207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 01時半頃
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─ 船首楼 ─
……─── ォーーーン ……
………?
[ゆるやかに昇る月に吼える。
ふと。 船の中に、新たな獣の気配を感じた。 道化でもない、船医でもない。 ただ、同族にしてはあまりに淡い。]
[何者か確かめようと、獣は、船の中へ戻ってゆく。]
(+10) 2014/12/14(Sun) 02時半頃
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─ 船底 ─
[生前と同じく、いや完全な無音で、四足のままで船底まで降りてゆけば、牢の前から声が聞こえた。
獣の匂いもここからだ。 身を隠したまま、その姿を探り]
。o0(ホレーショー?)
[気配の出処を知ると、怪訝そうに耳が揺れた。]
(+12) 2014/12/14(Sun) 02時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 02時半頃
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あ。
[ホレーショーが、こちらを凝視している。>>+14 そういえば今は尾があったのだった。 いかん、絶命してからというもの、少し気が抜けている。
尤も、そう隠れているつもりもなかったので、のそりと、獣姿のままで、ホレーショーとグレッグの前に出ていった。]
…………。
[グレッグをちらりと見て。 それから、紅い瞳でじっとホレーショーを見る。]
ホレーショー、おまえ。 違うのか。
[言葉足らずに問いかける。 人語話す獣の声が、毛色が、ヴェラーヴァルと同じことには、気付くだろうか。]
(+15) 2014/12/14(Sun) 03時頃
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[>>+16グレッグが後ずさるのにも、ナイフを抜こうとするのにも、まったく動じることはない。 この辺りも、ヒトの時とまったく同じか。]
用?
いや、違うのなら用はない。
[何となく獣の気配がしたから来てみたが、勘違いだったようだ。 獣でなにのならば別に用はない。
……などと、懇切丁寧に説明するはずもなかった。 生前同様、必要最低限以下の言葉ばかり。
冷たい声で「化け物」と言われたところで、否定するつもりもない。 世間的にいえば”化け物”だという自覚もある。
静かに怒りを燃やしているらしいグレッグとは対照的に、茫洋としたまま、ゆっくりと尾だけが揺れている**]
(+17) 2014/12/14(Sun) 04時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 04時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 13時頃
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[ホレーショーの瞳の色が紅く揺らぐのを見れば、やはり同族かと、ぴるっと耳が動いたが、すぐに退いていったその色に、こちらの興味も同じく薄れる。]
……そうか?
[よく分からないが、グレッグが怖がるらしい。 怯えさせる意図があってこの姿をとっているわけでもないのだが、別に要請を断る理由もない。]
…………。
[絶賛講義中のグレッグがうるさい。 何故ヘクターの近くにはこうもうるさいのばかり集まるのだろうと、かねてよりの些かの疑問を抱きながら、また人の姿になった。]
これでいいか。
[確認取るよう、立った耳を動かした。]
(+30) 2014/12/14(Sun) 13時半頃
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? 仲間?
[そっぽを向くグレッグ>>+24の言葉に、疑問符が浮く。 同族かと問われたならば、「そうだ」と答えたかもしれないが、生憎”仲間”ではない。
グレッグとホレーショーの会話の内容自体には、あまり興味はないので、適当にその辺りに視線を巡らせていた。 ただ、会話の中で、ミナカが人狼という言葉が出れば、そうだというように頷く仕草を見せはしたが。]
ん。
[やがて、やはり何かが聞こえているのか、ヘクターがこちらへ姿を見せると、その後ろにオマケ>>+28もくっついていた。]
…………。
[折角静かな奴になったと思ったのに、また何かうるさい。 一瞬、瞳の紅が濃くなったが、嘆きはすぐやんだので、苛立ちもすぐに退いた。]
(+33) 2014/12/14(Sun) 14時頃
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[やがてセシル>>43も船底に姿を見せた。 こんな場所にこれだけ集まるのも珍しい……と思ったが、生者は2人しかいないということに思い当たり、少しだけはっとした。]
おまえ、ネイサンに殺されたのか。
[ヘクター>>44の言葉で、ホレーショーの死因を初めて知った。 少しだけ意外そうな訊ね方だったのは、あの船長が、というより、剣での所業だったから。]
(+34) 2014/12/14(Sun) 14時頃
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[ヘクターの行動理念は、やはり自分には一番わかり易いし納得がいく。>>47 その裡に渦巻く感情を読み取ることまでは、獣にはできないが。]
[ヘクターがセシルに向ける、偽りのない殺気が、肌に心地良い。 道化とはまた違う畏怖が、この男にはある。
殺気を向けられた航海士は、まるで狼を前にした小動物のようにも思えた。 だが、その時、セシルから感じた何かの気配>>53に、身の毛がぞわりと逆立った。]
───!
[ややあって、ヘクターがもっともな理由>>55を口にして、まさにそれを実行すべく、セシルへ槌を振るった。 その一閃が、透けた身体を掠めてゆく。]
(+42) 2014/12/14(Sun) 16時頃
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─────!!
[顔色は、今までと同じく、まったく変化しない。 ただ耳と尻尾だけは、一瞬かなり大きく跳ね上がったが。]
……荒いな。
[そしてやっぱり、感情の薄い声で、そんなことを呟いた。]
(+43) 2014/12/14(Sun) 16時頃
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[>>57倒れたセシルの瞳を改めて見てみれば、やはりどこか、違和がある。 己の紅とはまったく違うが、若干似通ったような気配。
悲鳴すら上げぬのは、この航海士が思いのほか強かったのか、それとも怯えて声が出ないのか。 まさか呪いが影響しているとは気付かなかったが。]
殺さないのか。
[>>59牽制だけで終わったらしい一撃に、見たままの感想を呟きながら、呻くセシルに視線を落とせば、瞳が徐々にいつもの色に戻り、やがて閉ざされた。
あの色は何だったのか。 疑問現すように、尾が揺れる。]
(+44) 2014/12/14(Sun) 16時半頃
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[その最中、セシルの傍に屈みこんでいたニコラス>>+36が、少しこちらを見た気がした。]
何だ?
[目前の男は、今は静かだ。 だから殺意も沸かない。 瞳は、ただ無機質に「紅い色」をしているというだけだ。]
(+45) 2014/12/14(Sun) 16時半頃
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?
[静かでいいが、変な喋り方>>+46だ。 傾げられる首につられたかのように、耳が傾く。]
知らないな。 ホレーショーも違った。
……。
[主語欠けな返答。 セシルが昏倒し、ヘクターもホレーショーを担いで上へ行ってしまった。
ホレーショーは同族ではなかったし、もうここに留まる意味もあまりない。 特に止められることがなければ、セシルが目を覚ます頃には、いつの間にかふらりと姿を消していたことだろう**]
(+47) 2014/12/14(Sun) 18時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 18時頃
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─ 船首楼 ─
[地下牢前を離れたあと、獣はまた船首楼にいた。 誰か会いたい相手がいるわけでもなく、思い残した場所があるわけでもない。
なのに、魂はまだこの船にある。]
───……オーーーン。
[朱い月は、先程よりずっと高く昇っている。
何故、まだ連れて行かないのかと問うように。 高くなった月に向かって吼える。]
[甲板に、ヘクターとミナカの声が聞こえれば、ちらりとだけそちらを見たが、すぐにまた、他人事のように背を向けて、月を見上げた。]
(+59) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 22時頃
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───!
[槌の振り下ろされる音に、尾と耳先がぴんと伸びる。 船首楼の端に寄り、ゆるく見下ろせば、今まさにヘクターがミナカに追撃をくらわせようとしているところだった。]
……荒いな。
[もう何度目か。 普段のヘクターとミナカであれば、勝負は火を見るよりも明らか。 しかし、もしミナカが本性を現したなら───
───と思っていた矢先>>179]
!??
[その姿に、この獣にしては珍しく、船首楼から身を乗り出した。]
(+70) 2014/12/15(Mon) 00時頃
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[甲板に現れた新たな気配も、ずっと前からあった見張り台の気配にも、気付きはしていた。 だが今は、それらは眼中にない。 獣の意識は、目前の戦いにのみ向けられている。
ただ視点は、彼らとは違ったろう。 おそらく、ヘクターを見守っているであろう3人と違い、獣は、純粋に戦いの行く末のみを見つめていた。 ミナカが同族であるからとか、ヘクターの行動理念に頷けるところがあるからとか、今は蚊帳の外。
─────どちらが、より強い畏れをもって、畏れを喰らうか。
弱肉強食の理念。 弱者は強者の糧となり、強者もまた更なる強者に喰らわれる。
残るのはどちらか。
紅い瞳が、静かに焔を宿したように揺れる。]
(+72) 2014/12/15(Mon) 00時半頃
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