291 Fate/Goddamned Omen
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――それじゃ あたし、どうやったら救われるの?
[ぽつりと呟いた言葉に答えはない。 ただあたしも返事は求めていなかった。]
(206) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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[倒さなければ進めないならば。 そう言うや否や、ぐいと掴んでいた足が 引き抜かれる感覚がした。 思わず左手に力を込めて、押し留めようとはしたが きっと出来てパーツを幾つか潰すくらいだろう。
これはまずい。早く斧を落とさなければ。 少し体勢を崩しながらも、顔を上げる。 彼女は一瞬にして距離を取って、そして。]
逃げない の ね。
[左手に一本斧を持つ。 突っ込んで来るとわかっているなら、 来るであろう場所に刃物を構えておけば 自動的にカウンターの様になるだろう。]
(207) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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[誤算は。 その勢いが、あたしを吹き飛ばさんとするくらい 強いものであったっていう、事。]
が 、ァ っ……
[あたしの身体は後ろに吹き飛ばされ、 背中をしこたま砂礫の大地に打つ。 がぽ、と 血がせり上がってくる感覚があった。
まああたしは少女の身体だし、 一介の人間でしかないのだし、 きっとよわよわサーヴァントだから、ね?]
(208) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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あは。 あははは。 あはははははははははははは!!!!!、 はは、ッ がぼ、ごほ、ッ、!
[ひとしきり笑って、咳いて。]
……、あたし、あんたが嫌いだわ。 何でも割り切れるみたいに思おうとしてるとか、 大人ぶった考えしようとしてるとこ、とか。
嫌いだわ、嫌いだわ。大嫌いよ。 もしもどっかであんたのお気に入りの かぐちゃんとやらにあったら、そいつまで 一緒に嫌がらせしてやりたいくらいにね。
(209) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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[ぱさりと顔に薄布のヴェールが落ちる。 随分砂埃や血で汚れてしまったその端を、 ぎゅう、と まだ無事な左手で握る。]
あたしあんたが嫌いだし、 あんたの居た世界も全部嫌いよ。 滅んじゃえば良いって思うわ。
だからもう、絶対あたしの前に顔を出さないで。 良いわね。
[身体のあちこちが痛かった。 斧で滅多刺しにすれば、痛いなんて感じる前に きっと死ぬことができるだろうに。]
(210) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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……ああ、そうね そう言えば自己紹介がまだだったわ。
あたしはリジー・アンドリュー・ボーデン。 斧を振るった逸話を持つだけの、 無実で無力で哀れな少女よ。
[振ろうとしていた斧はもう無い。 手元に持ってた斧も、もうきっと振るえない。
口くらいは動かせるか。 そう思って、ヴェールで顔を隠したまま 混濁する意識とともに口遊む。]
(211) 2019/02/16(Sat) 02時半頃
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She saw a dead man on the ground; And from his nose unto his chin, The worms crawled out, the worms crawled in.
Then she unto the parson said, Shall I be so when I am dead? O yes! O yes, the parson said, You will be so when you are dead.
(212) 2019/02/16(Sat) 02時半頃
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[あんたも死ねば腐るのよ。 そうなりたくなけれれば、せいぜい抗うといいわ。
なあんて。 あたしらしくもない。]**
(213) 2019/02/16(Sat) 02時半頃
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