132 lapis ad die post cras
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えっと 迷うだけなら誰にも出来るし、俺はなにも……
[差し出された髪の毛。両手で受け取ったそれとキリシマの顔を見比べる]
……もったいない けど、ありがと
[その場でずぞぞぞぞ、と吸い込む。 ぷは、と吐く息はどこか甘く]
美味しい、と 思う
[短くなった髪、撫でられればいいと手を伸ばしかけ――]
(7) 2013/07/29(Mon) 01時頃
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[黒髪を撫でてくれた手のひらを思い出して、手を戻した]
その、さ 決めてくるから
どれくらいかかるかわからないから、待ってなくていいよ
俺がちゃんと探すから
[さっきは、もしかしたら探しあててくれたのかもしれない。 だから、そう告げて、 資料室に戻ろうと足を*向けた*]
(8) 2013/07/29(Mon) 01時頃
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……ごめん、ありがとう
[待たなくていい、と言ったのに やはりもらった言葉は嬉しくて 意味もわからぬまま、絡められた指を右手でそっと撫でた。
進む廊下、振り返らずに。
何を言おう、何を伝えよう。 わからぬまま開いた扉の中、 そよぐ草原、どこまでも続く緑に 足は止まり、息をするのも忘れてしまった]
(24) 2013/07/29(Mon) 22時頃
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― 資料室 ―
た、だいま
[笑えればいいのに。 微笑むことができたらいいのに。
初めての想いに戸惑って、そよぐ緑から顔を逸らした]
あの、さ ………どうすればいいかな
[なんて言おう、何を言おう。 ずっと考えていたはずなのに。 結局口から出たのは、背景も何もない、ただの戸惑い]
……ごめん、急に
[閉じた扉に寄りかかり、俯いた]
(27) 2013/07/29(Mon) 22時半頃
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どう、かな ……よくわからなくなっちゃった
[玖休の指を見つめながらぽつり、ぽつりと零していく]
嬉しいこと、すごく嬉しいこと言われたんだけど ……でも、 でも
[言葉は途切れる。 右手が左手へと伸び、きゅ、と握った]
(31) 2013/07/29(Mon) 23時頃
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他の奴と行くな、って言われた
でも俺、さ 玖休のこともすごい好きだし
[こと、も?]
…………あれ?
(33) 2013/07/29(Mon) 23時頃
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わ ……わかんない わかんない、だって
[首を振って、 ああ、目が閉じられればいいのに]
考えたことなかった、し
[考えなきゃ。 そう気づけば、握った手に、さらに力が篭った]
玖休は、わかる? そういうの、わかる?
(39) 2013/07/29(Mon) 23時頃
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え ………え?
[首筋に触れる玖休の手が、やけに冷たく感じた。 絡めたままの指は熱いのに。
寄せられた唇。閉じることのできない瞳いっぱいに、玖休の瞳が、映り。
避けられなかった。 けれど、それでも]
なに、か ……違う
[口だけれども唇ではないそこから、小さい声が漏れた]
(47) 2013/07/29(Mon) 23時半頃
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[撫でられる髪。 少しだけ肩を竦めて、触れた額から熱を感じようとする]
ほんとに? ……それで、いいの
玖休はそれで、いいの
[その微笑みが、痛い。 きっと、玖休の言うとおり種類は違うだろうけれど、 ――わからない。本当に?]
痛い、よ ……玖休
(51) 2013/07/30(Tue) 00時頃
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遺伝子、を 残せなくたって
[セックスって、それだけが目的? ――違う。違うけれど、玖休が言いたいのは、そんなことじゃない。 頷いて、首を振って。また、頷いて]
俺は 玖休の家族、で いいの ずっと家族で ……いて、いい?
[呼吸器官はないけれど、途切れ途切れの言葉。 震える声。泣き声みたいで、情けない]
(62) 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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寂しい、の 玖休が寂しいのやだ
だけど ……俺も寂しいから、一緒?
[このまま、別れたとしても、今生の別れじゃない、かもしれない。 それでも、今寂しいのは確か]
聞いてばかりでごめん ……ごめん、 ごめん ごめん、ね
[涙が出ればいいのに。 こんな仮面、なくなればいいのに]
(64) 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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ありがと ……ありがと
[躊躇いなく、震える手を玖休の背中に回した。 細いけれど、柔らかくない身体。 安心する匂い。ずっと、知っている、忘れない感覚。 そこに、ぽつん、と初めての感覚が零れた。 髪に触れた、一滴の涙]
玖休、玖 休 ずっと、ここが ……一番安心する場所、で
[これからもそれは変わらないけれど 一番が、ひとつだけじゃなくなるかもしれない。 その予感は今は胸にしまって 涙は出ないけれど、泣きじゃくる子供のよう、肩を震わせてすがり付いていた**]
(70) 2013/07/30(Tue) 01時頃
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― 少し前の資料室 ―
[震えはやがて小さくなり、最後にぎゅ、と強く抱きしめてからゆっくりと顔を離そうと]
泣 けた ……気がする
[次は、玖休に笑顔が見せられたら。 笑い声が聞かせられたら。 もう少し待ってて。そう、心の中で呟いて]
玖休が教えてくれたこと、伝えに言ってくる また ……後で、ね
ありがとう、本当にありがとう
[たなびく草原。 太陽って、こんな感じだろうか。 あたたかくて、大きくて、かけがえのない存在に 小さく、手を振って資料室を出た*]
(110) 2013/07/30(Tue) 22時頃
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急いで……るように見えるかな
[首を傾げ、ティソの顔をじ、と見た。 なんだか、理由はないけどなんとなく いつもと違うように見えて]
……どしたの?
(117) 2013/07/30(Tue) 22時半頃
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見える……
[そうかもしれない。 走ってはいなかったけど、なんだか、そわそわしているかもしれない。仮面から覗く僅かな皮膚を引っ張ってみる。 続く言葉に、手を離して]
え …っと キリシマ、と乗らないのは ……玖休だけど でも
[ダメ、って口に出かけて、思わず動いてもない口を押さえた]
(121) 2013/07/30(Tue) 22時半頃
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マグカップは俺が…… え?
[口元を隠した手はそのままに、少しだけ事実と違うことを言い、また固まった]
何言ってるの ティソ ……怒ってる?
(122) 2013/07/30(Tue) 22時半頃
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だってマグカップ、俺が壊したんだよ? だから、そう聞かれたら
……怒ってるのかな、って 思うよ
[でも、本当に怒ってないように見える。 だから一度首を振って、 手は下ろされ、困ったように指をうろうろさせている]
(124) 2013/07/30(Tue) 23時頃
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勘違い? …なんか変だよティソ
[何か、確実におかしい。 けれどよくわからないし、原因に思い当たることはない]
なんでもないなら、いいけど ……ごめん、ね 代わりのものとかないし…
[ジャックにマグカップは使えないし]
(127) 2013/07/30(Tue) 23時頃
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そ、だけど
[一緒に乗ることになると思うし 確かに向かう途中だった]
そう、だけど!
[ティソの言うことは何一つ間違ってないけれど、なんだか、はずかしい]
ティソは …その 一緒にいたいヒト、いないの?
(128) 2013/07/30(Tue) 23時頃
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……あ れ ティソ今、男だよね?
[こんな風に笑ったっけ。 見たことなかっただけかもしれないけれど、なんだか落ち着かない]
…う、 うん ありがと
[よかったのかな。 悪くはないかもしれないけど。じゃあ、この前までのティソは、どうなっちゃったのかな]
(133) 2013/07/30(Tue) 23時半頃
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照れて、ないし! 蟹なんて知らな、 ……え?
[やっぱり、よくわからない。 わからないけれど、 振られちゃった、というティソの顔は、なんだかほっとけなくて。 少し下がった間をつめて]
ティソ、独りにならないで
[どうすればいいかわからなくて、 思ったことを、そのまま口にした]
(135) 2013/07/30(Tue) 23時半頃
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なんか、変なこといってごめん
また後で……ね?
[それでも、それ以上は何も聞けないか 聞いてもよくわからなくて、 困ってしまったことは、きっともうとっくにばれていそうで]
ばいばい
[手を振った。 廊下を進むも、数度振り返って、 角を曲がるときも、もう一度手を振った*]
(136) 2013/07/30(Tue) 23時半頃
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[廊下を進むこと暫し、目的の扉の前につくと]
えっと ……桃だっけ
[苺じゃない、と呟いて こつん、と一回扉を叩いた。 叩いてから、どうしよう、とその場に佇んで]
(139) 2013/07/30(Tue) 23時半頃
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[なんだかすごい音がしたような。 開いた扉の先、見上げた顔には擦り傷などついていただろうか]
なにしてんの? ……じゃなくて、ええと
待たせてごめん、というか いや、待ってなくていいっていったし、その
[何から言おうか、またわからなくなって とにかく、手を伸ばした]
(143) 2013/07/30(Tue) 23時半頃
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ちょ まて、って
[抱きしめられるまま、顔を埋めた。 痛みを感じない手が、引き寄せられたことに痛めばいいのに、と思った]
俺も あいたかった
[背中で扉が閉まる音を聞いた]
(149) 2013/07/31(Wed) 00時頃
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嘘言ってどうすんの ……その、さ
[なんて言えば一番伝わりやすくて 一番、恥ずかしくないか。 考えた結果――]
参休に、言いに行こうよ ってかここでもいいんだっけ ……その、キリシマの気が変わってなければ、だけど……
(153) 2013/07/31(Wed) 00時頃
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気なんて変わらないよ
……ずっと、一緒にいようよ
(164) 2013/07/31(Wed) 00時半頃
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