137 海の家 『nave Di mare』
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[ビーチへ行くまでの間に誰かと会ったなら、 Tシャツを捲りあげて「どおー?」なんて感想を求めただろう。
波打ち際の少し手前、 ビーチパラソルとビーチチェアーのところまでサンダルで行くと、 バッグを置いてTシャツを脱ぐ。
最近、運動らしい運動もしていなかったから、 ストレッチは念入りに。
アトリエに篭っている時でも、 このストレッチはちょこちょことやっていたので、身体はかたくない。]
んーーーーーーーっ、んっ さぁーて、行きますか。
[長い髪を頭頂部辺りでお団子にし、海へと。]
(57) 2013/08/20(Tue) 00時半頃
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[波打ち際の湿った砂。 小さな波がやってきて、くるぶし辺りまで濡らして引いてゆく。
引いてゆく際の、足の周りの砂が持っていかれる感じが面白くて、 しばらくは浅瀬で自分の足元を眺めていた。
うなじから背中にかけて、 日光のジリジリと肌を焼くのを感じ始めると、
徐々に膝まで、お腹まで、胸まで、
……肩までの水位まで海へと浸かった。]
(58) 2013/08/20(Tue) 00時半頃
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― 前日:浜辺 ― [>>2:70シャッターを切るトレイルに向け、無表情でピースしてみたりもして。 自分もスマフォをだして、数枚、シャッター音とともに、風景を、ロケット花火をあげるグローリア、花火を振り回すホリー、楽しそうなトレイルやタバサ、打ち上げ花火をあげにいったジェニファーを少しずつ切り取りカメラの中に納めていく。
初めて会った人たちだけど、みんな、笑顔だ。]
……花火もってきて、よかった。
[ぽつりとそんなことを零して。 次の花火に火をつけていく。]
(59) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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[綺麗な明るい海。
海水の中の自分の手足は勿論、 時折自分の横を通り過ぎる魚の色まで見える。]
……ほんと、綺麗ねぇ。 潜らなくても、少しなら魚とか珊瑚とか見えるわね。
[それでも、深くまで潜ればもっといい景色が見られるかもしれない。
ふう、と息を吐き出し、 大きく吸い込んだならトプンと顔を海の中へと。
水中のゴーーーという音と、コポコポという音。 自分が手足を動かせばその音が聴覚の大部分を占めて。]
(60) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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[最後の線香花火には少ししんみりしてしまう。なんとなく、夏の終わりのような気がしてしまうからだろうか。 自分の持っていた赤い炎は、すぐに落ちて消えてしまった。]
……わー、風がー風が強くてー! さーせん、俺のせいじゃないんすよ、風が。
[風に煽られた真似をして、トレイルにもたれかかってみたりした。>>2:88 はしゃぎ、笑ってくれたトレイルは、どことなく同じような気持ちだったのかも。 わからないけれど。]
(61) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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[マスターの声を合図にして、>>2:86花火をみんなで片づける。]
おやすみなさい。 また明日。
[皆に声をかけ、部屋に戻ればシャワーを浴びて。 幻想的なライトはオフに。 緊張したり、テンションがあがったり、一日はしゃぎすぎたからか。 ころっとベッドの上に転がれば、すぐに深く眠ってしまった。**]
(62) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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― 翌朝:自室→キッチン ― [夢も見ないほどに深く眠って。 目が覚めたのは、呼ぶような声が聞こえてから。>>10 それでもごろりごろりとベッドから抜け出せずにいて、日が透けて差し込むカーテンの碧が目にはいって、がばっと身体を起こす。]
……あれー、どこだっけー……?
[低血圧で、ぼーっとした頭で考える。 そうだ、バイトにきたんだった。 起き上がり、顔を洗ってワックスで髪を整えて、階下へ行けば、朝食のいい匂いがする。]
おはざーっす。
[覗き込んだキッチンで、ジェニファーの服を何やら直しているマスターの姿が見えて>>28>>30 もしかしてこれは今一歩遅かったのでは、と後悔した。]
(63) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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――っぷは、 ……はぁ、はぁ。 あーーーーーー、肺が。
[痛い。 喫煙者の悲しき宿命。
心臟がドッドッと拍を打つのを落ち着かせながら、 ぷかーっと仰向けになって海に身体を預けてみた。
耳が海水に浸かればチャプチャプという音が聞こえて、 波打ち際の音は少し遠い。]
(64) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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[こんな風に、何も遮るものがない場所で 空を見上げたのいつぶりだろう。
もしかしたら人生で初かもしれない。
視界の中全てが空だ。
夜だったなら、 プラネタリウムのように満天の星空が見られるだろうなんて、
……夜の海が危険なのは理解しているが、 綺麗なものは見てみたい欲求は完全には打ち消せないでいた。**]
(65) 2013/08/20(Tue) 01時頃
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[ちらりと見られたので、>>34とりあえずウインクしてみた。何を話していたのかまではよく聞いていなかったのだが、ジェニファーに声をかけられれば、少し挙動不審になる。>>54]
あ、え、 えーと。 誘惑なら、いつでも受付中っすよ。
[へらっと笑いながら、そんなことをいってみるも、実際、年上のお姉さんに迫られたことはない。 本当にこられたら自分はどうするだろうとかそんなことを考えてみた。]
グローリアさんは、風邪? へぇ……そうなんっすか。 お大事に、って、伝えてください。 [お粥をトレーにのせ運ぶマスターの背にそんな声をかけて見送る。 大丈夫だろうか。 心を解放して楽しみたい、と言っていたけれど。 部屋に行く約束をしていたけど、行くと、きっと気を遣わせてしまうだろう。 そんなことを考えながら、並べられた朝ごはんを食べる。>>9]
(66) 2013/08/20(Tue) 01時半頃
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片づけっすか? 了解っす。任せてマスター。 いただきます。
[マスターに頷いて、手をあわせた。>>35 トーストにはバターを塗って、半熟の目玉焼きを上にのせて食べた。 いわゆるラピュタパンというやつだろう。 カリッとした歯ごたえに、目玉焼きの黄味がとろけて美味しい。]
……おぉ、タコだ。
[普通にそえられているよりも、こういう形をしている方がテンションがあがる。低血圧だからリアクションは薄いが、あがっている。 美味しさの中の遊び心が、うれしい。]
(マスターはきっと、いいお嫁さんになれるだろうな。)
[そんなことを思いながら、食事をすすめるのだった。]
(67) 2013/08/20(Tue) 02時頃
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[昨日はトレードをしたけれど、今日は全部食べられるものばかりだった。]
ごちそうさまでした。
[綺麗に何も残っていないお皿を、シンクへ持っていって洗う。 もしホリーも一緒にいたなら、手伝ってくれたかもしれない。他愛のない話をしながら。 きゅっと水をとめ、手を拭けば、ちらとさっきマスターがお粥を持って行った部屋に目をやった。**]
(68) 2013/08/20(Tue) 02時頃
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