94 眠る村
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もうとっくに、 みんな…人殺しだわァ
呪わなくても、殺されて死んで… 誰も、みんな、救われてないじゃなァい
っ…、羨ましいなんて言われても 嬉しくも なんとも、ないわァ
[>>91添えられる手はやっぱり男らしい手で] [クラリスの言葉はその通り耳に伝わるから]
――― なに?
[死を望む彼女の言葉は 聞こえない]
(93) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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[―――――と、 はらはらと涙顔を見せながら、聴こえた声に 驚いたように、ブローリンを見た]
ど、して?
私、そんなこと―― 言ってない。
[表情に映るものは、困惑。 言ったつもりはない――つもりはない。 何故そんなことをと、思考が巡る。]
(94) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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人殺しになってる自分を厭ってんじゃねェさァ。 誰も自分が救われてェなんて思ってねェ。 残してェんだよ――…
…クリスとも、話したんさァ。 少しでも、将来ある若者は残してェってさァ。
[ローズの言葉に向ける言葉に、何時もの軽さは含まれず]
(95) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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…聞き違えた、か? ――いや…聞こえたと思う、んだが
[紙に乱暴に葉を巻いて、火をつけた。 煙草を吸うと、血が冷たくなって思考が少し落ち着く]
――、すまん。俺の願望が聞こえただけかもしれん。
[クラリッサ>>94の困惑顔に、此方も困惑した声。]
(96) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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[あの日、クリスから貰った言葉が過る>>1:222>>1:223] [手を繋いでいれば―――][何か][変わるのだろうか]
[解らないけれど、毎晩、毎晩――繋いでいた手は今もある]
のこ、す…?
[ゆらりと碧の眸が揺れる]
でも、クラリスは呪う、のね。
(97) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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[――――熱かった。 その次に、寒かった。
目を開けたら、そこに自分の顔があった。]
――…、フィル。
[幼馴染が最高にみっともない泣き顔を晒していた。 横にしゃがんで覗きこんでやる。 女の子に振られた時ですらこんな酷い泣き方はしないんじゃないだろうか。]
だらしないなァ。
[自分の死体より、何より。 幼馴染のその姿が、自分の死を鮮明に意識させた。]
(+31) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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ブローリンは、ローズマリーに話の続きを促した。
2012/06/18(Mon) 22時半頃
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[ブローリンの反応>>90。 彼は、「クラリス」に会えたのか。 力のない自分には分からない。 けれど――根拠なく、それが彼女の本心だろう、と思った。 否定的な言葉遣いで良心を揺さぶろうとする>>92彼女自身の口から出た言葉よりも、それは「彼女らしい」と思えたのだ。]
(98) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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人狼を殺す事が。 より人間を残す事になる。
[ローズマリーの言葉に、固い声を返すが 続ける、早口。]
…じゃあ、ローズ? あんたは誰が人狼だって言うんさァ? 違うってンなら別の奴を呪うんだろう? そいつが人狼だって、主張しねェのか。 あンたの爺さんは、ケヴィンが人狼だって言っていたから―― そっちを信じるのかい?
(99) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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聞き間違えた、にきまって――っ
[ふらり、よろめいたのは 演技ではない。 膝をつく衝撃も遠く くらくらとする頭を押さえて 意識をたもつけれど]
しにたくない――
けど、 いきてたく、ない
["音"は、小さな――とても小さな声で、空気を震わす]
(100) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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見てるよォ? 今も君の横でじっと見てるのに、君が気付いてないだけじゃないかァ。
[揶揄っても言葉はもう届かない。 僕の言葉で赤くなったり青くなったりしない。
――おいてくなよ。
傍にいても届かない、絶対的な隔たり。 死ぬってそういうことなんだ。]
いつまでもアヒルの子よろしく僕の後ろついてこなくてもいいよォ。 君は君が出来ることをしたまえ。 僕の手いつまでも握ってないでさっさと立てっていうのォ。
[項垂れたままの幼馴染に向かって足を振り上げる。 いつもなら的確に相手を捉えるのに、すか、とかすりもしない。]
(+32) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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ケヴィンは人狼じゃないわ。
[はっきりとそう断言するように言う] [まるで何か"知っている"ように]
だから、わたしはァ 彼以外を 呪うのよ。
お爺ちゃんが また、 …そう言うなら ――
[唇を横に引きしめる癖]
呪うわ…
(101) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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…え、
[今度ははっきりと][聞こえた>>100]
(102) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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[一瞬も彼女から目を離さなかったから。 小さな空気の振動が、近くにいたフィリップにも伝わった。]
――やっぱり、クラリスは、苦しいんじゃないか。
(103) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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[ブローリンが自分の名を挙げても、男は反応を示さない。
ただ、恋人が違うと断言した時か クラリッサが微かな声を漏らした時か。 男の双眸が歪に細められた]
(104) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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……――どう、したい? どう、して欲しい。
[クラリッサに向ける声は穏やかで低い。 肩の小猿もまた、クラリッサを黒く円い目で見詰めている。]
(105) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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ラディスラヴァは、小さな吐息を零して、みなを見守っている**
2012/06/18(Mon) 23時頃
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死にたく、なかった――
でも、今は それさえ――……
シメオンくんの、 おなか―― かじった わ。
はきだそうとしても 拒んでも……
[生理的な涙と、こみ上げる吐き気を全て無視して のどをならし、胃袋へと飲み込まれていった。]
この体 さえも、私のものじゃないんだ、って
知った。
(106) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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「願う」よ。
[上書きする>>92。]
好きだから。 金もない村中に嫌われてるアル中の息子のオレにも文句も言わずに毎回手当てしてくれた、クラリスの事、ずっとずっと好きだった。
[ケヴィンとローズマリーの間にあるような強固な愛情ではなくても、恋と呼べる程成熟した想いではなくても、彼女が特別な女性である事は変わりない。]
これ以上、苦しんで欲しくない……。
(107) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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[どうしたい―― 聞かれて、 こんな時でさえ、望みを口に出すことは躊躇われた。
祖母が眠った時。自分はひとりになった、と想った。 祖母は守られているという自覚の前に 自分を一人、置いて眠ってしまったことを呪った。
仲の良い友人が居たわけじゃない。 嫌われたくなくて、でしゃばることも出来ずにいて。 他人の好意に疎い女は、差し出される手にも気付けず。
たった一人、たくさんの念に呪われながら死ぬことを、 今も尚、怖いと――想う。
けれど望みを言葉にすることは、 娘にとって恐怖でしかなく―― 霞む意識に笑うけど]
(108) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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[かくりと、膝がおちた。 一瞬、気絶したかのようでいて、
続く言葉は]
ひとりで、しぬのが怖い。
[フィリップとシメオンのような友情も ローズマリーを囲むような愛情も 気を赦せる、血縁も――
死ぬ時に、手を握ってくれる人さえ、 祖母以外にいないと、笑う。
音にした言葉は クラリッサには言えない言葉。]
(109) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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[クラリスを見詰める碧の眸は少しだけ細い]
[それでも決定的な言葉を聞けば>>106] [唇を横に引いて、なにかを耐えるよう]
(110) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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シ、メオン、を……
[彼女が人狼だという事は、そういう事なのに。 語られたあまりに残酷な事実に思わず掴みかかりそうになる。]
なん、 っで! なんでだよおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!
(111) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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僕は特等席で君の無様な一生を見届けてあげよう。 だからなるべく沢山面白いものを見せてくれたまえ。
[願わくば――幼馴染が、死にませんように。 声は届かないけれど、幼馴染は立ち上がる。 せいぜい頑張ってこい、とばかりに親指を立てて見送った。]
――、僕のこと、忘れんなよォ。
[残された部屋。 腹のない自分の身体と、鏡以外じゃ見ることのない自分の顔。]
……、無様だなァ。
[ブローリンのいうとおり、黙っておけばよかったのかな。 良かったのか、悪かったのか。答えはでない。]
(+33) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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…――誰でも良い、ってンなら。 俺で良ければ、お嬢サ…
[フィリップの告白を聞いていた上で、軽口めかせて。 にぃ、と、あげた口端は弧を描き、クラリッサを見遣った時。 フィリップが掴みかかりそうになる様子に、手を伸ばした。]
…おい、
(112) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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フィリップは、絶叫は涙声。喉が焼けるように熱い。
2012/06/18(Mon) 23時半頃
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[今しがた音になった言葉は人狼の気まぐれではない。 ――魔女に、言わされたのだと知る。
フィリップの告白に、仄かに笑い 唇が、 "ありがとう" と "ごめんね" を囁いた。
そしてその後響く絶叫も―― 重ねる 謝罪。
目を閉じて、浅い息。 ぎろりと睨むような目線は、ブローリンに。]
(113) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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[老人には、崩れる音が聞こえていた。 過去の出会い、別れ、何気ない会話。そこに寄せた想いのすべてが偽物。 ただ自分に酔うだけの為に紡ぎ出された言葉の数々が、いま崩れていく。
赤の他人を孫と呼び、信じてもない孫娘の恋人を息子のように言い、孫娘を愛す自分の為に使われた言葉の数々。それが彼の記憶のなかで崩れていく。]
リサ坊や…。 儂を呪うてくれ。呪うてくれ。それでええんじゃ…
[老人は絞り出すようににクラリッサを見る。]
(114) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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[伸ばされた手>>112が、肩を掴む。 それ以上、進む事能わず、歯軋りする。]
なんで、シメオンなんだよ。 なんで、なんで……っ!!
[「オレも連れて行け」と、続く願いは口に出来ない>>109]
(115) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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――予想外の、 アクシデントってやつ だね。
[身を起こして、汗ばむからだから見据える目]
おもしろがって、 君を生かしたのが 間違いだった。
――――せめて
[" " 呪いの発動と、吐き捨てた言葉はどちらが先だったか*]
(116) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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ケヴィン…、――。
[ちりと左胸の刺青が、痛いくらい熱くなる] [添えられた手を握るよう指を絡ませて]
クラリスは…、 救われるのかしら。
(117) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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フィリップは、クラリッサの唇の動き>>113に、また呻きを零す。
2012/06/18(Mon) 23時半頃
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[フィリップを掴んだ手は、後ろへと引く。 横すれ違いざま、落とす声は低い。]
…――お前ェはまだ若ェんだ、 …死ぬんじゃねェ、さァ…
[肩の小猿が、キィと鳴く。]
(118) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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他の、誰にも判りはしない――… ただ
[男の言葉は、青い焔の燃える音にかき*消された*]
(119) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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