3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―用務室―
――ありがとう、マーゴさん。 返事がなかったら、探しに行きます。
アレに捕まらないように、私のためにも祈っててね。
[ここから動くな、と、そう暗に伝えて。 ただ祈るような少女を見つめる。
時の流れなどないのに、時間を長く感じた。]
(420) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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――そう。よかったわ。
[いつになく大きな声を出すマーゴに、微笑んで。 やっぱりこの子にとって、彼は大事な人なのだろう、とそう思う。
上ずる声音からは、安堵と喜びを感じたから]
ありがとうね、マーゴさん。
(435) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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理事長の孫 グロリアは、いきもの係 キャロライナの瞳の色を、しらない。
2010/03/04(Thu) 23時半頃
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―用務員室―
あ………、
[ 燐光の青が 深い やみ に 共鳴するように またたいて ]
……
[闇に近い何かがある、立ち上がれば扉を開く。 そこにいたのは、誰だろう]
(446) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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―用務室―
――おでかけ、ではありません。
[>>451 なんだか上機嫌なバーナバスには こほん、と一つ咳払い。彼が退けばその背後には]
スティーブン先生…
[ふわり、女の背を仄かな青が一瞬だけ瞬いた。 闇は深い、どこの だれの やみ なのか。]
マーゴさんなら、こちらに。 どうぞお入りください、私もお話がありますから。
(457) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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―用務室―
時間がない、ってどういうことです。
お話、聞かせていただきました。 生徒たちを残して、死ぬつもりだなんて。 ――そんなの、無責任じゃないですか。
[一度口を切ったら、 マーゴの前では止めようと思っていた言葉が零れ落ちて。]
一人で逃げるなんて、ずるいです。 ――子供達を、守らなくていいんですか。
[睨むような眼差しは、わずか不安も滲んでいただろう]
(464) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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――……、
[ふらと立ち上がるマーゴには、 そっと邪魔にならぬように退いたけれど]
(465) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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―用務室―
勝手に任さないでください…! マーゴさんに聞かなければ、きっと何もおっしゃらずに消えるつもりだったのでしょう?なのに、今更…。
[自分勝手、自覚している相手に言ってもどうしようもない、 わかっていて言わずにはいられないことだらけで]
私でも、バーナバスさんでもあなたの代わりにはなれません。 代わりがきく人なんていない…… 彼女にとって、誰かがあなたの代わりになれるとでも?
[いたみ だろうか、わずか歪んだスティーブンの顔]
何も出来ない、なんて。そんな言い訳… ――教師として、見損ないました。
[見つめる瞳はわずか滲んだ。やみ の深さを感じている。 届かなったのだろう、彼女の こえ も]
(478) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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私が聞きたかったのは、 あなたの望みではありません。 ただ責任を問うただけ、この子達への責任を。
[ただ己の意志に従うということ、それは]
――あなたはもう教師であることを辞めたのですね。
あなたの意志がその責任を凌駕するというのなら、 私はもう何も言いません、言う言葉がありませんから。
[言い切って睨むように見つめた。 けれど尽きることを望む彼には、最後の敬意を払って]
でも、心強かったんですよ。 ……先生がいらしたこと。
[ひとつ、深く頭を下げて背を向けた。]
(500) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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どうそ、お好きなところに行って下さい。 スティーブンス 先生
[背を向けて、ただ表情を隠すように俯いていた]
(507) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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ごめんなさいね、マーゴさん。 時間もないのになんだか邪魔しちゃったみたい。
私、少し頭を冷やしてきます。
[彼に告げた言葉、わかっている。 多くの矛盾を孕んでいることを、でも]
――……しっかりしなくちゃ。
[ 扉を開けて用務室から外へ出る。 足を向けた先は、Bクラスの教室 ]
(519) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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