43 朱隠し
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― 供物台 ―
[ 降り注ぐ雪に埋もれてしまわぬよう、包みの上に傘を差しかける。
空いた両手に、はあ、と、息を吹き掛けた。
――随分、大きくなったものだと、カサカサの掌の上に、苦笑が落ちる。]
(0) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時頃
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[ こうして手を合わせるのも、幾度目になるだろう。 触れる人のない頭に、肩に、雪が撫でるように降り積もっていく。
毎年捧げる握り飯は、翌朝には無くて。 それが本当にウトによるものなのか、または野犬によるものかは知れない。 ただ、春松は降り積もる雪のように、積もる想いを、麦飯と共に握るだけ。]
(1) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時頃
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[ ――あのまま、何もなく、絶望を抱えたまま無為に一生を終えると思っていた。
誰からも必要とされず、朽ちて無縁仏になると。]
はぁ……
[ 白い息を、ひとつ。 灰色の空を見上げる。]
(2) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時頃
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[ 「彼」は。
真っ暗なせかいに、あかい光をくれたから。
約束だと、自分を連れていけと、強請りたかった自分を押し込めた。
春松は、幸せのために幸せを奪われる悲しみを、誰よりも知っている。 初めて好きになった相手には、幸せになって貰いたかった。
それでも――最後の最後まで、気が変わって、連れて行ってくれるのではないかと、期待した自分がいなかったかと問われれば嘘になる。 そんな浅ましい願いは当然叶う事はなく――]
……お面、もう、口も出ちゃいそうだ。
[ はみ出た顎からは、無精髭が覗く、年齢になった。]
(3) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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ああそうそう、今日は、もう一つ土産があるんです。
[ 答える者のない場所に、低く変わった声が落ちる。 徳利から、猪口に、あかい液体が注がれた。]
(4) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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[ 身寄りのない春松には、「丁稚の年季」というものは存在せず、そのまま主人の厚意で杜氏となる修行をさせて貰えた。
いつか、また見たいと思っていた、あかい瞳。
それを乞う気持ちを、紅麹に込めて。]
……夕焼け、みたいだ。
[ 呟いた。]
(5) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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[ 「待っている」と云うには、長い永い年月が過ぎた。 こうして供える事で、「迎え」を強要しているのではと、悩んだ年もあった。 けれどこうして、一年も、祭の間一日も途切れる事はなく、春松は年々形が整っていく握り飯を供え続けた。
――杜氏となり、賃金を貰う身となった今は、握り飯用の米を買う事も出来たが、そうしてしまうと、「想い」が途切れてしまう、気がして。]
ああ。 お腹、すいた、な……。
[ あの頃よりも激しく自己主張をする腹を撫ぜて、わらった。]
(6) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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さて、と――……
[ 頭と肩に積もる雪を振り払う。 祭の間、酒屋は大忙しだから、あまり油を売っている時間は無い。]
[ 春松は、面を取り、背中に差すと、供物台に背を向けた。]
(7) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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ほら、ね?
人の心は、そう変わらないものですよ。 僕は、根性と諦めの悪さには、自信がありますから。
(8) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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季節が幾度巡っても、僕は――…… **
(9) Ellie 2011/02/19(Sat) 01時半頃
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――……
[ ゆっくりと、振り向いた。 そこに、焦がれた姿があると、俄かには信じがたくて、何度も瞬きをする。]
かみ、さま……?
(13) Ellie 2011/02/19(Sat) 02時頃
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よく、僕だとわかりましたね?
[ 多少の皮肉も込めて、眦を下げる。]
(14) Ellie 2011/02/19(Sat) 02時頃
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[ 吸い込まれるように、近寄って。
ふと、足を止める。]
ねえ神様。 聞きたい事が、あるんです。
「約束」は、にいさんに会う為だったでしょう? にいさんには、会えない、のに。
それでも連れて行きますか……?
(18) Ellie 2011/02/19(Sat) 02時半頃
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……愚問でしたね。
[ 「俺はすごいアヤカシだ」と言った時のように得意げな言い草に、あの頃のような笑みを浮かべて。
春松は、触れられないその手に、自分の手を重ねた。
触れられるようになる、その瞬間を、逃さないように―――**]
(23) Ellie 2011/02/19(Sat) 03時頃
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春松は、明之進さま、おやすみなさい
Ellie 2011/02/19(Sat) 03時半頃
春松は、藤之助さんもおやすみなさい
Ellie 2011/02/19(Sat) 03時半頃
春松は、18人噴いたwwwww
Ellie 2011/02/19(Sat) 03時半頃
春松は、定吉さん、おやすみなさい
Ellie 2011/02/19(Sat) 03時半頃
春松は、一平太おはようございますー(ねむねむ
Ellie 2011/02/19(Sat) 08時頃
春松は、朧おはようございますー
Ellie 2011/02/19(Sat) 08時頃
春松は、一平太にむぎゅられていた(*ノノ)
Ellie 2011/02/19(Sat) 08時頃
春松は、一平太さん行ってらっしゃいー
Ellie 2011/02/19(Sat) 09時頃
春松は、朧さん行ってらっしゃいー
Ellie 2011/02/19(Sat) 09時頃
春松は、華月斎をうっかり踏んだ。
Ellie 2011/02/19(Sat) 12時頃
春松は、華月斎をうっかり蹴った。
Ellie 2011/02/19(Sat) 16時頃
春松は、藤之助に萌え殺されそうwwwww(鳩瀕死
Ellie 2011/02/19(Sat) 21時半頃
春松は、定吉さんと同伴帰宅ー♪
Ellie 2011/02/19(Sat) 23時頃
春松は、一平太に一升樽(おくすり入り)を渡した。毎度ありー♪
Ellie 2011/02/19(Sat) 23時半頃
春松は、勝丸くんおやすみなさー ノシノシ
Ellie 2011/02/20(Sun) 01時頃
春松は、定吉さん、おやすみなさいー
Ellie 2011/02/20(Sun) 01時頃
春松は、眠いのでウトウトしている@*-ω)
Ellie 2011/02/20(Sun) 02時頃
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― ウトの家 ―
[ ケホ、と咳をひとつ。 春松は軋む首を動かして、開けて貰った障子から入る夕日を見ていた。
傍にウトの姿はあったか。 もう気配を察する事も出来ない程、全ての感覚が緩く鈍くなっている。]
(53) Ellie 2011/02/20(Sun) 15時頃
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[ あの時の祭でこちらに来た人々は、皆変化を遂げ、アヤカシとなった。 人とは違う時間軸の中で愛し合い、満たし合って――……
けれど、春松の時計の針は、これまで通り人間の速さで進み、あっという間に青年は壮年となり、老人となった。 アヤカシの里で迎えた季節は多くはないけれど、ここの冬は「ふるさと」よりは暖かいように思う。それは、与えて貰った布団の厚みによるものかもしれないけれど。]
……きれいな、夕日。
[ 声に出していたつもりだが、もしかすると心の声かもしれない。聴覚も時を止めようとしている。]
……でも、僕は、神様の瞳の方が好きです。
[ そういえば名前も聞かなかったなと今更思い出す。]
……ああ。
(54) Ellie 2011/02/20(Sun) 15時半頃
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僕は、ほんとうに、幸せものだなあ……
(55) Ellie 2011/02/20(Sun) 15時半頃
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[ 消えた兄を求めていた時のような、子どもの駄々ではなく。
相手の幸せを心から願い、 相手への想いを貫ける事への幸福感が、 力の抜けていく身体とは裏腹に、心に充ちていく。]
……どうです? そろそろ、信じられるようになりました? 人の心は、そう簡単には変わりませんよ。
[ きっとそれを、たった一人に伝える為に、自分の時は止まらなかったのだ。]
(56) Ellie 2011/02/20(Sun) 15時半頃
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人の子には出過ぎた想いですが。
――……僕は、貴方を、
……………お慕いしています。
(57) Ellie 2011/02/20(Sun) 15時半頃
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[ 遠い昔、供物台で告げたのと、同じことばを。]
(58) Ellie 2011/02/20(Sun) 15時半頃
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[ 障子が閉められた音を、春松の耳は捉える事が出来なかった。
閉じられた向こう、夕日を乞うように、命はそこからするりと抜けて。]
(64) Ellie 2011/02/20(Sun) 16時頃
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[ ――――
後には、穏やかな笑みが、残るばかり。**]
(65) Ellie 2011/02/20(Sun) 16時頃
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春松は、BGM:暁の車 //外出してくるる@*・ω)ノシノシ **
Ellie 2011/02/20(Sun) 16時半頃
春松は、慶三郎おかえりー!(ぎゅうううう
Ellie 2011/02/21(Mon) 00時頃
春松は、「さいご」の握り飯と濃茶を置いて、その場を辞した。 **
Ellie 2011/02/21(Mon) 13時半頃
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――神様、泣かないで。
もう、乗せてあげる膝もないし、 麦飯を握る手もないけれど。
僕はいつまでも貴方の傍にいます。
――――僕にせかいをくれた、愛しい貴方へ。
[ 風が、面を掠めて唇へと面を押し付ける。
――それは、いつかの初めてで最後の口接けのように。 **]
(146) Ellie 2011/02/22(Tue) 04時頃
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