208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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[既に古傷となったものと、未だ赤滲むものと、 大小様々な傷跡。 先ほどの民話が脳裏を掠める]
痛みないというのが、嘘のようだ。
[己の胸に抱き倒し、背の傷跡に息かかる距離で呟く。 痩せた身体を想像したが、思ったより肉のある。 指先で背をなぞった]
酷い主人だな。 抵抗はしなかったのか? ――その時も。
[ここに来る前のことであろう古い傷。 包帯の記憶の無かろうと、推し量り、尋ねる。 この男を傷つけたいという衝動は、今は沸き起こらない*]
(261) 2014/12/26(Fri) 21時頃
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[>>262>>263>>264 ガウンを引く力で、この者がはじめて触れてきたのを知る]
泣き声は、犬のようではないな。 しかし、案外感度の良い……。
[己の息と指先への反応が敏感であることに感心したように。 同時に、別の火が点るのが分かった。 胸元にかかる息の熱さに、呼応するよう深く息を吐く。 繊細とは謂えぬ指が小刻みに震えるを目で追っていれば、 伏した睫毛の下、暗赤色が映る]
殺しはしない。 優しく、はできないかもしれないが。 脅えることはない。
[押し付けられた額。 この位置からはどのような顔をしているのか見えず、 背を撫でる手を首元に伸ばし、くいと仰け反らせる。 顎と開いた唇が目に入った]
(266) 2014/12/26(Fri) 23時半頃
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[自堕落な身形をしている癖に、選り好みはする性質である。 抱くならば見目良いものが良いし、また金の髪を好む。 今の状況は男にとっても考えにないこと。 ではこの者には代わる何かがあるのだろう。 それともこれは、動物を愛でるようなものなのだろうか。
ならばある種安全とも謂える。 己の衝動は恐らく人にしか向かわない]
本当だと謂えば、信じるか? まあ……そも吸血鬼なのだから、そう簡単に死にはすまい。
[あまり慰めにはならぬ言葉を吐いて、 首元に伸ばした血塗れた指をこの者の口の中に入れる] 汚れた。 自分の血の味はどんな味がする?
[血の気の戻った指先を見れば、 触れる体温も上昇したような気がした]
(272) 2014/12/27(Sat) 00時半頃
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それはそれで愉しそうだが……。
[首輪と謂う単語に、考える素振りを見せ。 そうだ、と謂えば命でなくとも従いそうな、自我の薄さに。 序列で成り立っているクランに於いて、 不自然ではないかもしれない関係を想起するも、 やはり首を傾ける]
傍に居ればよかろう。 俺に何かを与えたいのか?
[対等ではない立場を望んでいるように見えて、 その実、対等でありたいのだろうか。 不得手な思考に眉を寄せる]
(281) 2014/12/27(Sat) 01時半頃
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重い。 しかと支えておけ。
[腰の動きは僅かで、己に気の遣っているのがわかる。 絡ませた脚で男の下衣を下着ごと引き下ろす。 片手を頬から放し、押し付けていた下肢へ伸ばし、膨らみをなぞった]
上に座れ。あまり体重をかけるなよ。 [己は寝そべった姿勢のまま、袋を揉みしだく。 この位置だと顔がよく見える。 暗色は伏せたままだろうか、覗く顔は意地悪いものになる*]
(282) 2014/12/27(Sat) 01時半頃
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与えられたくば? 何だ、ではお前も欲しているのだな。 安心した。
[奉仕し仕えるだけで満足とは到底思えぬ男は、 己の解釈に屈託ない笑みを見せる]
不安にさせたか? すまなかった。
[震える声は、相変わらず雨に濡れでもする子犬を想起させ、己の気分を和らげる]
お前は実に、情を沸かせる。 得がたいことだ。
[こうして言葉を交わせば幽鬼と評されることのある己でさえ、まともな感覚を有した生者であるかのように思わせる]
(286) 2014/12/27(Sat) 02時半頃
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