168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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[おれは買出しを終えて、帰宅する途中だった。 ビルとビルの隙間を通れば近道は出来るけれど]
通らなければ、どうということはない…ってか。
[そこを通り過ぎた後、何かが落ちて割れる音がした。 ついでに、ひまわりのはちみつを買い忘れていたことにも気付いて。]
…買いに行くか。
[買い物袋を抱えなおし、おれは再び歩き出す。 …莉乃ちゃん、店に来てないかな。]
(+0) 2014/03/20(Thu) 01時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 01時頃
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[当初より少しだけ重い荷物を抱えながら、裏口経由で店に戻った。 早く着替えなければいけないのだけど、荷物を置きながらちらちらと店内を覗き見てしまう。]
…いないなあ。
[会いに行く、と言ってくれたのを覚えてる。 でも、仕事の日だったら今来ていなくても仕方ないか。 遊園地が閉まるのは、夕方頃の筈だから。]
(+1) 2014/03/20(Thu) 01時半頃
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…あ、そうそう兄貴。
[荷物を片付けて着替えに行く前、おれはくるりと振り返る。]
おれが着替えてる間にとびきりかわいい女の子が店に来るかもしれないんだけどさ。 …もしナンパしてたらうっかり兄貴を半殺しにするかも、おれ。
[こうやって釘を刺しておかないと、気が気じゃなかったりする。 ま、そろそろ着替えてこようか。試作品のケーキもとっとと完成させたいし。**]
(+4) 2014/03/20(Thu) 01時半頃
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[で、さっくりと着替えたおれなのだが。 どうにもこうにも落ち着かない。]
………そんなにうろうろするおれが珍しいのか、兄貴。
[いやま、珍しいか。 基本的にはキッチンからホールを覗き込んだりはしないしな、おれ。]
(+5) 2014/03/20(Thu) 01時半頃
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[流石に挙動不審過ぎたので、親父にどやされてからもそもそと仕込みを始めて数十分。 ドアベルが軽やかな音を立てた。]
…あ。
[待ち人来る。 おれは慌てて手を洗い、コックコート姿のままでホールへ飛び出した。]
いるいる! ちょっと前に買出しから帰ってきたとこ!
[事情がよくわかってない兄貴をやんわり押しのけ、 おれは莉乃ちゃんに声を掛けた。]
閉園後にでも、押しかけようと思ってたんだけど。 やっぱり、そっちのが早いか。
(+7) 2014/03/20(Thu) 01時半頃
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[さて、この後どう挨拶すべきなんだろう。 …はじめまして、ではないし。さっきぶり、とか不審過ぎる。]
…えっと、何食べる? 季節限定メニューが色々あるけど。
[これが一番無難かな、たぶん。]
(+8) 2014/03/20(Thu) 01時半頃
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あ、うん。 それじゃあ季節限定のスペシャル苺パフェを作ってくる! 生クリームの量はどうする?多いめにも出来るけど。
[そういえば体重制限大丈夫かな、という考えが脳裏をよぎったけれど。 た、たぶんパフェひとつなら大丈夫だと信じよう、そうしよう。]
…なんだよ兄貴、その不審そうな目は。 おれが女の子と話してちゃ悪いのか。
[軽く兄貴に肘鉄を食らわせてから、おれはキッチンへ戻った。 そうだ。おまけであたたかいはちみつミルクも出そう。 まだ少しだけ、春は遠いから。**]
(+10) 2014/03/20(Thu) 02時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 02時頃
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[スペシャル苺パフェを作りながら、思う。 これはカロリーひかえめでおいしいお菓子を開発しろという思し召しじゃないかと。 主にお菓子の神様からの。]
本腰入れて作ってみるかね、いい機会だし。
[出来上がったパフェとはちみつミルクをトレイに載せ、莉乃ちゃんの席まで運ぶ。 兄貴…那由多兄はと言えば、別の席でオムライスに名前を書くサービスの真っ最中だった。 いつどこで覚えたんだそのサービスは。]
お待たせ、莉乃ちゃん。生クリームと苺を多めにしてみたよ。 …他のお客さんには、内緒な。
[パフェとはちみつミルクを置いてから、こっそり耳打ち。**]
(+12) 2014/03/20(Thu) 13時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 13時頃
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おれと兄貴はあまり似てないからなあ。 気付かなくても仕方ないさ。
[それはもうしょっちゅう似てない似てないと言われたもんだ。 今となっては懐かしいだけの思い出。]
ん、満足そうな顔してる。 作りがいがあるなあ、ほんと。
[もう暫く食べているところを見つめていたいけれど、そろそろ仕込みに戻らなきゃな。 だから去り際に、ひとつだけお伺いを立てておこう。]
あのさ、予定がないならうちで夕食も食べてかない? ビーフシチュー、うち結構多めに作るから。お腹いっぱい食べられるよ。
[体重制限のことを、うっかり忘れているおれなのだった。**]
(+14) 2014/03/20(Thu) 20時頃
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いいのいいの。 食事は大勢で食べた方がうまいし、それに。
いずれ、家族になるんだしさ。
[口に出してから、思わず赤面した。 何かっとんだ返答してんだおれ。]
じゃ、また後で。
[照れ隠しにひらひらと手を振りながら、おれはキッチンへ引っ込んだ。]
(+16) 2014/03/20(Thu) 22時頃
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[そういえば、食べ終わった後のこと言ってなかったなと気付いて。 もう一度だけ、ひょっこりと顔を出す。]
裏口から、家入ってて。 二階におれの部屋あるし、あと飼い猫もたまにうろついてる。
ねりきりと、すあまっての。白いのがねりきり、ぶちがすあま。 …すあまも和菓子の名前だとか知らなかったよ、おれ。 どっちも人に慣れてるから、ねこ嫌いじゃないなら遊んでて。
[一時期は看板猫にという案もあったけど、猫嫌いのお客さんへの配慮でぽしゃったりとか。 親父が無類の猫好きだとかは夕食時に話そうかな。]
(+18) 2014/03/20(Thu) 23時頃
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[ともあれ。 営業を終えてから、我が家に莉乃ちゃんをお招きしたのでした。
席はもちろん隣同士。 兄貴にひやかされたり、おふくろがご飯のおかわりよそったり。 親父とじいちゃんは、食事中ずじっと莉乃ちゃんを見てたりして。 ねりきりとすあまは、足元で魚食ってる。]
ごめんな莉乃ちゃん、いつもはまだもう少し静かなんだ。 なんか、おれがいきなり彼女連れてきたのがあまりにびっくりらしくて。
[今からお赤飯炊くと言い出したおふくろを、全力で止めたっけな。]
帰りは送るよ。 配達用の車だから見栄え悪いけど、さ。
[だからゆっくりしてって、と〆てから、おれは三杯目のビーフシチューに手を付けた。**]
(+19) 2014/03/21(Fri) 01時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/21(Fri) 01時半頃
截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/21(Fri) 02時頃
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配達する時に便利だからさ、さっさと免許取ったんだ。 …親父もじいちゃんもじろじろ見すぎ。 莉乃ちゃんが困ってる…未だに信じられないとか言うなって。 ごめんな、莉乃ちゃん。なんかおれが彼女連れてきたのが信じられないらしくて。
[食事の手を止め、親父とじいちゃんに注意してはみたものの。 やっぱり改まる様子はないようで]
そういえばさ。 ショーを見るなら何時くらいに行けばいいかな? 配達って名目なら、仕事の合間塗って行けるしさ。 莉乃ちゃんが食べたいケーキとお茶、持っていこうかなって。 ショーが終わってからゆっくり食べてほしいし。
…うるさい兄貴冷やかすな。おふくろもきゃあきゃあ言わないでくれ段々恥ずかしくなる。
[しまった、この話題は食卓ではなく送っていく途中にすればよかったな。]
(+21) 2014/03/21(Fri) 19時頃
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兄貴も、そろそろ婿入りするか嫁いでもらうか決めとけって。 婿入りしてもうちまで徒歩五分なんだからさ。いいじゃん婿入りしちゃえば。
[式は先月上げたものの、籍の問題で多少揉めている。 櫻子義姉さんの実家は老舗のパン屋さん『南風』。 朝が毎日死ぬほど早いから婿入りは避けたい、と兄貴は駄々をこねているとか。]
いい機会だから婿入りして生活習慣を改善してしまえ。 早寝早起きは人間の基本だぞ?
[おれはもちろん兄貴の味方になる気はない。 …ああ、食後の玄米茶はうまいなあ。]
(+22) 2014/03/21(Fri) 19時半頃
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[で、大変騒々しい食卓から離れて。 おれは莉乃ちゃんを助手席に乗せて配達用の軽トラックを走らせていた。]
思ったよりも騒がれちゃったな。疲れなかった?
[食事中、彼女が目に見えて緊張していたのを思い出す。]
…さっきは言わなかったけどさ。 近いうちに時間取って、旅行行けたらいいな。
露天風呂付きの温泉とか。
[白い部屋での出来事を思い出す。 桜が咲いてる露天風呂、どっかにないかな?]
莉乃ちゃんは、何処か行きたいとこある?
[再会してすぐに旅行の計画立てるのは気が早いかな。 まあ、いいか。**]
(+23) 2014/03/21(Fri) 19時半頃
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ま、そうだなあ。 たぶんおれも、莉乃ちゃんの友達か仕事場の人達に紹介される時はあれくらいかそれ以上に緊張しそう。
[おやつ時の配達とはいえ、別の配達とかち合わなければあまり問題はない。 かち合ったら、前後の予定をずらすかな。 ああ、見に行くの楽しみだなあ。]
ん、そうだなあ。 だったら牧場行ってみたい。 新鮮な食材仕入れたいし、おれ動物好きだし。
[牛や馬と戯れる莉乃ちゃんを見てみたい、という不純な動機も少しある。言わないけど。]
…みんな、今頃どうしてるかな。
[また会えたら、何かしらご馳走しようかとも考えているが。 …あ、おれ達のこと忘れてるかもしれないのか。**]
(+26) 2014/03/21(Fri) 22時頃
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…あ。 旅行とはまた別口で、夜桜見に行きたい。 お互い夜の方が時間取りやすいと思うし。 あと、ライトアップされた桜って昼間の桜とは違う顔みたいで、好きなんだよな。
[何処かいいとこ知らない?なんて聞いてみたりして。]
そろそろ着くね、名残惜しいけど。
[本当はもう少しドライブしたいけど、おれも莉乃ちゃんも明日仕事があるから仕方ないか。**]
(+27) 2014/03/21(Fri) 22時頃
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槇村くんや本田さんなら、まだうちのお客さんだから会える可能性はあるけど、ね。
[彼らが戻ってきていたら、覚えてなくてもひっそりとお祝いが出来そうだなと思う。]
羊いいな羊! いたらもふろう。たくさんもふろう。
[さわり心地どんなんだろう、羊。]
(+30) 2014/03/21(Fri) 22時半頃
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…うん。 夢みたいに幸せだもんなあ、今。
[ここら辺かな?と聞いてから車を止める。]
夢じゃないって、確かめる方法があればいいのにな。
[そんなことを言いながら、おれは莉乃ちゃんの頭を撫でようと手を伸ばした。]
(+31) 2014/03/21(Fri) 22時半頃
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[そっか。向こうでは頭を撫でたこともなかったっけ。 頬が赤くなってて、なんだかかわいい。]
触れ方がまだ浅いから、とか。かなあ? ほら、向こうでは手を繋いだのがほぼ唯一の接触だった気がするし。
[されるがままに頬を撫でられながら、今度は背中に手を回そうと。 嫌がられなかったら抱きしめたいなあ、とか。そんな。
あれ、でもご近所さんに見られたら莉乃ちゃんは困るのかな…?
と考えてしまって、強引に抱きしめたりは出来ないおれなのだった。**]
(+33) 2014/03/21(Fri) 23時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/21(Fri) 23時頃
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あ、いいの? じゃあ、お言葉に甘えて。
[彼女の願いを聞き。小さく頷いてから、おれは莉乃ちゃんを抱きしめた。 あ、やっぱり小さくてかわいい。]
…あったかい。 もう少しだけ、こうしてていいかな。
[体温が伝わるように、少しだけ抱きしめる力を強くした。**]
(+35) 2014/03/22(Sat) 02時頃
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[もしも夢だったなら。 こんなリアルなぬくもりはないはず、だと思う。
このあたたかさは、向こうで借りっぱなしだったブランケットの比ではない。]
寒くない?大丈夫?
[あわよくば、額にキスしてみたいかな…なんて。 あれおかしいな、素面なのになんだかハイだ。**]
(+36) 2014/03/22(Sat) 02時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/22(Sat) 19時半頃
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[そろそろ風邪を引かせてしまうかな。 そう思ったので、おれは抱き締めていた腕をほどいて莉乃ちゃんの頭を撫でた。]
続きはまたの機会にしようか。 …おやすみ、莉乃ちゃん。
[彼女が家に入るのを見届けてから、車に乗り込んだ。 明日が待ち遠しくて仕方ない。早く明日にならないかな。]
(+37) 2014/03/22(Sat) 22時頃
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[車を走らせながら、思う。 そろそろ桜餅と草餅の季節かな、と。]
…影木さんの場合、裏メニューを知っているか聞いたら覚えてるかどうかわかるよな。うん。
[田端さんは…どうかな。 店に来た時にアップルパイを勧めてみようか。 そんなことを考えながら、夜の町をひた走る。**]
(+38) 2014/03/22(Sat) 22時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/03/22(Sat) 22時半頃
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