219 FESを強いられし非戦場
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2015/03/21(Sat) 00時半頃
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[剣はそれでも答えない。いや、応える術がないのかもしれない。 何故なら……]
そう…か…名前…だな…?
[まだ名前が無い?違う…名前はある。 この小道具はずっと前からソコにあったのだ。 自分がそれに気が付かなかっただけ。 この小道具は自分が作ったものではない。
それがようやく理解出来た。]
そうか、君は…凱剣・華月斎…師匠が俺に残してくれた…いや…
(2) 2015/03/21(Sat) 00時半頃
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覇王弓アルカディアキャノン、それが俺が君に名付けた名前だったね。
[そう呟いて再び人影に視線を送る。 先ほどまで剣だった小道具は既にその手に握られていない。 代わりにあるのは、青を基調とした大きな弓。]
自動調整《リサイズ》、矢を番える!
[そして、もう片方の手には、いつの間にか別の剣が握られていた。 その剣を弓に番えて、人影に狙いを定めた。]
こいつの特徴は、どんなものであっても、俺が武器と認識したものならば、矢の代わりになる弓矢なんだ。 悪いが、雑魚相手に遊んでいる暇はない。
[その一言で矢の代わりを果たす剣が人影に向かって放たれた。]
(4) 2015/03/21(Sat) 01時頃
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先生、あんまり騒がないでください。 俺もイマイチ理解が追い付いていないんですから。
[弓をそのまま背中に背負い直し、辺りを見回す。 自分の最後の記憶と現在に違いが多すぎる。 少しでも現状を理解しようと思考を回し始める。]
(27) 2015/03/21(Sat) 22時頃
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[>>17セシルの言葉に一度思考を中断する。 弓を見つめながら軽く肩を竦めて。]
これは俺の師匠が俺のために作ってくれた武器ですからね。 俺がこの世界に引っ張り込まれた時についてきてくれたみたいです。 本来の姿を表せなかったのは、俺と同じく記憶や能力が封じられていたからみたいですが…。
[なにも分からない人間からすれば完全に電波発言だろう。 それでもあっさりとそんなことを告げつつ…。]
これはそういう武器ですから…先生?どうかしましたか?
(28) 2015/03/21(Sat) 22時頃
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[セシルが再び意識を取り戻して歩き出す様を見送る。 後を追おうかとも思ったが、今はそんなタイミングではない。]
それよりも…ここは一体どこなんだ? なんで今まで記憶がなかったんだ…?能力は戻ってきたみたいだが…。
[自分の左手に巻いてあった包帯を解いて痣を確認する。]
この世界の寿命も長くはないかもしれないが…。
[>>2:117何故かそれを理解できる。その危険性を感じる。]
世界を切り裂く力が必要か…。 俺に出来ることは…
[そう言って臨時で作った工房を見つめる。 無意識で作られたこの工房は、木材で作ったにも関わらず、既に本物の工房に変化し、その中の材料も全て本物へと変化している。 そしてもう一つ、無意識化で付加能力が与えられている。 この中では時間が捻れ、時間制限を気にせず武具製作が可能だろう。]
(29) 2015/03/21(Sat) 22時半頃
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取り急ぎ、出来るだけ色々な物を作っておこう。 自分のため、そして、共に戦ってくれそうな、力持つ者のために…。
[金槌を握り、工房の扉に触れる。 特別気配や力を隠せるような能力は付加していない。 ここに自分を連れ込んだ誰かの手に掛かれば、すぐに見つかってもおかしくない。 いかに時の捩れが影響してるとはいえ、無限に近いような武器は作れないだろう。]
急ごう…この後のためにも、今出来ることを急がなければ…!
[その呟きと共に工房の扉を開き、その中へ消えていった。]
(30) 2015/03/21(Sat) 22時半頃
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―工房内― [中に入って幾つかの武器を作製したころだろうか? 誰かが工房内に入ってくる気配に、視線を向けず声だけかける。]
職人の仕事場に勝手に入ってくるもんじゃないよ。 心配しないでも世界の次元を切り裂いたりするような武器なんか扱える人間はそうそう出てこないよ。 神話級の武器を作るのは簡単でも、それを扱える人間を探すのは難しいんだ。
[火に入れた鋼の塊をじっと見つめる。 鋼はより強力な金属に変えるために、付加を与え続けている。]
ましてや神器を超える武器なんか、俺も扱えないからな。 俺は職人であって騎士ではない…なぜこんなところに呼び出されたのか、理由が知りたいもんだ。
(45) 2015/03/21(Sat) 23時半頃
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[鋼は問題なさそうで、それを今度は別の形に変えていく。]
なるほど。 俺自身にはそんな凄い力は無いんだけどな。 俺が作る武器に反応した…ってのが正しい思考か。
[形を整えながら、静かに熱を持ったその武器を見つめる。 真赤に燃えるような色を携えて…そして、放たれた水柱に向ける。
強力な魔力を籠められたらしい水を熱を帯びた武器が吸い込む。 大きな叫び声のような蒸発音と共に…。]
いい水だな…もっとも、清らかな水とは異なるが…。
[武器からは熱が消えている。 出来を確認しながら、漸く視線をエリアスに向けた。]
リスクは切り捨てる…俺も消す…か?
(55) 2015/03/22(Sun) 00時頃
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…ちっ…。
[面倒な事に先ほどより数の増した水に舌打ちをする。 自慢ではないが、戦闘技術はさほど高くない自分だ。 今はまだ平気だが、本格的な戦闘となれば、まともに戦える自信はない。
ここに入って真っ先に作った指輪を取り出し、それを身に付ける。]
門前開放《ゲートオープン》!! 来れ、守護者の壁盾!
[指輪に付加したのは倉庫のような力。 作り出したあらゆるものを仕舞い込み、引っ張り出せる能力。 そこから取り出したのは大きな盾。 魔法、物理、いずれに対しても強力な守りを持つ。 そこに付与したのは……]
(60) 2015/03/22(Sun) 00時半頃
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完全展開《フルオープン》!!
[巨大なバリアのような結界が生まれて、その身を護るために覆い尽くす。 盾として、敵の攻撃の威力を半減し、自分の防御力に追加する。 そして、その力をそのまま結界に変える。]
俺は武器でも防具でも、なんでも作れるんでな。 やりあうというなら、お前もタダじゃ済まなくなるが?
[言葉とは裏腹に逃げるために少しずつ距離を開け始めている。]
(61) 2015/03/22(Sun) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2015/03/22(Sun) 23時頃
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くっ…だから俺は戦闘は得意じゃないんだって…!
[盾をかざしながら必死で回避と防御を繰り返す。 なんとか防ぎつつも周りに視線を移しながら、直撃だけは回避した。]
ダメだ…このままじゃジリ貧…せめてあれが使えれば…。
[頭に過るのは自分の、華月斎の切り札。 しかし周囲を見渡してもここでアレを使う事はまず難しいだろう。]
せめてもう少し広い場所へ…!
[盾で攻撃を防ぎながら一歩、また一歩後ろへ下がり始めた。]
(99) 2015/03/22(Sun) 23時頃
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― 運動場 ― [しばらく攻撃を回避しつつ、なんとか移動を繰り返す。 せめて広い場所に移動できれば…そう思ってはいた。 しかし、どうやら相手もどこかに自分を誘導したいらしく、うまいこと移動は出来ない。
そうこうしているうちに、気が付けば運動場へ…。 幸か不幸か、相手も自分と同じく広い場所を探していたのだろうか?
それでも口元は少しだけ笑みを零した。]
なんか、うまく誘導されたような感じだな。
[相手に自分の切り札を察されないように、ジリ貧でここまで来たように言葉を吐き出した。]
(101) 2015/03/22(Sun) 23時頃
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[ここは自分のいた世界とは異なる。 それは既に理解している。だから喚んだからといって答えてくれるとは限らない。 しかし、自分には防戦一方で、攻め手に欠けることは重々承知している。
そんな葛藤のせいで、正しく事態を認識できていなかった。 気が付いた時には運動場の空を覆うような魔法陣>>76]
まずい…! もってくれ!守護者の壁盾!!
[手に持っていた盾を再び構える。 自分が自分の力を認識したうえで作り上げた盾だ。 その防御力も付加した能力も神話級。 神器を超える武具を生み出すのが自分の役割…だから…。]
(105) 2015/03/22(Sun) 23時頃
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[流石にその身体が無傷で済むわけではなかった。 とは言え、命は長らえた。 盾には多くのヒビが走り、付加能力も既に絶えている。
よくもった…というのが正直な意見だった。]
ありがとう…助けてくれて…。 しかし…仮にも神話級の力を誇る俺の装備を…ぶっ壊しちまうなんてな…。
[そう、全てが明るく晴れた時、その盾は音も無く崩れ去った。 まだ盾にストックはあるが、一番出来の良いものを選択したはずにも関わらずだ。]
正しい担い手が持たなければ、本来の力は発揮しない…それが俺の限界、なのか…。 さて…どうするかな…。
[とはいえ、先ほどの攻撃を回避した後、その標的は自分ではなく別に移っているようだった。 セシル先生…先ほどまでの様子とは少し異なる…。]
…できれば…正しい人間を担い手に選びたいなぁ…。
(107) 2015/03/22(Sun) 23時頃
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華月斎は、隙をみて逃げ出すつもり**
2015/03/22(Sun) 23時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2015/03/22(Sun) 23時半頃
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