307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
― 次の週末 ― [ 軽ワゴン車の鍵を手に青空を見上げた。 普段は漁網や工具類が置かれている荷室は空っぽで、ブルーシートが敷かれている。一度時間を確かめて、家の中へ呼びかけた。]
成海ー! そろそろ行くぞー!
[ 助手席には3つ下の妹が乗りこんだ。 車を向かわせる先は任海家である。 阿東礼の家に移って貰うにあたって、当座の着替えや勉強道具、日用品の類は恵瑠当人に持ってきて貰ってはいたが、私物の多くはまだあちらに置いたまま。 本格的な引越しは今日、という話になっていたのだ。]
すまんなあ、手借りることになって。 ……が、成海がおると助かるきな、色々。
[ まあ、私の方は気にしてないけどね、と 悪戯っぽく笑う妹の声を合図に、車を出発させた。]
(59) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃
|
|
[ 今でも付きあっているかは定かでないが、恵瑠の兄である健一から成海が一時期強く言い寄られていたのは優も知る過去だった。
3年前の宵越し当夜。 前年すでに宵越しを済ませていた成海の姿は、いつの間にか家から消えていたのである。
彼女が帰ってきたのは翌日の昼、参加者たちより遅いくらいだったか。何があったかまでは流石に想像でしかないものの。 おそらく宵越しの集まりに忍びこんでいたのだろうとは簡単に予想がついた。
約束してたからねー、と唇に指を当てる妹の小悪魔めいた表情を見て、何となく察せられたのであった。]
[ 後部座席に恵瑠の姿があったなら、 その折の話を―"約束"の相手が健一だったことも交え― 面白そうに話して聞かせたことだろう。
心配しないでいいよ、恵瑠ちゃん。 健一の相手は私がしとくから、と付け足して。]*
(60) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃
|
|
―宵越しの深夜・早希と― >>57>>58
[アイスを口にする早希と隣同士。 少しひそめた声で、穏やかに言葉を交わし合う。]
そっかぁ。 島の外だと、学校に何百人も生徒がいたりするんだよね。 仲良しの友達作るのも大変そう……かも。
[女の子らしくお洒落な子も多そうだ。 早希は素のままでも可愛いと思うが、周りに合わせないわけにはいかなかったのかもしれない。 それでもやはり、どこか輝いても見えたけれど。]
早希ちゃんなら、これからも、きっと大丈夫だよ。
[無責任な!と言われたりして。]
都会のどんな子だって、あんな高いところに登れないし、飛び降りられないだろうし。 私にとって早希ちゃんは最強だもの。
(61) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃
|
|
[自分へのカエル100匹はトラウマものだとは思うが、あれをわざわざ用意しただろう早希に驚きすぎて、なんとなく良い思い出ですらある。 その辺は口には出さないで。]
……時々強がってないかなーとか思ってたけど。
[くすりと悪戯っぽく目を細めて。]
私、都会に出た早希ちゃんのこと、時々考えてた。 どうしてるかなって。
渡くんとか、心配してたんじゃないかなぁ。 瑠璃ねぇも、かな。
[早希を見て、微笑む。]
(62) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃
|
|
[問われたことには。 窓の外の夜空を見上げてから、ぽつりと。]
島の生活……ちょっとしんどかったんだ。 出ていきたいって、少し思ってた。
[不思議なほど素直に言葉が溢れていった。 早希が今村に住んでいないことと、なにより、彼女がなんてことない様子で聞いてくれたおかげだった。]
でも、ね。……今夜で、変わった。 島に居たい理由ができたよ。
宵越し、来て良かったなって、おもう。 早希ちゃんは、――どうだった?
[彼女の首元の赤い印。 それが彼女にとって良いものであることを願いながら。*]
(63) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃
|
|
―宵越しから数日後―
[色んな意味で慌ただしくなった日々。 それでも、優と夫婦になることが村中に知れ渡る前に、自分の口から伝えたいなと思って。
優にも予め伝えておいただろう。 宵越しから数日後、本格的な引越しの前、お礼兼手土産の袋を抱えて瑠璃の家を訪れることにした。]
ごめんください。
[ベルの音を鳴らして。 瑠璃が出てきてくれたなら。]
あの、ちょっと、お話ししたいことがあって。 いえそれより先に、……この前の宵越しでは引率してくれて、ありがとうございました。
[ぺこりとお辞儀をする。]
(64) saiki 2020/09/21(Mon) 16時頃
|
|
これ、良かったら。 あまり上手く焼けなかったけど……。
[差し出した袋の中にはクッキーが入っている。 早朝台所を借り、ここ数年ご無沙汰だったお菓子つくりなんてものに挑戦したのだ。
宵越しの前、島を出たいと零した時。 それよりもどこか晴れやかで柔らかな表情を浮かべ、瑠璃へと笑っているだろう。*]
(65) saiki 2020/09/21(Mon) 16時半頃
|
|
―次の週末― >>59>>60
[本格的な引越しは青空の広がる日になった。 優のそば、軽ワゴン車の隣で眩しげに目を細める。
荷運びは、優の妹である成海も、手伝ってくれるらしい。 遠慮がちながらも嬉しげに礼を言う。 後部座席に座ると、ガタゴト道を走る音と共に、運転席と助手席、兄と妹の会話を耳にして表情を緩めていた。 なんだか聞いているだけで心がほかほかする。
大好きな人と、その家族。 仲良さそうなのって素敵だなと思うのだ。]
……え、健一兄さん?
[そうして成海の口から飛び出たのは予想外の名前。 きょとん、と目を丸くする。
面白そうに語られ始めた様々な過去の顛末を、表情をころころさせながら聴くことになるのだった。]
(66) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃
|
|
そんなことがあったんですか。 全く知らなかった……。
[そう、自分はあの兄のことを殆ど知らない。 話しかけられたら怖いと、苦手だと思うばかりで、返事をするより早く逃げたいばかりだったから。
成海の語る兄は、なんだか少し親しみやすく感じた。 すぐに彼への印象は変えられないかもしれないけれど、これから先への希望が見えた気がした。]
成海さん、ありがとうございます。 教えてくれて。
これから……少しずつ。 兄とも話していけたら……いいな。
[ほんのり眉を下げて微笑む。 関係上は自分が義理の姉になるのかもしれないが、年上の彼女のことを姉のように慕い始めていた。**]
(67) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃
|
|
―数日後―
[宵越から数日後。そろそろ実家を離れて街に戻ろうか…と思っていた頃>>64、ベルの音に玄関に顔を出すと、恵瑠の姿が見えた]
あ、恵瑠ちゃん。お疲れ様。 夜はあんまりお話しできなかったけど、優が相手してくれたのよね? いいのよ、お礼なんて。 ……これ、私に?
[差し出されたクッキーを手に取り、恵瑠の顔を見つめる]
美味しそう。後でゆっくりいただくわね。 話、か。……ふふ。恵瑠ちゃん、なんかいい事でもあった?
[宵越の日の朝にカレー作りを手伝ってもらった時より晴れやかな顔に、少し首をかしげて問いかけた**]
(68) yusuron 2020/09/21(Mon) 18時半頃
|
|
―数日後― >>68
[瑠璃に、良いこと、と言われて。 素直にこくりと頷いた。]
瑠璃ねぇに、私から伝えたかったの。
[お世話になってきたお姉さんだから。 そして、彼の、優の大切な幼馴染なのだと思っているから。
ほんの少し言葉に迷ってから。]
私、優さんと、家族になれることになりました。
……えっと、結婚、……します。
[実は結婚の2文字が気恥ずかしくて。 耳まで真っ赤になっていく。 結局、なんとなく締まらない報告となったのだった。*]
(69) saiki 2020/09/21(Mon) 23時頃
|
|
そっか。 良かったじゃん。そう思える理由が見つかってさ。
[詳しくは聞くつもりは無かった、しかし同じように"参加して良かった"と思っている自分にメルの言葉は何とも言えない共感を生んだ。それと同時にしんみりした気持ち、悪いとは思いながらもメルの問いかけに神妙な表情で答え始めていく]
……ん、私はさ、正直この島に帰りたくなかったんだ。 田舎臭いし蛙はうるさいし不便だし。親は何度もこの島を出る出ないでずっと小さなときは揉めてたし。
何も楽しくない毎日に都会に憧れ抱いても、現実は生活が違いすぎて笑われたことのが多かったよ。 だから昔を思い出すあなたにも渡にも会いたくはなかった。ごめんね……こんな話して……
[そう答える自分の顔は暗いもの、でもだからと言ってそのまま沈黙はしない]
(70) 荊棘花 2020/09/21(Mon) 23時半頃
|
|
でも変わったんだ。 あなたと一緒。ここを好きになる理由がちょっとだけ出きたの。 風習や儀式で片付けるのは簡単だけど、もっと大切なことたくさん学んだなって……
[その頭の中に絆みたいなものを想像してルリ姉の存在を思い浮かべている。きっとこれからそういう深い絆で結び会える人は増えていくだろうと思いながら、ふと窓の外に見えていた星が流れたような気がして]
……いけない!流星がどうとか言われてたんだった。 それじゃまたゆっくり話きかせてね! 優兄の感想なんかをさ!
[慌てたように動き出し最後にクスリと笑ってあとにしようとする。*]
(71) 荊棘花 2020/09/21(Mon) 23時半頃
|
|
―数日後―
結婚?
[その報告を聞いた時の顔は、多分きょとんとしたものだったと思う。恵瑠が結婚するという事はすぐにわかったけれど、その相手が優だという事とは結び付かなかったものだから。]
…え、優と?!
そ、そっか。 ……そっかぁ…… そう、結婚するんだ。
えっと、ううん。ちょっと…いや、結構意外だっただけ。 恵瑠ちゃんがっていうか…優がそう決めたっていうのが。
(72) yusuron 2020/09/22(Tue) 00時半頃
|
|
[島に残っている同級生も少なくなり、この島で一番懇意にしている友人と言えば彼という事になる。 愛情とは違うが、好意はあった。だから、一瞬しんみりとしてしまいはしたけれど]
おめでとう、恵瑠ちゃん! それと、ありがとう、報告してくれて。
式は上げたりするのかな… その時は必ず呼んで。お祝いに行くからね。
[にこりと微笑んで、彼女を祝福した**]
(73) yusuron 2020/09/22(Tue) 00時半頃
|
|
―宵越しの深夜― >>70>>71
[早希が、良かったじゃん、と言ってくれるから。 じんわりと嬉しそうに表情を緩める。
早希の語る都会の生活は大変そうだったし、そこに至るまでの村の生活でも色々あったのだろうと察せられた。 謝罪の言葉には、そっと首を振る。 それでも彼女はここに来て、共にキャンプの時間を過ごし、今もこうして隣り合って話してくれている。 それが嬉しいなと思う。]
そっかぁ、早希ちゃんも一緒なんだね。
[変わった、という彼女の顔は明るいものか。 そっと見上げて微笑む。]
早希ちゃんも、よかった。
[心の中があたたかかった。 ガキ大将な彼女も好きだったが――時々ついていけなかったり泣きべそかかされたりもしたけれど――、今の彼女も好きだなと思う。 誰かを想っているみたいな、表情。]
(74) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃
|
|
あ、流星? うん、また話そうね!
[何か思い出したかのような早希に笑って手を振る。 宵越しを過ごした相手と約束をしたのかな。 というか、相手って、限られて――。]
っ、え? な、それ、
[優兄の感想、とは。
ある意味当然なのに、思いっきり色々バレていることを今更認識し、一気に真っ赤になると。 冷たい飲み物を一気飲みし、早希を見送ったのだった。
最後に爆弾、さすが早希ちゃん。 ふと昔の彼女の姿が脳裏を過った。**]
(75) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃
|
|
―数日後:瑠璃の家― >>72>>73
[祝福の声に、嬉しそうに。 そして少しだけホッとしたように表情を緩める。
瑠璃が祝ってくれないのではと思っていたわけではないが、ほんのり、緊張がなかったわけじゃなかった。
彼女にとって優は大切な幼馴染なのだろうし。 長い付き合いの中で色々あるのだろうし。
でも、姉のように慕ってきた彼女は、 自分を祝う言葉をくれた――心がぎゅっとする。]
あっ、結婚式!
[そういえば引っ越しなどで精一杯で、式を挙げることについてあまり考えが及んでいなかった。 自分は彼と共にいられることが第一だったのだ。]
(76) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃
|
|
[呼んでね、という言葉に勿論と肯く。 真っ先に招待状を送ろうと決定したのだった。]
瑠璃ねぇ、ありがとう。
[勉強を教えてもらっていたあの頃から数年が経ち、お互いに様々な変化があったのだろう。 けれど、同じように素直に礼の言葉を伝えた。**]
(77) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃
|
|
― 翌年 ― [ 恵瑠と共に連絡船に乗り込んで、大都市の広がる本土を目指す。新婚旅行の出発地として訪れてはいたけれど、今回は違う目的だった。 神社で挙げた祝言の時には着られなかったウェディングドレスの試着と撮影である。せめて写真にだけでも残したい、と島から連れ出したのだった。]
すまんな、俺のわがままに付き合わせて。 でもな。やっぱり一度、見てみたいと思うたのや。 恵瑠がこういうドレス、着ているところ。
[ 言う手元にあるのは、滞在先のホテルが提案する婚礼プランのカタログだ。といっても式を挙げる訳ではないから、あくまでタキシードとドレスを新郎新婦が着用し、チャペルでの誓いと写真撮影を行う程度の半日プラン。 結婚指輪は改めて、いま填めているものを贈りあう形になるのだという。]
(78) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃
|
|
― ホテル・チャペルにて ―
[ 試着室で見ていても胸に迫るものがあったけれど、実際にチャペルの扉が開かれ、介添え役のスタッフに伴われた花嫁の姿を目にすれば格別な思いがあった。 まだ一緒になって一年、初々しい日頃の様子は変わらず、彼女と過ごす日々には常に心をときめかせるものがあった。しずしずと歩んでくる姿を見守りつつ、恵瑠が隣にまで至ればその手を取ってゆっくりと壇上へ向かう。]
……恵瑠。
[ 神父が口を開く前、そっと傍らを見て呼び掛けた。 ベールの下に隠れた表情は目を凝らさずとも分かる。 紅潮した頬、潤んだようになった瞳。 ドレスに隠れた胸はどきどきと高鳴っているのだろう。 それは自分の鼓動も同じくらい、強く打っていたから。]
……しっかりと、誓おう、な。
[ 花嫁に呼び掛けて、壇上に待つ神父の方へと歩んでいく。 これからもずっとそうであるように、恵瑠の手を取り、 共に、一歩ずつ。]*
(79) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃
|
|
[高鳴る鼓動をどうにか押さえつけて。 ドレス姿に、慣れないヒールの靴で彼の元へと進む。 気を抜くと転んでしまいそうで。 でも手を取られたら、それだけで不安定な気持ちは掻き消えて、ただただあたたかな想いだけに満たされる。
名前を呼ばれて、優を見上げる。 ベール越しの黒い瞳。 それが自分を見つめてくれるのが、何よりも好き。
タキシードもとても似合っていて素敵だけれど。 結局のところ、優ならばなんでもいいのだと思う。]
うん、――誓います。
[ふわりと笑った。
一歩を踏み出す、優と一緒に。**]
(80) saiki 2020/09/23(Wed) 00時頃
|
|
― 十年後 ―
[ 恵瑠が二十歳になって、それから更に数年が過ぎた。 今では避妊具は使うことはなく、授かった子が健やかに育つことを願いつつ、妻と子たちを愛しむ日々を過ごしていた。
――そうして今夜も、優は自分の部屋を訪れる。 愛する妻が待つ寝室へ。 初夜の折に求めた事は、今でも変わらぬまま。
コンコンコン、と扉をノックするのが 自分だけであることも変わりない。
子どもたちは別室で安らかに眠っている。 室内に入り、まずは妻たる恵瑠の裸身を眺め渡した。]
(81) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
|
|
今日も、可愛らしいの。恵瑠。
次はどうやってしてやろうか、って思うといつも、 俺は堪らんくなってしまう。
[ 夫の訪れを正座で待つ。 その時間は長いものでないとはいえ、彼女の心にも昂ぶらせるものはあったのだろう。そうさせている自分が興奮を覚えることの次に重要な要素がそれだった。
既にはっきりと勃ち起こった屹立を示して、恵瑠の唇に近寄せる。無言で見下ろす視線は要求となって彼女に告げる。しっかりと咥えて、舐めて、準備してほしい、と。]
……ふふ。舌の使い方も、上手になった。
[ 快感に目を細めつつ、妻の頭を優しく撫でた。 正座したままの彼女が小さく身じろぎして、雄肉に加わる感触が変化する。やがてふと息を洩らして、優は腰を引いた。]
(82) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
|
|
……さ、身体を開いて、見せてみい。
今晩も、たくさん。 抱きしめて、手を繋いで。
[ そっと布団へ倒れ込ませた彼女の花弁に、 生の体温を宿した怒張を押し当てる。 片手を繋ぎ、片手を背中に差し入れて。]
恵瑠がずぅと、俺のものやと。 感じさせてやろうが。
[ 開かせた両脚の間、露わになった秘所。 それは優が指示するまでもなく、恵瑠がそうするように 年月を掛けて教え込んできたことでもあったから。
彼女の仕草を見ればそれだけで、快悦が優の中に生まれていくのは当然のことでもあり――]
(83) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
|
|
――っ、 っ、ふ ……ぅ 、
[ 熱く潤った柔肉の中に己自身を沈めれば、 更なる快感を覚えて吐息が洩れすのも自然なこと。 よく熟れた女の胎内を、何の隔てもなく行き来していく。]
……っ、 気持ち、いい、ぞ…… 恵瑠、っ、
[ 自らの快楽だけでなく彼女の反応も探りつつ、 あるいは激しく、時には穏やかに。 幾度身体を重ねたとて、一度も同じ交わりはないのだから。声には出ない会話を、身体を通じて交わすよう にして。]
……恵瑠、っ、 …… 恵瑠 …… っ !
[ 愛している、と言葉で伝える代わりに、 目を見つめ、唇を重ねて。 想いと同じだけの熱量を彼女の胎内に放っていくのだった。]**
(84) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
|
|
―宵越しから、数年後―
[春の日の朝。海の見渡せる高台。 両親のお墓から少しだけ離れた大きな木の根本。
定期的に訪れては、朝のひとときを此処で過ごす。 それは優と結婚してからも変わらない。 今朝もまた、幹に寄りかかりながら座って、書き終えたばかりの便箋を読み直していた。]
早希ちゃん、どうしてるかな。 瑠璃ねぇと会ったりしてるんだっけ……。
[手紙は瑠璃と早希に宛てた2通。 宵越しから時折、季節が変わったり行事が終わると、なんて事ない内容のものを送ったりするようになった。
早希宛のものには、渡に頼んで一言添えて貰った。 さてどんなことを書いてくれたのか。 微笑みながら確認して、よし、と鞄に仕舞い込む。
そろそろ時間だ。]
(85) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃
|
|
[立ち上がれば、潮風にスカートが舞い上がる。 今日が最後の制服だった。
すでに結婚している自分だが、卒業のこの日は何か、節目のようにも感じられていた。]
よかった、少し風はあるけどいい天気で。
[崖のギリギリに立ち、春の風に目を細める。
空と海の色。その間。 もう何度も何度も探してきたものだから、目的の存在はすぐに目に飛び込んでくる。
じんわりと笑顔が浮かぶ。]
(86) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃
|
|
[瞳に映るのは一隻の漁船。 そこにいるのは――たった1人の特別なひと。
きっと数年後には、何人かの子供の手を引いて、ここから船を眺めることもあるのだろう。 あれにお父さんは乗っているんだよって。 1人目はそう遠くない未来だと良い。 卒業したらって、自分から彼にお願いしたのだから。]
―――― 優さん、おかえりなさい!
[聞こえなくても声を張り上げて最愛の人の名を呼び、手を上げて大きく振った。
海から、私の元へと帰ってきてくれること。 それを毎日信じ続ける。
心と身体を通わせたあの夜から、それは変わらない。 これからも、ずっと。**]
(87) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃
|
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る