189 とある結社の手記:8
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ハナに1人が投票した。
オスカーに2人が投票した。
リーに1人が投票した。
キャロライナに2人が投票した。
ヴェスパタインに1人が投票した。
キャロライナは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ワンダが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ハナ、オスカー、スージー、リー、ヴェスパタインの5名。
[―――朝。
投票用紙を取りに一人の結社員が遣ってくる。
そして票を集計すると、キャロライナを連れて行った。
―――…
遺体の発見が結社に伝わると、その後、広間には【全員が集められた】。
【ワンダが襲撃された】事を伝える為だ。
結社員が全員に伝えれば皆の顔を見回し、コルクボードを指した。
そこには【キャロライナが処刑された】と言う内容のメモが貼られている事をも告げる。そこに貼られたメモをはがし持って行くが、大金には、うわ…と微妙な声をあげたかもしれない。
そしてヴェスパタインの姿をみつけると、そちらに向かい一通の手紙を渡した。
「キャロライナからだ」
その内容は、こうだ――…。]
(#0) 2014/08/18(Mon) 02時頃
ヴェスパティンさんへ
わたしのこと ひと だと いってくれて
ありがとう ございました
はやく うたがう こと おわって
かえれると いいな って ねがってます
わたしは ばかだから むずかしいこと わからないけど
でも おじさんがやさしいひと だってことは
こんきょ? はないけど そうおもいます
だから ありがとう ございました
てがみ おしえてもらって かきました
じょうずに かけてるといいな はじめてかいたから
キャロライナ
[その手紙は、名前を間違えていたり、ところどこ字が水でにじんでいたりする、拙いものだった。]
(#1) 2014/08/18(Mon) 02時頃
[話は以上だと述べた後、ワンダの遺体の回収と部屋の清掃へと向かった。
小一時間ほどすれば終るだろう**]
(#2) 2014/08/18(Mon) 02時頃
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― 朝 ―
[昨夜もまた早めに部屋に引きこもったけれど、眠りの質はよいとはいえず。 だるい体をひきずってもそもそと起き上がる]
……
[ぼんやりした顔を洗って、ため息をひとつ。 それから廊下へと出た]
……?
[ふと、血のにおいが昨日よりも濃くなっていることに瞬き。 そちらへと足を向け――]
(0) 2014/08/18(Mon) 06時半頃
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――っ
[うすく開いた扉の向こう。 血のにおいの原因を確かめるため、のぞいた部屋の中は真っ赤に染まっている。 そして倒れているのは――]
わ、んだ……
[食われている、と一目でわかる死体に、声にならない悲鳴がでる。 へたり、とその場に座り込み。 ほかに誰かが来るまで、そのままだった**]
(1) 2014/08/18(Mon) 06時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2014/08/18(Mon) 06時半頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2014/08/18(Mon) 06時半頃
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ー昨日の広間ー
…聞きたいの、そんなこと。
[ワンダの低い問いかけに、視線は動く。 結社を知る理由、聞こえる声のこと、聞こえない人間には確かにさっぱりなことばかり抱えるおんな。 問いかけたくなるのももっともなことだとばかり、女は唇を歪める]
──馬鹿兄貴のせいに決まってんでしょ。
[端的だった。 結社員が周りにいなければもう少し答える。 修行時代に結社の仕事で現れた兄に一方的に街を出るように言われて喧嘩になったこと。 理由を問い詰めて、また喧嘩になったこと。 兄が死者の声を聞くようになったのは自分が自宅を離れてからだというから、 結社の言うことを信じるなら恐らく自分もまた同じような力があるだろうこと]
(2) 2014/08/18(Mon) 10時半頃
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声って言うより…断末魔、だからね。 恨み、怨み、上とか、恐怖、悲鳴。 最後の一鳴きっていうか…魚でもあるでしょ、血抜き、あれが終わるまでの間、っていうか。 とにかく死んだその瞬間じゃなきゃ、わかんない。 聞こえる範囲だって、家一軒分ぐらいがやっと。
遠くで死んでりゃ、聞く以前の問題。
[せめて安堵するような声が聞こえれば違うのだろうが、口ぶりからそんなものは聞けないのだとわかるだろう。 疲れたと言わんばかりに息を深く吐く。 先程キャロライナは人間か、と呟いていたリーに少しだけ視線を向けてから立ち上がった]
(3) 2014/08/18(Mon) 10時半頃
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──。
[口元がゆがむ。 握った掌は拭われて白くなっていたが湿っぽくもある。 耳元の傷そのものは髪に隠れて消えてしまった。 キャロライナに視線を向けてから、逃げるような足取りで広間を去った]
(4) 2014/08/18(Mon) 10時半頃
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ー集会所入り口ー
[それから、女は朝が来るまで入口の扉に寄りかかりながら過ごした。 もじどおりほんのすこしの微睡と、深く長い無言の時間。 疑心暗鬼。おんなは、ただひたすら考えていた。
彼女は、本当に──人なのか、と]
…いっそ、
[考えなくていいようになりたかった。 向こうが覚えているかどうかはわからないが、小さい頃は冬の準備のたびに彼女の家に羊毛を貰いに行った。 刈り取るまではひどく汚れているのに、綺麗に洗うと真っ白になるそれを受け取るたびに不思議がって、よく彼女の父親を困らせたのが小さい頃のスージー]
(5) 2014/08/18(Mon) 10時半頃
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ー朝 集会所入口→広間ー
こんな力、欲しかったわけじゃ無いのに
[文字を書く。歪んでいたし、紙もひどい有り様だった。 結社員が集会所の扉を開ける音で目を覚ましたものだから投票箱に入れるより、直接手渡す方が早い。 上の部屋方聞こえてくる喧騒に、また誰かが死んだのだと想像する。 想像するのは楽だった、耳元で悲鳴なんかあげたりしないからだ。
広間へと移動すれば連れて行かれる名前が聞こえた。 すれ違いざまに出て行く彼女と、目を合わせる勇気は──女には、無かった**]
(6) 2014/08/18(Mon) 10時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/08/18(Mon) 10時半頃
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-昨晩 ワンダの部屋-
やさしい人でした…。 湖畔で足を挫いていた僕を背負ってくれた。
[ワンダに促された椅子にも座らず、 少年は立ち尽くしたように、それでも話し始める。]
僕…やさしい人が好きです。 だから僕もやさしくしたい。守ってくれる人を、守りたい…。
あの日。 僕は背負われてて、暖かい背中が気持ちよくて。
そうしたら。何かが込み上げくるみたいに… 何かとても楽しい悪戯を思いついたみたいな気持ちになって…。
(7) 2014/08/18(Mon) 19時半頃
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[独白するように、説明しづらそうに話す間も、 少年はワンダの目をじっと見つめたまま離さない。]
気が付いたら、死んでた…。 漁師だって言ってた…。
…。 僕はまだ、食べることを知らなくて…。 だけどあの日から、僕は時々我慢できなくなる。
ラルフさんは…初めての人。
[少年は、狭い部屋の中でワンダに歩み寄る。]
(8) 2014/08/18(Mon) 19時半頃
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-夜明け前 ワンダの部屋の前-
[部屋で一度、大きな物音がした。 しばらくして少年はワンダの部屋から姿を現す。
表情の失せた顔に、とめどなく涙が流れては落ちていった。**]
-回想 おしまい-
(9) 2014/08/18(Mon) 19時半頃
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──朝、個室──
…………やっぱり、…………
[目が痛くて、眠っていられなかった。 腕で覆ってしばらく寝返りを打っていたけれど、それも限界で。]
……はあ、
[太陽が昇り始めたのを確認して、ようやく動き始める。 ここまで来たって、朝はいつも通りだ。
生きている。]
(10) 2014/08/18(Mon) 20時頃
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[廊下を歩くときの歩幅は小さくなってきた。 耳をすませ、他の物音とぶつからないように注意して、 階段は常に手すりを持って。
ゆっくり移動した先に、小柄な人影が見えた。]
………… ? …… ハナ ……? そこで、 なに ……────
[座り込んでいる理由は、昨日の血の色からひらめいて。]
っ、 !!!
[急ぎ足で覗きこんだそこにも、 既にどす黒く変色した、赤。]
(11) 2014/08/18(Mon) 20時頃
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…… ワンダ ……!!
そだ、 ろ……
[倒れている何かは、女だった。 今日話をしようと、決めていた相手の1人だった。]
(12) 2014/08/18(Mon) 20時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2014/08/18(Mon) 20時頃
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― ワンダの部屋 ―
あ……、ヴェスパタイン……
[かすれた声で、近づいてきた相手を見上げる。
震える手を握り締めて]
おきたら、においがして、それで……
[途切れ途切れになりながら答える]
(13) 2014/08/18(Mon) 20時頃
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[何があった、と聞くまでもない。
視界が弱まっているせいか、 時間が経っていてもむせ返るような血臭を感じて、頭がくらりとした。]
…… ハナ……
[>>13途切れがちな声音は、震えは、演技なのか。 それとも本心なのか。
わからない。 わかるための能力を使った相手は今、室内で亡骸と化しているのだから。]
(14) 2014/08/18(Mon) 20時半頃
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結社員 を、 呼んで…… それで、
[それで。 どうなるというのだろう。]
……
[ハナにかけられる言葉が見つからない。 もしかしたらという思考から逃れられず、言葉少なに場を離れた。]
(15) 2014/08/18(Mon) 20時半頃
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[結社員を呼ぶ、ということばに、小さく頷く。
けれど立ち上がるにはまだ力が戻っていなくて。
そうこうするうちに広間へと集めるためにやってきた結社員が姿を見せる]
あ……
[立ち去るヴェスパタインにかける声は見つからず、小さくうつむき。 結社員に促されて、ようやく立ち上がった]
(16) 2014/08/18(Mon) 20時半頃
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[ おまえがやったのか?
その一言が、聞けない。]
(17) 2014/08/18(Mon) 20時半頃
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[ヴェスパタインに疑われているのだろう、というのはうすうす感じている。 それでも、ワンダが襲われた今。
ヴェスパタインが本物だとすれば]
……人狼、は、オスカー、だよ……
[ぽつり、とつぶやく。 根拠などどこにもない。
そうなのだとしか思えないまま、広間へと足を向けた]
(18) 2014/08/18(Mon) 21時頃
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──広間──
[ワンダが、襲われた。 結社員に告げられた内容はわかっていたことだったけれど、 もう一つ。]
は?
[キャロライナが、処刑された。]
なんで、
[意味がわからない。]
(19) 2014/08/18(Mon) 21時半頃
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あいつは、人間だったのに……!
[イアンもおれも、そういったのに。 ただ、何を言っても今更だということだけは、わかる。]
どうして ……っ!
[処刑は、投票の結果だ。 誰がと見回したところで、何も変えられない。
ちくしょう、という呟きは、部屋に対して人数が減ったせいか、 余計に響いた気がした。]
(20) 2014/08/18(Mon) 21時半頃
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― 広間 ―
[広間にある椅子に座り込んで聴いた言葉にゆるりと瞬く。 名前をかいた少年はまだいることを確認した]
……ひょう、は、……どれぐらい、あつまってた、の。
[キャロライナがそんなに票を集めたとは思えなくて。 ゆるりと瞬いて結社員に尋ねる。 答えが返ってこなければ、仕方ないかとため息で終わらせるつもりで]
(21) 2014/08/18(Mon) 21時半頃
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[結社員に呼ばれ、次は何だと疲れた顔を向ければ、 紙を渡される。 キャロライナから、だと。]
…………
[無言で開き、顔へ近づけ目を通す。 一文一文、]
の、 馬鹿、
[手が震える。 くしゃりと手に力が入りかけ、 緩めようとするも、うまくいかない。]
(22) 2014/08/18(Mon) 21時半頃
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…… 間違いばっか、 名前まで、 ……
[宛名から間違えてる。 おれが優しい?寝言は寝て言え。 お前の目は節穴だ。
教えてやるとか、そういうのはガラじゃない。 何より面倒くさい。 ワンダにでも聞けばいいんだ。 あのひとなら、おれとかみたいに面倒がらずに、 丁寧に教えるだろうに。
俯いて、震えを耐える。
ふたりとももう、いない。]
(23) 2014/08/18(Mon) 21時半頃
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