254 東京村U
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リーに1人が投票した。
トレイルに1人が投票した。
ゴロウに3人が投票した。
デメテルに1人が投票した。
ヒナコに4人が投票した。
ヒナコは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
トレイルが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ジリヤ、リー、みょんこ、キルロイ、ゴロウ、イルマ、デメテル、ドリベルの8名。
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― 朝・自宅 ―
[ぼんやりと、目を開く。ベッドがある側とは逆の壁にかけられた、多数の歯車をデザインしたスチームパンク風の時計、それを見ると、早朝の域を脱しつつある時刻だった。 あれからいつ眠ったのか、覚えていない。長く転々していた気もするし、案外、すぐ眠ってしまったような、そんな気もする。ただ、どちらにしろ、徹夜でもしたかのように、体が怠かった]
……、
[数分、寝転んだままでいた。 その後、億劫にもベッドから這い出、 机に置き去りにされたiPhoneを見て、指を強く結んだ]
(0) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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― 夜:代々木 203号木露宅 ―
[なんとか照子を説得してベッドの上に乗せた後、自らも床へと横になった。 これで、長かった一日が終わる……というわけではなく、スマートフォンの明かりが灯る。 体を起こして、通話口に向かって言葉を放った]
はい、木露です。 ……代々木駅に着た? そう、それじゃあ、迎えに行くから待ってて。
(1) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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ら ぶにゃ ぶ にゃん
たの に たいの
(2) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[スマートフォンをポケットにしまい、バッグを手に取る。 空いた手で、照子をベッドから引っ張り、玄関へと促す]
入間さんの娘さんから連絡がありました。 駅に行きますよ。 出目さんを一人にするわけにも行かないから、ついてきて下さい。
(3) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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― 深夜・代々木 ―
[代々木に到着。 入間は一二三の到着を待った。 彼の到着は日付が変わったころだった。 同級生の顔を見て、入間はほっとして一度その場にしゃがみ込んで、顔をうつむかせた。]
……いきなりごめんね、ありがと。
[と、鼻声でお礼を言った。 間違いなく化粧が崩れてひどいことになっているに違いないため、顔をあげたくなかった。]
(4) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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ホテル、探したほうがいいかなあ…… いっか……も一回、電話させてもらお……
[鼻をぐすぐすいわせながら、なるべく一二三のほうはみないようにして、キルロイ先生に電話をかけた。返事は、迎えに行くから待っててというもの。]
(5) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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え。
[すっぴんだ。普段だったらかなり人に出会いたくはない顔だ。 今この状況で『入間さんの娘さん』の名前を出されては、ついて行かないわけにも行かないが、しかし。]
え、今通話してたの? つ、ついてくけど……急だね……
[寝不足で意識が飛びかけていたせいか、会話は全く聞き取れなかった。 電話があったことにすら、通話が終わった木露の言葉で知る始末だ。]
(6) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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―――――――!
(7) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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―新宿駅ホーム―
『兄ちゃんあぶねーな。しっかり歩けよ!』
[間一髪、ホームから転落ということにはならなかった。]
(8) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[外に出て、暫く無言で駅に向かってやや早足で歩く。 自宅から少し離れたところで、スマートフォンを操作し通話を始める]
ああ、秋葉?俺だけど。 今から部屋二つ取れる所あるか? うん、値段は問わないから。 すまん、頼んだ。
(9) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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す、すいません。
[一瞬、ホームに吸い込まれそうになった。
聴こえてきたのは発車の音楽などではなく、藤田サクラコが歌うはずだった『あの歌』。]
(10) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[通話が終わったと思うと、スマートフォンが振動する。 着信して再びスマートフォンを口元に近づける]
はい、木露です。 ああ、代々木に着た? 駅かな? それじゃあ、迎えに行くから待ってて。
(11) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[二度、三度、静かに深い呼吸をする。 そして電源を入れ、立ち上がるのを待つ、
…… 立ち上がって、暫く。 また「彼方」からの着信が来る、事はなかった。 開いた履歴は、メンバーとのそれが最新だった。 昨夜のそれは全て消えていた。
心中に浮かぶのは、安堵。 痕跡がない事に関する、掴みどころのない不安。 あれが夢のように思えてくる、現実味の揺らぎ]
(12) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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疲れてんかな、うん。
[幸い非常ベルも鳴ることはなく、電車は定刻通り出発した。
一二三は気を取り直しつつ、代々木駅で降りる。]
(13) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[――――で、現在に(>>4)至る。]
(14) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[……え?]
(15) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[今の二つの電話は何?
大きな違和感があった。 だって、二つ目の通話相手は、恐らく――]
(16) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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ど、どっか行かないでね。怖いから。
[キルロイ先生が到着するまで、一二三のカーディガンの裾だけ掴ませてもらっていた。 一二三には、キルロイ先生を待ちながら、今日あったことをぽつぽつと話し始めていた。 家に帰ったら知らない人がいた事。その人たちが自分の父親母親のふりをすること。従兄といたがはぐれてしまったこと。偽親から電話がかかってきていて、知らずに新宿駅で出てしまったことなどだ。]
(17) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[スマートフォンをポケットにしまい込み、小さく息を吐く。 歩調を緩めて、ようやく照子の方に顔を向け言葉を放った]
(18) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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――ベッドの下に、斧を持った男が隠れてた。
(19) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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……………………。
(20) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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いやまーなんか様子おかしかったから。 あんま気にすんなよ。ちょうど近くにいたし。 えっ、なんで木露先生知ってるかって?話せば長くなるけど聞きたいか。よーしわかった…………
[取り敢えず入間を落ち着かせるかのように話を途切れ出せないようにした。 木露には申し訳ないが歩きスマホをして倒れたときの事は相当話を持盛った。
『芸能界』は嫌いじゃないが、今日だけは芸人に敬意を払いたくなるくらいだった。
話を持たせるのは、案外、難しい。]
(21) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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[後ろを振り向く。 少し遅れてから、ぞわぞわと悪寒が駆け巡った。 つま先から、頭の先まで。]
(22) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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あは、は、は、は………。
はは、は、はやく、駅まで………………。
あれ。
[足がしびれて動けない。]
あれ、あれれ?
[数歩歩いて、かくりと膝をついた。]
(23) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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ひでー話だな。 つか、ホント災難だわ。お疲れ。
[話が途切れそうになったころ、入間が今日あった出来事をぽつぽつと喋り始めた。 何とか力になってあげたいが、一二三は財力には乏しい、いち高校生である。ウチに泊めると言っても数日が限度ではあるし、どうしたらいいのか。木露先生からのアクションを待つ。]
(24) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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知り合いに探してもらってますが、今日はホテルに泊まる事にします。 良いですね?
[目を閉じて大きく息を吐く。 しっかりと照子の手を握った]
(25) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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[だが、全てが夢などはありえない、昨日の記憶は幻ではない、その事実をメールが証明する。木露とのやり取りに、加えて、秋葉からいつだか送られていた返信。 『先輩、なんか憑かれました?w』そんなほぼ想像通りの軽口から始まって、電話の怪談、なら似たような話は幾つもある、ただジャストはない、少しあたってみる、そのような内容だった。 結局は木露と同じ真摯な反応に、有難さと、心強さを覚える。ありがとう、と、感謝の意を返しておいた。
それからようやく起き支度へ入る。 尾鰭が出来たリンフォンを一瞥し、洗面所へと向かい、]
……、……
[一瞬、何か違和感を覚えた。 けれどもそのまま、歩き進み]
(26) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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