25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
―本邸―
……。 行き先は同じようだな。
[夜行に謂う。少し首を向ければ りん、と鈴が啼いて]
ふたりで押しかけても 明之進(あれ)に却って迷惑か…
[そうこうしているうち、梅の間はすぐ見えてくる。]
(2) 2010/08/05(Thu) 01時頃
|
|
―本邸・椿の間前―
――否、己(おれ)も 様子を見に来ただけでな。
……あれが調子が優れないようなので 気にしていたのだ。…おまえは?
[扉の中から微かに話し声、 夜光に先に行けばよいと謂おうとしたとき 扉が開く。]
…明之――
[>>@4 瞬く。名を呼びかけて、やめた。 どうやら夜光と明之進は知り合いであるらしい。]
(107) 2010/08/05(Thu) 07時頃
|
|
[りん、と鈴の音が鳴る。 明之進が頭を下げれば>>@6 気にするなとばかり首を横に振る]
――相変わらず顔色は優れないようだが 動くに問題はなさそうだな。
……刷衛様は、中か。
[声は無い。親しきらしい 明之進と夜行のやり取りには ただ黙って耳を傾けていた。]
(108) 2010/08/05(Thu) 07時頃
|
|
―本邸・椿の間―
……身体が冷えているようなら 日の下に出て温まるも悪くはない。
[夜光の方を見て謂う。 手を伸ばそうとしては退く 儚い花の指先は、透きとおるようである。 雪のように白いながら体温が確かに在った “見聞き能わず”とは、違う。]
…ん
[些か乱暴な足音。 庭に動く大きな影。 ふたりから離れ、窓から其方を見た。 刷衛の大柄な姿がうつくしい庭に在る。]
(109) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
|
|
―本邸・梅の間前―
…――、…
[刷衛の姿を見送る。 大きな声で呼ぶことはしなかった。 できなかったというほうが正しい。]
…そうだ。明之進。
おまえが取り落とした紅椿… …部屋に活けてもらおうと思ったのだがな。
あの後、音もなくおちてしまった。 ――私の扱いが、まずかったのかも知らん。 すまない。
[好きにしてよいといわれたものの、 気にかかっていたのかそう詫びた。]
(111) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
|
|
―本邸― [――――りん、と 鈴の音が鳴る。]
……己の用は済んだ。 あまり無理はせぬよう。
[ふと、明之進に向けていた紫苑色が見据えるように細くなる。 思うのは、高嶺の言葉。 “花は、何を思って―――”]
……道行きを畳んで燃やす、天の火か… ……―――おまえの舞、 魂燃やす焔を見るようだった。 …―――何を見れば、あんな情が籠るのか。
[常世から誘うようだ。 あれは、見つからぬ主に向けてだったのだろうか。 ふ、と顔を背け、歩き始めた。]
(115) 2010/08/05(Thu) 08時頃
|
|
[風の具合か、 どこからか琵琶の音が聞こえる。
胸元探り髪結い紐を手にし じっと、それを見つめ 緩やかに握りしめた。]
……高嶺さまを見たか?
[使用人に尋ね、 廊下の向こう側へ顔を向けた。]
(120) 2010/08/05(Thu) 09時頃
|
呉服問屋 藤之助は、ふと途切れた音色に緩く瞬きはしたが、その出所を探そうとはせず。
2010/08/05(Thu) 09時半頃
|
―廊下―
[使用人に聞いた、 高嶺を見たという方向へ。 鈴の音が、時折微かな足音に絡む。
ひらり
と窓の外白いものが見えて 不意に立ち止まり目で追えば]
――、…嗚呼
[和紙の手妻ではなく、季節違えた蝶の舞、 ひとひらであることに気づく。]
(132) 2010/08/05(Thu) 10時頃
|
|
―廊下→大広間(舞台)―
[開いた窓から指先伸ばし、 気まぐれな蝶を先に止めた。]
…―― … 己は何を躊躇っているのだかな。
[伏し目がち、呟いて眼を閉じた。 わずかに風が起こって、 蝶が羽ばたいたのだと知る。 手を伸ばしかけて、けれど退いてしまう。 何処か遠い目で見送って
高嶺を見た、という場所へ足を運ぶ。 ――すれ違いになっているとは知らず大広間へ]
(136) 2010/08/05(Thu) 10時頃
|
呉服問屋 藤之助は、舞台を臨む入り口から顔を出し、3つの影に首を傾ぐ。そこに高嶺の姿はない。
2010/08/05(Thu) 10時半頃
|
[霞月夜の傍に侍る幼い花。 話しは聞かねど召し取ったかと思わせる 甘やかな空気。
霞の月は高嶺に似ており、 そのくせ全く違って見えた。
ふと、手をふられたのに気づく。 目隠しがないせいで、一瞬誰だか分からなかった。 ひとつ、瞬く。]
…… イアン?
[――りん、 と鈴の音ひとつ。 漸く一歩踏み出した。]
(145) 2010/08/05(Thu) 11時頃
|
|
…鵠だ。 目隠しを取ったのか。 あれほどにこだわっていたのに、
――おかしな奴だ
[あゆみ止め見上げればまた鈴が小さく鳴る。 頭を下げる迦陵には、同じく頭を下げて]
…――鵠に御座います。
[霞月夜のしらとり、を明確に否定して、 少しだけ紫苑色の眸が険を帯びたがそれも一瞬。]
…お話の最中、失礼を。
(151) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
|
|
[>>152しらとり、のくだりには 咄嗟に首を横に振る。反射的と言ってもいい。]
…――色々と。
[彼の裡を知らぬ者にはよく分からぬことだった。]
……、…なんだ。
[紅い目を紫苑色で見返して尋ねる。 霞月夜の視線を感じればそちらを向いて]
…いえ、彼に用事というわけでは。 高嶺様を探しておりました。 こちらに居ると聞いたのですが すれ違ってしまったようでしょうか。
…お怪我を?
[切れた琵琶の弦、滲む緋色。しらとりのあいしたもの。]
(156) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
|
|
[イアンから、迦陵から、 そして霞月夜から答えが返る。]
…――やはり入れ違い、ですか。
[小さく呟く。 切れた弦の琵琶を見やる。 不吉、と思うは胸の内。]
貴方ほどの、琵琶の名手でも。 …ありますか、こういったことが。
[己にはなかった才だ。 一度、息を詰めてから迦陵頻伽の声を聞く。]
然様か…――ありがとう。
(162) 2010/08/05(Thu) 12時頃
|
|
…――
いつの間にか 天上の囀りを虜とされましたか。 ――選定の、思い切りの良いことだ。
[似ているのだろうか。そこも。 霞月夜を見て、それから襖の向こう側へ眼をやる。]
(163) 2010/08/05(Thu) 12時頃
|
|
[会話が途切れるを見計らい]
――…ではこれにて失礼いたします。
[頭を下げてその場を辞す。 りん、と鈴が鳴った。 行くは高嶺の去ったという方へ。 イアンとは向かう方向が違うだろう。]
(171) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
|
|
―渡り廊下― [歩きまわって探したが、 どうにも高嶺は捕まらぬ。 は、と息を吐く。]
…――逃げているのではなかろうな。
[むすりとし頬杖ついて遠くを見やる。 風音、木々を渡る。 ――りん、と鈴の鳴る音。 月はまだ顔を出さない。 今宵は満月だという。]
(187) 2010/08/05(Thu) 13時頃
|
|
―渡り廊下窓際―
……――
[窓縁に腕を乗せて凭れかかっていると ふと先ほどの蝶がひらりひらと飛んできた。 蝶が人に慣れるなど話は聞いたことはないが 逃げもせずに傍に止まった。]
…華月はもう、 茶を運んだろうか。
[顔を傾けて呟く。 蝶に答える口はない。]
――…。
[細く、長く息を吐いた。]
(193) 2010/08/05(Thu) 13時頃
|
呉服問屋 藤之助は、小僧 カルヴィンが霞月夜の傍に侍る様子を思い出し、よくわからないとも呟いた。
2010/08/05(Thu) 13時半頃
呉服問屋 藤之助は、ランタン職人 ヴェスパタインのことを語る「しらとり」のことを思い出しながら、庭を見た。傍らに蝶。
2010/08/05(Thu) 14時頃
|
―渡り廊下窓際― [からん、と下駄の音がする。 ひとつ瞬き、もたれていた身体を起こす。 りん、と鈴の音が鳴った。]
… 霞月夜 さま か。
[花を伴っていないのを 少しだけ不思議に思いながら 礼を向けた。]
(204) 2010/08/05(Thu) 14時頃
|
|
―渡り廊下―
[似た顔に問われるというのは 奇妙な心地だ]
…、―― 、…そのように見えましたか。
[黒髪を指で梳いた。 霞月夜の艶含む白い美貌に 嗚呼、しらとりのことばどおりだと胸中でふと呟く。]
すれ違ってばかりのようでして。 少々休憩していただけなのですが。
[――先達の在りし日を思い出させているとは思わず。]
(210) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
|
|
―渡り廊下窓側―
――、…
[少しだけ、意外そうに紫苑色は瞬く。 近くでこんなふうに話したことはなく 又聞きしかしたことのなかった「霞月夜」。 それは、存外に――]
……満ちれば逢えますか。 急いても仕方のないこと…と。
[行儀よく立ち、自身の両の手指を絡めた。]
何分…主を持つかもしれぬ状況が 初めてでありまして。…お恥ずかしながら。
[すまし顔はそのまま、眼だけを伏せた。]
満ちる――……嗚呼、今宵は、満月 でございますね。
(217) 2010/08/05(Thu) 15時頃
|
|
―廊下窓側― …――、大切な人、とは… いえ、…出過ぎたことを聞きました。
[失礼を、と先に詫びる。佳人の眸に過ぎる色に、言葉を重ねることを よしとしなかったのだ。]
――…、…はい。
[ゆらり、と離れていく下駄の音。 そちらを見ずに、開いた口は紡ぐ]
「白鳥」は。
……私に芸を伝えてくれた先達は ずっと貴方のことを話していました。 届かない月に、手を伸ばすように、ずっと――
……――。 …それだけです。引き止めて、申し訳ありません。
(227) 2010/08/05(Thu) 15時半頃
|
|
―廊下・窓際― [遠ざかる足音。 また誰もいなくなる。
窓の向こう、鳥が見えた。 彼方の蒼。遥かな白。]
――ぁ
[傍にまだとまっていた蝶が羽ばたいた。 思わずといった態で少し身を乗り出して 空へと手を]
(236) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
|
|
……。
[届かない。 緩やかに、手は戻る。 なにもない、自分の掌を見て]
――… なにを…してるんだか
[呟いた。火傷の痕はもう微か。]
(237) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
|
|
―廊下・窓際― [風が吹いて、りん、と鈴が鳴る。]
…、――
[掌から視線を上げて 歩き出そうとしたその先]
…華月、
[その苔色を見てから、手にしている茶器に視線を移した。]
(241) 2010/08/05(Thu) 17時頃
|
|
[揶揄るような調子に眉寄せて]
…、……別に、
[なんでもない、と言いかけてから 視線を苔色に戻し それから窓の外の方を見た。]
…蝶がいたから。
(243) 2010/08/05(Thu) 17時頃
|
|
―廊下・窓際― …――、?
[瞬き、ひとつ。悪戯な馴染みの顔。 彼が見る先に視線を流すと白い蝶が止まり。 紫苑色の眼を丸くする。]
――…。
[ふと、変わる声色に 蝶に伸ばした指先を止める。 肩の白から、笑み浮かべる華月へ視線を戻し 少し、間があく。]
…捕まえる。
[蝶に指先を触れる。 生きている。生きていない――生きて。]
花は、…咲かないと
(246) 2010/08/05(Thu) 18時頃
|
呉服問屋 藤之助は、記者 イアンらが庭にいた事などは、つゆ知らず。
2010/08/05(Thu) 18時頃
|
―廊下・窓側―
…――、…
[蝶は、ふわりと花に変わり、咲く。 紫苑色の双眸は、一度驚きに見開かれた後、 緩やかに細められた。
視線は華月に移り、指先と指先は 触れるか触れないか。 躊躇い、華に唇寄せた。]
…ん。そう、…だな。
[それから、尋ねる声にはこう答え。]
花も、蝶も、好きだ。
(248) 2010/08/05(Thu) 18時半頃
|
|
―庭先・窓側―
…、…――華月?
[ひとつ、瞬く。 そらされた苔色に少し戸惑ったように。 手には彼の手妻の――蓮の花。]
…、――
[行くといい、とも謂えずに そらされた顔を見たまま 手を、伸ばしかけて―― 躊躇って、]
(250) 2010/08/05(Thu) 19時頃
|
|
[降りた沈黙。 視線交わして、動けずに。
囚われて、]
…―――
[言葉を見つけられずに、 常よりは、もっと近く――触れるか触れずかまで、伸ばして]
(254) 2010/08/05(Thu) 20時頃
|
|
―廊下・窓側―
[指先が、触れた。]
―――、ッ…
[近づく。 保っていた距離より尚近く。 其処から逃げることはなく、 唇の端に触れる唇。
息を詰めた。]
(258) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
|
|
―廊下―
[――ちり、と 熱が 燈るようだった。]
…っ
[茶器が高く、音を鳴らす。 息が止まっていたことに漸く気づく。 離れて、怯えたような苔色が見えた。]
かげつ、――
[駄目だ、と拒否のような、抑えるような声。 紫苑色がごく珍しく、微かに揺れた。]
否、――己は、…
[何故ずっと迷って、戸惑っていたのかと、届きそうになっている、気が。手を、伸ばしかけた]
(271) 2010/08/05(Thu) 21時頃
|
|
―廊下―
…、……
[困らせる。届くかどうか分からないのに 何を謂おうとしているか。 唇の端が 熱い。 手を、退きかける]
…己は、……蝶を、 ……追って、 おまえの、
[言いよどみ、口元を手で覆い 、眼を逸らす。 ――己は花だ。何を、と。]
(284) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
|
|
―廊下―
…、――え?
[瞬きを、一つして 視線を戻せば背が見える。]
知ってもらうとは、…何を、
[答えはなく、華月は歩き出す。 紫苑色を瞬かせ、躊躇ったのはほんの僅か。 ――りん、と 鈴の音鳴らして華月の後を追った。]
(295) 2010/08/05(Thu) 22時頃
|
|
―高嶺の部屋前―
[華月の三歩ほど後ろを、 鈴の音と共に歩いてくる。]
…、――
[冬色が、高嶺と相対していた。 あのときのほうけたような表情が思い出され、 高嶺を、見て。 此方に気づくようなら、夫々に向けて丁寧に礼をする。]
(306) 2010/08/05(Thu) 22時頃
|
|
――高嶺様
[憂い含みの安堵の表情が見え、 探し回っていたとき、聞こうと思っていたことを 俄かに思い出す。けれど]
――はい。
[呼ばれれば頷いて、 顔色を変えた冬色を一度だけ流し見て ――りん、と。 鈴の音残して入るを許された部屋へと足を向けた。]
(315) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
|
|
―高嶺の部屋―
[色の失せた冬色の表情、 後ろ髪引かれながらも部屋に入り。]
…そうですね。 今宵、佳き月で――
[困ったような微笑を見て、言葉を一度、切った。 胸元に手をやり、髪結い紐を出すかは ――逡巡している。]
…、……私は、… お話も、したく思っておりましたが 華月が――
[華月の言葉に、頷く。 紫苑色は苔色を、――少し、思わしげに見て]
(328) 2010/08/05(Thu) 23時頃
|
|
―高嶺の部屋ー
[高嶺に、聞きたかった。 貴方は何故、憂いているのかと。 思うのは、何かと。けれど今は]
…、――
[知らず、行儀よく合わせた手をきつく握った。]
かげ …、っ――、…
[息を飲む。 紫苑色を大きく見開く。]
…すり、こみ?
[何があったというのだろうか。 ――嗚呼、自分は本当にかれのことを、 何も知らないのだと、思い]
(341) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
|
|
―高嶺の部屋―
[伸ばしかけた手は、 やはり、少しだけ遠くて 高嶺の手を見ればりん、と鈴を鳴らして降ろしてしまう。]
…――、かげつ、おまえ
[それでも、拒否するでなく少し近づく。 高嶺の手が、とても優しいものだったから ほんの少し、安堵したような息を吐く。]
別の、理由とは… ……伺っても、構いませんか。
(350) 2010/08/06(Fri) 00時頃
|
|
―高嶺の部屋―
――……
[問いに答えなかった花。 今問いに答えない花主。]
…然様、ですか。 いえそれは、自然なこと か。
[一度目を閉じて、それから、開く。 黒壇を見る、紫苑色。 その言葉一つ一つに、真摯な表情を向ける。 少しだけ眼を伏せ見る。 懐に触れ、手にする、髪結い紐――檳榔子染の。]
考えておりました、ずっと。 ……
[手にした其れを、高嶺に向け差し伸べる。]
(368) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
|
呉服問屋 藤之助は、――窓から、月の光が淡く落ちるのを見る。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
|
―高嶺の部屋―
[――高嶺の唇は、声を紡がない。 苦笑のような表情の真意も分からないままだが]
…はい
[呼ばれ、返事をする。 華月はどうだったか、流し見遣り。 さらりと流れ、落ちる黒檀の髪。 霞月夜の顔と驚くほどに重なる。 けれど、決定的に、違う。]
承知いたしました。
[恭しく頭を下げれば、――りん、と 鈴が鳴る。髪結い紐を手にし、 形よく、慣れた手つきで結い上げ支度を整え――大広間へ。]
(381) 2010/08/06(Fri) 01時頃
|
|
―大広間― [華月の伏せられた瞼を見ることはなく。 ――選べ、と謂われたこと。 ――共に飛ぶ、と謂われたこと。
紫苑色で流し見た苔色は、 どのような思いを孕んでいたのか。]
…、…イアン?
[宴、という空気ではない。 怪訝そうに柳眉を顰め、――続いた言葉に眼を見開く]
(389) 2010/08/06(Fri) 01時頃
|
|
な――、 ん
[言葉にならぬ、とはこのことか。 りん、と鈴が小さく鳴る。]
…人狼病は…駆逐されたのでは なかったのか…?
[遠い遠い、昔の“おそろしいやまい” その程度の認識しか、なかった。 混乱の滲む空気が場に満ちる。 ――“白き鳥は、 混沌の最中贄の如く翼を捥がれて死す” 重なった、己の舞う物語のひとつ。 奇妙な予感として、裡を満たし、冷やした。]
(394) 2010/08/06(Fri) 01時頃
|
|
…、――主を、亡くした…?
[歪む赤。 其れを見て――漸く、 目隠しの理由が分かった、気がした。 飛び散った緋色が、此れは現実だと まざまざと見せ付けてくる。
白い手、握り締めなお白く。
表情は出来うる限り押さえようとして うまくいっていたかどうかは、分からない。 何処かで、がたりと椅子が鳴る音がした。]
(411) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
|
|
[華月の呟きは、よく聞き取れなかった。 意識が、彼の声の方に向いていたせいで]
抹殺…、 …
[眩暈がするようだった。眉を寄せる。]
選択の余地などない…、 死にたくなければ探せと、謂う か。
(429) 2010/08/06(Fri) 02時頃
|
呉服問屋 藤之助は、“豚”の連れ去られた方を見た。睨むように。
2010/08/06(Fri) 02時頃
|
[視線を戻し、イアンを見る眼は、 矢張り睨むようではある。]
――、… …謂いたいことは、分かった。 だが、納得など……
[見るのは、
個と個を求めた主と 蝶――華月。]
(441) 2010/08/06(Fri) 02時頃
|
|
――、…
[――華月は離れる。其方を一度見遣ってから 鵠は忠臣のように主の傍を離れない。]
…――、分かっている。
[イアンへ答える声は、常より少し低い。]
……分かっているとも。
[自分に言い聞かせるようだった。]
(449) 2010/08/06(Fri) 02時頃
|
|
――、た 、――…主様
[謂いかけて、謂い直す。 口慣れない言葉。]
…、……――
[ほんの僅か、憂いが見えて躊躇う。]
…――主様が 、 …仰るのであれば……
[そうして、虎鉄と、華月の方を、見て]
(459) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
|
呉服問屋 藤之助は、虎鉄が倒れるのをが視界に入り 足を其方に向け
2010/08/06(Fri) 02時半頃
|
…、華月、
[まず、苔色に声をかけそれから 虎鉄の方へ。彼を助け起こそうとする 本郷の表情を見て怪訝そうに]
…本郷様、…? どうか、されましたか。
[謂って、手を貸そうとした手。 あまりに冷たくて、言葉を失う。]
(468) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
|
呉服問屋 藤之助は、懐刀 朧が本郷へ向けた言葉には、少し、眼を丸くした。
2010/08/06(Fri) 02時半頃
|
[華月が虎鉄へと駆け寄る、 その手が伸びるならば、自分の手は退いてしまう。 本郷へは視線を合わせて頷いた。]
…一体、 ……どうなって…こんな。
[手に残る、冷たい冷たい感覚。 華月も気づくだろう、視線を交わす。 俯けば――りん、と鈴が鳴った。 ――高嶺の、主の方へと視線を向ける。 朧と霞、重なれば月を思わせるふたりが在る。
言葉かけるもためらわれ 虎鉄を休ませることができる場所へ運ぼうとするか。
*強く握りすぎて、白くなった手はさながら鳥の羽のようで*]
(495) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
|
|
―大広間→部屋へ>>516― ――――…、はい
[高嶺の言葉に、 できうる限りしっかりした声で 答えようと努めた。]
た、…… …主様が願うのでありましたら。
[華月の方を―――気遣わしげな色も含め、見る。 彼が、特に反対しなければ 高嶺の部屋へと運ぼうと謂う。
先程触れた 生者にあり得ない冷たさが―――染み入り、体を凍てつかせそうになる。 幻視する、翼もがれる贄の鳥。 首を横に振れば鈴が鳴り。
―――りん]
(525) 2010/08/06(Fri) 09時頃
|
呉服問屋 藤之助は、記者 イアンの、現状の説明を反芻して唇を噛み―――
2010/08/06(Fri) 09時頃
呉服問屋 藤之助は、執事見習い ロビンと法泉の会話などはざわめきの中、聞き取れもしなかったろう。
2010/08/06(Fri) 09時頃
|
―大広間→高嶺の部屋へ>>553―
……、… では、高嶺様…?
[戻した、が。 そういう問題ではないのだろうか。 自分の体温を確かめるように手を握りしめた。]
――、…
[高嶺の視線に気づけば]
どう、か されましたか
[喉に声が少し引っかかって掠れた。 自分で驚いたか、喉元に手を触れて 申し訳ありません、と詫びる]
(558) 2010/08/06(Fri) 11時頃
|
|
―→高嶺の部屋へ― [瞬いた。そうか。そう、なるのだ、と。 高嶺の見せた笑みが「面の皮が厚い」という 本郷の言葉や印象を覆すもので、 暫し主を見つめたままになった]
… 失礼を、いたしました。 …――朧、さま。
[ごく丁寧に、なぞるように名前を呼ぶ。 続く言葉には、一度唇を引き結んで]
…… ――恐れは あります
[小さな声だった。 黒檀のひとみと、それから苔色のひとみを見て 少しうつむく。]
(570) 2010/08/06(Fri) 12時頃
|
|
―→高嶺の部屋へ―
[高嶺の部屋に辿りつけば 虎鉄は寝かしつけられるだろう。 館の空気は重い。 恐れ、にかかる語りは、もう一つ。]
白い鳥の舞に纏わる…… “生贄”の話を思い出したのもあります。
[首をまた横に振った。 小さく――鈴が鳴る。]
(575) 2010/08/06(Fri) 12時頃
|
呉服問屋 藤之助は、否、ただの――ものがたりだ、とも呟いた。
2010/08/06(Fri) 12時頃
|
―高嶺の部屋―
[華月はどう、していたろう。 鵠は あの告白と傷を見ても距離は変わらず、寧ろ――]
分からない、…です、か。
[高嶺を見て、ゆるやかに瞬く。 きつく眼を閉じる主へ、 気遣わしげな視線を向ける。]
感情が付いてこないことも、ある。
[それから、促されるまま、口にしたのは]
(584) 2010/08/06(Fri) 12時半頃
|
|
…私の 舞う 白き鳥の舞 あれは生贄の舞であるとも謂われているのです。
染まらぬ白き鳥は悪意を受け止めやすい。 混沌極まれば、羽をもがれて落とされる。 渦中に己が居なくても、 物語に擬えて、奪われる。
そんな、……話が。
[――小さく息を吐いた]
伝承です、…もう、随分と古い。 どうして急に、思い出したのだか。
(585) 2010/08/06(Fri) 12時半頃
|
|
―高嶺の部屋― [――華月は、己が話すときはいつも黙る。 そうして、笑んでいる。今は?]
…――?
[不思議そうに呟く高嶺に ほんの少し、首を傾ぐ。]
そう、ですね。悪いことでは、…ない
[幽霊の正体見たり枯れ尾花――ともいう。 尤も此度、相手は“人狼病”だから 枯れ尾花とはいかないが。 伝承を語り終え気づく。 知らず手を握り締めていたらしい。]
…、…はい、そう ですね。 申し訳ありません、…つまらない 話を。
(599) 2010/08/06(Fri) 13時頃
|
|
―高嶺の部屋― …、――
[華月の言葉に机を見た。 自分の喉元に触れる。 少し掠れていた自分の声。
できれば欲しい、と 小さく頷いた]
(602) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
|
|
―高嶺の部屋―
[贄の話をしたときに、ほんの少し、華月は反応した。 何を思うてだろうか。聞こうとして、結局聞けない。]
…、―― そうならば よいのですが。
[>>607やはり少し申し訳なさそうに答え。 背に触れる華月の手には彼の方を流し見た。
ふと、高嶺から躊躇いがちに伸ばされた手を 紫苑色の双眸が追う。ひとつ、瞬いた。 拒むことはなく]
朧様… …?
[少し、眼を丸くした。 ふわりと、茶の良い香りが漂う中。]
(612) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
|
|
―高嶺の部屋― [華月に伸びる手も、目で追い 触れられた当たりの髪に自分で触れて 苔色と顔を見あわせたりも、したか。]
…然様、ですか。
[慣れないせいか何とはなしに気恥ずかしい。 黒檀を見つめ、紫苑色は瞬く。]
…――はい。
[命令を受け止める表情は真摯。 肯けば、鈴もまた鳴る。 ありがとう、と華月にひとこと礼を謂ってから、茶器を手にした。]
(630) 2010/08/06(Fri) 14時半頃
|
|
―高嶺の部屋― [顔を見合わすタイミングが合って、 華月の笑う顔に紫苑色を細める。 穏やかな常の笑み。それが崩れたのを見たのは僅か。 窓際での―― ふと、指先で己の唇の端に触れた。]
…―― …え。
[高嶺の言葉に、瞬きをひとつ。]
楽しそう――ですか?
[楽しいことを、したろうか。 憂いを滲ませて、紙細工の蓮の花を手にした主。 華月を見る。]
(643) 2010/08/06(Fri) 15時頃
|
|
―高嶺の部屋― ……うるさいぞ。
[漫才できぬと謂われ不機嫌そうに眉を寄せた。 楽しい、の意味合いが何か分からず鵠は首を撚りつつも]
否。…理由を伺えたのは、…良かったかと。
[窓の外を仰ぐ主に倣い見る月は丸い。 霞月夜は月満るたび、逢えるのを楽しみに している人がいたと、言っていたのをふと思い出す。]
(657) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
|
|
はい、
[呼ばれ、続いた言葉は、謂わばお叱りであり]
…――、…
[む、と唇を引結ぶ]
…申し訳 ございません。 以後、そのようなことがないように――
[煽るような眼に見えたから、 従う花の顔で、そう答え―― 主の去った後、悔しそうな顔をした。]
(658) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
|
呉服問屋 藤之助は、懐刀 朧の指摘を反芻して、結び方の何が悪かったかをちょっと考えているようだ。
2010/08/06(Fri) 15時半頃
|
―高嶺の部屋―
…――、…不覚だ。
[悔しそうな顔で呟いた。 ふと、言葉が止まるのに鵠は華月へ顔を向ける。]
…――、…
[ぎこちなくそれる苔色。 紫苑色はそれを、見つめたまま]
……蓮茶 だと思う。 食堂で頼んでいたのはそれだった。
(671) 2010/08/06(Fri) 16時頃
|
|
―高嶺の部屋―
…… それは、勿論。
[戻ってきた視線。 うまく言葉は探せない。]
――…どうする、か。 決めては、居ないけれど――
…添い寝、…――?
[思わず、動きを止めた。 苔色の変化に気づけたか、どうか。 紫苑色が少しだけ、見開かれる。 煽られた、思惑通り、だろうか。]
(693) 2010/08/06(Fri) 17時頃
|
|
は、…勝手に、…すれば ――
[眼を逸らし、言いかけて、止まる。 眉を寄せ唇を噛んだ。
不意に鳴る――りん、と鈴の音 それは華月へ近づいた音]
――、…
[伸ばした手。 触れられるならそのまま、 宴の前の、あの一瞬のように 叶うなら掠めるように 唇の端に唇を 触れさせる。]
(695) 2010/08/06(Fri) 17時頃
|
呉服問屋 藤之助は、ほんとうに、それは。触れるだけの、拙いもので。
2010/08/06(Fri) 17時頃
|
―高嶺の部屋―
[ほんの僅か、煽られて衝動的に触れた。 それは深い口付けに変わり、 見開いた眼が閉じられる。]
――、 … は、
[至近距離、薄く開いた視界に 間近に苔色が映った。]
贄、に……、…?
[緩やかにひとつ、瞬く。 蝶は、火に飛び込まない。 蝶に、染まれば――]
(702) 2010/08/06(Fri) 18時頃
|
|
…、――…かげつ、…
[少しだけ戸惑って差し出された手と 苔色の眸を 見]
…――、…己 、は。
[躊躇いがちに、 けれども確かに自分の意志で
華月の手を取った。]
(703) 2010/08/06(Fri) 18時半頃
|
|
[>>705淡い、儚い微笑みに、胸の痛むような感覚を覚える。]
……――ん
[こういうとき、 うまく言葉が紡げない。 すました顔も続けられない。
華月の指先も声も唇も、 なにもかもがひどくやさしくて、何故だか涙滲む。 白い手で蝶の頭をかき抱き、 押さえた声で、甘く、啼いて。]
…――っ、 …!
[染められた白は 月に照らされて、隠されていた艶を見せようか―――]
(709) 2010/08/06(Fri) 19時頃
|
|
[――――りん、と。
鈴が鳴る。
重なるように名前を*呼んだ*]
(710) 2010/08/06(Fri) 19時頃
|
|
― 一室 ―
…ん――――
[乱れた黒髪が肩から落ちる。 ぼう、とまだ少し濡れた紫苑色が月の光を映した。]
…華月…
[少し掠れた声、 首元に指を添えた。
――――ふたりでできる手妻。 それはとても、]
…嗚呼、 ……佳いな……
[まどろみの中で答えた、 もう一度繰り返す。]
(806) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
|
|
[着衣を正して、 残る痕にそうっと指で触れた。 長く息を吐く。]
……―――― 行かないと
[――――りん。鈴が鳴る。]
(809) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る