197 獣ノ國
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キリシマは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
スージーは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
トレイルは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
亀吉は奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
ティソは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
クラリッサは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
ジャニスは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
シメオンは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
マユミは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
オスカーは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
カリュクスは測量士 ティソにレーザー・ガンを向けた。(ランダム投票)
錠は奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
ヤニクは奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
カリュクスは市民の手により▼zap▼された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジャニスが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、キリシマ、スージー、トレイル、亀吉、ティソ、クラリッサ、シメオン、マユミ、オスカー、錠、ヤニクの11名。
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無い翅揺らして鳥は羽ばたく 幻に魅せられた枝へと羽ばたく
蜘蛛に巣食われ掬われたひとは、自ら蜘蛛の元へと掴まった。
――あゝ 幕は下ろされる。
(0) 2014/10/09(Thu) 01時頃
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―――静かな鐘は朝を報せた。
まるで違わない今日の、上る朝日は目に眩しい。
(#0) 2014/10/09(Thu) 01時頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 01時頃
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可愛いことを言ってくれる。 あぁ、そうか。――では、評価できるものを期待しよう。
[耳元で告げられた言>>3:342に頷く。 見た目の変化だけでは無く、やはり習性すら模倣するのかと。 いや、そうで無くともスザンナという生徒は勤勉であった。 それが自身の取り持つ教科なら特に――であったとしたら 此れ程嬉しいと思うことも無いのだけれど。]
君のことだから、俺に心配をかけないように 隠し通すのではないかと思ってね。
[腹をさすりながら、偶然ではあるが彼女と同じ事を考えていた いつか己の子を為す事があるのだとしたら、 それは倖せで、素敵な話だと思わずには居られず。 望まれたものを聞けば、ふと考え込み。]
(1) 2014/10/09(Thu) 01時頃
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錠前――…、か。 あぁ、いや俺の名前がね。そういう字だからな
[暫しの沈黙の後にそう告げて微笑み。 到着を告げる運転手に、カードで運賃を払ってから。 目の前に建つ平屋の宝石店へと彼女の手を引き 車から降りて、自動ドアの先まで足を運ぼうか。]
(2) 2014/10/09(Thu) 01時頃
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― 夜・隣町の宝石店 ―
ネックレスは、選んでおこう。 君が居ないと採寸が取れない買い物だからね。
[優しく告げた言葉と共に握った指を撫ぜて。 人差し指、中指と順繰りに親指を這わせてから、 薬指の前で、指を留めさせ。
本当は凝ったものを選ぶ事も考えたのだけれど、 それはまた、来るべき時が来てからで良い筈だと。
ショウケースに陳列されている指輪のコーナーへ誘う**]
(3) 2014/10/09(Thu) 01時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 01時頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 01時頃
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―回想・夜―
[公園での戯れはどのくらい長針を進めただろうか。 気づけば夜。それを知らせてくれたのは鐘の音ではない。
もうすっかりと聞き慣れた音>>3:319と、浮かび上がった、慣れ親しんだ友達の名だった。
傍に誰かいたのなら一言断りを。 指を動かし内容をじっくりと、読み込んでから、男は。]
――…そうか。君も行ってしまうのか。
[寂寥感が、胸を過る。]
(4) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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[実際にこうして口を交わしたのは少しの時間。
殆どが文面を通じたやり取りではあったけれど、彼女とのやり取りは男の好奇心を満たし、そして、新たな発見にも気付かせてくれたのだ。
それは言葉のやり取りだけではない。 男は思い出す。初めて彼女と出会った時を。 そうして男は読み返す。 同じ人であるのに、全く異なる人へと成長を遂げたその姿を。
深く 深く 刻みつける。]
(5) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:カリュクス ―――――――――――――― アイスで蕩けた林檎のパイとカナリア 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― 何でも鳥のせいにしてしまうのかい? 仕方ない なら君との乾杯はワインはやめて果物にしよう 果汁と果実たっぷりのね
アイスクリームを添える、なんて知らなかったよ 焼きたてのアップルパイなら、アイスも溶けてそれは美味しそうだから
だから、君が その足で、夜には少し不便な鳥目で、人より秀で過ぎた聴覚で空を望むというのなら
僕はアイスとアップルパイを用意して待っているよ またいつか、会えるその時を思って君の好物を覚えていられるように
(6) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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君の足跡を空の下で見ているよ だって君はカナリアだから 足があるんだから 何処へだって何処までだって、自由なのさ 空だって、飛べるさ
そう、それが君の“秘密”だね ずっと覚えておくよ
淋しくて優しい、か 冬の寒さが熱を求めるから、その感覚が恋しいという感情を抱かせるのかもしれない、なんてね 懐かしい人を思わせる、そんな空
僕なら、ね 好きな人のそばにいられるのなら、なんだって良かったんだ でも望むのなら、夢物語ならば覚めないで欲しかった でも望むのなら、傍らで触れて欲しかったと、思うよ 僕が彼なら、ね
追伸:行ってらっしゃい ――――――――――――――
(7) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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[目頭を押さえ付けてしまうのはどうしてか。 もうすっかりと忘れてしまっていたと思い込んでいた名の感情が胸を燻らせる。 情けない声は牙で咬み殺す。
そうして、嗚咽を漏らす前に口端を吊り上げてみせる。
何故なら僕は狼なのだから。]
――またね。
[同じ言葉を、けれど違う言葉を、小さく吐き漏らす。
見上げた空は冬の気配はまだ訪れていないものの。
何処か、柔らかく見えた。
その後届いた便り>>3:343には、その空は滲んでしまったけれど。]*
(8) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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―回想・公園―
[“怖い顔”と称されれば>>3:344男は我に返ったように一度瞬きを止める。
その後貼り付けたような笑みを浮かべようとした尻軽の間抜け顔はパシャ。水をかけられる。]
――…飛んだ淑女だ。
[唇の端を吊り上げただけの笑みはどう捉えられるのか。気にする素振りなど見せずに向ける。
端末が彼女の纏う衣類に隠されるのを、噴水が揺らぎ溢れる音を、――音が止まる。]
(9) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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――君は一つだけ勘違いをしているよ、クラリス。
[酷く落ち着いた声だった。何処か挑発めいた言葉に男が向ける瞳の色は荒れることのない、凪いだものだっっただろう。]
でも、君は一つ僕に教えたくれた。
――呪いの解き方は真実の愛。 解かれなかったのは、真実の愛を知らないから。
御伽噺では、ありふれた言葉だ。
狼男の話は知っているだろう?ウソを吐き過ぎた男の末路を。
君は呪いがかかってしまったのはどうしてだと思う?
僕の呪いなのに、解けないなんて。君は呪いがどんなものだと考えているんだい?
君は、目に見える何かが無いと、それに縋らないと、誤魔化すことも出来ないのかい?
――…可哀想だね。
(10) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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[視線を伏せる仕草に、男は見向きもせずに、ただただ唇を動かす。]
君には無理だよ。これは僕のものだ。
君の幸福と僕の幸福はきっと違う。
――…羨んでばかりで、中途半端に言い訳を並べるくらいなら、一層清々しく嘘つきだと分かる狼男になれたことはまあ、幸せなのかもしれないけれど、ね。
…君は、どうしてウソを吐くんだい。**
(11) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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― 一昨日夜のこと 回想 シメオン君宅 ―
…っぁ、…は、ん…
[胸先のそこを掠める快楽>>312には喜声に近しい嬌声を。稀に当たる歯にはマゾヒズムに似た何かが腹の底に溜まっては熱を齎しました。焦らすように擦れる下腹部にはただ口惜しい様に咽喉を鳴らし、物足りないと瞳に欲を覗かせ。返された告白>>313には唇を噛み締めれども、胸に燻る嬉々とした歔欷に呑まれそうになりながら。]
――…、っ、うん
[緩やかな笑みで返された其れを学生は何と判断したのでしょうか。ただ無言は肯定の意、と、習った事を脳裏に反芻させたなら、反り立つ其処に添えさせられた手を付根へと這わし裏に回し、幾度か確かめる様に撫ぜ。ただ逆に要求された其れにはお望みの通りに、なんて滲む汗を他所に笑みを深め、上半身をゆるりと起こしました。]
(12) 2014/10/09(Thu) 11時頃
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―――舐めてあげるよ
[自身を上下に擦り上げる手には時折目を細め唇を震わせ、然し決して嬌声を上げなければ、起こした上半身を屈ませて、彼の其れを口に含みました。揺れる黒髪は耳に掛け、口内に入った熱には呻きにも似た声を漏らしつつ。 腰へと撫ぜられる手>>313にはぴくりと反応してみせたことでしょう。促しにも感じられる其れに殊更、学生は熱を抱えながら彼のそれを奥深くまで咥え込むのです。]
――ん、…ふ…ぅ…っ、
[――其の儘片手を彼の肩に置いたなら、無言の肯定を胸に刻み反対側へと押し倒しました。倒した頃の振動に喉奥に熱が痞えるのには少しばかり顔を歪め。大人しく彼が学生の下へと敷かれたのなら、再度”奉仕”を再開するのでした。 熱を口に含みながら、緩やかに上下させ。偶に口中から外しては、横筋を唇に挟みなぞる様に舌先を這わせることだって。そうして先端へと戻ったのなら、零れる透明の液に法悦を認め。こくりと咽喉を鳴らしたのなら遠慮がちにひとつ、舐め。二つ目には口半ばまで入れ込んで彼の表情を窺いながら、自分の唾液と共に喉へ通しました。]
(13) 2014/10/09(Thu) 11時頃
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ッは…ァ、
[空いた手は愛おしむように彼の腿を撫で、邪魔な下着をより下へと下ろします。そうしてまた内股を辿って足の付け根へと戻らせたのなら、弄る前を其の儘に彼の後孔へと指先を添え。]
…ね…、入れるのと、入れられるの、 どっちが良いかな?
[口先を熱から外し、彼の臍までに舌を這わせ終え、学生は問いました。まるで愉しむように、心に悦を滲ませて。返事が如何であれ、後ろに添えた指先は試すように、爪先の身を中へと侵入させます。反抗が見られなければ、其の儘中を拡げるように抜き差しを繰り返し、また深くへと指を進ませたことでしょう。]
(14) 2014/10/09(Thu) 11時頃
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…――早く言わないと、貰っちゃうからね。
[妖しく艶に学生は微笑みました。耳に掛けた筈の髪は前に落ち、視界の一片に入ります。挿し込んだ手とは反対のそれは彼の体の横に着き、――まるで反論は言わせ無いとばかりに其の儘彼へ口付けを落としました。御伽噺では到底見られない深い口付けを。優美に彼の唇を啄ばんだかと思えば、間を舌で突き開くように。ただ頑なに開かずとも、強引に舌を差し込み歯列をなぞっては彼の舌に吸い付いてみせたことでしょう。]
(15) 2014/10/09(Thu) 11時頃
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― 昨日の事 ティソくん宅前 ―
[目前の扉が開かれたことに、学生は暫く目を瞬きその中を見詰めました。汐風は学生の背から其方へ向かい、彼の髪を僅少揺らすこともあったでしょうか。ぼんやりと、まるで意識は別の場所に在るかのように呟かれた学生の渾名>>3:327には、漸く学生も意識を戻して微笑みました。]
…おはよう、ティソくん。
[挨拶に言葉は返されたのでしょうか。何を話そうかと唇を開き掛けているうちに、下げられた頭と落とされた謝罪>>328。学生は小首を傾げ、黒髪を片やに垂れさせ、その光景を不思議そうに視界に入れるのでした。 どうしたの。なんて。彼の行動を問う言の葉は咲くことは無く、脳裏に浮かび上がるは昨日のこと。遠ざかる彼の背に――”異端”に震えた自分のこころ。学生は笑みを徐々に消すと、ひとつ目蓋を閉じ歩先を地面に擦らせました。]
(16) 2014/10/09(Thu) 12時頃
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私こそ、――ごめんね。
[互いに謝罪をしたのなら、さてこの後は如何したでしょうか。中へ招き入れてくれたのなら、お言葉に甘えて――の前に、大学があると苦笑したかもしれません。彼が準備し終えているのなら、共に学校へ。然しそれを拒むなら、今日だけは、と学生もまた怠惰に身を任せ。]
傘、届いたんだ。良かった。 私はね、…うん、ちょっとね。
[学生は嬉しそうにはにかみ笑いました。傘と言われて頭を過ったのは、無論彼の傘のこともあるけれど。透明のつくりの下、曇天さえ透かせる透明の下。腕を組み歩いたあの喜びを胸に秘め、学生は首横に手を掛けながら微笑んだのです。**]
(17) 2014/10/09(Thu) 12時頃
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ー回想、夜、錠とー
『では、評価できるものを期待しよう』
[教授然とした言葉と優しい口調は、自分だけに向けられるものと思えばとても幸せな気持ちが生まれる。とても簡単に幸せになってしまう自分のちょろさには呆れてしまうけど。心配してくれるのも期待してくれるのも、確かに自分の原動力となる。 だから不敵に笑って口を開いて]
楽しみにしてて 期待以上のものを目指すから
[錠前に対しての反応にはイタズラっぽい笑顔を。しっかりと名前を把握しての発言だからと]
知ってて言ったのよ? 照れたり慌てたりしてくれるかと思って
[タクシーの運転手に漏らされたら危ないギリギリを探るような、少しだけ悪趣味な言葉だけど、今迄何度か「パパ」と使ったタクシー会社だから、噂になるとしても手癖の悪い娘がまた火遊びをしているんだろうと、それくらいの噂だと判断して。 そんな風に会話を続けて車が停まったのは、隣街の宝石店。鎖を買ってもらえるのかしらと、小さな期待がちらりと揺れて]
(18) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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ー回想、宝石店ー
『ネックレスは、選んでおこう。今日のは、君が居ないと採寸が取れない買い物だからね』
[その言葉とともに薬指に触れられて、指輪のコーナーに手を引かれ。思考が停止するとともにふらふらと混乱のまま走り始める]
(えっえっ、えっとこれって、青田買いとか先物取引とか給料三ヶ月分のあれとか、いやそうなんだろうけどそうじゃなくて!!!?)
...先生の名字をくれるって、約束?
[どうにか絞り出した言葉は、まるで少女漫画に出てくる主人公のようなセリフで、もっと気の利いた言葉は出ないのかと自分を殴りたくなるほどに恥ずかしくなって]
(19) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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>>3:294 錠 何処迄…どうでしょう? 人によるとは思いますよ。……其れなりに面倒な仕事を頼む人にとってはかなり便利かと。
[其れなり、では無かったりするけれども。 少し、瞳を閉じれば映ったのは。
赤、緋…暗い、暗い赤色。 そして。
考える事をやめた。
“小金稼ぎに困っている人がいたら呼んでくれ”
其の言葉に柔らかく微笑み返し乍ら。]
分かりました。では、此れにて失礼。
[賃金を受け取れば、一礼して帰ったのだった。*]
(20) 2014/10/09(Thu) 13時半頃
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―回想・公園―
[景色から切り取った間抜けな表情>>9に淑女らしい笑みを浮かべる。口の端を上げただけの男の笑顔とは違い、目元まで嬉しそうに。
凪えだ瞳に…の笑みは掻き消されたけれど。 どうやら彼にとって「呪いを解くのは真実の愛」は御伽噺ではありきたりらしい>>10。それは、構わないのだけれど。]
少年が嘘を吐いた結果、最後には信用してもらえずに羊は全て狼に食べられてしまった。 貴方は狼でしょう。一人二役でもするつもり?自分で自分を傷つけて、素敵ね。
[銀髪の下の穏やかな眼は、相手の眼に小さな自身を映し出す。]
呪いのキッカケなんて知らないわ。ただ呪いが解ける方法を知った人は、それでしか救われないと思い込むの。 貴方の呪いを解くのに必要な物は何?
(21) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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……キスから試してみましょうか?
[身体を相手の方に乗り出す。 脚に手をついて、唇と唇が触れ合う寸前まで顔を近付けて––––––……]
(22) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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[止まる。 相手が避けなかったのなら、間近にある瞳を覗き込んで、少し赤くなった目を食いしばる。 下唇を噛みしめる前に呟いた一言は、自分の耳にすら届かない。
ポツリ、ポツリ。独白が零れる。]
………貴方と私の、何が違うのかな。 嘘を吐く理由が違う?貴方は誰かの為に嘘を吐いたりしないの?私なら……そうするわ。
同じ嘘吐き、でも、どうして貴方には耳があるの。
[被った頭巾を解く。 抵抗されなければ、それを相手の耳を銀髪の頭に撫で付けるように覆い被せただろう。
ベンチから立ち上がると透明な傘を相手の隣に置いた。 残りの荷物を手に取って、軽く一礼。]
(23) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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呪いが解けたら教えてちょうだい。その時は盛大に祝福するわ。 貴方に、幸運が訪れますよう。
[屈折に屈折した皮肉は、相手にどう伝わるだろう。 そのまま呼び止められなければ、私は公園を後にする。*]
(24) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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―回想・公園―
――そうだね。ウソを吐き過ぎた少年は全てを失ったのさ。
二股だなんて酷いね!僕はこう見えて案外一途だと言うのに!
[彼女の瞳>>21に映る男は軽薄そうな笑みを浮かべている。
まるで道化師。 揶揄ることに愉悦を見出したような意地の悪い顔。
それが、ゆっくりと落ちていくのは。 顔にかかる影>>22 吐息すらも感じる距離で男は、琥珀の双眸で逸らすことなく見つめる。]
――…思い出したよ。
[独白めいた呟き>>23に男は答えない。その代わりに、雫を水溜りに落としていく。その波紋を耳に鼓膜に伝えながら、紡ぐ。]
(25) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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