285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう
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―或ル学者ノ記録― [昔昔その昔、 表の街に住む一人の学者が居りました。 硝子の森と称される建物群に通ふその学者は、 遺伝子操作を行ふ学者の一人で御座いました。
学者は或る<使命>を帯びておッたそふで御座います。
“食事の必要ない人間が造れないか”
食事が必要無ければ、 時短に低資源と、 様様なものヲ省くことが出来ましょう。 即ち、 誰の発案かは存じませぬが、 休憩時間が必要の無ひ人間ヲ、 造ろふと為たので御座います。]
(387) 2018/10/07(Sun) 10時頃
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―或る学者ヮ險倬鹸― [新たな遺伝子を造るに辺り、 学者が眼ヲ付けたのが、 その辺に生へております雑草に御座いました。
水だけで育つ植物の遺伝子、 (葉緑体だとかミトコンドリアだとか、 何れの事を申して居るは解りませぬが。)
詰まりは『光合成』と云ふ営みが、 食事の代はりにならなひかと考へた様で御座います。
必要と為るのは水と日光のみ、 排泄するのは酸素のみ。 何て環境に優しひ、 ハイブリツドな人間でしょう! そンな都合の良ひ人間ヲ、 造り出そうと為たので御座います。]
(388) 2018/10/07(Sun) 10時頃
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―或る学閠?ヮ險倬鹸― [動物では無く植物ヲ、 人間の遺伝子に組み込む作業。 四苦八苦為たのか、 其れともあッさりと出来てしまッたのか。 其れは存じ上げる事では御座いませぬ。
兎にも角にも、 植物人間は出来たので御座います。 頭が蕪の植物人間。 能も脳も無ひ蕪頭が。
何も覚へて居られぬ蕪頭。 実用性には大層乏しかッた様で。 “失敗作”と判じられ、 裏の街へと棄てられるまで、 然程時間は要さなかッた様で御座います。]
(389) 2018/10/07(Sun) 10時頃
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―謌悶Ν蟄ヲ閠?ヮ險倬鹸― [蕪頭を棄てた後の学者、 どうなッたのかは存じ上げませぬが、 きッと今も硝子の森に通ッておるので御座いましょう。 同僚の者ならば、 失敗した蕪頭のことヲ知ッておるやも知れませぬ。
若しかしたら、 薬用植物の遺伝子を組み込む手伝いなどヲ、 為たやも知れませぬ。 その先の事など、 蕪頭には知る術も無ければ興味も無ひ。
生みの親の癖、 蕪頭を見て “クワバラ” と言ひ、 其れを文字ッて名付けた学者の事など、 疾ふに忘れてしまッたので御座いますから。**]
(390) 2018/10/07(Sun) 10時頃
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少年 Aは、メモを貼った。
2018/10/07(Sun) 11時半頃
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[監視カメラの行き届かない場所…即ち、唯一の 憩いの場所とも言える我が家に戻った私は 重たい黒い鞄をベッドの上に放り投げた。 無駄に弾力性のあるベッドは、無駄に払われている 黒い金の影響もあって、重いカバンひとつ投げたところで 軋む音すら立てないだろう。]
…はぁ……で、次のは どんなものを頼むつもりですかね。
[どうせあの中には口止め料が入っているだけだ。 遺伝子操作が出来れば良い/されど道を外したくない 相反する思考回路を、たったひとつ、深い溜息で 捨ててしまった。]
(391) 2018/10/07(Sun) 12時半頃
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[今や慣れてしまった紙の質感を撫で、 捲ればそこに>>387かつての実験記録。
数十年前…直属の元上司のものだったか。 まだ学生時代であった自分は触っていない 情報だったことだろうが──…。]
食事の必要ない人間、か… なかなかに難題を吹っかけるな。
しかもこれ…
[>>388めくり、興味深い思考を垣間見る。 されど…細胞壁の構造の違いなど、動物性と 植物性の共有の壁はなかなかに難しいようで。
…またひとつ、溜息。]
(392) 2018/10/07(Sun) 12時半頃
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……この子も、棄てられたのでしょうか。 それとも、廃棄、か。
[出来上がったなりそこない。 いや、人間であるはずなのに、認められない存在。 指先でその文字を辿り、こぼす息。
今になってはどうにもならない。 そんな人物を治す手立てすら、研究は許されない。]
………。 微生物の細胞で、試しますかね。
[小さく呟いた。]*
(393) 2018/10/07(Sun) 12時半頃
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──── ある日のハナシ ────
[ 裏街も黄昏、赤黄色に染まり。 次第に夜の気配を色濃くみせたそんな日。 流れた質草を、口八丁で高物に見せ 売り払ってきた帰り道。 道の端で座り込むひとりの女性。>>338 、、、、 よくあることだ。
ちら、と視線を投げたとて、 助けるつもりはなかったけれど。
この道は良く通る道だから、 待ち続ける家と近いから、 骸が残り続けるのも目覚めが悪い。 そんな言い訳を浮かべて沈めて。
ただ、それだけ、 それだけが、きっかけ。 ]
(394) 2018/10/07(Sun) 13時半頃
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[ 近づけば生きていることは分かり こんなお世辞にも 治安がいいとは言えない街で、 なんて無防備な娘だと肩を竦めた。
なにせ、植物との掛け合わせであると 分からなかったもので。
日が翳るとこのように 活動が鈍るなどと、知らなかったもので。
知っていたら? ……知っていても、 対応は変わらなかっただろう。 頭に葉っぱを乗せた"ヒト"だって この街にはいるのだから。 ]
(395) 2018/10/07(Sun) 14時頃
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…………こんなところで 寝るものじゃないですよ。
家……には、帰れますか?
[ 聞こうとして、一瞬考えた。 この街には定住先を持たない者も多いから。 されど整った身なりにキレイな顔、 それを視界に入れれば、 数秒の空白を差し挟んだ事実はあれど、 帰れるのか、と問えたのだ。 ]
(396) 2018/10/07(Sun) 14時頃
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[ 反応があれば、耳を傾け。 家を聞き出し送り届け。
ふにゃふにゃと寝言の真似事を するようであれば、 ため息を吐いて、背に負うつもり。
廃墟ではあるが、店を構えているもので。 毛布のひとつくらいは貸せるだろうさ。 ]*
(397) 2018/10/07(Sun) 14時頃
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─── むかしの教会で ───
[ 未だ教会が、教会として なんとか機能していたそんな頃合い。 信徒ですらなく 唯一の神はこんなところに居ないと そう思っている私が、敷居を跨ぐのは、 とても奇妙な気分であったけれど。 ]
また、増えてる…… 子供を拾うのは、貴方の趣味?
[ 恩人に向かって減らず口を叩く私。 それは偏に、 気を許している証拠であったのだろう。 ]
(398) 2018/10/07(Sun) 14時半頃
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[ 我らは玩具だ。>>133 ヒトに"作れらた"ヒト。 つまり従属せしめられ、 弄ばれ、壊され、捨てられる。
彼女の"姉"がそうであったように。
私は幸福だったのだろう。 そして同時に────……、 口を、噤む。
哀しみさえ、苦しみさえ "甘さ"を知ってしまった私は 愛してしまうのだろうから。 ]
(399) 2018/10/07(Sun) 14時半頃
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[ ちら、と姉と妹のような二人に視線をやって。 再び牧師に視線を戻す。
今月の分。 そう言っていつものモノを差し出して。 長居をするつもりもないから くるり、踵を返すのだ。
少女の瞳と視線が交わった気がした。 “きちんと大人しく”する その少女たち。>>379 値打ち品だ、と思ったのは 商売はじめの未熟な性か。 ともかく、 下賤な詮索はよしておく。
教会にも、神様にも 興味はない私には不要のこと。 ]
(400) 2018/10/07(Sun) 14時半頃
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[ そういった縁もあったのだが。
牧師が死に、姉が死んだと 風が噂を運んでも、 手を貸すことはしなかった。
どこへかしこへ伸ばせる程に、 私の手は大きくも長くもなく。 自分のことで精一杯。 目の前に転がり込んできた 狐が一匹、あれは例外中の例外だ。 そういう強引に結ばれた 不可思議な縁もあっていい。
だから、嗜好品を届けたときだって 会ったりなどはしないまま。 いない時を見計らい、こっそり置いた コソ泥の反対。>>380 ]
(401) 2018/10/07(Sun) 14時半頃
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[ だって、これは 酷いことなのかもしれないのだ。
知らないからこそ 耐えられる絶望があり そうと知りながら放っておけぬ 器量の狭さ。
いわば男の自己満足に付き合わされる。 少女が不憫でならないぐらい。 ]
(402) 2018/10/07(Sun) 15時頃
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[ そんなだから。 雨が降った教会の中で
いつかの自分と同じよう 冷たい雨を凌いだことも。 哀しみと苦しみが 喉元へと仕え、絶望したことも。
私は知りようのないことばかり。 差し伸べる手はないばかり。 ころり、と舞った飴玉ひとつぶばかり。 差し伸べる手ではなく、 あたためるための宿でもなく 腹を満たす食べ物でもない
なにも役立たないひとつぶ。 だからこそ、ひとときの慰めに。 涙の一滴で消えてしまう程の刹那であろうと。 ]**
(403) 2018/10/07(Sun) 15時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2018/10/07(Sun) 15時頃
銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2018/10/07(Sun) 15時頃
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―Luna's― [扠、与太話は此処までに為て、 境屋の方には、 何か取られたので御座いましょうか。 強請られたならば、 渡す物を渡しておるでしょう。 (金錢も一応持ッておりますれば、 渡す分ぐらひ持ッて居るので御座います。)
別れて扉を潜れば、 ぐわン と辺りを見渡して、]
ハテ、水鉢が有ると聞ひたのだが。 何処に有るの哉?
[其処に有ると思ッております蕪頭。 見当たるのは腰を掛けるに丁度良さそうな、 裏の街にしては小綺麗な調度品ばかり。]
(404) 2018/10/07(Sun) 15時頃
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ハテ、弱ッた。
[境屋の方は何と言ッておった哉? 暫し動かず考へて見たものの。 物覚への悪ひ蕪頭。 何と仰っておられたか、 綺麗さッぱり忘れてしまひましたとさ。]
(405) 2018/10/07(Sun) 15時頃
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[このまま居る訳にも行かぬし、 ならば誰かに尋ねるのが良かろふと。 無ひ智恵を搾り、 出てきた結論を実行為るので御座います。]
もし、水鉢は何処に有るの哉?
[其処に看板兎が居ったなら、 そふ話し掛けたで御座いましょう。 奇しくも、 境屋の助言通りに実行したので御座います。]
(406) 2018/10/07(Sun) 15時頃
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[生まれた理由通り、 意図せずとも、 しッかとその命ヲ生き存えさせる蕪頭。
今のこの姿を、 相も変わらず追ひ求め続けている生みの親や、 己の資料を見た学者が見たら>>392、 何を思ふ事やら…。**]
(407) 2018/10/07(Sun) 15時頃
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― 記録のその先 ―
[ パパは、 硝子の森と呼ばれる建物に出入りする研究者でした。
決められた人間しか立ち入れない場所でしたが、 私も定期的にその場所にパパに連れられていました。 経過観察、というものなのでしょう。
その時にお話しした一人の学者さんに、 私は尋ねてみたことがあります。 「私のような人は、他にいないのですか」と。
尋ねると、その人は少し悩んでいたようですが、 私が熱心にお願いをすると教えてくれました。 誰にも話さないようにと、言い含めながら ]
(408) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ それから────。
愉快なステップを刻む蕪頭。 その姿を見かけるたび、 私はその人に声を掛けています。 にこにこと、嬉し気に笑いながら ]
こんにちは、“ワクラバさん”。 今日もお変わりなく、お元気?
[ >>390 私は聞きました。 植物の遺伝子を持つ人のことを。 その人は失敗作として棄てられたことを ]
(409) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ ────とても、とても、興味を惹かれました。
だって、まるで、 “きょうだい”みたいでは、ありませんか?
作られたコンセプトは異なりますが、 ヒトと植物の遺伝子を持つ人の話を 私はあまり聞いたことがありませんでしたから。
人間と異なる頭であろうと、 私にとっては普通の人より、 その人の方がよっぽど親近感が湧きました ]
(410) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ 例え、もし彼から忘れられたとしても 私はめげることなく話しかけていたでしょう。
それこそ、いつもにこにこと、楽し気に ]*
(411) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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─ 美味しいせんぱい ─
[ それはわたしにとっても 何気ない一日になるはずの日でした。 "普通の"人の姿をした、 おにいさんに話しかけられるまでは!>>361 ]
えっ!? は は、い…… えっと、……はなせます、よ?
[ 返す声は掠れていても、確かに少女のもの。 "体"通りの年齢だと、伝わるでしょうか。
大人の男の人は、すこし怖いです。 だけど素直に答えたのは、 彼を見たことがあったからでした。
それに、わたしを見て 嫌な顔をしなかったのもあったでしょう ]
(412) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ 確か彼は、レンが"先輩"と呼ぶ人。 話したことはありませんが、 同じ空間にいれば二人のやり取りは聞こえて それくらいの知識はありました。
ソフィーとも話してもいましたね。 あの二人が仲良くしているのであれば、 嫌なことはされないと思って。
決して、彼の掌の上のものに 気付いてしまったからではないのです ]
……それ、くれるんですか?
[ キャラメルを見てそう言ったら、 説得力は無いかもしれませんが ]
(413) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ キャラメルは、いただけたでしょうか? でしたらきっと、きちんとお礼を言って 帽子の下でこっそり口に入れるのでしょう。
そうして、甘いお菓子は、 わたしの舌を滑らかにしてくれます ]
わたしは、たぶん なにかの しっぱいで、 できたんだと、おもいます。
────……せんぱい、は? ただの"ひと"、なんですか?
[ 自分の出自すら知らないわたしです。 普段はこんなことは聞かないのですが 彼の姿が、人そのものだったことも手伝って ぽろりと聞いてしまいました ]
(414) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ 彼を先輩と呼んだのは、レンの影響です。 それと、漫画の影響もあったでしょうか>>365。
内容はわたしにはすこし過激でしたが、 たくさんの絵が踊る紙面は、 見ていて楽しくて好きでした。
漫画で言葉遣いを覚えた、というレンに "おもしろい、けど……ことばづかいは、 これで、だいじょうぶ、なの……?" と 不安を零したこともありましたっけ。
彼が注意されるのを見たことは無かったので、 問題も無かったのでしょう。 そんな認識で、わたしも真似をしたのです ]
(415) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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[ 質問に答えてもらえなくても気にしません。 逆に尋ねられれば、大体は答えたでしょう。
わたしをいじめない人とのお話は、 機会が少ないだけで、嫌いではないのです ]**
(416) 2018/10/07(Sun) 15時半頃
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