261 甘き死よ、来たれ
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あなたは、冷くん?
[誰かが、彼の名をこっそり教えてくれたっけ。 私が彼に見惚れていた、なんて言われたけれど 別にそういう意味じゃない。 綺麗な顔立ちだと、感心していただけだから。]
……辛そうに見える? そうね、でもそんなことないの。
[どちらともつかぬ言葉を紡いで、 細める眸は片側だけ。]
(108) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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よかったら、聞いてくれるかしら。 私の――…
[ゆいごん、と、言おうとしたけれど よく考えたら、生きている人に 何かを伝え損ねた相手などいただろうか。]
そうね、私のちょっとした、気持ち。
[口許に笑みを添え、失われた目に触れる]
後悔がない死を 迎えて欲しいの。 無茶な話かも知れない、けど
幸せを感じて死ねたら、すてきよね。
[彼に語りかけるというよりも、独白のように。 私は、――おそらくそれが、叶うから。*]
(109) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 22時半頃
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美人? ふふ、当たり前のこと言うのね。
……なんて少し前までは言ってたでしょうけど
[けど、と言葉は止めたけれど 彼の本音ならばそれは嬉しいことだと>>115、また相好を崩す。]
知っていてくれたのね。だけど残念。 藍は、こっち。
[と、片腕に抱いたぬいぐるみを示して]
私はメリー。
[冗談めかしたり、嘘をついている態はなく、告げる。]
(120) 2016/12/16(Fri) 23時頃
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……うん。 つらくもない、くるしくもない。
冷くん、最期にそう言ってくれて、うれしい。
[藍は、メリーは、どちらも幸せだから 名前のことは気にならないし、
よかった。
その言葉で、生きていたことを肯定された気持ち。 とても晴れやかに笑った。]
……じゃあね。 声、かけてくれて、ありがと。
[まるで明日も会えるような、そんな所作で手を振って 冷に、静かに背を向けた*]
(121) 2016/12/16(Fri) 23時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 23時頃
アイリスは、トレイルに感謝し、炎を見つめる。
2016/12/16(Fri) 23時頃
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[焔という名のイルミネーションを眺め 少しの思案。
「あいちゃんはその人に、 自分をおくりたかったんだね。」>>0:47
……みょんこさんは、すごいなって。
そう、黒猫は私だ。>>0:24
どうしてわかったのかしらね。
くすりと笑みを浮かべて、 夕空に舞い上がる炎を眺め、
ぬいぐるみをきつく抱きしめる。 ああ、少しだけ苦しいなって、腕を緩めた。]
(125) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[人格移入型 精神性身損傷症。
もしこの世界に医者がいて、医学が更に進んでいたら。 感染症というよりは、精神病の一種として そんな病名をつけていたかもしれない。
人格が無機物に入り込んだ結果、 無機物の破損が、身体の損傷を起こす いわば、思い込みで自らの身体を破壊する異常な状態。]
(126) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[感覚がないとは言え、身体が酷く傷ついているせいか、 ぼんやりとした意識は幸福な幻覚を視せた。
記憶は、過去ではなく今、ここにある。 晴と過ごした日々は手を伸ばせばすぐそこに。
私は、今でも変わらず 幸せなままです。>>0:67]
(127) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[だけど、貴女は隣にいないの。]
(128) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[終わりにしよう。 黒猫のぬいぐるみを、火の中に投げ込んだ。
ぬいぐるみはすぐに炎に呑まれ]
―――あ、……
[燃え盛る場所からは離れているのに 産毛が焼けて、私の肌は爛れ、やがて炎に包まれる。 肉の焼ける匂いは、異臭を放ち]
ぁ……ぅ、あ……
[呻き声もすぐに消える。 口から喉に熱が入り、呼吸をすれど肺に酸素は入らない。
やがて、やがてすべてが燃え尽きて 焼死死体は、骨と焼け焦げたわずかな肉を残して、 ごろり、と転がり、何も語らない。**]
(129) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 23時半頃
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