた髪に触れていた指先は濡れて冷たい癖に、伝わる温度はそれよりも暖かい。 此方を見上げる潤んだ眼が溢れそうになる様を、笑って、
花が咲くように綻び掛けた笑み>>54に爪を立てた。]
(102) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 包み込んだ頬は低い声に反して柔い。 まだこの子は自分よりも歳下。 血の匂い残る不釣り合いな指で あどけない綺麗な唇が形が変わるのを待つ。]
………
[ 何を望んでいるのか、 はっきりとは分からなくとも察しはついてしまう。
だって、見てきたのだから。 其れはマーク本人が思っているよりもずっとずっと前から。 苛立たしくも身を浸してしまう共犯者に向けたものと同じ眼で。
自分が焦がれて止まない──だという のに。]
(103) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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……………ふ、ふふ。
[ 突き飛ばされて一歩後退る。 笑みに似た息を吐いた。 触れられて、抉られたように痛む胸を 掴む手は掻き毟るようにも見えるだろう。]
…、も、
[ 小さく呟いた言葉は音に乗らない。 ただ笑いもしない眼でマークをじ、と見遣るだろう。 熱っぽい怒声>>56>>57を冷めた眼で見る。]
(104) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ ままならない思考の渦。 揺蕩っているのは人か、魚か。 知ったような口を利くその人>>100に ]
俺だって、汚い。
[ 自嘲気味な笑みが鏡合わせのように重なった。 ]
(105) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ いつかされたように背を抱いて、 あやすように触れれば伝わる温度に安堵した。 普段ならしない事をしている時に 良い子の言葉>>101に笑う。 ]
せんぱいは、いつも先生みたいなことを言う。 ねえせんぱい。もしもそれができなかったら、 もう失敗しちゃって、どうしようもなければ、 どこに行けばいいんだと思う?
[ 顔を離して覗き込もう。 もうなんだってよかった。 この苦しい棘が取れればなんだって。 息をしたかった。その為だけに、 酷いことをする。 ]
(106) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 「どいつも、こいつも」>>1:299。 薔薇の棘で抉った掌が熱を持ったように熱くなる。]
(107) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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何をそんなに脅える事がある。
[ 再び伸ばした指先は驚く程冷え切っていた。
避けないのなら相手の肩をトン、と押す。 半ばぶつかる様に相手に覆い被さろうとするだろう。 そうでなくても、鬱蒼と笑ったまま頤をなぞろうとする爪先。]
そんなに認めたくないのか。 それとも本当に要らないなんて宣うのか。 あんな顔を晒しておきながら、 よくも"欲しくない"なんて……
[ あぁ、低い声と共に、蛇の様に細まるのは血の様な眼。]
(108) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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綺麗事なんて、要らない。 かみさまなんて何処にもいない。 何処にも行けない時は、どうすればいいの。
誰に助けてって言えば、いい?*
(109) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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じゃあ君は、 口付けなど誰にされても一緒だという訳だ。
[ 脳裏で一瞬、悠仁とのやり取りを思い出す。 乱暴に顔を掴むまま、止めないならば温度のないそれが容赦なく綺麗な唇を奪うだろう。]
(110) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 扉の外、ぽつりと零された>>85呟きも 此方も眺めていた眼も知らない。
唯叩き付けるままの衝動から我に帰れば、 きっと直ぐにでもこの場から消えてしまいたくなる。]*
(111) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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オスカーは、イアンと食べたシュトーレンの匂いは、談話室の匂いに似ている。
2018/05/21(Mon) 23時半頃
ユージンは、フェルゼの髪色とは真逆の色をした瞳で――
2018/05/21(Mon) 23時半頃
オスカーは、フェルゼの事が少し、脳裏に過ぎる。
2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ ──── 中庭に出る、勇気は 流石に未だ、足りていない。
中庭に続く 透明のガラス戸に、 かるぅく手をついて、 ……花の咲く頃、ここまで近くに来たのは、 はじめてだった。 空からは赤に染まって見えた其所も、 此処まで寄ればひとつ ひとつを花弁まで視認できる。
…ガラス戸の向こう、中庭の向こうからは、 止まった時に割り入るように、星の音が降り注ぐ。]
(112) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 其処で、ゆる、 と 視線を回せば、 先程別れた後輩の姿を、先に認めるだろうか。>>96 もうひとり、は 居たかどうか、 月の光では淡すぎたが、]
─── よく会うな。
[ すこぅし押せばガラス戸が開き、 星のうたの 細やかな響きと、 中庭の色濃い紅が、 ふわり と 、]
(113) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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―廊下―
[医務室の扉横の看板の文字を確認中。 かけられた声に、ふと顔を上げた。>>113]
そうですね。
[同意した。 眼鏡の奥からじっと先輩を見上げ。]
……月、縛られたまま……ですね。
[ケヴィンと別れてから、当然時間が経っている。それなのに、時が動いている実感がない。月明かりが衰えていない。異常について確信を強めた。*]
(114) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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[自ら放った怒鳴り声は、扉の音>>84を鼓膜から掻き消す。だからマークは、来訪者の存在に直ぐには気づけなかった。
声を枯らして息を切らした頃に、漸く耳に届いた謝罪>>85。 聞き覚えのある声は、いつかのあの時>>1:183よりも、掻き消えそうに歪んで聞こえた。]
…………、
[振り向きすらしなかったマークの目には、フェルゼが顔を背けた様すらも映らない。 ただ、離れていく足音が耳に残るのみ。]
(115) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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