276 ─五月、薔薇の木の下で。
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人
狼
墓
少
霊
全
ヒューに6人が投票した。
メアリーに1人が投票した。
モリスに1人が投票した。
オスカーに1人が投票した。
イアンに1人が投票した。
ユージンに1人が投票した。
ヒューは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
モリスが無残な姿で発見された。
亡霊
今夜、人狼に殺された人は人狼になる。また、襲撃を実行した人狼は命を落としてしまうだろう。人狼となった者は報復行動を行わない。ただし、命拾いをしたならば人狼にはならない。
一匹狼は亡霊を作らない。
現在の生存者は、ピスティオ、メアリー、ケヴィン、ベネット、オスカー、イアン、フェルゼ、ユージン、ロビンの9名。
|
…………、
[何故そんなにも穏やかな顔をするのか。 俺には出来なかったことだ、理解が難しいものだ 俺と彼には、重ならない部分もある。
暫くの間じっと寝顔を眺めていた 思っていた以上に眠りを赦した。]
(0) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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ねえ、モリス。 そろそろシャワーを浴びて、部屋に……
[声は小さくなかったし、揺さぶる動きにも躊躇いはない。 甘やかしい関係ではなくとも、最後まで見送るつもりはある。 これからどう接していけばいいのか 考えるのはベッドで眠り、朝が来たあとのこと。]
(1) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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……モリス?
[ 朝は──……本当に、来るのかな ]
(2) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[蒼白な顔で肩を貸すように彼をソファーから離し 廊下に出れば、医務室を目指して歩き出す。
モリスの姿は整えられている一方の自分は 汚れたジャケットとネクタイをソファーの裏に押し退け シャツの前も半分程しか閉まらない姿 ──晒した首元の傷のような赤い花を、本人も知らない。
意識のない同年代を支える足取りは鈍い 誰かに目撃されても、おかしくない むしろこんな状況では会いたいとすら思っていた。]
(3) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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── 医務室 ──
[誰かに会っても、ひとりのままでも辿り着いた先 寝台に横たわる黒髪に、何度も何度も呼びかけ ついに諦め傍らで項垂れる。 モリスまでもがおかしい世界に呑み込まれた 絵画のように止まった空間の一部になってしまった。]
……やっぱり、君も
(4) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[ 清いふりをする水面の下の汚泥
暴かれ掬われたそれは、水を穢し染めてゆくのだ。 ]*
(5) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[どうやら、階段の下でまた少し寝入っていたらしい。 ―――気を失った、というべきかもしれないが。
なんとか起き上がり、中庭に出ようとした。 ふら、と壁に何度もぶつかり、右腕の包帯が解けていく。 これはまずい、と自室に戻ることを考えたが、階段を上ることがどうしても出来なくて、手近なベットを、と考えた結果、医務室に辿り着く]
(+0) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[ 返ってきた物は素直な言葉>>307に、 笑ってしまうだろう。 可愛い後輩を見るように、愛玩にも似た眼を向ける。
……何時もならば。]
どうした。体調でも悪いのか。
[ 後ずさる相手から顔を引く。 伸ばした腕は、退路を塞ぐように談話室の扉を閉めた。
逃げないならば濡れた長い髪を掬うように 細い指を通すだろう。 爪の間には未だ、血の赤色が残っている。]
(6) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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……髪が濡れてる。 廊下にいると風邪を引くかもしれない。 折角だから中で話そう。 ラルフのタルトも残っているし、温かいお茶もある。
[ 相手の問い>>308には答えない。 どのような顔をすれば良いのか分からないまま、 きっと穏やかに笑っていた。]
(7) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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おいで。
[ 誘う先は、甘酸っぱい香りが残る長椅子のソファ。]*
(8) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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そーゆー訳じゃねえんだけど。 ロビンの格好良さにくらっときて、つい。 うまそうだなーって思ったら我慢できなかった。
ありがとう、またしよっか?
[よく考えたら男にも女にも唇はあるから そんなにおかしい事でも無い筈だ そんな風に捻じ曲げてこじつけたから 少しだけあの走りたくなる気持ちは落ち着いて]
(9) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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なら代わりにロビンのおねだり?めーれー? なんか聞くよ、俺に出来そうなやつ。 安心貰ったしそれと交換。
[燻ったものはまだ内側にこびりついているが ロビンに触れていればそれも消えるかもしれない]
(10) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[ベッドの下に伸びた包帯もそのままに、 ベッドにもぐりこめば、そのまま目を閉じた。
夢に、落ちていく。
薔薇の香りが滲む、夢がやってくる**]
(+1) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 00時頃
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─医務室─
[ どの位後だろう。 寮母に任された医務室の扉を開けた時、 其処には既に先客がいた。
自分は鍵を開けたままにしていたらしい。 ベッドの下に伸びる包帯を辿った先、 寝息を立てる後輩の姿があった。
倒れたようにも見えて、 思わず痛そうな腕>>2:20に触れて脈を測る。]
(11) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[ 大丈夫だ。ただ眠っているだけ。 どんな夢を見ているかは知る事はないまま。
伸び切った包帯を巻き取ってサイドテーブルに置いた。]
おやすみ、ヒュー。良い夢を。
(12) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[ 医務室の扉横、 使用中の看板の横に名札を掛ける。
『ヒュー・ルッツ』
少し後に『モリス・レーヴェン』の名前が追加されるとは未だ知らない。]*
(13) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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……調子に乗るな。
[デコを弄られたお返しとばかり、ピスティオのデコを指で軽く弾く。>>9
自分のペースを取り戻そうと。
……思いの外気持ちよく、 もう一回してみたくなる衝動を抑える。 流されてしまいそうで。 はまりこんで、しまいそうで]
(14) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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命令…… すぐには思い付かないから、覚えておこう。 今回のは貸しということで……
[息を大きく吐いて、呼吸を整えて。 ふと、気持ちを切り替えれば、まだ薄暗い階段の上。]
……そうだ。日光、まだかな。 差し込んでくる様子、ないよな?
[もういい加減、朝になってもおかしくない時間ではないかと。なのに相変わらず暗さを感じて。*]
(15) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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……ちょっと、外に出てみないか。
[異常を確認するために。
今はまだ知らないが、もしかしたら途中、中庭に行こうとしたのか、階段にしゃがみ込む同級生の姿を見つけるかもしれない。>>2:316*]
(16) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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イアンは、ぐしゃぐしゃに自分の髪を乱した**
2018/05/21(Mon) 00時半頃
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少し、悪いかも。
[>>6体調については、実に正直に答えた。一度身体を冷やしているのだ。尤もその微かな不調以上に、動揺と混乱で身体が動かず、退路を塞がれるのも髪を掬われるのもされるがままに。 鼻腔を微かに掠めるのは、錆びかけた鉄のような血の緋色。
その緋色が引き金だったのか。或いは単に混乱した頭の所為か。 まだ誰からのものかは思い出せない――匂いの「色」の欠片。あの時>>1:7の中てられるような匂いにも似たいろ。
それは、からみついて はなれないほどの 紅。 自分がその紅に囚われている訳でもないのに、余計に身体を凍らせた。]
(17) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[フェルゼとのことについて、オスカー>>7は何も言わない。そのことが却って怖れを齎す。 まるで蛇に睨まれたように、声も挙げられぬまま。 そして蛇にそそのかされたように、穏やかな笑みと共にかけられた誘い>>8に、俯いて従った。
ソファに座れば、甘酸っぱい匂いばかりが鼻を擽る。けれど期待していた筈のベリータルトは、今は食欲をそそらない。 マークは座った状態でオスカーを見上げて、漸く声を絞り出した。]
話って、なんでしょうか。
(18) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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僕がフェルゼ先輩と、……キスしていた、ことですか。
[震える瞳と、苦しい呼吸交じりのこえで、もう一度、問いを**]
(19) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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い゛っっで!!
なんだよもー、照れんのかよ…… なんでもいいよ、渾身のエロいやつでも。
[嫌じゃなかったろとは言わないが 言っても良かったのかもしれないくらい 可愛く見えるのは何事か]
(20) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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あーそうだ、寝起きで暗くて変だなって窓開けて 薔薇の匂いすげーしててなんか、違和感? 曇ってる訳でもねえしなんだろな。
白夜の反対?黒昼?
[極夜という単語を知らなかった]
(21) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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ちょっと怖いよな、一人で居んの。 下降りるか?行ってみよう。
[そうして見つけるのは 部屋で寝ていた筈の同級生で 置いてきた事を激しく後悔する事になる**]
(22) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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メアリーは、>>17 あの時>>1:7の中てられるような匂いにも似たいろが、脳裏に過っていた**
2018/05/21(Mon) 01時頃
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[ 凪いだ視線は、多くの言葉を落としていった。 押し付けられたハンカチ(>>2:290)は穢れひとつない。 また、返さないものがひとつ増えた。 ]
そう、な。俺は誰も見ちゃいないのかもしれん。
[ それは誰も、俺を見ないように。 ]
あいしてる。 あいしてる、か。 なんだろうな、それは。
[ 唇が紡ぐのは簡単な5音なのに。 それは優美な調べにも、甘い呪文にもならない。 空っぽな箱を振っただけのような、声だった。 ]
(23) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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変な奴だね。 人の代わりになる必要なんて、ねーのよ?
[ 赤く咲き乱れる薔薇を背に落とされた言葉(>>2:291)に いらないといわれた(>>2:290)笑顔で返した。]
キミさ、植物に水やりすぎて死なせちゃうタイプでしょ。
[ 遠まわしに、お人よしだと告げたつもりなのは 疑問系ではなく確信の音を持って謂う声に表れるか。 フェルゼが立ち上がりどこかへ向かうのなら それを止めることはない。
彼が思うように(>>2:289)また 彼に差し伸べる手は、この指ではないから。 ]
(24) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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ども、ね。
[ ただ離れていく背中に、呟く一言は 届いていなくたって、かまわない。 ]*
(25) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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―中庭―
[ フェルゼと会話を交わしてから、暫くは座っていたけれど 結局また、地面に仰向けに寝転んだ。
見上げる月。落ちる月影。 やはり変わらない位置に佇む円い光を見て。 夜と同じ、射干玉の瞳孔が収縮した。]
………ふ、ははっ。
[ 思わず零れ落ちた。 なぜ笑っていたのか、わからないけれど。 そのまま、世界に蓋をするように瞼を閉じた。 ]**
(26) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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[ 彼の根っこの部分>>23 実を割って仲間を覗けたら良いのに。 透けない心の中身は判らない。 ]
見せてくれないものは、見えませんよ。 盲目である内は何も映さないよう。 だから、ちゃんと見れる人は……見るべきだって。
[ あいしてる。五文字の呪文。 呪いのような単語の持つ意味は判らない。 その答えを口には出来なかった。 それにきっと、自分じゃ意味なんてないと思った。 ]
(27) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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[ いらない笑顔に遠回しな言葉>>24 困ったように笑ってしまった。 ]
放ったらかしにして枯れさせる後悔をするくらいなら 水をやり過ぎて枯らす方がマシに思えたので。
[ 回りくどい台詞を返して背を向けた。 ]
(28) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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ヴェルツせんぱいの代わりはいないじゃないですか。 せんぱいを見てくれる人だって きっと、……いるから。……それじゃ。
[ 言い捨てるよう立ち去った。 背後に声>>25を聞きながら。
泣くように笑っているような、 そんな気がしたのは、気のせいだ。 ]*
(29) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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―廊下―
[ 後輩のヒューと同室のモリス。 彼らに訪れる災いはまだ知らず。 談話室に向かう足元は一度止めたもの、続く。
招く声>>8 誘われる脚>>18 沈むソファ。 ]
――――……。
[ 無意識に唇を親指で撫でたのは、――>>19 ]**
(30) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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すごく分かりやすい寝起きだな……
[光景が目に浮かぶようだ。>>21 渾身のエロはスルーした。]
黒昼……は、なかったような。 白夜の反対は何だったっけ……
[そんな雑談も、降りた階段の先でヒューを見つけるまでのこと。]
(31) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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……熱、出たのかな。
[一週間ほど前に、話をした後に怪我をした同級生。穏やかでない会話の直後だったから、気にはしていたのだけど。でも、少し、声をかけ辛かった。]
医務室、運ぼう。
[ピスティオに申し出ながら、ちらりと中庭を一瞥した。夜空には満月が輝き、濃い薔薇の香りに包まれた庭は静まり返っている。]
……タンポポの生える場所さえも奪われそうだ。
[勢いづいた薔薇にぼそりと呟き。 月を睨むように見てから、医務室へ**]
(32) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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[なんだか、あの頃に戻ったみたいだ。 心を折られる前の俺は、そう もっと強気で、出しゃばりで、だから反感を買った。
自己認識が出来れば落ち着きを取り戻せる。]
ヒュー君、……どうしたんだ
[漸く周りを見渡し、気づく。 歩み寄り覗き込む顔は生徒会長のものだっただろう。
気に掛けていた一年生。 怪我のことも心配して声を掛けたものだ。 彼も、なのだろうか。寝息は穏やかな気がする。 分からない、モリスにしたように確かめる気が起きない。]
(33) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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[医務室を後にし、ふと振り返る ……誰かが慌てて出てきて、隣に立つことはない。
扉横の看板に今更気づき、苦い顔になった。
──風に当たりたい。 ここには人がいる、でも、俺が知らない世界にいた。 雑草は生い茂ることを選ぶ。ひとりでは、加害される。
本当に偶然のことだった。]
(34) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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── 中庭 ──
[見つけてしまった。 足が竦むのは短い時間。息を呑み、駆け出す。 仰向けに寝転び、閉ざされる瞼>>26 彼までも、そう思ったって仕方ないことだろう。 何も知らない──いつだってそう──なのだから。]
ヴェリー、ヴェリー 君までそんな、俺は、どうすれば
[モリスにしたものと同じくらいに必死な 遠慮皆無の揺さぶりだった。
──見られたくない姿をしていることも忘れて。]**
(35) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 01時半頃
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う おぉ おおお じしん じゃねぇ、いっ――
(36) 2018/05/21(Mon) 01時半頃
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なに、ちょ、生きてます、いきてるって
[ 突然揺れだしたから、何が何か一瞬わからなかったけれど 目を開ければ、いっちゃんの必死すぎるほどの姿(>>35)。 事情は把握できてないが、揺れる視界に届いた顔があまりにも必死で。
ああでも、人を見ていないと謂われたこの小さな眼光は 衣服の乱れや首筋に残る花弁にも気付いたけれど。 ]
だいじょぶ、だい、じょぶ。 まだ生きてるよー、いっちゃーん。
[ 困ったように、笑った。 ]**
(37) 2018/05/21(Mon) 02時頃
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[ ……結局、 最後は格好がつかなくとも、きっと 少しは扱えたんじゃあないかとおもう。
──── 信徒の真似事は、どうにも似合わない。
身長上、とでも言うのか、 耳打ちをするように 寄った"花冠の彼"には、 真赤の夢の一部を。 ……絡み付いて 離れないほどの 逃げ場のない薔薇の荊蔦を ほんのすこし分け与え、]
(38) 2018/05/21(Mon) 04時頃
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──── 捕まってしまうぞ。
[ はやく逃げないと、 と 次ぐ前に 盛大に"遮られて"しまえば、 驚く前に笑い声が立った。 ──── 珍しい。]
ふ、 はは、 身体を温めて寝るといい。
[ そうしてひら、と 手を振って、 彼の背中も見送ることとなる。
──── 身体は、冷える様子が無さそうだった。*]
(39) 2018/05/21(Mon) 04時頃
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[ ぺたり、と 一歩 窓へと踏み出し、 ]
(40) 2018/05/21(Mon) 04時半頃
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[ 足音の去る後には、 真赤の香を誘う開かれた窓が
ぽかり、 と** ]
(41) 2018/05/21(Mon) 04時半頃
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[ 未だ髪に薔薇の香り>>1:67は残っていただろうか。 残っていたのならば、残り香を掻き消すつもりで淹れた紅茶の色は濃くなっただろう。 底が浅いカップから立ち昇る煙を相手に向ける。
其れが指先にこびり付いた匂い>>17を有耶無耶にしてくれるかは分からない。 ソファの前、彼の目の前に半身で立ったまま手持ち無沙汰に摘んだタルトの欠片が甘酸っぱい。
甘ったるい砂糖を飲みくだしながら、 身を硬くする相手>>18には笑みを向けた。]
飲みなよ。温かいから。
(42) 2018/05/21(Mon) 07時頃
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[ 喉から声>>19が絞り出されるまでにどの位の時間が経っただろう。 震える瞳と、苦しそうな呼吸。 相手の動悸が手に取る様に分かる。]
先輩……は、いらないんだろう。
[ 取ってつけた歳上と歳下を区切る記号に一笑。 是とも答えないまま自身のコップを机に置いた。]
どうして あの時泣いていたの。
[ 相変わらず声音は穏やかなまま。]
(43) 2018/05/21(Mon) 07時頃
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フェルゼに何か言われたのかな。 彼は君の事を……とても気に掛けていた。
[ 相手の頭に伸びる手は優しく、避けないならそっと頭を撫でるだろう。 目線は合わせず、揺れる眼を見下ろしたまま>>1:110。]
マーク、君はとても綺麗だね。
いつも一生懸命で、 懸命に咲こうとする姿は純粋で、 いつも目についていたよ。
(44) 2018/05/21(Mon) 07時頃
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[ 姿を変えて尚、素直に笑って素直に泣けるこの子はとても綺麗だ。 そんなもの、自分には無い。
結った髪に指を通す。 綺麗に整った髪を止めるものをするりと抜き取ろうとする。]
誇れるものを諦めて大人になろうとする君も とても眩しく見えたんだ。
[ 髪をなでる手が相手の頬に触れる。 完璧に近い、笑みで見下ろした顔は、 きっと相手の胸に絡まったもの>>1:112とは真逆の意味を孕んで、]
(45) 2018/05/21(Mon) 07時頃
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|
君はどこまでいっても君でしかないのに。
(46) 2018/05/21(Mon) 07時頃
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でもそんな君でも、 欲しいものがあるんだろう?
[ 頬を撫でる手が唇に触れようとする。]**
教えてご覧。 手を伸ばすなら、僕が引いてあげる。
(47) 2018/05/21(Mon) 07時頃
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|
── 隣にいても、遠かった ──
[その日も暑かった。 俺が差し入れた飲み物を手に、二人木陰で座り込み なんでもないことばかり話していたと思う。 ××している相手を独占する時間が、甘すぎる程で あの頃には考えられないくらいの喜びがあった。
……でも。 重ならない視線、横目で見た彼の瞳は薔薇を映している 自分とは違う色が混ざる腕に伸びかけた手は ──気づかれる前に引っ込んで、それきり。]*
(48) 2018/05/21(Mon) 12時半頃
|
|
あ、 ……ヴェル、
[緊張感が無い声がすぐ聞こえ、目が開いた>>37 安堵から息を吐いた後、自分が何をしているか気づく ヴェルツに触っている。 ヴェルツに、こんな、姿]
(49) 2018/05/21(Mon) 12時半頃
|
|
……まだ?ふざけんな、ずっと生きろよ!
[混乱が重なる頭は選択肢を導き出さなかった。 良かった、見られたくない、離さなきゃ 汚い、ごめんなさい、汚い。 混濁した感情の激流が制御出来ない 本人にはそんなつもりはないかもしれない そう考えつけず、声を荒げた。]
ごめん、ごめんね……でも、良かった。 君もあんな風になったのかと、思って、
[ぱっと離れ、胸元を抑えて緑の上に座り込み 相手を見つめる表情は笑みはなく、困ったようなもの。]
(50) 2018/05/21(Mon) 12時半頃
|
|
それ、……どうしたの。
[視線が一点に集まり、両目が見開かれた。 相手が隠そうとしていても、無駄なことだった。] 怪我、治さなきゃ……中に戻ろうよ。
[狼狽え、気遣う声を向ける それが誰のせいかも知りもせず。 こんな時も笑っているのだなと、今更思った。]*
(51) 2018/05/21(Mon) 12時半頃
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イアンは、オスカーと彼のことは知らない
2018/05/21(Mon) 13時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 13時頃
イアンは、「知らない」「分からない」そればかりの男。**
2018/05/21(Mon) 13時頃
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[未だ髪にある薔薇の残り香。浅い器の中でも色濃く香る紅茶の理由がその所為だったとも気付かず、促されるままに>>42温かなカップを受け取った。 一口飲めば、多少は楽になった。ケヴィン>>39に笑われて体調を気遣われたことをふと思い出した程度には。
そうして二口目を含んで、漸く声を出した後。 オスカー>>43に一笑に付されて目を見開くも「何故判るのか」と聞けなかったのは、直ぐに相手から問われたから。 問うその声はまるで、掬い上げるもののよう。頭を撫でる手の優しさも、張り詰めたものを解かしていく。]
あいつが、僕のところに来て、僕を気に掛けて。 ……嬉しかったから。
[俯きながらも、緩んだ心で零した。]
(52) 2018/05/21(Mon) 14時頃
|
|
[自分がオスカーの眼中に無い訳でないと知ってはいた>>0:93、が。 幼い頃は、単に他者の目線を気にしなかった故に。 大人であろうとしてからは、劣等生という自覚故に。 マークを叱った教師たちが何をオスカーに話していたか>>2:304も、知らずに。]
そう、だったんですか。 先輩は僕のことを、ずっと見てきて。
[掛けられた言葉>>44は、まるで幼い頃から気に留めて>>0:75度々触れに来た誰かのよう>>1:103。 けれどオスカーからのそれを、この時のマークは素直に受け止めた。]
(53) 2018/05/21(Mon) 14時頃
|
|
[濡れた髪にオスカーの指が分け入る。髪紐が髪を擦って外れる。引っ張られる微かな痛みさえも苦痛ではなく。 頬へと移る手の平のなめらかさが、くすぐったくもあたたかい。 見上げた先の笑顔を、二つの瞳を、泣きそうに揺らぐ目で見詰めた。]
今の僕のことも、ずっと、見てくれてたんです、ね。
[過去の綺麗さ、今の眩しさ。そのどちらもの肯定。>>45 美しいポートレイトにも似た、自信を与えるもの。 安堵とも嬉しさともよべるものが、緩んだ笑みという形であらわれた]
(54) 2018/05/21(Mon) 14時頃
|
|
[――のに。
「幼い頃の僕」に拘るが故の長髪が、マークの肩と共に撥ねた。オスカーが触れた頬にも、幼さ残した丸みが未だにある。]
どういう、意味。
[固まった笑みのまま、茫然と目の前のひと>>46を見上げた。 そのまま重ねられる問い>>47は、ああ、まるで、望めば願いを叶えてくれる悪魔のようで]
僕が、欲しいのは。
[今を誇る為のものか。失った筈の姿形か。手に入らない筈の永遠か。それとも――]
(55) 2018/05/21(Mon) 14時頃
|
|
[紅茶は血の匂いをうやむやにしたが、完全には掻き消してくれなかった。その緋色に引きずられるように、紅色の記憶がぶり返す。 それは未だ遠くから、けれどじわりと刺して締め上げる荊のように>>38、「欲しいもの」を認めろとばかりに鼓動を早めた。
そんな、耐えられる筈の衝動に火をつけたのは、唇に触れる指先の甘美さ]
――いらない。
[指に敷かれたままの唇が音を紡ぐ。 そして、どん、とオスカーを突き飛ばそうとする形で、マークは両腕を前に伸ばした。]
いらない。いらない。いらない。 僕は欲しくなんて、ない、……っ、
[もうその顔に笑みは無い。荒く熱っぽい息を吐きながら、]
(56) 2018/05/21(Mon) 14時頃
|
|
フェルゼなんて、欲しくない!!
[涙混じりの、扉の外>>30にも聞こえるほどの怒声**]
(57) 2018/05/21(Mon) 14時頃
|
メアリーは、イアンがいる中庭にまでは、流石にこの怒声は届かないだろう。
2018/05/21(Mon) 14時頃
イアンは、メアリーの声は、当然届くことはなく
2018/05/21(Mon) 14時頃
メアリーは、オスカーがどんな顔をするかも気にせずに、泣きながら吠えた。**
2018/05/21(Mon) 14時頃
ユージンは、イアンの声や顔に少し驚いた顔をして。
2018/05/21(Mon) 15時半頃
|
[>>0もしも、心が聞こえていたなら。 もしも、この口が動いたなら。 どんな言葉を返したろう。
苦痛を伴う行為をされ、辱められた。 否、くちづけを求め衣服を脱がされただけでも怒りと恐怖で拒絶するものも少なくないというのに、笑み浮かべ眠っているのだから、奇異に映ってもおかしくない。
ただ、それでもこの身は、満たされていた。]
(+2) 2018/05/21(Mon) 19時頃
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[手を伸ばしたかった。求められたかった。 欲望のままに貪り、けれど甘やかに寄り添いたかった。
だからこれでいいのだと。 これが、いいのだと。 言ったのかもしれない。 言わずに笑い誤魔化すだけだったかもしれない。
揺るがないのは、モリス・レーヴェンは甘美な幸福の中にいたことだけだ。 それがたとえ、薔薇の魅せる夢だったとしても*]
(+3) 2018/05/21(Mon) 19時頃
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[ そこにあったのは、珍しすぎるほどの焦燥(>>49>>50)。 余裕のある、大人びた、生徒会長の顔はなかった。
最初の頃は(>>0:253)そんな顔を見ていたかもしれないが 幾らか経てば(>>1:19>>2:213)やがて違う反応が増えた。
視線には気付いていた。 隣にいるときも(>>48)、そうでないときも(>>0:282)。 雨の降る日に佇む傘のない時を、可憐な眠り姫のいない時を 見計らっていたのも、───気付いてた。
それに、傲れていたのかもしれない。 ]
(58) 2018/05/21(Mon) 19時半頃
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ずっと生きろってなに謂ってんの。 大丈夫、俺はいるよ、ここに。
[ 咄嗟に出た声は、きっと本心から来るのだろう。 小さな瞳は薔薇を映すのではなく。 今は、目の前で必死になるいっちゃんを映している。 ]
あんな風に。 あー、……───モリス?
[ 今まで此処に居た癖に、知ったような言葉を溢す。 緩やかにフラッシュバックするのは、ずっとみていた二人の姿。 ]
(59) 2018/05/21(Mon) 19時半頃
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[ おかしいな、上手く────笑えない。 ]
(60) 2018/05/21(Mon) 19時半頃
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なんかね。すげー、むしゃくしゃしてさ。 いっちゃんは素直になれる相手、見付けたんだろ? 嬉しいことだと思ってたんだけど。 違うのかもしれん。
ねぇ、いっちゃん。
[ 離れた身体を追いかけるみたいに、隠せない傷だらけの手が動いた。 中に戻ろうと、心配する身体を掴まえて。 弱い力で、払われたらすぐに離してしまうような力で
一人の男を抱き寄せる。 ]*
(61) 2018/05/21(Mon) 19時半頃
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いっちゃんは、 俺のこと好きなんだと思ってた。
(62) 2018/05/21(Mon) 19時半頃
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[あの時、中庭にいたのは ただ話をするモリスと、欲を抱いた俺。
彼はそんなつもりじゃ無かったけれど、 「汚れ」が何なのか知ってしまって、迫られて 望まない行為を受け入れた。 弱い部分を知って、認め合う。 本当はそういうつもりだったのだと思っている。 俺にとってはそういう認識だった。 怯えたのは、後輩に欲を向ける最低な男だと知られたような気がしたから。
でも、少し俺はズレていたような 知ったような言葉>>59に予感があって。 掴みきれない不安が、形になる────]
(63) 2018/05/21(Mon) 21時頃
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なんで君がそんな風になる必要が、
[知られたのならば、軽蔑した筈だ 相変わらず自分が見えるものだけを信じていた。
その行動に驚き、弱い力にあっさり引き寄せられる 過剰なくらいに反応し、跳ねた身体は
次の一言を聞いて、硬直する。]
(64) 2018/05/21(Mon) 21時頃
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[心臓が止まるような、錯覚。
こいしいひとの腕の中で全てに気づいた。>>62
気づかなかったのは、 傷つけたのは、 何もしなかったのは、 表面だけを見ていたのは、──全部、俺。]
(65) 2018/05/21(Mon) 21時頃
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[ああ、そうか。 傷を舐め合うみたいに求めるのは 自分を受け止めようとしてくれる人に欲を向けるのは ────普通じゃない。
“あいしてる”なんて言われたことが無いから 「イアン」と優しく呼んでくれる人がいないから すっかり忘れてしまっていた。
××するのも、想いを秘め続けるのも 元から資格すら持っていなかった。]
(66) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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っ、 は……
────はははは!!
[ 笑う男から漂う香りが変質する ]
(67) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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ケヴィンは、イアンの見えざる顔を思う。
2018/05/21(Mon) 21時半頃
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……そうだよ。 俺は君なんてどうでもいい、君に恋なんてしていない。
[蔦が首を絞め上げる 棘が全身を串刺しにする。 薔薇の花が嗤っている、錯覚。]
でも、勘違いしているところもあるなぁ。
(68) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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俺とモリスが両思いだって、思ってない? モリスは女の子が好きだし、 俺も誰のことだって、好きにならない。
あいつは被害者だよ。 そんなつもりは無かったのに、俺に犯された。
[俺の下で苦痛に耐えたあの子の為にそれだけは訂正する モリスは、隣に来てくれたがこんな男をあいしてはいない。]
俺は、男なら誰だっていいんだ。 そういうことが出来ればいい、そういうことにしか興味がない。 ……ね、気づかなかったでしょ。
(69) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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まあ、騙されていたのは事実だよね。
今度はさあ、もっと周りを見なよ 俺が来なけなれば、時間が空くし?
君のこと、ちゃんと気づいてくれて 傷つけずに守ってくれる奴がさ……絶対いるだろ。
[笑っているだけの彼が変わって 付けられた傷を誰かに見せれたのなら。 きっと、手が伸びてくる。 ……俺にどこかの誰かがそうしたみたいに。 俺との記憶は全部悪いものとして 腐り落ちて、流れてしまえばいい。]
(70) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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さようなら、俺のヴェリー。
[ずっと欲しかったものを払った穢れは立ち上がり
最後まで酷いことをされた被害者を置いて 振り返りもせずに歩いていく。
これはきっと最善の別れではないだろう。 もっと傷つけないやり方があったのだろう。 今まで間違え続けていた奴には、正答は見つけられなかった。]*
(71) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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―東屋―
───。
[去っていくフェルゼの背を追いかけはしなかった。 少し、なんだか疲れた気持ちになってピアノの椅子に腰かける。 腹が減っていると、神経がささくれくれやすいと聞いたことがあるのを何気なく思い出して食べ始めるのはもうすっかり冷えてしまったレーズンパン。 暖かい時のほうが勿論うまいけれど、冷えてもあの先輩の作るパンは旨い]
(72) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[言いたいこと>>173なら山ほどあった。 今更どうやって自由になれ>>174というんだろう。 短いとは言わないけど長くもないこの人生の半分以上は母親の感情に沿って生きてきたのに。 そんな風に>>175謝られたら、自分がどうしていいのかわからなくなる。
別に、奪われたなんて思っちゃいなかった。 父親がいないことがさみしいと思ったこともある。 母親をあんな風にした感情を怖いと思ったこともあった。 音楽を、演奏家になるのをやめようと思ったのも自分の意思だ。 彼に謝られるべきことなんて、何一つない]
(73) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[だから、思うのだ。 何が、君なら大丈夫>>56なのか。 オスカーの言う事なんてやっぱりあてにならないと思う。 黙々と、パンを口に運びながら考える。 反芻して、考えて、それから]
(74) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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…。 …俺が、間違えただけか。
[最後の欠片を食べながら、気付く。 優しくしてやれ>>54と言われたのに、できなかった。
それだけのこと。 何で出来なかったんだろう。 ささくれだった、この気持ちをどう表現したらあっていたのか]
(75) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[解らない。 解らないけど、疲れたときに腹が満たされたら、体が欲しがるのは睡眠欲だけっていうのは解っている*]
(76) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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── 廊下 ──
[流れる雫は床に落ちていくだけ。
鈍い動きで移動していくのは 啜り泣くような声と、弱い弱い薔薇の香り]*
(77) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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ベネットは、イアンにこの感情の事を相談したら教えてもらえるだろうかと、寝入りに思う
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[眠るモリスには、誰の声も届かない。 届かないけれど、突然の笑い声>>67に驚いたかのように、夢の淵がふるえる。
夢の中、手回しのオルゴールがゆっくりと回るように、辿々しいメロディが流れた。]
(+4) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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ベネットは、ユージンが卒業する前に向日葵の種をもらえるかと、満たされた食い意地ものぞく。
2018/05/21(Mon) 22時頃
フェルゼは、ふと、思い出すのは友人の顔。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ …薔薇の香りには、ずいぶんと慣れたものだけれど、 慣れるは、 慣れるで 弊害もあり
──── 堕ち行くような、 死に行くような 変質した其れさえ、鼻先で感じ取れ、
全く違う、暴力的な其れに、 脳味噌ごと揺らされるようだった。 ひたひたと何処かを目指した足取りは、 段々とおもく おもく、 ]
(78) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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フェルゼは、それすらも、また眉を下げて黙り込んだ。
2018/05/21(Mon) 22時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[
Sento un affetto Pien di desir, Ch'ora è diletto, Ch'ora è martir.
Gelo e poi sento L'alma avvampar, E in un momento Torno a gelar.
]
(+5) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[
Voi che sapete Che cosa è amor, Donne vedete S'io l'ho nel cor.
]
(+6) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ ぽつり、ぽつりと 聖書の一節を咥内で混ぜ、
おもたい足取りは また 一歩一歩、 どこかへ、 ]
(79) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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―東屋―
…流石に変じゃね?
[くぁ、と、緊張感のない欠伸ひとつ。 パンを食べて、腹が満たされてそれからそのまま寝てしまったことは覚えている。 ピアノよ済まないついつい枕にしてしまった。 けれど、体感ではかなり長い時間眠っていたように思うのだが、何がどうして、窓の外にかかる月影。 腕時計なんてする主義ではないので、もしかして朝と昼と夕方に自分が起きないまま寝ていたのではないかとすら思う。 休日はのんびり目覚ましをかけずに眠る贅沢とはまた違う気がした]
(80) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[明けない夜。 それは何が理由なんだろう。 建付けの悪い窓の隙間から忍び込んでくる花の香りは感情を豊かにはするけれど、腹は満たさない。 チョコレートを食べてもよかったが、かといってそういう気分でもない]
…。
[古ぼけたピアノの蓋をなぞる。 少し躊躇ってから押し開けて、紅薔薇みたいな色のフェルトをまくる。 すっかり飴色になった鍵盤は、自分が音楽をやめると決めたときからそう色が変わっているわけでもない]
(81) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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― 医務室 ―
[いつもより上等なスプリング。 静寂に満ちた、けれど誰かを感じる白い部屋。
薔薇の香り。 覚えていない夢を辿って、 床にのびた包帯の先を目で追った]
(+7) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[少し爪の伸びた指先が、飴色を押し込む。 C。 懐かしい音だ。 やめると言ったくせに、自分の指先が音を鳴らせることにほっとする。
もう一つ押し込む。 C。 先ほどよりもはっきりとした音が東屋の屋根を震わせて明けない空に伸びた]
(82) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[包帯を拾い上げる。 適当に腕に巻き付けて、留めるものを探そうと見渡して]
………あ
[さっき感じた誰かの気配。 ベッドに眠るモリスの姿を、見つめた。
熱が出ているのかもしれない。 何故ここにいるのだろう、とか 大丈夫だろうか、とかそういうんじゃなくて、 彼を見て、咄嗟に考えたのは]
先輩は、 何が好きなんだろ……
(+8) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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ヒューは、まだ、夢の中にいるのかもしれない
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ 香りが届ける音は、何処か慰めのように響いた。 ──君なんだね。やっぱり俺達、どこか似てる。
大切なものが失われたばかりの汚泥が まだ呪われたまま、満たされることを求めて彷徨う。 ]*
(83) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ 何かを欲しいと願うことさえ許されない。 許してはいけなかった。 誰からも奪いたくなどなかった。 そう、思わなければならなかった。
扉の開く音。 同時に聞こえてきた声>>57 誰のものだなんて分かり切っている。 眸を見開いて談話室の奥を見た。
何を言おうとしたのだろう。 分からない。喉奥が締め付けられる。 口端が不器用につり上がって それから息を吐いた。 ]
(84) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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――――ごめん、……ね。
[ 笑おうとしたのだと思う。 だが、その前にぐらりと水晶体から 零れ落ちた一雫が頬を濡らした。
訳の分からないまま走る羞恥。 眉間の皺が寄った自覚を覚えれば、 唇を噛み締めて。
咄嗟にその時見たのはマークではなく、 オスカー。 酷く傷付いた、と。 隠し切れない表情を晒す。 それをマークから背けるよう、談話室を飛び出した。 ]*
(85) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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―廊下の角―
[ ぽたぽたと雨が降る。 両目を覆っても指の隙間から 零れ落ちる雫は留まることを知らない。
音になり損ねた引き攣ったような声。 乱れた情緒は困惑とショックに歪むばかり。
こんな所誰かに見られる前に離れなければ。 自室に戻ろう。モリスがいるかもしれないが、 モリスならば深くを尋ねてこないと。 彼に今何が起きているか知らない脚は ふらりと立ち上がるが結局へたり込んだ。 ]
(86) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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わかっ、てた、……ことじゃないか。
[ 触れた唇>>19 困らせて気持ち悪がられるかも しれないことくらい。 それに最初から叶う見込みもなかった事に 何故、傷付いているのだろう。 何故、こんなに苦しいのだろう。 ]
(87) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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イアンは、囁き、ざわめき、風に乗るそれを確かに聴いていた。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ 期待などしていなかった癖におかしい。 無様で愚かで馬鹿馬鹿しい。 自分自身をナイフで抉りながらも 子どものように膝を抱えて、 一人廊下の角で泣き啜る声なんて、 きっと誰にも聞こえていない。
懐かしい音色>>82も今や遠く。 ]*
(88) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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フェルゼは、イアンはあの時助けてくれたけど、彼は今いない。
2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ 聖書のない掌も、ずいぶん久しぶりだった。 神罰の下されない世界は、…何を信じてよいのやら、 方向も、天地も 全てが"信じられない"世の中で、
─── 神さえ信じていないのに、 縋る偶像を手元の重みに求め、
これしか知らなかったんだ。 "あい"の意味も、 "しんこう"の意味も 本当はよくわかっちゃいない。]
(89) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ 信徒の真似事も、 "聖体拝領"の真似事も、 ───── その手順ひとつとっても、 何かに縋らなきゃあなんにも出来ないのに、
……未だ脳内に響く悲哀の声が、 どうにも部屋に戻らせてはくれなかった。]
(90) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[手の力が緩み、包帯がまた床に伸びる。 左手では拾い上げることも上手くいかない。 不器用な指先は、包帯をつかみ損ねる]
あ、 やべ
[左手だから、だけじゃない。 滲む涙を拭って、見られていないか、とモリスの方を見やるけど、 起きる様子がなければ、それは寂しさに変わる]
(+9) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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イアンは、ひたすらに、ひたすらに、歩き続けた
2018/05/21(Mon) 22時半頃
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君まで泣いてるなんて、フェルゼ
[巡り合った姿は常よりも、儚い>>88 相変わらず頬を濡らしながら、目の前に屈んだ。 何があったとは聞かない。 彼にも伝えなかった気持ちを誰かに言うつもりはない きっと目の前の子も、触れられたくない領域がある。
ただ、思ったよりは自分達は近かった そんな気だけはしている。]
(91) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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フェルゼ。 痛いことから逃げちゃ駄目だよ。 ちゃんと刺さってみなきゃ、 それが何なのかなんて分からないんだ。
[的外れなら笑ってくれればいい 自分も、泣きながら笑っていた。
恋なんて許されない穢れは、 悲しみで同調する相手に触れたいと思わせてきたけれど。 ……まだ、それは微かなものだ。]*
(92) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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…。
[夜が明けないなら。 明日が来ないなら。 全てはIFだ。 仮定の現状、未来。
それでも、少しだけ感情が甘えてしまう。 弱気になっているのだろうか。 それとも]
(93) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[深く、深く、息を吐く。 ため息と呼ぶには大きくて、仰々しい。 それでも]
────。
[躊躇いが長く続いた後、両の手が飴色の上に乗る。 小さな子供用のおもちゃのピアノで最初に弾けるようになった曲だ、その始まりの楽譜の一音も忘れるはずがない]
(94) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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|
[小さな呟き>>+8をこの耳が捉えられたのなら、どうしただろう。 一度はっとしたような顔になって、少しの間のあとシャツの胸元きゅっと握って、眉を下げた情けない笑顔を俯いて隠して、考えたことなかったなと溜息をつくかもしれない。
それから改めて、好きなものを考えたろう。 考えたことがないのは本当だった。思い浮かぶのは食堂にある珈琲のクッキーだとか、フェルゼと紅茶を飲む時間だとか、即物的なものばかりで苦笑したに違いない。]
(+10) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ーCC GG AA G FF EE DD Cー
月の眩しい夜だから、少しくらい。 隠れた星に思いを馳せても許されるだろうかと]
(95) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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|
[けれど、夢は醒めず。 後輩に寂しさを与えていることも知らずに、夢に囚われたまま。]
(+11) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 23時頃
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[……もしも、階段を下りた所でヒューを発見できれば、ピスティオと二人でこのような感じで(>>32)医務室に連れていったのだろうが。
それは、もしもの話に終わる。 ヒューは自力で医務室まで歩いたらしく。
実際は中庭の様子を探ろうと階段を下り── 外へ続く出口に向かう途中で、医務室の前を通りかかり、その扉にかかる札をたまたま見かけた。気づいたのはどちらだったか。>>13
その名札のおかげで、同級生が調子を崩したらしいことに気づけたのだった。*]
(96) 2018/05/21(Mon) 23時頃
|
|
[ 誰にも気付かれる訳などないと思っていた。 だから声が、それも届く筈のない音>>91を 耳にした時、呼吸が確かに震えた。 ]
イアン……せんぱい?
[ 名を呼んでから改めて彼を見た。 いつもの彼の格好とは程遠い身嗜み>>3に 一体何があったのだろうとは思う。 だが今は何一つ触れず、ただ、ぽたぽた 落ちる一滴を拭わず唇を開いた。 彼の言葉>>92を最早棘のように刺しながら ]
(97) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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|
こんなに胸が痛いのに逃げちゃ、だめなんですか。
[ 笑うしかできなくて、 ただ、悲しいのだとどうしようもできない 苦しみにもがく唇が喘ぐ。 ]
せんぱいは、分かりましたか?
[ 笑って、微笑って問いかけた。 いつかの夜、味方だとそばに寄り添い 抱きしめてくれたその背に腕を伸ばす。 ]
(98) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 23時頃
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せんぱい、あいって、何?
[ その背に爪を立てられるなら丸い爪が 肩の背を抉るように指で、痕を。 ]*
(99) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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フェルゼは、イアンの言葉を待つよう、黙り込んだ。*
2018/05/21(Mon) 23時頃
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― 春の思い出 ―
[そういえば、―――モリスは覚えているだろうか。 あれは、入学式の日だったか。 新生活への高揚感なんて、この学校ではわずかなもの。 ただの、新入生じゃない。 自分以外ではほとんど出来上がってるコミュニティへの参入だ。 明るく振舞うことに疲れて、中庭の隅。 俯きがちに歩いている時、何かを見つけて拾い上げた。
小さな木彫りの意匠。 可愛らしい、と普段思うことのない表現が頭に浮かんだ。 それから誰が拾ったのだろう、と見渡して――]
(+12) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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|
[拭われない雫>>97がそこにはあった 向かい合う二人の頬を伝っていく。]
誰も怒りはしないけれど、自分自身が後悔するよ。
[喘ぐ唇が連想すること、まるで溺れる魚みたい。 水の中にいるのなら、君は泳げる筈なのにね。
鏡合わせみたいに笑って、笑って、泣いていた。]
……駄目だよ、俺は汚いんだ。
[問い掛けには、無言で顎を引くだけ。 伸びてきた腕を咎める声。 でも、無理に離そうとはしなかった。今はそれが欲しかった。]
(100) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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難しいことを聞くなぁ。
[相手を大いに間違えている。それに、痛い。 でも、弱った子が望むなら。]
自分勝手じゃいけないこと 確かめなきゃいけないこと ……誰かに手を伸ばすこと。 守らないと、大切な人が傷つくよ。 自分がされたら嫌なことは、人にしちゃ駄目だ。
[一言では収まらず、ぽつりぽつりと伝える。 最後の言葉はどこか先生みたいだと自分で思い、 まだ倫理を意識しているのかと、自嘲的に歪む笑み。]*
(101) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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[辿る思い出は、薔薇の香りに覆い隠される。 不器用ながら留めた包帯をシーツにもぐりこませた。
静寂に満ちた、けれど誰かを感じる白い部屋。 誰か、が一人なら。 それはただの寂しさであって疎外感ではない。 だから、大丈夫。
喉が渇いていたけれど、抗えない眠気に、夢に落ちていく]
(+13) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 緊張が解ける空気が掌から伝わる。
嬉しかった>>52、と。 自分がマークの事を見てきた事実を素直に受け止められていく>>53。 梳いた髪に触れていた指先は濡れて冷たい癖に、伝わる温度はそれよりも暖かい。 此方を見上げる潤んだ眼が溢れそうになる様を、笑って、
花が咲くように綻び掛けた笑み>>54に爪を立てた。]
(102) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 包み込んだ頬は低い声に反して柔い。 まだこの子は自分よりも歳下。 血の匂い残る不釣り合いな指で あどけない綺麗な唇が形が変わるのを待つ。]
………
[ 何を望んでいるのか、 はっきりとは分からなくとも察しはついてしまう。
だって、見てきたのだから。 其れはマーク本人が思っているよりもずっとずっと前から。 苛立たしくも身を浸してしまう共犯者に向けたものと同じ眼で。
自分が焦がれて止まない──だという のに。]
(103) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
|
|
……………ふ、ふふ。
[ 突き飛ばされて一歩後退る。 笑みに似た息を吐いた。 触れられて、抉られたように痛む胸を 掴む手は掻き毟るようにも見えるだろう。]
…、も、
[ 小さく呟いた言葉は音に乗らない。 ただ笑いもしない眼でマークをじ、と見遣るだろう。 熱っぽい怒声>>56>>57を冷めた眼で見る。]
(104) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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|
[ ままならない思考の渦。 揺蕩っているのは人か、魚か。 知ったような口を利くその人>>100に ]
俺だって、汚い。
[ 自嘲気味な笑みが鏡合わせのように重なった。 ]
(105) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ いつかされたように背を抱いて、 あやすように触れれば伝わる温度に安堵した。 普段ならしない事をしている時に 良い子の言葉>>101に笑う。 ]
せんぱいは、いつも先生みたいなことを言う。 ねえせんぱい。もしもそれができなかったら、 もう失敗しちゃって、どうしようもなければ、 どこに行けばいいんだと思う?
[ 顔を離して覗き込もう。 もうなんだってよかった。 この苦しい棘が取れればなんだって。 息をしたかった。その為だけに、 酷いことをする。 ]
(106) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 「どいつも、こいつも」>>1:299。 薔薇の棘で抉った掌が熱を持ったように熱くなる。]
(107) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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何をそんなに脅える事がある。
[ 再び伸ばした指先は驚く程冷え切っていた。
避けないのなら相手の肩をトン、と押す。 半ばぶつかる様に相手に覆い被さろうとするだろう。 そうでなくても、鬱蒼と笑ったまま頤をなぞろうとする爪先。]
そんなに認めたくないのか。 それとも本当に要らないなんて宣うのか。 あんな顔を晒しておきながら、 よくも"欲しくない"なんて……
[ あぁ、低い声と共に、蛇の様に細まるのは血の様な眼。]
(108) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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綺麗事なんて、要らない。 かみさまなんて何処にもいない。 何処にも行けない時は、どうすればいいの。
誰に助けてって言えば、いい?*
(109) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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じゃあ君は、 口付けなど誰にされても一緒だという訳だ。
[ 脳裏で一瞬、悠仁とのやり取りを思い出す。 乱暴に顔を掴むまま、止めないならば温度のないそれが容赦なく綺麗な唇を奪うだろう。]
(110) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
|
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[ 扉の外、ぽつりと零された>>85呟きも 此方も眺めていた眼も知らない。
唯叩き付けるままの衝動から我に帰れば、 きっと直ぐにでもこの場から消えてしまいたくなる。]*
(111) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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オスカーは、イアンと食べたシュトーレンの匂いは、談話室の匂いに似ている。
2018/05/21(Mon) 23時半頃
ユージンは、フェルゼの髪色とは真逆の色をした瞳で――
2018/05/21(Mon) 23時半頃
オスカーは、フェルゼの事が少し、脳裏に過ぎる。
2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ ──── 中庭に出る、勇気は 流石に未だ、足りていない。
中庭に続く 透明のガラス戸に、 かるぅく手をついて、 ……花の咲く頃、ここまで近くに来たのは、 はじめてだった。 空からは赤に染まって見えた其所も、 此処まで寄ればひとつ ひとつを花弁まで視認できる。
…ガラス戸の向こう、中庭の向こうからは、 止まった時に割り入るように、星の音が降り注ぐ。]
(112) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[ 其処で、ゆる、 と 視線を回せば、 先程別れた後輩の姿を、先に認めるだろうか。>>96 もうひとり、は 居たかどうか、 月の光では淡すぎたが、]
─── よく会うな。
[ すこぅし押せばガラス戸が開き、 星のうたの 細やかな響きと、 中庭の色濃い紅が、 ふわり と 、]
(113) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 00時頃
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―廊下―
[医務室の扉横の看板の文字を確認中。 かけられた声に、ふと顔を上げた。>>113]
そうですね。
[同意した。 眼鏡の奥からじっと先輩を見上げ。]
……月、縛られたまま……ですね。
[ケヴィンと別れてから、当然時間が経っている。それなのに、時が動いている実感がない。月明かりが衰えていない。異常について確信を強めた。*]
(114) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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[自ら放った怒鳴り声は、扉の音>>84を鼓膜から掻き消す。だからマークは、来訪者の存在に直ぐには気づけなかった。
声を枯らして息を切らした頃に、漸く耳に届いた謝罪>>85。 聞き覚えのある声は、いつかのあの時>>1:183よりも、掻き消えそうに歪んで聞こえた。]
…………、
[振り向きすらしなかったマークの目には、フェルゼが顔を背けた様すらも映らない。 ただ、離れていく足音が耳に残るのみ。]
(115) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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[ 天動説だか、地動説だか、 そういった類いの、視覚の はなしで。 ───── 縛られているのは、本当に月か? とは、 満ち行く薔薇の香りの内に 思えど、
眼鏡の向こうの瞳を覗くよう、 茶は 反らされることもなく。]
(116) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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[前に伸ばした両腕が引かれることはなく、ただ、ひとを突き飛ばした手応えだけが残る>>104。 再び鼓膜に触れる音は、ほんの微かな吐息くらい。 まるで包帯のように布巾で覆われた手>>2:156と、手で胸を掻き毟るような仕草と、こちらから離れない眼差し。 どこからどこまでが自分がオスカーに与えた痛みなのか判らなくなるような、そんな姿がみえた。]
(117) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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夜の後には、 朝が来るのだろう? いつか、 ──── 薔薇が満足したなら、 "月"だって 自然と動き出すさ。
[ 今日、この日だけだろうから。 ─── "ケヴィン"という青年が、薔薇の内に立てるなど、 "何か"に信徒と認められる など、…… ]
(118) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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|
[「脅える」>>108。あまりにも正しいその一言が心臓を刺す。その衝撃故に、オスカーの指先を払うことができなかった。マークの身体はあっけなくソファに倒れ込み、そのまま覆い被される姿勢となる。 動けない――それこそ、蛇に睨まれて石にでもされたように。]
どうして。先輩が、そんなこと、言うん、ですか。 どうして、そんなに僕と、あいつのこと……。
[問い詰めに明確な答えを吐かないまま、逆に尋ねた。 辛うじて出せた声はか細く、顔色は混乱に怯えが混ざったもの。顔を乱暴に掴まれたことで、表情は苦痛に歪む。]
それに、こんな、痛い、こと、 いつもの、先輩、らしくな――
(119) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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…食堂に行くとか、言っていなかったか?
[ ふと、 思い立ち。言葉を次ぐ。 "用事の後か?"と 確認するよう、 ──── 確かな詮索の瞳を、向けた。 ]
(120) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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[言葉を言い切るか否かの時に、唇を塞がれた。>>110 重ねられたそれはやわらかで温かなものではなく、焼けつく程の陶酔でも無く、ただ、刺し貫く氷のようだった。]
(誰にされても?)
(……違う)
(こんなの、いや、だ)
[塞がれた唇では、言葉はくぐもった音と、乱れた息にしかならない。ろくにもがくことも叶わぬまま、血のように赤い瞳から逃れるようにかたく両目を瞑った。 唇に身体に掛かる感触と、くちづけてきたオスカーの――まだその正体の掴めない「色」ばかりが、否応なく意識に入り込む。
オスカーがその場を立ち去った>>111後でも、マークはソファの上から、暫くは動けない。**]
(121) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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[一日休むと、取り戻すのに三日。 一週間休めば、一か月 ひと月休めば、三か月。 自分の遅れを取り戻すのにはそれだけの時間がかかる。 だから続けなくてはならないのだと言われた過去が懐かしい。
弾きだしてから12回旋律は変化する。 4分の1を超えたところで指が思うように動かないジレンマが滲んだ。 以前よりも伸びた爪が飴色の上で細かい撥音を沿える。 縺れて、音が飛んで、それでも]
(122) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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[ 雨が(>>68)、雨が(>>69)、降る。 言の葉の暴力のように叩きつける、雨が(>>70)。 俺はその雨の中に居て。 ただ、抱き寄せた弱い力は跳ね除けられなかった(>>64)。
なにも謂わず。 時として無言は、刃となることを知りながら。 俺は、黙して。
いっちゃんの心を ただきっと、ズタズタにしただけ。 ]
(123) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 00時半頃
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いつか……
[夜の後には朝が来る。当たり前の摂理であり、その当たり前が来ないのが今。>>118]
……薔薇? 薔薇が満足したら?
[確かに薔薇は普段より香っているけれど、花の話題は出しただろうか。唐突で、謎解きのようにも聞こえて。]
……先輩。 何か、知っていらっしゃいますか? どうしたら、薔薇は満足しますか。
[いつもとはどこか違う先輩。でも、いつも通りの所もあるから、臆さず。謎解きのヒントをねだるよう、尋ねた。]
(124) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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(──知ってる)
[解っている。 どんなにうまく弾けなくても、続けてきたのは自分がそうしたかったからだ。 人のせいになんて、本当はしたくなかった。 自分が思っているよりも、ずっと好きだということを認めるのが怖かった。 母親の姿を見ているから、余計に怖かった。 それでも、ピアノは歌う。 言葉にするよりもずっと、簡単に。 ”かあさん、あのね”。
変奏が終盤に進むにつれて音は強調されていく。 治まらない感情が膨れ上がるのに似ている。
その音が、誰か>>112に届いているなんて知りもしない**]
(125) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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そっか。うん。
そうね、やっぱり俺の勘違いだったみたい。 やだなー、はずかしー。
[ どうでもいい、恋なんてしていない。 被害者だ、男なら誰だって。 そんな無意味な言葉を全て、聞き入れながら。
たぶん俺は、笑っていた。 ]
(126) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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……あ、行きそびれです。 色々ありました……から。
[逆にされた質問に、若干言い淀んだのは、同級生との階段の上でのあれこれを思い出したからだった。>>120
表情は平静を装っていたけれども。]*
(127) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 00時半頃
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ありがとね、いっちゃん。
俺はいっちゃんの事、好きだよ。
(128) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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[ 軽薄な口調で、まるで嘘みたいに。 なによりも、きっと、酷い言葉をかけた。 嘘をついたことはあまりない。 でもこの思いも、漸く気付けたこの気持ちも きっと嘘に思われるんだろう。
求められていない、言葉を。 受け取られることのない、気持ちを。
空っぽだった箱を かなしい雨で満たしてくれた、彼に。 ]*
(129) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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[ 咲かない花は、残された小さな蕾を綻ばせ 赤の中に隠れるようにして、涙の色をした花を咲かせた。
喜びに噎ぶだけが、薔薇ではない。
綺麗な雨(なみだ)はいつまでも、降り注いでいる。 ]**
(130) 2018/05/22(Tue) 01時頃
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[ 開け放ったガラス戸の、 その向こう、 薔薇の内からは星のうたが、 音符を重ね、 厚く あつく ]
──── さあ。 薔薇は何が欲しいんだろうな。
(131) 2018/05/22(Tue) 01時頃
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[ 何時かの夢現、 また、 "もうひとり"の遂げた"欲"の法則を思えば、 …… 下腹のおもたい熱も、理解が及ぶと言うものだが、
霞めた言葉は 意地の悪さを滲ませて、 "平静"を乗せた瞳を眺めた後、 茶は中庭へと ]
(132) 2018/05/22(Tue) 01時頃
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|
……直接聞いてみようか。
[ 一瞥をロビンに向け、 一歩を中庭に踏み出した。
──── 溺れてしまう。 人一倍の嗅覚は、薔薇以外の全てを切り離し、 視界さえ霞むよう。 ( 狂気の沙汰だ、 と "普通"であれば思うが、) ( もう ほしのこえさえ聞こえていなくて、 )
漸く振り向いて、左手を伸ばしてみるけれど、 朱みを帯びた茶には確かな"違和"があったろうし、 ─── もう"いつも通り"かどうかはわからないから。 指先は 取られたかどうか、 ]
(133) 2018/05/22(Tue) 01時頃
|
|
―中庭―
[ 東屋から、小さな子供の声(>>125)が聞こえる。 音楽は詳しくないから、そこにのる奏者の苦悩や苦痛や 憧憬や、想いなんて測れるはずもなく。 ただ、ああ、綺麗だなと思う。
キラ、キラ、キラ。 目を閉じれば、浮かぶ木漏れ日。
やがて誰かの足音(>>132)が混ざるなら、そちらに瞳を向けようか。]
(134) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
|
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あー…、ところで…… だいぶ、しんどい、な。
[ 間引くという名目で、薔薇の蕾をちぎったせいだろう。 一人で立ち上がれない程度には弱っていて。
その中で花なんて咲けば 木の栄養はそちらにばかり注がれて、 体のあちこちが重く、痛く
なんてのは、こっちの話。 ]**
(135) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
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|
[月夜に花、綺麗な音。 常ならばロマンチックとも言える光景。 時の止まったような、という比喩は正に。>>131
ヒントは簡単にはくれないが、答えを確かめてはくれるらしい。>>133
朱を帯びた茶の瞳は、先輩であって先輩でない、と思わせるのに充分だったのに。]
(136) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
|
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[新しい、別の家族が増えるかもしれず。 やがて家庭に居場所がなくなるかもしれない自分にとって、寮は残された拠り所。
子供じゃない、だけど大人でもない身は、自立しておらず。 自分ではまだ居場所を作れなくて、ここに依存して生きるしかなく。
この居場所を守ろうとする意志の方が、怪異への怖さに勝った。]
(137) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
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…………。
[来るなら来い、の精神。 朱に負けじと、灰色の瞳が見つめ返す。
伸ばされた左手に、先輩よりも小さな手を重ねた。*]
(138) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
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[ 唯一、 耳からではない薔薇のさざめきだけは、 音さえ止まった"真赤"の景色も貫いて、]
(139) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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[ 左手に、人肌を受け止めたなら、 手のひらは翻り、 ちぃさなその手を掴んでしまって、 中庭に引き込むように 腕をひいた。
其処で漸く、茶は一時射干玉を認め、 …確かに弱っているのだろうけれど、 聞こえる程度の "ひとりごと"に>>135]
─── 水でも持ってきてやろうか?
[ と、 "正しく" …「何が欲しい?」と尋ねて見せた。]
(140) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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[ "パン先輩"の手のひらは、……体格自体も、 同年代から比べると、少しばかり目立つところはあり、 トレーニングに打ち込まずとも、筋肉質な左腕は、 かるぅく引いても力はそれなりで、 小柄な彼はどの程度、引かれることになったろう。 つんのめるようなことがあったなら、 受け止める体制も取ろう。
人目>>135があろうと、気にする素振りも、なく。]
(141) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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[ はたっ、と我に返った。 自分は何を言っているのだろう、と。 身動ぎして離れる。 ]
…………言い過ぎました、ごめんなさい。 今のは全部、忘れて下さい。
[ イアンは出来た人だ。優しいひとだ。 望めば忘れてくれるだろうと思い口にした。 今更のように涙の跡が残る表情を見る。 ]
(142) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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誰に、傷付けられたのかは分からないけど、 冷やさなきゃ腫れてしまうと思うから。 …………まず、お湯を浴びて着替えて、 それから今日こそはちゃんと休んで下さいね。
[ 花に水をやり過ぎる男はそう言って離れる。 まだ涙ぐんだせいで声は掠れていたが 自分のせいでいらぬ気遣いをさせたくはなかった。 ]**
(143) 2018/05/22(Tue) 02時頃
|
|
―中庭―
ん……
[中庭に出れば、屋内よりも花の香が強くなる。 頭がくらくらしそうだ。>>140
パンを捏ねる、という力仕事をする先輩の腕は力強い。こけたりでもしたらみっともないと、引かれれば小走りになって追いつこうと頑張っていた。>>141]
水……? あ。こんばん、は?
[食堂へ行きそびれた自分に?と一瞬思うものの、どうやらそうではなかったらしい。
ヴェルツの姿を見つけて、時間がよくわからない故の、曖昧な挨拶を。**]
(144) 2018/05/22(Tue) 02時半頃
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── 全てが遠のいた ──
[無言の刃を受けたことは初めてでは無かった。 その度に苦しみを覚え、胸を抑えた。
やめてほしいと、ちゃんと言ってくれと 言えもしないまま耐える間違った選択。 けれど、これ程辛いことはない。 その後の反応も、そう>>126 いっそ激しく罵ってほしかった。
でも、その様子に離れなきゃって思わされたことは 感謝するべきなのかもしれない。]
(145) 2018/05/22(Tue) 04時頃
|
|
っ、 ……!!
[嘘みたいに軽く、告げられて>>128 心臓が握り潰されそうだった。 嘘だとは少しも思わなかった。 俺は、この気持ちをどこか責めるように指摘された時 それに気づいてしまっていた。
ずっと微笑んで、花だけ見ている 俺の思っていた君はそんなこと気にしないから。 ────それに、嘘つきは饒舌なんだ。
思わず立ち止まってしまった足を 必死に必死に、動かして────]*
(146) 2018/05/22(Tue) 04時頃
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[階段を降りた先に見つけたのは 医務室に増えていた名前が二つ 普段と雰囲気の違う先輩が一人 その内の片方を見て声を上げなかったのは 花の香りに気圧されてしまったから]
(147) 2018/05/22(Tue) 04時頃
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[ケヴィンはロビンとも仲良いらしい 真面目な友人の交友範囲も今ひとつ謎で (それは俺が言えた事無いのだが) 二人が中庭に行くのを静かに見送ったあと そおっと医務室の扉を開く]
ヒュー……?
[使われているベッドは二つの片方へ寄り 眠った姿を見下ろした]
(148) 2018/05/22(Tue) 04時頃
|
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お前寝てると思ったのに、……ごめんな。 具合悪かったんだよな、気づけなくて。 一緒に居れば良かった、お前は嫌かもしんないけど。
ヒュー、なあ……。
[わかった事があるんだとその耳に囁くと 微動だにしない額に唇を落とす]
(149) 2018/05/22(Tue) 04時頃
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起きた時腹減るよな、なんか食い物とか見てくる。 ちょっと待っててくれ?
[魔法使いのパンはもう無理かもしれないけれど]
(150) 2018/05/22(Tue) 04時頃
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[医務室を抜けて食堂へ 軽食をいくつかポケットに入れてから 手ぶらである事に気がついたが 自分の腹も減ったようなそうでないような はっきりとしない事に不思議に思いつつ 食べ物を求めて談話室へ タルトまだ残ってやしないかと]
……げえっマーク。
[勝手に天敵にしてる後輩の姿には 素直な声が出てしまった**]
(151) 2018/05/22(Tue) 04時頃
|
|
── 現在・廊下の角 ──
じゃあ、俺達は似ているんだろうね。
[俺は君の抱えた重みの中身を見てはいないが 鏡合わせに告げられた言葉>>105は届く。 そのままを受け止め、否定しなかった 決定的な違いを分かってはいても。]
(152) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
|
[自分は誰より近い距離から決定打を刺された。 彼は本当にこちらと一緒?そうなら、酷いことを言っているが。 あの日密やかに惑った手が触れる>>106けれど、今は何も思わない。]
君は自分が欲しいものを、ちゃんと見ているのかな。 顔を合わせて、直接二人で話したのかな。
[笑みの消えた顔で、覗き込む彼を見つめる>>106 問いへの返事はしなかった。 綺麗に整った言葉は、痛みから理解したこと。 笑われてしまったとしても、俺にとっては本当のもの。 不思議な質問をし、この反応 涙の原因の輪郭は浮かび上がったが。 離れるとも、欲しいとも言わない、なんだかぼやけたフェルゼの言葉。 どうも向き合ったにしては疑問が残る。]
(153) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
|
………… 、
[ああ、でも。 全部全部出過ぎた考えでしかないのかもしれない。 懸命に苦しみを伝える声>>109に目を伏せた。
助けなんて、与える術が無い。 俺だって、あの人だってそれが欲しかった。 ここにあるのは呪いと棘。 それに温もりを欲する寂しさだけ。]
(154) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
|
俺のほうが言い過ぎたよ、何も知らないのにね。
[ここにいたのは出来ていない本物だった。 離れた彼に>>142謝罪はしても 忘れるよと、いつかみたいに優しく言わない。]
いいや?傷つけた側だね。あと、善意も汚したかな。
[小首を傾げる。それ以上は語る気はないし、 離れようとするなら自然にそうなる。 笑いも泣きもしなくなった顔に、涙の跡 本当は泣く権利は無いけれど 勝手に流れては止められなかった。]
(155) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
|
[ 離れていく姿を眺めつつ、思う
────ひとりは嫌い、だな。]
(156) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
|
君も俺を置いていくのかな。
[触れるだけ触れて、同じだと思わせて。 俺に今どんな声が届いているのかも知らずに。
手は彼の服の袖へと伸ばされ けれど途中で落ちてしまった。
抱いているものは 破壊的な衝動ではなく、共感と寂寥感。 想う相手がそれぞれ違って、 深層に手を伸ばしてきた誰かではないから、 離れる者から無理矢理に奪おうとまでは、ならない。]
(157) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
|
さようなら、フェルゼ。 本当に君の言うとおりなのなら、君がもう何も出来ないのなら。
またおいでよ。 俺は君に恋してないけど、傍にくらいいるよ。 もう知ったようなことも言わないさ。
[来てほしい気もしたし、 自分の思ったとおりであってほしいとも考えた。 彼のいた位置で壁に背を預け、見送る。 薔薇の香りが後ろ姿を追い掛けて。 啜り泣きが響かなくなった廊下に漂い 誰かの居場所を主張する。]*
(158) 2018/05/22(Tue) 04時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 04時半頃
イアンは、紙の魚が手の中で泳ぐ**
2018/05/22(Tue) 05時頃
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[ 何処か似ていたのだろう>>152 だが、お互い違う鏡を持っていた。 それに見て見ぬフリをして慰めを求めた。 汚い一面。
彼の言葉>>153は見透かしたように痛む。 頷きも出来なかった。 ただ震えた瞼が肯定をせず、 縁取る銀糸が否定を示すよう揺れた。 ]
(159) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
[ 言葉無き間>>154 彼は何を思ったのだろう。 少しずつ落ち着きを取り戻した頭の中、 浮かぶのは彼が今しがた口にした言葉。 「傷付けた、善意も汚した」語る癖に 涙を流し続けるその人>>155を見た。 指先が袖口を掠める時>>157 花から蝶が逃げるように立ち上がる。 ]
貴方の寂しさを埋めるのは、俺じゃない。 そんなこと、貴方にだって分かっているでしょう?
[ 落ち着いた声色。 それは彼に言っている訳だけではなく。 ゆっくりと口を開いた。 ]
(160) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
周りをよく見て、せんぱい。 傷を知らない人が誰かを傷付けたりなんか、できないんだよ。 涙を流すほど、悲しんでいる自分を受け入れて。
自分自身の心を騙す方がよっぽど、 苦しいよ。
[ イアンとモリスの間に起きたこと。 中庭での別れ。 それらはファルゼにとって知らない事だった。 だがいつも、人一倍頑張る必要が、理由が あったのだろうとは思うから。 ]
(161) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
俺は、痛いことからも、逃げないから。 向き合うから、どうか。 一度だめだったからって伸ばす腕を諦めないで。 ひとりに、しないであげて。
自分に嘘をついて、自分を傷つけないで。
[ 果たしてこの言葉のどのくらいが 彼に触れられたのかどうかは分からない。 ]
(162) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
[ 対話しながら思い出すあの場のやりとり>>110>>115 思い出しても今更どうすれば良いのか、 分からない。
この狂おしい程の痛みが何なのかも、 理解できなかった。 だが、振り返れば咄嗟に逃げた自分は 何一つ確かめていなかった。 ]
(163) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
[ イアンの言う通り、刺さらなければ 分からないことだらけ。 何を確かめるのだろうなんて今更思うが、 自覚し得ない心をまず理解したいとは思う。
でもまずは、立ち去る前に笑った。 泣き腫らした瞼は重たかったが、 気にせず口角を上げた。 ]
せんぱいの事が好きだから、 俺は傍に行かない。 だってせんぱいには追いかける脚がある。 伸ばす腕がある。名前を呼ぶ口がある。
(164) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
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…………本当に会いたい人がいるのに、 俺は必要ないでしょう?
[ その場限りの寂しさを埋めたところで それが本当に欲しいものでなければ、 満たされる事などない。 ]
それに、汚した誰かが傷ついてるのなら それをまた癒せるのもせんぱいだけだから。 本当に悪いと思っているなら逃げないで。
(165) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
誰もせんぱいを置いて行ってないよ。 ただ、せんぱいが立ち止まっているだけ。
[ 彼とは違い分かりきったような言葉を告げた。 採点もせず歩き出せば薔薇の香りが鼻先を掠めて。 後ろ髪を引かれるような想いを抱きながらも足を動かした。 色々思う事はあったが今は無性にピアノを弾きたい。
昔棄てた筈の、唯一好きだった、ピアノを誰かと。 ]**
(166) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
|
|
[ 足音が、声に変わる(>>140>>144)。 ぐり、と首を捻ってそちらを向いた。 ]
こんば、ん? あら、かわいこちゃん連れて。 ケヴィンもやるねぇ。
[ 曖昧な挨拶の途中にからかうような声。 もう、いつものそれと変わらないそれだった。 正しい顔をした、人の子の声が、俺に落ちる。 ]
水かぁ、そうね。 あるにこしたこたねーけど。
[ 欲しいのは、そんなものではなかったけれど。 ]**
(167) 2018/05/22(Tue) 08時頃
|
|
そう。それが君の選択か。
[さてはて。何が切っ掛けになったのやら 幼子じみた否定が返った時>>159予兆はあったのだろう。 俺の本当を笑った口が、紡いだ言葉。>>160 彼自身に向けていると、すぐに察する 蝶は食虫植物から逃れた。なるほど、清く正しい。]
騙す?自分を受け入れるべきなのは、君だと思うよ。
[理解し難い。>>161 俺はちゃんとこの気持ちも、欲望も受け止めている。 彼から見た俺はどんな姿をしているのだろう。 分からないから、自分ではなく彼のことを考えた。]
(168) 2018/05/22(Tue) 08時半頃
|
|
それこそ、知ったような口だ。 何もかも、最初から駄目だった。
[俺が満たされて眠らない理由。 衝動が求めているものは、 決して手が届かないところにあった。 隣にいてくれる子も今は遠いところ。 一時の触れ合いをくれる誰かがいなければ、眠れない
誠実で真っ直ぐな言葉に>>162否定ばかり返す 薔薇の香りの中には彼が知らない色んなものがある。 でも、刺さることもそれなりに言われたから、 立場が入れ替わったように反論したのだろう。]
(169) 2018/05/22(Tue) 08時半頃
|
|
残念だなぁ、本当に残念だよ。 好きなら隣にくらい座ってくれてもいいのに。
[何も犯す気なんてなかったのに。 泣いた後の笑みは>>164正常な人間のもの、
俺は、少なくとも今は聴き続けるのだろう。 呪いのような声を、ひとり。 夜はまだ終わらない。 呪われた者たちが眠らなければ、きっと。]
ちょっと、今の君が怖いな。
[なんでだろうな、全て知られているような錯覚。>>165 ]
(170) 2018/05/22(Tue) 08時半頃
|
|
全て、終わったことだよ。 少なくとも彼のことはね。
[モリスに関しては正しい。 もしかしたら、時間が経って後悔しているかもしれない。 彼にもう一度謝罪する必要も、あるのだろう。 だけど、ヴェルツには“誰か”が水を与える。]
そうかな、 ……自分ではよく分からないな。
[歩き出した背後、香りの共に呟きが落ちる。 最後くらいは素直に受け入れておく。 歩き出す方法は、なんなのだろう。ふと考えてみた。]
(171) 2018/05/22(Tue) 08時半頃
|
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上手くいくといいね。
[呼び掛けは純粋な気持ち 確かに先輩としてだけの感情だったから。 彼>>166を追い掛けていく香りは無意識のもの。 誘う気持ちなんてありはしない。
ひとりになったその場所で 人にも薔薇にも届かない独り言が落ちた。 ]**
(172) 2018/05/22(Tue) 08時半頃
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――春の日に――
[続く夢は霞んで、とある一日の出来事をぼんやりとリフレインする。 >>+12今から辿って一月もしない頃の話だ。 鳥の羽が小さな珠を抱くような細工をひとつ、中庭に落とした。 小さな不運だった。手が滑って、風が吹いて。 いつも通り執着などないはずで、このまま捨て置くことも考えたが、何故だかその日は拾いに行こうと思って、庭で彼に出会った。 あの頃は名前も知らず、どころか顔を合わせるのすら数えるほどでしかなくて、呼びかけることも出来ずに一度、おろ、と戸惑って。]
――欲しいなら、あげるよ。
[そんなふうに、きっと的はずれなことを言ったんだったか*]
(+14) 2018/05/22(Tue) 09時頃
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[すぐ傍で眠りに落ちた誰かが、その相手と知るすべはない。 ない、けれど、或いは。 夢の中ならば、薔薇がいたずらに邂逅を許すやも、しれず――**]
(+15) 2018/05/22(Tue) 09時頃
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[きっと抱え続けていたのは、子供じみた反発。 脅えているのは、自分が抱いてしまったものを認めること、そして相手も―――ということを知ってしまうこと。
それ故に「欲しくない」と思い続けてきた相手が、けれど本当に離れていった時、感じたのは「つまらない」なんて寂しさよりも、ずっと――]
(173) 2018/05/22(Tue) 10時頃
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[薔薇香る中でもぼんやりと口の中に漂うのは、煙っぽい苦さと甘ったるさの色。まだ食べていない筈のベリーとバターの匂い>>3:42が、喉の奥まで染みつくようだった。
もう身体に掛かっていない筈の重みも痛みも、冷たさも、未だ意識にこびりついている。耳の奥では未だに、低い声色の記憶が鳴り響いている。 叩きつけられた衝動に、ろくな抵抗一つもできずに――]
(174) 2018/05/22(Tue) 10時頃
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[これが、大人になろうとした筈の「僕」の有様だ。]
(僕は、惨めだ)
(僕は、こんな僕でしか、ないのか)
[充血している目に、更に涙が滲む。]
(175) 2018/05/22(Tue) 10時頃
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[身体を起こすこともできず、生乾きの結われていない長髪をソファの上に広げたまま。 談話室にあらわれたピスティオ>>151に、顔を向けるだけの気力も無かった。あからさまな「げえっ」の一声はきちんと聞こえていたが、それでもマークはここを離れようとは思わない。]
やっぱり、僕のこと、嫌いなんですね。 ごめんなさい。僕が居るの、暫く我慢して貰えますか。
[そう口にした時には、薄らと安堵の笑みすら浮かんでしまっていた。 掛けられた声から受けた嫌悪が、まるで、こんな夜でも特に変わりないピスティオの姿をあらわすようにも聞こえたから**]
(176) 2018/05/22(Tue) 10時頃
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――――― 聖書には"あい"の定義が記されている。 美しいアガペーの言葉だ。 ねたまず、謹み深く、高慢にならず、 ……けして絶える事がないと、
"賜物"だって"あい"がなきゃあ意味がないらしいぞ。
[ 手を引く彼には、唐突な言葉に聞こえただろう。 聖パウロの愛の讃歌は結婚式の常套句だ。 その間、茶は射干玉から逸れることはなく、 ――― 寧ろ鋭い光さえ覗かせて 紅く、紅く 輝る。]
(177) 2018/05/22(Tue) 10時半頃
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―――― ロビン。
[ ……薔薇が、何を選ぼうと 末端はただ、飢えてしまうから
下腹の熱は理性を苛みつつあったし、 押し倒さんばかりの欲求は 当然のように あったけれど 絞り出すような声で彼の名前を呼べば、 右の指先が伸び、 唇へ到達する。]
(178) 2018/05/22(Tue) 10時半頃
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―――― キスを、させていただいても?
[彼が、同じく彼の同級から、 同じような頼まれごとをしたことはさすがに知らないが、 ――― 許しを求めただけ、懸命な態度だ。
それだけの欲が、 茶の瞳には揺れている**]
(179) 2018/05/22(Tue) 10時半頃
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[ここには誰も来ない。 俺が歩き出さないのだから、そうなる。
悲しんでいる自分を受け入れるとは、 自分自身の心を騙すとは、 伸ばす腕を諦めないでとは、
ああ、出来が悪いから、今やっと理解する。]
立ち止まっている、なあ。
[過剰な水は器官を詰まらせそうだ。 毒のような響きが聞え続ける。]
(180) 2018/05/22(Tue) 10時半頃
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[酷いことをしたな。 同じ気持ちだと分かって、 彼にだけ歩いて行けとおざなりに背中を押した。
《あの時》から、自分自身は動かないままだというのに。
自分を認めるようなことを、きっと何気なく>>0:288 それでもあの時だ。遠くから見つめて、育んだ植物が 花を付けたと理解したのは。]
(181) 2018/05/22(Tue) 10時半頃
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イアンは、手の中で魚が潰された*
2018/05/22(Tue) 10時半頃
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―談話室― [他に誰もいなかったらしい部屋には 自分の声がよく響いて本人まで届いたようだ]
…………嫌いには嫌いだけどな。 具合悪いンなら部屋か医務室いけよ。 引きずっていってやろうか。
つうかお前も眠いのか?
[花の香りで熱が暴走しそうになることはあれど 具合が悪い感じも無い現在 ソファから動こうとしない姿を見て 流石に見捨ててはゆけないと思う]
(182) 2018/05/22(Tue) 11時頃
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なんでだ、ヒューもだしモリスも居た。 ロビンはまあ普通だったけど…… ケヴィン先輩もなんかおかしかったな。
お前今ここで、何起きてるかわかるか。 普段と違うなーとかそんなんでもいいけど。
[目の前の相手も普段とは違うようだが そんなことはまあさておき 優雅に紅茶を入れる作法なんて知らないし これまでは誰かが入れてくれるのを甘受していたので 飲み物を得るのにも四苦八苦**]
(183) 2018/05/22(Tue) 11時頃
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[かわいこちゃんとは、また古い。 思ったけれど言わないのは後輩なりの気遣い。>>167
口振りから、水を欲していないのは知れた。 それなら、何を欲しがっているのか。]
薔薇に、直接聞く……?
[屋内でケヴィンの発した言葉。>>133 その後に連れてこられたのがこの先輩の前で。ケヴィンは水がいるか、欲しいものを尋ねて。
もしかして、薔薇というのは、いつも薔薇に囲まれているこの人のことを指していたのだろうか、と思い至る。]
(184) 2018/05/22(Tue) 12時頃
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はい。
[謎解きを考えていると、名を呼ばれて返事を返す。やけに余裕のない声だ、と感じたのも束の間、唇に触れられる。>>178]
……はい?
[同じ言葉で聞き返した。>>179 どうしてそうなった。 なんだ、今日はキス日和なのか。 太陽出てないけど。]
えっ……と。
[本日二度目だと驚きも少し減った。少しだけ。しかし、触れられた箇所から推測するに、額やら手やらではなさそうだ。]
(185) 2018/05/22(Tue) 12時頃
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あの、どうして……
[即断らなかったのは友人との間でのキスは挨拶くらいの物なのだろうか、とピスティオとの先の経験もあったから。
子供の頃、親しくなった友達を独占しようと、距離を縮めすぎて依存するような形になってしまい、嫌われた……なんて失敗をして以来、自分から積極的に人と関わるのは控えていて。
結果、人との適切な距離感が、さらにわからなくなった。 実にむずかしい。数学より。
ただ、はいどうぞとすぐに許可は出せずとも、行為そのものの否定をしない程度にはケヴィンのことは慕っていたのだ。]
…………。
[揺れる茶の瞳を見つめ返せば、反らすことが出来なくなった**]
(186) 2018/05/22(Tue) 12時頃
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[ きっと今日はキス日和なんだ。 だって、 そう 月が、赦してくれる。
戸惑う言葉に、 不思議と罪悪の心はなく、 ( ――――― この体格の差に、) ( 業、 は 感じつつも、) 今日ばかりは 倫理も、 背徳心にも、目を背けて、]
(187) 2018/05/22(Tue) 13時半頃
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[ 右の指先が滑り降り、 顎に添えられ、 否定の無いその唇を、 真赤の舌が、這う。
甘い言葉ひとつもなく、柔く食み、 深く、 深く、
───── 薔薇に見せつけるような、其れ。]
(188) 2018/05/22(Tue) 13時半頃
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[ ぞわ、 と 逆立つような其れが、 "している側"だというのに、 余裕も、理性も、 音をたてて削っていく。
絵画のような美しさは、きっと 無い。 覆うようなふたりの 差と、 呼吸の間も惜しむような 其は、
片方が 獣 であると言われても、 けして否定はできないもの。]
(189) 2018/05/22(Tue) 13時半頃
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[結局理由はわからなかったけど、 わかったってどうにもならなかったかもしれない。
だってそれは、未知の体験で。 同級生と交わした物よりも、ずっと大人の味。 刺激の強さに酔いが回る。
深くまで入り込む柔らかさと温かさに追い詰められて、呼吸もままならない。空気を求めて口を開けても、侵入を容易にさせるだけ。]
(190) 2018/05/22(Tue) 14時半頃
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[見ている者がいるのも忘れて、ただただ翻弄されて。 酸素の代わりに薔薇の香を吸った心地。
自分からは離せなかったキスが終わる頃には、 頭にぼんやり霞がかかって、心なしかくたりとしていた。]
[口をつく言葉もこれでは見つからない。 何も音にならず、は…と溜まった息を吐いたのみ。*]
(191) 2018/05/22(Tue) 14時半頃
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ロビンは、ケヴィンをぼぅっと見つめている。
2018/05/22(Tue) 14時半頃
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―談話室―
[「嫌い」だと言いながらも具合を気に掛ける様子のピスティオ>>182に、思わず苦笑が洩れて]
引きずってくには、僕は重いかも。
[と、筋肉も脂肪もそれ程ついていない長身をソファに預けたまま、ごちつつも]
眠くはないけど……自分の惨めさにヘコンでいたところで。 医務室行くまではしなくても、大丈夫です。 ――気に掛けてくれて、ありがとうございます、先輩。
[弱々しく、笑った。]
(192) 2018/05/22(Tue) 15時頃
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[と、挙げられた名前>>183。 ヒューの名には、彼の腕の包帯が思い出された。詳細は知れないながら、怪我の悪化かもしれないと思えば気掛かりになる。 一方でモリスの名には]
(何やってるんだよ、先輩……)
[別れ際の様子>>1:294を思い出し、思わず苦い顔になった。想像したのは単純に「性質の悪い風邪」だ。 それから挙がったふたりの先輩の名、とりわけ後者の方に瞬いた。]
ケヴィン先輩、やっぱり。 僕もさっき、ロビン先輩と一緒に会ったんですけど 調子、変だなって思ってたんです。
(193) 2018/05/22(Tue) 15時頃
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メアリーは、イアンとモリスの間にあったことを知らないが故の推測。>>193
2018/05/22(Tue) 15時頃
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[何か探し物で右往左往するかのようなピスティオの足音を耳にしながら、「普段と違う」ことの記憶を辿る。]
月が落ちて無くて、夜が全然明けない気がして。 何処に行っても、ずっと薔薇の匂いがしてて――…
[丁度この場でケヴィンの名が挙がったからか、あの紅い記憶>>17が誰の匂いからだったかを思い出した。 そしてこのことで、あの言葉>>2:221>>2:222の真意を漸く推し量る。]
そういえばケヴィン先輩、 僕らと居た時に、こんなこと言ってました。 薔薇の匂いが落ちない。薔薇に捕まったら諦めろ。 月でさえ、薔薇に縛られてる。――って。
(194) 2018/05/22(Tue) 15時頃
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ここからは僕の想像というか、 勘みたいなことなんですけど―― ケヴィン先輩自身がもう薔薇に捕まっていて、 また別の誰かが、これから捕まってしまう。
[警告めいた去り際の言葉>>39が、脳裏に過る。]
それが具体的にどう、っていうのは判らないけど、 多分、どうしようもないくらい切羽詰まって、 誰かを欲しがる気持ちに囚われることじゃないか。
……ケヴィン先輩の匂いから、そんな色がしたんです。
[自分の鼻に一度指を載せ、それから、ゆるりと上体を起こした。]
(195) 2018/05/22(Tue) 15時頃
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メアリーは、>>195だから自分たちが何をすべきか、というところまでは上手く掴めないまま、
2018/05/22(Tue) 15時頃
メアリーは、四苦八苦するピスティオ>>183の背中に、何処か和やかに目を細めた。**
2018/05/22(Tue) 15時半頃
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[ どうして>>119。どうしてだろう。 重ねた唇から伝わる人の温度>>121 開けた視界に、目を瞑って耐える姿が映る。
「違う」という否定が聞きたかった。 「お前じゃない」という拒絶が聞きたかった。
なのに、明確な答えは聞けないまま>>119身体を離す。 ソファの上に散る長い髪から薔薇の香りがして、自分の汚さが際立つようだった。] ………、こんな事される筋合いは無いだろう。 誹りでもしたらいい。殴る資格が君には、
(196) 2018/05/22(Tue) 15時半頃
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[ 廊下から聞こえた足音>>85。 扉の隙間、見覚えのある銀髪が流れるのを見た。]
(197) 2018/05/22(Tue) 15時半頃
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[ 瞠目して、全部の音が聞こえなくなった。 顔を掴んでいた力が緩む。 肌には痛ましい跡が残される。
どうして逃げた。 容赦無く奪えばいいのに。 その"欲しい"という願望は、 自分が望んでも手に入らなかったものの筈だ。 何よりも綺麗で、純粋で、 自分なんかが触れた所で穢れる事のない──]
(198) 2018/05/22(Tue) 15時半頃
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[ 相手が何を言っても、談話室の扉へと爪先は向く。 説明出来ない苛立ちをぶつける物は、此処には無い。 呆然とソファから動かないだろう相手>>174に、最後に叩き付ける声音は何かを抑えるように聞こえるだろう。]
………君は、やっぱり綺麗だよ。マーク。
[ こんな意味の無い行為に茫然とするマークは、 やはりとても綺麗で、どう足掻いても加害者は自分なのに。 それなのに傷付いた顔をしている自分が許せなかった。]
(199) 2018/05/22(Tue) 15時半頃
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[ 談話室から去った後、フェルゼの跡を辿るように歩を進める。
片耳塞いでギリ、と奥歯を噛んだ。]
違う……、違う、違う。
[ 焦がれてきたものが、こんな歪んだものでいていい筈がない。]**
(200) 2018/05/22(Tue) 15時半頃
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イアンは、メアリーは今でも綺麗で、羨ましいと思っていた
2018/05/22(Tue) 16時頃
オスカーは、薔薇の芳香と共に頭の中で響くオルゴールの音に気が狂いそうだった。**
2018/05/22(Tue) 16時半頃
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[ 結局、───理由と言われると、 ……自分が落ち着かないからだ、と、 たった其れだけの返答には成ってしまったけれど
同時、今の己は末端ではあろうから、 欲求が、薔薇の求めるものでは あったろう。
──── 兎に角、欲しい。 足りない、 と それだけ。]
(201) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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[ 酸素の代わりに交換するのは、 きっと、 心を狂わす薔薇の香り。 欲に色づく茶は、ぼぅ と 解けた灰色を認め、]
─────……嗚呼、 くそ、
[ ため息と共に零れるのは、 倫理を飛び越え、背徳心を無視しても "信じられない"己の体への、 苛立ちのような。 制御のきかなさを吐き捨て、 それでも獣を押さえ付け、 熱に掠れた喉が問う。]
(202) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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――― 逃げるなら、今のうちだが。
[ 誘う薔薇の木立の先、 すこぅしばかりの暗がりへ 人目なんて気にしている余裕は全く無いから、 ――― 連れ込むことも 厭わないだろう。]
(203) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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デカくてかつげないから引きずってくんだろ、床の上をな。 それに病人を蹴るような性格はしてねぇよバカ。
まあ、お前のその腐った顔見れただけでもいいとするかな。 凹みついでに髪でも切ってこい。その方が少しはマシだ。
[>>192マークの反応を見るに重傷でもなさそうで まあつまりクソ振られたようなものだろと思うことにして]
(204) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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やっぱりケヴィン先輩は変なのか。 なんだろうな、雰囲気がこう普段とは違うつうか。 パンの匂いしないから?
[返事をしつつ茶葉を探したりカップを探したり がったんがったんやっているが結果は芳しく無い 諦めてぬるい水だけグラスに入れてソファへ戻る]
(205) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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バラの匂いってのはあれだろ、庭からするような。 窓あけてそれ嗅いで俺らもちょっと変になりそうだった。 それに「捕まる」? なんかロビンもんなこと言ってなかったか。
[>>114あの時はなぜそんなことを言うのか 理解できなくて反応もしなかったが >>1933人で会って居た時にすでにもう そう思えるような言動があったという事だろうか]
(206) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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もう捕まってて、まだ誰かをってんなら…… 危ないのはロビンだ。 階段降りた時に居た先輩にロビンが付いて行ってる。 だが捕まってどうなるんだ? 今この寮に残ってる人数だってそう多く無い。
[そもそも何か超常的な宇宙人?パワー?が働いているとしたら ちょっと絵が描けるだけの自分にはできることは無い せいぜいヒューの寝顔を眺めながら過ごすくらいか]
(207) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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医務室の二人は捕まったってこと、か? 確かにヒューもバラの匂いは嗅いでたけど それなら俺だって同じ条件の、はず……だし?
[何かがわかりそうな気がしたのに まだ解決へのピースは足りないようで答えは出ない 誰かを欲しがる気持ちには少しだけ覚えがあるが それ自体は何かに与えられたものだとは思えなくて なんでもない痕の残る掌をぐっと握りしめる]
(208) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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まーいいわ、とりあえずケヴィン先輩殴ってみるかな。 腰抜けのマークはまあそこで菓子でも食ってろ。 先輩の俺がおすそ分けしてやるわ。
[先ほど購入しておいたクッキーの子袋をテーブルに一つ置く]
だから、お前は俺が戻るまでに茶いれとけ。 あれさっぱりわかんなかった。
[そう言い残して談話室を後に中庭へ 凸凹コンビの姿を探して鬱陶しい空気の中駆けてゆく**]
(209) 2018/05/22(Tue) 17時頃
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[ イアンの言葉は正しかった>>168 偉そうに言った割に自分を受け入れるのはまだ難しかったから。 最初からだめだった>>169 きっと彼の抱える境遇と自分の境遇は異なるもの。 だが、痛い程に刺さる言葉の棘だ。
今でも自分を好きだとは思えない。 ベネットから父を、母を、音楽を奪って 綺麗な花に、マークに触れてしまった事、 オスカーに共犯の罪をなすりつけた事。 これはすべての過去を無かったことには 出来ないのだから。 ]
(210) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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[ イアンは忘れるとは口にしなかった。 あの時のようになかった事には互いに出来ない時間。 それがお互いに何を与えるのか知らないまま、自室に戻った。 しかし同室のモリスの姿は相変わらずない。 流石におかしく思った後、医務室を覗き、 そしてようやっとモリスとヒューに起きた異変を知った。 ]
(211) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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―医務室―
[ こわくないの、と。何かに怯えていたモリス。 彼は一体何を恐れていたのだろう。 尋ねることはできず、その手を撫で。 ヒューに関してはもっと早く気づいてやれればよかった。 包帯の跡に触れながら思う後悔。 何故、こんな事が? 終わらない夜に眠り続ける生徒達。
ふと、イアンの言葉>>171を思い出した。 「少なくとも彼のこと」それはどういう意味なのだろう、と。 しかし此処に彼はいない。答えは聞けない。 ]
(212) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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夢の中ではせめて安らかであれるように。
[ 二人に願ったのは結局気休めのような言葉。 そっと医務室を後にする。 あれほど膨らんでいたピアノへの渇望は 薄れていたが、結局足は中庭の方へ。 その間、後を追っていたらしい誰か>>200には気付くことはなく。 ]*
(213) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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[ この時、談話室にすぐ向かえば、なんて。 そんな後悔、したところでそんもの。 ]
(214) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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―中庭―
[ 青い芝を踏み締めた。 その時、東屋の方で音>>125が聞こえた。 きらきら光る夜空の星。 狂った旋律、ミスタッチによる歪み>>122 それでも何かに駆られるような音に 一瞬足は止まってしまった。 ]
誰が、――……弾いて。
[ 確かめようと再び動く脚。 東屋に向かったその時、月夜の下で ]
(215) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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――――――…………。
[ 唇を重ね合う影二つ>>188>>190 その光景に掻き立てられるよう流れ込むのは、 オスカーに押し倒され、マークに口付ける姿>>111>>119 ぴたりと合わさり思い出せば足は後ずさり、 バレないように口元を両手で覆った。 早く移動しなくては、そう思いながらも 視線は暗がりへ向かうその姿>>203に釘付けになる。 その二人を探す風>>209はまだ知らず。 中庭の隅の方、死角の方で唇を引き結んでいた。 ]**
(216) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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イアンは、フェルゼはあれからどうしたのだろう
2018/05/22(Tue) 17時半頃
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[ヴェルツとのことを少なくとも、と口にしたが 何も事情を知らない聞き手にとっては>>212 よく分からない言葉だっただろう。
男はまだ、廊下で座り込んでいる。 静かに、静かに。夜に潜む獣のように。 動く様子は無く、赤い花の香りを漂わせるばかり。]*
(217) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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[薔薇に捕まる。>>2:221 もし自分を不当に捕らえるようなものがあれば、多少の痛みを伴ったって足掻くつもりだった。
だけどこれは、痛みとは真逆の甘さで、逃げようという気が起きなくなる。こんなの、聞いていない。
平常心でいられたならば、もっと違う反応になったかもしれない。>>203
しかし逃げるにはもう遅い。既に薔薇の香りは心を狂わせ、唇から呪いを感染させていた。心も体も乱すそれに、抗う術はなく。]
(218) 2018/05/22(Tue) 18時頃
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……駄目そうです。
薔薇の棘が優しくて、逃げられない。
[熱に浮かされて、夢うつつに呟いた。
今は自分を探す者にも、新しく見ている者にも気づく余裕はなく。>>216
何もかも放り出して、先程のようにケヴィンの大きな手に掌をあわせ、撫でるように握った。*]
(219) 2018/05/22(Tue) 18時頃
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は? あい?あがぺ?
[ それはまだ、甘い接吻の様子を目撃する前(>>177)。 手を引いた片方が寄越した、視線と言葉。
薔薇の香の中に ほんの淡く、小麦の匂いを感じた気がした。 ]
(220) 2018/05/22(Tue) 20時頃
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ぶ ―――っはははは!!!!
[ 場違いに、突然笑い出した俺に かわいこちゃん(>>184)は驚いたかもしれない。 下級生の気遣いも知らず。 また、直接問われようとしていたことも同じく。
派手にふきだして。 少しして、変わる二人の空気に口を噤めば 本日は月下のキス日和だそうで。 ]
(221) 2018/05/22(Tue) 20時頃
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[ 薔薇の向こう側への誘い(>>203)。 それに掌が合わさるのなら(>>219)、 薔薇(おれ)はもうただの風景となり 二人の間を、甘い甘い匂いが噎せ返るように包むだけ。
ただひとつ。 芳香にのせることなく浮かんだ言葉は 赤くもなく、ぽかりと浮かぶ灰色でもなく。
夜に見せた、夏の木漏れ日の幻影。 ]
(222) 2018/05/22(Tue) 20時頃
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夜が明けたら、悪夢から叩き起こして。 雨だって止ませて見せるさ。 [ 根腐れてしまわないうちに。 あの《花》を助けられると、良いのだけれど。 ]*
(223) 2018/05/22(Tue) 20時頃
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ユージンは、ケヴィンとロビンが薔薇の向こう側へいくのを見送った**
2018/05/22(Tue) 20時頃
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[ 絡まる薔薇蔦は 気付かぬうちに囲い、締め上げ、 荊は甘やかに 柔肌を傷つける。 呪いを刻み、 欲を植え付け、 ――――― 深紅の世界を幻視する。
熱の浮いた息を付き、 夢うつつのちぃさな身体を 薔薇の木陰に誘いながら、]
(224) 2018/05/22(Tue) 20時半頃
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――――――……… 、
[ 振り向き様に 薄い唇に指を寄せ、 しぃ、 と 悪魔の口止めを>>216 追うもの>>209に見られぬうちに、隠れ行く。 *]
(225) 2018/05/22(Tue) 20時半頃
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―――― 薔薇の木立の むこう ――――
[ 薔薇の木には一輪、 硝子のような 白とも違うばらが咲いている。 蕾は―― 今にも綻びそうな膨らみが、ひとつ、ふたつ。 ここまでの移動のあいだ、素足は薔薇の刺を掠め、 ……もしかしたら紅も一輪、開いているかもしれない。
薔薇の木の元に、腰を下ろし、]
―――― ロビン、
[ あまく、 確かめるように囁いたなら、 緩く懐を開き、 招く様。 きっとうでのなか、すっぽり収まってしまう。 ]
(226) 2018/05/22(Tue) 20時半頃
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[色々なことがありすぎて 何故中庭で寝ていたのかも聞けずにいた。 思えば、それもきっと傷と同じこと。 引っ張って医務室に連れて行く そんな簡単なことすら出来なかった。
見に行くのは、辛くて 遠くから届けた一言が、せめて たった一滴でもいい、水になってくれたら。]
(227) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[偉そうに語った割に、自分はこれ 終わってしまったのだから仕方ない。 フェルゼと俺は、似ていて違う。
────ふと、気づくものがある。 その聖なる響きは、何を意味するのだろうか。
静かに降り注ぐ雨に似ていた。 枯れそうな薔薇は、生きるだろうか。 そうなれば、きっと俺も嬉しい。]
(228) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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綺麗だ。
[呪いと茨の中でも 俺にとっての君は、今だって。
親にも腫れ物として扱われる男に 帰る場所と安らぎをくれていたひと。 きっといつまでも、思い出に咲く。
潰され歪んだ栞の魚を 一度、二度、三度、引き裂いていく。 八つ当たりじみた行為は、欲の解消にはならない。]*
(229) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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――来客――
[振り返っても、何も見えないのがこわかった。]
(+16) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[あまり子宝に恵まれない両親の元、ようやく生まれたひとりがモリスだった。 勉強や運動の方には――特に歴史と器械運動がひどく残念だ――目立った成績はないものの、伸び代があると笑って、いつもより少しでも良ければ褒められるような甘い家族に囲まれていた。 幼少期から少し絵は描いたが別に好きにもならず、談笑とじゃれ合いばかりで過ごす日々が続いたあと、この学校でようやく趣味らしいものに出会った。]
(+17) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[それからは没頭した。少しの絵の経験が、作品のイメージを記すのに役立った。学年下の絵描きにも手伝ってもらったし、庭いじりの先輩には木切れをもらった。なんなら間接的に本来の庭師である用務員とのコネクションも出来た。 失敗ばかりでごみを増やした時期が過ぎれば、徐々に校内での認知も広がっていく。 夢中で、夢中で、それからふっと立ち止まった。
そう、それはいつだったか、奇しくも眠りの外>>+8と同じ言葉をかけられて。]
(+18) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[考えたことなかったなと、振り向いた。 過去を思えば、何もなく。自分を構成しているのは木片とナイフとやすりと針だけに思える。 それをこわいと思ったのは、単なる自分の感性の話だ。 染まった人生を振り返り、堂々と好きなものは木を彫ることだと言える人だっているだろう。 いつか怯えを問いかけた時、フェルゼはその類の人間だと思っていたから、返って来た言葉は少しだけ意外で。 けれど失くなることのほうがこわいと告げるその気持ちもわかる気がした。 染まるのをこわがるくせ、この手は木と枝に触れるのを止めなかったのだから。]
(+19) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[穏やかだった心に少しの亀裂。くく、と微かに眉が寄ったのに、手を撫ぜるだけのフェルゼ>>212はきっと気づかないだろう。 そしてその内、ゆっくりと思いを振り払ったかのように表情は穏やかなものに戻る*]
(+20) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ ちぃさな身体が、覆い被さるような、 じゃれ合うような そんな体勢で、 背中を土で汚すのは、 こちら一人でいい筈だ。
少しの迷いに、 指先は一時の間を置いて、 ……振りきるように、彼のシャツを引いた。 引き出したシャツの裾から、 パンにしか繊細でない 無骨なだけの指先が 下腹を撫でる其れと為り、
――― 擽るように、白肌を滑る。]
(230) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ 軈て、彼のベルトまで取り去ってしまって、 ( "下"の男はというと、そもそもベルトもしていない。 掴んだ是等にベルトが無かったのだ。他意はない。) 上から 下へ、 指先は滑り落ち、 ]
……――――― 、
[ 発音しようとした言葉は、塞き止められてしまって、 唇だけが 後を追う。]
(231) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ 中庭に訪れた所で眠り姫はもういない。 談話室での目撃を最後にこの瞳に映していなかった。 逃げた脚で今更何をしたいのか。 分からない事だらけの中、唯一分かる事は 二人が愛し合っている姿を見ることに 胸を掻き毟りたい程の痛みを感じた事実。
憧憬に潜む劣情。 唇の柔らかさと薔薇の香りに促された 気の迷いだと思っていたのに。 これではまるで、本当に。 ]
(232) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ 恋を、しているようで。 ]
(233) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ 眠る瞼にくちづけさえ落とせず、 幼稚なイタズラばかり。 何故だろう。 眸を覚ました時に一番に此方を覗く瞳を その時、その瞬間だけを、何故。
何度も繰り返していたのだろう、と。 ああ、そんなの分かりきっていた事だった。 ]
(234) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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俺は、……独り占め、したくて。
[ 目覚めるその時だけで良かった。 彼がどんな姿をしようと変わらないその瞳に 映りたかったのだと思う。 何故なんて、もう尋ねる必要もなかった。 ]
(235) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ のろりと立ち上がる。 頭がほんの少しぼんやりする。 さっきから続く肌寒さ>>2:312 眩暈でくらくらとしながらも、 ないしょ話の指>>225に足止めされた脚が、動いた。
本当はこんな時、昔みたいに。 ピアノを、なんて思うけれど。 隣に並んで連弾をとも。 それは母達とは違う道を選んだのだと その証明になれればと 一人っきりの音が流れる東屋を思い考えるが、 ふらりと傾く体は青い草っ原に傾いて 倒れ込んだ。 ]**
(236) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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ケヴィンは、フェルゼに向けた秘密の印は、 しぃと 音は聞こえずとも――、
2018/05/22(Tue) 21時頃
フェルゼは、ケヴィンの様子がおかしかった。どこかいつもの彼と異なるような――**
2018/05/22(Tue) 21時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 21時半頃
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―中庭― [普段中庭に行くときは 大抵が魔術師に会いに行くときだから 案外奥深くまで広がる事を考えてなくて]
こんな時に外出てる方がおかしいもんな…… 誰か見てないかと思ったけど。
[案外東屋には誰か居たりしてとも考えたが 本当にケヴィンがロビンを縛るのなら 人目につかない方を選ぶだろう
つーかなんだ縛るとか犯罪臭すごいな]
(237) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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魔術師は居ないかな? 部屋に篭ってたらわかんねぇか。 あの人なら庭に寝泊まりしてそうだけど。
[草足が短い所から見える範囲には無人で 獣道のように薄っすらと跡の残る所を走るが 人の気配はとても薄い]
(いっそ庭ごと燃やすとか?)
(238) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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(ダメか、なダメだダメだ)
[薔薇?が満足するまで好きにさせる事も考えた しかし寝たままの二人が起きる保証は無く 自分たちもいつまでこうして居られるかも分からず 帰省して居た奴らや先生が 異変に気付くのがいつになるのかもわからない]
(239) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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(なんでこんな事、してんだろうな俺は)
(ヒューの所で寝顔見てれば良かったっつーの)
クソが! 平和な休日と俺の絵を描く時間を返せ!
(ついでにヒューの寝顔も描いてくれば良かった)
[迷い子は一人吠える*]
(240) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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―東屋―
[飴色は踊る。 指先は鳴らす。 それまでは旋律、とどうにか呼べたものが不意に不協和音をつくって止まる。
締め切った小さい空間で自分はどのぐらい弾いていたのだろう。 シャツと肌の隙間を流れ落ちていく汗の感触。 指先よりも先に、リタイアを訴えたは右の手首だった。 鍵盤の上に横たわる崩れたままの指先と肘を繋ぐその間]
(241) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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…、くそ
[ごつ、と、鈍い音を立てたのは額。 譜面台の淵に押し当てる。 左の手が鍵盤の上から滑り落ちる。 膝の上、ぱたりと軽い音]
(242) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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[ひとりでよかった。 誰かがいたら、きっとわめいて縋ってしまう。 鍵盤の上に残った右手を握りこめようとして上手くいかないのは何度目だ。 それでも、そんな手を鍵盤に押しつければ手首の痛みと引き換えに耳には音が届く。 決して綺麗とはいいがたい音だったけれど*]
(243) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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ベネットは、フェルゼにはもちろん特にみられたくない。
2018/05/22(Tue) 22時頃
ベネットは、イアンのところに栞が戻ったとは知らないまま
2018/05/22(Tue) 22時頃
ベネットは、フェルゼが中庭に転がっていることももちろん知らず。
2018/05/22(Tue) 22時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 22時頃
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―少し前の談話室―
[「かつげないから」>>204なんて言葉には、言われてみればとばかりに噴き出してしまった。バカだとか腐った顔だとかいう散々な言われようが、けれどマークが抱えていた鬱屈を程よく吹き飛ばしてくれた。 徐々に戻ってきた笑顔が、重傷でないことを示していた。
それからの話。パンの匂い>>205は確かにしなかった、と頷くでもなく是を返して。 危ないのはロビンだと聞いた時>>207に、その人の離れ際の一言>>2:225が思い出された。]
ロビン先輩は確かに、少し無茶をしそうな気がする。 僕らだってなんだか、おかしくなってるんだから。
[ピスティオもまた薔薇の香の影響を受けているらしい>>206と聞いた故に]
(244) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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って、ヒュー先輩とモリス先輩、 風邪で倒れたとかそういう訳じゃなさそう……?
[医務室に行ったというピスティオからのその一言>>208に、想像以上の事態の不可解さを思う。 とはいえ、ヒューについては確かなことは判らない。現に同じ条件でピスティオは特に何ともないというのだから。 ただモリスに関しては、思い当たる節がないでもなかった。]
モリス先輩は前にベンチで会った時に、ちょっと 弱ってるというか、弱気、みたいな感じでした。 その時から、何かあったのかもしれません。
[あの時問うてきた>>1:241理由を尋ねていれば、という後悔。]
(245) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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[もし薔薇に捕まったなら――焦がれるほどに苦しむのだろう。そう思えたのは、「暴れると自分に疵がつく」というケヴィンの言葉と、自分自身で感じてしまった、紅い荊のお裾分けの所為>>56。 荊の締め付けの前に諦めたとしても、それは誰かに――自分にも――傷跡を残していくのだろうと。 それ故に、「止められるなら」とは思ったの、だけれど]
殴ってみ ……え??
[ピスティオ>>209の一言に、同級生のワルたちの喧嘩会議を思い出し、固まった。こうして「腰抜け」マークは、茫然しながらとピスティオの背中を見送ることとなった。]
……とりあえず、お茶、やっとかないと。
[視線は机の上のクッキーへ、そして壁際の戸棚へと*]
(246) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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メアリーは、ケヴィンを縛る紅い荊を、思う。
2018/05/22(Tue) 22時頃
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ん? ありゃ、ピスどしたのこんな夜中に。
[ 実際の時間がいか程なのかは知らないが。 子犬が吠えるような声(>>240)に首を向ける。 その時はもう、秘め事は薔薇の向こう側。 そこにいたのはぼろぼろの、それでもまだ落とされた滴で生きている、 魔術師と称された男が一人。 ]
(247) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[ 酷く 頭が痛む。 眠っている訳でもないのに、瞬きをする度にちらつく映像。 とても自分が正気だとは思えない。
──…だって、あの生徒会長がこんな事をするだろうか。 二人、居残った部屋で立ち昇るコーヒーと 快活な笑い声>>1:262を思い出す。 今は生ぬるい空気だけが身を包んでいる。
廊下から見上げる月はずっと同じ場所から此方を見下ろしている。 鍵を閉めた筈の窓から滑り込む薔薇の芳香。 日常の外堀を埋められている、ような。]
(248) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[ Voi che sapete Che cosa è amor, Donne vedete S'io l'ho nel cor.
" 貴方は私を通して恋というものを知るでしょう あぁしかし、私には未だ恋が分からないのです "]
(249) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[ 教科書に載った教養の一節。 耳にこびり付くそれに遅れて眉を顰める。]
そっちの世界は、幸せか。 満たされて いるか。
[ 震えた夢の淵、流れ込んできた甘やかな幸福のまやかしに 思わず廊下で独りごちて。 いよいよ狂人じみてきた、とせせら笑う。]
(250) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[ 歩く脚が遅い。 一人で抱えるには重い秘密を共有するメモ一枚すら、手元にない。
見られた事実は変わらない。 どうしてか、自分の名前を呼ぶ声だけが鮮明に思い出される。
今はそれが唯すら恐ろしい。 ふと視線が移ろいだのは廊下の外れにある階段。 かつてたった一人の後輩に教えた、 屋上への抜け道。
いっそこのまま、]
(251) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[ 窓の外、青い草原に佇む銀髪>>236。 痛む胸を抑えて、口を吐きそうな言葉を飲み込んだ。
そして、倒れる人影。
起き上がらない。 窓から身を乗り出して何も考えなければいつの間にか駆け出していた。]
(252) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[ ぜぇ、と息を吐いて膝を付いた先に 倒れた姿はあるだろう>>236。
自分の呼吸より相手の息を確認して、 確認して、安堵した。 遅れてこのまま目覚めなければいいと、 自分の上着を枕にして、細い銀髪を指で掬う。
まだ星が降る音>>95は鳴り響いていただろうか。 自分一人では彼は運べないから誰かが来るまで、このまま。
あぁ、何だか少し言い訳じみている。*]
(253) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[夢と現の間を、ふわふわと彷徨うような心地。その中で、薔薇の声を聞いたように思う。>>223
今は疑問に思うこともなく、謎解きもお休みして、薔薇の下へと誘われる。口止めの相手には最後まで気づかぬまま。>>225]
……あ。
[薔薇の木には、珍しい色の花が咲いていた。特別好きな花でもないけど、素直にきれいだと思った。>>226
花に気を取られたのを引き戻したのは、甘く呼ばれた自分の名前。]
……ケヴィン、先輩。
[おずおずと、躊躇うように近づいたのは、今更やめたくなったわけではなく、未知への不安。それも、腕の中に招かれれば薄らいでいく。]
(254) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[パン作りの先輩は魔法が使える。 魔法の腕を持っている。 以前、そんなことを言っていた同級生の友人。>>0:226
その時は、何言ってんだこいつ、と少し冷めた目で見ていたけれども。 案外、本当だったのかもしれない。]
…………っ
[晒した素肌に触れてくる指は、擽ったくて、だけどそれだけではなくて、息を飲む。やはり、魔法の腕なんじゃないだろうか。
言葉にならなかった音とは逆に、小さく、意味のない音が声に混ざりだした。*]
(255) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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― 春の記憶と ―
[あの細工>>+14は、今も部屋のベッドの脇に置いてある。 何かを抱く鳥。 大事なものを抱きしめているような、優しさ。 落とし物だと思ったのに。 欲しいなら、と言われたら、「はい」なんて咄嗟に頷いて、 なんとなく気まずくってその場はすぐに辞したのだっけ。
持ち帰った細工を、同室者が「モリス先輩の?」って聞くから、それで名前を知った。 でも、それだけだ。 そのあとすれ違っても、何の視線も動かなかったから、いまさらありがとうなんて言えなくて―――]
(+21) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 23時頃
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―中庭という或いは森― [ヒューが倒れる前まで同じ部屋に居て 同じ様にバラの香りに触れた後で 倒れるのに条件があるとしたら 違いは一人でいる事だろうか]
(俺が逃げ出さなかったら) (ヒューがまだ起きてたかもしれない)
(こっそりしなくても良かったのかもしれない) (ロビンの様に照れるかもしれない)
(なんて)
次は間に合えよ俺。
(256) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[もう一人の同級生がベッドに並ぶ姿は見たく無いと ピクニックのようなそこを歩くと >> 247ある意味予想通りの姿が見え]
……あー先輩、ちょっとケヴィン先輩とロビン探してて。 見ませんでした?
つか、先輩はなんかおかしくなってねえ? 夜中つーかそんな時間?アタマ無事っすか。
[夜は開けたと思っていたが違うらしい?*]
(257) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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―今の談話室―
(まだちょっと、痛いや)
[大分退いてはいたが、顔には未だ赤い痕。>>198 頬を擦りながら、ひとりきりの静寂で思うこと。
神様でもないただの人間に、オスカーとフェルゼの間で何が交わされていたかは知れない。「どうして」の疑問への答えも、結局教われない。 ただ、オスカーに傷を与えたものがあった。それだけは判った。
彼自ら言った通り>>196、ひどく理不尽な仕打ちを受けた自覚はあった。それでも、それ以上に悔しかったのは]
僕は、何にも解っちゃいなかったんだ。
[教師たちが語る偶像ではない、目の前の事実としての、ひとりの人間としてのオスカーのこと。]
(258) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[結局あんな仕打ちを受けた後>>199も、何の一言も発せずに、ただ涙を滲ませただけだった。あまりにも無様で惨めなその姿を、「綺麗」だなんて自分では思えない。 こんな姿は、謝罪だけ残して去って行ったフェルゼの目にも映ったのだろうか。]
あんなんでも、綺麗だっていうのか。 こんなんでも、僕は僕だっていうのか。
[届かないひとりごと、ぽつり。]
(259) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[ 珍しい、といおうか。 画材道具が見当たらない、画家先生をみるのは初めてな気がする。 いつも絵を描いている、そんな姿しか見たことなかったから。 ]
ケヴィンとロビン? あー、うん、知ってるけども。
て、キミねぇ。
[ アタマが無事かなんて聞くものだから、呆れたように笑って。 でもまあ、こういうストレートな部分は嫌いじゃあない。 ]
(260) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[ ――― きっと、 薔薇の魔法。 下肢を滑る指先が、 彼の中心に届いたなら、 緩やかに "まほう"の快楽を送る。 ]
─── 入れる方ははじめてなんだが、 ……あんまり余裕も無さそうだ ……やさしく できたら 、
(261) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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オスカーは、メアリーの問いへの答えを抱えたまま
2018/05/22(Tue) 23時頃
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[ 独白に似た呟きは ……意図も、せず、 いつか、"もうひとり"が同じ様に、 "此方は"はじめてだと、 吐露したように (…何処か、が 似ていて、) 其処で漸く少々の罪の意識を滲ませたが、
指先は止まることはなく、 薔薇の香りに酔ったのだと 言い訳を重ね、 ……彼の、 後孔に滑る。
下敷きの体は質量に瞑れることはなく、 欲の熱は形をもって、 存在を確かにしていた]
(262) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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― 夢の中 ―
[優しい音が聞こえる。 ヴァイオリンとは違う、鍵盤の音。 明けない夜、月の隠れた星を探すような、音。 あるいは、暗い夜。傍らに眠る家族に手を伸ばすような、安心を約束された安らぎの曲]
(+22) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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オスカーは、メアリーへの罪悪感も言葉にせず、
2018/05/22(Tue) 23時頃
オスカーは、フェルゼの髪を一度だけ梳いた。
2018/05/22(Tue) 23時頃
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すこーし静かにしてようか? 《まだ》、夜だし。
会瀬の邪魔をするのは、よくないしね。
[ 白い薔薇綻ぶ中で行われる蜜事にでくわしても、ねぇ? それはそれで興奮するものなのかもしれないけど。 薄い唇の前に人差し指をたてて。 どこかでも弱く香る薔薇と同じ、けれど甘すぎるほどの匂いが ふわりと、漂う。 ]
(263) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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……ん? 魔術師だから、っすか?
知ってて、放置、なら―― 俺はアンタも殴らないとならない。
[普通に見えたとしてもこの人に詳しい訳でもない ただ絵を描くのを邪魔はしないで見逃してくれる 花を美しく保つ魔術を知っている事くらいしか
花を?]
(264) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[表面を撫ぜる誰かの気配。 額に触れた唇は、夢の中に、濃い薔薇の香りを齎す。 それは、質量のある「想い」だ。 その色は知らねども、確かにある感情。
生まれかけた、微かな欲を、薔薇の香りが増幅させる。 それは、まだ名づけなくていいはずのもので。 形にするのも躊躇われる儚さで]
(+23) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[思えばいつだって、ふっと目を覚ました時に映っていた顔。あいつに弄われた、あいつがいる、という不愉快を、けれどもそのまま重ねつづけた。 避けることを怠った端緒は些細な事だったのろう。 けれどもいつしか、それは あたりまえ のふたりの一瞬を続けることとなった。>>234
次に目を覚ました時には、けれどその顔はもうこの目に映らないんじゃないか。 ――そんな言葉>>57を吠えたのだという自覚が、今になって、燻る。]
(265) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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―昔噺―
[ 木漏れ日の中、流れる旋律。 一つのピアノを弾く後ろ姿に声をかけた。 ]
ぼくも混ぜて。
[ それだけ告げて左隣へ腰掛けて。 奏でた曲は星の唄。 この邂逅を結んだのは何色の絲だったのか。 まだ、姉も音楽を愛していた昔話。 無邪気に誰かと奏でるピアノを愛していた 何も知らなかった、白日の下。 ]
(266) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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ぼくの名前はフェルゼ。 きみの名前は?
[ 親の目も盗んで紡いだ旋律は尊いもので。 確かに失いたくない程の思い出だった。 ]*
(267) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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― 夢の中の、医務室で ―
[聞こえるはずのない音量で、鍵盤の音が響いている。 それは、心地のよいBGM。 心を揺さぶるに十分な情熱は、窓から太陽の照らす明るい医務室の中を軽快に彩る]
あぁ、 ……夢か
[シーツの中。 右手の指を一本ずつ、ゆっくりと折り曲げた。 明るい光がこそ、夢だと知らせる不思議。 現実と繋げるのは、この甘い香り。 中庭の薔薇が、今を盛りと花開く]
(+24) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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まだ、夜?んん、アンタやっぱ仲間か。
逢瀬?やっぱロビンを引きずりこむつもりか。 ッ、くそが。
[静かになんてしていられなくて 癇癪を起こす子供のように ようやく見つけた怒りのぶつけ先へと喚く]
なんでこんな事するんだよ! アンタのこと少しでもいい先輩だと思ってたのに!
返せよ、ヒューだって目を覚まさない!!
[こんな時にどうして手ぶらで来てしまったのか]
(268) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2018/05/22(Tue) 23時頃
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[魔法をかけられて、小柄な体は熱い甘さに小さく震えた。>>261]
……僕、は。 ぜんぶ、初めてなので。
なるべくで、いいので……
[優しくしようとしてくれるなら、それで充分と。 甘えるように、先輩の手を指で撫で、遊ばせるように擽った。]
(269) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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おっきくて、力強くって。
先輩の手、好きだな……
[馴れてはいない感覚に、流石に息がつまりそうになったけど、この手に暴かれるなら、構わないと。>>262
体の内側に触れることを許した。*]
(270) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[長い髪を断ち切るのを躊躇うように>>204、手が震える。 けれど何かを決めろというように、低い声>>108が鼓膜にぶり返す。]
……いなくなったら、つまらない、だろ。
[嫌な予感がした、という訳ではない。>>236 ただ、何かに突き動かされたように、駆け足で談話室から廊下に飛び出していた。
机にはクッキーと、タルトの残りと、残念な程に不器用に、茶葉を大盛りにされたティーポットを残して**]
(271) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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ん? おいおい、どーしたよ。 何をそんなに興奮してるのさ。
[ 突如として怒りの矛先になることに まあ、普通ならこの状況に適応するわけもないか。 ただ、この空間を俺が作り上げたわけではない。 というのも、説明するには難しいものがあって。 ]
俺にゃ、時間をねじ曲げるなんて力はないよ?
[ 中庭の花を世話することはできても。 時を一定に固着させることは出来ない。 過去に戻ることだって、できない。 ]
(272) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ 頬を擽るような感覚>>253 望まれた願いとは正反対に重たい瞼は 蒼白い月を覗かせた。 ]
………音、がする。 ベネットだ。
[ 茫然と呟きながらも体は重い。 本格的に風邪でも引いてしまったのかもしれない。 横目に音を追えば先程見かけたケヴィンらの姿はなく、 ただ、何処か悲しそうな苦しそうな音色>>243に口角を上げた。 ]
(273) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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いいな。俺にはない、素直な色で。 ベネットにしか作れない世界だ。
[ 俺はその空間が好きで、あの時のように また一緒に音楽ができたらなんて 最早遠い願いを浮かべながらふと、 視線を動かした。 ]
(274) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ そこにいたのは見下ろすよう座り込む悪友の姿。 何故彼が此処にいるのだろう、なんて。 そんな事を考えながらも息を切らす彼に 瞬きする。 何をそんなに必死そうな顔をしているのだろう、と。
尋ねたい事は沢山あったし、 言いたい事も山程あった。 だが気怠い体は腕を持ち上げるのに精一杯で。 指の先が彼の手に触れようと伸びた。 傷の残る指先を辿ろうとした。 ]
(275) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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何をそんなに脅えているの。
[ ただ、それだけを尋ねた。 見当違いかもしれないがそれを考える余裕もなく。 続け様に告げた。 ]
……大丈夫。 大丈夫だよ、オスカー。 俺が、君を見てるから。 何も怖がる必要なんて、――ない。 [ 泡を吐くようにして溢した。 ぼう、とする意識は最早混濁としていて 自分が何を言っているかも、 定かではなかったけれど。 ]
(276) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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だい、じょうぶ……だから。 笑って。
[ ぷつり、と。 意識の途切れるその瞬間まで口角を上げて告げた。 ベネットをお願いね。マークとは何があったの。 モリスのこと、ヒューのこと、イアンのこと ケヴィンのこと、ロビンのこと、その他にも 沢山伝えたい事はあったけれど。 ]
( また、謝り損ねちゃった。 でも、なんだかもう眠い。 )
[ 閉じた瞼は開く事はなく。 沈黙の間に流れるのは薔薇の香りだけ。 ]
(277) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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( その声>>259がせめて聞こえたらよかったのに。 でも俺がいなくなったところで――……何も変わらない。 )
[ 誰かに縋るようなピアノの音だけが鼓膜に響いた。 打ち明けない言葉は誰にも届く事はない。 ]**
(278) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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明けない夜はないさ、きっと。 そんなに大事な人がいるなら、傍にいてあげなくて平気? 目が覚めたとき、キミがいないんじゃ その人は悲しむんじゃないか?
[ 包帯を巻いていた、彼のことだろうか。 声を張り上げるほど大切な人がいることに眩しさを覚えて。 ]
喚くだけなのは子供のするこった。 あんまりうるさいと
オオカミにたべられちゃうよ?
[ 意地悪く笑ったけれど、俺にそんな力なんてない。 ]*
(279) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[きらきらひかる、 おそらのほしよ。]
(+25) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ 遊ぶ指先が、 腕を、……本能を 擽り、 茶が、 欲を孕んで ゆら と
内側に侵入した指先は、 はじめてを割り入り、 ─── 寛げ、 拡げ、]
(280) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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フェルゼは、ロビンが無事であればいいなぁ、なんて思考は消える。**
2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ いつかの 記憶 を なぞるよう、 ]
[ ────未だ、 呪縛は呪縛。 脳裏にある声は、"おとな"の声だ。 ……あの、"おとな"の後を追うのか、と
喉が 渇く。]
(281) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[例えば、小さなつむじ風が薔薇の花弁を巻き上げて、すべて飛ばしてしまうように。 例えば、虹色に渦巻いていたシャボンの玉が、はつんと弾けるように。 穏やかなぬくもりに揺蕩っていた自我が、ふいに帰ってくる感覚がした。 瞬間、どこか遠くに聞こえたピアノの音も、ふつと途切れる。 現実でもないピアノなのに、途切れればどこか残念な気がした。]
……あれ、
[ゆっくりと目を開ければ、見知った医務室だ。 明るく、太陽が差し込んでいる。 夢の中で目を覚ますという珍しい経験をしたことには気づかないまま、隣にいる人影に視線を向けた。]
(+26) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ 踊る指先が 一度、離れ、 掠れた声でまた、彼の名を呼び、]
──── もう一度、
[ 赦しのキスを、 と 強請る こどものような 舌ったらずの響きだ。
蕩けた瞳は熱に浮き、 ───── 薔薇の 香りが 濃く、 密事を押し隠す、 様に*]
(282) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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モリスは、時が止まったことを、知らなかったので。
2018/05/22(Tue) 23時半頃
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明けない夜があればいいのに。
(283) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[スケッチするために観察眼はあるつもりで それはもう沢山の人やものを見てきて その中でも細工をする手とパンを捏ねる手と 土に塗れて花を愛でる手をもつ先輩たちは 色々な意味で特別だと思っていた]
そりゃそんな力あんなら、バケモンだろ。 なんで夜のままってわかるんだよ。
[勝手に思っていただけで それぞれのことを全て観察出来て居ない 部外者に見せない顔があるのはよく理解したところ]
(284) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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――――ハア? オオカミなんて出てきたら鉛筆ぶっ刺してやる。
[その鉛筆各種は手元に無いのだけれども 威嚇と言う名の虚勢というよりは 持っているつもりでいるだけ]
悪い魔術師って、事には違いねえんだな。 ガキでも、守りたいモンはあんだよ。
この匂い、ほんと……根こそぎ引っこ抜きたくなる。 そしたら少しは起きるの早まるか?
[自分はそれほど花の名前に詳しくもないから 実行するなら魔術師の庭を踏み荒す事になるが*]
(285) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[自傷的な八つ当たり 被害者の栞は細かく、花弁に似て床に落ちた。
俺は魚では無かった。 そこにはただの絵が描かれた紙の残骸。]
(286) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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──── 逢瀬の 終わりに、 ───
[ 優しかったかどうか、 記憶が飛んでしまったように ……熱に浮かされたように、 理性は途中で途切れていた。
彼に、優しい指ひとつ伸ばして、 清めの手伝いが出来たら良いのに、
──── 腕を持ち上げるにも億劫なくらいには 甘美に身体が負けていた。 体力が尽きた、 というよりも、 単に、 そう とてつもなく 眠くて、]
(287) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ はく、 と、呼吸だけは どうやら、忘れることはないようだ。 ─── 死に行くわけではないらしい。
"捕まえて"しまった彼に、 謝意が無いわけではないが、]
────── 、
(288) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[人間は貪欲だ。 願いが一つ叶えば、また一つ。 尽きることなく罪深く。
欲望だけでは、傷の舐め合いでは駄目だった。 まるで何も汚れていないみたいに あいされてみたかった。]*
(289) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[包帯を纏わない右手で、やあ、という具合に軽い挨拶]
おはよ、 モリス先輩
[といっても、下級生の怪我の具合なんてそれこそ知らないだろうから。それだって夢の証拠にはなりえないし。 そもそも、名前を憶えてくれているかどうか。
夢だから。 思うように出来たらいいのに]
(+27) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ 頭上に綻ぶ蕾を見たなら、 唇は 呼気のみで言葉を紡ぐ。
ロビンのちぃさな手を、また、 おおきな手が、 大事に包む。 ─── 手が、好きだと それだけは ちゃあんと覚えているから、
純粋に、そう、 きっと 嬉しかったんだろう**]
(290) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ ものを描写するその目は、鋭い。 だから、というわけではないが 俺は何一つ嘘は、吐かない。 ]
月の位置がずっと動いてない。 雲もループしてるみたいだ。 しばらく様子見てたけど、変わらない。 だから今は夜が続いてる……と思うに至った、オーケイ?
[ 不気味な月は動きを止め。 壊れた柱時計の振り子のように、止まったまま。 ]
(291) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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ケヴィンは、ロビンへ、言葉のかわりに ちぃさな手へ 唇を 寄せ───**
2018/05/23(Wed) 00時頃
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ガキはガキなりに守りたいもんがあんだろうけど。 なら、少し落ち着きなよ。 威勢よく吠えるだけじゃ、何も救えんぜ?
[ 困ったように眉を下げた。 俺に当たり散らすのは自由だが。 だからって事態が好転する訳じゃない。
俺だって、ここから抜け出したいんだ。 止まった時間から、動き出したいんだ。 ]
やってみたらいんじゃない?
[ それは名案かもしれないが。 ]**
(292) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[彼の頭の中に響く声は聞こえない。 何に縛られているのか、知る由もない。]
ケヴィ、せんぱ、……
[そんな声とは関係なく。 子供でもなく、大人でもない声で彼を呼ぶ。
薔薇に煽られたけれど、今、身を許しているのは自分だと。 強請られて、キスを贈った。>>282]
(293) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[──気だるさに負けて、しばらく体を預けていたけれど、手だけは応えるように動いて。
大きな手と、それより小さな手が繋がれて、約束をするように絡んでいる。
薔薇の下の、二人だけの秘めごと。**]
(294) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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月が動いてない……そういえば? いやでも、みんなで縫い止められてる?
しばらく見てたって、余裕だなオイ。
[この落ち着きが年齢によるものなのか 気質によるものなのか 事情を知る故になのかはまあさて置いて]
……殴るまでもないな。 アンタまだ浮かされてない。 もしくは隠すのがめちゃくちゃ得意か。
[つまりは香りにまとわりつかれる事にもなるが 何もせずに待っているだけな性分ではなくて]
(295) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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