214 サンタ養成学校卒業試験
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[試験前夜は、最高の夜だった。 地上に降りても、練習場に戻っても、自室に辿り着いてベッドにはいっても。ピートの顔から笑顔が消えることはなかった。
夢の中でピートはサンタクロースだった。 そして翌朝、目を覚まして時計を見ると――]
……えっと、 ん??!!!!
[声にならない悲鳴をあげて、最短記録で着替えを済ませたピートは、部屋を飛び出し教室へ。予鈴が鳴るまであと5分。迷わなければ間に合うはずだ……!]
(48) 茄子 2015/01/29(Thu) 01時頃
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― 試験当日 ―
[全員席について最後の追い込みをしているところに すぱーん!と扉の開く音。息を切らしたピートが現れる。
幸い、開始まではもう少しだけ時間がある、というタイミング。 一番前の席によろよろ、とたどり着くと 座って大きな溜息をついた]
……ちこく、するかと おも ……うえ
[げほげほ、と盛大に咳き込んだ。 冬の日の全力疾走は喉にくる。 鞄から水を取り出してごきゅごきゅ、と一息に飲み干して]
……いよっし 頑張るぞ!
[気合十分。復習もきっと、十分。 昨日言った言葉は、今も胸の中に。 全員で合格だ!]
(67) 茄子 2015/01/29(Thu) 23時頃
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[声なく投げられた声援に、祈り紐をつけた腕をぐ、とあげて応える。 もう片方の手で指差して、にっ、と笑顔を向ければ ありがとう、の気持ちが少しでも伝わるだろうか。 試験が終われば、色の意味も聞けるかもしれない。 それも、楽しみに。 そして何を奢るのか考えるのも、楽しみに。
チャイムが鳴る。 試験が始まる。
あとは、一年学んだ事を出し切るだけだ]
(74) 茄子 2015/01/30(Fri) 00時頃
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[サンタの一般教養といえる学部共通のテストは、ピートにとっては驚くほど順調におわった。
前照灯たちと心を通わせる方法を教えてくれたのは、授業よりもギネスだった。迷いながらも夜の飛行実習で心細くならずにすんだのは、ひいては彼のおかげだった。 昨夜、あんなに輝けたのだって 星になれたのだって、彼のおかげだった。
サンタだって、現代の最新技術に遅れをとっちゃいけない。 年々問題が変わるという、過去問のきかない情報学。 昨日めくったノートを思い出すのに必死になっていれば、右手に巻いた、祈り紐。どんな顔して作ってくれたんだろう、って思い出したら力が抜けた。その瞬間、答えがわかった。
ふと、窓の外に視線をやれば 今は昼間の、雲の晴れ間。 その向こうに、今は見えない夜の地図があること。 今はもう知っている。 きっともう、今までみたいには迷わないだろう。 ……まだまだ、完璧とは言えないけれど]
(143) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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[いつでも嬉しい言葉をくれた。 手を伸ばしてくれた、ふわふわ綺麗な匂いのするクラスメイト。 彼女にはいつも貰ってばかりで――と気づいた時に サンタだってプレゼントを貰っているのだと、理解した。 喜びを運ぶ時に、同じかもしくはそれ以上の幸せを貰っているのだと。
思い返せば、幼い頃に書いたサンタへの手紙には いつも「ありがとう」をたくさん書いていた。 きっと下手糞で読み取りづらかったろうに いつだって欲しいものをくれたサンタクロース。 解読してくれていたのは、もしかしたらクリスみたいな人かもしれない。 いつも真っ直ぐに前を見ている人。その手は大きくて、きっとたくさんの言葉を拾い上げてくれるのだろう。
早めに終わってしまった問題用紙。 その片隅に無意識に描いた、橇の落書き。 いつか借りたノートに書かれていたそれが あまりに斬新で、でも楽しそうで。いつか乗りたいなぁ、なんて零したっけ……。 乗りたくなる橇。 もしかしたら、トナカイが引きたくなる橇。 きっと、行き着く先はひとつだ]
(144) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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[世界の子供たちは、橇が日々改良されていることだって知らないんだろう。 知っていたら、何年式の橇模型!なんて流行るかもしれない。 試作品でも、模型でも。 綺麗だなぁ、って思っていた。 教室で、向き合う姿に目を奪われて。 頑張れ、って応援。控えめにじゃなくて、昨日みたいにもっと大声で言えばよかった。
筆記試験が終えれば、いよいよ本番、実技試験。 厩舎で待つ、一年間の相棒。 出会った時は、ぜんぜん何考えてるかわからなくて ――今も全部はわからないけれど。 目を見て、察することが出来るようになったのも 最初はアリスの真似をしてからだった。 言葉はわからなくても、意思は通じるって思えたから。 そこから、信頼につながった。
――――そして]
(145) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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― 最終試験、校庭で ―
……あ、それ思った!
[筆記試験の間。 早く飛びたい!って思ってうずうずしたときも この青を見れば笑顔になれた。 今は助走だ、って思うことができた。
昨日の、勇気をひとつにしてくれた。
そして投げられた、また新たな褒め言葉。 それも、今まで朧にもらったなかでとっておきの直球だ。 ぽかん、とあけた口は、朧が背を向けてからじわりじわりと笑顔に変わり。思い切りかけだすとその背中に、というか腰あたりに軽く拳いれつつ飛びついた。 そのままの勢いで頭に手を伸ばして、いつかの仕返し!とばかりにかき混ぜてやった]
(146) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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皆で、サンタクロースになろうな!
[見てろよ!と拳あげ さて飛び立つは――青空! 憧れと、仲間と、信頼と。 同じ学部の皆が待っている。 空で、橇の上で――そしていつか共に 誰かの星になろうと、誓い合って――飛ぼう!]
(147) 茄子 2015/01/31(Sat) 02時頃
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