142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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[サイモンの遺体の状況>>14>>15を聞けば、青年はそっと息をつく。 同族の仕業ではない。]
…では、それは人狼の仕業ではないかもしれません。 人狼は肉を喰うと言われています。 襲っておいて、肉を食べない事はない筈…それは書物にも載っている事です。 そう見せかけた愉快犯、もしくは……。
[吸血鬼、そう言うのを青年は躊躇う。 村人に続きを促されれば、青年は一息ついてから答える。]
…吸血鬼、という可能性もあります。 彼らは人間の血を吸うと言われています。 サイモンの遺体から血が抜けていれば、其方の可能性もあり得るでしょう。
[あくまで可能性の一つとしてあげた。 自分の保身のために昔馴染みを売ったような気分になって、青年は苦しげに眉を寄せる。**]
(27) 2013/09/01(Sun) 06時半頃
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― 村はずれの住処・深夜 ―
[>>8ユンは何かを感じ取り、覚醒した]
(近い)
[宿敵の気配を感じる。 息を殺しながら小屋の外に出る。 木々がざわついている。夜の闇が濃い。空が……重い]
(吸血鬼が狩りをしているのか?)
[ユンの背中にジワリと汗が滲む]
(28) 2013/09/01(Sun) 12時頃
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― 翌朝・村はずれの住処 ―
[ユンは近くの川で体を洗った後、人里へ降りる準備をしていた。 >>28あれから、結局気を張りすぎていて一睡もできなかった]
(まずはライジを探すか)
(29) 2013/09/01(Sun) 12時頃
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― オクト村 ―
(なんだ?)
[人里に降りてすぐに、ユンは違和感を覚えた。 もともとよそよそしかった村人達の視線が、これまでよりもさらによそよそしい。いや、よそよそしいのではなく明らかな警戒感でもってユンを見ている]
おい、そこのあんた。すまないがライジと言う男の家を。
[近くを歩く村人に声を掛けるが、あからさまに拒否反応を見せ、ユンの前から逃げるようにする]
(30) 2013/09/01(Sun) 12時頃
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[村人が不安そうな顔をするのを見て、青年は嘆息する。 不安がらせたいわけではない。 けれど実際には人狼も吸血鬼もこの村には存在するのだ。 −そしてサイモンは恐らく吸血鬼の手に掛かった。]
…無闇に刺激をしない方がいいと思います。 返り討ちに遭っては大変ですから。
十字架が苦手だと書物にありましたから、携帯すると効果があるかもしれません。 それと一人で夜に出歩かない事。
…何か不安な事があればご相談下さい。
僕が貴方達を守ります。
[それはかつて父が村人達に言っていた言葉。 村に住み着いてから、一族はこの場所を拠点として村を護ってきた、と聞いている。]
(31) 2013/09/01(Sun) 12時頃
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[父の言葉は多少なりとも効果を為したらしい。 そこで村人はようやくベネットからの使いを思い出す。 差し出された宿敵の血の結晶…血石を見れば悪寒が走り、青年は顔を青ざめさせた。]
…っ。
[心配する声がかかれば、青年はゆるりと首を振ってみせる。]
大丈夫です。 まるで血のような色をしているから、驚いて。
…何かは分かりませんが、重要な証拠かもしれません。 調べてみたいので、預かってもいいでしょうか。
[村人達の了承を受けて、血石を受け取る。 彼らの方も、化け物に関わる品など持っていたくなかったに違いない。]
(32) 2013/09/01(Sun) 12時半頃
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[村人達には、くれぐれも軽はずみな行動を取らぬように念を押す。
やがて村人達の後ろ姿を見送れば、青年は村人が持ってきた時に包まれていた布で血石を頑強に包み、書斎に戻る。
そして暗澹とした気持ちで同族がやって来るのを待った。*]
(33) 2013/09/01(Sun) 12時半頃
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[その後、村人何人かに声を掛けたが、皆が似たような反応だった。 あまり頭が良くないユンにも察しが付く]
(どうやら疑われているらしい)
[昨日深夜に行われたであろう吸血鬼の狩り。おそらくはすでに死体が見つかっているのだろう。これの犯人として村人はユンを見ているのだ]
(厄介だな)
(34) 2013/09/01(Sun) 12時半頃
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― 教会・薔薇庭園 ―
[ライジからの『声』での指示に応じて、教会を目指す。 なるべく人目を避けるようにしてのその道中で、薔薇庭園を通る。 吸血鬼の気配が残されているのに気付く]
吸血鬼と教会と薔薇か。 嫌な組み合わせだ。
[都合、何度か吸血鬼と対峙したことはあったが、教会周辺に苦も無く出没するタイプは面倒なのが多い。 それに吸血鬼には薔薇からも精気を吸える個体も居ると聞く]
験が悪いな。
[ついつい師匠の口癖の一つが口を吐いて出た。そのことに苦笑しながらユンは教会へと入った]**
(35) 2013/09/01(Sun) 13時頃
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─ 村長の家 ─
うぅ……。
[自分も成人男性の端くれだ。当然、山狩りに同行する気でいたのだが……。 立ちあがった途端、ばったり倒れてしまい、結局屋敷に担ぎ込まれる失態を晒すことになってしまった。 元々、自分の血を見ただけでも目まいを起こすのだから、あんな無残な……、、 当然と言えば当然であった]
面目ない……。
[応接間のソファにぐったり身を横たえ、額には濡れタオルを乗せられている。 昨日の傷は塞がっていたので、もう包帯はしていなかった]
(36) 2013/09/01(Sun) 13時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/01(Sun) 13時頃
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[手伝いの女性が、柑橘を絞った冷たい水を持って来てくれた。 礼を言い、なんとか身を起して、ひと口、ふた口と含んでいた所に、 ライジの所にやった者が戻って来た>>27>>31>>32]
きゅうけつき……?
[最近どこかで、その言葉を聞いたような……、 思い出した瞬間、あやうくコップを取り落とす所だった]
サイモンが言ってた……吸血鬼って言っていた。>>1:51 十字架? 十字架が効くって、ライジさんが言ってたの?
[震える指で、ポケットに仕舞っていた十字架を取り出し、見つめた]
これ、サイモンの十字架……。 もしかして、これがなかったから、サイモンは殺されてしまった、んだろう、か? もし僕がちゃんと追いかけて渡していたら……、 サイモンはこんなことには……!!
[冷たい後悔が身を絞めつけた……]
(37) 2013/09/01(Sun) 13時半頃
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―回想・バートレット家前―
[じわり、じわりと。 "親"が眠らせた魔が、身を蝕む。]
(38) 2013/09/01(Sun) 14時半頃
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[暫く其処で立ち止まっていたけれど、くるりと踵を返して自宅への帰路を往く。 魔は鳴りを潜めている。
吸血の魔に、抗うこの"人の身"が潰えるにはまだ遠い。>>1:66]
―回想終了―
(39) 2013/09/01(Sun) 14時半頃
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―教会脇・薔薇庭園―
[その姿が間近に迫れば>>2、漸くそれが"誰"であるのかを識る。 ルーカスの姿をして。 ルーカスでない言葉を手繰る。
なれば此れは、ルーカスでは無いのだ、]
…… ?
[頭上に落とされたくちびるが離れ、呟くのを見上げる。 "ルーカス"と違う話し方をするその動きは読唇みづらく、ただ、"ネズミ"の単語だけを拾う。
元より、あまり読み取らせる気も無いのだろう。 深く問いはせずに、くちびるが触れた箇所に触れる。
こども扱いされたことを、解せぬとばかりに眉根が寄った]
(40) 2013/09/01(Sun) 16時半頃
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[告げられた囁きに、彼の顔をじ、と見つめたままで。
立てられた左手の親指へ、右手の人差指をとん、と当てる。]
< 殺す ? >
[彼は"ルーカス"でないのだから、手話を解すか解らなかったけれど。 元より、こたえを求めたわけでもない。]
(41) 2013/09/01(Sun) 16時半頃
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< 歌えないよ、 おとがわからない >
[次の言葉は上手く追えたけれど、その言葉は無理な話だ。 なにせ、"歌"を聞いたのは、この同胞の声がはじめてなのだから。]
<あんたがたくさん、お手本見せてくれないと>
[言い終えれば肩を竦めるようにして、ひらひらと胸の前で振られた掌は見送るために。 そのまま、くるりと背を向けて来た道を辿る。
途中で振り返った片眼は同胞の、そして――"若き血"の"狩り"を労うように紅く揺らめいた]
(42) 2013/09/01(Sun) 16時半頃
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― 教会 ―
[礼拝堂の端の席に座って、ライジが来るのを待つ。
牧師か神父は居ないのだろうか、と言う疑問が出るが、小さい村だと農家との兼業と言うもの考えられそうだ]
今度の吸血鬼には十字架は効くのだろうか?
[礼拝堂中央に設置された十字架に目を向ける。 十字架を苦手とする吸血鬼は多いが、それが決め手となる者はそれほど多くはなかった]
大蒜のほうがまだ頼りになるだろうか。
[これも気休めだが、シメオンに大蒜を用意してもらうのもいいかもしれない]
(43) 2013/09/01(Sun) 16時半頃
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― 教会 ―
[人間愛を説く象徴である十字架を見上げながら、ユンは師の顔を思い浮かべる]
俺は今度も勝てますか? 師匠。
[別にユンは、人間を愛しているだとか人間のためだとか、そのような殊勝なことは考えていない。 人間である師を尊敬し、敬愛していたが、人間自体を好いているわけではなかった。 当然だ。これまで多くの人間の命を奪ってきたのだ。人間を相手に友情だ、愛情だとか、そんな感情は沸いて来ない。沸いて来たとしても欺瞞である。 20年前まで妖魔や妖精、吸血鬼などの魔物を数多く殺して来たが、やはり人間を一番多く殺した。 ならば人間に殺されるのが道理]
『役目を果たした後、お前は人間に殺されろ』
[師匠もそう言っていた]
(44) 2013/09/01(Sun) 17時頃
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― まどろみ ―
[自室に戻って寝台に身を投げれば、すぐに深い眠りに誘われる。その中で、いつもと変わらぬものを見る。]
[それは何度も何度も繰り返し"視た"光景。 足元に転がるふたり。真っ赤な自分。わらっている、"誰か"のこえ。]
[かなしくてかなしくてないていた。] [でもどこか安心もしていたのだ]
[深い後悔にとらわれている] [それでいて、満ち足りても居る]
『今はまだ、眠りなさい。可愛い"子"』
[―――― ……]
(45) 2013/09/01(Sun) 17時半頃
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―朝・自宅―
[ゆさゆさと身体を揺すられて、目を覚ます。 疑問符をたくさん頭上に並べ立てたサミュエルに、母はほっと息をついた]
[慌てていたのだろう、書くものも持たずにきた母は、ゆっくりと言葉を紡ぐ。 サイモンが死んだこと、それは明らかに人の手で為されたものでなかったこと。 山の獣が降りてきたのかもしれないから、父が山狩りへ向かったこと。
――もしかすれば、"ばけもの"の手によるものかもしれないこと。]
「サミュエル。 おねがいだから、夜出かけたりしないで。 かあさんの目の届くところに居て。
いいわね?」
[こくり、と。サミュエルが頷けば、その両腕はサミュエルを優しく抱きしめた]
(46) 2013/09/01(Sun) 17時半頃
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[細い母の背を抱き返しながら、目を伏せる。]
[祖父母の訃報は、両親のもとへも届けられた。 "親"の手によって。快楽殺人者か、或いは。"ばけもの"の手によるものだろうと。
そしてそれを、運悪くサミュエルが目撃してしまったと。
一歩間違えば、サミュエルも"殺されていた"のだと認識した母が、村内で起きた悲劇に過敏になっても致し方の無いことだ。]
(47) 2013/09/01(Sun) 17時半頃
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( ―― かあさんは、 しらないもんな )
[祖父母の"死"の原因が、今腕の中に抱く子であることなど。]
[そうして、サイモンの死も、また。 殺しに行く背を止めもしなかったことなど、知らぬのだ]
(48) 2013/09/01(Sun) 17時半頃
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( サイモン は、 ――"敵" なのかな )
[人狼と吸血鬼は宿敵であり、殺しあうさだめにあることなど、サミュエルは識らない。 敵を排除しただけ、と云う"親"は、ならば"敵"が何であるか、とは教えてくれなかった。
同胞は、障害となるものだ、とこたえた。 けれどそれは、サミュエルの求めるべきこたえとは、異なっているように思う。]
[ "敵"とは"何"だ。 "祖父"は、"何"だったのだ。
己は、"何"だ? ]
[ ――こたえはまだ、見えそうにもない。]
(49) 2013/09/01(Sun) 17時半頃
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― 中央広場 ―
[実際に山狩りしてみて分かったことは――。 人間の害にならない獣の痕跡と食料が豊かな森。 あそこは現状、調査する意味はない。 他の犠牲者が出て獣に違いないという物証が増えれば、また別の意見も出るだろうが]
しかし、獣じゃないとしたら――人が殺したってことか。
[この中に犯人がいるのかな…と、伺うように周囲の参加者を見回してみれば、やっぱりよそ者の仕業じゃないか?と話し合っている姿が目に入る]
(これって、ユンさんのことだよな)
[あの人なら熊ぐらいは仕留められそうだと昨日の出来事>>1:13を思い浮かべた。 とはいえ、サイモンが村はずれに行った理由や何故死体の隠滅をしなかったのかと疑問もある。 不信感はもってど、積極的な排斥は考えていなかった。この時点では――]
(50) 2013/09/01(Sun) 17時半頃
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― 屋敷→教会 ―
[青年は血石と吸血鬼について記されている書物、そして鍵を携えて、自分の指定した約束の場所へと向かう。
かつて青年の父が、課外授業に使用していた教室。 古びた教会の近くにそれはある。 その教会もかつては人が沢山集まっていたものだが、村の活気が失われてからは人気も少なくなっていた。 そこの離れを父が課外授業用に間借りしていたのだ。
青年は教会を恐れなかった。 そして十字架も。
人目に触れないように歩いていたつもりだが、普段引きこもって生活している人間が出歩くのは目につくらしい。 先程村人に助言をした所為もあるだろうか。 道中、村人に会えばサイモンの一件についての不安を聞かされたが、自分の屋敷で行ったのと同じ対応をしてやり過ごす。]
(51) 2013/09/01(Sun) 18時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/01(Sun) 18時半頃
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[そして教会に辿り着けば、礼拝堂の端の席に座る攻芸の後ろ姿を見つける。
―けれど、もしかしたら別の人間かもしれない。 そう躊躇うのは、三年引きこもって暮らしてきた代償か。
そっとその後ろ姿に近付きながら、声を掛ける。 同族にしか聞こえない‘声’を。]
(52) 2013/09/01(Sun) 18時半頃
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[やがて、青年は離れの小屋へと向かう。 自分の指示通り、攻芸は少し離れてついて来るだろうか。
教会の敷地内にある古びた小屋の前に着けば、青年は合鍵を取り出して開錠する。 そして父が死んでから一度も開けた事のない扉を開く。 かび臭い香りと埃っぽい空気が其処にあった。]
(53) 2013/09/01(Sun) 19時頃
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─ 村長の家 ─
[思い出すだけで、力が抜けそうになる身体を、気力で必死に起こし、父である村長と共に、空振りに終わった山狩りの結果を聞く>>22>>50。 誰もが表情に不安を湛えている。 だってそうだ。もし自分や、自分の愛する者が「あんな姿」になったらと想像するだけで……]
はぅっ……。
[……よろめいてはいけないと、自分の頬を叩く。 ちゃんとしなければ。守るべき村人が居て、「どこか」「村の外」に恐ろしい敵がいるのだ]
……サイモンの葬儀は、明日行います。
[彼の遺骸は、今は白い布を掛けられて、サイモンの家に安置されている。 サイモンには縁者はいなかった。一晩中遺骸に付いて、泣いてくれる女もいない。 彼がどんな寂しい思いをしているだろうかと思うと胸が痛んだが、 もう死んでしまった人よりも、今は、生きている人を優先すべき時だった]
(54) 2013/09/01(Sun) 19時頃
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「吸血鬼」だろうが、「人狼」だろうが、昼の間は出歩けないのだと言います。 皆、日が沈む前に必ず家に帰り、しっかりと戸締りをしてください。 松明を焚いて、不寝番を立てましょう。 夜中に「外」から来る人物は、けして村へ入れないでください。
[ざわざわと口の中で異論を呟く者がいた。 曰く、 「すでに村の中に、「敵」が潜んでいるのではないか?」 ……という]
皆さんの近くに、急に性格や好みが変わった人が居ますか? 普段はしないような事をしているような人は? ……居ないならば、まだ「村の中」には入りこんでいないのだと思います。 だって、「完全にその人と入れ換わる」なんてこと、 そう簡単に出来ないはずです。 そうでしょう?
[そう説得し、疑心暗鬼を払拭させようと試みる]
(55) 2013/09/01(Sun) 19時頃
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― 教会⇒小屋へ ―
[ユンは二言三言、ライジと『声』で会話を交わした後、ライジとは少し時間を前後させて教会の離れにある小屋へと向かう]
(仲間はあいつ一人だけか)
[覚悟していたことではあるが、やはり心もとない。 やがてユンは小屋へとたどり着き、その戸をくぐった]
(56) 2013/09/01(Sun) 19時頃
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