20 Junky in the Paradise
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見習い医師 スティーブン は 風来坊 ヴェラ に投票した。
女中 ノーリーン は 双生児 ホリー に投票した。
双生児 ホリー は 長老の孫 マーゴ に投票した。
墓荒らし へクター は 女中 ノーリーン に投票した。
長老の孫 マーゴ は 薬屋 サイラス に投票した。
風来坊 ヴェラ は 見習い医師 スティーブン に投票した。
さすらい人 ヤニク は 女中 ノーリーン に投票した。
薬屋 サイラス は 見習い医師 スティーブン に投票した。
女中 ノーリーン は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
双生児 ホリー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、見習い医師 スティーブン、墓荒らし へクター、長老の孫 マーゴ、風来坊 ヴェラ、さすらい人 ヤニク、薬屋 サイラスの6名。
長老の孫 マーゴは、さすらい人 ヤニクの胸元に傷のひらいた掌を添え―――…
2010/07/10(Sat) 00時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 00時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 00時頃
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―――温かい…
[ヤニクの胸元と自分の掌と互いの傷から血が混じり、 まるで直に彼の鼓動を聴いているような錯覚。
酒と体液と微かな香水の香りを凌駕する血の匂い。 腰を動かさずとも裡はヤニクを喰い締める]
アぁ、アァ ン、動いてる…
[言葉の指す先はヤニクの心臓か裡へ招く彼自身か。 混じり合う血を彼の口へ運べば再び緩やかに動き始めた]
(0) 2010/07/10(Sat) 00時半頃
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──うん、温かい…ネ。マーゴ。
[或いは彼女の掌の傷は熱を持っているのかもしれない。]
[しばしの後、胸から離れたマーゴの手をとった。]
こうしているのハ、…嫌…かナ?
[再び動き始めたマーゴを突き上げながらたずねる。 もう片方の手は、胸の頂を摘みながら。]
(1) 2010/07/10(Sat) 00時半頃
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[オリーブオイルの瓶を手に白衣の裾をピンクに染めた だらしない格好の男がふらふらと広間を歩く。]
う、わっ
[途中、ずるずるになった床に吐きちらされた 嘔吐物に足をとられ転ぶ。 ずれた眼鏡を直して、よろよろと立ち上がる。
飴色の箱の傍に、 横倒しの乳鉢と医学書。 ごとりと机の上に瓶を置いて蓋を開ける。]
へ、へクター ね、ねえ。
(2) 2010/07/10(Sat) 01時頃
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た、たしか、ら、ライター、 も、もって……ひっ
[周囲には狂ったような罵声と怒声、 それに、女王様の金切り声。それらに首を竦めて]
…ら、ライター、か、貸してくれない?
[恐る恐ると悪友に願い立てをする。 空のグラスにとぽとぽと注ぐのは、オリーブオイル。]
(3) 2010/07/10(Sat) 01時頃
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[悪い夢は緩やかな波線上に脳を揺さぶる。 燃えさかる海をみて、ソファーの感触を肌で感じて。 黒虫たちの大行進をみて、赤いワインを垂らす。
夢を見て、現実に帰る。波はひどく気侭に遊んでいる。今は食堂のテーブル脇で赤に濡れた腕を舐めている。時折、傷の深い所に舌が触れて、ひゅぅ、と喉を鳴らす。 一度二度。赤を舐めると咳き込みながらその場を立つ。先程転んだ時に口の中を切っていて赤く染まった体液が口に残るが、すでにそれは腕に在った赤い液体と混じっていた。口を無事な方の手で拭ったが、頬の上に赤い色が残る。]
何しにこっちに来たんだっけ。忘れちった。 [見渡しても手掛かりになるものは何もなく。床に座り込んだ、幸福そうなガキの姿>>2:116を見て眉を寄せたが声をかけることなく食堂を出た]
(4) 2010/07/10(Sat) 01時頃
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ンン イヤな訳、ない ア、アァ
イイ…イイの
[ヤニクが何を指して問うたのかすら判然とせずも、 快楽を貪る事に異論などある筈もなく。
握られた手を握り返して更に腰を動かすと、 果ては近く摘まれた胸も腰に絡めた足も全身が戦慄く]
ン…アァァあ ァ …
[ヤニクを共に果てへ誘おうと深く深くへ招き、 血の混ざり広がるヤニクの胸に倒れ込んだ]
(5) 2010/07/10(Sat) 01時頃
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[酒の肴のように、机に零れた錠剤をつまみ ルークの駒と一緒に口内でころがす。 唾液を吸いぼろりと崩れて苦いような味が口腔に広がった。]
どう、しようか、な……。
[瓶から油をグラスに注いでと淵まで盛り上がり零れ、 とぷとぷと床にこぼし、油の道を作りながら歩く。]
(6) 2010/07/10(Sat) 01時頃
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[繋いだ手 繋がった体 上気した頬 切なげな声]
綺麗ダ、 マーゴ 素敵ダ
[自分自身も譫言のように、マーゴの名を呼び続けた。]
ぁ…あ、マーゴ!
[絶頂を迎えた娘が崩れ落ちると同時に、自分自身も最後の力を解き放った。]
[荒い息をつきながら、胸の上のマーゴの髪を、空いた方の手で撫でている。]
(7) 2010/07/10(Sat) 01時半頃
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[大広間に通じる通路を歩くと、金切声のような罵声が聞こえてくる。殺して。捕まえて頂戴。どこの女王様の命令だと、ぼんやり考えて思い当たる人物が1人しかいないのに気付いた。]
犬に辱められた女王様、ね。まだ命令する権限はもってんのかな ハートのジャックがタルトを… あのときからぁ、もうそんなケンゲンはなかったんじゃ、ないの。
[呂律が回らなくなって、床が水平を忘れてしまう。 悪い夢の再来にいとも簡単に落ちていく。何がおちるのか。 真っ直ぐには立っていられずに壁に手をついて、それでも前に向かって歩く。さっき消えたスティーブンの姿が前方にあるのも気付かず。 夢をさまよう少女の物語をなぞるかのように、その姿は白のうさぎに見えて。油の道しるべは涙の川のよう]
うさぎ、城はどっちだ?女王様が命令してるんだけど。
(8) 2010/07/10(Sat) 01時半頃
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風来坊 ヴェラは、げほ、とせき込んで**
2010/07/10(Sat) 01時半頃
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イイ わ
[息遣いに上下するヤニクの胸に頬を寄せるまま、 髪を撫でられるのに任せ吐息混じりに囁く]
とても素敵… ふふっ
[呼吸の落ち着いてくるのに繋いだ手を引き寄せて、 骨ばったヤニクの手に舌を這わせれば血の味]
是でもうヤニクの名前は忘れない
[身動ぎゆっくりと裡から彼を引き抜くと、 たらりと内腿を体液が伝いおちる感触に瞳を細めた]
(9) 2010/07/10(Sat) 01時半頃
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[兎と恋人を捕まえたアリスの傍まで油の川は続く。 真っ直ぐな黒髪を黄色の油が濡らす。]
…むっ、む、ううん…
へクターぁ、 このライター、つきが悪いよ。
手が痛い…
[ポケットの肉きりナイフの刃のぎざぎざ、 ジッポの点火部と勘違いしてか、 何度か親指で擦るも火が点くことはなく 呼ばわるは一方的で、へクターが気づいていなくても、 話しかける声は止まる様子はない。]
(10) 2010/07/10(Sat) 01時半頃
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[幾度目かで親指に縦の赤い筋が入る]
あつッ!
[痛みを熱さと感じてか、 銀色のナイフを、反射的に放り投げる。]
…い、いまいち……。
[金切り声が少し遠くなった。 ナイフの落下地点が どこでも 高く放り投げたそれが──何に刺さっても。
男はそこまで気が回らず、それを気にする風もない。]
(11) 2010/07/10(Sat) 01時半頃
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ふふっ ご馳走様 其処で寝てるとまた食べられちゃうかもね
[事後の為だけでなく血液に赤く染まる頬のまま、 忠告ともなく囁き飴色の箱の傍のソファへと連れ添い。 繋ぐ手を揺らし余韻を味わってから静かに放す。
箱の中身はきらきら輝く宝石箱にすら見える。 匂いで選んだ甘い香りの毒毒しい原色的な錠剤を手に、 ヤニクを残しふらりと其の場を離れていく]
ホリーは何処かな
[あちらこちらと探し歩くうちには見つけられるか]
(12) 2010/07/10(Sat) 02時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 02時頃
長老の孫 マーゴは、ぽたぽたと血の伝いおちる左手には相変わらず硝子の破片。
2010/07/10(Sat) 02時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 02時頃
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[ヤニクとマーゴが離れるに、 ちらり上目遣いの──暗い視線を投げて]
……だ、大丈、夫?
[ふらと光る硝子手にして黒髪をなびかせる姿に 声をかけて]
あ。え、えとえ、えっと……
[何か、彼女に差し出せる贈り物はないか。と、 服をはたいたりじゃらりとポケットを鳴らすのは、 以前に染み付いた*習性か*。]
(13) 2010/07/10(Sat) 02時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 02時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 02時頃
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[反応があってもなくても、大広間の入口まで歩みは止まることはなく。 覗き込んだ入口から何が見えたのか、何を見る事が出来たのか。口元が半ば上がった表情は何を見てか。 ふと、上を見上げて声を漏らす。一度、息をのんで]
ああ、いい天気だ。
空がこんなにきれいな日には、
何しに来たんだっけ。 [途中で切れた言葉の続きは唐突に消える。 女王の声が聞こえたことをおぼろげに思いだして、姿を探そうとしたけれど、見渡す動作に己が目を回して入口近くの壁に身を預けた]
はは、星が回ってる。
(14) 2010/07/10(Sat) 02時頃
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…何が?
[大丈夫と問われる先を見つけられず首を傾げ、 スティーブンが何かを探す様子を見詰める瞳は眠たげ]
何も要らない
[酩酊中の脳でも思い当たったのか小さく首を振って、 振った首を戻さず口唇を尖らせ外方をむいた]
(15) 2010/07/10(Sat) 02時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 02時半頃
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う、うん。
[心配の先は酩酊からのそれか事後のけだるさをか>>15 尋ねに問いが返されるなら頷いてならいいとひき、]
あ、
…う。…
[自分の身体をぱたぱたとまさぐっていた手がとまり そっぽを向いた頬を上目遣いの黒い瞳が情けなく眺める。 意味もなく差し出しただけのグラスから、 床にとろみがある黄色の油が零れて広がり川に合流した。]
…マ、マーゴ…
[名を呼んでみても、滲むのは縋るような情けない*響きだけ*]
(16) 2010/07/10(Sat) 03時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 03時半頃
長老の孫 マーゴは、ホリーを揺らぐ視界に納めればスティーブンの呼び掛けにも応えず。
2010/07/10(Sat) 05時頃
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ホリー サイモンと一緒ではないのね
[床にしゃがみこむ少女の様なホリーを見つけると、 声をかけ覚束無い足取りで近づいていく]
食べてホシイんでしょう? 約束通りシたげる
[ホリーの言葉>>2:79>>2:99が別の意味だったにしろ、 思い込んでしまえば遠慮もなく手を伸ばす。
酩酊状態とは言え体格差もあり掴まえる事は出来て、 抵抗されればそのまま諸共に床に倒れこんだ]
…そんなにサイモンがスキ?
[サイモンの名を繰り返していたホリーに問うも、 処遇に対する抗議には幸せそうな笑みを向けるだけ]
(17) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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アタシにも少しだけ サイモンと同じ血が流れてるの
[酒とカクテルで塞がらない傷からは未だに血が流れ続け、 組みしいたホリーの口許に手を翳す―――ぽたり]
[ ぽたり ] [ ぱたり ] [ ぽたり ]
[既に赤に塗れ乾きはじめて見えるホリーの口許へ、 新たな鮮血を零しながら逆の手は自らの口へ錠剤を運ぶ。
ホリーの顎を掴まえ血に塗れた口唇へ口唇を寄せ、 錠剤を流し込みホリーが飲み込むまで口内を蹂躙し続けた]
ン…ふふっ
(18) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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誰にでも股を開く女はイヤなんだっけ 其れなら―――…
[クスリが回ればホリーの抵抗は弱まってくるだろうか。 足の間に両足を割り入れ閉じれないようにして、 ショーツの隙間から血でぬめる指をホリーの裡へと沈める]
股じゃなくて胎を開いてみる?
[くと指を少しだけ曲げるも引っ掻く事もなく、 誘う先は快楽であればと―――… そうしてサイモンを探す迷子が更に迷うとしても]
サイモンはもう此処にはいないわ ―――還ったの
ホリーも…
―――還ってみる?
(19) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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[問われるより先に問う声を発する喉には横一線に赤い筋。 ホリーの瞳を見詰める冥い瞳が緩く瞬く頃には、 ぱくりと割れた喉から大量の赤が舞って全身に浴びる。
未だ手にしていた硝子片は自分の手も傷つけたか。 ちらと視線を落とせど今は赤が多過ぎて確かめようもなく、 瞳を開くままのホリーに向き直り柔く微笑んだ]
サイモンを―――宜しくね…
[元より赤に塗れたホリーは更に赤に塗れて、 元より赤を零していた自分も赤に塗れて、 血を吸い重い髪をかきあげてホリーと向きあう。
見開かれたままのホリーの瞳はもう瞬かない。 血に塗れた口唇に口接け舌先は覚える様に歯列をなぞる。 身を放せば血塗れのままふらりと*冷蔵庫へ向かう*]
(20) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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[油をかけられても、酩酊からは覚めない]
雨が降ってきたのかしら。
[自分は小さくなっているから。そんな事を考えて]
……、貴方、
[近付いてきたマーゴに気が付くと、遠くを見るような瞳を其方に向けて、少し沈黙した。それから、瞳に、表情に、徐々に敵意を滲ませていく。捕らえられ押し倒されれば、眉を寄せ]
……何、よ。 私は、貴方なんかには……そうよ、貴方なんかに。 小さく、なって……って、も、私は、貴方には。
愛しているわ。愛しているの。 だから、貴方に、邪魔なんてさせない。 貴方は……
[強い攻撃的な感情によって揺らぐ酩酊。反論らしい言葉を返しかけて、口元に落ちてきた雫に、それを止められた。感じるのは温い熱と錆のような匂いと薄い塩の味。酔った頭でも明確に感じられるもの。口付けを避けようとした思った時はもう遅く]
(+0) 2010/07/10(Sat) 14時頃
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……ん、う、
[合わせられる唇。流し込まれる錠剤。マーゴを押しのける事もできないまま、口付けられた屈辱と呼吸の不自由さに喘ぐ。やがて耐え切れずに錠剤を飲み下した]
……は、……
[僅かにも覚醒へ向かいかけた意識は、胃の腑に落ちた錠剤によって、再び混沌に引き戻されていく。回る視界。大きく見えていた世界が小さくなる。大きくなる。歪んで、歪んで]
……あ、……ふ……
[マーゴのぬめる指が既に幾らかぬめっていただろう其処を愛撫する。薄く開いた唇から漏れる声は、嫌悪ではなく快楽のそれ。揺れる意識の狭間にサイモンの名を聞き取れば]
……サイ、モン。 サイモン…… サイモンは、ど――
[その姿を求めて声を発する。幼い声は――ぷつりと、途切れた]
(+1) 2010/07/10(Sat) 14時半頃
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[強い力で首を絞められたようだった。あるいは殴り付けられたようだった。とにかく強い衝撃を感じた。そして、熱い、と思う。熱い、熱い、熱い。喉が熱い。噴き出してくるそれが熱い。呼吸ができない。苦しくはない。だが呼吸ができない。熱い、]
[無数の色が混じる世界が、赤一色に染まっていく。全ての輪郭が赤に溶けていく。ふっと、炎が消えるように、赤は黒に変わり]
[何もかもが、なくなった]
(+2) 2010/07/10(Sat) 14時半頃
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[気が付くと、仰向けに倒れていた]
……此処は、
[此処は、何処。]
……私は、
[私は、どうして。]
……ローラは、
[ローラは、何処。]
……サイモンは、
[サイモンは、何処?]
(+3) 2010/07/10(Sat) 14時半頃
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……サイモン。 何処に、行ったの?
私、何も、分からないの……。
[酩酊からは覚めて、けれど現実からは取り残されたまま。死した彼女は、駆ける白兎を見失った少女のように、途方に暮れて呟いた。ゆっくりと、目を閉じる。霞むように消えていく姿。状況を、己の死を認識する事はないまま、彼女は一時の「眠り」に就く。 心に「恋人」の姿を思い描き*ながら*]
(+4) 2010/07/10(Sat) 14時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 14時半頃
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[ぐちゃり。 振るった拳は化け物の──女の腹部に突き刺さる。太く重い腕が与えたのは内臓まで届く衝撃。]
お前が、お前が、お前がっ……! がぁっ!?
[二発。三発。当たろうと当たるまいと関係なく振るう腕。 不意に、防戦一方だった化け物が、その細い腕をこちらに伸ばして攻撃してきた。堅い何かが左目に当たり、思わずよろめく。]
ちくしょう、化け物、盗人、女王蟻め、あの虫が……っ!
[誰かの叫びが耳に残っていたのか。支離滅裂な設定がどんどんと哀れな女中へ付加される。揺れる視界。あれは敵。倒すべき敵。]
(21) 2010/07/10(Sat) 21時頃
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待ちやがれぇえっ!
[驚くほど俊敏に──狂った感覚のせいでそう思える──逃げていく化け物を追いかける。]
何が女王だ、エイリアンめ!
[大きく足を踏み出したとき、急に衝撃が走った。雷に打たれたような衝撃。]
……なんだ、これ。
[足下を見る。そこにあったのは、騎士の剣。 手に取ったそれは、昔から体の一部だったようによく馴染んだ。]
そうだ、俺は、騎士様だ。
[コロシテ、ハヤクアイツヲコロシテ。耳障りな音を立てる化け物を視界にとらえ、浮かべたのは残忍な笑み。
……女中の投げつけたワイン瓶に足下を取られ転んだ男は、そのワイン瓶を握りしめて、女中に襲いかかった。]
(22) 2010/07/10(Sat) 21時半頃
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[瓶の割れる音。きらきらと砕けた破片は、彼女が求めてやまなかった宝石のよう。
そして、ぐしゃり。
再度振り下ろされた割れた瓶は、彼女の主要な血管を、いくつも傷つけた。
……がしゃん。ぐしゃり。ごきゅ。ざりり。
振り下ろすたびに変わる音。それを聞くことが目的であるかのように、何度も何度も、無心に凶器を振り下ろし続けた。]
(23) 2010/07/10(Sat) 21時半頃
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[冷蔵庫で見つけた牛乳をパックから直に一口。 ホリーの瞳が此方を見ている気がして差し出す]
ホリーも のむ?
[ばしゃりとぬるつく手から牛乳パックは滑り落ち、 血溜りに白が混じり赤より更に広がる薄紅色]
苺ミルクみたい 砂糖が足りないかな
[ぴちゃぴちゃと水音を立て調味料類の元へ歩む。 並ぶスパイスすら今は色とりどりの香水瓶に見える。
遠く何処かとても遠くでヘクターと女王の声は聴こえ、 選び取ったセージを薄紅色の水溜りとホリーに振りかけた]
ン、いい香り 今夜は―――ご馳走ね…
(24) 2010/07/10(Sat) 22時半頃
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─大広間・ソファー─
誰かに食べられる、カ……。
[つい今まで、マーゴと繋いでいた自分の手をぼんやりと見ている。]
[口元にもっていって、そっと舐めてみた。 苦い塩辛味。マーゴの血か、自分のなのかわからないけれど。]
(25) 2010/07/10(Sat) 22時半頃
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長老の孫 マーゴは、薄紅の水溜りにあかい水滴が垂れ王冠を作る―――ぴちょん…
2010/07/10(Sat) 23時頃
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[……どのくらいの時間がたったのか。砕けた瓶が更に割れ、原型をとどめなくなったころ。]
ん? ライター?
[ふと、悪友の言葉が耳に入って顔を上げた。ぱたぱたと体をまさぐる手からは瓶が離れ、ごとりと落ちる。]
あったぞライター。何お前なんか吸うの? ジョイントなら俺にもくれよ。
[ひょいと立ち上がったその手からは、ぽたりぽたりと赤。女の血と人の脂にまみれた手で差し出すから、ライターはぬるぬると滑る。]
(26) 2010/07/10(Sat) 23時頃
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[――酷く、解放感に溢れる夢を見ていた気がする]
[高級なドレスを着て、数え切れない程の宝石を見に付けて。 嗜虐に酔い、屈辱すらも快感に変わる、蕩けるような一時。 けれどそんな夢は、あっという間に苦痛と恐怖に塗り潰される]
殺して――あいつをコロシテ――
[硝子の彫像で怯んだはずの裏切りの騎士は、何処に隠し持っていたか、剣を持って迫って来た。 負傷した女に逃げ切る術はない。 ぐしゃり、と肉の裂かれる音がして]
いぎゃあああああ 痛い痛い痛いイタイ
[悲鳴を上げるが、それが喉を震わせていたかさえわからない。 二度、三度と、体を深く貫く痛みに襲われて――]
(+5) 2010/07/10(Sat) 23時頃
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あああああああっ
[悪夢から目覚めるように、女の意識は回復した]
……な、何だったのでしょう、今のは――
[恐る恐る記憶を振り返ってみても、断片的な上に意味不明な出来事しか思い出せない。 しかし、その明らかに現実とは思えぬ滅茶苦茶な内容から、それは夢だったのだと断定する]
全く、酷い夢もあったものです。 やはり、あんな薬など飲むものではありませんね……。
――それにしても、この惨状は一体。
[あちらこちらで物が破壊され、酒やら薬やら、その他なんだかわからない物が飛び散った周囲を見回す]
はあ――これを片付けるのは誰だと思っているのか。
[女中としての思考回路で呟くと、女は乱痴気騒ぎに巻き込まれては困るとばかりに部屋の隅へと控えた**]
(+6) 2010/07/10(Sat) 23時頃
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[ スタン 間近で何かの刺さるような音がした。 見回すと、近くのテーブルの上、銀色の何かが見える。]
[立ち上がって歩み寄る。
天板につき立つナイフと、色とりどりの錠剤の入った小箱がそこに。]
……誰ガ、投げたんだろう?
[ナイフは引き抜いて、折り畳むとポケットに、ついでに乱れに乱れた着衣を適当になおして。
そして、またも錠剤を二粒、三粒と口に放り込む。]
(27) 2010/07/10(Sat) 23時頃
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オモイ
[酩酊状態だからか濡れ鼠だからか判然とせずも、 肌蹴ていた服も靴も脱ぎ全裸になると解放された面持ち]
あ、れ? バスタブ何処だっけ…
[服を脱ぐ間に目的は脳内で書き換えられ、 赤く染まる裸体のままに風呂を探し歩きはじめる。
ぺたり…ぺたり―――…
晒す白い肌には幾筋もの血の流れ。 通るあとに薄紅色の足跡と掌から流れ続ける赤が残る]
(28) 2010/07/10(Sat) 23時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/10(Sat) 23時半頃
長老の孫 マーゴは、バスタブを探し、テーブルクロスを捲って机の下を覗き込む。
2010/07/11(Sun) 00時頃
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[ホリーの元まで歩いていくマーゴの背中を見送り 棒立ちでそこに立ちつくしたまま]
わあ
[細く白い首から吹き上がる赤>>20 照明まで塗れたか、目の充血のせいか。 部屋が赤くなったような錯覚。 片手に瓶を持ったままで、 赤い噴水の傍へ歩いていき]
あ。
あり、ありがとう。 …… ず、随分、あ、汗かいてるね?
[滑るへクターの手からライターを受け取る>>26。]
(29) 2010/07/11(Sun) 00時頃
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[ 宝石 ライター
バスタブ ]
[言葉や声は耳に入っているが、それが何を意味しているのか── そういった思考の働きは全くしていなかった。]
[再びソファーに腰を下ろして、ふと、視界に男の姿が入ってきた。]
──今、ナイフを投げたのは、……貴方なのかナ?
(30) 2010/07/11(Sun) 00時頃
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[殴打の音が聞こえるのは同じ部屋からなのか、廊下からなのか、それともさっき出てきた食堂からなのか。 ぐわん ぐわん と大きく反響して鼓膜を震わせる。 リズミカルに異なる音が生み出されるのが、どこか酒場のジュークボックスのよう。夢見心地の中に日常の名残を見出して、小さな声で知ってるリズムを口ずさんだ。]
―― …たんたんたん。 ふ、ふ、はははははっ ああ、楽しい。きっと楽しいんだ、これは。 [壁を支えに起き上がる。その顔には啓蒙された、笑みが浮かぶ。]
こんなに楽しいのに座ってるなんてもったいない。 パーティーか、パーティーだ。 楽しい事には音楽が付きものだろうに、なんで鳴らない?静かだ。 ラッパをならせばイナゴの大群、なんてオチもないのに。
(31) 2010/07/11(Sun) 00時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/11(Sun) 00時頃
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ば、バーベキューでも、し、しようか、と、 おも、思って。
[ かしゅっ、と、油で濡れた手で、 火をつけようとする。 ]
火、あ、赤い──… あかい、火。
… も、燃えたらきれいだ、だし。
家の中で燃やしたら、 ちょ、ちょっとわくわく──し、しそうじゃない?
[軽く同意を求めて、ぼ。と火が点き]
…あっ
(32) 2010/07/11(Sun) 00時頃
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|
[油の中に落下した火が、足元でぼう、と、燃え上がる。]
…… ナイ、フ?
[──何のことだろう。と、そんな風に不思議そうに 言葉に訛りのある青年を振り返る>>30]
な……なんのこと?
[顎を引いて口を曲げて、逆に尋ね返す。 上目遣いの目は、きょろきょろと周りを見回す。]
(33) 2010/07/11(Sun) 00時頃
|
|
音楽…?
[聴こえた声にテーブルクロスから手を放し身を起こす。 振り返るとヴェラでなく噴水を見ていたスティーブン]
オーディオは大広間 バスタブは…
[スティーブンの顔を見ながら呟くも、 至極単純な答えが見つからず眉根を寄せる。
諦めたのか溜息をひとつ落として大広間へ向かい、 歩き出す先には火の川が走り揺らめく]
ふふっ キレイ―――…
(34) 2010/07/11(Sun) 00時頃
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[からからと笑おうとして、頭痛が生まれたので諦めた。 顔を抑えようとして左腕がひどく痛むことを思い出したが、見下ろしてみても怪我の原因を思い出せない。もしかしたら、この手に持つフォークで突き刺してしまったんだろうか。いや、そんなことはない。きっと誰かが刺したんだ。
ひどく不愉快そうに顔を歪めていたが、焦げくさい匂いにすん、と鼻を鳴らして]
バーベキュー? なんか酷い匂いだな、腐ってるんじゃない?
(35) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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ク、クラッカーなら、 … あ、あった。と、思ったけど── ぱ、パーティだ、だからね。
[ヴェラの声が届いてか、 口にするのはお祭りにつきものの破裂音]
へクターは、 今日は、歌ったり、 ひいたり、 た、叩いたり し、しな── あちッ
[ぼ。と、足元の火が白衣に燃え移って、 踊るように、無様なステップを踏んだ。]
(36) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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ああっ、火が!
[スティーブンの落としたライターから、油に引火し火が上がる。 慌てて踏み消そうとするが、足は炎を擦り抜けるばかり]
どういう事ですか……!
[混乱しつつも、女中としての思考は火を消す事を優先させる。 バケツを手に入れるべく駆け出そうとしたその時、足元に転がるそれに気が付いた]
――――え?
[それは、下着姿を全身紅に染めた、己自身]
そ、んな――莫迦な――
[ふらりとよろめき尻餅をつくも、衝撃はなく自分自身が空気になったよう。 混乱した頭は、時間をおいて漸く理解する。 悪夢の終わりは、夢ではなかったのだと]
(+7) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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あ、は―― そういう事ですか。
[見回せば、サイモンとホリー、それから誰だかわからぬ遺体も見付かるか。 視線を戻せば、消せなかった火は燃え広がって、スティーブンの白衣まで移っていた。 これを消し止めるだけの思考回路を持った者など、既に此処には存在しないに違いない]
あはっ あっははははははは!
[屋敷と客人の危機を認めながら、女は尚可笑しそうに声を上げ嗤う。 熱を感じぬ身で炎の上を舞い踊り]
終わりだわ、終わり! そうよ、こんな狂った世界――何もかも燃えてしまえばいい。
(+8) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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オーディオは大広間。
[一言、繰り返してから、辺りを見渡したけれどそれらしい機械が見つからない。ホストの名を呼んで場所を聞こうと思ったけれど言葉が返ってこないので、半ば独り言のような呼びかけになってしまう。]
さぁいもーん、準備が悪いぜー? ああ、でもクラッカーはあるのか。じゃあそれでいいや。 ヘクターがぁなんかやってくれるんなら、もっといいんだけどね。
[手近なテーブルの上にあるワイングラスを持ち上げて、クラッカーだと言うようにグラスの縁を指でなぞった。きゅう、と音が鳴る。 床をふみならすような音が聞こえてそちらを見た。]
音楽もないのに、サンバか。 うまいもんだよなぁ、ヤニク? [いきなり飛ぶ先は留学生。]
(37) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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ヤっ 熱い
[火の川に行く手を遮られ顔を背け手を翳し数歩さがる。 背後では同じく熱を訴えるスティーブンの声]
スティーブン…?
[赤く揺らめく焔を連れてステップを踏むスティーブン。 思考は危険を理解は出来ずも本能が警笛を鳴らす]
駄目 其れは 駄目
[ぼんやりと呟きスティーブンの傍へと近づき、 揺らめき燃える白衣を掴まえようと手を伸ばした]
(38) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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風来坊 ヴェラは、マーゴとスティーブンでワルツでも踊るのかと、ただ眺める
2010/07/11(Sun) 00時半頃
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[問いかけた相手─誰かの戯れで“キング”と呼ばれていた─は、何の事かわからないような様子。]
そう、ですカ……。ならいいです。
[男から視線をはずしかけて]
[今、男の周りに見えた赤い揺らめきは何だろう?]
(39) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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[火が、油の川を伝っていく。じりじりと焼ける匂い。 焦げる匂い。アルコールの沁みた白衣は、易く燃える。]
ひあ、ちっ! あ あちちっ…!
[熱い。 痛い。 恐い。 だから、ばたばたと逃げ回るように 白衣を振り回して踊る]
うう、あ、ああ
[伸びてくる手、白い肌が火に照らされて薄紅。]
(40) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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アぅ
[服を着ていないので直に肌を炙られ肌の焼ける匂い。 酩酊に痛みは薄くも熱は酷く顔を顰める]
脱いで!
[構わず走り回るスティーブンの首根っこを掴まえ、 其の身から白衣を脱がそうと力任せに引っ張った]
(41) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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[怯えて振り回される白衣を焼く火は熱を持ち、 狂乱の踊りに紛れて相手を、
誰と認識する前に、伸びてくる腕を炙る。]
あつ、あつああああついあついあついあつい や 焼けちゃうやけやけやややけ
[火の粉が散り、油の海を走る火が、 赤く染まった兎の人形を。 誰かと手を繋ぐようなかたちで固まったままの、 手を飲み込む。たんぱく質の焼ける匂い。 ミルクを煮るときの柔らかい匂い。混じり合う異臭。]
(42) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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ぎ、ぎぅ
[猫背の首が猫のように抑えられる。 中腰の屈むような姿勢。 鋭い声に、言われるまま袖から腕を引き抜こうとはしても、 その動作は慌しくも効率悪くのろい。]
あっ
[脱ぎかけたところで──ぐい、と、 マーゴの腕に引っ張られ燃えたままの白衣が破れとれ、
白は黒く端を燃やし焦がしながら ──引けば揺らめく幽霊の様に、素裸の肌に纏わる。]
(43) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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女中 ノーリーンは、誰が焼けようが気にする事無く*嗤い続ける*
2010/07/11(Sun) 01時頃
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[赤く、ごうと燃える火は白衣の形にスティーブンに付いて回る。 さながらそれは二人だけのダンスパーティーにも見え 色づく頬は熱気だけのせいではなく、舞踏の華やかさに心奪われたせいもあっただろう]
……なんだ。スティーブン、マーゴ以外にも相手いるんじゃん。 よかったなぁ。
[観客と決め込んでその舞踏の様子を見物する。 マーゴがスティーブンの周りをうろつく様子は常の二人の関係と逆転しているよう。思わず苦笑する。ヴェラの周りには日常的な穏やかさがあった] なんだかんだ言って、マーゴもそれなりに好きだったんじゃねぇの。
(44) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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きゃあっ
[纏わる白衣の熱に慌てて払いのける間にも肌が焼け、 火は回り其処彼処へと燃え広がっていく]
バスタブ…バスタブ… あった!
[辺りを見回し目に入ったのは微かに見える噴水。 窓へ転がる酒瓶やらチェス盤やらを投げ付ける。
がしゃあんと音がして硝子が割れれば、 燃える焔の奥のスティーブンへと手を伸ばす]
スティーブン! こっち へ…
(45) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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エ?
[何が起きているのか、理解したような気になるまで、どのくらいかかったのだろう。]
[立ち上がると、それまで腰かけていたソファーのカバーに手をかけ、引っ剥がす。]
[テーブルクロスも引き抜いて、]
誰カ、手伝って!!
[火だるまになりそうな二つの人影に向かって走り寄り、火を叩き消そうとし始めた。]
(46) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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[目の前で、突如そのダンスは終わりを迎えた。スティーブンの苦痛の声を認識していなかった身としては―― ダンス相手の女の子に嫉妬したマーゴが、ステージから引き摺りおろし、 ああ無残にも女の子はスティーブンに手を伸ばしながら肉体を裂かれた。 そんなドラマティックな展開に見えた。]
……。 ――ああ、可哀相に。
[想うのは引き裂かれた悲劇のヒロイン。悲しくも美しい幕間劇。 水を求める二人の姿も、火を消そうと振るう男の姿も、感傷に浸る心を動かすものではなかった。]
(47) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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ひ あ、 は。
[頬が焦げる、ポケットに入れていたナイフが、 じいんと熱を持つ。ポケットに穴が開いて スプーンが抜け落ちて、じゅっ、と湯気と音を立てた。]
あは、あはは、 あははは、
あははは あは あはは
[目元に涙が浮く。けれど、立てる笑い声は、 空っぽであれどいっそ、響く音としては──明るく楽しげで]
(48) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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観てないで手伝って スティーブンがイフリートに食べられちゃう
[血と煤に塗れ冷静な判断も遠く、 ヴェラに返す言葉は現実と妄想が混じる]
きゃ
[駆け寄るヤニクにテーブルクロスで叩かれ、 一瞬とはいえ視界が塞がるのに何事かと更に混乱]
ヤ、イヤ 何?
[熱を遮る布が遠退けば視界には再び焔。 マジックショーの如き状況に思考は全くついていかない]
(49) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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[痛みを得る回線もぷつんと切れたか突き抜けたか。]
あひ、 あははは!
[顔の涙目で、笑っているというよりはひきつった顔。 呼ばれるままべちゃぺちゃと油と火の中を走りぬけて]
ば、ばすばすたたた、 みみみみ あ…あはは!
[背中にひっついて離れない情熱的な炎に追われて、 >>45 マーゴの手が導く方向へ、勢いよく飛び込んだ。]
(50) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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[それでも
床を這う炎は、彼女が再び姿を現したよう。 長い赤髪をたなびかせ、1人、バレエを踊るよう。 こんなに綺麗な彼女を、不憫な彼女を叩き殺そうとしているヤニクを不愉快極まりない表情で見て。 何も言わずに近寄って、布をはためかせるその腕を蹴ろうと、あわよくば踏みつけようと足を上げた]
(51) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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[スティーブンが向かって来た時には混乱して訳も判らずも、 手を取り割れた破片を裸足で踏みながら噴水へ連れだす。 ばしゃあんと大きな水飛沫をあげて諸共に噴水へ倒れ込む]
ゲホッ
[水をのみむせて咳込み肩で息をしながら呆然と辺りを見回す。 夜目には判らずも噴水の水は血と煤に濁っているか。 スティーブンは無事だろうかと彼の姿を探して視線が彷徨う]
(52) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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[窓を突き破る二人
外から微かに聞こえた水音]
……何ダ、水はあったのカ……。
[手を止めて、割れた窓の方を見ていたが]
あ痛ッ、何を?
[後ろから腰のあたりを誰かに蹴られて振り返った。 知っているはずだが名前の出てこない男が立っていた。]
(53) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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─ 庭 ─
[涙目で口を開け高笑いながら疾走する様は滑稽で 道化演者がおどけて踊っているかにも見える。
窓を割り、草を踏み、 縺れる足は裸の娘を巻き込むようにして、 そのまま、水に飛び込んだ。]
ぷぷ ぁっ
[間抜けな声を上げて、水に飛び込むと、 熱と冷却にぴきりと眼鏡のフレームが歪み、 ──片目の硝子に皹が入る。]
(54) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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こっちの台詞だ。 女に手をあげんのかよ。
[あげた足は腰におちた。幻覚をみてまともに狙いも付けられなくなったらしい。 自分が女王にしたことを棚に上げて、ヤニクを責める。同じ幻を見ていないと話が通じないだろうに、そんなことを欠片も気にすることなく、皆が同じものをみている前提で話す。人は主観を拡大して生きるだけ。]
てめえの国じゃあ、そういう教育うけてんのかって話だよ。 [一度、足を引いてからのハイキックは炎の熱気に歪み、どこに向かったのか把握出来ない。]
(55) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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いだ、いだだ
[水面に強か顔を打ち付けて水を飲み、 咳き込みながら浮上する。 眼鏡が割れ髪も焦げ、ひりつく肌に水が沁みる。]
うあつ、か、かか…、……
[びしょぬれの濡れ鼠で隣を見て、 素裸の娘が隣にいるのに]
………
[まじまじとその顔を見つめて ── ぽかん。とした顔をした。]
(56) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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…ふざけないで
[掛ける声には心配より怒りがありありと滲み、 冥い瞳の半分まで瞼はおりスティーブンを見遣る。
皹割れた眼鏡は近く其の奥の瞳を見据え、 頬を張ろうと焼け爛れた腕を勢いよく振りおろした]
(57) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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おんな?
でも、水が外にあるなんテ知らなかったし……、あんな風にしないと、マーゴが……
[口ごもりながら、答える。 マーゴを助けるつもりでやった事が手荒すぎて、この男を怒らせているのだろうか。]
(58) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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マ、マー…
[呆けたまま──名前を呼びかけ避ける事を思いつく前に、 >>57 ぱあん!!と、盛大な音を立てて頬が張られた。]
いっ…!?!??!?
[歪んだフレームの眼鏡が噴水の中に落ちる。 衝撃に黒い目が瞠られて、 ばしゃん!と、 手をついたところの水が跳ねた。]
(59) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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さすらい人 ヤニクは、風来坊 ヴェラの蹴りを、飛びすさってよけた。
2010/07/11(Sun) 02時頃
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[狙いを外した蹴りは行きつく場所をも見失った。バランスを崩して思わず床に手を突く。その体勢のまま見上げて、意味が判らない、といった表情をあからさまに作った]
はっ。 あんな女の話をしてんじゃねー。 おまえが!いま!たたっ殺そうとしてた!赤い髪の女だよ!! しらばっくれんじゃねえよ!!
おら、床に倒れてるじゃねーか! [そういって手を広げる先には油の川の中、赤く燃え立つ炎。 水面の照り返しを受けて瞳が赤く照らされる。]
(60) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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莫迦じゃないの
なんなのよ もう! イフリートなんか召喚して!
莫迦!!!
[怒りに支配され痛みは遠くよろめきながらも立ち上がる。 冷たい水にも酩酊は醒めず怒りは増すばかり。
足の裏には硝子の破片が刺さったままの脚で、 スティーブンを蹴り倒そうと滅茶苦茶に振り下ろした]
(61) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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[頬を張られてもまだ、怒られる理由が見えず]
うあっ?! や、や、や いた いたいいたい!
[水に濡れた白い足に、蹴りつけられ、 顔を庇う腕が踏みつけられる]
だ、だって、 ほ、ホーム、ぱ、パーティな、なら バ、バーベキューでも つき、つきもの
ご、ごめ、ごめんごめんごごごめんなさ
[怒られている事から逃げ出したいが故の謝罪に誠意は薄く 噴水の水の中、後じさりしようとしても縁戚に逃亡は阻まれる。]
(62) 2010/07/11(Sun) 02時半頃
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[逃げ出すスティーブンを追いかけずに、 肩で息をして其の姿を睨み付ける]
…もうスティーブンなんて知らない
[高ぶりブレる感情の制御は利かず、 じわりと瞳が潤むのに慌てて爛れた腕で顔を擦る。
言い捨ててばしゃばしゃと水を蹴って、 噴水から出ると振り返りもせず歩き出した]
(63) 2010/07/11(Sun) 02時半頃
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ま、待っ、
そ、そ、そんな あ。い、いた、痛かった?
[マーゴが顔を伏せる様に慌てて、 読み取れるのは──不快にさせたこと。 爛れた肌を見て、顔を青くして]
ごめ、ごめん、ごめんなさい。 ぼ、僕がいけなかったな、なら、 あや、謝る、謝る
か、から
[言い捨てていく背中に追いすがろうと、 水の中で、手をばたつかせる。 だから。と、謝罪を引き換えに乞うる許し。]
(64) 2010/07/11(Sun) 03時頃
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いたくなんてないからそんな事で謝らなくてイイの
[今は痛みも遠くただ熱さや痺れを多少感じる程度。 自分が巻き込まれた事に関して責めはしない。
聴こえた声と水音に歩みを止め振り返らずも一応は答え、 けれど引き返す事はせずに大広間へと戻りゆく]
あんな女とは随分とご挨拶じゃない
[聴こえたヴェラの言葉が実際に誰を指すのかは知らずも、 機嫌が悪く自分の事と受け取り剣呑な視線を向ける]
ほんと躾のなってない犬ね
[焔を避けて進むとぱきぱきと足の裏で硝子の割れる音。 飴色の箱へ歩み寄れば最初に目についた物を手に取る。
不快な感情を追い払おうと粘性の高い蛍光色の液体を、 一気に飲み干して倒れ込むようにソファに身を沈めた]
(65) 2010/07/11(Sun) 03時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/11(Sun) 03時頃
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ヤニクも相手にしない方がいいわ 噛みつかれちゃう
[助けられた認識はなくもヴェラとじゃれ合うヤニクへ、 蕩け始めた意識のままに声をかけて周囲を見回す。 イフリートの残滓は未だ其処彼処に残り、 時計の傍の壊れたヒトと下着姿のあかい女王様。
ヘクターやサイラスは如何しているだろう? 酩酊の深くなるに従い視界は伸び縮み歪み、 認識できるものは徐々に減っていく一方。 手を伸ばす先にはヴェラの探していた古めかしいオーディオ]
莫ッ迦みたい…
[溜息混じりに呟きながらスイッチを入れ針を乗せる。 大音量で流れ出すのはレクイエム―――kyrie… 眉を顰めるもレコードを選び直すのも億劫で、 結局は濡れた裸体をソファに預けるまま*瞳を伏せた*]
(66) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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赤い髪の…女?
僕にハ、見えていない……けど。
[ふつうの状態であるならば、何を馬鹿な事をと一蹴するだろう。
だが、自分の頭が常と違っているだろうことは、薄々自覚している。]
え、どうしたらいいんでしょう?
[おろおろとヴェラに問う。]
(67) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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─ 庭 ─
[水を割って先に屋敷に歩いていく背中を、 濡れ鼠で髪を焦がした男は──追わないまま。]
り、
[かち。と、食いしばった歯を噛み合わせる。]
りふ、理不尽、だ、だよ。
[かち。かち。かち。かち──ぎし、ぎりり、と 責められた理由に気づけぬまま、歯を鳴らす。]
(68) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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[外は暗い。屋敷の明かりから離れて 窓の中燃える火を澱んだ暗い目が睨む。]
ひ、ひど、ひどいじゃ、じゃないか。 ぼ、僕は、ぼ…僕は
[ぼそぼそと。呟くのは、自分に向けた慰め。 責めるような詰るような 咎めるような言葉を吐いて]
……、…の…ッ!!
[ばしゃん、と、息づく苛立ちに任せたように、 ──噴水の水を、縁石の外に向けて*蹴り上げた*。]
(69) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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……あ、無事だっタ?マーゴ……。
[ヴェラからの答えをまともに聞かぬうちに、横から投げかけられたのは、黒髪の娘のいささか不機嫌そうな答え。]
──よかっタ。
[赤い髪の女の事は、頭から*消える*]
(70) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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無事? ン…―――そうね
ありがと
[聴こえたヤニクの声に薄く瞳を持ち上げ微笑むのに、 面持ちは何処か冥く*翳りを帯びる*]
(71) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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[次に目を開いた時には、立ち尽くすようにしていた。騒乱の中に、一人、取り残されたかのように。面々の声は何処か遠い。姿も近くにありながら遥か遠くにあるかのように思える。まるで蜃気楼の如く。透明な箱の中に閉じ込められてしまったようだった]
……綺麗。
[踊るように上がる炎が見えた。何かが燃えているのが見えた。ぼんやりとそれを眺める瞳から、つう、と一筋涙が流れる。床に落ちた涙はすぐに霧散するように消えて]
……あれは、ローラが燃えているんだわ。 ローラが燃えて…… ……私も、きっと燃えているんだわ。
[そう、唐突に――己の死を、理解した。炎に近付き、手を伸ばす。熱を感じる事は、肌を焼かれる事は、なく]
(+9) 2010/07/11(Sun) 06時頃
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……サイモン……。
[ただ、縋るように、その名を口にした。「恋人」の姿を求め、彷徨い出す。彼女にとって色鮮やかに歪んだ世界ではなくなった、だがやはり非現実のような*現実の空間を*]
(+10) 2010/07/11(Sun) 06時半頃
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双生児 ホリーは、響いてくるレクイエムを*聴きながら*
2010/07/11(Sun) 06時半頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/11(Sun) 06時半頃
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……そうカ、外には水があるのか。
[喉が乾いて仕方がない。 そういえば、ここにきてから水分をとったといえば、サイモンにもらったカクテルと、戸棚にあったワインくらいのものではないか。]
行って来ようかナ。
[今し方まで振り回していたテーブルクロスにちらりと視線を向けて]
よかったら、─使って下さイ。 [女がどうとか言っていた男に手渡した。 見えない女に自分ができる事はないと*思ったから*]
─大広間→庭─
(72) 2010/07/11(Sun) 13時頃
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|
[不機嫌な声と目つきを受けて、戻って来た女に顔を向ける。 返す言葉がなくても、がちり、と歯を噛み合わせて犬と呼ばれたことに答えた。 女の手の先から音楽が流れ始める。幾人もの声を合わせたそれは、雑踏のざわめきのよう。ざわめきが、視線がこちらに向けたものであるような錯覚を受けて、不可解な気持ち悪さが体の底から湧き上がる。体を震わせた。
どうしたらいいのか、問われてヤニクに向き直る]
……知るかよ。可哀相なことすんなって言ってんの。 てめぇに同じことやってやろうか。
[そう言って立ち上がったところでテーブルクロスを突き出され、閃いた焦げ付きのある布に一度視界が支配された。布が落ち着いた時にはヤニクの姿を認識できなくて、見失った事に対して舌打ちをした。]
(73) 2010/07/11(Sun) 13時半頃
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[テーブルクロスを燃えたつ炎の上に投げ捨て、ソファーの上、裸で座る女に近寄る。こいつが、赤い髪の女を引裂き殺したのだと、そう思って。 ソファーに近寄れば、混声も大きくなる。近くに人の群れがいるような感覚に襲われて頭をふるった。跨るようにしてソファーの上に膝立ちになる]
……うっせえ。 なあ、なんで殺したんだよ。
[言葉の抜けた問いかけをただ放った**]
(74) 2010/07/11(Sun) 14時頃
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[大音量で溢れ返る沢山の声こえ―――コエ… 数多の憐れみを受ける様で不快極まりない。
歯を鳴らしていた筈のヴェラは何時しか間近に在り、 半眼の冥い瞳はぼんやりと蹲る姿を捉える]
殺した? ホリーはサイモンのトコに送っただけよ
[ヴェラの問い掛けにに思い当たるのは別の人物で、 其れすら殺した認識は薄く億劫そうに言葉を紡ぐ]
なぁに? 欲求不満な犬は遊び相手でも探して―――…
[視界の端にヴェラの腕の傷の赤が写ると言葉は途切れ、 首を捻り其方へ顔を向け曖昧な視界に腕を捉える]
キレイ
(75) 2010/07/11(Sun) 15時半頃
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[ホリーの名前が返ってきて、ただイラついたように頭を振る。ホリーがいなくなったという事実を知っても我関せずといった態度で、なお詰めよる。 裸の女の首筋に両手を巻き付ける。そうすれば綺麗と評された腕の傷はより女に近づいた。]
なんで、てめぇもあの女を無視してんだよ。 スティーブンと踊っていた女を、殺したじゃねぇか。
[少しずつ、首筋を覆う手に力を込める。 自分が何故ここまであの赤髪の女に執着するのか分からないけれど、仇をとることが最善だと思えて。気付かないうちに手が震えてくるが、それを女の抵抗だと脳はすり替えて、首から離れないよう意識を集中させた。きっと後ろ姿は酷く無防備で誰かが近寄ってきても気付けない**]
(76) 2010/07/11(Sun) 16時半頃
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あの女? アナタの女王様なら其処で寝てるじゃない
スティーブンがダンスなんて珍しいけど 生憎とそんな女も踊るスティーブンも観てないわ
別のが聴きたければそっちの棚に…っ?!
[会話は噛みあわず先にうるさいといわれた音楽を思い、 レコードの在り処を示そうとすれば伸びてくる腕。 首を捉えられるのに見開いた瞳はヴェラを向き揺れる。
震える腕で赤は揺れてぼやけ視界に滲み広がっていく。 抗議をしようにも気管は細り酸素が足りない。 抵抗の為よりは誘われる様に腕を掴もうと*手を伸ばした*]
(77) 2010/07/11(Sun) 17時頃
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[伸ばした手指はヴェラの腕を掴まえず傷口を辿る。 深く抉られたらしき爪痕は奇妙な凹凸を作り、 赤い腕はぬるついて温かく指先に肌とは別の感触]
ッ…
[苦しげに頭を振り口を開いて閉じて顎を逸らす。 傷を辿る手は腕をのぼり首筋へ絡め、 反対の手も伸ばしヴェラの身を*抱き寄せようと*]
(78) 2010/07/11(Sun) 17時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/11(Sun) 20時頃
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>>29 汗?
[ライターを手渡して、自分の体を見下ろす。]
……なんじゃこりゃ!?
[汗だくどころか血まみれであることにようやく気づいて。動揺した声を上げた。両手を慌ててズボンでぬぐえば、ワイン瓶の破片で傷つけただろう、右手の大きな傷に気がつく。]
……あー。飛んでる間に切ったか。前も起きたら擦り傷まみれだったしなー。つか汗ならお前もだろうよ。
[だめだよなー、と苦笑する。薬を使えば脂汗に濡れるのはよくあることだから、何も疑問は感じずに。]
んでもってさー、サイモンしらね? せっかくだしポンプとか試してみたいんだけど見つからなくて……
[自分で聞いておきながらスティーブンの話を聞かずに尋ねる。その声は彼に届いたか否か……どちらにせよ、答えを認識する前に、スティーブンがライターを取り落とした。 ……ヘクターの愛用は、無骨なジッポーライター。蓋を閉めない限り、火はついたまま。]
おう、何々、バーベキュー? 豪勢だなぁ!
[げらげらと笑うヘクターの足下で、火は燃え広がる。]
(79) 2010/07/11(Sun) 21時頃
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あーあ。あれで終わりですか。詰まらない。 ――燃えてしまえば良かったのに。
[スティーブンを焦がす火が消えてしまったのを見て、吐き捨てるように呟く]
どうして私ばかり……いつもいつも。
[最早世界に如何なる影響も及ぼさぬ存在は、それ故に不満をありのまま口にする。 自身が酩酊の中でした行為には現実味がなく、ただ自身の死と狂宴を続ける客人たち、という事実だけが目の前にあった]
皆、罰を受ければいいのです。 こんなふざけたパーティをした代償を。
(+11) 2010/07/11(Sun) 21時半頃
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おっと。
[めらり、燃え上がった炎をよけた。けれどスティーブンのほうはそうはいかなかったようで、燃え移る火。燃え広がる白衣。]
あははは! すげーなお前ファイヤーダンス? 隠し芸?
[けたけたと。現状を把握していないのんきな笑い声。 マーゴが近づいてきても、悲鳴が聞こえても。……だっていつものパーティで、混乱した誰かが悲鳴を上げることなんて、しょっちゅうだから。 ヤニクが手伝ってと声を上げているのを見ても、なにを大げさに騒いでいるのだろうと。]
あー。バーベキュー。ビール飲みてぇ。
[あたりを見回して冷蔵庫を見つけると、軽い足取りでそちらに近づく。]
あった。
[肉の焼けるにおい。髪の毛と衣服の燃える焦げ臭いにおいには眉をひそめたけれど、それも一瞬。ぷしゅっとビール缶を開けてしまえば、忘却の彼方。]
(80) 2010/07/11(Sun) 22時頃
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─→屋外─
どうして、ここに来る時は気づかなかったのかナ……。
[玄関を出て、右手に見えるのは闇よりも深い黒々とした森。その手前には、噴水と人影。]
[足を噴水の方に一歩一歩進めてゆく。]
(81) 2010/07/11(Sun) 22時半頃
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[ 一歩 一歩 ]
[ 森には 魔物がいるんだよ ]
[ 一歩 もう一歩 ]
[ マフェット嬢ちゃんを 閉じこめたのは だれ?]
──嫌だな、どうして……
[幼い頃に聞いて読んだ、怖い話を思い出してしまうのだろう]
……l'vque 、loup-garou……。
(82) 2010/07/11(Sun) 22時半頃
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[女王などどうでもいい、と鼻を鳴らす。何故皆知らぬふりをするのだろう。殺そうとしたじゃないか、殺したじゃないか。あんなに綺麗な人を。
腕は震えに震え、今はもう力が籠ることなく首筋に触れているだけ。 その事実にもどかしそうな表情をしたけれど、それで力がはいることはない。呼吸が浅く早く、変わっていく理由は知らない。 伸ばされたマーゴの手が傷口に触れて、ぐじぐじと熱を持つ。更に上る腕を拒むことなく、抱き寄せるままに任せる。目の前の白い肌や首筋は炎に炙られたせいか、いまだほのかに熱い。
その首筋をきつく噛もうと口を開いた。肌に触れる前に、ぽつり言葉が落ちる。]
きっと一目惚れだ。 [それはあの赤髪の女への思い、目の前にいる女は違う。白い肌を目前にしてようやく得心がいったと声にした]
(83) 2010/07/11(Sun) 22時半頃
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[噴水の中の人影─戯れに“王様”と呼ばれた男?─は、何事かをぶつぶつと呟きながら、割れた窓越しに、屋内を見ているように見える。
傍まで来た時─何故だろう?─体中が粟立つのを覚えた。]
貴方ハ、……なに?
(84) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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の…ッ こ、の、 この、このこのッ
[めちゃくちゃに何度も水を外に向けて蹴る。 反復。反復。反復。近くに人が来ても気づかず>>82]
この、この、この……ッ!
[噴水の周りの草がけりだされた水に濡れる。]
なんだよ……!!
[黒い影が傍に来るのにめがけても、水を蹴った。]
(85) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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[鳴り響く音楽に混ざり聴こえた声。 緩む手指に口を大きく開き少しでも酸素を摂り込む]
っ…可哀 想な ヒト
[漸く少しだけ空気を吸えて最初に発したのは、 抗議でも文句でもなくそんな言の葉。
ヴェラが誰に一目惚れしたのかも知らず、 慰めるようにただ静かに抱き寄せ背をあやす]
(86) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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なに?
[>>84 ヤニクに問われた内容を投げ返す言葉は 語尾上がりで語調も強く喧嘩腰]
なにって、みてわかるだろ……!?
[怒り任せに水を吸った腕を振り回す。 びしょぬれのまま、夜の闇のなか、 ただ、苛立ちに黒い目が燃えている。]
なに? なにってなに? なに?
なんでわかんないの? なんんんで、わかんないの!?
[吐きかける怒気は、男が引きずるもので、 投げつける言葉はただの八つ当たり。]
(87) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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[ばしゃりばしゃりと響く水音。
身内の訳の分からない恐怖は消えていないものの]
あの、……その水、飲めますカ?
[問いかけは、かなり場違いである。]
(88) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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っ?!
[首筋に噛みつかれ衝撃に息が詰まり、 あやしていた背にツメを立て身が跳ねた]
あ ゥ 何するの?!
[抱き寄せたヴェラの身を突き放そうと、 身を捩り肘で其の胸を押して脚をばたつかせる]
(89) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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[目の前の女は、アノ人を殺したんだ。幸せそうに踊るあの人を。 自分に言い聞かすように心の中で呟いて、首筋を噛む。弱く、強く、 強弱の差をつけて獣が貪るように。 背中にまわされた手の暖かさを確かに感じて、少しの間その温もりに甘えるようにして振りはらわなかった。触れられないアノ人を思って、その暖かさを受け入れていた。
糸を引きながら首筋を開放してぶっきら棒に問う。 殺す前に聞いてやる、とその不機嫌な表情を隠しもせず]
可哀相、ってなにが。
(90) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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怒ってるんだよ!
邪魔するなよ……ッ
邪魔なんだよ! 邪魔なんだよ!! いらいら……苛々するんだよ!
[>>88 水を乞うヤニクを睨みつける。 普段は見せない攻撃性。]
(91) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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[言葉に成されるのは、ぶつける相手のことすら まるで見ていない、一方的な要求ばかり。]
おまえ、おまえ、おまえらなんか……ッ
どうだって、どうだって、どうだっていいんだ! なに? なんなんだよ!
邪魔、しないでよ! 大人しくしててよ……ッ!
[怒りに我を忘れている男が、水が飲みたいのかと、 勘違いしたできたわけでもなかろうが。 蹴りつける水は、味わえ、とばかりにかヤニクの顔を目掛ける。]
もっと、まだ、 まだ、まだだったのに……ッ!
(92) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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一目惚れなんてアナタが可哀想 でも噛みつく躾のなってない犬に変わりはないわ
[寄せる眉根には怒りと嫌悪をありありと滲む。 不機嫌な表情を睨みつけて、 ヴェラの身を解こうと寄せ合う身の間に膝を入れる]
放して! アタシを抱きながら他のヒトを想うくらいなら 想うヒトを抱いたらイイじゃない!
[様々な感情が綯交ぜになった言葉は悲鳴に近く、 ヴェラを抱いていた腕を解いて。 腕の赤が見えれば其の傷にツメを立て抉ろうと]
(93) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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邪魔、ですカ。
[別に何事かの邪魔立てをする気もないのだが。
睨みつけてくる男から少し離れた縁に腰をかけて、片手で水をすくって。]
──僕が邪魔ヲしなかったら、貴方は何をするんでしょう?
[水は少し生臭い気はするが、飲めない事も無さそうなので、そのまま口にする。]
(94) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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サイラス! 犬の躾くらいちゃんとしておいて!
[先にヴェラと遊んでいた気がするサイラスへ、 見当違いな怒りが飛び火して喚き散らす]
(95) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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[隙間を広げるような足の動きに押し出され、先程ツメを立てられた背中が更に傷んだ。 攻撃的な不の表情に一瞬虚を突かれ、腕への攻撃に反応が遅れた。 思い切り立てられた爪は、赤を飛ばして、肉に突き刺さる。]
…っ!!! てめえが、殺したからもう会えないんだよ!!!
[腕を振り払い、ソファーから身を離すと肩を震わせながら反論をした。 がす、と女が座るソファーに蹴りを入れる。]
躾のなってない、ってなんだよ。本能のままに男喰ってるお前に言われたかねーよ人殺し!
[未だ震える手を握り、女目掛けて振りおろす が当たったかどうか定かではないほどに手が震えていて]
(96) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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そうだよ!
[水を足で割って縁石に座り水を飲む男に近づく。
怒りを吐き散らしていると、 余計に腹が立ってくるのか 睨む目は剣呑で、夜の闇も手伝いどす黒い。]
やっと、やっと、やっと、
こっちを見てくれると思ったんだ…ッ
なのに …なのに!
[ぎり。と、睨む目に]
(97) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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[───明白な殺意が透ける。
故意の、目的を持った殺意。]
…そんなに水が飲みたい?
[それが問いへの言葉なき答えの様に、 息を荒げた男は水を飲みに着た男の肩を掴み、 水に引きずり落とそうと手を伸ばした。]
(98) 2010/07/12(Mon) 00時頃
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[抉る肉の感触は柔らかくもしなやか。 振り払われる腕に身をよろめかせるもヴェラを睨む。
蹴られるソファの衝撃に身を竦ませるも、 手指を口許に引き寄せ抉ったツメの間を舌でなぞる]
知らないけどアタシに殺される程度の女で アナタは其のヒトを護れなかったってコトじゃない
アタシが食べるのは男だけじゃないわ ぐっ―――カッ は
[自分に対する侮蔑の言葉が投げ付けられるのに、 振り下ろされる腕に思い切り身を打たれながらも飛び掛る]
…失ってから恨み言なんて云うくらいなら そんなに大事なら―――…
如何して片時も放さず大切に傍におかなかったのよ
(99) 2010/07/12(Mon) 00時頃
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長老の孫 マーゴは、冥い瞳はヴェラを捉えど見詰めは出来ずゆらゆらと揺れる。
2010/07/12(Mon) 00時頃
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わ、ちょっ!
[肩を掴まれて、水の中に引っ張られた。
水音。]
貴方、Sireneが化けたモノだった?
[この国での水妖の呼び方がわからなくて、嘗ての祖国の言葉で、相手に呼びかけた。]
(100) 2010/07/12(Mon) 00時頃
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い、イフリートに、 こ…今度は、水のバケモノ?
[引きずり込むのは成功して>>100 水飛沫があがる。]
な、何言ってるかわからない! どっちがバケモノなんだよ! 歌声で誘惑したのは、そっちじゃないか……!
取ったくせに…ッ ぼ…僕から、盗ったくせにッ!
[ぎらつく目で、掴みかかり、青年の頭を水に沈めようとする。]
(101) 2010/07/12(Mon) 00時頃
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人間じゃないなラ……、
[相手の返事もかえらぬうちに、人外であろうと薬によった頭で思い定めながら]
何にも遠慮なんかしなくっていいんダ。
[怒りも露わな面もちの男に向かって、笑顔を見せた。]
(102) 2010/07/12(Mon) 00時頃
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[鳴り響くのは男の聞きつけないクラシック。ぐびぐびと喉をならしビールを飲む。]
……あー。うめぇ。
[ふぅ、とため息をついて。鳴り響く音の中、怒声が混じっていることに気づく。]
なに喧嘩してんだか。
[こういう時は頭から水をぶっかけてやるに限る。そう思って冷蔵庫をあさる。 その手がふと、内側の壁に貼り付けられたビニール袋に触れた。ガムテープで無造作に貼り付けられた袋をはがせば、その中には注射器。]
ぶっは、こんなところに隠してやがったのかよ。あいつ形から入るタイプだな−! なぁスティーブン。……あれ?
[話しかけてやっと、悪友が近くにいないことに気づいた。]
あー。どこ行ったんだあいつ。やり方聞こうと思ったのに。
[水に溶かしてスプーンの上であぶり、殺菌してから脱脂綿に吸わせ注射器に入れる、そんな手順を見たことがある気がするけれど、ふやけた脳ではうまく思い出せなくて。男の手には少々小さい注射器を困ったようにもてあそんだ。]
(103) 2010/07/12(Mon) 00時頃
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[抉られた腕から、ぽたりと血が落ちた。陥没した肉はでこぼこと、面を不揃いに形作る。 その腕を庇うように半身を引いて。護れなかった、その言葉に対する反論は浮かばないが、言葉が口から出るままに言い返す]
他の男と踊ってたのを引き離して引裂かれたんじゃあ守れるもんも護れねーよ。 そんなことをするぐらい、ダンス相手に嫉妬するぐらい てめぇがスティーブン好きだってんなら―― 目の前であいつを殺して見せようか? [それともお前が死ぬか?と口端を上げた。]
ああ、おいておきゃあ良かったよ。 死ぬ前に一度会えるチャンスがありゃあな
[飛びかかって来た相手から、傷ついた腕を離して。 近づくなと言うように腕を振るう]
(104) 2010/07/12(Mon) 00時半頃
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[水の化け物が再び掴みかかってきた。 避けきれずに肩を掴まれ、また水の中に突っ込まれそうだ。]
[顔の前に相手の手首が。 思いっ切り噛みつく。]
(105) 2010/07/12(Mon) 00時半頃
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莫迦みたい スティーブンなんてスキにすればいいわ
[スティーブンの名には気のない返事をして、 口端をあげるヴェラの言葉には―――緩やかに瞬く]
ふ ふふっ アタシ? アナタがコロシテクレルの?
[狂った様に腹を抱えて笑い出し其れ以上は近寄らず、 ゆらりと身を起こして立ち上がるとヴェラへ向き直る]
―――…シテ見せて?
[首元はヴェラの血に染まり焼け爛れた肌を無防備に晒し、 冥い微笑みを浮かべ誘う様に首を傾げる]
其れとも惚れた女に先立たれたアナタを 送ってあげるべきかしら
(106) 2010/07/12(Mon) 00時半頃
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─ 庭 ─
[庭から見える窓は、朱を帯びた灯かりが漏れ 黒い芝を影にして照らしている。 割れた硝子が地面に落ちそれを反射して
大音量で思考を押しつぶすような音楽。 その合間に、暴れる水音が挟まる。]
なに、なに、なにを笑ってるんだよ…ッ おま、おまえも、 サイモンみたいになりたいんだ!
[浮かぶ笑いを、自分をバカにしたものと、 歪めてそう受け取って手を伸ばし──]
〜ぎッ!?
[服の袖のない素の腕に、歯が食い込んだ。]
(107) 2010/07/12(Mon) 00時半頃
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[深くかぶりつかれれば、そのまま骨をがっちりと捉えられる。
痛みに顔を歪めて、引き離すために、 腕を振り回そうとぐいと手を身体の方にひっぱる。]
こ、の…っ
[噛まれていない手で、上から水の中に押さえつけようと、 正面から、肩に手をかける。 一見だけは、じゃれてふざけて、水遊びでもしているようで、 ぎらつく男の目だけが、ひどく異様。]
(108) 2010/07/12(Mon) 00時半頃
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……なんでてめぇが殺されるのを許容すんだよ。
[そんなんだったらアノ人を殺すなよ。 怒りは頭に血を上らせる。笑い声は、オーディオから溢れる数多の声に融合して、まるで何人も声を上げて笑っているよう。余りの不愉快さに片手を当てて頭を振る。アノ人が死んでいるのに笑うなんて。]
殺してほしいなら殺してやるよ。 [続く問いには鼻で笑って。]
生憎後追い願望は無いんでね。一目惚れした女が不憫にも死んだら、自己満足でも仇をとりたい、ね。
[無防備に首を晒した女に手を伸ばす。もう一度首を絞めてやろうと。 もう今は震えは小さくなっている手はまっすぐに伸びる。]
(109) 2010/07/12(Mon) 01時頃
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[化け物が真向かいから肩を掴んできた。
振り離そうとはしない。掴まれたまま、後ろに下がる。 数歩下がると、膝の後ろに、噴水の縁が当たった。 男の襟首を掴んで、]
水の中じゃなくて、こっちのリングに上がれよッ!
[そう叫ぶと、噴水の外側に相手諸共倒れ込んだ。]
(110) 2010/07/12(Mon) 01時頃
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[酩酊した者たちは、理屈の通らぬ殺意を互いに向け始める。 サイモンやホリー、そして自分の命もこうして奪われたのだろうか]
――いい気味。
[早く誰かこちらにこないかしらと、女は昏い笑みを浮かべ客人らを眺めている**]
(+12) 2010/07/12(Mon) 01時頃
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アタシなんかに恨み言を零す男に 惚れた女も護れない男に 一目惚れなんかする可哀想なアナタに
殺せるなら殺せばイイわ
[問いではない呟きへの答えには一瞬だけ、 考えるような思考の隙間に手は伸びてくる]
…仮令アナタに其の気がなくても ヒトを殺そうとするなら
殺される覚悟も必要よ
[続ける筈の言葉は喉へ絡む手指に途切れ、 伸ばす手はヴェラの首を絞めず腕にツメを立て。
ヴェラ諸共に硝子の散らばる床へ倒れこもうと、 勢いよく体辺りする様に身をぶつけた]
(111) 2010/07/12(Mon) 01時頃
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[肩を掴み、襟を掴まれた状態で、 庭の芝の上に転がされる]
痛ッ
[芝の上には硝子の破片がまだ散っていて、 それで、頬を軽く傷つけた。]
(112) 2010/07/12(Mon) 01時頃
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[倒れ込んだのは、芝の上。 柔らかな土だったが、それでも背中を強打した弾みに一瞬息が詰まる。]
……痛ぅ。 でも、土の上なラ
[こちらが有利なはずだ。
体を起こしながら、相手を*睨みつけた*。]
(113) 2010/07/12(Mon) 01時半頃
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覚悟はいらねぇよ。全ては一瞬で、全ては過去だ。
[喉に届いた指が、続く言葉をせき止めたとは知らずに返答をして。 伸ばされた腕は、傷のない右腕に爪を立ててくる。 つう、と小さく声を漏らし目を細めた。
その時にピンと伸ばして喉笛を抑えていたはずの力が緩んで 行動を許してしまった。 どん、と前方に衝撃を感じ、次いで背中にも鈍い衝撃と鋭い痛み。 目を見開いて、今度はけして小さくない、声が漏れる。]
…っ!!! あ゛、いてぇ
[それでも一度は緩めてしまった手に、もう片方を添え、再び力を込めた。 体を回転させ、女の背にガラスの破片を刺そうと力を込める]
(114) 2010/07/12(Mon) 01時半頃
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─ 庭 ─
[引き摺り倒されながら、縁石に階段でぶつけたのと 同じ箇所をぶつけて、痛みに目を見開く。]
こ、の、
邪魔、邪魔──ッ
邪、魔す る、なあぁああ!!!!!
[痛みで倍加した苛立ちに手を振り上げる。 細い男の闇雲の滅多打ちは、 かわすも容易で、稚拙な*怒り任せの攻撃*。]
(115) 2010/07/12(Mon) 01時半頃
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[過去との単語を聴けば半ばまで瞼をおろし、 傷のなかった腕にも蚯蚓腫れをひいたか。 倒れ込む衝撃とヴェラの声と同時に微か緩む喉]
…ナタの名…
[ひゅうと喉が鳴り言葉になったのは其れだけ。 酩酊に意識は朦朧としても我が身を省みない分だけ、 行動は早く硝子片を手の切れるのも構わず掴む。
腕や背が床に転がる衝撃と硝子片の刺さる感覚。 痛みは―――冥い感情に飲み干され遠い。 長い黒髪が揺らめく床に赤い血が広がっていく]
『遊ビマショ』
[口唇だけで囁き無邪気な笑みを浮かべると、 血の垂れる硝子片を振り下ろす。 感覚は鈍く顔や首を狙えど正確性は欠いて]
(116) 2010/07/12(Mon) 01時半頃
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[名前を聞かれても答える事はしなかった。 ただ眉をひそめただけ。それすら背中の傷跡のせいかもしれなかったけれど。 上から圧し掛かりつつも、首を緩める事はせず、絞め続ける。]
……なあ、知ってた?ヤってる最中に首しめんの、気持ちいいんだって。 [行動から連想されることを口にして。軽く力を緩める。簡単には殺さないと、意思表示をして。 笑みを浮かべて、血を、ガラス片を振り回す女に 息をのんで辛うじて避けようとしたけれど
ざく、と肉を貫く音が軽く響いた。]
(117) 2010/07/12(Mon) 02時頃
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[ひぅ、と息をのんで。 それから首筋が熱くなる。それが首だけでなく、鎖骨辺りまで垂れてきて漸く。首から血を流しているのだと気が付いた。 気づ付いた方の腕で血を流す箇所に触れ― 頭は首筋を流れる大きな血脈の名前を探そうとする。
その間にも残る腕は首を絞める力を再び入れる。 もう一度、どこかを裂かれて、漸く相手の持つガラスを払おうと怪我を抑えてた腕を動かした。]
げ、ほ。
[体を動かして抑えるのに楽な体制へと、馬乗りへと変わろうとする]
(118) 2010/07/12(Mon) 02時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/12(Mon) 02時頃
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ハッ …っ
[緩む喉に口を大きく開いて酸素を摂り込むも直ぐに、 再び喉を締められ酸素は足りぬまま。 脈拍はあがり耳鳴りの様に鼓動が聴こえて、 ヴェラの声も浮かべる笑みも歪んで遠く眉を寄せる。
空気と脳への血が足りずくらくらと目の前が暗く、 振り回す硝子片が何処を抉ったのかも定かではない。 ただ深く深く突き刺し傷口を開こうと、 力任せに引きおろせば自分の手にも深く刺さる硝子]
『シてみる?』
[ずると刺した硝子で肉を裂き傷を広げながら、 締められ不自由な首を僅かに傾けて見せる。 硝子片は手指の骨に達してぎちりと軋むも、 開く足の間は異様な興奮に濡れそぼる]
(119) 2010/07/12(Mon) 02時半頃
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[手指の緩むのにひゅとまた酸素を求める音。 水に洗われた白い胸元へもヴェラの血がおちてくる]
…っ!
[再び振り上げた硝子片は振り払われ勢いよく床に。 ヘクターの元へも破片が飛んだだろう。
裂いた傷口にツメを立て抵抗しようと力で敵う筈なく、 新たな硝子片を手にするより先に馬乗りになられる]
…
[身じろぐと長い黒髪が赤の広がる床にうねり、 背中の下で硝子の割れる音や擦れあう音。
冷淡と苛烈を合わせもつ冥い瞳は揺らめきながらも、 辛うじてヴェラの姿を捉え*緩やかに孤を描いた*]
(120) 2010/07/12(Mon) 02時半頃
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おーい、スティーブン? つーかこの家広すぎるだろーよおい。
[今この瞬間友人たちが殺し合いをしているとは夢にも思わず。じゃれあってるやつらがいるなー、程度の認識。のんきな男はマイペースに酒をあおっていたが。
マーゴの投げたガラス片が目前をかすめれば、表情は一変する。]
うぉあっ!? あぶねーだろうがおい!!
[マーゴと誰かがむつみあっているように見えたけれど、はた迷惑だと感じればお構いなし。冷蔵庫の水差しをひっつかんで、ずかずかとそちらに向かう。]
どういうプレイしてんだお前ら! あぶねーんだよ!!
[派手にぶちまけられた水は二人の頭を冷やしたや否や。]
(121) 2010/07/12(Mon) 11時半頃
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─噴水横─ [めくら滅法に、拳が飛んでくる。 避け切れそうなものではあるが、水をたっぷり含んで重くなった衣服や、薬の影響もあって、2〜3発顔に貰ってしまった。] …い たぁ
水から上がっても元気じゃないカ?どうなってるんダ?
[唇の端を切ったものか、口の中に血の味が広がる。]
いい加減、大人しくしろよッ! [殴られっぱなしですませる義理も何もありはしない。 相手の懐に飛び込んで、闇雲に拳をふるう。]
(122) 2010/07/12(Mon) 21時半頃
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[ガラスはどれほど深く裂いたのか。失血はどれほどの量なのか。 抑えようとする左手をすり抜けて、ぽたりぽたり、止まることなく落ちていく。赤い水が白い肌へ吸い込まれるように落ちていく。
せっかく体勢を変えたのに、失血は意識を朦朧とさせる。 目の色に感情が籠っているのかどうか、自分が今何を思っているのかどうか。全て判らずに、ただ義務のように、震えだした右腕を叱咤して、自らの血でぬめる女の首を絞めようとする。
ばしゃん、冷えた水がぶつかった。その衝撃に歯向かうことなく、女の体から崩れて、脇の床にうずくまる。水は血を薄め、体を冷やすが、それでも傷口は熱い。 水を掛けてきた犯人を、水分を含んで垂れさがる髪の間から朦朧とした目で睨んだ。]
(123) 2010/07/12(Mon) 22時半頃
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て、め。 なにすんだ、こら。
[何か喋ろうとするたびにヒュ、ヒュ、と笛が鳴る。 自らの喉から漏れる音だと気づくまでに時間が掛かった。 体を起こし、なんとか立とうと力を入れると、反応するよう喉から血が吹き出た。 左手でそれを抑えようとしても、血は生命力を連れて流れ出ていく。 さっきまで女の首を絞めていた手で、水を掛けた男の胸倉をつかもうとするが狙いをつけることも、触れたものに力を入れて掴むこともできず。ただ体をなぞって落ちる結果に終わった。 舌打ちをして、ノロノロとその横を通りすぎようと足を踏み出す]
(124) 2010/07/12(Mon) 22時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2010/07/12(Mon) 22時半頃
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[怒声が頭上から聞こえている。頭、背中に拳が当たっているのはわかっているが、こちらの方も、手や足を相手に繰り出し続けた。]
何だか、きりがないなア……。
(125) 2010/07/12(Mon) 22時半頃
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[ばたばたと白い裸体に零れてくる血に混じる冷や水。 見開いた瞳だけでなく全てを覆い―――…]
ゲホッ ゲホゲホッ
[喉に流れ込んだのは酸素でなく水。 身を返し俯いて吸い込んだ水を吐く。
ヴェラがヘクターに反応するより遅れ、 床に手をつき俯いて血まみれの背は蠢いた]
…ハ ッ
[洗い流されたヴェラの身を流れ出す赤。 流し見る視界は揺れて世界は歪む]
(126) 2010/07/12(Mon) 23時頃
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[見つけたもの全てに噛みついた男は、今や喉から血を流し、命を流してゆらりゆらりと歩いていく。何がしたいのか、どこに向かうのか自分では理解できず、足の向くままに。
壁際まで来て、頼るように体をもたれさせ掛けると、そのままずるずると床に座った。重い体と頭を壁に預ける。窓を割った時に散らばったのであろうガラスを見つけて、右手で強く握りしめた。これ以上意識が朦朧としないように最後の抵抗。ガラスは皮膚を破り、肉に刺さって、余計に血を奪っていく。 窓の外では噴水の側で二つの人影が揉み合うような動きをしていた。 ぼんやりそれを眺めて――血を失った頭は、それに対する心の動きを何にも感じず。 ただ、ガラスを失った窓から空を見上げて一言呟いた]
ああ、綺麗だなぁ。
(127) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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[洗い流された白い背中には未だ硝子片が刺さり、 たらたらと無数の赤い筋を引いていく。
危機感からか視線が追うヴェラは窓外を見上げていて、 空より其処に人影を見て眉根を寄せる]
ケホッ
[開く口は名を紡げずよろめき立ち上がる。 冷やされた身は一気に感じるものもあり―――…
崩おれる。
焼ける程に全身が痛くて小刻みに震える身。 爛れ裂かれ傷ついた身は動く事を拒み床に這う]
―――Kerberos....
[名を知らぬ男を呼ばわるともなく囁いて、 半ば力尽きるように身を支えていた腕が折れた]
(128) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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長老の孫 マーゴは、無様にぐしゃりと床に這う。
2010/07/12(Mon) 23時半頃
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[目の色に生気はなく、茫洋と宙を、空を見つめるだけ。 後ろの方で崩れる音がした事に気付いているかどうかも定かではない。 首筋の傷跡を抑えていた左手が、重力に負けたようにずるずると下へ落ちた。傷はいまだ血を排出しているけれど、初めのような勢いはなく惰性で流し続けているよう。 力の入らない腕で体を抱きしめるように両腕を回すと、筋肉の動きに反応するように上半身が傾いて、倒れた。]
さむい、な。さむい。 かぜひいたかな。あしたはかいぼうがくのじっしゅうがあるのに。
[指先がひくり、動く。そういえば抱きしめてくれた人は誰だったろうか。暖かかった、人の体温を思い出す。 どんなに体に腕をくっつけても体温は上がらず冷めたまま。温もりを求めるように絨毯に頬を擦り付けると、ガラスの欠片が引っ掻き傷を作った]
(129) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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ホルマリンと、エタノール、トリプシン それから……氷酢酸。アルシャンブルーも……。 透明骨格標本、作らないと。 硬骨を赤く、……染めて。瓶に……。
[意識は漂い、いつかの学友と話す姿が浮かんでは消え いつかの彼女を抱きしめる姿を思い出しては沈めていく。 呼吸は弱く途切れがちで、ヒュウヒュウと耳障りな風の吹く音を残して消えていく。鼓動と同じリズムで流れ出る血は、首元の赤い水たまりをゆっくり広げていった。
ぼやけた視界に移りこむのは、いまだ1人で踊り続ける赤髪の女。 1人で踊るバレエはあちらへヒラリ、こちらへヒラリと残滓を巻き上げ 見る者を誘惑する。 きっと、彼女は――ダンス相手が、スティーブンが好きだったのだろう。 そうは思っても、敵わない恋の舞踏の美しさに最後の笑みが零れた**]
(130) 2010/07/13(Tue) 00時頃
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