217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[次々と倒れる同胞達。次々と減っていく、大切な、仲間。
醒めた己が静かに囁く。 同胞が倒れ行くなど、お前にとっては慣れた事だろう?何代、何世と同胞を見送った? ただ眠っているだけじゃないか。何を嘆く必要がある? 卯が座り込もうとも>>5、申が巳へ摺り寄ろうとも>>36、
醒めた己が、麻痺する心が、只静かに行く末を見送って―――。]
そろそろ、半数か。随分と減ったもんだ。
もんぺと沙耶はお疲れ様だったね。今は静かに眠ると良い。 さりとて、もんぺに悪し気とね。 もんぺは元より陰の気のもの、紛れたか、偽りか、どうだろうね。
(49) 2015/02/17(Tue) 21時頃
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[其処にキンと響くは幼き獣の高き悲鳴>>10。 寅にしては過ぎた風。渦巻き囲いて、我が主を護る盾と成る。 己であれば容易く突破れよう、しかしなれど麻痺した心は動ならず。
ただ、ただ静かに見送って。感傷などを抱かぬ様に。
吃り惑う幼き亥が>>14、別なる声を出す午が>>16、金色を鈍く濁らす巳が>>34。 次へ次へと寅へと駆け寄りては、離れゆく。
子が何かを巳に告げ様と…>>31、されど申の声に掻き消され>>40。 龍の耳は聾の耳。常は研ぎ澄まし皆の声に傾けど、今はそうも良く働かぬ。 小さな子の声など、聞こえる筈もなく>>32。]
(50) 2015/02/17(Tue) 21時頃
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[全てが視界を通り過ぎ、総てが己から遠ざかる。 ゆらゆらゆらりと、歩を進め。歩み寄るは力なく横たわる寅の許>>45。 小さき身体を抱き上げて、ゆるりと頭撫でるは常の様。]
櫻、すまないね。 私は治癒は出来ぬのだ、それでも力ぐらいは送れよう。
こんなに手を赤くして、我慢の多い子だ。 悪い子だね。本当に辛い時は総てを隠す、ほんに強うて弱い子だ。
[幸い成れと寅は己と等しき木の陽気。 寅に負担が掛らぬ様に、僅かに静かに気を送る。 寅が眠ってしまわぬ様に、そろりそろりと気を送る。]
(51) 2015/02/17(Tue) 21時頃
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ええと、どうだったかな。 黍炉が螢惑を視たのだったかな。して、清浄だと。 ふふ、ふふふ、可笑しいね。実に可笑しい。 ――――――こんなにも、お前たちの目は濁っているのに?
[寅の子を、ゆっくりゆっくり撫でながら。小さく笑って首を傾げ。 巳と午を交互に見やり、仮面の硝子に各々の顔を映してやれば。]
それとも、濁っているのは私の目なのかな。 ならばいっそ…潰してしまうか、こんな眼なんぞ。
[狂気か正気か、何時ぞやの様にくつりくつりと肩を揺らす。]
(52) 2015/02/17(Tue) 21時半頃
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おや、そうだろうか。 お前の目は、声は、そんなだったかい。
[傍らに膝着く午に問う、寅を撫でる手を止めて>>65。 午の頬に手を当て目をじいと覗き込めば、どんな色が見えただろうか。]
ゆりは、何を視たのだろうね。 初子羅も何を視たのだろう。螢惑を視るとは言っていたね。 猿彦が叫んだ所為で、私には聞こえなんだ。
[頬から頭へ手を滑らせてぽんと午の頭を一撫で、手を再び寅へ。]
(76) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[午を外れた視線はこの場を移う様に、右へ左へ皆の方をゆらゆらと。]
しかしね、もんぺを眠らせた。ならば、次は次郎かな? 何事も等しく。正も誤も、祝も呪も。 黍炉の視た先を眠らせたのなら、等しく初子羅の視た先も眠らせねば。
[彷徨う瞳に宿りし蒼き焔は、静かに燃ゆる。吃る亥の声が聞こえたか>>69。]
水音、はて?そんなもの、聞こえたかい? きっと初子羅か猿彦が水道を締め損ねたのだろう。
若しくは、泡となって消えたのだろうよ。
(77) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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モスキートは、黍炉の方へと、視線をゆらり。(促し)
2015/02/18(Wed) 00時頃
モスキートは、黍炉の瞳を覗き込む。(さっき失敗した)
2015/02/18(Wed) 00時頃
モスキートは、タルトの事をふと思う。あまり姿が見えないね。(促し)
2015/02/18(Wed) 00時頃
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[巳の言葉にも朱色の瞳にも、猛き感情は生まれ出ず>>78。 己が心は、波を忘れたが如く穏やかに。]
…螢惑を、助ける方が先のようだね。
ふふ、お前は誰なのだろうね。 呪にも意思があるとは、面白い。
[喚くように言の葉を散らす巳の姿。 その手が卯の首に掛ろうとも、心を殺した辰は動かぬ>>89。]
(92) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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おや、おかえりショコラ。 そうかそうか、螢惑に呪が。
ショコラが言うのだから、眠らせなければね。
[何事も、等しく―――――。 子ではないと知りながら、それでも子であると言い聞かせ>>81。]
次は何人、いなくなるのだろうね。
(101) 2015/02/18(Wed) 01時頃
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