3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[ミッシェルを見送ってどれほどの時間が経ったのだろう。敬礼をして去る彼女の姿は、どこか、以前の様子を思わせた。
どこからか、ケイトの声が聞こえる。
言葉の響きは、どこか寂しいような]
ケイト?
[紡ぐ名前。生徒ではないのに、覚えている。生徒ではないからこそ、憶えている。 生きるために必要なものが抜け落ちていって、今は死ぬために必要なものばかりが残っていた。
その一つだったのかもしれない]
(378) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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−視聴覚室− [暗い 闇 の中。 携帯を開ける 液晶の照らす光は、弱い。 画面を見て、小さく、苦く 寂しげに笑うと。 メールを打ち始めた。]
…… もぉ、いいかい。
[誰に とも、聞こえぬ様に呟いて。 短いメールを打ち終えると、送信せずに 携帯を閉じた。 また 闇 が戻る。]
(379) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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[ジェレミーの姿を、見つけた。
――名前。
まだ思い出せるだろうか。 まだ姿は出せるだろうか]
ジェレミー、……ジェレミー・ジスカール。 その姿はどうしましたか。 見ない間にずいぶんとイメージチェンジをされたようですね。
[声。 姿は、うっすらと。ぼう、と光を身にまとう]
(380) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―南棟南西靴箱を出たところ―
[自分の知らぬところで、傷つけられるなら。 いっそのこと、自分が傷つけてしまえばいい。
―――……そんな風に考えるなどと、正気ではない。]
謝るくれぇなら……―――
[震える身体と、甘い声―――切れる理性。]
お前を、全部、よこせ
[どこかで聴いた台詞。 今なら、キャロライナの気持ちを深く知れるのに。 求めるのは、彼女でなく、目の前の彼。]
(381) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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――武道館シャワー室――
[黒い水が出るかもと、おそるおそるコックをひねれば澄んだ水の出ることに一安心する。 ボイラーが上手く働いていないようで、なかなかお湯にはならない。 冷たい水で、懸命に粘液を擦り落とせば]
「あーあたしも一緒にいいかな!」
[突然声を掛けられ、悲鳴を上げる。だが、入ってきたのがピッパだと気付き]
ピッパ……何で、こんなとこに……?
[誰も来ないと思っていたから、泣きそうな顔になる]
(382) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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……ありがと、ね。
[撫でられる頭の感覚はぼんやりしたものだったが 再び溢れそうになる涙を首を振って引っ込めた。
ひらりと振られる手。 こちらも手を振り返して背を向ける。]
――…ばいばい、ミシェ。
[振り切るように、駆け出す。 その姿はふわりと中に浮かび……かき消えた。]
―南棟2階→ ―
(383) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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−視聴覚室− [>>@23闇 の中に居る所為か、闇 の中 彷徨う少女の声が聴こえる。]
…… 期待すると 叶わなかった時 つらいね。
[だから、ほんとは 望んだりなんて しない。 したくない ―― のに。]
ケイト=グリフィズ
見つける から。
[それが、最後の。]
期待しないで待っててよ。
(384) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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[―――……視線を感じた気がした。バーナバスの物でない。 気の所為だろうか。
>>375 バーナバスの内心を知れたなら、 ヤるのに、どこの部屋がいいかね?と真顔で尋ねれるくらいには、この世界に侵されて。]
(385) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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――マーゴさん。 スティーブン先生、どちらにいらっしゃるの?
[髪をなでる手を止めて、一言告げた]
(386) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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[見つけたい、と思う。 似ている と 思うから。
けれど、救う ことは 出来ない。
それは、解っている。]
僕は …… 。
[誰かを 傷つけることしか 出来ない。]
(387) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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文芸部 ケイトは、飼育委員 フィリップの声が聞こえて きこえて、 闇の中 緋色が揺れた
2010/03/04(Thu) 22時半頃
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――武道館・シャワー室――
[シャワー室に並んで水を浴びる、お湯じゃないのが残念だったが、ベタベタする樹液が体から落ちていくと久しぶりにすっきりした気分になる。
水滴が肌の上 玉になって 首筋から胸元へすべり落ちていった。
胸の上には薔薇色の花の文様が咲き 花から伸びる鋭い棘が何本も何本も心臓へと深く刺さる]
痛かったのは…これのせい
(いとおしい痛み)
[そっと手を当てた]
(388) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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−用務室−
[グロリア>>368の最初の言葉には、 複雑な笑みを浮かべただけで。 見たままを伝えたのに まさか比ゆと受け取られたとは思わずに。
何処かしら非難めいた口調のグロリアに どう伝えればいいのか悩んでいる間に、 手を差し伸べられ、髪を撫でられ、そして。]
ーえ?今、どこかは、わかりません。 補習室で別れたきりで…。
でも、きっともう何処かに移動してると思います。
(389) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―― 屋上 ――
[ふと、近くにぼうっと燐光が走った。目をまぶしそうに細める]
………スティーブンス先生。
[もううっすらとしか見えない彼の姿に、先ほど聞いた情報が蘇る]
お互い様です、先生。
[左手で、異形の耳に触れた。問いたいことを口にするまでに、幾度か逡巡の色を見せて、口を開いて、閉じて]
……先生。そのお姿、本当に……
[亡くなったのですか、とは直接聞きにくかった]
(390) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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あぁ…すまない。大丈夫。
[手をとられて、立ち上がる。 出会った頃はこちらの方が僅かに低かった身長は、今やすっかり差がついてしまっていたけれど。]
オスカー…。 [なかよくみんなで遊んだ日々。 ある日を境に、見えなくなった眼鏡の子。 助けられなかったと彼が悔やみ続けたホリー。
そして、自分も…。 置いていかれるのと置いていってしまうのと、どちらが辛いのだろうかと。]
なぁ、覚えてるか? …三人で、埋めたよな?…ビー玉。
[たからさがし、そんな古い古い記憶。]
…思い出せないんだ。何処に埋めたのか。 お前ならきっと…思い出せるかと思って。
(391) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―南棟南西靴箱を出たところ―
[――正気の沙汰ではないとドナルドが思うそれ。 その考えに行き着くことはない。 ――性質の、差か。離れようとしてきたものの]
…、ぇ、
[瞬きをひとつ。 闇から、声が、した気がするのに。]
――…ドナ、ルド……?
[――少しだけ上擦った声で、名を呼んだ。]
(392) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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お互い様ですか。 ……そのようです。
私の体は、どうやら溶けていっているようですよ。 死んだわけでもないのに、生きているはずなのに、気づけば透けていました。 さっきまではまだ、物もつかめていたのですが。
[さっき。いつのことだろう。最後に人に触れたのは]
(393) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―用務室ー
では、連絡を取ってください。 あなたなら個人的なこともご存知でしょう?
生徒をこんな所に残して一人で死ぬ気だなんて…… そんなの……
[無責任すぎます、またそう言いかけた言葉は飲み込む。 その人でなく、目の前の生徒のために。]
(394) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―南棟2階廊下→1−A―
[消える彼女を見届けたら、直ぐ上の教室へ。 本当は自分のクラスの方が良いが、 あそこは死体もごろごろ転がっていたので仕方ない。]
……ちえ、ずるいなあ、もう。
[適当に近くの席の椅子を引いて腰掛ける]
どうみてもメアリーじゃない、 二人のパターンが別だったのかねえ。
[自分の聞き及んでいる範囲など些細な物で確証は無い]
(395) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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美術部 ミッシェルは、2階から3階へと登る足取りは*末小吉*
2010/03/04(Thu) 23時頃
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−視聴覚室−
さて、豪語しちゃったし。
[期待しないで、とは言え。]
とりあえず、行こうかな、図書室。
[少なくとも今ここに何かの手掛かりは無い。 あるのは 異形 の 屍。蠢く闇、囁く闇。]
ここに居るって悲鳴(こえ)をあげて さ。 見つけてもらえないのは、本当に 寂しいよ ね……。
[わら って。 静かに視聴覚室の扉を開けた。]*
(396) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[ドナルドとセシルは大丈夫だろうかと向く。 どうやら触手自身はだいぶほどけているようだ。]
おおいッ。大丈夫だったか?!
[ドナルドがセシルにやらせろモドキなことを言ってるのは聴こえておらず、 ただ、大丈夫そうなら一旦用務室に戻るつもり。]
(397) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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―1−A―
ああ、あれは無理だよ。 メアリーなのに――せる訳ない。
[顔を覆おうと束ねた髪を掴むとぐしゃりと崩れ、 一度解いて結びなおす羽目に]
…………任せるからね、やる事に。
[まだ屋上に居る人のそれを待って、それでももし駄目だったら。]
(398) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[ どろりと 闇が こびり付く感覚 ]
全員で 帰るなんて、 無理なんだよ。
[ 聞こえる魂の叫びが 痛い イタイ ]
あなたの 魂 も
冷えちゃうね。
[ 突き刺すような 突き放すような 言葉 ]
うそつき、…
(@24) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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本当はもう、死んでいるのかもしれません。 ただ生きていると思っているだけかもしれない。
でも、生きていると思っている間は、やはり私は生きているのだと思います。 ……まだ、不思議な事に心臓の音は、するのですよ。
[透けてしまった体。それでも心音は確かに、響いている。 最後に高鳴ったのは、いつだろう。今は、静かに音を刻んでいる]
死んでしまったのだとしても、構わない。 帰れないし、帰らないし、帰りたくないのですから。
[「彼」に投げた言葉。帰りたいと思うこと。 その言葉を誰に投げたのだったか、もう思い出せない。 切欠も、今はなく]
(399) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[泣き出しそうなキャロルの顔にいつものようにニィと笑って]
シャワーが浴びたかったからに決まってるじゃない ケイトのいやらしい蔦に絡まれた! ケイトのやつ 会ったら ぶん殴ってやる
[ぎゅっと手の中の棒切れを握り締めるが]
無意識は やられた事をやり返す。 もしかしたら…ケイト その先を続ける事は逡巡して
それより、あなた 何の香水使ってるの? 凄くいい匂いってずっと思ってたの
[聞こうと思っていて忘れていた事を尋ねた]
(400) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[ディーンが立ち上がると、視線は自然、上を向く。 いつの間にかの、視点の逆転]
……ビー玉? 三人で……。
[問いかけに、無意識、左手はポケットの中の緑を掴む]
あー……うん。あった、よ。 誰かがくれたビー玉、埋めたんだ。
[遠い記憶。思い出の欠片。 浸蝕が進み、姉の思念との同調が高まった事で、ある意味では拒否していたそれらも少しずつ、思い出せてきていた]
……確か……いつも、遊び場にしてたとこ。 どっかの、木の下……だった、気がする。
(401) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[どんなに変わっても自分は自分に過ぎなかったと思う。 けれど、あいつは偽者だという言葉は、自分が壊れて変わっていくのを認めたくなかったからなのだろうな、と。
それだけ、以前の日常の中の自分を大切に思ってくれていたんだと、変わりきって手遅れになった今だからこそ思ったりもした。]
(402) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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文芸部 ケイトは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 23時頃
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―― 屋上 ――
溶けて……?
[先刻、教室で闇に溶けていたフィリップを思い出す]
じゃあ、それでも生きてるんですね。 安心しました。物は、きっとそのうち掴めるようになります。
[断定する。触れなくても、死んでさえいなければ、まだ]
……ご心配をかけてばかりで、すみません。
[この騒動に巻き込まれてからも、何度か背中で先生の、自分の名を呼ぶ声を聞いていた。集団行動は苦手だったから]
……先生は、この「ゲーム」をどう考えてますか。
(403) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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―南棟南西靴箱付近―
[上擦った声が、自分の名を呼ぶ。 闇からの声は、闇に呑まれてるからこそ聴こえない。 ただ、想うのは……―――]
セシル、俺は、お前が欲しい
[それだけ。濃紺で薄紫を貫いて。 いつかのように横抱きに抱こうと。
セシルが止めないなら。 バーナバスが止めないなら。 そのまま、保健室に向かおうと。 どうせ、狂ってしまうのだから、例えば動物霊が憑いても構わない。]
嗚呼、大丈夫、だ……―――
[>>397 一度揺れた濃紺が、バーナバスを見た。 多分、残った理性が、きっと事後 一人になりたい衝動にかられるほどの後悔 を覚えると分かっていたからか。]
(404) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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−用務室−
…アトラナート先生。
[もう逢えないと、諦めていたのだけれど、 グロリアの気迫におされて、 駄目もとで携帯メールを打ち始めた。]
to:兄さん title:まだ届きますか? アトラナート先生が話したいことがあるって。 まだ逢えますか?間に合いますか?
今、何処にいるか教えてください。
[送信はしたものの、グロリアを見つめて、]
…返事はないかもしれません。
(405) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[それから目を閉じて祈る。]
(兄さん、何処にいるの?教えて…!) [最後の我が儘は聞き届けられるだろうか。]
(406) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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