298 終わらない僕らの夏休み!
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 00時頃
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― ループ三回目の回想 ―
[あたしは昨夜を思っている。 願い川近くの公園で、花火をした。 様々に花火が燃える音がきこえる。 地べたや緑の芝生をいろんな色の光が照らしていた。
あたしはみんなの手元の光を眺めて座り込んでいた。 愛海先輩の『やりたいこと』のひとつの花火を、一緒に楽しむのが難しかったのを謝るのはやめておいた。
多分それは根岸のおかげだ。 不安な時は不安でいいといってくれた。 あたしはあたしに自信がない。 あたしはあたしを恥ずかしいと思われないように演じるべきだと思っていて、でも、あたしという存在は生まれてこのかたずっと恥ずかしいような人間にしかなれていない。 だから無理をしてでも取り繕うことがあたしのルールだったけど、昨日はやめた。
『秋山先輩が死んでしまうかもしれない』と思っている。 ループなんてなくて、このまま秋山せんぱいの一生が終わってしまうことを思っている。
あたしはあたしに自信がないから『ループがきて、秋山先輩が明日生きている』ことを信じられない。]
(0) 2019/09/06(Fri) 01時頃
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[けど、じゃあ。
あたしは想うしかないじゃないか。 この願い川のほとりで
『明日も9月1日がいい』と。**]
(1) 2019/09/06(Fri) 01時頃
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― 4度目の9月1日 ―
[いつ寝たんだった? 0時になったら世界がどうなるのか見届けて、9月1日が再びきたら秋山先輩に連絡をいれようかと思っていた。 なぜだかはわからないけど、あたしにはどうやら今回それは出来なかった。
起きたら部屋の冷房は前回と同じで効きすぎている。 冷えた手でベッドの上に放り出されたスマホを手にとった。
ぼう、とロック画面を見る。9月1日。 再び9月1日は巻き戻ったみたいだ。
これで4度目。]
(24) 2019/09/06(Fri) 16時半頃
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[昨日したように、メッセージアプリをひらいた。 今度の文面は、ループを覚えているかどうかはやめよう。 秋山先輩が生きているかだけまずは確認しよう。
『秋山先輩起きてますか?』 ]
(25) 2019/09/06(Fri) 16時半頃
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[昨日の花火で、やっと今わかっている9月1日を繰り返していることを憶えている人全員を知った。
あたしは野球部の有名人の出口先輩もそうだとは分かっていなかった。本当に颯成以外はうちの学校の人らしい。 みんな顔と名前が一致する人ばかり。 誰?て人は本当にいなかった。
秋山先輩からの返事はまだない。 グループチャットに生徒会長や雛子先輩からメッセージが来ていることに気が付いた。
『おはようございます。 写真めっちゃ綺麗です』
『プールって学校のプールですか? それとも市営?』
それから少し考えて、
『今日秋山先輩が川に行かないようにしたいです』
という意見を送信した。**]
(26) 2019/09/06(Fri) 16時半頃
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― 自宅 ―
[着替えなどを済ませようとしてるうちグループチャットでの話は進み、雛子先輩が『秋山先輩をプールに連れていこう』と提案し、生徒会長が秋山先輩を誘うという流れが完成していた。
それに、秋山先輩からの返事もあった。 生きてる。……よかった……! あたしはほっとする。 『おきてる!プール会堂からきいた!』とのこと。 今頃生徒会長のほうには秋山先輩からの快諾の返事があるんじゃないだろうか。
……えっ。あっ。
秋山先輩と、みんなでプールに? え!どうしよう。どうしようとかじゃない。 喜んでる場合じゃないと思うんだけど。 でもどうしたってそわそわしてしまう。]
(51) 2019/09/06(Fri) 20時半頃
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[そうこうしているとグループチャットに雛子先輩からの着信。は?研人が雛子先輩をブロック……?(>>49)
……………え? 思い出しても有り得ないと思う。 会っただけで固まってしまってた研人が?
IDがわからない……ってことはつまり、研人も秋山先輩みたいに忘れてしまった?
はしゃぎかけていた気持ちが一気に静まる。 あたしはスマホを持った指を動かす。
『もしかして、秋山先輩みたいに忘れちゃったってことですか?』]
(52) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 21時頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 21時頃
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……
[9月1日の0時に戻ったら? 知らなかったIDはみんななかったことになってしまっても仕方ない。見覚えさえなくなってしまう。 え、じゃあ残りは……
あたしは慌てて、まず千早ちゃんにメッセージを送る。
『千早ちゃんおはよう。そっちは大丈夫?』 『今日、みんなでプールいこうかって話をしてて。 千早ちゃんもおいでよ。』
と書いた。]
(58) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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[そこであたしは慌てすぎて新着を見落としていたことに気付く。研人に会ったんだろうか。(>>48)
『ごめん!研人のこと今読んだ! 連絡先わかる人に伝えとく。 千早ちゃん、グループチャットがあるんだけど 誘ってもいいかな。』
と追加で返信した。]
(61) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/06(Fri) 21時頃
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[グループチャットに送信。
『千早ちゃんもここに誘ってもいいですよね?』
いっそ全員分用の連絡になれば楽ちんだな、と思っている。 ろくに返事を待たずに千早ちゃんを追加する。 (権限についてはどうにかして貰っていたみたいだ)]
(73) 2019/09/06(Fri) 21時半頃
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[根岸には個別に連絡をいれたほうがいいかなと思っている。いや、グループチャットでこれだけ返信が飛び交ってると、なにかしら煩わしいんじゃないかと思ってあたしからは誘うとかは遠慮している。
『根岸おはよ。いきなりでごめん。 みんなでプールいくんだけど、いこうよ』
と送った。 根岸は、
『は?』
と返事をしたっきり。その後パタッと返事はない。 秋山先輩と前回の9月1日の嫌な気配がよぎる。 根岸からの返事は、
『なんで俺? 無理だわ』
…………… あたしは、それ以上を確かめたく、 ……なくなってしまった。]
(87) 2019/09/06(Fri) 22時頃
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[心臓がばくばくいっている。 昨日秋山先輩について図書館で教えたとき あいつどんな顔してた?
――…… だめだ。 あたしはその先を絶対知りたくない。 無理だ。
『そっか。無理いってごめん! 返事ありがと』
と書いた。 あたしは祈る。 今日について聞いて。 9月1日をどうしたいか言って。 昨日の花火のことでもいい。 なんでも―――なんでも。
でも、それきりあたしには根岸からの連絡はない。**]
(91) 2019/09/06(Fri) 22時半頃
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― 自宅 ―
[颯成からのグループチャットに返信をうつ。
『颯成もいこ。一人心配だし。』
あたしは少し上の空でそう返事をしていた。 バレて何かいわれたって、今はもういいや。
……なんか、途方もない。 今日も研人はお祭りにいくのかな。 一番最初に串焼きを買って?
顔をあわせたら冗談をきっと言ってくれると思う。 でも、ヒナコ先輩のことは忘れてしまってる。
………。
出かけなきゃ、と思うのに。 あたしはまだ根岸の返事を待ってしまっている。]
(126) 2019/09/06(Fri) 23時半頃
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[根岸も忘れちゃってるかもとアプリの入力欄に書きかけては消す。
昨日の花火は人の輪から少し離れていたかったせいで、 人の輪からすこし外れた根岸の近くに座っていた。
二人とも別に仲がよかったわけじゃない。 塾が同じで同じクラスで 殆どしらないところばっかりで 研人にとっても根岸にとってもそうだろう。
昨日あたしは勝手に頼りにしてしまったぶん、 生々しい拒否感がある。
あたしはまだ受け入れたくない。**]
(127) 2019/09/07(Sat) 00時頃
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― 道すがら ―
[グループチャットに新着。 やば。もう颯成着いてる?
ほんとは自分で案内をしてあげるつもりだったのだ。 スマホみてて、何分使ってしまっただろう。 家でぼんやりしすぎてしまった。
あたしは手早く文字で道案内をしようとする。 門から見てえーと……と学校を思い浮かべながら、そのまま記入&送信。
『もしわからなかったら門にいて。 つれてくから』
と書いた。**]
(133) 2019/09/07(Sat) 00時頃
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― 夏呼西高校 ―
[もう着いてると聞いたから、あたしは急いで来た。 校門前に颯成がいる。 来年には颯成も一年生って話をした。 それを思い出しながら声をかける。]
おはよ、颯成。
……人いないね。学校。 見つかんないんじゃない?
[と気楽なことをいいながら、あたしはプールに向けて歩き出した。手招きをして案内する。
太陽がまぶしくて窓ガラスの向こうは暗く見える校舎。 校庭に植えられた何年の卒業生だかが植えた樹。 見慣れすぎて物珍しさのない景色を歩いていく。]
(142) 2019/09/07(Sat) 01時頃
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[あたしはいまも返信を待ってる。 プールへ行くことに罪悪感がある。 あの言い聞かせるような声を思い出してる。**]
(143) 2019/09/07(Sat) 01時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/07(Sat) 01時頃
レイは、オスカーを案内した。
2019/09/07(Sat) 01時頃
レイは、オスカーを連れてプールへ。**
2019/09/07(Sat) 01時頃
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― プール前 ―
[後ろのほうから話声がして振り返った。 どうやら出口先輩と、秋山先輩だ!
あたしはすぐに振り返って、頭を下げた。 秋山先輩、ほんとに来てくれている。 よかった。
あとは秋山先輩を溺れないようにちゃんと見ておく。 明日まで生きているようにする。
……夏休みの小さな目標をおもう。 昨日千早ちゃんに言われたようにはなってないけど。 でも、あたしもそこに居ていいだけでも……うん。]
秋山先輩、出口先輩、おはようございます。
[あたしは二人に挨拶した。]
(182) 2019/09/07(Sat) 14時頃
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愛海先輩が開けてくれてると思います。 制服で泳いでもとめませんけど、 帰り知りませんよ。 あ。秋山先輩はだめ。泳ぐの下手だから。
[既にプールで青春してる人がいるとは知らず、出口先輩にあたしは口元隠して笑った。(>>184) 秋山先輩が真似するといけないので釘もさしておく。]
この人が出口先輩。 野球部のすごいひと。
こっちが秋山先輩。 颯成ばりに調子いいから怖くないよ。
[二人の先輩を颯成に紹介する。]
幼馴染の颯成です。 今日一緒につれてきちゃってて…… 連れてってもらっていいですか? 颯成、男子更衣室、二人についてったらいいから。
(185) 2019/09/07(Sat) 14時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/07(Sat) 14時頃
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― プール ―
[先輩たちに颯成をまかせて女子更衣室へむかう。 着替えを済ませる前に、鍵のお礼を言おうと愛海先輩の姿を探した。更衣室にはいないから、プールのほうかな?
学校に来るって理由で、9月1日4回目にして、あまり好きになれないままの制服を着ることになった。 プールのほうに通じる扉をあける。
まぶしいほど青い。 見慣れたプールの水色が広がっている。 水面には光る筋が形を変えてきらきらしていた。
白い制服が太陽の光で目立っている。 丁度、千早ちゃんが白い夏服のまま、プールに入っていくところだった。]
(192) 2019/09/07(Sat) 15時頃
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え。
[なに?
あたしはぽかんと口をあけていた。 出口先輩。青春しすぎっていってたけど もうそんな感じになってます。 プールの傍に近づいた。 先輩はラッコみたいに浮いてる。 千早ちゃんはプールの中心に泳いでいく。 唖然としていたが、プールに近寄って]
愛海先輩たち、何してるんですかー?
[変なの。着替え持ってきてるんだよね? 困ったように笑ってしまう。]
あの、鍵ありがとうございましたーー。
[先輩に全てお任せしていたのでお礼を言った。]
(193) 2019/09/07(Sat) 15時頃
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[制服を着たままの愛海先輩がプールサイドに近寄ってきた。透けてるけどこれ中水着?]
そう……ですね。 そう見えます。 えっ、いや……あたしは……
[一緒に暑さに浮かされてみるかという提案は、何となく恥ずかしいというか、キャラじゃない気がする。だからあたしは少しの楽しそうとか羨ましいは隠しておこうとしながら言い淀んだ。]
みさちゃんもびっくりしますよ。 先輩いきなりだったから色々思ったとおもうし……
[みさちゃんていうのは、岬先生のアダ名だ。 たぶん、珍獣のような目でみてるのは岬先生だけではない。今あたしもそうだと思う。]
(195) 2019/09/07(Sat) 15時半頃
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……雛子先輩とか会長は?
[あたしは少し迷ってから]
根岸にあたしからも声かけてみたけど 断られて、……なんで?って、いわれちゃいました。 そのあと何も連絡なくて。
…… 愛海先輩もなんにも聞いてないですよね……?
(196) 2019/09/07(Sat) 15時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/07(Sat) 15時半頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/07(Sat) 16時頃
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……はい。 羨ましがる子もいるともおもうけど。
[内緒のポーズをされて頷いた。 明日も9月1日なんだろうか……なら内緒にしたってしなくたって、みんなの記憶が消えてしまう。 明日が来たらもちろん内緒にしてあげよう。] …… そっか。愛海先輩もしらないですか。 会長からも何も聞いてないんですね。……
[肩をおとして水面をみる。]
…………
[すく、と立ち上がって、ポケットのスマホだけプールサイドに置きっぱなして、あたしもプールに飛び込んだ。やっぱ先輩ブラ透けてんじゃん。でももういい。]
……意外と楽しいそうなので。
(202) 2019/09/07(Sat) 17時頃
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― プール ―
[愛海先輩が笑っている。 千早ちゃんは驚いている。 雛子先輩が着いた。 あたしはかなりヤケだった。]
いいの、一人で水着でもそれはそれで何かだし……
[千早ちゃんに言い訳するみたいにして、少しテレながら答えた。 愛海先輩が意外と楽しいというのを信じたというホドでもない。物語みたいに水に入ってすっきり、ということもなかった。 ……でも、恥ずかしいだとかこの後どうしようだとか、しょうもない恥ずかしさと後悔を上からひっ被せて現実逃避をすることにした。]
千早ちゃんだって、っぷ…… これで雛子先輩だってそうだし。
[雛子先輩の飛び込んだ飛沫がおもいきりかかる。 どちらにせよ、元より一人で水着でいるのを選ぶ勇気はあたしにはなかった。]
(214) 2019/09/07(Sat) 18時半頃
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― プールの中 ―
[愛海先輩にしがみつく雛子先輩をながめて、あたしは頭におもいきり水をかぶって、濡れた髪を耳にかけた。 濡れた制服が重たく体にまとわりついている。 ああ、秋山先輩も昨日はきっと、こんなものを着て水に落ちたならさぞ泳ぎにくかったことだろう。……]
あ。
[颯成が来ていた。プールサイドのそば、プールのなかから幼馴染の顔を見上げる。]
えぇと…… なんかこうなっちゃって。
[言い訳をしようと思ったのだけど、特に閃かない。 全員妖怪ハロウエルアマガエルにプールに突き落とされたことにしちゃダメかな?]
(220) 2019/09/07(Sat) 19時半頃
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プール入る前に敢えて服着ろとはいわないって。
[颯成がおろおろしているのが可笑しい。 無理もないけど。 颯成もぴょんと水に入った。飛沫があがった。]
暑いからきもちいいね。
[恥ずかしさを押し込めつつ(押し込めきれもせず)声をかけた。]
(228) 2019/09/07(Sat) 20時半頃
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………
[あたしはまだ、『そうだ』と思うことをやめていた。 だから出口先輩達に浮き輪を持った生徒会長が、男子の人数を聞くのが聞こえて、固まっている。]
……………
[恥ずかしい思いをすることで、上から覆っておいた不安がまた大きくなってきた。 こういう事について暗黙の了解なんてごめんなので、訊いた。]
生徒会長、根岸から連絡ないですか?
(243) 2019/09/07(Sat) 21時頃
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[雛子先輩に飛沫がかかったことを謝ってくれた。そんなのは、全然大丈夫だったのでそう返している。 千早ちゃんは名前を知られてなかったことを笑っている。 愛海先輩は、いつも通り変なことをいってる。 颯成はプールで水着着て当たり前なのに日和ったみたい、なんていっていた。 出口先輩は秋山先輩といて。 生徒会長は浮き輪をもってて。
根岸と研人はいない。
だから、生徒会長の反応をじっとみていた。 連絡をしてないってことはあたしは知らない。 だから、そのぎこちない返答が怖くて重ねて質問をする。]
…… なんかあったんですか?
[連絡はない、という返答なんだろう。 それだけなら何でこんなに歯切れが悪いんだろう。]
(247) 2019/09/07(Sat) 21時半頃
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………
[あたしに送ってきたのもああだった。 うざがったのかもしれない。>>248]
………そう、なんですね。
[あたしは「それだけ?」と思った。 怒ってた、ってだけ? じゃあまだ諦めなくていい?
……あたしは自信がないから。 誰から言われるまでもなく、
――多分無理。そう思ってしまうんだけど。
会長に会話を中断され、あたしは水に浸かったまま黙り込む。 不安だ。 根岸や研人は秋山先輩みたいに 溺れないでいてくれるだろうか?**]
(253) 2019/09/07(Sat) 22時頃
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[どうやら近くでいろんなドタバタがあったのだけれど、気持ちもテンションもついていけていない自覚があった。
明るくあろうとする空間に、いびつを感じてしまった。 服を着て飛び込んだ恥ずかしさのフィルターさえはがれてしまった。
きっと、明日も当然の顔をして9月1日はやってくる。 もしかすると、誰かがあたしたちとの今を忘れる。
あたしは声をかけられて、はっとした。(>>266) 会長が秋山先輩に泳ぎを教えるように言ってくれている。
千早ちゃんがあたしがぼうっとしているのに気づいてか、水をかきわけて近寄ってきてくれた。 声をかけてくれる。(>>270)]
あっ……はい。
[少し離れたところの会長に、大きな声をだしてどうにか返事を返して、今度は千早ちゃんの顔を見る。]
(281) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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[あたしはまだ、楽しい顔ができてない。 千早ちゃんは応援をしてくれている。(>>270)]
ぶっちゃけ透けててちょっと(ではなく) 恥ずいのあるけど……
[近くに寄って教えるとなったら?どう足掻いても見苦しいものを間近でお見せすることになる。引かれない?もう遅い?どうせ忘れる?そっかあ…… あたしは、声を小さくして千早ちゃんだけに話した。]
……だ、よね。 せっかくだよね。
今年の夏休みまで、てつもりだったし。…… ……いい機会のはずなんだけど。
[情けなくて下を向く。]
……根岸と研人いないと思ったら心配でついね。 秋山先輩みたいにあいつらも溺れないといいなとか。 色々。
(282) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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……あたし2回目の、お祭の時にもさ。 千早ちゃんに、勇気もらおうとおもってて……
ホントは。……二人でお祭りいこって言えたらって 思ってたんだけど…………。
まぁ、でもこうなっちゃったらしょうがない。
[苦笑いを浮かべてから、あたしは少し迷う。 1秒か2秒、悩んでから]
千早ちゃん軽めに勇気くれないかな……?
(283) 2019/09/07(Sat) 23時半頃
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