人狼議事


241 線路上の雪燕

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【人】 手伝い クラリッサ

  ……あの子。

〔やっぱり、一人なのかしら?
 そんなことを思案して、憂鬱に溜息をつく。

 二等車と三等車の間に男性はいたかどうか、定かでは無い。いたならば「こんにちは」と声をかけただろうが――シェリーの足は再び食堂車に向かう。〕

  パンと牛乳を頂戴。

〔そういって一つのパンと牛乳を購入すると、もう一度三等車のすし詰めの人々の前で気合をいれて――〕

(56) 2015/11/29(Sun) 20時頃

【人】 手伝い クラリッサ

  ちょっと、と、お、し、て、く、だ……っ

〔少女の体だから入り込めるような隙間を縫って、辛うじて腕が少年まで届く場所へと行く。
そうして、〕

  きみ。ねえ、きみ。

   おなかすいてるでしょ?

〔小声で問いかけて、少年にパンと牛乳を押し付けてみようとしたが、どうだっただろう。*〕

(57) 2015/11/29(Sun) 20時頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 20時頃


【人】 廃品回収 マリオ


 ……ぁ。

[きょろきょろと見回してから
慎重にザックを開けて、間抜けな声を上げた。
クラッカーの箱の側面に丸い穴がぽっかりと開いている。
箱の中身も散々喰い散らかされた上に、ころりとした糞等も転がっている。
犯人は…居た。度の入っていない眼鏡のツルを齧っている。
ザックに穴が開くという最悪の事態だけは逃れられたらしいが、少年にとってはあまり好ましい事ではなかった]

 だ、駄目…

[呟きかけ、空気の異変に気付く。
相変わらず遠巻きに政治談義は聞こえているが
周囲の人の重なりに、新たにねじ込まれてきた流れがある。
慌ててザックを閉じて抱きしめ、そちらを一瞥すれば…三等車両に見合わぬ様な、白い腕>>57が伸びて来た]

(58) 2015/11/29(Sun) 20時半頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 20時半頃


【人】 廃品回収 マリオ


 …………え、ぁ…っ!?

[きみ、と掛けられる声は明らかに自分に向けられている。
悪意は無い、然れど、自分を確実に認識している。
周囲の、…少女に押しのけられた男達の目線も自然と此方に向かう様だった。

人が、人の目が、自分を、見ている。
どうする。どうする。どうする。

ちん、と頭の中で何かが合わさった音がした。
男達の隙間から見える手の主は、成人ではないらしい。
他の乗客達からすれば、きっと…『子供が2人居る』のだ。
つまり、

意を決した様に  そして何を思ったのか。
少年は少女の腕、ではなく、袖先を、きゅ、と握った。

上げた顔は、微かにはにかみ––––]

(59) 2015/11/29(Sun) 20時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……見つかっちゃっ、た…

[ぼそり、呟いた。
そのままサックをもう片手を使って背負い、
少女を押し出す様にわたわたと隙間を縫い歩く。
そのまま三等車両から押し出す事が叶えば
––––––そこにくしゃむ青年>>19が居たかどうか。
車両内に留まっていたかはわからないが…
改めて少女に向き直り、こう呟いただろう]

 …ジョージに、言われたんでしょ。
 あいつ、汚いとこには、入りたがらないから…
 ……でも、見付かっちゃったなら、
 ………ぼくが、次の鬼…だね。

[嘘を吐くのには、慣れていた。
けれども、それが上手く運ぶのは議論の場だけだと彼は知らない。

その取り繕いも、首をかしげた瞬間に鳴った腹の音で台無しになった訳だが]

(60) 2015/11/29(Sun) 20時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……あ。

[慌てて掴んでいた袖を離し、ザックを握った。
彼女の袖にはほんの少しの血膿が付いたのかもしれないが
上手く奇麗な部分でだけ掴めていたのならば、
精々、労働者達の熱気で湿ってしまっただけだろう。

そこではたりと思い出す。
見付かった、という事実に軽くパニックになっていたが
そもそもの彼女が言っていた言葉を。]

 お、お腹は、その…
 ………僕、お金、ないから…

[もし、改めて食べ物を差し出されていたなら
そこでふるふると首を振るだろう。
胃の事よりも彼は、次をどう『誤摩化すか』考える事に頭を動かしていた]*

(61) 2015/11/29(Sun) 21時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 誰かに話したい、
 というよりは。

 抱えていることに限界を感じているのかもしれない。

 王子を亡くしてからちょうど半年。
 忘れることも、気持ちを切り替えることもできずに、町から町へ。

 ………たったひとりで、]

(62) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[

 秘密を抱えて流離ってきた、けれども………。

 ]

(63) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 九重豊太様。
 ふふ、良いお名前ですね。

[気恥ずかしそうに赤面する九重の姿>>50に微笑む。
なるほど、少なくとも悪い人ではない。好印象を持った。
櫻子は初対面でのこういった己の勘を信用していた]

 まあ、お仕事で。
 こんな異国の地まで遥々と。
 さぞかし優秀な方なのでしょうね……。

[世辞ではなく、心からの賛辞であった。
才能に秀でた者でなければ、かの地での仕事は任されまい]

 ん。なんでしょう?

[失礼ながら―――>>50、と言いかけた九重の言葉の先は。
ついぞ続くことがない]

(64) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 本場の紳士、ですか。
 ……そうですわね。

[九重の言葉>>52に頷きながらも、なぜか疑念が頭をもたげた。
微かな違和感が、頭の中にこびりついていた]

 九重様も、あの殿方に負けず紳士的でございますわ。

[ふふ、と気を取り直して上品に微笑むだろう]

 本当にお心遣いありがたいですわ。
 九重様……その……。

[力になれそうなことがあれば>>52、と。
部屋番号まで教えてくれた九重に対して。
こちらも何らかの誠意を示したかった]

(65) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 宜しかったら、受け取ってくださいまし。

[手元のポーチから、連絡先の書かれた紙を取り出して。
そっと名刺代わりに九重に差し出すだろう。
今の自分にできることはそれくらいしかない]

 本国でご連絡をくだされば。
 何らかのお力添えができるかと思います。

[ここでは自分は只の小娘であったが。
故国に帰ればそれなりの融通は利かせられる立場であった**]

(66) 2015/11/29(Sun) 21時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 自分ひとりで抱え続けるには、重すぎる事情。
 いや、重いのは記憶だろうか?

 先に亡くなった者から責任を引き継いでしまったから?
 そも、責任なのだろうか?

 ともすれば自分の思考に沈んでしまうペラジーを、青年の声が現実に戻す。
 「ああ、あの記事かい?
  率直に言ってしまえば、
  ……非常に、興味があるね」>>43
 青年は驚いた顔>>43をしていたが、その眼には強い好奇心>>44が浮かんでいる。

 ペラジーは簡単に説明した。]


  実は、あのとき横を通ったのです。
  気づいてはおられなかったでしょうね。

 

(67) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 手伝い クラリッサ

〔ぎゅうぎゅう、汗臭い中を進んでいく。

 いいえ、これくらいのことは大したことじゃないわ。

 そう思って突き進んだ先、彼>>59の姿を見つけたならば、周囲の咎めるような視線も気にせず、少年に声をかけた。

 対して、突然現れたシェリーに驚いたのか、それとも別の理由があってか、臆病にみえるほどにザックを抱きしめた少年は、少しの逡巡の後、シェリーの袖先をきゅっと握った。

 微かにはにかんだ表情が、手の動作が愛らしい。

 ……しかし、「見つかっちゃった」、とは?

 そう思ったのも束の間、少年が外に出たがっていると悟って、押し出されるのにあわせてシェリーも三等車両の外に向かう。>>60

(68) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

 
  ジョージ……?
  かくれんぼかしら。……ふふ。

〔たどたどしく紡がれる言葉が、嘘だとは気づけない。奇妙だなとは思ったけれど。
 少年と同じくして首を傾げた時、盛大に聞こえてきた腹の音に思わず微笑む。
 本人からすれば空腹は辛いかもしれないが。

 少年が咄嗟に離した袖には、ちょっぴり血膿がついた。
 袖が汚れた事よりも、その手の痛々しさが気になってシェリーは眉を下げた。

 差し出した食べ物に首を振る少年。>>61
 シェリーは彼の鼻頭をつん、と指先で軽くつついてから、苦笑する。〕

(69) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

  遠慮するものじゃないわ。
  お金なんていいのよ。

  それに――

  こんなに大きなお腹の音、ずーっと鳴らしてたら、
  皆に見られて……恥ずかしいんじゃないかな?

  だから……食べて貰えると嬉しいわ。

〔あえて「お腹減ってるでしょ」ではなく別方面で攻めてみたのは、きまぐれだけれど。

 そういって、腰を屈めて少年を見上げると、改めて、「はい」と紙袋に入ったパンと、牛乳が入った小さな瓶を渡そうとしてみる。*〕  

(70) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

[同行者ではない。という言葉は>>51男に寄って追加された。目配せには苦笑を浮かべるも、頷きを返す彼に対する印象は良い。
何処であっても女性に対しては、紳士であれ。
例え表面上だけであっても。]

 ええ、貴女と比べて少々おてんばですが。

過保護ですかね?
いえ、妹は僕の話なんて聞きもしないので。

[掌を合わせて、顔を輝かせる異国の少女に首を振り。苦笑と共、忠告めいた事を囁きて。冗談めかした言葉に困った事に。と肩を竦めた。そう、彼女とは全く違う、その目以外は………]

 …え?従軍。……いや、気にしないでください。

[握手をしたのは迂闊だったかもしれない。
触れた手は、柔らかい、令嬢のそれ。
自分とは異なる、その手に。失言だったと口を塞ぐ彼女に首を振る顔は柔らかな貴公子然とした顔で。]

(71) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス


 ありがとうございます、どうか貴女も。

[深々とお辞儀をした彼女にしゃれた一礼を。
そして、男の方にも、また。と微笑みを浮かべ。]

 今度は貴方もゆっくり話したいものですね。

[異国の方と話すのには興味があります。
と微笑みと共に去っていっただろう。**]

(72) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時半頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時半頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 ー 二等車両と三等車両の間 ー

[サイラスは蹲り、鞄に額を押し付けていた。
真白い煙に負けないよう、古い革の匂いを吸い込めば、薄暗い半地下の店内を思い出す。
そうすれば、施しを受けたことも忘れられる。
それを、おとなしく受け入れたことも]

 ……ん

[サイラスは人の気配に顔をあげる。
およそ三等車両が似合わない、小綺麗な姿。
こんにちは、と言われてもすぐに挨拶は返せなかった。
すぐ脇を通るのをぼんやりと見上げた程度。
踵を返す姿に、好奇心だろう、とただそれだけを考えたのに。
彼女はすぐに戻ってきた。パンと牛乳を手に持って]

(73) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 まさか

[なんてサイラスの呟きも構わずに、彼女は三等車両に乗り込んで、さっき見かけた少年を連れてきた。
元々知り合い……には見えなかった。
施しか、と考え、そのことにまたサイラスは眉を顰める。

立ち上がり、鼻を鳴らして二人に背を向けた。
足を向けるは二等車両。一等車両の切符を持っているのだから見咎められても問題ない、はずだ**]

(74) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ああ――宜しいも、宜しくないも。

[差し出された紙片>>66に、己もまた、名刺を差し出した。
運輸通信省安全調査局鉄道第一課と、名刺の所属にはそうある]

公人としては、仕事柄、無関係ではありませんし――、

[栄達を望む技術官僚にとって、旧熊野財閥の令嬢とのコネクションは、貴重極まりないものであるし]

私人としては――いや、一般論になりますかね。
そう、美しいお嬢さんの連絡先を、あえて拒む男はいないというものですよ。

[冗談口を叩きながら、先に別れた男>>72を思い浮かべる。
ああいう本場の紳士なら、もっと自然に、もっと洗練された冗談を紡ぐんだろうなあ、と]

(75) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[少年は眼前の、勇気ある少女の微笑みに内心で怯える。
恐らく、だが自分の身なりと一人である事実から
同情を買ってしまったのだろう。

けれど、誰かの名を出せば保護者や他の同行者の存在を誤認してくれるだろうか。と咄嗟に出た名は、『薄汚れた子供1人より、かくれんぼ中の子供2人と認識された方が印象は薄い』との判断に連結されたのだ。

酷く、不完全な理屈と策の続きを練る事に専念していた意識は、つん、と鼻を付かれた>>69事によって途切れる]

 …えっ、と……

[腰を屈め、視線を自分に合わせて来た少女の笑顔は少々苦々しい。
睫毛の隙間から覗く瞳は、動揺>>0:13も無く、心底彼を心配しているらしく。

ひとつ、ふたつ、瞬きをして、見つめて。]

(76) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……あの、ありが、と。…。
 …僕、………嬉しい、です。

 お礼…できなくて、ごめん、なさい。

[ぺこり、と腰を折ってお辞儀をした。
差し出された紙袋と牛乳瓶>>70をおずおずと受け取る。
彼女の言う事も最もだ。空腹を満たさねば体力が………

は、と息をのむ。
微かに聞こえたかりかり、という音は
明らかに腹の音ではない]

(77) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 …っ、その、おねえさん…あのっ、
 …………たび、その、気をつけ、て…!!

 おねえさんも、ごはん、たべてね!!

[もう一度お辞儀をして、何処かせっぱ詰まった様に。
少年は少女の脇を通り抜ける様に駆け出した。
彼女に呼び止められる事が無ければ、小柄な身体は二等車両の通路を通っていた青年の股を潜り抜けて先を急いだ、かもしれない>>74]

(78) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ああ、ところで、ですが――、

[慣れない冗談を口にした気恥ずかしさからか、鼻の頭を指先で擦りつつ]

――お付きの方、よもや、この列車に乗り損ねたのでは。
実は先刻、食堂車で、切符を盗まれたという方がおりましてね。
まあ、その方は、神の導きで無事に乗れた――と、仰っていましたが。

[そういうこともあるのでは、と。そういう可能性を提示して]

次の駅で、貴女宛に連絡が来ていないか訊ねてみては。
お付きの方とて、仕えるべき貴女とはぐれたとあれば一大事。
そのくらいのことは、試みるのではないですかね。駅には電信くらい、あるでしょう。

[と、そう提案してみた]

(79) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 「どうして、それを訊くんだい?」>>44
 と続けられた質問には、一瞬考えたが、正直に答える。]


  幼い少年が……、
  ホームで拾った新聞を同じ熱心さで読んでいました。

  それで、記事以上の何か……噂などがあるのかな、と
  思ったのです。
  たとえば、被害者の身の回りや、遺体の状況に……。


[ 問い返す眼差しを相手へと向ける。]

(80) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 長話をすべき場所ではない。
 発車時刻の近づいた車窓の向こうは、ずいぶんな人の数。
 しかもそれぞれが大声を出していて騒がしい。>>#0

 微笑みを湛えた紳士の視線>>36もある。
 ペラジーは青年に近づくと小声になり、]

 
  ……その、よろしければ、
  続きはラウンジ車か食堂車でしませんか?


[ 話を切り上げて立ち去る前に紳士が「ルーカス」>>36と名乗れば、]


  ペラジー・デュランテです。
  よろしく。


[ 握手を求めつつ名乗っただろう。]**

(81) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

仕立て屋 シビルは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


【人】 安全調査局 トヨタ

おっと――こんな場所で、話し込んでしまいましたね。私は、このあたりで。
故国の言葉での会話は久方ぶりなので、もっとお話したいのは山々なのですが。

いかんせん、私費での旅行ではなく、公金での出張の最中なので。
先ほど食堂車を利用してみたので、その報告書を記さねばならないのです。

[給与というのは鎖のようなものでして、そう言ってから]

ああ――どこかで時間が合えば、お茶でもご一緒いただけますか。
しばらく故国を離れていますので、故国の噂話なども聞きたいですし。
具合のいいことに、先刻、この辺りのお茶の飲み方を学びましたので、お茶なら恥を掻かずに済みそうなので。

[と、別れ際に。先のルーカスとかいう紳士なら、ごく自然に食事に誘うんだろうかなと、思いつつ]

(82) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……運輸通信省。

[名刺に書かれた所属>>75に、思わず目を細めた。
なるほど。役人らしき生真面目さと誠実さを持ち合わせた御仁だ]

 あら。お上手ですこと。

[軽口を叩く九重に、思わず微笑んだ。
櫻子は経験上知っていた。
このような御仁は総じて役人の世界では出世していく]

 まあ、それは物騒ですわね。

[切符を盗まれた>>79、との言葉に目を丸くした。
やはりかの地の治安はあまり良くないらしい]

 ええ、そうさせていただきますわ。
 次の駅は、……ニズでしたわね。

[連絡が取れればいいのだけれど、と。九重の提案に頷くだろう]

(83) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 馬飼い キャロライナ

― 二等車両 ―

[がたんごとん。がたんごとん。
座席に深く腰をおちつけながら列車の揺れに身を任せていれば、
郷愁と、それから、眠気にも捕まっていたらしい。

窓枠に身体をもたせかけた状態のまま記憶をたどる。
サラグニッドの街にさよならして、
陽の光を反射して輝く大河を見るともなく眺めていたのは覚えている。
それと、乗車前に買った新聞に、
興味を惹かれるような記事はなかったことも。

ほんの暇潰しのつもりで買った新聞だったが、
気がつけばよくよく目をこらし、よくよく見知った名を探していた。
バートン、という苗字はありふれたものだが、
“冒険家”のバートン、といったら――まさか同じ人は二人といるまい]

(84) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 馬飼い キャロライナ


[――拝啓親父殿。
最後に西大陸から手紙を送ってきたのはもう5ヶ月前だっけ?
あたしは元気です。
ひょんなことから雪燕と呼ばれる列車に乗って、
旅の醍醐味を味わってます]

 

(85) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

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