297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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[初めこそ、注意引くため引いた袖を、歩み始めるに合わせ指先から離し。 見守るように立ち止まった少女の袖が、はらり一陣の風にひらめいた。
まるで、少女の横を、誰かが駆け抜けたかのような。 そして、雷門じぃちゃんの袖が、くっと引かれたようなシワを作り、そして。
その姿は、消えてゆく。>>5
その瞬間を見届けた少女は、一瞬だけ、
ゆるぅり目を細めた。]
(21) 2019/07/07(Sun) 10時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/07(Sun) 11時頃
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[何か、知っとるんか。 問われる言葉>>20に、ほんのわずか、首を傾げ。]
うん?
[心底、不思議そうな顔をした。 それから子守の少女を見やり、また少し首を傾げ。]
ひなちゃん、かみさまに、なりたいん?
[これまた不思議そうに問う。 少女自身は全くの無意識だったが、言われた方はもしかしたら。
いつもだったら、ひなさん、と呼ぶはずだとか。 いつもより、幾分か親し気な声音とか。 当たり前のように問われた、文脈をまるきり無視した問いだとか。
そういった、数々の違和感のどれかしらに、気づいたかもしれなかった。 彼女に、それだけの余裕があったかは、別として。*]
(25) 2019/07/07(Sun) 14時頃
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あかんよ、あさちゃん。 そないに興奮したら、 また熱出よるよ。
[叫ぶ妹>>49を宥めようと、近づく。
仮に少女の言う通り、紫陽花を抜いたり刈ったりなんなら燃したりしたところで、彼女の願い通りにはならないだろう。 抜かれ、刈られたところには何事もなかったかのように同じ花が咲き、燃したところに新たな花が生えるだろう。 駆逐せんとすればするほど、花は増え続けることだろう。
それを少女は知っていながら、口にすることはない。]
(60) 2019/07/08(Mon) 00時頃
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うん、うん。 あさちゃんは、えぇ子やねぇ。 大丈夫や、 ここにおるモンはみぃんな見とったよ。
[なで、なでと、子供をあやすように妹の頭を撫でる。>>62 もしかしたらまた、人前で子供扱いと怒られてしまうかもしれないが、気にした風もなく。 えぇ子、えぇ子と撫でている。
それから、ふと振り返り。>>63]
定さん、町、て、 隣町? うぅん……
[暫しの逡巡の末、気ぃつけてな、と一言を添えた。**]
(70) 2019/07/08(Mon) 08時半頃
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そぉ。 ひなちゃんは、紫陽花に、 なりたいんやねぇ…
[ぽつんと呟いた声>>68は、誰に聞こえたか、ら聞こえなかったか。
紫陽花の花は、ひとつで家族みたいやもんねぇ。 きっと、寂しゅうは、ないもんねぇ。
紫陽花の、花は────、**]
(71) 2019/07/08(Mon) 11時半頃
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定さん、ありがと、
[定さんは、本当に気の良いお兄さんやと思う>>77。 今更ながらに、妹に付き添ってくれた礼を述べ、それから傍の妹の様子>>85に誘われるように、沼じぃを見た>>80。 しかしこちらは、別段なんと言うものも覚えなかったらしい。 強いて言うのなら…]
(88) 2019/07/08(Mon) 19時半頃
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ん、帰ろか。 私もいい加減、おっかさんに怒られてまうわ。
[妹が帰るといえば、さも当然のように、それに追従する。 そして、当たり前のように、手を差し出した。
行こ、と誘えばその手は取られるだろうか。取られまいだろうか。]
雨、降らんといいねぇ…
[誰にともなく、呟いて。*]
(89) 2019/07/08(Mon) 20時頃
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ふふ。 じゃぁ、あさちゃんことは、 おねぇちゃんが、ちゃぁんと守ったる、からねぇ。 だぁれにも、やらん!
[握り返された手に、嬉しげにころころと笑う。
いつだって、この柔らかくて温かい手は、少女を喜ばせた。 時折ツンケンしたことを言う割に、この妹は、優しい、
やって、生まれる前から文字通り、一緒の2人やもの。 愛しゅうて、愛しゅうて。]
(92) 2019/07/08(Mon) 20時半頃
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なぁ、あさちゃん。 今日は、ちょいと遅ぅなってもうたから。 帰ったら、お手伝いしてもらえんやろか。
[少女がこんなことを言い出すのは、おそらく初めてで、妹を驚かせたかもしれなかった。 時間が足りないくらいでは、こんなことを言った試しがなかったのだから。
仮にその心を問われても、曖昧な返事しか返さなかったろう。 間違っても…あさちゃん大丈夫かなって心配したり、おねぇちゃんおらんでも大丈夫にしとかんかったこと後悔したり、そんな日が来る気がして、なんて答えることはなかったろう。 少女自身、なんでそんなことを思ったのか、わからなかったのだから。 **]
(93) 2019/07/08(Mon) 20時半頃
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[嬉しげに、気張る妹>>96に、ふふ、と笑みをこぼし。 可愛らしなぁ、と、何度でも思う。
手伝いと言っても、きっと楽にはならんだろう。 初めは芋洗いだかそんなもので、でもきっと冷たい水に柔い手はかじかむのだろう。 何だかんだ負けん気の強い子だ、無理をするかもしれないが、ほどほどを見極めて、別のお手伝いを頼まなくては。
それはきっと、一人で同じ作業をするより面倒だろう。
それでも。]
あとで、 おねぇちゃんの前掛け、 貸したげよぅねぇ。
[楽しみなのは、少女だって同様だったのだ。*]
(107) 2019/07/08(Mon) 23時頃
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