43 朱隠し
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
雷門が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、明之進、ウト、一平太、春松、慶三郎、朧、藤之助、勝丸、定吉、華月斎の10名。
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……そう、だな。
[>>1:167男は曖昧に頷いた。 ウトの両の手で包まれる一羽の蝶、 力を混めればくしゃりとすぐに壊れる繊細な細工は、彼の指先に焔を燈しているようにも見えた]
いや、だってだな……
[からかわれると感じるウトの声音、戸惑いと共に頬が僅かな熱を持つ。 唇を掠めた指先に、困惑はますます深く]
……その冗談は性質が悪い、な。
[笑う相手に、もう否定の言葉は無かった。 はあ、と大げさなほどに大きく息を吐く]
(0) 2011/02/14(Mon) 04時頃
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明之進は、しばらく話を続け、やがて*帰路についた*
2011/02/14(Mon) 04時頃
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ま。俺がいなくなったら飴細工作る人おらんようなるから、それは大変よなー。
[ちらりと覗かせた本音を誤魔化すように笑って>>1:171]
…一平太は、どうなん? 望む望まんに限らず、連れてかれるんかもしれんけどなあ。 でも一平太おらんようなるんは嫌やなー。 飴湯の常連さんおらんようなったら、売り上げ減ってまうもん。
[最後は冗談で締める。笑い話で済むように。 しばらく言葉を交わした後、屋台へ戻った。 その日は、遅くなる前に店を*たたんだ*]
(1) 2011/02/14(Mon) 05時頃
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[陽は沈み、冷たい風を乗せ、夜が来る]
[ウトとはどれくらい共に過ごしていたか。 舞う蝶を隠し、男の姿は神社へと上る石段の前にあった]
[――探す―― と、男が言ったのだから。
帰宅の途に付く一平太に先回りをし、 ――見つけた―― とだけは、*言っておこうと*]
(2) 2011/02/14(Mon) 06時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 06時頃
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[>>1お前はどうなのだ?との定吉の問いには]
そうだね…敢えて望んでいきたいとは思わない。
[穏やかに笑う]
だけど、無理矢理連れて行かれても戻る手段はないんだから諦めるしか、ない。
[それは事実なのだから]
(3) 2011/02/14(Mon) 08時頃
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[朝。ちかちかと眩しい光を感じ、目を覚ます。 目元を擦りながら半身をおこすと、鏡が朝陽を反射していた]
……朝陽?
[いやおかしい。 たしかに陽は上っているが、鏡には当たってはいない。それに仮に当たっていたとしても、横たわっている朧の目に、どうして光を運べるか]
……どういう事だ?
[怪訝な表情を浮かべ、鏡を手に取る。 するとその鏡面は、昨日までとは違い、ぴかりと輝いていて……]
これは……!
[はらり、はらり。 鏡の中で薄紫の花が舞う。 そして徐々に浮かび上がる、小さな角を持つ男の姿。
それは―――**]
(4) 2011/02/14(Mon) 08時頃
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[昨晩はどのくらいまで朧と話をして居ただろう、別れるまでに随分と二人の距離は縮み親しくなったと思わせただろうか]
――――朧、さん。朧。
[はにかみながら擽ったそうに名前を呼ぶ様はまるで恋をしているようで。 音の響きが気に入ったと狙いを定めた狩人の瞳は獲物を見る時、常の淡い藤色から鋭い金にちらりちらりと変わる**]
(5) 2011/02/14(Mon) 09時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 10時頃
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― 供物台 ―
[ 一段と冷える雪の朝。 降る雪の音まで聞こえてきそうで、その音を何となく聞いていたくて息をするのももどかしい。
春松は、主人の許可を得て、供物台の前にやって来ていた。 今日は、兄の「命日」。 山の神に一番近い供物台の前に立ち、兄を思う。]
にいさん。 そちらは寒くはないですか。 風邪などひいていなければよいのですが。 そちらは飯は美味いのでしょうか。 そちらの神々は、親切なのでしょうか。
[ 小声で語りかける。 供物台の前には、夕餉の麦飯で作った不格好な握り飯。]
(6) 2011/02/14(Mon) 10時頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 10時頃
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― 供物台 ―
[りん――
何処からともなく響く、鈴の音一つ。 ゆらりと現れる人の気配。はらはら降る雪の中に有ってもむき出しの侭の足に結わえた鈴が、その音でアヤカシの来訪を告げる]
ほう……? 旨そうな握り飯だな。
[不格好だけれども、想いの籠ったそれに。 アヤカシの興味は惹かれたのか指を伸ばす]
(7) 2011/02/14(Mon) 10時半頃
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[皆と別れ、家路につこうとすると石段のところに見知った姿があった>>2]
華月斎殿
[なぜこうも都合よく出会うのかいささか不思議に思いつつ 声をかける。 見つけた、と言われれば]
あぁそうでした、では次は私が鬼ですね
[おどけたように*笑った*]
(8) 2011/02/14(Mon) 10時半頃
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?!
[ 鈴の音に、弾かれたように声の在り処を探って首が巡る。]
え?! あ、あの……?
[ 伸ばされた指と、声の主の間を視線が忙しなく往復した。]
(9) 2011/02/14(Mon) 10時半頃
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[伸ばした指で握り飯を掴む。 止める様子がなければ、そのまま食べようとして]
……ん? 喰っちゃだめなのか?
[せわしなく首を動かす少年に、ゆるりと狐の面が首を傾ぐ]
(10) 2011/02/14(Mon) 10時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 11時頃
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[ 止める、という考えは頭から抜けていた。 握り飯が面の中に消えるのを見届けてから漸く。]
――あ。
[ 間抜けた声が出る。]
あ、の……。 あなたは、山の神なのですか?
[ 震えは寒さ故か、恐怖か。 歯の根がカチカチと音を鳴らす。]
(11) 2011/02/14(Mon) 11時半頃
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─仮宿─
なんだこれは……。 何故……!
[信じられない──といった表情で、急ぎ身なりを整えて、仮宿を出る。 出てすぐに、寺の前を掃除していた小坊主を掴まえ]
この男に見覚えはないか!
「あの、この鏡は何でしょう?」
……!!
[鏡を見せるが、どうやら他者の目には相変わらず小汚い手鏡としか映っていないようで。 今度は仮宿の管理をしていると思しき男達を探し、また同じ事を訊ね。 そして、あの晩、自分を運んでくれたのは一体誰なのかを訊ねてみる]
「あぁそれは、ここにいる梅吉と八平だな」
(12) 2011/02/14(Mon) 11時半頃
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[込められた少年の兄を想う心を喰らう。 それはとても甘美に思え、アヤカシは一言]
美味である。
[呟く]
さて、どうであろう。 仮令そうだったとして、それがそなたに何ぞ関係が?
[ガチガチとなる歯の根に、くつくつと意地悪く響く笑い声]
(13) 2011/02/14(Mon) 11時半頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 11時半頃
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この鏡……ではなかった、その、藤色の着物の男は一緒ではなかったか!
「さてどうだったか。ここにお前さんが運ばれてきた時には、見なかったけどねぇ」
……やはり、か!
すまぬ、礼を言う!
[間違いない。 藤之助は───アヤカシだ]
(14) 2011/02/14(Mon) 11時半頃
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……藤之助! 何処にいる藤之助!
[鏡を強く握りしめ、供物台の方へと走る]
あやつ……私を誑かしたか!
[ぎりりと奥歯が軋む。 供物台の前に着けば、そこに2つの人影を見つけ、一旦は平静を取り戻すかもしれないが]
(15) 2011/02/14(Mon) 11時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時頃
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[聞こえてくる聲に、ゆらりと振り向く狐の面。 騒々しく既知の名を叫ぶ聲に、面の下不快そうに眉を潜めて一瞥して]
騒々しいぞ。 此処に藤之助とやらはおらぬ。
……なにようぞ?
[平静を取り戻したかに見えた男に、声を掛けた]
(16) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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あのっ! あなたが、本当に、山の神であるならば。
[ かじかんだ拳を握りしめ、表情の見えぬ面を見据える。]
兄の行方を、ご存じではないでしょうか?! 2年ほど前の今日、ぼ…私を置いて、消えてしまったのです。 祭の時分、もしやアヤカシの里にいるのではないかと思いまして。
[ 声は震えるが、真剣なまなざしを向ける。]
(17) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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─供物台─
[>>16藤之助は居ないと言われれば、騒がしたことの詫びをするように頭を下げ。 >>17兄の行方を尋ねる少年を見る]
……すまぬ、少年。 ひとつ訊ねたいのだが。
お前の兄は、神隠しにあうことを望んでいたか? それとも──その様なことは有り得ぬか?
(18) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[ ウトの反応で、昨夜篝火の前で見かけた男の乱入に気付く。 漏れ聞いてしまった告白が脳裏に蘇って、痴情のもつれだろうか、とぼんやり思った。]
(19) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[そして再び、狐の面の男に視線を移し]
昨夜私は、アヤカシと話をした。 いま言った藤之助という男がそうだ……!
[クッと顔を顰め、鏡を見る。 そこには変わらず、アヤカシの──藤之助の姿が映っているが、おそらくは、他者にはやはりただの小汚い鏡なのだろう]
(20) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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そなたの兄?
[ゆるり首を傾げて]
知らぬな。
[真剣な眼差しを正面から見据え、左右に首を振る]
それに神隠しにあったとは限るまい。 そなたを置いて、村を出たのやもしれぬ。そうは思わぬか?
(21) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[ 男の問いに首を傾げる。]
……何故、そのような事をお聞きなさるのです? 兄は、突然消えてしまったのです。 その時の心など、私、が、知る術もありません。
[ 望んでいなかった、と答えたかった。 けれど、本意など分からない。 アヤカシに魅入られ、弟を忘れ――いなくなった可能性も、否定できない。]
(22) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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ウトは、朧をちらりと見た後、春松と話をするのを、脇でみやる。其の折にも、りん――と鈴は音を響かせて。
2011/02/14(Mon) 12時頃
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そう、ですか……。
[ 知らぬとの答え>>21に、肩を落とす。続く言葉は、否定するように目を閉じて首を横に振る。]
兄は、 兄は、そのような人では、ありませぬ……!
(23) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[翳される鏡を一瞥するも、アヤカシの目には小汚い其れにしか見えず。 ふん、と鼻を一つ鳴らして]
ほう。アヤカシを見たと申すか。 ……で、その藤之助とやらをなんとする?
法師にでも頼んで、払う心算か?
(24) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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人の心とは移ろうものじゃ。 そなたの兄はこの村に居る事が苦で有ったのやもしれぬ。
……それにもし神隠しに遭っていたとして、 連れ帰る事なぞそなたには叶わぬだろう。
人の子よ。 そなたは、何を望む……?
[肩を落とす少年へ掛けるは、問い。 まるで禅問答のような言葉に、少年はなんと応えるか。 アヤカシは面の下、その心の裡まで射抜く様に見詰める]
(25) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[>>22首を傾げる春松に、そうか……と頷き]
いや……昨日、藤之助が……アヤカシが、私にこう言ったのだ。
「アヤカシは、嫌がる人間を無理矢理連れ帰るのを好むから」……と! すべてのアヤカシがそうであるとは限らぬとも言っていたが、あやつの口振りからして……!
[つとめて冷静に話そうとするが、表情は険しいものになってゆく]
(26) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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― 石段 ―
[藍染まる空見下ろす石段で、 再び会った一平太>>8に微笑みかける]
では、今度は一平太が俺を探してくれ。 また明日、祭で会おう。
[すれ違う際に囁いて。 横をするりと抜ければ、喧騒の中へと身を滑らせた]
(27) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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アヤカシと……?!
[ 目を見開いた。 昨夜一緒にいたあの男性が、アヤカシだというのだろうか。]
まさか、兄を……?!
[ 疑惑が胸に広がっていく。]
(28) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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>>24 なんとすると……。 そ、それは……。
[言葉に詰まる。 激昂のままに飛び出したは良いが、自分は一体、藤之助を見つけ出してどうしたいというのだろう。
……祓う? いや、少なくともそんな事は望んではいない。 何故それを望まないのかは、己でもよく分からないが]
(29) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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ちがい、ます。
[ ウトの言葉をはっきりと否定する。]
嫌になったのなら、せめて僕には告げる筈。 そんなことをしない、にいさんではない。 それは僕が一番良く知ってる!
[ 顔を上げ、睨み付ける。 人の子、という言の葉に、眼前の相手がアヤカシであると確信して。]
僕の望みは、にいさんとまた暮らす事だけです。 アヤカシがこちらとあちらを行き来できて、 人がこちらからあちらに渡れるならば。 きっとあちらからこちらに帰ってくる事もできましょう。 僕は、諦めません。
(30) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[言葉に詰まる男へと、狐の面は一瞥後。 ふん、ともう一つ鼻を鳴らす]
なんじゃ、そなた。 己が為したい事も判らぬのか。
[つまらぬ、と。 面の下呟く声は、低く]
(31) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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藤之助は、社の屋根の上で日向ぼっこ。――騒がしい声は聞こえている。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[肩を落とした少年が、しっかりと此方を睨み据えるのには、 いたく気に入ったようで。 面の下、にぃと蛇のように細まる赤い瞳]
ならば。 そなたは願いつづけるが良い。兄が戻る事を。
山の神は猫のように気まぐれよ。 そなたの強い望みを気に入れば、気まぐれにその願いをかなえるやもしれぬ。
[くつくつと。 笑う声が風に溶ける。
りん、と。一つ鈴の音を鳴らして、アヤカシの姿もまた、風へと溶ける]
(32) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[>>28春松に緩く首を振り]
いや、真のところは分からぬが。 しかし、藤之助がアヤカシであることだけは間違いない。
何にせよ、私はもう一度、藤之助と会わねばならぬ! 会って、直に問い質す!
(33) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[神の社の屋根の上。 藤の香りに誘われるように、男の姿はいつの間にかその横に]
……探していた相手、惹かれた相手がアヤカシだと、 あの男は気付いたらしいな?
[声音は驚くわけでもなく、慰めるわけでも、非難するわけでもなく。 ただ事実を淡々と述べる]
(34) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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……山の神、いえ、アヤカシよ。 あなたは人を何だと思っているのです。 飽きたら捨てる、玩具のようなものだと?
……あなたなんかの為に、握り飯を作った僕がばかみたいだ。
[ 腹が鳴った。 踵を返す。]
何か――何か、方法はある筈。 そう、あなたを、「祓う」のも、悪くはないかもしれませんね。
[ 今度は怒りに声を震わせながら、春松は石段を下りて行った。ウトの姿が消えるのは見ていない。
――鈴の音が、やけに耳に残る。**]
(35) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[ごろりと寝転んだ隣にいつの間にやらもう一人のアヤカシ]
どうやって知ったやら、しかしあの男は最初アヤカシに浚われてしまいたいと泣いていた。
なのにこの怒り振りはなんなのだ? 望み通りアヤカシに会えた事を喜ぶのが先ではないか?
[ひねくれたアヤカシは、嫌がられば嫌がられるほど構いたくなり 探されれば探されるほど逃げる天の邪鬼。 もっと疎んでくれるなら、里へ攫ってしまいたい]
(36) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
|
|
[>>31低い声にたじろぐ。 心が、ひどく揺れているのが、自分でも分かる。
騙した藤之助が悪いのか。 騙された自分が悪いのか。
───そも、よくよく思い返してみれば、藤之助は、嘘はひとつも言ってはいない。 己が勝手に勘違いしただけだ]
私は……どうすれば……!
[俯き、手で顔を覆う。 耳に鈴の音が響き、顔を上げれば、そこには狐面の男の姿はなく]
……!
(37) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
あの男、俺に触れもせずにアヤカシだと確信する理由は……
あの鏡か。
何故あんな物を信じるのだろう。
[朧の手にしていたそれを、語り合った自分より信用しているらしい事実にチリリとした不快感を感じる]
(38) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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藤之助は、しばらくは、屋根から降りるつもりは無いだろう**
2011/02/14(Mon) 13時頃
|
[ひらりひらりと、橙色と紫の二羽の蝶が舞っている]
さあ、それは本人に直接聞いてみたらどうだ。
[寝転ぶ傍>>36に腰を下ろす。 2人の性格は、まるで逆。 それでも、だからこそか、藤乃助のことは不思議と嫌いにはなれなかった。 相手はどう思っていたのか解らないが]
(39) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
そうか、あやつもアヤカシか。
[手の中の鏡を覗き込む。 そこには、まだ藤之助が映っているが]
……鏡よ、もし聞き届けられるなら。 今宵はあの男を……狐面の、男を。
(40) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
―朝:自宅―
……んー。外出たないなあ。
[冬の朝は寒い。薄い布団は外よりも温かくて、ついごろごろとしながら、昨日の事を思い出す。一平太の問いに答えた明之進はどことなくぎこちなく感じられ。まるで、心の内を言い当てられたから取り繕ったように思えた>>1:166
そして一平太も。強く嫌がるわけでもない穏やかな口調は、連れ去られるのを受け入れているような……抵抗する気は一切なさそうに思えて>>3]
危ういなあ。………俺も含めて。
[ごろんと寝返りをうつ。奉納の為の梅の枝と、作り損じの三本足の猫が視界に入った。失敗作だからと溶かし直すのは、何となく明之進まで失敗作だと言っているような気がして出来なかったのだ。
かと言って、食べる気にもなれなかった。自分達を猫のようだと言ったらしい、アヤカシ…]
(41) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
あ〜〜〜〜〜〜〜〜…あかん! うだうだしとったら、あっちゅう間に一日終わってまうわあ。
[唐突に、布団を蹴った。がばっと起き上がり]
腹減ったらろくな考えになれへん。まず朝飯!んで仕事せな!
[寒さより空腹が勝った。朝食をしっかり摂ると、この際、山の神への用事はさっさと済ませようと、梅の枝の作成に取り掛かった。もう少しで完成だったそれは、一度気合を入れれば、然程時間もかからずに出来上がるだろう*]
(42) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
……。
[そう呟いたあとで、思い直す。 何を馬鹿なことを……と]
あの老婆自体がアヤカシだったなら、どうするというのだ。
[幾分、冷静さを取り戻した。 となれば、尚更、藤之助を探し出す必要があった]
やはり、直に……。
[直に触れ、確かめるのが一番か。 鏡を持たぬ手を、じっと見つめた]
(43) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
――… 鏡? そんなもので、俺たちのことが解るのか?
[>>38 言われ、視線の先にある鏡に気付く。 下りる様子の無い藤乃助は、拗ねているようにも見えて、 まるでこどものようだと笑う]
(44) 2011/02/14(Mon) 13時頃
|
|
― 自宅 ―
[自室の文机の前に座り、ぼんやりと思いに耽る。]
猫のような生…か。
[全く望まない訳ではない。世間の目を気にせず、山の神達と同じ世界で自由気ままに生きる事は案外楽しいやもしれぬ。]
猫のように四つ足で居れば、杖も要らぬしなあ。 [自嘲気味にくすりと笑う。 だが、本気で考えるには至らない。自分に僅かに残ったもの全てを捨てて「あちら」へ行く気にはなれないと思い直し。]
(45) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
[ともかく、ここには姿はないようだ。 ならば、誰か見た者は居ないだろうかと、祭りの会場へ赴いて]
すまぬ。 この辺りで、藤色の着物の男を見かけなかっただろうか。
……あぁそう。昨夜、私とともに居た男なのだが……。
「なんだい兄さん、お連れさんが神隠しにでもあったかい?」
い、いや、そうではないと思うのだが。
(46) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
――囁きは 歩毎に揺れる 鈴の音の 誘いし鳥居 向こう側まで
[山の神に逢うという、滅多に出来ぬ体験をしたのだと。そう思っておこう。 短歌を紙に書き留めていると、祖母が自分を呼ぶ声が聞こえた。]
はい、なんでしょう。
[膝をついて歩き、*自室を出た。*]
(47) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
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|
― 自宅 ―
[石段のところで会った華月斎>>27]
『では、今度は一平太が俺を探してくれ。 また明日、祭で会おう。』
探しきれるだろうか…
[べつに努めて探すまでもなく、必定であれば出会えるものであるが…
それに会って話をしたところでどうということもなく、 却って自分に付きあわせては申し訳ない気持ちもあった。]
それは、運に任せますかね。
[それよりも気がかりなのは明之進の話。 そして、境内のところで会った藤の香りを漂わせた男の話]
(48) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
―石段―
ん、あれ?春坊……?
[薄い紙に包んだ奉納品を持って、神社へと上がる石段に通りかかると、何やら非常に機嫌の悪そうな春松とすれ違った。>>35
彼がここまで怒るのを見るのは、初めてかもしれない。気圧されて、声をかけそびれて]
喧嘩でもしたんかなあ…?
[首を傾げながら、石段を上がっていく]
(49) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 13時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
[ 寒さに耳の奥が痛い。 先程の男が告げた「アヤカシ」の名を口の中で繰り返す。 去り際の朧の言葉>>33は耳に届いていない。
彼のアヤカシは、兄を知っているだろうか?
午前の仕事を黙々とこなしながらも、頭はその事で一杯であった。]
(50) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
[明之進に一緒に来ないかと言った男
鈴の音を鳴らしていた…これは確実にアヤカシであろう。 それも定吉を連れ去ったのと同じアヤカシかもしれない。
藤色の着物を来た藤の香りを纏わせた男… 『アヤカシは、嫌がる人間を無理矢理連れ帰るのを好むから』 まるで我事のように言うあの口調は…おそらくアヤカシの一人であろう。
そこで気にかかることが一つ
華月斎もまた…藤の着物の男と似た雰囲気を漂わせていること]
(51) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
―境内:供え物台の前―
さっむー。雪降ってこんやろなあ?
[はぁ、と息を吐くと。供え物台の上に、持ってきた梅の枝を置く。薄茶の枝に、淡い紅に染められた梅の花弁、濃い紅のつぼみがついた飴細工。普段短時間で作っている物とは違い、長い時間と手間がかかっているのは、一目瞭然だろう]
どもども。いつも山の恵みに感謝してます。 今年も豊作お願いしますわー。 あと、神隠しも程ほどに願います。
[ぱん、と手を合わせて拝む。]
(52) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
[酔いのせいと言い聞かせていたが、 まさか一晩過ごしたあとまで甘酒の酔いが残るほどの 下戸ではない。
何の仕掛けもなく舞う蝶に見入ったというよりは、 あの時の華月斎の雰囲気に見入ったと言ったほうがいいだろう。
一平太の頭に手を伸ばしかけて何かに気づいたように手を止めたことも気にかかる。
そして空を見上げた刹那に華月斎を見たきがしたのも… 華月斎がアヤカシであれば不思議なことではない。]
(53) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
|
|
[一平太の疑問はほぼ確信に変わった―
変わったのだが、かといって華月斎を避ける、 もしくは憎む気持ちは湧いてこない。]
何故だろう…
[無理に連れて行く…という雰囲気を感じなかったせいだろうか]
(54) 2011/02/14(Mon) 14時頃
|
|
─境内─
[尚も、藤之助を探し歩く。
供物台の前にいたあの少年には「間違いない」などと言ってしまったが、もしも己の思いこみだったなら──藤之助が、実はアヤカシなどではなかったら、どうしたものか。 その時は、少年に丁重に詫びなくては。 そして、疑いをかけてしまった藤之助にも。
そうだ。 この鏡に藤之助の姿が映って見えるのは、自分だけではないか]
……いかん。 どうも錯乱している。 落ち着け。
[そう己に言い聞かせ、縁台に腰を掛けた]
(55) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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[かつて華月斎に八割は連れて行かれてもいいという気持ちは嘘ではない。
それは、一平太が背負う使命とも関連する。
あの杖は…他人しか連れ戻せないから。 一平太自身が連れ去られた場合はそこで終わりである。
そして、連れ戻せるのは祭りの間に一人だけ。 祭りが終わってからいなくなったことに気づいても連れ戻せないのである。
そして、一人連れ戻せばもうその杖は役割を果たさなくなる。
定吉の時は、「連れていかんといて」「帰らなあかん」という子供の泣き声を聞いていた人がいた。だからすぐに定吉が連れて行かれたとが分かったのだ。
そしてなにより…杖が連れて行かれたことを教えてくれたのだという]
(56) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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――… あれは。
[ふと、視線を供物台へと向けて、 遠めに見えた、飴細工>>52]
俺は先に下りるぞ。
[藤乃助に、短くそれだけ告げて。 間近で見たい。 好奇心が、男を動かした]
(57) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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― 供物台の前 ―
[まだ供えた飴師の姿はあったか。 男は捧げられた供物、梅の枝に近付いて]
……見事なものだ。
[じい、とそれに見入る]
(58) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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[自分自身は守れない、しかも一度きりしか使えない… そんなものを託されて、負担に感じない者などいるのだろうか]
いっそ自分が連れていかれれば…
[そんな思いと、誰かを救いたいという気持ち… それは今日も一平太の心に雪雲のように重くのしかかる]
(59) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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やはり一人では駄目だな
[せめて人のいる祭りの場に身を置くことで、 少しでも気を紛らわすしかなかった]
(60) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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一平太は、朧に話の続きを促した。
2011/02/14(Mon) 14時頃
一平太は、祭りの会場に足を向けた**
2011/02/14(Mon) 14時頃
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お?
[聞こえた声に振り向いた。>>58 そこにいたのは見慣れぬ男。見入っているものを見れば、自分が供えた飴の梅。薄紙に包まれているが、枝は半分ほど顔を覗かせている]
あはは、あんがとさん。 まだまだやけどねえ。
[いつもの笑顔に照れが混じる]
(61) 2011/02/14(Mon) 14時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 14時頃
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お前が作ったのか。 いいや、謙遜しなくて良い。
[照れ笑う表情>>61に眸を細めると、視線を枝へと戻す]
まるで本物の枝、いや、それよりも。 色付いた花弁が鮮やかで、蕾が今にも綻びそうで。
随分と手が込んでいるようだ。 全部、見たいのだが、構わないか?
[薄紙を退けたいと、作り手に問いかける]
(62) 2011/02/14(Mon) 14時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 14時半頃
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そんなべた褒めされると、ますます照れますやん。 やー、爺さんのが凄かってんでえ。
[師匠でもある祖父には、敵わなかったと笑い。 申し出には少し考えて]
ん、ええよ。あんまり持ちすぎたら、体温で溶けてまうかもしれんけど…こんだけ寒かったら、手も冷たいやろしね。
寒いからねえ、春が早う来ますようにと願い込めてね。 春告げる花、作ってみたんよ。
(63) 2011/02/14(Mon) 14時半頃
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|
いや、事実だ…… けれど、照れてしまうなら控えよう。 お前の師がどれほどに凄かったのか俺には解らないが、俺はお前の梅の枝を、素晴らしいと思う。
[それだけは告げて。 飴師の了承に、嬉しそうに微笑んだ。 そう、と触れる指先。アヤカシの指先は温度をこちらのものに伝えないだろう、薄紙を除けていく]
春……か。
[人の世界の春を、男は知らない。 アヤカシの里のものとは、きっと違うのだろう。 全体を見せた梅の枝、込められた願いに、僅かに目を伏せる]
(64) 2011/02/14(Mon) 15時頃
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いや、けなされるんよりはずっと嬉しいから構へんよー。 ありがとう。俺の唯一の取り柄やからねえ。
[褒めるのを控えなくてもいいと現金に告げて、嬉しげに笑った。
一見すると本物にも見える飴の花は、光に翳せば部分的に透き通ったりしているのがわかるだろう]
うん。記憶に頼って作ってみてんね。春は遠いねえ。 …あんたさんは、旅のお人かな?
俺、定吉言いますねん。見ての通り、飴師やってます。 それは神様への供え物やから食べたらあかんけど、近くで屋台開いてるから、もし良かったら来てみてなあ。簡単な花やったら作れるからなあ。
(65) 2011/02/14(Mon) 15時頃
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[屋台の辺りをふらりと歩く。 先日の飴屋の前で立ち止まり、見てみるが、屋台主の姿はない]
何ぞ知ってはいないかと思ったのだが……。
[仕方ない……と、また歩き始める]
(66) 2011/02/14(Mon) 15時頃
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ふふ、そうか。 他にも取り得などいくつも在りそうに見えるが……ああ、お前の梅は、艶やかだ。
[光を通し、透き通る飴の紅。 繊細な造りにまた、見入る。 想いを込め作られた枝から、緑芽吹き花が舞う季節、それが感じられる、そんな気がする]
旅――まあ、そんなものか。 祭を見に来た。華月斎という。
屋台か…… 残念だが俺は食べられない。だから、買うことも、無い。 それでも、寄っても構わない、だろうか?
[もっと見たい、と内から起こる好奇心に勝てず、尋ねる]
(67) 2011/02/14(Mon) 15時半頃
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[相手が人の世界の春を知らないだなんて、夢にも思わない。 だから、単に、次の季節に思いを馳せているだけだとみていた]
やっぱりか。結構屋台も出るし、祭りになると色んな人が来るんよ。 旅の人も足を止めていきはるからねえ。 ゆっくり祭りを楽しんでいきやあ、華月斎さん。
ん?飴、食べられへんの?そら残念やね。
[『飴を食べられない事情』とはどんなものだろうか、首を傾げて]
別にええよー?飴買いたくても買えへん子どもとか、よう見に来てる。 大人でも、甘いもん苦手やからって食べへんけど見てる人おるし。
[そこまで言って、あ、甘いものが苦手なのかな、と勝手に解釈した>>67]
(68) 2011/02/14(Mon) 15時半頃
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ありがとう、定吉。 勿論愉しんでいくつもりだ。折角の祭だからな。
[そっと丁寧に梅の枝を元に戻しながら、微笑む。 熱に溶けることは無く、枝は以前のままに供物台へと納まった]
ああ、とても――残念だ。 きっと味わうこともできれば、もっと楽しめるのだろうに。 いいや、けれど、結局は食べられないままで困る事にもなりそうか。
[寄っても良いと屋台の主の許可を得れば、安堵の笑みを浮かべる。 相手の解釈には任せるまま、それ以上を告げることは無い]
(69) 2011/02/14(Mon) 15時半頃
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飴以外にもおいしいもんもあるし、遊びの屋台もあるしな。
[にこー、と笑って]
あは、食べるの勿体無いっていうのもよう聞くわぁ。 っと、そろそろ準備せんとあかんな。 俺もう行くなあ。良かったらまた後で来てな。 屋台の先に風車かざっとるから、すぐわかると思うわ。ほなね。
[軽く頭を下げると、屋台の並ぶ祭り会場の方へと*歩き出す*]
(70) 2011/02/14(Mon) 16時頃
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定吉は、華月斎に話の続きを促した。
2011/02/14(Mon) 16時頃
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 16時頃
朧は、定吉達の姿が見えれば、歩み寄り、会釈をひとつ。○
2011/02/14(Mon) 16時頃
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[人の良さそうな笑みに、つられて笑う]
ああ、引き止めてしまってすまなかった。 風車だな、わかった、寄らせてもらうよ。
[屋台へと向かい歩き出す背を見送って、もう一度、供物台へと向き直る。 近くには十二支の人形もあったか。 台にのせられたそれらを柔らかな表情で見詰めていた]
(71) 2011/02/14(Mon) 16時頃
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華月斎は、朧に、同じように会釈を返す*
2011/02/14(Mon) 16時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 16時半頃
朧は、巡り疲れて、境内裏手の石段に腰を下ろして一休み**
2011/02/14(Mon) 17時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 17時半頃
|
[一平太はいつもと違う着物、頭に付ける油もいつもと違うものをつけ、屋台を歩く]
この…狐の面をもらおうか
[狐の面を持ち華月斎を探す]
あそこか…
[定吉の飴屋で飴を細工する様子を興味深そうに見ている 華月斎を見つけた
一平太は狐の面を斜めにつけ、肩をぶつける素振りをしつつ……
華月斎の横を……通り過ぎる…… しかし “ す り 抜 け た ”
人であれば確実にぶつかる間合いである。 それが何もなかったかのようにすり抜けたのだ]
(72) 2011/02/14(Mon) 18時半頃
|
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[一平太はそのまま人ごみに紛れ華月斎の元から離れる]
やはり…
[確信するのと確認してしまうのとでは違うもので 一平太の動揺はかなりのものだった
体が小刻みに震える…
とりあえず落ち着こうと神社の境内へ向かった]
(73) 2011/02/14(Mon) 18時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 18時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 19時頃
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[供物台に並べられた干支のちりめん人形、 そして、見事な梅の飴細工があった]
これは定吉の作か…見事だな
[しばし人形と飴細工を*眺めていた*]
(74) 2011/02/14(Mon) 19時頃
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――境内――
あれは――。
[こちらからは背しか確認できないけど。
あの気配は―― 華月斎だろう、か。
そして偶然か、故意か。 >>72 華月斎の肩にぶつかるように近寄り。 人ごみの中に消えて行く狐の面の男。]
(75) 2011/02/14(Mon) 19時半頃
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[微かな気配を手繰り。 人ごみに消えた男の跡を追う。
動揺か、驚きか、困惑か。 感情の細かい響きまでは図れないけど――。]
華月斎と何かあったのか。
[境内の中、小刻みに震える一平太の姿を捉え、 すこし離れた木陰から、緩く首を捻った**]
(76) 2011/02/14(Mon) 19時半頃
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餓鬼大将 勝丸は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 19時半頃
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やあ、定吉、繁盛しているか?
[見つけた定吉の屋台、風車がからからと廻っていた。 人混みにぶつからないようにと少し離れた位置に陣取って。 目の前、飴師の手際に見入る]
――… ん?
[男は、体をすり抜けた違和感を感じる。>>72 振り返り、目にしたのは、背姿。 見覚えの無い着物と、斜めにつけた狐の面をしばる紐。]
……視界が悪かったのだろうか。
[立ち止まることなく去っていく相手に、"すり抜けた"と気付かれなかったのだろうと結論付けて、追う事などはなく。
それが、誰であったかまでは、気付かない]
(77) 2011/02/14(Mon) 20時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 20時頃
|
― 境内 ―
[飴屋での行動は華月斎がアヤカシかどうかが知りたくて した行動ではなかった
一平太が知りたかったのは
華月斎も『嫌がる人間を連れて行く』事を望むのか
ということだった]
(78) 2011/02/14(Mon) 20時頃
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|
[やがて好奇心を抑えきれなくなったのか、 木陰から一歩足を踏み出し、一平太の方へ。]
オマエ、この前石段で――、 華月斎と友達になりたいって謂っていた。
また、会ったな。 オレのこと覚えているか。
[未だに狐の面を被っているのなら 疑問系で尋ねるように。]
どうかしたのか? 何か怖いものでも見たような感じだぞ。
[彼が華月斎とぶつかった場面を見たとは謂わずに。 小刻みに震えていたのを気に止めたような口調で。]
(79) 2011/02/14(Mon) 20時半頃
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勝丸は、一平太に、そう問うた。
2011/02/14(Mon) 20時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 21時頃
|
[木陰から出てきた少年に驚く>>79]
お前は確か…春松と友達と言っていた…勝丸だったか
[震えているのが知られて困ったような顔になる]
まぁ…ちょっとな…
[言葉を濁した]
(80) 2011/02/14(Mon) 21時頃
|
|
まるでアヤカシと出会って――。 連れてゆかれそうになった人の子みたいだ。
――…。 驚かせたみたいでごめんよ。
[驚いた後に、困った表情に言葉を濁す様を見て、 アヤカシとの言葉を使うも深く問う事はせず。]
(81) 2011/02/14(Mon) 21時半頃
|
|
…え?人の子…? ということは…お前もアヤカシ…なのか?
[華月斎が勝丸の肩に手を置いている光景が思い出された]
(82) 2011/02/14(Mon) 21時半頃
|
|
アヤカシに見えるか?
[からり笑う。 それでも、手が触れないほどの距離を取って。]
不安そうに見えたから、そう表現したんだ。 オマエは華月斎の友達だから、な。
心配してみたんだぞ。
[何時かの話を思い出し。]
(83) 2011/02/14(Mon) 21時半頃
|
|
友達…か
これからも友でいてくれるか…分からないがな
[どこか寂しげに笑う]
(84) 2011/02/14(Mon) 21時半頃
|
|
そうなの、か。
華月斎のこともアヤカシと思っているのなら。 今度、尋ねてみるといいと思うぞ。
一人悩むよりも、な。 [寂しげに笑う様に、 人の子の揺れる感情を見たような気がした。
それに言葉を紡ぐ今の勝丸の表情は 見た目以上に歳経たように見えるだろう、か。
くるり背を向けると、何処かへと駆け出した**]
(85) 2011/02/14(Mon) 22時頃
|
|
─境内裏手の石段─
[暫し空を見上げて物思いに耽っていたが、日陰な為か、少々肌寒くなってきた]
少し、火にあたってくるとするか。
[篝火のあるところへ向かおうと、立ち上がる]
(86) 2011/02/14(Mon) 22時頃
|
|
[駆け出す勝丸を見送る]
尋ねる…か。
[勝丸と話したおかげでだいぶ落ち着いてきた。 しかし、その心中は複雑だった]
(87) 2011/02/14(Mon) 22時頃
|
|
[いくらか定吉と話をしたか、その後飴屋の屋台を離れた。 特に行く当ても無く、ふらりと、いつものように人の合間を縫っていく]
――…
[人混みの中、ふと、思い出す先ほどの感触。
体の内を、ぬるりとした柔らかな何かが斬る、 不可思議な感覚。
無意識のうちに眉根を寄せ、きつく拳を握り締めていた]
(88) 2011/02/14(Mon) 22時半頃
|
|
―屋根の上― [子供だと笑われてやや膨れてみせる。姿ばかりは成長するものの、心の中はウトと出合った時のままそう進んではいないのかもしれない。
ふと表情を戻し先に下に下りた華月斎の背中を見ていた、アヤカシとて同じ好奇心が無くなれば死んだも同然。
己の好奇心を刺激してくれる不思議な蝶々を操るこのアヤカシの事は結構好きだと思う]
(89) 2011/02/14(Mon) 22時半頃
|
|
ほう。 [顎に手を遣り。 細めた眼が見つむる先は、藤色。]
(90) 2011/02/14(Mon) 22時半頃
|
|
[から、と音たて、踵を返せば。 ぶつりと切れたる、下駄の鼻緒。] …………。 ほう。
(91) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
慶三郎は、姿を消した。**
2011/02/14(Mon) 23時頃
浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
|
─篝火─
[まだ陽が高い為か、篝火の前に他に人はなく。 冬空の下で揺らめく炎をじっと見つめ、嘆息する]
探そうと思うと、なかなか見つからぬものだな。
[避けられているのだろうか……とも思ったが、いや思い過ごしだと首を振る]
(92) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
|
[なんとはなしに空を仰ぐ― 人がいるはずのない場所に…>>89]
あれは…!
[昨日この場で見つけた藤の着物の男 苦々しい感情がよみがえり、おもわず睨みつけた]
(93) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
|
―祭り会場:飴屋―
ぼちぼちでん…いや、繁盛しとるわ! あんまし構えんの、堪忍なあ。
[つい癖で返してしまいそうになった言葉を言い直した。>>77 寒いせいか、大人が飴湯を買い求めたり、その子どもが飴を求めたりして、忙しい]
んっと、猫に兎に、花?桔梗か。で、次はイノシシ?しぶいなあ。 はいはい、順番な!
[手先が器用に忙しなく動き、次々に飴が形作られていく。伸ばしたり切ったり、模様をつけたり。なかなか飽きないものだっただろう。
細工に集中していた飴師は、華月斎が“すり抜けられた”事など、気づくはずもなく]
(94) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
|
わあ、材料なくなりそう。家戻って補給せなあかんなあ。
[客が一通り落ち着くと、両肩をぐるりと回して。]
色々作ったから、退屈せんかったらええやけどねえ。
[さすがに少々疲れたようで、ずっと見物をしていた華月斎に笑って。]
そんじゃ、俺一度帰るな。また来てやー。
[にこりと笑って、華月斎と別れた*>>88]
(95) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
|
[続きの聞こえない声に首を傾げ、改めて屋根から下りようとしてこちらを睨む青年の姿を見る>>93
先ほど華月斎に意図的に近寄った面の男だ、つまりウトの悪戯ではなくアヤカシに気づいた人間なのだろう。 前にも睨まれたな、と思いつつニヤリと笑みを返すとひらりと目の前に飛び降りて対峙する]
俺に何か用がありそうだね。 あの時もそういう瞳をしていた。
(96) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
|
[ヒラリと舞い降りた藤の着物の男>>96に]
やはりあなたはアヤカシでしたか… 「アヤカシは嫌がる人を連れてゆく」と言ったのが気になりましてね。
(97) 2011/02/14(Mon) 23時頃
|
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時頃
|
俺はもともと人間だったけれど、ね。
[楽しそうに肩を揺らすとすっと表情を素に戻し]
意味は言葉通りだと思うよ。
(98) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
私は、逆に望む者を連れてゆくと思っていた。
嫌がる者を連れていくのでは恨みしか買わない。 アヤカシは…すべてのアヤカシが嫌がる者を連れてゆくのか?
(99) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
それはそのアヤカシによるんじゃないかな。 望むのがどちらでも有り得ると思うし。
[キセルを銜えふうっと香る煙を吐き出す]
人にも個性があるように、アヤカシだって個々考える事は違うっていう事だよ。
(100) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
― 祭会場 ―
何か、方法は、ある筈……何か。
――あ。
[ 「心当たり」が浮かんで、思わず抱えた酒樽を落としそうになる。]
……定吉さん。
[ いるではないか。 ――「あちら」から帰ってきた、ヒトが。]
(101) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
[そこそこ体が温まったところで、炎の前を離れ、歩き出す。
───不意に、鼻先に微かに届いた藤の香り]
藤之助か!?
[その微かな香を頼りに、姿を探す]
(102) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
[藤之助の吐き出す煙に顔を顰める]
それで、あなたは望まない者を連れていきたい… そういうわけですか。
すでに目星を付けている方でもいるんですか?
[“連れ戻す者”の使命がそうさせているのか、 探るような問いをする]
(103) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
―祭り会場:どこか―
[屋台に「只今準備中」の板を立て、飴の材料を取りに戻る帰り路。休憩も兼ねているので、歩みは随分ゆっくり]
雪降らんかったらええなあ。 積もったら、客足が減ってまうよ。
[空を見つつ、切なる願い]
(104) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
[一平太の嫌そうな顔にもう一度深くキセルを吸い込む]
目星、そうだね。 今なら君を選ぶのが一番楽しいだろうね。 心底嫌がってくれそうだから。
でもね、これは俺だけの考えでもないと思うんだ。 望むものばかり連れてゆくのなら、「アヤカシに攫われるから夜中の一人歩きは気をつけろ」なんて人間は思わなくなるでしょう。
(105) 2011/02/14(Mon) 23時半頃
|
|
[事実望まぬまま攫われた人間の方が多い、それも自分がアヤカシになる前から。
きまぐれな者ばかりなのか、自分のようにひねくれた者が多いのかは知らないし 他のアヤカシがどういう理由で人間を攫うかはあまり興味が無かった。
そも、あの里にどのぐらいのアヤカシが居るのかも、よく知らない]
(106) 2011/02/15(Tue) 00時頃
|
|
[ 大急ぎでお使いを済ませ、屋台に走る。 吸い込む息の冷たさで、喉がチリチリする。]
……い、ない……。
(107) 2011/02/15(Tue) 00時頃
|
春松は、定吉をしばらく待つことにした。
2011/02/15(Tue) 00時頃
定吉は、冷えるので足を速めた。屋台では風車が春松を見守っている。
2011/02/15(Tue) 00時頃
|
[香りを頼りに、程なく、藤之助達の姿を見つけ]
あぁ、居た。 藤の……す……?
[丁度、藤之助が一平太に「心底嫌がってくれそう」と話しているところだった>>105
その言葉に、心臓が大きく跳ね上がるのを感じた]
(108) 2011/02/15(Tue) 00時頃
|
|
[ゆるやかに歩を進める。 気付けば、神社の端まで来てしまっていた。 人の気配の殆ど無いその場所で、はあ、と息を吐き紅褐色の眸が冬の遠い空を見上げた。 がし、と頭を掻いて、踵を返す]
(109) 2011/02/15(Tue) 00時頃
|
|
[>>105藤之助の言葉は一理ある。しかし]
当人のみが攫われるのを望んだときは、 残された者からすれば無理矢理攫われたと受け止めるでしょう。
[だからこそ、家族からの連れ戻し依頼はほとんど断るのだから]
(110) 2011/02/15(Tue) 00時頃
|
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時頃
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時頃
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時頃
|
当人が、本当に望まないまま攫われたのが分かれば…
私は…“連れ戻しに”行きますよ?
[男を見据える]
(111) 2011/02/15(Tue) 00時頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時頃
|
ん。春坊?
[どれくらいの時間が経ったか。 手提げを揺らしながら戻ってきてみれば、屋台の前に震える少年がいるのが見えた]
どないしたん、こんな所で。飴湯飲む? 今日はけっこー儲かったから、一杯くらいおごったるで?
[荷物を屋台の中に置くと、飴湯の鍋を沸かす準備をはじめた]
(112) 2011/02/15(Tue) 00時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時頃
朧は、一平太の方を向くと、ひとつ頭を下げた。
2011/02/15(Tue) 00時頃
|
[新しい玩具を買い与えられた子供のように、金の瞳は輝いている]
へえ、そんなことも出来るのか。 ならば余計に選ぶのは、オマエがいいな。
自分でも“連れ戻す”事が出来るならな、里を観光して帰ればいいだろう。
[どういう結果が出たとしても、其れは自分の知らなかった話。 興味深いその言葉に意識は奪われる]
(113) 2011/02/15(Tue) 00時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
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おごっ……いいえ、結構です!
[ 慌てて顔の前で手を振る。 手についた雪が鼻に入って、くしゃみを誘った。]
あのっ! ……聞きたい、ことが、あるんです。
[ 立ったまま、定吉を見つめた。]
(114) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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春松は、断ったものの、飴湯に心惹かれている。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
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残念ながら…自分は連れ戻せない。 それに…
[俯き微笑む]
貴殿のご希望には添えないだろう。 私は連れていかれることを嫌だとは思わぬからな。 連れて行きたければ連れて行くがいい。
[ニヤリと笑いつつ男を見据えた]
(115) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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一平太は、朧がそばに来ているのに気づく
2011/02/15(Tue) 00時半頃
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寒い中待ってたん違う? 遠慮せんでええよ。風邪引かせたら俺の責任や。
[材料を追加して鍋を火にかけ。 聞きたい事があると言われれば、鍋から目を離して春松を見つめ>>114]
聞きたいこと?なんやろ。
(116) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
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寒いの、は。 慣れてます、から。
[ とはいえ寒さで上手く言葉が紡げない。 鍋の下に点く火に、目を奪われて。 見つめられている事に気付いて恥ずかしそうに俯いた。]
……じゃあ、お言葉に、甘えます。 いつか、お返ししますね。ありがとうございます。
(117) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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[ 礼を言うと、再び定吉を見た。 どう言おうかしばらく逡巡した後。]
定吉さんは……
(118) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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[すぐそばに昨日目の前の男と話していた男を見つけた]
あなたは、この方と昨日話してらした…
[名前が分からず、口ごもる]
(119) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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アヤカシに連れて行かれて、帰って来られたって、本当ですか?
(120) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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へえ、自分には使えないものなのか。面白いな、それ。
俺は嫌がらない相手でも連れ帰ることがある。 アヤカシは気まぐれだし面白い方を優先するのは当たり前だろう?
[朧が側に近づいている事に気づくが、今はアヤカシを見破る鏡より連れ戻せるという一平太の話が気になるようだ]
(121) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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[鍋蓋の穴から、白い湯気が漏れ出し。そろそろ頃合かな、と蓋を取って飴湯を湯のみに注ぐ]
はは、じゃあ出世払いでええで。 火傷せんように、気ぃつけて飲みなあ。
[両手でしっかり持った湯のみを、春松へと差し出した。>>120]
………、春坊、…知ってたんかあ。
(122) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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あ……。
[再度、一平太に会釈をし]
見矢・朧という。
[そして藤之助を振り返り]
藤之助。 お前に、聞きたいことがあるのだが。
(123) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
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[聞きたいことがあるという朧の言葉を聞き>>123]
私は柳生一平太と申します。 この方に御用があるとは存じませんでした。申し訳ないです。
それでは、私はここで失礼します。
[その場を離れた]
(124) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
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[ゆるりと視線を朧の方へ、昨夜と同じ柔らかい表情になると]
俺に答えることのできるもの、なら何でも。
[少しだけ寂しそうにそう答える]
(125) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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はわ……。 ありがとう、ございます。
[ 湯気に目をしばたかせて、両手の指をしっかり湯呑につける。 熱さに一瞬ぎゅっと目をつぶった。
そうして。 目を開けると、湯呑を見たままこくんと首を縦に振る。 定吉の顔が見られない。]
噂、は。 お店にいるとよく耳に入りますから。
(126) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
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そこ、座りい。
[ぽん、と春松の肩を叩いて、屋台の傍らの腰掛に座るよう勧めた。春松が座れば、自分もその横に座る>>126]
…俺もおしゃべりやからねえ。そら広まっとるか。 多分、春坊の期待しとる話にはならんと思うけど、俺の知ってる事話そか。
[神隠しにあった春松の兄。彼が帰ってこれる具体的な方法は知らないから、そんな言い方になった]
(127) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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いや。 此方こそ、話の途中に……すまない。
[去ってゆく一平太の背を見送り、改めて藤之助へ向き直る]
……藤之助、お前は……。
[何故、そんな寂しげな表情を浮かべるのか。
お前は、アヤカシなのか? 問おうとするも、声が出ない]
………藤……。
[歩み寄り、抱き寄せようと両手を伸ばす。 すべてが間違いであったと……藤之助はやはり人であると、祈るように……]
(128) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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[去ってゆく一平太の背を見送ると伸ばされる手を見て瞳を閉じる。
まるで抱きしめられるのを待ち望むよう。
しかし、その体に触れることは叶わない]
朧はもう知っているのだろう?
[体の中を腕がすり抜けてゆく感触に肌を粟立たせながらも瞳は閉じたまま]
(129) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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[ 促されるまま腰掛ける。]
……どんなことでも構いません。 手掛かりが、欲しいんです。にいさんを、連れ戻す。
[ すがるように定吉を見つめた。**]
(130) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[腕は、するりとすり抜けた。 そのままバランスを失い、藤之助の身体を通り抜けて、雪の上に膝をつく。
否定しようのない事実が、突きつけられた]
……此のことを、知っているのか。
[膝をつき、背を向けたままで、懐から鏡を取り出す。 やはりそこには、藤之助の姿]
あぁ……。 此を見て、確かに一度は激昂した。
しかし冷静さを取り戻すにつれ、こんなものが、一体何の役に立つのかと……何故、己の愛した者を信じられないのかと……。
(131) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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─ 自宅 ─
[>>47 祖母が呼んでいたのは、自分に手紙が来ていたからであった。手渡された其れを持って自室へと戻って来る。]
見事に手紙が入れ違ったな……。もう数日でも後にすれば良かった。
[つい昨日、手紙を出したばかりである兄様からの手紙だった。 そう頻繁にやり取りしている訳ではないので、こんな事は珍しい。何用だろうと手紙を開いて目を通して。]
……婚礼。
[それは、兄が嫁取りをしたとの報告の手紙であった。]
(132) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
|
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― 石段 ― [手に持った下駄をからからと鳴らし。 素足でようやっとそこまで辿り着けば、腰を下ろす。 取り出だしたるは一枚の手ぬぐい。 布の端噛んで、手で裂いたまではよかったものの。] はて。 [下駄の眼に通そうとするも、思うようにいかない。]
(133) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
|
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成る程……。兄様も、いずれ店の主となる以上そろそろ嫁を貰うべき歳であるものな。 もう祝言も済んで……妻は良い人だから一度会わせたい、と。 その為に手紙を下さったのか。 有り難い事だな……それに、目出度い。
[そう、口にしながら。 自身の両の手は、手紙を引き裂いていた。]
(134) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
|
|
[びりり、びりりと手紙を細かく破いてしまった所で、ハッと我に返った。]
あ……? な、にをしているのだ。俺は。
[破れた白い紙が散っている座敷を見回して愕然とする。 自分は、何をしている?]
…………!
[薄暗い座敷の様が、自分の陰鬱な心を表しているかのように感じられて。 堪らず部屋を出た明之進は、羽織るものや杖を取ると家から外へと。]
(135) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[立ち上がり、鏡を足下に緒とし、踏みつける。 ぱりんと、小さな音がした]
そうだ。 直接この目で、この手で確かめずにどうすると。
そして私は、この手で藤之助を抱きしめ、詫びたかった……! 一瞬でもお前をアヤカシだなどと思ってしまい、すまなかったと……!
(136) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
|
[ゆるりと瞳を開くと其処には鏡、手を伸ばして鏡へ触れる――前に落として割られてしまう]
朧はアヤカシを探していたのだろう? 何故喜ばないのだ、望みが叶ったのに。
(137) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
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あぁ、探していたよ。 昨日、お前と話をするまではな!
この世にある意味を見出せず、消えてしまいたいと願っていた私ならば、この状況をさぞ喜んだことだろう!
あぁ、私自身驚いているよ! まさかその思いを、アヤカシの言葉で覆すことになろうとはな!
[絞り出すような声は、僅かに震え]
この世に在る意義を見つけたと、これからは、藤之助と共に歩みたいと! 私は昨夜、本気でそう思っていた……!
(138) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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|
[朧達の元から離れ、無我夢中で歩いていた]
あの目…あれは…
[明らかに自分を玩具にしたような獲物を見つけた獣のような目だった。
連れていかれる…!!
そう思った時、言いようのない恐怖が一平太を襲った]
あんな…あんな思いを…させては…いけない
[自分が連れていかれない限り、ただ一人しか連れ戻せないとしても…その使命を果たそう…
そう胸に*誓った*]
(139) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
|
|
昨日の私の話は、貴様の目にはさぞや滑稽に見えたろうな! 目の前にアヤカシが居るとも知らず、さんざ身の上を語った上に、消えてしまいたいだなどと!
何故……! 何故あの時、アヤカシだと言わなかった……!!
[掴みかかろうとするも、当然その腕はすり抜けて。 更に虚しさがつのるのみ]
(140) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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|
[参拝して陰鬱とした心を払い落としたいと思い、神社に向かう。 比較的緩やかで、明之進一人でも登れる石段のある寺の方へ回り道をしていると、その石段に腰掛けている男の姿が目に入り。]
……どうかなされましたか。
[何やら手こずっている様子に見えて、松葉杖と右足を交互に動かして近づきながら声をかけた。]
(141) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 02時頃
|
つまり、俺に会う事無く死にたいと思いながら生きていく方が良かったと、朧は思うということか。
[またも腕がすり抜ける、その不快感に眉をしかめ]
何故?アヤカシかと問われなかったからにほかないだろう。
(142) 2011/02/15(Tue) 02時頃
|
|
[掛けられた声に、顔を上げ] なに、鼻緒が切れただけだ。 [それだけ告げ、再び視線を戻す。]
(143) 2011/02/15(Tue) 02時頃
|
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そ、それは……!
[言葉に詰まる。 藤之助の存在に、生きる希望を見いだしたというのは事実。 しかしそれは、人である藤之助と歩む道で]
何故、貴様はアヤカシなのだ……! 私は何故、貴様などを好いてしまったのだ……!
(144) 2011/02/15(Tue) 02時頃
|
|
何故……何故そんなに、涼しい顔でいられる……!
[己の愚かさと、藤之助の態度に、苛立ちがつのる。 愛おしいと思う心は憎しみに]
(145) 2011/02/15(Tue) 02時頃
|
|
俺がアヤカシでなければ、とうの昔に朽ち果てていただろう。この村で会うことも無くな。
[朧の言い草に腹が立ってきた、あまりに身勝手でとても人間らしい。 そう思うと冷静に返す事ができるのもこのアヤカシの悪い所だろう]
勝手に勘違いして勝手に惚れた挙句に誹られるいわれなど俺には無い。
(146) 2011/02/15(Tue) 02時頃
|
|
……そうですか。 尖ったものをお使いになると楽だそうですよ。
[言いながら、何か無かったかと袂を探って竹串を取り出す。]
…………。
[恐らく屋台で何か食べ物を買った際の物だろうが、ごみに近いそれを差し出すのもどうかと思い、竹串と男を見比べてしばし迷う。]
(147) 2011/02/15(Tue) 02時頃
|
|
[血が滲むほどに唇を噛み]
あぁそうだ。貴様の言い分は正しい。 私が勝手に勘違いして、勝手に舞い上がっていただけだ。
[完全に頭に血が上っている事は分かっていた。 しかし、抑えきれるものでもなく]
貴様の顔など……もう見たくもない!!
(148) 2011/02/15(Tue) 02時頃
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朧は、藤之助を突き飛ばすようにして……当然、すり抜けてしまったが……その場から走り去った**
2011/02/15(Tue) 02時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 02時頃
|
[何から話そうか考えながら、春松にゆっくりと、自分の知っている事について話していく。
子どもの頃にアヤカシに会ったこと。必死に逃げて、何とか戻れたこと。
……けれど、アヤカシに会い、逃げたのは夜遅めで、家に帰って来たのに気づいたのは、黄昏時だったこと。 はっきりと覚えていない理由は人外の者と出会って衝撃を受けたからか、アヤカシの術だろうか、原因はわからないこと。
唯一覚えていたのは鈴の音。 もしかしたら、自分をさらったアヤカシは、狐面を身につけて再びここに来ているかもしれない、明之進という左足の先がない青年が見かけたらしいと教えた]
(149) 2011/02/15(Tue) 02時半頃
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…こんくらいかなあ。アヤカシはやっぱりおるんよ。
でもな春坊。出会うても、あまり関わったらあかんで。相手は人間やないねん。人間の物差しでは計られへん。爺さんが、よく言うとった。『山の神を退治しようとして、帰ってきたもんはおらん』ってな。俺も、退治しようとして無事だった人の話は知らん。
アヤカシ…山の神様は、人に害をもたらす事もあるけど、恵みも授けてくれるんやて。だから、祟られへん為にも、大事に祭らなあかんて。
相手の気分損ねたりして…さらわれるどころか、殺されたりしたら大変や。もし、兄さんが戻る事があって…そん時に春坊がおらんかったら、きっと泣くで?
[心配から来る言葉ではあったが、兄を取り戻したい少年には、その心がどこまで通じたか。]
(150) 2011/02/15(Tue) 02時半頃
|
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なんだこれは……
[激昂し走り去る朧の後姿を見送りながら、奇妙な胸の痛みに手から落ちたキセルがカラリと音を立てた。
しばらくそのまま立ちすくみ、しかし瞳は金に輝いたまま**]
(151) 2011/02/15(Tue) 02時半頃
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……ああ。 [暫し、竹串を見遣り。 ようやく相手の思惑に気づく。] すまんの。 [手を伸ばす。]
(152) 2011/02/15(Tue) 02時半頃
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捨てるつもりだったような物で申し訳ありませんが、宜しければ。
[「差し上げる」つもりで竹串を手渡し。]
……では。
[軽く会釈して、特に何も無ければ石段を登っていこう。]
(153) 2011/02/15(Tue) 02時半頃
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……飴湯、飲めた?ちゃんとお腹にしまっとき。 腹減ったら、肝心な時に動かれへんしなあ。
[話に熱心に耳を傾けていたであろう春松の飴湯は、彼の手を温めた後、ややぬるくなっていた。中身を飲み干した春松から、空になった湯のみを受け取ると、苦笑して]
何かあったら、誰でもいいから頼りぃや。大人もな、頼られたら気分ええねん。中にはそうでもないのもおるけど、「ええ気分にさせてやってる」と思っとったらええ。
…まあ俺は、話をするくらいしか出来ひんけどなあ。 ああ、飴作るくらいか、後は。
[ごめんなぁ、と呟いて、腰掛から立ち上がり。春松から質問があれば答え、会話をした後は仕事に戻った*だろう*]
(154) 2011/02/15(Tue) 02時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 02時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 02時半頃
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[あと、少し。 触れるか触れないかのところで、ぴたりと手が止まり。] …………。 やっぱり、要らん [ふと、なにか思い出したように笑う。] 他のに、遣って貰う。 すまんの。 [腰を上げ、道を開けた。]
(155) 2011/02/15(Tue) 03時頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 03時頃
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……そうですか。
[やはり人が使った竹串は失礼だったなと、見当違いのところで反省しつつ手を引っ込める。]
はい。……では。
[軽く会釈して、石段を上っていく。]
(156) 2011/02/15(Tue) 03時頃
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[ヒトの子と会うのは久しい。 すっかり勝手を忘れていた老妖は。 石段を上る後ろ姿を見あげ。] [さて、誰に頼んだものか、などと考えながら。 鼻緒の切れたままの下駄を手に、風に紛れる。] [――若しも石段の途中、少年が振り返ることがあったとしても。 老い耄れの姿を認めることは出来ぬのだろう。**]
(157) 2011/02/15(Tue) 03時半頃
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─ 神社 ─
[石段を登り切った所で振り返るが、先程の男の姿は石段の下に無かった。 下駄は直ったのだろうかと多少の違和感は覚えつつも、場所を変えたのだろうと解釈する。]
…………。
[やがて、足を止め。良く見れば所々赤色の褪せた部分のある鳥居を見上げてから、深くお辞儀をする。 鳥居をくぐれば道の端を歩き、手水舎へと。これまで寒さ故つい簡単に済ませてしまっていたが、今日はきちんと手順を踏んで心身を清めたい気分であった。 石で出来た水盤の横に、恐らく小さな子どもの背が届くようにか木の踏み台が置いてあるのに近づき。 松葉杖を立てかけ、左足の膝を踏み台に置けば上手く立つ事ができた。]
(158) 2011/02/15(Tue) 04時半頃
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……冷たい。
[ひんやりと湿った柄杓を持ち、水盤の水を汲んで左手にかける。冷水の冷たさが背筋を通った。 柄杓を持ち替えて、次は右手に冷水をかける。後は口を漱げば終わりなのだが──。]
…………足りない、気がする。
[再び水を汲むと、右手にバシャバシャと水をかける。何度も、何度も。持ち替えて反対側の手にも水をかけ、それを繰り返す。 骨まで冷えるようだ。背筋が震える。 けれど、止められない。]
ふ……。うっ。
[涙が零れ、自らの袖で拭う。]
(159) 2011/02/15(Tue) 04時半頃
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[ふつうのことだ。ふつうのことなのに。 片輪になった自分が店を継げなかった事も、生家を出され厄介払いされた事も、兄様が嫁を貰う事も、自分が祝言に呼ばれぬ事も、母が片輪の自分より弟を優先している事も、いつか兄様の関心が全て店や嫁や子に向くであろう事も、何もかも全て普通の事だ。 今唯一共に居てくれる祖母でさえ、いずれは自分を置いていく。それも、年老いた者から死んでいくという至極普通の事。]
嫌、だ……。 独りに、なるの、は……。
[石の水盤の縁に額を付け、*啜り泣いた。*]
(160) 2011/02/15(Tue) 04時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 04時半頃
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[しばらく呆けていただろう、手にキセルが無いのに気が付くとゆるりと屈んで拾い上げる。ぽん、と灰を空けると新たな葉は詰めないまま手に弄び。
つきんつきんと鼓動に合わせ痛む胸も、落ち着いたようで歩き出すとバシャバシャ水の音がしてそちらへ。 手水舎に一人の青年、後ろからでも誰か分かる特徴的な姿]
そうだな、独りはとても寂しい。 だから…………共に居たい相手を探して居るんだ。
[すすり泣く明之進の言葉に返事をする。
同じ血だからなのだろうか、この青年を弟と重ねて見てしまうのかほっとけない**]
(161) 2011/02/15(Tue) 10時頃
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[気が付けば、そこは、境内の裏の雑木林の中だった。 まだ陽のある時間だというのに、どこか陰鬱とした空気が立ちこめている]
何をしているのだ、私は……!
[藤之助は、嘘はついていない。 どれも、自分が勝手に都合良く解釈しただけだ。 なのに何故、こんなにも苛立つのか]
何故………!
[湿り気を帯びた木の幹に額を押し当て、爪をたて、嗚咽を漏らす。 浮かぶのは、もう顔も見たくない筈の男の姿ばかり……**]
(162) 2011/02/15(Tue) 12時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 12時頃
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[りん――…]
(163) 2011/02/15(Tue) 12時半頃
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[祭囃子に紛れて鈴の音一つ、屋台の群れの中に響く。 狐の面を被ったアヤカシが目に映るもの。 それはくるくると回る、赤い風車で]
……欲しい。 親父、負けてはくれぬか?
[店の主とどうやら値段について交渉している模様]
(164) 2011/02/15(Tue) 12時半頃
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――… 鈴。
[耳に届いた音に、ふと、そちらを目指し歩いて行く。 辿り付く、屋台の1つ]
ウト、何をしているんだ?
[赤い風車の前、狐面を見つければ声をかけた]
(165) 2011/02/15(Tue) 12時半頃
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おお、華月斎か。 なに、この風車が欲しいのだが……親父が負けてくれぬのよ。 あいにく持ち合わせがちと足らんでな。
[ちゃり、と。 懐から取り出した金は、微々たるもので。 狐の面のアヤカシはしょんぼりと肩を落とした]
(166) 2011/02/15(Tue) 12時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 12時半頃
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[しょんぼりと肩を落とすウト>>166に軽く笑うと]
……俺が作ってやろうか?
[店主の前、大きな声で言うのははばかられた。 顔を耳元に寄せて、囁くように]
(167) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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[耳元に齎された囁きに、こくこくと大きく頷く。 面を被っていても、その喜びようが判るほどに]
まことか? では、頼む。
赤い奴が良いぞ。くるくると良く回る、愛らしいのを頼む。
(168) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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[はしゃぎ喜ぶ様子>>168に、にかりと笑う]
では、人のあまりいない所へと行こうか。
赤だな、ああ、よく回る愛らしいの、だな。
[注文を聞きながら、境内の裏手か、屋根の上か、さてどこへと向かおうか、思案する]
(169) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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飛ぶのは面倒じゃの。 境内の裏で良い。早ぅ作ってくれ。
[弾む声で応え、華月斎の袖を引く。 歩く度にりんとなる鈴も、今ばかりは楽しげにその音を響かせているだろう]
(170) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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…………。
[背後からかけられた声に、ゆっくりと顔を上げて振り返る。 相手が誰なのかを知ると、柄杓を持ったままの手で涙を拭ってから口を開いた。]
……共に居たいと願っても、叶わぬなら?
それに……俺などと、共に居たいと思ってくれる者が居るとも思えぬ。 足の事だけではなく……俺のような性根の歪んだ人間には、独りが相応しいのやも。
[知らず知らず、以前会った際とは違う、素の口調で言葉を返す。 先程まで自分が清水を浴びせていた白い手を見つめ。寒さ故か、その手は小刻みに*震えていた。*]
(171) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 13時頃
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ああ、はいはい。
[袖を引きせがまれる、まるで幼い兄弟でも持ったような心持ちになる。
人気の無い境内の裏手、僅かに湿る縁台に腰掛けて。 懐から取り出した紅色の布を広げれば、]
[ ふわり ]
[その上に、ウトの眸と近い、赤い色をした真四角の紙が、どこからとも無く現れる。 いつの間にやら手に握っていた鋏でそれを切り いつの間にやら布の上にあった竹棒に織り込む赤を固定する]
(172) 2011/02/15(Tue) 13時頃
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[それはまるで、手妻のように]
[瞬く間に、作り上げた風車に、ふう、と息を吹きかければ
からり
良く廻るそれを、ウトへと差し出した]
(173) 2011/02/15(Tue) 13時半頃
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[わくわくとした面持ちでその手腕を覗き見る。 またたく間に出来上がる赤い風車を差し出されれば、 まるで幼子の様にぱちぱちと拍手を贈った]
感謝する。 これじゃこれじゃ、俺の欲しかった風車。
[受け取り、風羽へとふぅと息を吹きかけて。 からから回る風車に、にぃ…と眸を細めた]
(174) 2011/02/15(Tue) 13時半頃
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[拍手には、笑みを浮かべて小さく頭を下げて]
喜んでもらえたなら、俺も嬉しい。
[道具を布の上に置いたまま、折りたたみ、小さく小さく何も包んでいない大きさに丸めると、再び懐へと仕舞い込む]
また何か作って欲しいものがあれば言ってくれてかまわない、 とは言っても、紙細工専門だがな。
(175) 2011/02/15(Tue) 13時半頃
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他にもか? うぅむ。 今は思いつかぬ。また何ぞあれば華月斎に頼もう。
そなたは面白いうえに手先も器用で、良い奴じゃの。
[からから笑うと、 回る風車の赤い花を眸を細めて見やる。
もし此処に蝶が止まれば、それこそ本当に華のようだなどと思いながら]
(176) 2011/02/15(Tue) 13時半頃
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ああ、喜んで作ってやる。
良い奴、だろうか?俺は、そんなに面白いか?
[縁台に腰掛けたまま、軽く首を傾げて笑う。
ひらり と、2人の間に、 1羽の白い蝶が現れ出でて。羽ばたいて。
風が止み、静かに成った赤い華の上で羽を休める]
(177) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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― 境内裏手 ― おう。 ここに居ったか。 [狐と蝶と。 ふたつの妖しの影のそば。 ゆらり、老妖は姿を現し。]
(178) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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面白い。 人の子のように、俺達とは違う理・感情でお前は生きておる様に見える。
[やがて蝶が赤い花に留まれば、ますます嬉しそうに弾む声。 蝶がとどまる赤い花を帯に差し、大事そうに手で包みながら]
元は人であった藤よりも、そなたの方が人に近い。 なんとも不思議な事じゃ。
[くすくすと笑う。それはとても楽しげに]
(179) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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おお、じいではないか。 如何した?
[蝶の留まる風車を手にし、掛けられた声へと振り返る。 その手にはまだ鼻緒の切れた履物があるだろうか。 まだそこにあるのならば、ちらりとそれへ狐の面の下の赫を向けるだろう]
(180) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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切れよっての。 [胸の高さまで持ち上げた下駄。 ぷらり、頼りなく緒が揺れる。] 巧く、直らん。 [それから、ややあって。] なんぞ。 邪魔したかの。
(181) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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これはまた、偉くぷっつり切れたものじゃ。
[からからと笑い、貸してみよと手を出した]
邪魔? 何を邪魔な事があろうか。じいも此方に来て混ざれ。
(182) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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[りん――…]
[飴を作る手が一瞬、動きを止める。屋台の雑踏に紛れて、澄んだ音が聞こえた気がしたのだ。>>163 けれど、今度は最後まで作りきって]
………。
(183) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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[記憶の中にある鈴の音が、“共に鳴り響いた”ような気がした。屋台の前の人の流れを、じっと観察し…]
あ……
[ちらりと視界をよぎった姿。華月斎と、その横にいる人物。狐の面をしているように見えて>>170]
…華月斎さん!?え、そんなまさか。
[華月斎が、アヤカシに連れていかれるのではないか。そんな心配が胸の内に湧き上がる。もしかしたら勘違いかもしれないが、気になって仕方ない。追おうかどうしようか、しばし迷い]
(184) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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[純血のアヤカシに、人のようだと笑われて。男は曖昧な表情を浮かべた]
――…と、これは慶三郎殿。 いいえ、邪魔などでは。
今は、ウトに風車を作ったところで。
[持ち上げられた下駄には、災難でしたね、と同情を見せる]
(185) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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ああ。 見事なもんじゃろ。 頼む。 [下駄と、裂いた手ぬぐいと。 ゆるく笑みを浮かべ、ウトへ手渡す。] おう。 ……ああ、それか。 [風車を見遣れば、眼を細め。] 良い色だの。
(186) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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…すまん、急用が出来た。ちょっと店番頼むわ!
[隣の屋台に一声かけると、立ち上がって、華月斎たちの向かった方に走る。姿を見失っていたせいで、すぐには見つけられず]
どこ行ったん〜〜……ええい、あっちか!
[勘で走った]
(187) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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[定吉の視線には気付かずに、 からからとアヤカシは笑う。己が心の侭に]
しかたがないのう。
[笑う妖老から受け取り、手ぬぐいを鼻緒の代わりに結い付ける。 華月斎の手腕ほど見事には行かぬも、履いて歩く分には申し分ないほどに確り結わえた其れを返し]
ほれ。 駄賃は飴で良いぞ。狐の姿をしたやつな。
(188) 2011/02/15(Tue) 14時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
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― 供物台 ―
鈴……
[ 先程の定吉の話>>149>>150を思い出す。 鈴の音。 アヤカシ。
――今朝、ここであった、狐の面。]
うそつき。 定吉さんは、戻ってきているじゃないか。
[ 供えるものは何もないけれど、ここで待っていたらまた出会える気がしてじっと耳を澄ました。]
(189) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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―境内の裏―
わわ、っと…!
[勘は見事に正解していた。華月斎たちの姿を見つけたものの、すぐに声をかける事はせず。木と茂みの陰に隠れて、様子を伺っている]
三人おるみたい?
(190) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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[男は、定吉に心配されているなどとは、全く思ってもいなかった。 そも、彼の視線に気付いていなかったのだから当然なのかもしれないが]
ええ、良い色だ。 まるで、ウトの眸のようで。
[ウトの帯に差された赤い華と、それに映える白い蝶に、男も視線を向けた]
(191) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
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すまんの。 [受け取ったそれを履き、感触を確かめ。 満足とばかりに、頷く。] はは。 飴か。 [狐の面を被った頭へと、手を伸ばし。] 狐だの。 判った。
(192) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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明之進には、ちゃんと名乗っていなかったな。 俺はその昔加賀屋藤之助という名前だった。
先日話してくれた「加賀屋の先祖で神隠しに遭った人」それが俺。 望んでアヤカシに攫われたのも、俺自身。
[空のキセルを仕舞うとゆっくりと足を進め、手水舎の元へ]
あの家を捨てて全てを押し付けた弟の身代わりにしようとしてるのかもしれないが 俺は明之進には、幸せになって貰いたい。
[朧を前にした時とまた違う真面目な雰囲気で話を続ける。 それは人間だった頃の「兄」の顔]
共に居たい相手がいるのなら、俺が明之進ごと攫ってしまおう。
(193) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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[それからいくつか会話があっただろうか、増えるアヤカシの気配に足はそちらへ]
……勢ぞろいじゃないか。
[すっかり真面目な表情は消えうせもとの顔]
(194) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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ふ…普通よなあ?
[まじまじと、三人の様子を観察しているが、談笑している様子はただの人間のように見える]
……何話してるんやろ?
[ここからでは会話は聞こえない。アヤカシ側からすれば、飴の甘い匂いが体に染み付いている飴師の存在はばれてしまうかもしれないが]
(195) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 14時半頃
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俺の面に良く似た愛らしい奴で頼むぞ。
……ん? 何ぞ良い匂いがする。
[伸ばされる手に素直に撫でられる。 ふと、風上の方から鼻腔を擽る甘い香り。 すんと鼻を鳴らし、其方の方へ]
(196) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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ほんに、お前さんは器用だの。 [赤と、白。 その彩りに、感心したように呟き。] おう。藤色も来よったか。 [藤の香。 ゆるりとそちらを見遣り、眼を細めて笑む。]
(197) 2011/02/15(Tue) 14時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 15時頃
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ん?あの人、どっかで見たことあったような?
[慶三郎の姿。思い出せない記憶のどこかにあったような気がして、身を乗り出しかけ]
!
[ウトがこちらの方を見たのに気づき、咄嗟に陰に隠れ直した。…残念ながら、覗きには慣れていないから、思いっきり見られたかもしれない]
(198) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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華月斎に、慶じじとウトまで。
[もう一人、違う甘いにおいの人間も居るけれど]
俺も混ぜてくれないと寂しいだろう。 何していたんだ?
(199) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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はは、ありがとうございます。
[器用だと褒められれば>>197、微笑んで。 近付いてきた藤乃助>>194には、軽く手を上げて挨拶をする]
[男には、甘い香りの人間の気配に、気付くようなちからは無い]
(200) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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俺がウトに、風車を作って、な。 一寸、話をしていたんだ。
寂しい……そうだな、 藤乃助、お前は慶三郎殿にもウトにも、縁があったのだったか。
[詳しい事までは知らないか、曖昧に記憶を辿りながら]
(201) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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[覗き見る人影は見つけたものの、 さして害はないだろうと想い、そのままに。
藤之助の方へ振り返り、風車を見せて]
華月斎に作ってもらったのじゃ。 俺の眸の色と同じで愛らしかろう?
[くつくつと笑う。幼子のような声で]
(202) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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さて、俺は此れをもっと回して来よう。 高い所ならば、風も良く吹こうて。
[よいしょと立ち上がると、りん――と、鈴の音一つ鳴らして。 謂い終わるが早いが、其の姿は風となって*搔き消えた*]
(203) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 15時頃
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[眼は狐の面の動きを追い。 ふ、と笑みを浮かべ。 藤色へと、視線を戻す。] すまんの。 なに、のけ者にした訳でないぞ。 儂が来たら、二人居っただけよ。 の。 [華月斎とウトと、二人に目を配り。]
(204) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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…気づかれんかった?
[そろ、と再び伺う。木陰から僅かに見えている姿はバレバレなのかもしれないが、慣れる程に覗き行為に勤しんでいるとすれば、それはそれで問題である。]
……ううん。怪しい所、別にないよなあ? やっぱり勘違いやったんやろか。
[さらに一人加わり、四人となった。どこからどう見ても、ただの仲の良い者達の談笑にしか見えない。まさか、そこにいる全員が人外の者たちであるとは、流石にわからず…]
(205) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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……ああ、足に鈴つけてん……
!?
[ウトの姿が消えた。>>203 驚きで、二の句が告げない]
(206) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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ええ。
[慶三郎の目配り>>204に、頷いた。
楽しそうなウトの様子>>202に、嬉しそうに眸を細める。 掻き消える鈴の音を見送って>>203]
(207) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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[すんすん鼻を鳴らしながら、華月斎の説明にウトの手の風車を見てふむと頷く]
へぇ、作れるものなのか。やはり華月斎は凄いな。 俺はあの蝶が矢張り好きだが、今度俺にも何か欲しい。
[器用さもその行動力も持ち合わせていないからか、玩具を強請る子供の顔には全面に羨ましいと書いてある]
縁、そうだな。ウトにもじじにも感謝している。
(208) 2011/02/15(Tue) 15時頃
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ああ。 気ぃつけえよ。 [鈴の音残し、舞う風に向けて。]
(209) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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消え、消……ええ!?
[滅茶苦茶驚いている自分とは裏腹に、全く驚いていない三人。…ということは]
……あん人らも、人間違うの?
[りん、と鳴った鈴の音が耳に残って離れない。生まれる感情は、恐怖。…それと、懐かしさと、]
………っ、
[その場から走りだす。社の表側、供え台のある方へと]
(210) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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風車は、そう作るのが難しいものでもないんだ。
欲しいのであれば何か作ろう。 ああ、しかし、俺に出来るもので頼むぞ?
[藤乃助に強請られれば>>208、笑顔で承諾する。 はらりと、好きだと謂ってくれた浅葱色の蝶が一羽、宙から滲むように現れ、藤乃助の周りを羽ばたいた]
……感謝、か。
[普段の藤乃助からは少し離れた言葉だなと、失礼な事を思ったりもして]
(211) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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儂ぁ、なんもしとらん。 [眉根を僅かに寄せて、笑う。] ……ほんに、お前さんは。 いつまでも童のようだの。 [思わず軽く撫でつけてやろうと、藤之助の髪へと手を伸ばす。] [なにかが走る音には、ついつい面白がるような、人の悪い笑みが浮かんだ。]
(212) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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華月斎は、定吉が走り出す音に気付きそちらを向いたが、既に姿は遠く見えなくなった後
2011/02/15(Tue) 15時半頃
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―供物台の近く―
わたたたたたっ!……いたっ!
[慌てて走ったせいで、供え物台の近くで足がもつれて転んだ。春松はまだ近くにいただろうか。体を起こして]
……おるとは思っとったけど、まさかアヤカシ、いっぺんに四人も見るとは思てなかったわあ。
(213) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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……さて。 遣いに行って来るかの。 [から、と下駄鳴らし。] 藤色。華の字。 お前さん方も要るかの? 飴。 [食えぬから要らぬ、と返されるだろうか。 それでも、頼まれたなら、ついで。土産にする心算で。 珍しく、姿は消さぬまま。 歩き出す。**]
(214) 2011/02/15(Tue) 15時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 15時半頃
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[鈴を鳴らして消えるウトを見送る、と浅葱色の蝶に視線を泳がせひらりひらり舞う様を眺める]
赤い風車は瞳のいろ、華月斎俺は藤色の鳥が良いぞ。
[そんな無茶振りをしてみる。
慶三郎に撫でられると心底嬉しそうに目を細め、擦り寄る猫の様な仕草で甘えてみせる]
飴、なあ。懐かしい味がしそうだ、一つ欲しい。
(215) 2011/02/15(Tue) 16時頃
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藤色の鳥……? ……ふむ。
[幾重にも折り畳んだ紙を重ねていく物にしようか、骨組みを竹や紐で作り上げたものにしようか、それとも――… 頭の中でいくつもの鳥を組み立てる。 慶三郎に飴は要るか尋ねられれば>>214]
俺は――… …… 赤い、のが、いい。
[断ろうとした所に、藤乃助の言葉が聞こえ>>215。 真似るように、頼んでいた]
(216) 2011/02/15(Tue) 16時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 16時半頃
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[蝶へ手を伸ばし、触れないギリギリあたりでくるくる指を動かす。 まるで操っている気分になれるこの遊びはお気に入りの一つ]
鳴き声はいらないから、長く動けば嬉しい。
[本物の鳥を捕まえて部屋に押し込めてみた事があった。 小さいそれは、アヤカシと流れる時間が違うがゆえに直ぐに動かなくなってしまって……それ以来拾うのは人間だけにしている]
(217) 2011/02/15(Tue) 16時半頃
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――… 俺がこれを、動かしているのだが。 謂っていなかったか?
[藤乃助の指先からするりと逃げて、また近付いて。 くるりと廻るその先に誘われるように、浅葱色が舞う。 それは、男の視線のままに]
鳥と共に、俺も欲しいのか?
[縁台に座り直し、からかうような問いかけを向ける]
(218) 2011/02/15(Tue) 17時頃
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?!定吉さん?!
[ぼうっと十二支の置物を見ていた所、慌てて出てきた定吉が眼前で躓いて。>>213]
だ、大丈夫ですか?
[ 声をかけたところで「アヤカシを4人」との言葉。 考えるより先に、春松は定吉を置いて境内の裏へと走っていた。]
(219) 2011/02/15(Tue) 17時頃
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…………そうだったのか?
[きょとりと驚いて指を止め、華月斎を見る]
こういうイキモノかと思っていた、呼び寄せる力があるのだと。
カラクリとも違うのだな、それも面白い。 華月斎が一緒に居る限り鳥が動くならそれもいいな。
ただ、本当に欲しくなる前に止めないと際限無く欲は湧き上がる。 だから動かない鳥でもいい。
[むっと不満そうな顔を向けまた直ぐ戻して笑う、少年の駆け寄る足音が聞こえてきた]
(220) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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[ しばらく寒さの中を立っていたせいか、足が縺れそうになる。 それでも、一目散にかけて。
藤之助と華月斎が目視出来るところまで走ると、足を止めた。 はあはあと息をつく。 心臓の音が煩い。]
(221) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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大丈夫や、問題な……春坊!?
[焦っていた為に、春松がいるのに気がつかなかった。しまった、という顔をしてから]
あ、ちょい待ちい!行ったらあかん!いたた…
[すりむいた足についた砂を軽く払い。駆け出して行ってしまった春松の後を追う]
(222) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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俺が作った、作り物の蝶だよ。 カラクリのように、手妻のように、操って見せているだけだ。
[男は指を差し出して、 藤乃助の傍から離れた蝶が、そこに止まり、 そして、アヤカシと同じように、風に溶ける]
それもいい、と返されるとはなあ。
[困った時に、何のとなしに、 がり、と頭を掻く癖を出し]
本当に、欲しくなる、前に、か。
[笑い顔に、動くカラクリを付けられたら良いなと思案しながら。 足音が同じように聞こえれば、意識をそちらへ向けた]
(223) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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お前は、確か――… 勝丸の友達の。
[駆けてきた小さな姿>>221を見やる。 どうしたのだろうと、言葉を待った]
(224) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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アヤ、カシ……!
[ 声に出ていた。 朧が言っていた「藤之助」、それと、一平太の友達だと言っていた「華月斎」。 どちらも、人と変わらぬように見えるのに。 色で、あるいは友情で、人を騙し、かどわかす――春松からたった一人の兄を奪った、憎き存在。]
(225) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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それ、俺にも真似できるだろうか。
[どうやって作り出しているのか皆目見当付かないが、自分も出来たら一人が寂しくなくなるかもしれない。
余計に寂しくなるかもしれない。
姿を見せる少年は、誰かに似ている気がした]
(226) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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|
[ 華月斎の注意がこちらに向いたのを知ると、春松はキッと睨みつけた。]
あなたは、アヤカシですか? 一平太さんは、勝丸くんは、そのことを知っているんですか?! 何のために、そんな事をするんですか!
[ そこまで一息に叫んで、は、と初対面が蘇った。 彼は、勝丸に、「触れていた」――]
勝丸くん、も、アヤカシ……?
(227) 2011/02/15(Tue) 17時半頃
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ああっ、思いっきり飛び出しとる…!
[春松からやや遅れて現場につけば、がぁんと衝撃を受けたような顔になり。おろ、と困ったように眉を下げ]
……ど、どうもやで?
[緊張しつつ、遠慮がちに三人へと近づいていく]
(228) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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|
作れるなら、出来るかもな?
[作る、その行動に、何かしらのちからがはたらいているのではないかと男は思っている。 藤乃助>>226、彼は手先が器用だったか]
――… え
[睨みつける視線と、問う言葉。 何と返すべきか、少し戸惑う。そこに新たにやってきた飴師]
……定吉さん。
(229) 2011/02/15(Tue) 18時頃
|
|
一平太は華月斎がアヤカシなのを“知っている”よ。
[屋根の上でごろごろしている時に、確認している一平太を見ていた。 ふふんと得意そうな顔でそう春松と華月斎の間に割る]
そっちの甘い匂いの人もさっきのを「見てた」よね。
[仕舞ってあったキセルを取り出して指差す代わりに定吉の方へ向ける]
(230) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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あー………んっと。
[困った顔になっていたが、春松がきつく問いただしているのを見て、口を開く]
……さっき、狐面のお人の姿が、ふわっと消えてもうたん、見てもうてな。でも、そこに居た誰も驚いてへんかったから…みんなアヤカシなんかな、って思ってな。
それとも、アヤカシと友達になった、人間なん? 俺、みんな人にしか見えんのやけど…
[戸惑いながら尋ねた]
(231) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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定吉は、藤之助>>230に、ばれてた!と言いたそうな顔になった
2011/02/15(Tue) 18時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時頃
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[藤乃助に謂われ>>230、そうだったのか、と呟いて、頭を掻いた。 いつか知られるような気はしていたが、思っていたより早かったな、と、そんな感想を持つ]
定吉さんが……さっき?
[走り去るような物音を思い出せば、あ、と声を漏らす]
(232) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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|
[ キセルを持つ手>>230に視線を移す。 軽蔑の色を滲ませて。]
それで。 一平太さんも、あなたと恋仲の方も、連れていくおつもりですか? 人の気持ちを、命を、何だと思ってるんですか。 あなたたちのどこが神だ。 ただのかどわかしじゃないか。
[ 怒りに肩を震わせる。 定吉が必死に自分を止めようとしてくれていたのに気付き]
定吉さん、逃げて下さい。 巻きこんでしまってすみません。
(233) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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あ。
[藤色の着物。くくった長い髪。藤の香りのキセル。その特徴に心当たりがあった>>1:184]
……あんたさん、もしかして、朧さんが探しとった人ちゃう? 朧さんが、お礼言いたいって探してはった…
(234) 2011/02/15(Tue) 18時頃
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藤之助は、定吉に向けて手を差し出してみる。触れればわかるというように。
2011/02/15(Tue) 18時頃
定吉は、>>0:184だったかな、と思いなおし。
2011/02/15(Tue) 18時頃
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時半頃
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時半頃
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春坊!怒らせたらあかん…!
[後ろから、春松の両肩に手を置く>>233]
すんません…この子な、お兄さんが「神隠し」にあってん。一人になってもうたんや。だから、怖い目にあわせるのんは堪忍したって…!
[藤之助の手を見るも、本当にすり抜けてしまうのが確認できず、春松の肩から腕を動かせない]
(235) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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|
もう少し、このまま遊んで居たかったのに。 ……全部手妻だと謂ったら、信じてもらえるのだろうか?
[首を傾げて、尋ねる>>231]
(236) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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かどわかしているつもりは、少なくとも俺には無いよ。 他の皆は知らないが。
俺自身は、誰かを連れて行くつもりもないし、この祭を楽しめればそれで良いと。 そう、思っている。
[春松の侮蔑>>233に、縁台に座ったまま。答える。 これは、華月斎の本心。 どう捉えられるかは解らないけれど]
(237) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時半頃
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一平太は連れてゆく気は無いな、其れよりも興味深いことがあるし。 恋仲の?…………ああ、朧。あれは特別だ。
[視線が似ている男を知っている、そうだ。先の祭りで無理やり連れ帰った青年だ。 もしかしたらその弟が、目の前の少年なのだろうか]
そも、勝手にアヤカシを神だと言っているのは人間の方ではないのだろうか。
(238) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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………手妻?そうやったん?
[きょと、と。あまり人を疑う事を知らない飴師は、あっさり信じかけた>>236]
……せいっ!
[が、思い切って、片手を出して、差し出された藤之助の手を握ろうとしてみる。…触れる事はできなかった]
わー!やっぱし触られへんやーん!! …正体知られず遊んでいたかったんやったら堪忍なあ…
(239) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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[あちこちうろうろしているうちに自然と足が境内の方に向かう 少年の怒鳴るような声が聞こえ、そちらに行くと 華月斎、藤之助と春松、定吉がいた]
ほう、アヤカシでもいろいろという藤之助殿の話はまことでしたか。
[普段と変わらない笑顔で近づく>>238藤之助の言葉には]
…興味深いこと?なんでしょう?
(240) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時半頃
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ええ、朧には会いましたよ。その後なぜか怒られましたが。
[何故アヤカシなのかと激昂された理由は、今でもわからないままではあるが。
「兄が神隠しに」と聞けば確信する]
ああ、君は雪柳の弟なんだね。
[にやぁり、笑みを一つ]
(241) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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それは、本当ですか?
[ 睨みはキセルから外さないまま、華月斎に問い、すぐにかぶりを振った。]
いいえ。 もう信じません。 アヤカシの言う事など、信じてたらばかを見る。
[ そうして、キセルの持ち主を見上げた。]
(242) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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あに、を、しってる……?!
[ 元々大きな目が、零れ落ちんばかりに見開かれる。]
まさか……
まさかっっ!!
[ ――すきなひとが、できたんだ。
兄の、笑顔。]
(243) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 18時半頃
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っの、化け物おおおおおおおおお!!
[ 拳を振りかざし、藤之助目掛けて飛び出した。 触れられない、事など思考からは抜けていて。]
(244) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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[定吉の様子>>239に、笑う]
はははっ、面白いな、定吉は。 ……ああ、残念だ。 知られれば、きっと、同じように、遊んでは貰えないだろうから。
……その子のように。人の子は俺を、同じに扱ってくれないのだろう。
[春松>>242を、見詰める。 新たな来訪者が来たのは、その頃か>>240。 問いかけた言葉は、短く]
――… いつ、知った?
(245) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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でも、アヤカシのいう事は信じないんだよね。 ……残念だ。
彼は今も元気だよ。
[空のキセルを銜えて吹かす真似]
(246) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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いっぺーたぁ……
[現れた、自分よりも年下の青年に、年上の飴師はどうしよう、とばかりに情けなく眉を下げ]
あっ……、春坊!
[激昂して飛び出す春松。あまり強く押さえていたわけでもない手は、あっさりと振り払われていた。その光景をただ見つめる事しかできず]
(247) 2011/02/15(Tue) 18時半頃
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[華月斎の問いには>>245]
飴屋で“ぶつかった”人…覚えてませんか?
[くつりと笑いつつ答える]
(248) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[春松が飛びかかってきても、通り過ぎるだけ。
キセルに葉を詰めて火をともせば漂う藤の香り]
教えてくれた、一平太の秘密のちから。 あれを見てみたいと思ってね。
そう思わない?
(249) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[>>249藤之助の言葉に顔を顰める]
あれはいたずらに用いるべきではない。 それに見世物でもない。
(250) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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そんなんっ……アヤカシかて、無邪気に笑たり、 寂しがりだったりで、人とあんま変わら……な……?
[「同じように扱ってくれない」という華月斎の言葉(>>245)に、思わず言い返しかけ、自分の呟いた言葉に疑問を抱く。無邪気な笑い声?――誰?]
[りん]
[記憶の中の鈴の音。…ゆる、と頭を振る]
こ、怖ない、言うたら嘘んなるけどな! んでも、褒めてもらえたんは嬉しかったし、今でも嬉しい。本人さんに言って貰えたんやもん。
(251) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[春松が、すり抜ける。 それを眺めながら]
ああ あの時の。 そうだな、そう謂えば。
……そんな着物だった。
[ちらりと、視線を一平太へと。 喉の奥の笑い声>>248に眉を顰めた。 言葉で尋ねる事も何もせず。 一方的に隠れて確認したのかと。
"友達"だと謂ったあの時の言葉が。
――… ただ、空しく]
(252) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[ べちゃ。
無様に雪と砂が顔に当たる。 勢いづいた顔は地面を滑り、小石が額や頬に幾つも擦り傷を作った。]
ふっ、う、うううう……っ!
[ 握りしめた拳で地を叩く。 膝も痛い。 脛も痛い。]
二度と会えぬ地で、元気と聞いて、心が休まるとでもお思いですか! 彼岸で達者だと慰めてきたこれまでと、何が違いましょう。 むしろ、もっと残酷だ……!
(253) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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定吉――… ありがとう。
[怖くない、と首を振る>>251 彼の中にどのような記憶があるのか、男は知らないけれど。 強がりながらも肯定してくれる言葉に微笑んだ]
(254) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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華月斎は、定吉に向けた微笑は、優しく
2011/02/15(Tue) 19時頃
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藤乃助、一平太の秘密の力、とはなんだ?
[言葉の中、気になる単語を同士に問いかける]
(255) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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春坊……
[家族を失った悔しさや悲しさ。それが伝わってくるから]
あ、あの。雪柳さん、元気なんやろ? それやったら、会わせてあげたりできひん……かなあ?
[おずおずと、藤之助に申し出て。]
(256) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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[藤之助の代わりに答える]
アヤカシに連れて行かれた者を連れ戻す…
(257) 2011/02/15(Tue) 19時頃
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― 鳥居の上 ―
[空に近ければ近いほど、風は強く吹く。 アヤカシは朱塗りの鳥居の上に座ると、帯に差した風車を手に取り、風へと翳す]
…………。
[からからと、回る風車。 遠い昔に、飴を作る坊が持っていたのと同じそれと重なり、 懐かしさに眸を伏せる]
(258) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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あいつ、元気にしとるじゃろうか。 里ではほんに泣いてばかりだったからな。 今も泣いとらんと良いが……。
[風車に重なる泣き顔に、面の下で苦く笑う]
(259) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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[泣いてばかりでは有ったけれど、 それでもたまには笑った顔も見せてくれたのだ。
細い目を更に細くして。 糸の様じゃとからかって怒らせ、そして笑い有った。 そんな僅かな思い出が胸によぎる]
…………あいつ。 もう一度、逢いたい、な。
[ゆっくりと狐の面を外し、ぽつりと呟く]
(260) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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連れ戻す?! 一平太さん、本当ですか?!
[ 春松は、ぐしゃぐしゃになった顔を上げ、一平太に向けて身を乗り出した。]
(261) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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私の家は代々アヤカシに連れ去られた者を 一度だけこちらに連れ戻せるという杖を受け継いでいるのです。
…もっともその事実を知ったのも祖父が亡くなる少し前でしたが。
(262) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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[一平太の答え>>257に、ぴくりと指先が動く]
そんな事が、出来るのか。
ならば、例えば以前は人であった者に……あるいはアヤカシに、その力を使えば、 こちら側の――人の子に、成れるというのか?
[表情は真剣に]
(263) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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……でも。 もう俺の事等覚えていないだろうな。
[あの里で交した言葉も、触れた温もりも。 きっと忘却の彼方だろう事が、アヤカシの胸をちくちくと苛んで。
…………りん。
どこか物悲しげな、鈴の音が一つ。響く]
(264) 2011/02/15(Tue) 19時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 19時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 19時半頃
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[華月斎の疑問には]
さぁ…帰ってしまったアヤカシを連れ戻したという話は 聞いたことがありませんから…
華月斎殿は人の子になることをお望みなのですか?
(265) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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[どれくらいそうしていたか。 昂ぶった感情は、いまだ鎮まる気配はなく。 顔でも洗えば、少しは落ち着くだろうかと、ふらりとした足取りで歩き出す]
「兄さん、顔色悪いよ。大丈夫かい?」
[仮宿の脇にある井戸で顔を洗っていると、薪割りをしていた男に、そう声をかけられた]
……大事ない。
「なら、いいんだけどさ」
[振り向かぬままで返し、桶に汲まれた水に己の顔を映してみれば、なんと醜いことか]
……此では、鬼の面ではないか。
[嫉妬に狂った人間は、鬼になってしまうと言うが。 水に映る己の顔は、まさにそれ]
(266) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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[春松の真剣な眼差しに>>261内心うろたえる。 春松にとっては嬉しい話とはならないから]
春松…私が連れ戻せるのはこの祭りの間に連れ去られた者だけなんだ。
それも、本人が連れていかれるのを望まなかったことが 確認できなければその力を使えない。
正確には…使いたくない…
(267) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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成る方法が、あるのならな。 ……無いのだろう?
[一平太の言葉>>265を聞き、貌に浮かぶのは、寂しげな笑み]
だから、俺は。 知られずに、ただ、人として。 この祭を楽しめれば、それで良かったんだ。
[だがそれももう、叶わないのだろうと]
(268) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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そんなんできたん!?柳生さん、すごかってんな……
[まさか自分も、連れ戻された対象だったとは知らず、他人事のように感心して>>162]
[父母を失い、祖父母に引き取られた姉弟三人。どうしても家族と離れるのは嫌だったから、戻る事を願った。その時に、アヤカシの里の記憶は失われた。年を経たアヤカシや、飴を作ってみせたら無邪気に喜んでいたアヤカシの事も、もう、消えた記憶。
『ここは楽しいけど、俺もっと細工の腕あげたいし、姉ちゃん二人もおるの、守ったらなあかんねん。父ちゃんも母ちゃんもおらんから…だから、堪忍なあ』
『忘れてしまうんかなあ……でも、もし忘れてもきっと思い出すで』
帰る際、里を振り返って呟いたそれが、アヤカシたちに伝わったのか。 その事すら、覚えていない]
(269) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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[……嫉妬?
一体、何に?]
……馬鹿な、そんなわけがあるか!
[否定するように、執拗に顔を洗う。 だが、思い当たる節はひとつしかなく───**]
(270) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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[ 一平太の話>>267を耳にした春松の瞳に、見る見るうちに新たな涙が浮き上がる。]
は、
そ う
で、
すか……
(271) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 20時頃
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[>>268華月斎の言葉が一平太の心にチクリと刺さった]
…華月斎殿…申し訳なかった。
卑怯な真似とは思いつつどうしても確認したかった。 直に聞いてもはぐらかすでしょうし…
(272) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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華月斎殿がアヤカシだと知ったところで、 私が華月斎殿を疎むことはありません。
ただ、不可解な動きの訳が知りたかった。
それだけです。
本当に、申し訳ない。
[そう言うと華月斎に深々と頭を下げた]
(273) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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は……ははははっ! っは、ははは!
[ 乗り出して前に出た掌は地に落ちて、四つん這いのまま、項垂れた春松の口からわらいが出る。]
知らなきゃ良かった。 ……何もかも。
[ 解れた髪が目にかかる。 ゆっくりと立ち上がり、汚れた着物を手で払った。ところどころ破れている、粗末な着物。 繕う糸も、それを買う銭もない。]
(274) 2011/02/15(Tue) 20時頃
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一平太の力では無理なんか……
そんなら、アヤカシさんらの力で、雪柳さん、こっちに戻す事はできひんの…かな?
[華月斎と藤之助。両人を伺うように見て]
なあなあ、春坊、まだちっさいのに、可哀想やん? 兄ちゃんと会わせてあげてえな……
[人に見える藤之助と、友好そうな華月斎の態度に、もしかしたらいけるかも?と思って押してみる。]
(275) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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何に、謝るんだ? 何故、謝るんだ。
知って、どうしたかった。 何故、知りたかったんだ?
[声は、掠れかけていたか。 ぽつりぽつりと、疑問が続く。
深く頭を下げた相手、地を見詰めているだろう場所に。 朱色の蝶が ひらり と一羽、舞う。 顔を上げるように、視線を上げるように、 ひらり と誘い舞い上がる]
(276) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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里への道は一方通行だったと思うけれどな。 俺も生まれつきアヤカシではないから知らん。
[定吉の申し出に>>256、うーむと首を傾げる。 連れて行って、会って、二人で村に戻りたいなんて無理な話しである。
里で二年過ごしている雪柳もとうに人間ではなくなっている、それにあわせて春松は喜べるかどうか]
(277) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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人を惑わす化物め。 たった一人の肉親の、心を、身体を、奪われた哀れな子どもが、どんな思いで日々を生きているか……
こんな事を聞いても、何とも思わぬのでしょうね。
神にとっては、人など虫ケラと同じなのでしょうから。
[ 汚れた顔を袖で拭いながら淡々と言う。 振り返り、藤之助と、華月斎とを交互に見やり、
憔悴しきった顔で、その場を離れようと石段に足を向けた。**]
(278) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 20時半頃
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[頭を下げた目の前に蝶が舞う、思わずその視線を追うと 華月斎の顔があった]
ただ人として祭りを楽しみたかった華月斎殿の望みを叶えられなくしたことへの謝罪…
(279) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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友と言うてくださる事はうれしかったのですが、 決して触れようとしなかったこと
境内の裏で蝶を飛ばしていた時の雰囲気… それが人ならざる者の雰囲気だったのが気になったのです。
だから確かめたかった。
(280) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 20時半頃
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えー。それやったら…
[春坊が行くしかないやん、と口にしかけて、噤んだ。>>277
あるいはそれが、春松にとって幸せなのだろうか? だが、神隠しを実際に行える者たちの前で、不用意にそんな事を発言するのは憚られた]
(281) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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飴屋のお前は案外酷い事を言うのだな。 会うだけでまた引き離されるのも酷な仕打ちだ。
――それに雪柳はとうに人間ではない、身も心もアヤカシになっているのだぞ?
[姿は変わらずとも、アヤカシでなければ里では生きられない。強制的に攫われても適応できるのは人間だからこそ。
化物といわれても肩を竦めてみせるだけ]
アヤカシがどんな思いで流れる時の中で過ごすのかを、人間は知らないのに言いたい放題だ。
(282) 2011/02/15(Tue) 20時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 20時半頃
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どう、だろうか。 俺はそのあたりの事情には疎くてな……
[定吉の問い>>275の答えは、知らない。 男が返したのは、簡素な言葉だった]
たった一人の肉親……
[幼げな春松の憔悴しきった様子に向けるのは、僅かにだけ、同情の貌]
(283) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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確かめてどうということはなかったのです。
ただ、華月斎殿が望めば私は向こう側に行きたいと願っただけで。
(284) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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うぅ。
[藤之助の言葉は、不意に浮かんだ自分の考えが正解に近いのだと裏付けるように思えて、思わず呻いた>>282]
(285) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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[一羽の蝶が、男の方へと飛び。 一平太の視界の中、ちらりちらりと舞い踊る]
――… は、ぁ ?
[予想していなかった言葉>>284に、間の抜けた声]
(286) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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[間抜けた声にバツの悪そうな顔をする]
最初にお会いしたときに連れて行かれるのも悪くないと言ったではありませんか。
身寄りを亡くした虚しさ、寂しさ、 それと自分に課せられた重責から逃れたいがため
そう思っていたのです。
(287) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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どうということ、あるだろう!?
通り抜けて気持ち悪くは無いのか? 人間ではないのだぞ、俺は!
な、何故だ? "神隠し"だぞ? あちらへと行けば、帰ってはこれないのだぞ? いや、お前の力があれば帰れるのだったか?
[慌てふためく、思わず縁台から立ち上がる。 蝶が ぱさり と今まで男の座っていた場所に、落ちた]
(288) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時頃
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――ああ。 にいさんも、人ではなくなりましたか。
[ 藤之助の言>>282に足を止める。]
アヤカシの思いなど知ってどうなると? 人がアヤカシに何をしました? 祭って、供え物をして、丁重に扱えど、何も害する事などしておりませぬ。 それでいて、勝手に人を浚い、遺された者の幸せも、生活も、滅茶苦茶にして。
[ 歯噛みする。 握りしめた拳の間から流れる赤が、雪に色を添えた。]
――赦さない。
(289) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時頃
春松は、華月斎に話の続きを促した。
2011/02/15(Tue) 21時頃
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家族、肉親が居れば幸せかと聞かれればそうでもない人間が居ることだけは知って欲しいかな。
人もアヤカシも皆無いものねだりだ。
[縁台から立ち上がると歩き出し、呻く定吉の横を通り過ぎて何処かへ向かおうと辺りを見回す]
(290) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時頃
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つまり、一平太は、逃げたい、逃げたかった、のだな? それは、今も、なのか?
……今、春松の感情を、見ても、あちらへ行きたいと? アヤカシと同じになっても、良いと、思うのか?
(291) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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[慌てふためく華月斎に冷静に答える]
驚きはしましたが、気持ち悪くはありません。 …特に華月斎殿は私よりも人の心をお持ちのようですし。 むしろ好感がもてました。
私の力は一度きり、それを使ってしまえばただの人です。
それに…連れて行ったアヤカシが嫉妬深ければ、代わりに私が連れていかれるのは想定しております。
事実私のおじもそうやって連れて行かれましたから。
アヤカシの怒りに触れて連れていかれるよりも、 望まれて連れていかれる方がよい…
これが私の身勝手な願いなのは百も承知ですが。
(292) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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[ 石段から下を覗く。 ここから一思いに飛び降りてしまおうか。]
にいさん……
[ 撫でてくれる手などどこにもない。 遊びに興じる子どもらを羨もうと妬もうと、「一緒に遊ぼう」と手を引いてくれる「友達」など、もう存在しない。 春松は「子ども」ではなく、「使用人」だから。親の庇護がある者・生家のある者とは「違う」存在だから、遊んでいては生きていけない。 辛さに泣いても抱きしめてくれる腕もない。 肌の温もりなど、とうに忘れてしまった。
春松は、しばらく虚ろな目で下を見ていた。**]
(293) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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そういう人間もおるんやろね。せやけど……
[少なくとも、春松は兄が居て幸せだったのではないか。 そう言いたくなるのを堪えて>>290]
へぁ?
[アヤカシ側へ行ってもいいという一平太と、焦る華月斎。込み入った話のようだからとほぼ聞いていなかった飴師は、急に華月斎が立ち上がったのを不思議そうに見た]
(294) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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[華月斎の問いには>>291]
残される家族がいればこのような考えは持ちますまい。 私は独りだから…
(295) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時半頃
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それを、俺に言われてもね。 どれだけのアヤカシが居ると思うんだ?
それにそんなの、お前だけの話ではないだろう。
[足を止める春松に身も蓋も無い返事を返す。 アヤカシは一人ではないし、人間が一人どうこう言ったところで人を攫うのはやめないだろうから]
ふふ、赦されなくても構わないよ。
[ゆるりと笑顔を浮かべながら別の方へゆっくりと歩き出す]
(296) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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─井戸─
───くそっ!
[苛立ちのまま、桶の水を乱暴に撒き捨てる。 がらんと、桶の転げる音が、やけに大きく耳に響いた]
あんな奴に、誰が好きになどなるものか! そうだ、ただの気の迷いだ! そうに決まっている……!
[井戸端に蹲り、何度も己に言い聞かせるが]
なのに……。 何故浮かぶのだ……あやつの顔が……。
(297) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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いや、独りだから良いとか、悪いとかじゃあ無いんだ。
[がしがしと頭を掻いて]
お前はあちらへと行けば、アヤカシになるのだぞ?
春松のように、アヤカシを恨む者は多い、だろう? お前も、親族が連れて行かれたときには恨まなかったのか? それに"なる"のだぞ? 解っているのか?
それにアヤカシとなれば――… 永い年月を生きる事になる。 俺とは……"半端者"で、人と同じ時を生きる俺とは、"違う"んだ。
(298) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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そう――… "違う"んだ。
[自身で言った言葉に、動揺が冷める]
俺を疎んじる事が無いと言うのは、嬉しかった。ありがとう。だが……
俺は、お前を連れて行きたくは、無い。
毎年、祭の間に。 会える、話せる、人のように扱ってくれるならば、それが、いい。
(299) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時頃
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[華月斎の言葉に>>299安堵した顔になる]
祭りの時だけの友…ですか。 友と言っても…よろしいのですか? もちろん、それが望みとあれば…喜んで。
[晴れやかに笑った]
(300) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時頃
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いや、聞きたいのは俺のほうなのだが…… 逃げたいの、だろう? それを叶えたくないと、俺は謂っているのだぞ。
[首の後ろに手を当てたまま]
ああ、これが俺の今の、望み、だろうな。
["なれないのならば"と、小さく呟いて。 向けられた笑顔に、また、戸惑う]
(301) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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[細かい事はわからなかったが、華月斎は、一平太を無理矢理連れていく気はないらしい。>>299 一平太もそれを受け入れたようだ。安心したように息をつくと]
食べられへんかもしれんけど、作るん、また見にきてなあ。 …やっぱり俺、アヤカシに好かれる腕なんやね、きっと。
[そう華月斎に告げる。完全に元通りというわけにはいかないが、それが精一杯の出来ること。軽く頭を下げると、去っていった春松の後を追って歩き出す]
(302) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時頃
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ああ、見に行く。 飴細工ができるのを見るのは楽しかったからな。
[定吉に頷く。 アヤカシに好かれる腕、という所には首を傾げたが]
(303) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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華月斎殿が人の子になりたくてもなれないアヤカシなら 私はアヤカシになりたくてもなれない人の子…
ちょうど境遇が似ているではありませんか。
逃げたいのは自分の甘え… 運命に逆らってはいけないのです。
[笑顔のまま、冗談めかした口調ではあったが、一抹の寂しさと決意を込めて言う]
(304) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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[やがて春松の姿を見つけ、石段をじっと見ている彼を、遠くからしばらく見守っていた。希望をなくしてしまった人間に、どんな言葉をかけていいのかもわからず]
…くっそ。俺ほんま、話すんと飴作るくらいしかできひんやん。 ちーっとも役にたたへん。
[自らの無力さに、がしがしと、手ぬぐいを巻いた頭をかく。里でしばらく暮らした者は、アヤカシになってしまうらしい。 たった一人の肉親と暮らす為に人であるのをやめるのがいいのか、兄を忘れて生きていくのがいいのか。春松の幸せはどこにあるのだろう?]
……難儀やねえ。
[空を見ながら*呟いた*]
(305) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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華月斎は、藤之助の姿を、見渡してみたが見つけられなかったか
2011/02/15(Tue) 22時頃
華月斎は、定吉が春松を追うのを、見送った
2011/02/15(Tue) 22時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
一平太は、華月斎はどう感じただろうかと心配している
2011/02/15(Tue) 22時半頃
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[男は息を吐きながら、再び、縁台に腰掛ける。 一羽の蝶は、上へ上へと、空に向かい飛び立ち、溶ける]
運命などという言葉、信じては居ないが……
[冗談のようでも言葉に滲んだ寂しさを感じれば、赤褐色の眸が一平太を見詰めた]
アヤカシになりたい、のか? 逃げたいだけでなく。
(306) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
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[>>306華月斎の問いにぽつりと呟くように]
華月斎殿に
触れられるなら…――
[最後の言葉は紡げずにいた]
(307) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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俺のこと?
[ふわりと軽い足取りで飛ぶように歩いていれば、其処は井戸の側]
そんなに思われて俺は嬉しいよ。
[からかうような軽い言葉。その奥に隠される意味は深く考えない]
(308) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
一平太は、華月斎から目を逸らした
2011/02/15(Tue) 22時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
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───!!
[驚き、振り返る]
きっ……貴様! いつからそこに!
[ぎりりと睨みつける。 その目元に朱が差しているのは、怒りの為だけではないのだが]
(309) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
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…… 触れ る?
[一平太の、途切れる声>>307に、少し、目を見開いた。
立ち上がり、視線を逸らした一平太の前まで歩く。 以前、手を伸ばした事を思い出しながら、同じように。今度は、途中、止まる事はなかった。
ふわりと、通り過ぎないように頭を撫でる。 風が触れるように感じるだろうか、優しく]
(310) 2011/02/15(Tue) 22時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
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─ 神社 ─
[>>193 手水舎にて。男が名乗るのに、目を丸くした。]
加賀屋… え…?
[昔、神隠しに遭ったというご先祖様が、目の前の男らしい。すぐには信じられず、目を瞬く。]
弟の、代わり? 俺に……?
[自ら望んで家を出ても、多少は思い残す事があったと言う事だろうか。]
(311) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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[明之進に幸せになって貰いたいと言う相手を見ながら、まだあまり把握できずにいたが。続く言葉を聞くと、ふっと笑い。]
……ああ。 別に、貴方が共に居てくれる訳でもないのか。
──…成る程。俺が願っても叶わぬ相手を、貴方が「あちら」へ俺と共に連れて行ってくれる……と。
[そう解釈しながら、頷き。涙の跡が残る顔で笑う。]
嗚呼、それならば確かに叶うかもしれぬ。 二度と帰れぬとなれば、いずれは人の世に居た時の事など諦め、以前のように二人楽しく暮らせるやもしれぬしなあ。成る程、妙案だ。
(312) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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[手に持っていた柄杓を無造作に置くと、カランと音がした。 そして藤之助の目を、じっと見据える。僅かに、睨むような視線で。]
……そのような浅ましい事を願うくらいなら、死んだ方が「まし」だ。
[そう言い捨てれば、松葉杖を取り歩き去らんと。]
(313) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時頃
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残念ながら今着たばかりだよ。
[朧に睨まれるのは、何故か心地よい。 もっと、色々な表情を眺めて居たくなる]
なあ、違う顔も見せてくれないか。
(314) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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また…わがままが出ましたね… 華月斎殿はお優しい方だ
[クスリと笑う]
冷えてまいりました…私は篝火の方に行きたいのですが 華月斎殿はいかがなされますか?
(315) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時頃
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何故私がそんなことをする必要がある!
[吐き捨て、向き直り]
どうせ貴様は、これまで、多くの人間を浚ってきたのだろう? その者達は、どうした。
(316) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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……今のは、我侭、だったのか。 俺は、優しい、のか?
[笑うのとは対照的か、考えるような表情で]
そうだな、寒くなってきた。火にあたりたい。 一緒に行くことにするか。
(317) 2011/02/15(Tue) 23時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時頃
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―手水舎前のこと― 俺「が」いいのなら、其れを真っ先に明之進が願うのなら叶えたい。
[居場所の無かった自分を救ったのは、他でもないアヤカシ。ならば今度は自分がその立場になれるのではと浅い考えで返事をする]
…………。 死んで欲しく無い、そう思う相手は多くないんだ。
[置いてゆかれた子供の顔で、歩き去る背中を見ていた。 呟きは届くだろうか、たとえ届かなくても気持ちは変わらない]
俺はお前に何をしてやれるのだろう……何もしない方が幸せだとは、思えないんだ。
(318) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 23時半頃
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誰も居ない、籠から出した小鳥は空へ逃げてしまった。
[身勝手なアヤカシに振り回された可愛そうな元人間たちは、一方的な情に流される事無く自由になると直ぐに何処かに行ってしまった。
がらんとした部屋で一人、自分の気配しかしない事が恐ろしくてまた誰か攫いに来た。 何度繰り返しても隙間は埋まらないまま、ある事に気がついた]
……俺は、人間のまま死んだ方が良かったのか。
(319) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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― 鳥居の上 ―
[からり、からり――。 回る風車を手に、風が吹く方へと赫い眸を向ける。
赫い眸には爛々と灯が燈り、 二つの世界を繋ぐ門が開くのを感じ取る]
さてさて。 現と幽世の境界が溶ける頃合いよ。
[りん――…。 風に乗り、その音色は何処までも響く]
(320) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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[>>318 藤之助の返事に、目を伏せて首を振る。]
幸せになって欲しいなどと言うから……そうかと思っただけだ。別に、願わぬ。
[そして、凍える手で何とか杖を握りながら歩き去ろうとしている際に聞こえた言葉。 一瞬歩みが止まるが、またすぐに歩き出しその場から離れていった。 ただ、「何をしてやれるだろう」と言っていた声は*聞こえず。*]
(321) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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……そうか、誰も居ないのか。
[誰も居ないと言われれば、安堵の溜息をひとつ落とし。 落としたあとで、頭を振る]
き、貴様のような身勝手な者の傍になど、誰も、好きこのんで居ようなどとは思わんだろうな……!
[当然だ……と、口角を吊り上げ鼻を鳴らすが]
……死んでいたら、出逢えなかったではないか。
(322) 2011/02/15(Tue) 23時半頃
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朧は、そう呟きを漏らしたあとに、はたと口を押さえた。
2011/02/15(Tue) 23時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時頃
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では矢張り俺はアヤカシであるべきだな。 こうして朧に出会えたのだから。
[揚げ足を取って返す、自然と口角が上がるのは隠さない]
(323) 2011/02/16(Wed) 00時頃
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う……っ。
[口を押さえたままで顔を背ける。 とんでもない失言だ]
そ、そういうことに、なる……な。
だ……だがっ! 私は、貴様を憎んでいるのだぞ!? 心を弄び、何人もの人間を拐かした貴様を……!
(324) 2011/02/16(Wed) 00時頃
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[ゆるりゆるりと歩み寄ってゆくと、触れられそうな程の距離まで詰める]
そうだな、もっと頭の中が俺で一杯になるといい。 そうすればきっと……
最後にもう一人だけ攫いたい人間が居るが、構わないだろうか。
(325) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
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― 石段 ―
[ どれ位の時間、そうしていただろうか。 鼻水がかじかんだ足に落ちて、その感覚で我に返る。]
戻ろう……。 僕がここで死んだら、店の評判が落ちてしまう……。
[ 主人には恩がある。 死んでまで迷惑をかけたくはない、と、ずるむけた膝をゆっくり曲げながら、石段を降りる。]
(326) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
|
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[ふと、下を見下ろせば。 何時かの少年の姿が見えた。
どうやら酷く落ち込んだ様子で、怪我でもしたのか足を引きずる様が痛々しい]
おい、お前。
[思わず声を掛けてしまったのは、どうしてなのか。 アヤカシにも判らないけれど。 狐の面を被り直し、その背に声を掛けた]
(327) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
|
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よ、寄るな……! だから何度も言っているだろう! 私は、貴様のことを……!
[じわり、と後退るが、後ろは井戸。 忽ち距離を縮められてしまい、しまいには井戸を背にしてその場にずるりとしゃがみ込み。
最後に浚いたい人間が居ると聞かされれば、先程までよりも更に険しい眼光を向け]
何故……それを何故私に問う!
その様な戯言を、私が聞き入れると思ったか!?
(328) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
|
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― 篝火 ―
[冷える一方の外気に、集まる人も多かったか。 篝火の近くで、一平太とそこでしばらくの時間を過ごしただろう]
……なあ、一平太。 今晩は、お前の家に行ってみたい。
――…構わないか?
[ゆらめく焔に照らされて、橙色の貌が*問いかけた*]
(329) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
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[ 背中に声をかけられ、弱弱しく振り返る。 狐の面が見えた。]
ああ、アヤカシ……。 やっぱり、あなたも、人攫い、なんでしょう?
[ 定吉の話を思い出して昏い笑みを浮かべた。]
(330) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
|
[幼さを残す顔に似合わぬ暗い笑みに、僅かに首を傾ぐ]
人浚いと謂われれば、そうかも知れぬ。 だけど俺は、手を差し伸べるだけだ。
其れを取るかどうかは、人の子しだいよ。
[それよりも、と。 ごそごそと胸元を漁る。取り出したのは二つ重なり合った小さな貝殻]
これ、使え。 足、痛そうだ。
[軟膏を収めた貝殻を、ぽんと投げる]
(331) 2011/02/16(Wed) 00時半頃
|
|
嫌っているのだろう?知っている。
[屈む朧へずいと顔を近づけすり抜けないギリギリの所で口だけ動かす
お 前 を 攫 う
ふふっと笑い声を上げて直ぐに顔を離す]
聞き入れられなくとももう決めてしまった。
(332) 2011/02/16(Wed) 01時頃
|
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手を、差し伸べる……。 定吉さん、は? こちらに帰ったという事は、手など必要としていなかったのではないでしょうか。
[ 見ていると、何かが放られる。]
……っと!
[ 慌てて受け取った。]
もの、は、触れるんだ……。
(333) 2011/02/16(Wed) 01時頃
|
|
───!!
[ぞくりと、肌が粟立つ。 それが嫌悪からくるものではないことは、己が一番よく分かっている]
な、何を戯けたことを……! そんな真似をして、いったい、どうなるというのだ! 嬲るだけ嬲って、捨てるか? それとも、触れもせずただ閉じこめるか……?
[声が震える。 藤之助から、目が離せない]
(334) 2011/02/16(Wed) 01時頃
|
|
[ 合わせ目を離すと、軟膏だと分かる。 掬って、膝に脛に塗りながら、春松は鼻を啜った。]
どうしてやさしくするんですか。 僕から、にいさんを、しあわせを、せかいを、奪っておいて。 足が治れば、恨みが消えるとでもお思いですか。 返しては、くれない癖に……。
[ 言っても詮無い事だとは、藤之助の言葉から、知ってはいたけれど、言わずにはいられなくて。]
(335) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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|
定吉……? あいつは……。
[一度は彼も手を取ったのだ。 だけどそれ以上に彼には大事なものが有ったのだろう。
家に帰りたいと泣く子供を無理に引きとめる事も出来ず、 手放した時の事を思い出す]
人は心変わりをする。 大切なものほど、失ってから気づく。そう謂う事だろう。
[狐の面をしているため、その表情は判らない。 だけど、声は僅かに沈んだ色を含んでいた]
触れられるさ。 そんな事はどうでも良い。塗っておけ。 一刻もあれば其の程度の傷なら治る。
(336) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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[ 声色の変化に、微かに首を傾げるも、面に隠された表情は見えず。]
僕は、失う前からにいさんが大切で、 それはこれからも変わらない自信がありますけどね。
[ 負け惜しみのように、子どもは反発の声を漏らし。 それでも貝の中の薬を塗り終えると、また合わせてウトの近くの地に置いた。]
……ありがとう、ございました。
(337) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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なら、それでいい。 お前の中の兄を大事にせよ。
[にぃ、と。面の下で笑う。 其の負け惜しみにも似た威勢の良さが、心地よく。 また愛らしかった]
なに、握り飯の礼だ。気にするな。 ……美味かったからな。
(338) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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― 遠回りをしていた。 ― [から、と下駄の歯が枯れ落ちた葉を踏む。 ごく自然に。 無意識に。 回り道をしていた。] [まるで、そこへ至るのが当然とでも謂う様に、]
(339) 2011/02/16(Wed) 01時頃
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[――なにもない場所を、横切った。]
(340) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 01時半頃
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……言われなくても。
[ む、と唇を引き結んだ後]
礼? 握り飯の?
……山の神も、案外律儀だ。
たかだか一握りの、塩も振ってない麦飯が美味いとは。
[ 大きな目を何度も瞬かせ、ぷっと噴き出した。]
(341) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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俺は貰った恩は必ず返す。 それにあの握り飯は美味かった。
……味よりもなにもよりも想いが籠っていたからな。
[ぷっと笑いだすのを見れば、きょとんと首を傾いで]
……なぜ笑うのだ? 俺、可笑しな事を謂ったか?
(342) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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―祭り会場:飴屋の屋台―
[しばらく春松を背後から見守った後。 今は何を言っても届かない気がして、踵を返し、社の裏手側から下りていた。だから、春松がウトに出会ったのは気づかず]
はーーーーー。
[とりあえず屋台に戻ってきたものの、溜息をつくばかり。「定吉、どこ行ってた、どうしたー」と隣りの屋台から声をかけられるも、「何でもないで」と生返事。]
(343) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[手水舎での一件の後。 神社の片隅で、明之進は冷えきった手を篝火にかざし暖めていた。 やがて手近な所に腰掛けると、じっと自分の手を見つめ、開いて閉じてを繰り返す。]
……願う、べきだったか?
いや……。やはり、違う。それは、違う……。
[ぎゅっと手の平を握る。兄様からの目出度い報せの手紙を、無意識の内に破いていた自分の手の平を強く強く握る。]
……気味悪い。自分が、とても。
相手の幸せを願えぬような者に……そんな資格、有りはしない。だから、願わなくて…良かったのだ。
[自分に言い聞かせるかのように呟いた。]
(344) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[冷たい風が吹きぬけ、日も傾いて、帰る人もちらほらと。
飴の屋台の先につけられた風車がからからと回る。
少し凹んだ跡のある、赤い、風車]
(345) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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明之進は、いつの間にか辺りがかなり暗くなって来ている事に気付いた。
2011/02/16(Wed) 01時半頃
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喜んだ、か?
[今一度顔を近づけ、じぃと瞳を覗き込み]
どうなるだろう?それは、向こうでのお楽しみだな。 どうしたい。俺はそうだな……
(346) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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― 屋台 ― ――はて。 [そうして、着いてみてからふと、気づく。 こんなに、遠かっただろうか。] おう。飴屋。 もう、店は仕舞いか? [老い耄れのくせに、目当ての屋台はめ敏く見つける。]
(347) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[ わらいの意味を問う相手に、ますます相好が崩れる。]
おかしいですとも。 人の都合構わず理不尽に連れ去るアヤカシが、握り飯の礼に人にやさしくする。 人に嫌われたいのか好かれたいのかわからない。
……想いの味もわかるのですか。神はすごいんですね。
[ もう同じ味は作れない。 知る前と同じ気持ちでは握れないのだから。]
(348) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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そやね、そろそろおしまいにしよか……
[かけられた声に気がついて、顔をあげれば。>>347 そのまましばし固まった。相手が、華月斎や藤之助と一緒にいた人物だということに気がついたからだ]
おっ、おっちゃんで最後かな!?
[声が上擦った]
(349) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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だ、誰が喜びなど……!
[瞳を覗き込まれれば、心中を見透かされそうで。 しかし、かといって目を逸らすこともできず]
だから私は、貴様のそういうところが憎いのだ……! ……愛おしいから、こそ……!
(350) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[落ち着け落ち着け。
さっきは華月斎や藤之助と、普通に会話していたではないか。それに、相手が何者であろうとも、お客様は神様だ。
そう自分に言い聞かせ、深呼吸してから、両手で頬をぱちんと叩いて、気合を入れる]
よっしゃ!何にしましょ? 飴細工と飴湯と、両方あるで?
(351) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
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俺がそうしたいから、そうしているだけだ。 お前たち人の子には、それが奇異にみえるのかも知れぬが。
好んで嫌われたいと思うもの等おらぬよ。 それは人の子も、同じだろう?
[相好を崩す人の子に、くすりと笑う]
俺は凄いアヤカシだからな。 想いの質ぐらいは、喰らえばわかる。
[えへんと胸を張る。 その姿は、どうにも本人のいう凄いとはかけ離れていたけれど]
(352) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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なんぞ。 [眉を顰め、片耳の孔を手で塞ぐ。] 気味の悪い声を出しよるの。 [しかし口許に浮かぶのは、意地の悪い笑み。] 細工を寄越せ。 いつつ。 [五本の指を立たせて見せた。]
(353) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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[「俺は明之進には、幸せになって貰いたい」 そう、ご先祖様──いや、藤之助が言うのを聞いて、僅かに期待のようなものをした。 そんな自分も、嫌になる。]
まるで節操無しだな……? 必要としてくれるなら、誰でも良いと?
[そんなはずはないと思いたい。 だが──今の自分は、もし必要だと言われれば、相手が何者であろうと付いて行きかねないと。そのような自覚はあった。]
余程…俺は、寂しいのだなあ……。
[右足の膝を抱えて顔を伏せ、しばしの間そうしていた。]
(354) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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あの夜はあんなに素直だったのに、今はそれも隠してしまうとは器用だな。
[このまま覗いていればその心が見えるだろうか 誰よりも綺麗に輝くその光に、手を伸ばし抱きしめられたらどれほど幸せか]
ずっとずっと憎めばいい、そうすれば朧の頭は俺で一杯だ。
(355) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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[『お客様は神様』って文字通りやないかい! と自分に内心でツッコミを入れるくらいには余裕を取り戻し]
五つ?多いね、土産かな。形はどんなん?
[見本のように、色々な形の飴が屋台の先に並べてあった]
(356) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
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……そんなもの……憎まずとも………。
[両手を伸ばす。 すり抜けてしまうと、分かっていても。
込み上げてくるものは、止められず]
私は、籠の鳥にはなれぬ……。 けれど………。
(357) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
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孫に分けて遣るもんでの。 [形。 かたち。かたち。 顎に手を充て、思い出す。] 狐。 鳥。 赤い――……蝶、がええかの。 それと、蝸牛。 [指折り数えて、] ……はて。 [ひとつ、多い。]
(358) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
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ま、ええか。 そうだの――…… ………… 紅葉。
(359) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時半頃
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ふうん。孫四人もおるの? おっちゃん、見かけより老けてんねんなあ。
[アヤカシなのだから当然なのだが…… …あれ、昔どこかで、同じような事を言わなかったっけ?と小さく首傾げ。
ふんふんと注文を聞いていたが>>359]
狐に鳥、赤い蝶、蝸牛と…紅葉? 鳥はニワトリとか鶴とか出来るよー。 指定なかったら、適当にやるで。
[熱い飴を一掴み。くぃと伸ばして、まずは狐から]
(360) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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鳥には籠は必要ないんだ。 だけど、朧は側に…………居て欲しい。
[すり抜ける腕の中瞳を逸らさないまま、触れるギリギリまで顔を寄せて**]
(361) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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[これまで、深く刻まれていた眉間の皺が、ふっと取れた]
……言われずとも。
籠がなくとも、藤の蔓に自ら絡まりにゆく鳥の一羽くらい、居ても構わないだろう……?
なぁ、藤之助………。
[愛おしげに囁き、微笑んで───**]
(362) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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ああ、なんでもええ。 翼と嘴があれば、鳥だ。 [うむ、と一人で頷く。 妖術の様に飴を操るさまに、眼を向け。]
(363) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時半頃
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[ハサミで形を整え、くるくると手の中から飴の狐を一匹生み出すと、網の上にそっと置いて荒熱をとる]
んー、そやったら、翼広げてる鶴にしよか。 どうせなら、派手なんにしとこ。
[二つ目の形も決まり、制作にとりかかる]
(364) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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[暫くそうして少年と話をすれど、 少年が戻らねばならない刻限を、沈む夕日が告げる]
また転ばぬように、気を付けて帰れよ。
[からかうようにそう声をかけて、 小さくなっていく背中を石段の上から見下ろしていた]
(365) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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[その老妖の眼は、まるで孫の様子を見つむるような。 ――他の妖し達へ向けるそれと、同じように穏やかないろで。] ああ、頼む。 やっぱり、巧いもんだの。 お前さんは。 [感心したように呟く。]
(366) 2011/02/16(Wed) 03時頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 03時頃
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…………。
[いつまでも一人考えていた所で、何にもならない。鬱鬱とした気が積もるだけだ。 そろそろ帰ろうと、杖を付いて立ち上がり。コツ、コツと小さな音を立てながら境内を*歩いて行った。*]
(367) 2011/02/16(Wed) 03時頃
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[鶴の翼を広げさせ、空を飛びそうな形に整えると、満足げに飴の棒を立てる。首が細いので折れないよう、逆さまにはしない]
蝶…は、赤やったね。
[確認し、蝶は華月斎への土産なんかな、などと思いながら次々に進めていき]
あはは、ありがとさん。 ? やっぱり、って…前もどっかで、見てたんかな?
[丸っこいかたつむりはすぐに出来て]
(368) 2011/02/16(Wed) 03時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 03時頃
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知らんの。 [返事は、素っ気無い。] ヒトの子は、皆同じだ。 目がふたつに、鼻ひとつ。 見分けなんぞ、つかん。 [簡単に出来上がった蝸牛。 選んだ理由は、実は特に無かった。]
(369) 2011/02/16(Wed) 03時半頃
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[かく、とその返事にずっこけそうになりつつ。]
ついでに口は一つで、耳は二つやで… 俺は、“おっちゃん”の事は、どっかで見たような気がしてんけどなあ。
[無意識から来る、昔の呼び方。 子どもの目からは随分と若く見えたから、「じじ」とは呼べなかった、そんな過去。
食紅を混ぜた葉っぱを二枚、薄く伸ばして]
よし、これで完成!お待たせしましたー。
(370) 2011/02/16(Wed) 03時半頃
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――そうか。 [確かに憶えのある呼び方に、自然、両の眼はまた穏やかに細められ。] [とんとん、と、台の上を叩く。 手渡しでは受け取れぬこともある、ゆえに。]
(371) 2011/02/16(Wed) 03時半頃
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[最初に作った狐から順番に、薄紙を軽く巻いていき]
持てる?落とさんように気ぃつけてね。
[叩かれた台の上、網の隙間に棒を差し込み、順番に立てていく]
お孫さんらによろしゅうに。
(372) 2011/02/16(Wed) 03時半頃
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ああ。 すまんの。 [懐から適当に引っ掴んで置いた硬貨は、多かったろうか、少なかったろうか。 ぴったりということだけは、ない筈。] [立てられた棒を、立てられた順に、片手に取り。] じゃあの、定吉。 [から、と音立て踵を返し。 ようやっと出てきた、相手の名。]
(373) 2011/02/16(Wed) 04時頃
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慶三郎は、そのまま風に消えるだろう。**
2011/02/16(Wed) 04時頃
浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 04時頃
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ありゃ、少し多いで?
[ひいふうみい、と渡された硬貨を数え…]
え?おっちゃん、俺の名前知って……わっ。
[相手に確認しようと顔をあげれば、一際強い風が吹き、片手で顔を覆った。風がおさまり、もう一度見れば、既に慶三郎の姿は、ない]
………行ってもた。
[からからと、店先の風車が*回っていた*]
(374) 2011/02/16(Wed) 04時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 04時頃
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