20 Junky in the Paradise
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─大広間─
[水差しの水をぶちまけて。二人が一瞬止まったのに、満足げに鼻を鳴らす。]
あのなーお前ら。ヤんのはいいけどガラスなんて…… ……え?
[ヴェラが振り向く。その喉の赤を、マーゴの背を染める赤を、認識して言葉が途切れる。 ぐわん、と耳鳴り。視界が歪む。]
お、おい……? お前ら、なにやって……。
[ヴェラの腕が上がり、こちらに伸ばされる。彼の喉から、ぷしゅ、と血が流れる。]
ひ。
[思わず一歩後ろに下がってよけたが、胸元に触れた手はぞっとするほど冷たかった。 ヴェラが歩く。一歩ごとに血が滴り落ちる。マーゴが咳込んで、崩れ落ちて。そして。]
(5) 2010/07/13(Tue) 01時頃
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おい、なんだよ、なんだよ、これ。
[壊れたおもちゃのように、同じ言葉を繰り返す。今まで見たこともない、スプラッタ映画のような光景に、足ががくがくと震える。]
医者、そうだ、スティーブン、どこだよ、おい。
[引きつった声で悪友を呼びながら後ずさるうち、がたりと腰がテーブルに触れる。振り返ればそこには、サイモンの宝箱。]
……っ!!
[一も二もなく錠剤をひっつかみ、口に放り込む。今はただ、一刻も早く、あの万能感が欲しかった。**]
(8) 2010/07/13(Tue) 01時頃
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[がりりとかみ砕いた錠剤はひどく苦い。カプセルが含まれていたのか、ゼラチンが溶けたのか、どろりと粘つく感触に、ひどい味。]
う、あ……。
[口元を押さえてしばし耐える。期待した多幸感は訪れずとも、少しずつ現実感は失われ。全てが夢の中のように。]
あー……スティーブン?
[目を閉じれば針金の化け物が襲ってくるから。目を無理矢理に開いて友人の声に応える。]
なに、お前、そんな、え?
[赤。それは花に見え、炎に見え、……返り血に見え。 恐怖とそれを否定する気持ちと幸福感と、男の心理はふらつく独楽のように落ち着かない。 それでも、マーゴを治療するかのようにスティーブンが近づいていけば、ほぅ、と安心したようにため息をついた。]
(50) 2010/07/14(Wed) 22時半頃
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[ぼんやりと見える風景。マーゴに何かを飲ませているスティーブンと、横たわったままのヴェラと、ちらちらとこちらの隙をうかがう壁紙の影と、…… ……やけに鋭く光った、ガラスの破片。]
……え?
[鋭い破片がマーゴの喉に突き刺さる。(そんなはずはない、見間違いだ) マーゴはぐったりとしている。(馬鹿だな、スティーブンに甘えてるんだろ) 指輪が、マーゴの指にはめられて、そして(よかったじゃないか、二人が、二人が……?)]
あ……。
[震える足で立ち上がる。気づけば近くに誰かが居た。薬を取って立ち去る、それは一瞬だけ交差した影のよう、スティーブンは幸せそうに、目を閉じる、化け物が居る、きらきらと光るガラスはみんな彼女の手先だ、目を開ける、そこには、そこには。]
……なあ、スティーブン。
[帰るのかと言う問いに、返したのはまったく違う問い。]
そいつ……生きてるのか?
[声は震え、お守りのようにぎゅっと握りしめるのは、殺傷能力など皆無の注射器。]
(53) 2010/07/14(Wed) 22時半頃
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死ん、で……?
[自分で尋ねておきながら、答えの意味を数瞬理解できなかった。]
こ、ころし、た? なんで、だって、お、おまえ、マーゴが、すす、好きで。
[あまりの事態に言葉はつっかえ、それはまるで以前の友人のよう。
約束だとか、最初からこうすればよかっただとか。当たり前のように紡がれる言葉を脳が拒絶して……ふくれあがった恐怖は、薬によって視覚化される。]
ば、ばけもの、
[スティーブンの姿に、針金の化け物がダブって……矢も楯もたまらず、逃げ出した。
──ボーン、ボーン、ボーン、ボーン
打ち壊された時計が、狂ったように鳴り始める。それは最後の最後まで、パーティの崩壊に気づいていなかった男をあざ笑う鐘の音。]
(58) 2010/07/14(Wed) 23時頃
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たす、け、
[恐怖に震える千鳥足で走るから、椅子やらテーブルやらにぶつかり、はね飛ばす。 壁も、天井も、ワインボトルも。全てが今のヘクターにとっては恐怖の対象。]
あ、サイラス!!
おい! 起きろよ、スティーブンがやばい!!
[そんな中で浮かび上がるように、見知った顔を見つけて駆け寄る。だが揺すり起こそうとしたその体は……すでに冷たい。]
そ、んな、嘘だろ……?
[彼の死因が薬物の過剰摂取によるものか、それとも誰かに殺されたのか……。そんなことは今のヘクターには判断できず。]
うわぁあああああ!!
[逃げ出した先は、元の大広間。]
(62) 2010/07/14(Wed) 23時半頃
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嘘だろ、なんでここなんだよ……。
[走った先は、逃げ出したはずの大広間で。自分が来た方向に走ってしまったということに気づけずに、嫌な汗がだらだらと流れる。]
ループ、してる……?
[ならばマーゴも生き返っては居ないかと。ささやかな希望を込めて見やった先は、先ほどと変わらぬ地獄絵図。]
あ……。
[酒を飲んだ翌朝のように、ぽつり、ぽつりとよみがえる記憶。 自分が蹴り壊したのはなんだったか。殴ったのはなんだったか。炎の中には誰が居たのか。自分が抱きしめたとき、サイモンは、まさか。]
……なぁ、スティーブン。
[ぽつり、問うた。]
……殺したのは、マーゴだけだよな?
[願うように。確認する。]
(65) 2010/07/14(Wed) 23時半頃
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墓荒らし へクターは、風来坊 ヴェラの言葉を聞いて、すがるような視線を向けた。
2010/07/14(Wed) 23時半頃
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[見回す、いや、見回したつもりはないけれど目に入る。 黒く焦げた少女の遺体、原形をとどめないぬいぐるみ、得体の知れないぐちゃぐちゃ、……目立つ赤。]
……おなじこと、って、なに。
[目を閉じるとすぐに襲いかかってこようとする何体もの化け物たち。どうにか耐えたくて薬を探す。先ほどの薬はまだ残っているというのに、摂取したての強烈な感覚が消えてしまえば、それはただ精神の不安定さを煽るだけの効き目しか持たない。]
(67) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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おなじことって、違う、俺は、そんな……
パーティだって言われたから来たんだ! みんなでクスリ決めて騒ぐ、いつものやつみたいな、邪魔の入らない場所で!!
[叫ぶ。めちゃくちゃに声を張り上げて。]
俺は違う、俺はなにも……っ!!
["殺してないよな"、と隣の男も同じことを問うているのが聞こえる。ああそうだと肯定しようとして。彼が自分が水をかけた相手……マーゴと共にいた相手だと、気がつく。]
……う、あ、ちがう、お前だって、マーゴを……!!
[誰も信じられないのではないかと、狂った頭は恐怖に駆られる。]
マーゴのこと、血まみれに……!!
(71) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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……そうだ。
俺がここに来たことなんて、誰も知らないんだ。
[ドラッグパーティに行くなんて、軽々しく人に話すことではない。 バンド仲間も今日のことは知らない。サイモンも、サイラスも、居なくなってしまった。]
……二人とも、居なくなれば……!!
[力の強そうなヴェラから? 狂気をはらんだ視線が二人を行き来する。]
(72) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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おぼえて、ねーよ!!
[叫んだ声は、悲痛。]
(74) 2010/07/15(Thu) 00時頃
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