305 【3dエピ村】夜明けの晩に、さあ一杯。
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[美味しいお酒に美味しい食べ物。 それがある店は幸いだ。永を過ぎても心慰められるのは、この様な交流でもある]
(5) 2020/07/05(Sun) 20時頃
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[だから美味しいものを出せることを誇りにしたような言葉>>1:40は、耳に心地良い。 言葉に応えるのは、莞爾とした口元の綻び]
貴方を落とすのは、星屑を虫あみで捕まえるようなものよ。 あら。それなら案外出来るかしら?
[指先>>1:41は、ハラフ特有の触り心地に包まれた。 「その気」>>1:42だなんて言うから出した例えだったが、物によっては捕まえられることに思い至り、例えとしては適切だったかどうか]
(6) 2020/07/05(Sun) 20時頃
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ふふ。
[手を離されれば、大人しく引き下がる。 やがて、ハラフがカクテルを新たに作る音が響き始めた。 目を閉じる。指先の濡れた感触。 掴まれた手を一度ワイングラスの近くに置いた。 結露よりも濡れていない湿りを、指の腹で馴染ませるようにこすり合わせる]
(7) 2020/07/05(Sun) 20時頃
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[目を開けば、丁度光の輪を収穫し>>1、燐光を纏うそれがグラスの底へふわりと落ちてゆくところ。 高く澄んだ青空の世界、というものだろうか? 青白いワインが注がれる。 青空の星では、宇宙が近ければ近いほど空は黒く見えて来ると言うのだから、そんなに澄んだ青白さは、空がとても高い……大気の底がとても深い世界で造られたお酒なのだろう。 その様に気儘に考えを巡らせるのも面白いものだ]
(8) 2020/07/05(Sun) 20時頃
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[モイの花が散らされたワイングラスを傾け、つまみを指で取る。 ハッピーセット一式>>0:62の中の、小洒落たリスの餌のような果物や木の実の盛り合わせは、皆も摘んだから、随分減ってはいたかもしれない。 まだ干し果物>>0:88しか口にしていない。 硬い殻に包まれたカルメル胡桃のサクリとした食感を楽しみ、また、グラスを傾け、流れ込む彗星を楽しむ]
(9) 2020/07/05(Sun) 20時半頃
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[「ふぅん」──と小さく息のような音がもれ。 さて、幾種類か並んだチーズ>>1:4はどれも美味しそうだ。 山羊座のチーズに、星空ランプの明かりが投げかけられ、艶がかる黄色い色に見える。 針鼠のチーズが、ヘリンヘイモは好みだったけれども。 さて、プラネットリュウに合うチーズはどれだろう? どれも少しずつクラッカーに乗せて、口に運ぶ]
んふっ、美味し。
[つまみだけでも美味しいのは、ずるいというもの。 それがマリアージュで更に美味しくなれば、仕方ない、これは宇宙の摂理レベルに認めるしかないものだ]
(10) 2020/07/05(Sun) 20時半頃
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[暫く食べ合わせを楽しんで。 最終的にヘリンヘイモがピンと来たのは、針鼠のチーズを少し。それにモイか瑞々しい果物を生ハムで巻いて、ほんの数粒粗挽き香辛料を乗せたもの。 ツンとした針鼠のチーズが、果物と生ハムにアクセントを加え、更に香辛料が、ぴ、と味に上下の広がりを加えたのだ。 新たな味覚を加える事で、複雑な味が形成されて──それがまた、彗星カクテルのモイアレンジによく合う。 灼けた後に、ツンとした舌触りが少し感じられる生ハム包みの果物を口にすれば、味が横に膨らみ、けれどもそこにカクテルを口にすれば、全て綺麗に流されて──ああ、また次の一口が恋しくなる]
んふ。
[満足な笑み。 心も満ちる味を堪能するばかり]
(11) 2020/07/05(Sun) 21時頃
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いけない味。
[ほぅ、と熱い吐息をもらした*]
(12) 2020/07/05(Sun) 21時頃
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[プラネットリュウはそうして、底に幾つかのモイの花が散るだけで飲み終わる。 彗星の雫が、縁に少してらりと光り]
ねえ。 ひとつだけ。 銀星チョコを。
[さて今度はマスターの耳に届いたか。 この銀星チョコは、所謂銀河チョコのものではない。 チョコに一手間加えた料理だ。柔らかくチョコソーセージにしたものを切り、銀星の様な粒をトッピングしたもの。 舌触りは滑らかなのに、中に入れられた刻み込んだドライフルーツ等が幾つもの味を付加して、重く芳醇な味のお酒にも負けない]
(13) 2020/07/05(Sun) 21時頃
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[チョコソーセージの断面は本来ならば、様々なドライフルーツを始めナッツなどが入り白色が目立ちもするが、チョコに混ぜる物の色の種類を選別したり刻み込んだりしている為、断面はチョコの様にダークな色が多い。 そこに散らされた銀星が、だからこそ輝く]
それに、光の輪を食べれるなら食べたいわ? まだ成っているかしら。
[成っていないなら諦めよう。 或いは、砂糖漬けというものもあれば良いが、さて丁寧にしなければ光が失われる実が保存に適していたものかどうか。 デリケートなものは、デリケートなものだからこその味と旬がある筈だ]
(14) 2020/07/05(Sun) 21時頃
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[さて、最後に。チョコに合うのはブランデーやウィスキーなどだろうけれども、次に何を注文するのが良いか、少々悩ましい。 それ以外のお酒の種類でもカクテルでも良いし、こんな組み合わせがという、驚きもあれば尚良い。 こんな場合は、専門家に尋ねるのが一番だろう]
チョコに合うものは、何かしら?
[マスターかハラフか。 どんな返事を返してくれるだろうか? 注文が終われば、チョコを摘みながらヴェルヌイユの調べを今度こそ聞くのも良いだろう**]
(15) 2020/07/05(Sun) 21時頃
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飲み比べというのも好いわね。
[囁きのような呟きは、そっと。選ばなくても好い選択**]
(23) 2020/07/05(Sun) 23時半頃
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ヘリンヘイモは、ハラフの作ってくれたカクテルのワイングラスを、そっと撫でた。**
2020/07/05(Sun) 23時半頃
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