91 時計館の魔女 ―始―
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 01時頃
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[ぐ、と。 すがる腕に力を込める。 感覚として、2つの死が。 そしてその2つは、近いところに。
その感覚は、獣を感じた時とは、程遠く]
―――……っ、
[気配は、死を視るまで、消えない。 この気配と、きっと最後まで、もしかしたら最期まで、付き合うことになる。 それを、散らすように。 その腕に、力を込めて]
(3) 2012/05/29(Tue) 01時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 01時頃
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獣は、 生きて、
[……つまり。 感じた2つの気配のうち、ひとつは。
そうすると、もう一つ。 イアンか、ソフィアか。 じ、と上を視たけれど、そうそう顔を出してくれるはずもなく]
……残っているのは、
[必死に考える。 イアンが残っていたら多少厄介か、と思った。 ソフィアが死んだことを知っているとすれば、どんな手を使ったものか分かったものではなく]
(5) 2012/05/29(Tue) 01時頃
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[ただ。 多分、だが。 ……扉越しに感じた気配は、獣のものだった。 待ち構えていたのは、ツェリだろう。 と、上から散々なことをしでかしてくれたのは。 ……さすがに、自分と同じような姿の少女では無理だ。 更に彼女は盲目だ。 着替えを手伝った時、どうにも不自然だとは思ったのだった。
……つまり]
……カミーユさんと、イアンさん。
[結論づけた2つの死の気配。 ……口にするには抵抗があったけれども]
(9) 2012/05/29(Tue) 01時半頃
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……どうしよう。
[中には入らないで、と言われていたけれど。 ……さてどう戦うか。 あれだけのことをしでかしてきた集団…というか二人、だ。 …中に何かしらの策が施してあるだろうと、 思うのはとても簡単で]
……、
[せめて。 窓には近寄らないように、と 傍らの腕に*すがるばかり*]
(11) 2012/05/29(Tue) 01時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 01時半頃
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[抱き寄せられる>>12のに、静かに呼吸を整える。 ざわつきが止まることは、ない。 けれども、気を落ち着かせるのには、十分で]
……っ、
[ぱりん、と、何かが割れる音。 微かなものではあったけれども、耳を澄ましていた身にはたやすく拾えるもので。 そうして聞こえた声>>14に、一瞬びくりとしたものの。 頷く代わりに、ポケットの中の、ペーパーナイフを*握り締める*]
(15) 2012/05/29(Tue) 10時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 10時頃
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[さて。 ……中に入るのは難しい、が。 このまま外にいても、というのはあった。 自分たちと同じように、外に出てこられたら。 …果たして、どうだか。
うろうろ、と、手をつないだまま。 ぐるりとまわりを回るように]
……あ、
[ひとつ、窓を見つけて。 抱き上げてもらい、ハンカチを当てて自分の方に硝子がとんでこないようにしながら 鍵の近くの硝子を、ナイフの柄の部分で割る。 何度繰り返したか、ようやくそこを割ると、鍵を開けて。 窓をあけ、中に転がり込んだ先]
(22) 2012/05/29(Tue) 16時頃
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……ここ、は?
[暗闇に目が慣れたとはいえ、真っ暗な中は把握しづらい。 ヴェスパタインもどうにかして中に引き入れながら、 どこの部屋なのだろう、と。 目を凝らしながら手探りで進んでいけば、ひんやりとした硬いもの]
…ぁ、っ、
[そうっと触って、形を把握すれば]
ぶ、ぶき、
[尖った先を触ったような。 ……慌てて手を引っ込める。 変に怪我をしたくはない。
そうして、ゆっくりと歩みを進めて。 ようやくドアらしきものを見つけたときは、心の底から安堵した]
(23) 2012/05/29(Tue) 16時頃
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―大広間―
[ひとけのない大広間。 建物のどこかに、狼と少女がいる、とわかっても。 ……これだけ広い館のどこに、という話で。 きっとまだ2階にいるのだろうが、さてどう戦おうか。 2階へとつながる階段を封じるか。 しかし、殺さなければならないとなると。 じっと階段のほうをみつめる。 暗闇では上の様子はわからない。 ただ、そこにみすみす上がっていけば、何が起こるか分かったものではなく。 なんとはなしに手をつなげば、謁見の間へと向かう*だろうか*]
(24) 2012/05/29(Tue) 16時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 16時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 19時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/29(Tue) 21時半頃
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[謁見室に行こう、という彼の意見に同意して。 そちらへと歩みを進めようとしたが、彼が動かないのを感じて立ち止まる。
随分と見上げなければ、その顔は見えない。 よくも慣れたものだ、と思う。 背の高い人には近づけない、近づけても何日もかけないとまともに口を開けないのが常だというのに ヘクターの次に、なれるのは早く。 状況がそうさせた、というのはあるが。 もしかしたら、ヘクターが死ぬことがなければ、今でも。 ―――幸か不幸か
そうして開かれる口に、僅かに首を傾げ]
(38) 2012/05/29(Tue) 22時半頃
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……命、を?
[即答出来なかったのは、信用していないから、ではない。 その問の真意をつかみきれなかったからだ。 命を預ける。 自分の命の先を、相手に委ねる。 真っ先に思い浮かんだのは、手術だった。 自分は手を出さずに、医師にすべてを預けると。
……まさか。 自分には戦うなと、手を出すなと。 …そう、言っているのだろうか。 顔を一瞬、歪める]
(39) 2012/05/29(Tue) 22時半頃
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……、 私も。
戦います、よ。
(40) 2012/05/29(Tue) 22時半頃
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[なにが出来るわけではない。 護る術も、戦う術も、持っているわけでは、ないけれど。 独りだけで戦いに挑ませてなるものか、と。 ……ペーパーナイフを、握りしめて]
(41) 2012/05/29(Tue) 22時半頃
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わかりました。
……さすがに。 貴方に、焼かれたくは、ないですから。
[小突かれ、僅かに頬をふくらませたが、それには素直に頷いた。 彼の邪魔だけはしない、と。 前にでられないなら後ろにいればいい。 それだって、できることは、あるはずだ。 ……実際なってみないと分からないけれど。
再び紡がれた、謁見の間へ行こうというのに頷くと、 差し出された手を強く握った]
(44) 2012/05/29(Tue) 23時頃
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…、そう、ですね。
[その姿は容易に想像できた。 ふと振り返ってみたものの。 ……姿など、見えるはずはないのだけれど。 なんとなく、そこにいるような気がした。
……自らの命を消してまで、自分たちを生かしてくれた人の顔を、いくつか思い浮かべて。 その分までやれるとは、思えないけれど。 …それに恥じることはすまいと、思いながら]
(48) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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―謁見の間―
…ぅ。
[変化した絵を見ても、視えることはないのだけれど。 …息を引き取っただろう、と考えた人は正解だった。 喉笛を掻っ切られているもの。 ばっさりと、なにかで切られているもの。 そして]
……左、腕、
[ツェリの絵。 ほんのり、左腕が、赤い]
……怪我、してる、
[カミーユが、相手を無傷のまま死んでいくとは思えなかったが。 …それでも、左手…左の前足というべきだろうか。 そこを怪我している、という情報は……何かに使えるだろうか、と頭を回す]
(50) 2012/05/29(Tue) 23時半頃
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[じっと、その様子を見ていた。 みたことのないもの。 それに問いかけることも、邪魔をすることもしない。 その代わりに、周りの感覚に神経を尖らせて。 扉から来そうなのか、それとも窓からか。 怖いのは窓からくること、だったが。 ……それを防止する術はない。 精々硝子が飛び散っても怪我をしないよう、気をつける程度。 何がとんできてもおかしくはない。 前と後ろ、同時に襲い掛かられることだってありうる。 相手は耳がいい上に、こちらに聞こえることなく会話ができる。 …少しきいてみたいなあと、いまさらになって思う]
(55) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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エリアスは、ヴェスパタインが書いているものをみたが理解不能だった。
2012/05/30(Wed) 00時頃
エリアスは、ツェツィーリヤはどこから襲ってくるのだろうと。
2012/05/30(Wed) 00時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/30(Wed) 00時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/30(Wed) 00時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/30(Wed) 00時頃
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[ふ、と。 窓の外へやっていた視線を、ヴェスパタインに向ける。 近寄ってきた彼の、唇を読んで。 ちいさく、頷いた。 その陣に関係のあることなら、従ったほうがいい。 暗闇の中、いきなり強い光があれば、暫く目は使いものにならない。 それよりは、目を瞑って感覚に頼ったほうがマシだ。 そう、思って]
(58) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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エリアスは、ヴェスパタインに、幾度か、瞬きよりは長い目を瞑る動作を見せた。
2012/05/30(Wed) 00時頃
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[ふ、と。 扉の外が、騒がしいことに気付く。 そっと近寄って、耳をそばだてる。 …熱い。
火だ。 でも、たぶん。 扉さえ開けなければ、火は防いでくれるはずだ。 そう、思って。 ヴェスパタインに目配せをして、なにか外が変だということを伝えようと。 ツェリが入ってきたのはどのタイミングだったか]
(59) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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[ガラスの割れる音、それと同時に目を瞑る。 目をつぶっていても分かる、強い光。
手探りでナイフを探り出し、それを手にもった。 自分がそれで傷つくことはない。 きっと、ヴェスパタインでもそうだろう。 ……と、これは推測ではあるが。 向かってくるようなら、向こうの勢いに任せて。 どこかにぶすりと、刺してやろうと、思っていたけれど。 走れと聞こえた声に、扉の近くからやや端の方へと動く。 片手に、ナイフを握ったまま]
(63) 2012/05/30(Wed) 00時頃
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エリアスは、背は壁につけて、すこし息をつく
2012/05/30(Wed) 00時頃
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[視覚が封じられても、聴覚を封じることは出来まい。 トランペットでも出して吹けばよかったかもしれないが、圧倒的肺活量不足は否めないだろう。 ヒールがなくとも足音から分かるだろうことは明白だったが。
目を閉じたまま、感覚だけを頼りに。 あちらが足を離しただろう瞬間、壁とは反対の方向に避ける]
(67) 2012/05/30(Wed) 00時半頃
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[避けた先、壁に背を向けるように、しかし窓には近づかぬよう。 そちらへと避ければ、なにか焼けた匂い。 なにをしたのか、されているのか、目を瞑ったままでは分からないが。 うっすらと目を開けても大丈夫だろうかと、 ほんの薄く視界を開く。 戻った暗闇。 どうするべきか。 自ら攻撃することは、出来ないけれど。 襲いかかられるなら。 ナイフを握りなおして、気配を探る]
(71) 2012/05/30(Wed) 00時半頃
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[ヴェスパタインの姿を、薄く開いた目で探しながら。 獣の気配からは、すこし遠ざかるように。 そうして、みつけた背の高い姿。 そうっと、音を立てないように。 つま先立ちで、ヴェスパタインの方に近づく。 くい、と服の裾を引いけば、気付くだろうか]
(73) 2012/05/30(Wed) 00時半頃
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[がさりと音がしたほうをみる。 …たぶん、盲目の少女だ。 怪我をさせたくはなかったが。
瞬時に出てくるボウガンを手に。 そちらへと一矢、放つ。 怪我をさせるためではなく、出てくるなと。 無駄に怪我をさせたくないのだと。
…通じることは、ないだろうが]
(76) 2012/05/30(Wed) 00時半頃
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エリアスは、反動ですこしヴェスパタインにぶつかった。
2012/05/30(Wed) 00時半頃
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[狼の声は、唸りとしてしか聞こえていない。 それを背後に。 ヴェスパタインに背を向けて。 かすかに聞こえた音は、あきらかに人間を刺した音ではなかった。 それに安堵するも、一矢、補充して。 …それをそちらに放つことはしない。 ただのポーズだ。 ただ、もう一度立ち上がるようなら、もう一矢打つことは戸惑わない。 人間を、傷つけたくはないのだ。 背後は任せたとばかりに。 窓の茂みの向こうを睨む]
(87) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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右に避けて。
[矢が放たれたその瞬間、その音を聞きつけて。 ヴェスパタインに聞こえるよう囁く]
(91) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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[右でも左でも構わなかった。 目が見えない人は、違うものがその役目を果たすという。 ならば、音で方向は分かるはず。 その、放たれた場所さえ避ければ構わなかった。 そうしてヴェスパタインがよけた方向に自分も避けると 足元ぎりぎりに刺さった矢。 なにか工夫がされていることは明白だった。 引き抜くまえに、もう一矢。 同じ方向へと放つ]
(93) 2012/05/30(Wed) 01時頃
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エリアスは、外套にわずかしがみついてバランスを取る。
2012/05/30(Wed) 01時頃
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[しばらく外に集中していた。 続けて放ってこないのは、なぜだろうか。 いくらでも魔法で補充されるというのに。
放った矢が木に刺さった音を聞いて、しばらく。 ガチャリと音がしたのを聴いて、もうこちらには向けてこないだろうと判断し、背を向けていた方向を]
…、ぇ、
[その姿に、一瞬怯む。 しかし、ヴェスパタインはその燃えている獣を離すことはしていない。 どういうことなのか。
…あとで聞けばいいか、と思って。 すとん、と気が抜けたように、床にへたり込んだ*]
(99) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/30(Wed) 01時半頃
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